JPH07112164A - 物品選別装置 - Google Patents

物品選別装置

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JPH07112164A
JPH07112164A JP5259808A JP25980893A JPH07112164A JP H07112164 A JPH07112164 A JP H07112164A JP 5259808 A JP5259808 A JP 5259808A JP 25980893 A JP25980893 A JP 25980893A JP H07112164 A JPH07112164 A JP H07112164A
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JP
Japan
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belt
articles
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separation
article
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Pending
Application number
JP5259808A
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English (en)
Inventor
Takeshi Masuda
武司 増田
Kozo Okabe
幸三 岡部
Toru Kumazawa
透 熊沢
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DAITO DENKI KK
Daihen Corp
Original Assignee
DAITO DENKI KK
Daihen Corp
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Publication date
Application filed by DAITO DENKI KK, Daihen Corp filed Critical DAITO DENKI KK
Priority to JP5259808A priority Critical patent/JPH07112164A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】搬送されている錠剤等の小物品の中から排除す
る必要がある物品を検出して検出した物品を確実に分離
することができる物品選別装置を提供する。 【構成】物品15を下向きの姿勢で搬送ベルト16の下
面に吸着保持して搬送するベルト搬送装置11と、搬送
されている物品の中から分離すべき物品を要分離物品と
して選別する選別センサ12と、要分離物品に向けて圧
縮空気を噴出する選別ノズル31を設ける。要分離物品
が選別ノズル31の位置に到達したときに選別ノズル3
1から圧縮空気を噴出させて、要分離物品を搬送ベルト
16から離脱させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、錠剤等の偏平な小物品
の製造ライン等において、列を成すように並べられた状
態で搬送領域を搬送されている一連の物品の中から要分
離物品を選別して、該要分離物品を搬送方向とは異なる
方向に移行させる物品選別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】錠剤等の製造ラインにおいては、割れや
欠け等の欠陥があるものを排除する必要があり、また正
規の錠剤に混じって異物または異種の錠剤等が搬送され
ている場合にはそれを排除する必要がある。そのため、
錠剤等の製造ラインにおいては、イメージセンサ等の撮
像素子を用いて製品の欠陥の有無や製品の種別等を判別
する選別センサを設けて、該選別センサにより選別した
要分離物品を自動的にラインから分離して排除するよう
にしている。
【0003】図5は錠剤の製造ラインで従来用いられて
いた選別装置を示したもので、同図において1は錠剤
2,2,…を列を成すように並べた状態で搬送するベル
トコンベア、3はベルトコンベア1の上方に配置された
選別センサ、4はベルトコンベア1の出口側に配置され
てコンベア1から排出されて自然落下する錠剤2に圧縮
空気を吹き付ける選別ノズル4aを備えた分離装置であ
り、選別ノズル4aの下方には、正常な錠剤を受入れる
第1の通路5と、分離すべき錠剤を受入れる第2の通路
6とが設けられている。選別センサ3の出力はCPU7
に入力され、選別センサ3が分離すべき錠剤(または異
物)を検出したときにCPU7が選別ノズル4aから圧
縮空気を噴出させるタイミングを演算して、演算された
