JPH07113857A - 測定装置 - Google Patents

測定装置

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JPH07113857A
JPH07113857A JP5293283A JP29328393A JPH07113857A JP H07113857 A JPH07113857 A JP H07113857A JP 5293283 A JP5293283 A JP 5293283A JP 29328393 A JP29328393 A JP 29328393A JP H07113857 A JPH07113857 A JP H07113857A
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徹 津野
Kiyoaki Koyama
清明 小山
Masahiro Ishibashi
昌宏 石橋
Shigeru Numazawa
茂 沼沢
Hideo Doi
英夫 土井
Kenji Uda
憲司 宇田
Muneo Ishibachi
宗男 石鉢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 測定時に周波数特性がよい、自動校正を行う
測定装置を実現することを目的にする。 【構成】 被測定対象からの波形信号の測定を行う測定
装置において、波形信号を発生する信号発生手段と、被
測定対象からの信号を入力する信号経路と接地電位点と
の間に設けられる第1の可変容量ダイオードと、被測定
対象からの信号を入力する信号経路と接地電位点との間
に設けられる第2の可変容量ダイオードと、校正時に信
号発生手段からの波形信号を信号経路を介して測定し、
測定結果を基に第1の可変容量ダイオードと第2の可変
容量ダイオードとに所望の逆バイアス電圧を与える逆バ
イアス手段と、を有し、測定時に被測定対象からの波形
信号を信号経路に入力するようにしたことを特徴とする
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被測定対象からの波形
信号の測定を行う測定装置に関し、特に配線などの浮遊
容量を主とする入力容量に起因する周波数特性の悪化を
自動的に校正する機能を備えた測定装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、オシロスコープを用いて被測定対
象(以下DUTと略す)を測定する場合、プローブをD
UTに接続し、プローブに方形波信号を取り込ませ、プ
ローブに設けられたトリマコンデンサを調整することに
より、プローブの周波数特性の校正を行っていた。ここ
で、DUTを測定する信号線の周波数特性の校正が必要
となる。ピンの周波数特性の校正は、測定装置のトリマ
コンデンサを手動で調整して行われる。しかしながら、
手動にて周波数特性を校正することは手間が大変である
上に個人差が生じて正確な測定が行えないという問題点
があった。この問題を解決する装置は、実開平2−14
069号公報,実開平2−67283号公報に示されて
いる。しかしながら、これらの装置は、1つの可変容量
ダイオードにより、容量を変化させているが、測定時に
DUTから出力される信号の電圧の変化により、可変容
量ダイオードの容量が変化して、周波数特性が悪くなっ
てしまうという問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、測定
時に周波数特性がよい、自動校正を行う測定装置を実現
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、被測定対象か
らの波形信号の測定を行う測定装置において、波形信号
を発生する信号発生手段と、前記被測定対象からの信号
を入力する信号経路と接地電位点との間に設けられる第
1の可変容量ダイオードと、前記被測定対象からの信号
を入力する信号経路と接地電位点との間に設けられる第
2の可変容量ダイオードと、校正時に信号発生手段から
の波形信号を信号経路を介して測定し、測定結果を基に
前記第1の可変容量ダイオードと前記第2の可変容量ダ
イオードとに所望の逆バイアス電圧を与える逆バイアス
手段と、を有し、測定時に被測定対象からの波形信号を
信号経路に入力するようにしたことを特徴とするもので
ある。
【0005】また、逆バイアス手段は、異なるタイミン
グにより波形を測定し、測定した波形の振幅の差によ
り、第1の可変容量ダイオードと第2の可変容量ダイオ
ードに与える逆バイアス電圧を変化させることを特徴と
するものである。
【0006】
【作用】このような本発明では、校正時に逆バイアス手
