JPH0710725A - シャンプー組成物 - Google Patents

シャンプー組成物

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JPH0710725A
JPH0710725A JP15658393A JP15658393A JPH0710725A JP H0710725 A JPH0710725 A JP H0710725A JP 15658393 A JP15658393 A JP 15658393A JP 15658393 A JP15658393 A JP 15658393A JP H0710725 A JPH0710725 A JP H0710725A
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JP
Japan
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salt
polyaspartic acid
acid
shampoo composition
surfactant
Prior art date
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Pending
Application number
JP15658393A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Tamaya
玉谷  弘明
Akinori Nagatomo
昭憲 長友
Masanobu Ajioka
正伸 味岡
Teruhiro Yamaguchi
彰宏 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れたコンディショニング効果を有し、毛髪
の損傷の少ないシャンプー組成物を提供する。 【構成】 ポリアスパラギン酸またはその塩を含有する
ことを特徴とするシャンプー組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシャンプー組成物に関
し、更に詳しくは、優れたコンディショニング効果を有
し、かつ毛髪の損傷が少ないシャンプー組成物に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、仕上がりの良さや使いやすさなど
の点から、コンディショニング性やリンス効果のあるシ
ャンプーが多く使われるようになってきた。
【0003】これらのシャンプーにはコンディショニン
グ性やリンス効果を付与するために、カチオン性界面活
性剤やカチオン性ポリマー、変性シリコーン等が通常配
合されている。しかしながら、カチオン性界面活性剤は
シャンプー基材であるアニオン性界面活性剤との相溶性
が悪いという問題があり、又、カチオン性ポリマーはコ
ンディショニング効果を得るために高濃度で用いなけれ
ばならず、そのため洗髪後に毛髪のバサツキが生じると
いう問題がある。更に変性シリコーンの場合には、シャ
ンプー中に均一に溶解しないという欠点があった。
【0004】一方、使用感が良好で且つ低刺激性の界面
活性剤としてアミノ酸のアシル化物が注目され、例えば
特開昭54−50513号公報では、N−アシルグルタ
ミン酸塩と有機カルボン酸塩とを併用して起泡力を改善
したり、特開平2−160712号公報では、N−アシ
ルアミノ酸もしくはN−アシルタウリンまたはこれらの
塩とアミノ変性シリコーンとを含有させて、安定性のあ
るコンディショニングシャンプーを得ている。しかし、
これらのアシル化アミノ酸を含有するシャンプーの洗浄
力や起泡力は未だ充分とは言い難く、又、シリコーンが
有する柔軟性、しっとり感といったコンディショニング
効果が、アシル化アミノ酸の存在により減少してしまう
といった問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れたコン
ディショニング効果を有し、かつ毛髪の損傷が少ないシ
ャンプー組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、ポリアスパラギン
酸を添加することによりコンディショニング効果の優れ
たシャンプーが得られることを見いだし、本発明を完成
したものである。
【0007】即ち、本発明は、ポリアスパラギン酸また
はその塩を含有するシャンプー組成物である。
【0008】本発明のポリアスパラギン酸またはその塩
は、水処理剤、医農薬品等に用いられる水溶性ポリマー
であり、その合成法としては、アスパラギン酸をホスゲ
ンによりN−カルボン酸無水物にしてから重合させる方
法や、アスパラギン酸を加熱してポリコハク酸イミドに
した後アルカリで加水分解して得る方法等が知られてい
る。例えば特公昭48−20638号公報では、アスパ
ラギン酸を燐酸または他の脱水剤の存在下で真空中17
0〜200℃で反応させ、かつ塊状反応体の表面を常に
取り除くようにして脱水重縮合を行うことにより、ポリ
コハク酸イミドを高収率でかつ短時間に得ている。又、
特公昭52−8873号公報では、アスパラギン酸無水
物ハロゲン化水素酸塩を不活性有機溶媒中、或は無溶媒
下にて加熱してポリアスパラギン酸を製造している。更
に、USP5,057,597には、アスパラギン酸を
流動床中で180〜250℃で加熱してポリコハク酸イ
ミドを得る方法が記載されている。本発明に用いられる
ポリアスパラギン酸またはその塩は何れの方法により製
造したものでもよく、必要により常法に従って精製して
もよい。又、その塩としては、ナトリウム塩、カリウム
塩、カルシウム塩、マグネシウム塩などを挙げることが
出来る。
【0009】ポリアスパラギン酸中のアスパラギン酸単
位は、D体、L体の何れでもよい。又ポリマー鎖の結合
には、アスパラギン酸単位のα−カルボキシル基による
アミド結合と、β−カルボキシル基によるアミド結合の
2つがあるが、好ましくはβ結合の割合が10%以上含
まれているものがよい。β結合の割合が10%未満の場
合には、ポリアスパラギン酸自体が有するコンディショ
ニング効果が減少してしまうことがある。
【0010】ポリアスパラギン酸またはその塩の添加量
は組成物全体の0.1〜30重量%である。0.1重量
%より少ないとポリアスパラギン酸によるコンディショ
ニング効果が不十分となり、又30重量%より多いと仕
上りが重くなり、滑り性や櫛通り性が逆に低下すること
がある。
【0011】本発明のシャンプー組成物は、ポリアスパ
ラギン酸またはその塩の他に、洗浄力を発揮するために
アニオン性界面活性剤やノニオン性界面活性剤または両
性界面活性剤等を、水または水と適当な溶媒とを加えた