タイミングで分離装置4に分離指令を与えるようになっ
ている。
【0004】図5に示した選別装置において、正常な錠
剤2はベルトコンベア1から排出されて第1の通路5内
に落下する。選別センサ3が分離すべき物品(錠剤また
は異物)2´を検出すると、CPU7により該物品2´
が選別ノズル4aの位置に達する時間が演算され、演算
された時間が経過したときにCPU7から分離装置4に
分離指令が与えられる。分離装置4に分離指令が与えら
れると選別ノズル4aが分離すべき物品2´に圧縮空気
を吹き付けてその向きを変えるため、該物品2´が第2
の通路6側に落下させられて排除される。
【0005】上記のような選別装置においては、錠剤を
コンベアにより一列に並べた状態で搬送する必要がある
が、偏平な面を有する搬送ベルトの上に錠剤を供給して
も錠剤を一列に並べた状態で搬送することは困難であ
る。そこで小物品を列を成すように並べて搬送する搬送
装置として、特開昭61−211209号に示されたも
のが提案されている。図6(A),(B)はその構成を
概略的に示したもので、同図において、8,8はスリッ
トSを介して対向配置された1対の固定板である。固定
板8,8の上面には、スリットSに沿って延びるガイド
溝部8a,8aが形成され、ガイド溝部8a,8a内に
1対のゴム製のエンドレスベルト9,9がはめ込まれて
いる。エンドレスベルト9,9は図示しない駆動装置に
より駆動されてガイド溝部8a,8a内を摺動しつつ図
示の矢印方向に移動する。スリットSは図示しない真空
ポンプに接続されていて、該真空ポンプによりスリット
Sを通してベルト9,9上の物品に吸引力が与えられる
ようになっている。
【0006】この搬送装置により錠剤2を搬送する場合
には、図示しない供給装置からベルト9,9の上に錠剤
2,2,…を順次供給し、スリットSを通して錠剤2,
2,…に吸引力を与えて各錠剤をベルト9,9の上に保
持しつつ図示の矢印方向に搬送する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図5に示した選別装置
では、選別センサ3が錠剤を選別する位置から選別ノズ
ル4aの位置まで錠剤が搬送されるのに要する時間が常
に一定である必要がある。ところが従来の装置では、錠
剤の表面の滑り具合のばらつきによって錠剤がベルトコ
ンベア1を離れるタイミングが微妙に変化したり、錠剤
が静電気を帯びた場合に錠剤がベルトコンベアを離れる
タイミングが遅れたり、或いはベルトコンベアから落下
する錠剤に作用する空気抵抗のばらつきにより錠剤の落
下形態が異なったりするため、錠剤に噴射ノズル4aか
ら空気を吹き付けるタイミングがずれて錠剤の選別に失
敗することがあり、信頼性が低いという問題があった。
【0008】また図6に示した搬送装置では、ゴム製の
ベルト9,9が固定板8,8のガイド溝部8a,8aの
内面に摩擦接触しつつ移動するため、2本のベルト9,
9が細かい伸縮を繰り返しながら移動することになるの
を避けられない。その場合、2本のベルト9,9の伸縮
の状況は一致せず、一方のベルトが伸びるときに他方の
ベルトが縮んだり、両ベルトの伸縮の割合が相違したり
するため、錠剤2がベルト9,9上で振動し、錠剤の選
別に支障を来すことがあった。
【0009】また図6に示した搬送装置では、搬送速度
を高めると錠剤の振動が激しくなって選別が不能になっ
たり、錠剤がベルトから脱落したりするため、高速搬送
を行わせることができず、選別作業の能率を向上させる
ことが困難であった。
【0010】なお上記の説明では錠剤を選別する場合を
例にとったが、他の小物品を選別する場合にも同様の問
題が生じる。
【0011】本発明の目的は、物品の選別を高能率でし
かも確実に行わせることができる物品選別装置を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の物品選別装置
は、列を成すように並べられた状態で搬送領域を搬送さ
れている一連の物品を選別して、選別された要分離物品
を搬送方向と異なる方向に移行させる物品選別装置に係
わるものである。
【0013】本発明においては、物品の搬送領域に沿う
部分を下方に向けた状態で配置されたエンドレスの搬送
ベルトと該搬送ベルトの搬送領域に沿う部分に該ベルト
の内側から吸引力を作用させる吸引装置とを備えて一連
の物品を下方に向けた状態で搬送ベルトに吸着保持して
搬送するベルト搬送装置と、該ベルト搬送装置により搬
送されている物品の中から要分離物品を検出する選別セ
ンサと、選別センサの検出部よりも搬送方向の下流側に
位置させた状態で搬送ベルトの内側に配置された選別ノ
ズルを備えて分離指令が与えられたときに選別ノズルか
ら搬送ベルトに保持されている要分離物品に圧縮ガスを
吹き付けて該物品を搬送ベルトから離脱させる分離装置
と、要分離物品が検出されたときに該要分離物品が選別