段により、信号発生手段からの波形を信号経路を介して
測定し、測定結果に基づいて第1と第2の可変容量ダイ
オードとに逆バイアス電圧を与える。第1と第2の可変
容量ダイオードは、逆バイアス手段により与えられる電
圧値の変化により容量を変化させる。また、逆バイアス
手段は、異なるタイミングにより測定した波形の振幅の
差より、第1と第2の可変容量ダイオードに与える逆バ
イアス電圧を変化させる。
【0007】
【実施例】以下図面を用いて本発明を説明する。図1は
本発明の一実施例を示した構成図である。図において、
1は被測定対象(以下DUTと略す)である。2は波形
を発生する波形発生部、R1は第1の抵抗で、一端にD
UT1あるいは波形発生部2からの波形信号が入力され
る。そして、DUT1の測定を行う場合はスイッチSW
が開放されている。また、周波数特性の校正を行う場合
は、DUT1が外されており、スイッチSWが接続され
波形発生部2が抵抗R1に接続される。C1はコンデン
サで、抵抗R1に並列に接続される。
【0008】D1は第1の可変容量ダイオードで、カソ
ードがコンデンサC2を介して接地電位点に接続され、
アノードが抵抗R1の他端に接続されている。そして、
コンデンサC2はカソードと接地電位点との間に発生し
た電流の交流成分を接地電位点に流している。D2は第
2の可変容量ダイオードで、アノードがコンデンサC3
を介して接地電位点に接続され、カソードが抵抗R1の
他端に接続されている。そして、コンデンサC3はアノ
ードと接地電位点との間に発生した電流の交流成分を接
地電位点に流している。R2は第2の抵抗で、一端が抵
抗R1の他端に接続され、他端が接地電位点に接続され
ている。3はアンプで、一端が抵抗R1に接続され、抵
抗R1からの波形を増幅する。
【0009】4は波形測定部で、アンプ3の他端に接続
され、抵抗R1とアンプ3とを介した波形を測定する。
5は演算手段であるCPUで、波形測定部4による測定
結果を基に周波数特性を補償するのに最適な可変容量ダ
イオードD1,D2に与える逆バイアス値を求める。6
は記憶部であるメモリで、CPU5が求めた逆バイアス
値を記憶する。7は電圧供給部で、CPU5が求めた逆
バイアス値に基づいて、可変容量ダイオードD1のカソ
ードに正の電圧を与え、可変容量ダイオードD2のアノ
ードに負の電圧を与える。
【0010】電圧供給部7において、71はD/A変換
部で、CPU5で求めた逆バイアス値を電圧に変換す
る。ここで、D/A変換部71は0〜5Vまで出力でき
るとする。72はオペアンプで、D/A変換部71から
の電圧とオフセット電圧(ここでは10Vとする)とに
より加算を行い、可変容量ダイオードD2のアノードに
負の電圧を与える。73は反転アンプで、オペアンプ7
2からの出力を反転させて正の電圧を可変容量ダイオー
ドD1のカソードに与える。ここで、逆バイアス手段
は、波形測定部4とCPU5と電圧供給部7とで構成さ
れる。
【0011】例えば、液晶ディスプレイのドライバを測
定する装置においては、スイッチSW,抵抗R1,R
2,コンデンサC1,C2,C3,可変容量ダイオード
D1,D2,アンプ3,電圧供給部7を1つのピンエレ
クトロニクスカードとして有している。そして、ピンエ
レクトロニクスカードは液晶ディスプレイのドライバの
ピンに対して一つずつ設けらている。
【0012】このような装置の周波数特性の自動校正の
動作を以下で説明する。DUT1が外された状態で、ス
イッチSWを接続する。波形発生部2が方形波信号を出
力する。そして、波形測定部4が抵抗R1とアンプ3を
通過した方形波信号を測定する。CPU5が測定結果を
基に所望の周波数特性が得られる可変容量ダイオードD
1,D2の逆バイアス値を求め、D/A変換部71に逆
バイアス値に基づいたデジタル値を送る。また、メモリ
6に逆バイアス値を記憶させる。D/A変換部71は、
デジタル値を電圧値にする。そして、オペアンプ72
は、D/A変換部71からの電圧とオフセット電圧との
加算を行う。ここでは、−10〜−15Vの出力電圧が
得られる。この電圧を可変容量ダイオードD2のアノー
ドに与える。反転アンプ73によりオペアンプ72の出
力電圧を反転させて、+10〜+15Vの電圧を可変容
量ダイオードD1のカソードに与える。可変容量ダイオ
ードD1,D2はそれぞれ逆バイアス電圧を受けて、容
量を変化させる。以上の動作を繰り返し、所望の周波数
特性を得る。そして、次回、周波数特性の校正を行うと
きは、メモリ6から所望の周波数特性が得られるバイア
ス値で校正を行う。そして、校正が終了したら、スイッ
チSWを開放し、DUT1を接続して、DUT1から出
力される波形の測定を行う。
