JPH0711072U - テレビジョンカメラ装置の故障診断装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 テレビジョンカメラ装置の故障診断機能で
は、発生頻度が低く持続性のない異常現象が起こった場
合、使用者がこれを見落とす可能性があるが、これを改
善し、後で故障診断結果及び異常発生日時を知ることが
できるようにする。 【構成】 テレビションカメラ装置の各ユニットから送
られてくる故障診断用信号を用い、マイクロコンピュー
タで故障診断を行い、その結果をメモリに記憶する。結
果が異常である場合は、時計回路より日時情報を読込
み、結果と同時にメモリに記録する。また、メモリの電
源をリチウム電池などで保持しておき、カメラ装置の電
源を切ってもメモリの記憶内容が失われないようにして
ある。故障診断結果及び異常発生日時は、読出しスイッ
チによりメモリから読出すことが可能である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はテレビジョンカメラ装置の故障診断機能の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、テレビジョンカメラ装置では、マイクロコンピュータを使用して電源電 圧異常、各ユニットの機能異常、ユニット抜け、ユニット誤挿入、システム動作 異常（ケーブル断線、短絡、カメラヘッド、カメラコントロールユニット、リモ ートコントロールユニット間のデータ通信異常）などの異常を実時間で検出し、 異常であった項目をビューファインダあるいは、モニタに文字表示して使用者に 知らせるという方法で故障診断を行っている。 以下、図２により従来のテレビジョンカメラ装置の故障診断機能について説明 する。 １は各ユニットから送られてくる故障診断用信号で、マルチプレクサ回路２によ りその内の１本の信号が選択される。選択された故障診断用信号は、Ａ／Ｄ変換 器３によりディジタル信号に変換され、マイクロコンピュータ４に読込まれる。 マイクロコンピュータ４では、ディジタル信号に変換された故障診断用信号が規 定の電圧範囲内かどうかを診断し、診断結果をメモリ５に記憶する。 また、診断の結果が規定電圧範囲内ではなかった場合、文字発生回路６によりそ の診断項目名称とともに、ビューファインダあるいはモニタ７に診断結果を表示 する。上記動作は、すべての診断項目について行われる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前述の従来技術では、発生頻度が低く持続性がない異常現象の場合、ビューフ ァインダあるいはモニタに表示される異常の表示を使用者が見落とす可能性があ り、テレビジョンカメラ装置の電源を切ってしまえばメモリに記憶した故障診断 結果も失われてしまうという欠点がある。 本考案はこれらの欠点を除去し、発生頻度が低く持続性がない異常現象でも、 使用者がその異常現象がいつ起こったかを知ることができるようにすることを目 的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記目的を達成するため、リチウム電池などの電池により電源のバッ クアップされたメモリに故障診断結果を記憶し、さらに時計回路を設け、故障診 断結果が異常であった場合には、時計回路から日時をマイクロコンピュータに読 み込み故障診断結果とともに異常発生日時をメモリに記憶するようにしたもので ある。

【０００５】

【作用】

その結果、発生頻度が低く持続性のない異常現象が起こり、使用者がビューフ ァインダあるいはモニタの故障表示を見落としたり、テレビジョンカメラ装置の 電源を切ったとしても、故障診断結果を記憶してあるメモリの電源は電池により 保持（バックアップ）されているため、後で異常現象が発生したこと及び発生日 時を知ることができる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図１により説明する。 １はテレビジョンカメラ装置の各ユニットから送られてくる故障診断用信号で、 アナログ信号マルチプレクサ回路２により複数の故障診断用信号のうちの１本の 信号が選択される。選択された故障診断用信号は、Ａ／Ｄ変換器３によりディジ タル信号に変換される。 ディジタル信号に変換された故障診断用信号は、マイクロコンピュータ４に読 み込まれる。マイクロコンピュータ４では、予め設定された各診断項目の対応す るしきい値定数と、Ａ／Ｄ変換された各故障診断用信号との比較を行い、各故障 診断用信号電圧がそれぞれ規定の電圧範囲内であるかどうかを調べ、その結果を メモリ５に記憶する。８はリチウム電池などの電池で、テレビジョンカメラ装置 の電源を切った状態でもメモリ５に記憶された内容を保持する働きをしている。 また、故障診断結果が正常でなかった場合、時計回路９からその時の日時情報を 読み込み、故障診断結果とともにメモリ５に記憶する。 さらに、診断結果が異常の場合は、文字発生回路６により、診断結果とその診断 項目の名称をビューファインダあるいはモニタ７に文字表示する。 以上の動作は、すべての故障診断項目について行われる。１０は記録された故 障診断結果読出し用スイッチで、マイクロコンピュータ４はこのスイッチ１０が 押されたと判断すると、メモリ５に記憶されているすべての故障診断結果及びそ の発生日時情報を読み出し、文字発生回路６によりビューファインダあるいはモ ニタ７に文字表示する。

【０００７】

【考案の効果】

本考案によれば、テレビジョンカメラ装置において、発生頻度が低く持続性の ない異常現象が起こり、使用者がその発生を見落としたとしても、後でその異常 発生及び発生日時を知ることが可能であり、テレビジョンカメラ装置の故障解析 率を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の全体構成を示すブロック図。

【図２】従来の実施例を示すブロック図。

【符号の説明】

１ 故障診断用信号 ２ マルチプレクサ回路 ３ Ａ／Ｄ変換器 ４ マイクロコンピュータ ５ メモリ ６ 文字発生回路 ７ モニタ ８ 電池 ９ 時計回路 １０ 故障診断結果読出し用スイッチ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 テレビジョンカメラ装置の故障診断装置
   において、検出した故障診断結果を記憶するメモリの記
   憶内容をバックアップする手段と、この故障診断結果が
   異常であった場合、当該異常発生日時情報を上記メモリ
   に出力する計時手段と、上記メモリの記憶内容を随時読
   み出しビューファインダあるいはモニタ等の表示装置に
   文字表示する手段を有することを特徴とするテレビジョ
   ンカメラ装置の故障診断装置。