ノズルの位置に達するタイミングを演算して、演算され
たタイミングで分離装置に分離指令を与える制御装置と
を設けた。
【0014】上記搬送ベルトは例えば、金属ベルトと該
金属ベルトの長手方向に沿って平行に配置されて該金属
ベルトの外面に固定された少なくとも1対のゴムベルト
とにより構成される。この場合、金属ベルトの対をなす
ゴムベルト間に位置する部分に該金属ベルトの長手方向
に沿ってほぼ均一に分布させた状態で多数の小孔を設け
ておく。また上記吸引装置は、金属ベルトの内側に配置
されて該金属ベルトの搬送領域に沿う部分の内面に沿っ
て伸びるガイド壁部を有する低圧室と、該低圧室を真空
引きする真空ポンプとにより構成され、ガイド壁部を貫
通させて設けられた吸気口を通して金属ベルトの小孔が
低圧室に連通させられる。選別ノズルは、低圧室内に挿
入されてその先端がガイド壁部の吸気口を通して金属ベ
ルトの小孔に指向させられる。
【0015】本発明の選別装置は錠剤を選別するのに好
適であるが、錠剤以外の小物品(ベルト搬送装置により
吸着保持され得る大きさの物品)を選別する用途にも使
用することができるのはもちろんである。
【0016】選別センサは、物品の異常の有無や、物品
の種別等を非接触で検出し得るものであればよく、この
選別センサとしては、例えばイメージセンサ等の撮像素
子を用いて所定の画像処理を行うことにより物品の特徴
部分を識別するようにしたもの等を用いることができ
る。
【0017】
【作用】上記のように構成すると、要分離物品は選別ノ
ズルから噴出する圧縮ガスにより搬送ベルトから離脱さ
せられて搬送ベルトの下方に落下する。搬送ベルトから
分離されなかった物品は搬送ベルトに吸着保持されたま
まの状態で搬送されて、吸引装置により吸着力が与えら
れなくなる位置で搬送ベルトから離脱する。
【0018】このように、一連の物品を下方に向けた状
態で搬送ベルトに吸着保持して搬送するベルト搬送装置
を設けて、要分離物品が検出されたときに搬送ベルトに
吸着保持された状態にある要分離物品に圧縮ガスを吹き
付けることにより該物品をベルトから離脱させるように
構成すると、物品が搬送ベルトから離脱するタイミング
や物品が落下する際の状態が問題になることがないた
め、選別ノズルから圧縮ガスを噴出させるタイミングが
ずれるのを防いで要分離物品を正確に搬送ベルトから離
脱させることができ、信頼性を高めることができる。
【0019】また上記のように金属ベルトにゴムベルト
を固定した搬送ベルトに物品を吸引保持した状態で搬送
すると、物品を大きく振動させることなく安定に搬送す
ることができるため、搬送速度を高めて選別作業の能率
を高めることができる。
【0020】
【実施例】図1ないし図3は本発明の実施例の構成を示
したもので、図1は主要部分の機械的な構成を電気的な
構成とともに示した正面図、図2は図1の底面図、図3
は図1のA−A線拡大断面図である。これらの図におい
て11はベルト搬送装置、12は選別センサ、13は分
離装置、14は制御装置、15は搬送装置11により搬
送される物品である。
【0021】本実施例のベルト搬送装置11は、物品の
搬送領域に沿う部分16aを下方に向けた状態で配置さ
れたエンドレスの搬送ベルト16と、搬送ベルト16の
搬送領域に沿う部分に該ベルトの内側から吸引力を作用
させる吸引装置17とを備えていて、一連の物品15,
15,…を下方に向けた状態で搬送ベルト16に吸着保
持して搬送する。
【0022】図2及び図3に示したように、搬送ベルト
16は、ステンレス鋼等の金属薄板からなる金属ベルト
18と、金属ベルト18の長手方向に沿って平行に配置
されて金属ベルト18の外面に接着により固定された対
をなすゴムベルト19a,19bとからなっている。ゴ
ムベルト19a,19bは必要に応じて複数対設けられ
るが、図示の例では2対のゴムベルト19a,19bが
設けられている。対を成すゴムベルト19a,19b
は、両ゴムベルトを上向きに配置した場合に、その上に
搬送すべき物品15を乗せた際に物品を安定に保持し得
る間隔をもって配置され、金属ベルト18のうち対をな
すゴムベルト19a,19b間に相当する部分には、金
属ベルト18の長手方向に沿ってほぼ均一に分布させた
状態で多数の小孔20が設けられている。小孔20は、
ベルトの長手方向に沿って列を成すように等間隔で並べ
た状態で設けてもよく、千鳥状等の特定のパターンで並
べた状態で設けてもよいが、いずれにしてもできるだけ
狭い間隔で設けるのが好ましい。
【0023】搬送ベルト16は、水平方向に間隔を開け
て配置されたプーリ21及び22に掛け渡されて、その
搬送領域に沿う部分16aが下方に向けた状態で配置さ
れている。ベルト16の上部にはテンションローラ23
が当接されて、該テンションローラによりベルト16に
所定の張力が与えられている。
【0024】プーリ21及び22の一方が電動機を駆動