【0013】次に測定時における可変容量ダイオードD
1,D2の動作を説明する。図2は測定時における可変
容量ダイオードD1,D2の動作を説明する図である。
例えば、可変容量ダイオードD1のカソードに+10V
が与えられ、可変容量ダイオードD2に−10Vが与え
られて、周波数特性が校正されたとする。そして、直流
重畳波形が抵抗R1に入力され、波形を増幅するアンプ
に入力される前の減衰した波形を波形A,Bとする。こ
こで、図3に可変容量ダイオードD1,D2の逆バイア
ス電圧−容量特性を示す。
【0014】波形が入力されていないとき、可変容量ダ
イオードD1,D2はどちらとも10Vの逆バイアス電
圧がかかっているので、容量は図3より17pFとな
る。合計すると容量は34pFとなる。波形が入力され
波形Aとなったとき、波形Aが2Vのときの可変容量ダ
イオードD1の容量は、逆バイアス電圧が8Vであるの
で、図3より20pFとなる。そして、可変容量ダイオ
ードD2の容量は、逆バイアス電圧が12Vであるの
で、図3より15pFとなる。可変容量ダイオードD
1,D2の容量の合計は35pFとなるので、合計とし
てはほとんど容量は変化しない。従って、直流重畳波形
が入力されても、周波数特性は悪くならず、波形A,B
の実線のように周波数特性のよい波形が得られる。
【0015】しかし、可変容量ダイオードD2だけで周
波数特性を調整した場合は、波形A,Bは破線のように
なってしまう。つまり、入力される波形の電圧変化で、
可変容量ダイオードD2の容量が周波数特性を調整した
ときより、波形Aのときは容量が小さくなり、補償が過
大となる。波形Bのときは可変容量ダイオードD1の容
量が大きくなり、補償が過小になる。
【0016】このように、可変容量ダイオードD1,D
2に波形測定部4で測定した結果を基にCPU5が逆バ
イアス値を求める。そして、電流供給部7がCPU5か
らの逆バイアス値を電圧として可変容量ダイオードD
1,D2に供給するので、自動的に周波数特性の校正が
行える。また、可変容量ダイオードD1のカソードに正
の電圧を与え、可変容量ダイオードD2のアノードに負
の電圧を与えたので、測定時に直流重畳波形が入力され
た場合でも、周波数特性を悪くさせずに波形の測定が行
える。そして、過電流が入力された場合でも、可変容量
ダイオードD1あるいは可変容量ダイオードD2に過電
流が流れるので、過電流に対するアンプ3の保護回路を
設ける必要がない。さらに、可変容量ダイオードD1は
正の過電圧からアンプ3を保護し、可変容量ダイオード
D2は負の過電圧からアンプ3を保護するので、過電圧
に対するアンプ3の保護回路を設ける必要がない。
【0017】その他の実施例の一部を示した構成図を図
4に示す。図1と同一のものは同一符号を付す。図にお
いて、D3は第1の可変容量ダイオードで、アノードが
接地電位点に接続され、カソードが抵抗R1の他端にコ
ンデンサC4を介して接続されている。D4は第2の可
変容量ダイオードで、カソードが接地電位点に接続さ
れ、アノードが抵抗R1の他端にコンデンサC5を介し
て接続されている。ここで、コンデンサC4,C5は直
流成分をカットしている。そして、電圧供給部から可変
容量ダイオードD3のカソードにコイルL1を介して正
の電圧を与え、可変容量ダイオードD4のアノードにコ
イルL2を介して負の電圧を与える。ここで、コイルL
1,L2は交流成分をカットしている。
【0018】波形の入力部分をこのような構成にするこ
とにより、同様な効果が得られる。そして、図1の装置
の可変容量ダイオードと図4の装置の可変容量ダイオー
ドとの組み合わせも本発明に含まれる。例えば、可変容
量ダイオードD1と可変容量ダイオードD4とにより構
成する。また、本発明では、CPUが信号発生手段と逆
バイアス手段とを含む構成も含まれる。
【0019】以下に実際の可変容量ダイオードD1,D
2の合計の入力容量と入力電圧との関係を説明する。図
5は可変容量ダイオードD1,D2の合計の入力容量と
入力電圧との関係を示す図である。図において、Vinは
抵抗R1に入力する入力電圧、VBは可変容量ダイオー
ドに与える逆バイアス電圧、Caは入力電圧Vinが0の
ときの可変容量ダイオードD1,D2の入力容量であ
る。そして、Cbは、入力電圧VinがVのときの可変容
量ダイオードD1の入力容量、あるいは、入力電圧Vin
が−Vのときの可変容量ダイオードD2の入力容量であ
る。Ccは、入力電圧VinがVのときの可変容量ダイオ
ードD2の入力容量、あるいは、入力電圧Vinが−Vの
ときの可変容量ダイオードD1の入力容量である。
【0020】入力電圧Vinが0のときの可変容量ダイオ
ードD1,D2の合計の容量は2Caである。そして、