溶液に含有させて調製される。その配合量は通常1〜3
0重量%である。
【0012】特にアニオン性界面活性剤との組合せが好
ましく、起泡力や洗浄力を損なう事なくコンディショニ
ング効果を付与できる。用いるアニオン性界面活性剤と
しては、例えばポリオキシエチレンラウリルエーテル硫
酸ナトリウム、スルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、
ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、N−ラウリル
グルタミン酸ナトリウム、N−ラウロイルグルタミン酸
トリエタノールアミン、ラウロイルサルコシンナトリウ
ム等が挙げられる。又、ノニオン性界面活性剤として
は、例えばラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪
酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、ショ糖脂肪酸エステル等があり、両性界面活性剤と
しては、例えばラウリルジメチルベタイン、イミダゾリ
ニウムベタイン等が挙げられる。
【0013】更にこれらの成分以外に、シャンプーの使
用目的等により一般に用いられている添加物を、本発明
の効果が損なわれない程度に配合することが出来る。例
えば、メチルセルロース、カチオン化セルロース、ラウ
リン酸ジエタノールアミド、ポリエチレングリコール等
の増粘剤、エチレングリコール、グリセリン等の保湿
剤、クエン酸等のpH調整剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、アルコール類、アミノ酸、動植物エキス、色素、香
料等を挙げることが出来る。又、仕上り感を向上させる
ために、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ポリ
オキシプロピレンメチルジエチルアンモニウム、塩化ス
テアリルジメチルベンジルアンモニウム等のカチオン性
界面活性剤や、カチオン化デンプン、カチオン性ビニル
重合体等のカチオン性ポリマーを適量添加してもよい。
【0014】次に、実施例により本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例により限定される
ものではない。
【0015】
【実施例】製造例1 DL−アスパラギン酸100gと85重量%リン酸50
gとを混合し、ロータリーエバポレーターにより減圧条
件下で180℃で2.5時間反応させた。反応液を40
0mlのN,N−ジメチルホルムアミドに溶解した後、
2Lの水により再沈させて、得られた沈澱を洗浄、乾燥
して68gのポリコハク酸イミドを得た。次に、水17
0gと50重量%の水酸化ナトリウム溶液50gとを混
合し、これにポリコハク酸イミド65gを添加して30
分間攪拌した後、水を60g加えてpH9.0〜10.
0に保ちながら、溶液が透明になるまで室温で攪拌し
た。得られた溶液を凍結乾燥してポリアスパラギン酸の
ナトリウム塩を70g得た。このポリマーの分子量は約
1万であり、β結合の割合は40%であった。遊離のポ
リアスパラギン酸を得るには、このナトリウム塩を水に
溶解した後pH3付近まで酸性にして、適当な溶剤を用
いて再沈すればよい。
【0016】なお、ポリマーの分子量はLALLS法に
より測定し、α、β結合の割合は13C−NMRのデータ
から算出した。
【0017】実施例1〜3及び比較例1 製造例1で製造したポリアスパラギン酸ナトリウムある
いはポリアスパラギン酸を用いて第1表(表1)に示す
組成のシャンプーをそれぞれ調製し、その性能について
評価した。その結果を第1表に示す。尚、表中の各成分
配合量は全て重量%である。又、評価方法は下記の通り
である。2gの毛束(長さ約15cm)を用いて、各組
成のシャンプー3gで洗浄した。この洗浄を5回ずつ繰
り返し、洗髪中の泡立ち、洗浄性、すすぎ時のきしみの
少なさ、すすぎ後の毛髪の柔軟性、櫛通り性、艶につい
て、10人のパネラーにより評価させた。評価基準は市
販のリンスレスシャンプーを基準として、非常に優れる
ものを2点、やや優れるものを1点、同等のものを0
点、劣るものを−1点として点数をつけ、その平均点を
示した。
【0018】
【表1】
【0019】第1表の結果から明らかなように、ポリア
スパラギン酸またはその塩を添加したシャンプー組成物
は比較例1に示した無添加のものに比べて、泡立ち、洗
浄性、きしみの少なさ、柔軟性、櫛通り性、艶の全てに
於て優れており、更に市販のシャンプーよりも優れてい
た。
【0020】実施例4及び比較例2 第2表(表2)に示す組成のシャンプーを調製し、前記
と同様にしてその性能を試験した。その結果を第2表に
示す。
【0021】
【表2】
【0022】第2表の結果から明らかなように、β結合
の割合が40%のポリアスパラギン酸塩を添加したシャ
ンプー組成物はβ結合を1%しか有さないポリアスパラ
ギン酸塩を用いた比較例2に比べて、泡立ち、洗浄性、
きしみの少なさ、柔軟性、櫛通り性、艶の全てに於て優
れており、更に市販のシャンプーよりも優れていた。
【0023】
【発明の効果】本発明によるポリアスパラギン酸または
その塩を含有するシャンプー組成物は、起泡力や洗浄力
を低下させる事なく、毛髪に対する柔軟性や櫛通り性と
いったコンディショニング効果に優れている。更に、繰
り返し使用しても毛髪に対して低刺激性であるという利
点を有している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 彰宏 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアスパラギン酸またはその塩を含有
    することを特徴とするシャンプー組成物。
  2. 【請求項2】 β結合の割合が10%以上であるポリア
    スパラギン酸またはその塩を0.1〜30%含有するこ
    とを特徴とする請求項1記載のシャンプー組成物。
JP15658393A 1993-06-28 1993-06-28 シャンプー組成物 Pending JPH0710725A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6613761B1 (en) 1995-09-13 2003-09-02 Takeda Chemical Industries, Ltd. Benzoxazepine compounds, their production and use
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