源とした回転駆動機構に接続され、これにより搬送ベル
ト16は、その搬送領域に沿う部分16aが図面上右方
向に移動するように駆動される。
【0025】吸引装置17は金属ベルト18の内側に配
置されて金属ベルト18の搬送領域に沿う部分の内面に
沿って伸びるガイド壁部24Aを有する低圧室24と、
低圧室24内を真空引きするための、図示しない真空ポ
ンプとからなっている。ガイド壁部24Aには、金属ベ
ルト18の小孔20が設けられた領域に対向するスリッ
ト状の吸気口25が設けられている。吸気口25は搬送
領域のほぼ全域に渡るように設けられていて、該吸気口
を通して金属ベルトの小孔20,20,…が低圧室24
内に連通させられている。低圧室24の側壁には吸引口
26が設けられ、該吸引口26が配管27を通して図示
しない真空ポンプに接続されている。
【0026】ベルト搬送装置11の入口側の下方には、
駆動プーリ28と該プーリにより駆動される搬送ベルト
29とを備えた別の搬送装置30が、ベルト搬送装置1
1との間に比較的狭い間隔を開けた状態で配置され、該
搬送装置30のベルト29上に保持されて水平方向に搬
送されてきた物品15がベルト搬送装置11に受け渡さ
れるようになっている。搬送装置11と30との間の間
隔は、物品15の厚みよりも僅かに大きい程度に設定さ
れている。
【0027】選別センサ12は、イメージセンサ等の撮
像素子により物品15を撮像して得た映像信号を処理す
ることにより物品の特徴部分を識別するもので、搬送装
置30の出口側の端部の近傍に配置されて、その検出部
12aがベルト搬送装置11により搬送されている物品
15に向けられている。選別センサ12は、搬送装置1
1により搬送されている物品の中から要分離物品を検出
したときに要分離物品検出信号を出力する。
【0028】分離装置13は、選別センサ12の検出部
12aよりも搬送方向の下流側に配置されて低圧室24
内に挿入された選別ノズル31を備えている。選別ノズ
ル31は金属ベルト18の小孔30が設けられた2つの
領域に対してそれぞれ設けられており、各選別ノズル3
1の先端は吸気口25を通して金属ベルト18の小孔2
0に対向させられている。吸気口25を通して金属ベル
ト18の小孔に作用する吸引力が低下するのを防ぐた
め、選別ノズル31の先端と吸気口25との間には所定
のギャップgが形成されている。選別ノズル31は、例
えば電磁弁32を介してコンプレッサ33に接続され、
電磁弁32が開いたときに選別ノズル31から吸気口2
5を通して金属ベルト18の小孔20に圧縮空気が噴射
されるようになっている。選別ノズル31と電磁弁32
とコンプレッサ33とにより、分離装置13が構成され
ている。
【0029】選別装置12から得られる要分離物品検出
信号はCPUからなる制御装置14に入力されている。
制御装置14は、ベルト搬送装置11による搬送速度か
ら、検出された要分離物品が選別ノズル31の位置に達
するタイミングを演算して、演算されたタイミングで分
離装置13の電磁弁32に瞬時的な分離指令を与える。
【0030】上記の実施例においては低圧室17内が図
示しない真空ポンプにより真空引きされるため、吸気口
25を通して金属ベルト18の小孔20に吸引力が作用
する。搬送装置30により一連の物品15をベルト搬送
装置11に供給すると、ベルト搬送装置11のベルト1
8の小孔20を通して作用する吸引力によりベルト29
上を搬送されてきた物品15が搬送ベルト16に吸引さ
れて搬送装置11に受け渡される。搬送装置11に受け
渡された物品15,15,…は下向きの姿勢で搬送領域
を搬送される。この搬送の途中で選別センサ12による
選別が行われ、要分離物品が検出されると、選別センサ
12が要分離物品検出信号を出力する。このとき制御装
置14により、搬送速度から要分離物品が選別ノズル3
1の位置に到達するタイミングが演算され、演算された
タイミングで電磁弁32に分離指令が与えられる。これ
により電磁弁32が瞬時的に開くため、吸気口25及び
小孔20を通して要分離物品に圧縮空気が吹き付けられ
る。搬送ベルト16に保持されている物品に圧縮空気が
吹き付けられると、該物品が搬送ベルト16から離脱さ
せられて、下方に設けられた排出通路35(図4参照)
内に移行させられる。圧縮空気の噴射は要分離物品に対
して局部的に行われるため、この噴射により他の物品が
分離させられることはない。
【0031】搬送ベルト16から分離されなかった物品
は、低圧室24により与えられる吸引力が低下、または
消滅する位置(物品15が吸気口25が設けられている
領域から外れる位置)で搬送ベルト16から離脱して搬
送通路36内に自然落下する。
【0032】なお、搬送ベルトが、金属ベルトと、金属
ベルトの長手方向に沿って平行に配置されて、金属ベル
トの外面に固定された少なくとも1対のゴムベルトとか
ら構成されていれば、搬送力は金属ベルトに作用するだ