入力電圧Vinが±Vのときの可変容量ダイオードD1,
D2の合計の入力容量はCb+Ccである。ここで、図5
から明らかなように、入力電圧Vinが変化すると合計の
容量は少し異なってくるが、ほぼ同一となる。また、入
力電圧Vinの変化する範囲を小さくすれば、合計の容量
の変化量は小さくなり、より周波数特性の良い測定が行
える。
【0021】そこで、逆バイアス電圧が異なるときの入
力容量と入力電圧の関係を図6に示す。図5と同一のも
のは同一符号を付す。ここで、V1<V2<V3(V1,V
2,V3:定数)の関係を有する。図から明らかなよう
に、逆バイアス電圧が大きくなれば入力電圧Vinが変化
しても可変容量ダイオードD1,D2の合計の入力容量
はほとんど変化しない。したがって、逆バイアス電圧を
大きく設定すれば、入力電圧が変化しても、より周波数
特性の良い測定が行える。
【0022】その他の実施例として、ICテスタに本発
明を適用した例を以下に示す。図7は本発明を適用した
ICテスタの第1の実施例を示した構成図である。以下
図1と同一のものは同一符号を付す。図において、10
はデジタルファンクションモジュール(以下DFCと略
す)で、タイミングジェネレータとパターンジェネレー
タとパターンメモリとフェイルメモリとで構成され、各
種のデジタル信号を出力する。20は校正時に取り付け
られるパフォーマンスボードで、DFC10と電気的に
接続する。測定時には、パフォーマンスボード20を取
り外し、被測定対象であるIC(以下DUTと略す)を
接続するパフォーマンスボードに取り替える。30はピ
ンエレクトロニクス部で、パフォーマンスボード20と
電気的に接続する。そして、DUTを測定するときに
は、DUTと信号の授受を行う。40はマルチプレクサ
で、ピンエレクトロニクス部30からの信号を選択す
る。50はウェーブフォームデジタイザ(以下WFDと
略す)で、マルチプレクサ40が選択した信号の波形を
測定する。60はデジタルシグナルプロセッサ(以下D
SPと略す)で、WFD50が測定した信号を解析す
る。70はテストシステムコントローラ(以下TSCと
略す)で、ICテスタの全体の制御を司る。80はメモ
リで、TSC70がD/A変換部33に最終的に与えた
校正値を格納する。
【0023】パフォーマンスボード20において、21
は信号変換部で、DFC10からのデジタル信号を立ち
上がり特性の良い大振幅の信号に変換し、各ピンエレク
トロニクス部30に与える。ピンエレクトロニクス部3
0において、31は可変コンデンサで、図1と同様に可
変容量ダイオードD1,D2とコンデンサC2,C3と
により構成される。32はドライバで、アンプ3に対応
する。33はD/A変換部で、TSC70からの信号を
受けて、可変コンデンサ31に正,負の逆バイアス電圧
を与える。ここで、信号発生手段はDFC10と信号変
換部21とで構成され、逆バイアス手段はWFD50と
DSP60とTSC70とD/A変換部33とで構成さ
れる。
【0024】このような装置の動作を以下で説明する。
図8は図7の装置の動作を示したフローチャートであ
る。図9は校正の動作を説明する図である。図9におい
て、(a)は可変コンデンサ31の補償過小の場合、
(b)は可変コンデンサ31の補償過大の場合である。
【0025】TSC70はマルチプレクサ40にCH1
のピンエレクトロニクス部30を選択させる。そして、
CH1のピンエレクトロニクス部30のD/A変換部3
3に正,負の最小の逆バイアス電圧を出力させる。ま
た、DFC10にデジタル信号を出力させて、信号変換
部21からピンエレクトロニクス部30に信号を与え
る。そして、WFD50はピンエレクトロニクス部3
0,マルチプレクサ40を介した信号を測定する。DS
P60は図9に示すようにA時点における振幅EAとB
時点における振幅EBからδ(=EA−EB)を演算す
る。
【0026】そして、EA>EBのとき、つまり、
(b)のとき、補償が過大であるので、可変コンデンサ
31の容量を大きくしなければならない。そのために
は、可変容量ダイオードに与える逆バイアス電圧を小さ
くすれば容量が大きくなる。しかし、D/A変換部33
は最小の電圧値を可変コンデンサ31に与えているの
で、これ以上容量を大きくすることはできない。したが
って、オペレータに校正がフェイルであることを通知す
る。EA<EBのときは、D/A変換部33に正,負の
最大の逆バイアス電圧を可変コンデンサ31に出力す
る。そして、EA<EBのとき、つまり、(a)のと
き、補償が過小であるので、可変コンデンサ31の容量
を小さくしなければならない。そのためには、上記と逆
で、可変容量ダイオードに与える逆バイアス電圧を大き
