JPH07109822A - 幅 木 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 床の不陸の調節範囲を大きくする。 【構成】 幅木本体２に対して不陸調節片４の上下位置
調節を行なうことによって、不陸の調節範囲を従来に比
較して大きくすることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は幅木に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の幅木として以下の如きも
のは知られている。即ち、幅木本体と、この幅木本体の
下部に固定された少なくとも下部が弾性を有する不陸調
節片とを有するものは知られている（実開平３−４８０
４７号公報参照）。

【０００３】

【従来技術の欠点】前記従来の幅木には以下の如き欠点
があった。即ち、不陸調節片が幅木本体に固定されたも
のであって、床面の不陸（床面の上下のうねり）を不陸
調節片の下部の撓みによってのみ調節するものであった
ため、床面の不陸の程度が大きくて、一番低い所と一番
高い所の差が不陸調節片の弾性部の高さより大きいと一
番低い所と不陸調節片の下端との間に間隙が出来るとい
う欠点があると共に、床面の不陸に対応して弾性部の曲
げ量が変化するので、結構その変化量が目に付き意匠的
に問題があった。

【０００４】

【前記欠点を解消するための手段】この発明は前記欠点
を解消するために以下の如き手段を採用した。この発明
は、幅木本体と、この幅木本体の下部に上下位置調節自
在に設けられた少なくとも下部が弾性を有する不陸調節
片とを有するものである。

【０００５】

【発明の作用】この発明は以下の如き作用をなすもので
ある。不陸調節片が幅木本体に上下位置調節自在に設け
られているので、幅木本体に対して不陸調節片の位置調
節を行なうことによって、従来技術の欠点を解消するこ
とが出来る。

【０００６】

【実施例】以下にこの発明を図面に示す３つの実施例に
基づいて説明する。なお、３つの実施例において、同一
の部材は同一の符号で示す。

【０００７】実施例１（図１及び図２参照） なお、この実施例１おいて、前とは図１左側を、後とは
同図右側をいい、左とは図１紙面裏側を、右とは同表側
をいう。

【０００８】幅木１は、木質系芯材を合成樹脂シート等
で装飾した幅木本体２と、この幅木本体２の下部に上下
位置調節自在に設けられた合成樹脂製の不陸調節片４と
を有している。前記幅木本体２の下部に、下面に開口す
る嵌合溝３が幅木本体２の長手方向に沿って形成されて
いる。前記不陸調節片４は、幅木本体２の前面に当接す
る上部硬質部６ａ及び上部硬質部６ａの下部に連設され
た、下端が床面に当接する、弾性を有する下部軟質部６
ｂを有する左右方向に長い調節片本体６と、この調節片
本体６の後面に設けられた、水平部８ａ及び水平部８ａ
に連設された垂直嵌合部８ｂを有する左右方向に長い連
結片部８とを有しており、前記垂直嵌合部８ａが前記嵌
合溝３に嵌め入れられている。前記垂直嵌合部８ｂの前
後面の上下部には、前後で組となる左右方向に長い、弾
性を有する又は弾性を有しない突条１０が設けられてお
り、これら突条１０が嵌合溝３の前後側面に強く当接す
るようになされている。なお、突条１０を無くして、垂
直嵌合部８ｂを厚くして、垂直嵌合部８ｂを嵌合溝３に
無理嵌めするようにしてもよいことは云うまでもない。
また、連結片部８を所定左右長さのものとして、それを
調節片本体６に左右方向に沿って所定間隔で設けるよう
にしてもよい。また、調節片本体６全体を弾性を有する
ものとしてもよい。

【０００９】実施例２（図３参照） この実施例２の不陸調節片４は、連結片部８を有してい
ない。従って、突条１０が設けられた上部硬質部６ａが
嵌合溝３に嵌め入れられている。

【００１０】実施例３（図４参照） なお、この実施例３おいて、前とは図４左側を、後とは
同図右側をいい、左とは図４紙面裏側を、右とは同表側
をいう。幅木本体２の後面下部に、段落部１３が幅木本
体２の長手方向に沿って形成され、前記不陸調節片４
が、幅木本体２の前面に当接する上部硬質部６ａ及び上
部硬質部６ａの下部に連設された、下端が床面に当接す
る下部軟質部６ｂを有する調節片本体６と、この調節片
本体６の後面に設けられた、水平部１８ａ及び水平部１
８ａに連設された垂直部１８ｂを有する挟持片１８とを
有している。そして、前記上部硬質部６ａと垂直部１８
ｂとによって幅木本体２の下部を挟持するようにしてい
る。なお、挟持片１８は、左右方向に長い帯状のもので
あってもよく、また、左右方向幅を所定の短い長さのも
のとして、それを調節片本体６に左右方向に沿って所定
間隔で設けたものであってもよい。

【００１１】

【発明の効果】この発明は前記した如き構成によって以
下の如き効果を奏するものである。 不陸調節片が幅木本体に上下位置調節自在に設けられ
ているので、幅木本体に対して不陸調節片の位置調節を
行なうことによって、不陸の調節範囲を従来に比較して
大きくすることが出来る。 不陸の大きさに対応して幅木本体に対して不陸調節片
の上下位置調節を行なうことによって、不陸調節片の下
部の弾性部の曲げ量をほぼ一定にすることが出来るの
で、意匠的にもスッキリとしたものとすることが出来
る。 請求項２の発明においては、上部硬質部と垂直嵌合部
とによって、幅木本体の下部を挟持することが出来るの
で、不陸調節片を強固に幅木本体に取り付けることが出
来る。 請求項４の発明においては、上部硬質部と垂直部とに
よって、幅木本体の下部を挟持することが出来るので、
不陸調節片を強固に幅木本体に取り付けることが出来
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例１を示す要部斜視図である。

【図２】不陸調節片の拡大斜視図である。

【図３】この発明の実施例２を示す要部縦断面図であ
る。

【図４】この発明の実施例３を示す要部縦断面図であ
る。

【符号の説明】

１ 幅木 ２ 幅木本体 ３ 嵌合溝 ４ 不陸調節片

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 幅木本体と、この幅木本体の下部に上下
   位置調節自在に設けられた少なくとも下部が弾性を有す
   る不陸調節片とを有する幅木。
2. 【請求項２】 前記幅木本体の下部に、下面に開口する
   嵌合溝が幅木本体の長手方向に沿って形成され、前記不
   陸調節片が、幅木本体の前面に当接する上部硬質部及び
   上部硬質部の下部に連設された、下端が床面に当接する
   下部軟質部を有する調節片本体と、この調節片本体の後
   面に設けられた、水平部及び水平部に連設された垂直嵌
   合部を有する連結片部とを有しており、前記垂直嵌合部
   が前記嵌合溝に嵌め入れられている請求項１記載の幅
   木。
3. 【請求項３】 前記幅木本体の下部に、下面に開口する
   嵌合溝が幅木本体の長手方向に沿って形成され、この嵌
   合溝に不陸調節片の上部が嵌め入れられている請求項１
   記載の幅木。
4. 【請求項４】 前記幅木本体の後面下部に、段落部が幅
   木本体の長手方向に沿って形成され、前記不陸調節片
   が、幅木本体の前面に当接する上部硬質部及び上部硬質
   部の下部に連設された、下端が床面に当接する下部軟質
   部を有する調節片本体と、この調節片本体の後面に設け
   られた、水平部及び水平部に連設された垂直部を有する
   挟持片とを有しており、前記上部硬質部と垂直部とによ
   って幅木本体の下部を挟持するようにした請求項１記載
   の幅木。