けであって長寿命に使用することができ、かつ張力が付
与される搬送ベルトは、固形の金属ベルトにより形状が
定まるため、この金属ベルトに固定された1対のゴムベ
ルトが、従来のごとく伸縮することがない。従って、従
来のものに比べて、物品を大きく振動させることなく安
定に搬送することができる。勿論、搬送力は金属ベルト
に作用するだけであるため、搬送速度を自在に変更して
も、金属ベルトに固定されたゴムベルトの搬送状態には
全く影響することがなく、特に搬送速度を大きくするこ
とにより作業能率を向上することができる。
【0033】上記の実施例では、選別ノズル31を電磁
弁32を介してコンプレッサ33に接続しているが、コ
ンプレッサ33と電磁弁32との間に圧縮空気を蓄積す
る圧縮ボンベを配置することもできる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、一連の
物品を下方に向けた状態で搬送ベルトに吸着保持して搬
送するベルト搬送装置を用いて、要分離物品が検出され
たときに搬送ベルトに吸着保持された状態にある要分離
物品に圧縮ガスを吹き付けることにより該物品をベルト
から離脱させるように構成したので、物品が搬送ベルト
から離脱するタイミングや物品が落下する際の状態の影
響を受けることなく、常に正確に要分離物品を搬送ベル
トから離脱させることができ、信頼性を高めることがで
きる。
【0035】また特に請求項2に記載された発明によれ
ば、金属ベルトにゴムベルトを固定した搬送ベルトに物
品を吸引保持した状態で搬送するようにしたので、物品
を大きく振動させることなく安定に搬送することがで
き、搬送速度を高めて選別作業の能率を高めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の要部の機械的な構成を電気的
な構成とともに概略的に示した正面図である。
【図2】図1の底面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】本発明の実施例の動作を説明するための説明図
である。
【図5】従来用いられていた選別装置の構成を概略的に
示した構成図である。
【図6】(A)は従来用いられていた搬送装置の要部を
示した斜視図、(B)は(A)のB−B線断面図であ
る。
【符号の説明】
11 ベルト搬送装置 12 選別装置 13 分離装置 14 制御装置 15 選別される物品 16 搬送ベルト 17 吸引装置 18 金属ベルト 20 小孔 21,22 プーリ 24 低圧室 25 吸気口 33 コンプレッサ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】錠剤等の製造ラインにおいては、割れ
欠け、印字不良等の欠陥があるものを排除する必要があ
り、また正規の錠剤に混じって異物または異種の錠剤等
が搬送されている場合にはそれを排除する必要がある。
そのため、錠剤等の製造ラインにおいては、イメージセ
ンサ等の撮像素子を用いて製品の欠陥の有無や製品の種
別等を判別する選別センサを設けて、該選別センサによ
り選別した要分離物品を自動的にラインから分離して排
除するようにしている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図5に示した選別装置
では、選別センサ3が錠剤を選別する位置から選別ノズ
ル4aの位置まで錠剤が搬送されるのに要する時間が常
に一定である必要がある。ところが従来の装置では、錠
剤の表面の滑り具合のばらつきによって錠剤がベルトコ
ンベア1を離れるタイミングが微妙に変化したり、錠剤
が静電気を帯びた場合に錠剤がベルトコンベアを離れる
タイミングにバラツキが生じたり、或いはベルトコンベ
アから落下する錠剤に作用する空気抵抗のばらつきによ
り錠剤の落下形態が異なったりするため、錠剤に噴射ノ
ズル4aから空気を吹き付けるタイミングが正しくても
錠剤の選別に失敗することがあり、信頼性が低いという
問題があった。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】上記搬送ベルトは例えば、金属ベルトと該
金属ベルトの長手方向に沿って平行に配置されて該金属
ベルトの外面に固定された少なくとも1対のゴムベルト
とにより構成される。この場合、金属ベルトの対をなす
ゴムベルト間に位置する部分に該金属ベルトの長手方向
に沿ってほぼ均一に分布させた状態で多数の小孔を設け
ておく。また上記吸引装置は、金属ベルトの内側に配置
されて該金属ベルトの搬送領域に沿う部分の内面に沿っ
て伸びるガイド壁部を有する低圧室と、該低圧室を低圧
に維持するポンプとにより構成され、ガイド壁部を貫通
させて設けられた吸気口を通して金属ベルトの小孔が低
圧室に連通させられる。選別ノズルは、低圧室内に挿入
されてその先端がガイド壁部の吸気口を通して金属ベル