くすれば容量が小さくなる。しかし、D/A変換部33
は最大の電圧値を可変コンデンサ31に与えているの
で、これ以上容量を小さくすることはできない。したが
って、オペレータに校正がフェイルであることを通知す
る。EA>EBのときは次の動作を行う。
【0027】TSC70はD/A変換部33が出力でき
る逆バイアス電圧の中間の電圧を出力させる。そして、
ピンエレクトロニクス部30から出力される信号をマル
チプレクサ40を介してWFD50で測定し、DSP6
0によりδを求め、δ≦±1(計算機の2進数の値)か
どうかを確認する。δ≦±1のときは、TSC70は中
間の電圧値を校正値として記憶する。そして、δ≦±1
以外のときは、TSC70はA時点とB時点の振幅が図
9の(a)か(b)かを求める。
【0028】EA>EBのとき、つまり、(b)のと
き、補償が過大であるので、コンデンサ31の容量を大
きくしなければならない。したがって、D/A変換部3
3の電圧値を小さくすればよい。EA<EBのとき、つ
まり、(a)のとき、補償が過小であるので、コンデン
サ31の容量を小さくしなければならない。したがっ
て、D/A変換部33の電圧値を大きくすればよい。
【0029】上記のことより、TSC1は、EA>EB
のときはD/A変換部33が出力できる電圧の中間値と
最小電圧値との中間の電圧値を出力させる。EA<EB
のときはD/A変換部33が出力できる電圧の中間値と
最大電圧値との中間の電圧値を出力させる。そして、そ
れぞれ、ピンエレクトロニクス部30から出力される信
号をマルチプレクサ40を介してWFD50で測定し、
DSP60によりδを求め、δ≦±1かどうかを確認す
る。δ≦±1のときは、TSC70は電圧値を校正値と
して記憶する。δ≦±1以外のときは、TSC70はA
時点とB時点との振幅が図9の(a)か(b)かを再び
求める。そして、上記と同様にして、バイナリーサーチ
を行う。
【0030】以上のバイナリーサーチをδ≦±1まで行
う。TSC70は可変コンデンサ31に与える逆バイア
ス電圧値を記憶する。そして、TSC70はCH2のピ
ンエレクトロニクス部30をマルチプレクサ40により
を選択し、最小電圧と最大電圧を可変コンデンサ31に
与えて、校正フェイルになるかどうかを確認する。そし
て、バイナリーサーチにより可変コンデンサ31に与え
る逆バイアス電圧値を求め、記憶する。このような動作
を256CHのピンエレクトロニクス部30まで繰り返
し、全てのピンエレクトロニクス部30に対する校正が
終了したら、メモリ80にすべてのピンエレクトロニク
ス部30に対する校正値、つまり、逆バイアス電圧値を
格納する。
【0031】また、次のような構成も考えられる。図1
0は本発明を適用したICテスタの第2の実施例を示し
た構成図である。以下図7と同一のものは同一符号を付
す。図において、51はD/A変換部で、所望の2種類
の電圧を出力する。52はコンパレータで、マルチプレ
クサ40が選択したピンエレクトロニクス部30が出力
する信号とD/A変換部51が出力する電圧と比較し、
比較結果を出力する。61はDFCで、所望のタイミン
グでコンパレータ52の比較結果を記憶する。ここで、
逆バイアス手段は、D/A変換部33,51とコンパレ
ータ52とDFC61とTSC70とで構成される。
【0032】このような装置の動作は、マルチプレクサ
40により校正を行うピンエレクトロニクス部30を選
択する。そして、DFC10からデジタル信号を信号変
換部21を介してピンエレクトロニクス部30に入力す
る。コンパレータ52は、ピンエレクトロニクス部30
が出力する信号とD/A変換部51が出力する電圧とを
比較する。DFC61はコンパレータ52の比較結果を
格納する。TSC70は、DFC61に格納された比較
結果により、D/A変換部33が出力する電圧を上げる
か下げるかを決める。つまり、比較結果により、図9の
(a)の場合と判定されたら、TSC70はD/A変換
部33の電圧を大きくする。そして、図9の(b)の場
合と判定されたら、TSC70はD/A変換部33の電
圧を小さくする。D/A変換部51が出力する2種類の
電圧間にピンエレクトロニクス部30が出力する信号が
入るまで上記の動作を繰り返す。そして再び、マルチプ
レクサ40により他のピンエレクトロニクス部30を選
択し、以上の動作を行う。このように、ピンエレクトロ
ニクス部30の周波数特性の校正を行う。
【0033】さらに、本発明をICテスタに適用した実
施例は上記のものに限定されるものではなく、図10の
装置において、マルチプレクサ40を設ける構成でな
く、D/A変換部51とコンパレータ52とをピンエレ
クトロニクス部30ごとに設ける構成にし、すべてのコ