トの小孔に指向させられる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】選別センサ12は、イメージセンサ等の撮
像素子により物品15を撮像して得た映像信号を処理す
ることにより物品の特徴部分を識別するもので、その検
出部12aがベルト搬送装置11により搬送されている
物品15に向けられている。選別センサ12は、搬送装
置11により搬送されている物品の中から要分離物品を
検出したときに要分離物品検出信号を出力する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】分離装置13は、選別センサ12の検出部
12aよりも搬送方向の下流側に配置されて低圧室24
内に挿入された選別ノズル31を備えている。選別ノズ
ル31は金属ベルト18の小孔20が設けられた2つの
領域に対してそれぞれ設けられており、各選別ノズル3
1の先端は吸気口25を通して金属ベルト18の小孔2
0に対向させられている。吸気口25を通して金属ベル
ト18の小孔に作用する吸引力が低下するのを防ぐた
め、選別ノズル31の先端と吸気口25との間には所定
のギャップgが形成されている。選別ノズル31は、例
えば電磁弁32を介してコンプレッサ33に接続され、
電磁弁32が開いたときに選別ノズル31から吸気口2
5を通して金属ベルト18の小孔20に圧縮ガス、例え
圧縮空気が噴射されるようになっている。選別ノズル
31と電磁弁32とコンプレッサ33とにより、分離装
置13が構成されている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】選別装置12から得られる要分離物品検出
信号はCPUからなる制御装置14に入力されている。
制御装置14は、ベルト搬送装置11による搬送速度か
、要分離物品が選別ノズル31の位置に達するタイミ
ングを演算して、演算されたタイミングで分離装置13
の電磁弁32に極短時間の間(瞬時的に)分離指令を与
える。
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊沢 透 東京都町田市小川1238番地 大東電機株式 会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 列を成すように並べられた状態で搬送領
    域を搬送されている一連の物品を選別して、選別された
    要分離物品を搬送方向と異なる方向に移行させる物品選
    別装置において、 物品の搬送領域に沿う部分を下方に向けた状態で配置さ
    れたエンドレスの搬送ベルトと該搬送ベルトの搬送領域
    に沿う部分に該ベルトの内側から吸引力を作用させる吸
    引装置とを備えて一連の物品を下方に向けた状態で搬送
    ベルトに吸着保持して搬送するベルト搬送装置と、 前記ベルト搬送装置により搬送されている物品の中から
    要分離物品を検出する選別センサと、 前記選別センサの検出部よりも搬送方向の下流側に位置
    させた状態で前記搬送ベルトの内側に配置された選別ノ
    ズルを備えて、分離指令が与えられたときに選別ノズル
    から前記搬送ベルトに保持されている要分離物品に圧縮
    ガスを吹き付けて該物品を搬送ベルトから離脱させる分
    離装置と、 前記要分離物品が検出されたときに該要分離物品が選別
    ノズルの位置に達するタイミングを演算して、演算され
    たタイミングで前記分離装置に分離指令を与える制御装
    置とを具備したことを特徴とする物品選別装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送ベルトは、金属ベルトと該金属
    ベルトの長手方向に沿って平行に配置されて該金属ベル
    トの外面に固定された少なくとも1対のゴムベルトとか
    らなっていて、前記金属ベルトの対をなすゴムベルト間
    に位置する部分には該金属ベルトの長手方向に沿ってほ
    ぼ均一に分布させた状態で多数の小孔が設けられ、 前記吸引装置は、前記金属ベルトの内側に配置されて該
    金属ベルトの搬送領域に沿う部分の内面に沿って伸びる
    ガイド壁部を有する低圧室と、前記低圧室を真空引きす
    る真空ポンプとを備えていて、前記ガイド壁部を貫通さ
    せて設けられた吸気口を通して前記金属ベルトの小孔が
    低圧室に連通させられ、 前記選別ノズルは前記低圧室内に挿入されてその先端が
    前記吸気口を通して金属ベルトの小孔に対向させられて
    いることを特徴とする請求項1に記載の物品選別装置。
JP5259808A 1993-10-18 1993-10-18 物品選別装置 Pending JPH07112164A (ja)

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