ンパレータ52からの出力をDFC61で受ける構成に
してもよい。なお、ICテスタに本発明を適用した例を
示したが、オシロスコープに本発明を適用してもよい。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、可変容量ダイオードに
測定演算手段により求めた逆バイアス値を電圧供給手段
により与えるので、自動的に周波数特性の校正が行え
る。そして、電圧により容量を変化させる第1の可変容
量ダイオードと第2の可変容量ダイオードとを設けたの
で、測定時に直流重畳波形が入力された場合でも、周波
数特性を悪くさせずに波形の測定が行えるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示した構成図である。
【図2】測定時における可変容量ダイオードD1,D2
の動作を説明する図である。
【図3】可変容量ダイオードD1,D2の逆バイアス電
圧−容量特性を示した図である。
【図4】本発明のその他の実施例の一部を示した構成図
である。
【図5】可変容量ダイオードD1,D2の合計の入力容
量と入力電圧との関係を示す図である。
【図6】逆バイアス電圧が異なるときの入力容量と入力
電圧の関係を示す図である。
【図7】本発明を適用したICテスタの第1の実施例を
示した構成図である。
【図8】図5の装置の動作を示したフローチャートであ
る。
【図9】校正の動作を説明する図である。
【図10】本発明を適用したICテスタの第2の実施例
を示した構成図である。
【符号の説明】
1 被測定対象 4 波形測定部 5 CPU 7 電圧供給部 R1,R2 抵抗 C1 コンデンサ D1,D2 可変容量ダイオード 10,61 DFC 21 信号変換部 31 可変コンデンサ 32 ドライバ 33,51 D/A変換部 50 WFD 52 コンパレータ 60 DSP 70 TSC
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沼沢 茂 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横河 電機株式会社内 (72)発明者 土井 英夫 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横河 電機株式会社内 (72)発明者 宇田 憲司 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横河 電機株式会社内 (72)発明者 石鉢 宗男 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横河 電機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定対象からの波形信号の測定を行う
    測定装置において、 波形信号を発生する信号発生手段と、 前記被測定対象からの信号を入力する信号経路と接地電
    位点との間に設けられる第1の可変容量ダイオードと、 前記被測定対象からの信号を入力する信号経路と接地電
    位点との間に設けられる第2の可変容量ダイオードと、 校正時に信号発生手段からの波形信号を信号経路を介し
    て測定し、測定結果を基に前記第1の可変容量ダイオー
    ドと前記第2の可変容量ダイオードとに所望の逆バイア
    ス電圧を与える逆バイアス手段と、を有し、測定時に被
    測定対象からの波形信号を信号経路に入力するようにし
    たことを特徴とする測定装置。
  2. 【請求項2】 逆バイアス手段は、異なるタイミングに
    より波形を測定し、測定した波形の振幅の差により、第
    1の可変容量ダイオードと第2の可変容量ダイオードに
    与える逆バイアス電圧を変化させることを特徴とする請
    求項1の測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009063483A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Yokogawa Electric Corp 波形測定装置
JP2010121956A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Yokogawa Electric Corp オシロスコープ
JP2010523981A (ja) * 2007-04-02 2010-07-15 テラダイン、 インコーポレイテッド Esd保護回路を使用した試験装置の較正

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