JPH071071A - ステアリングロックホルダーの製造方法 - Google Patents

ステアリングロックホルダーの製造方法

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JPH071071A
JPH071071A JP5144929A JP14492993A JPH071071A JP H071071 A JPH071071 A JP H071071A JP 5144929 A JP5144929 A JP 5144929A JP 14492993 A JP14492993 A JP 14492993A JP H071071 A JPH071071 A JP H071071A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical member
steering shaft
lock holder
side wall
steering
Prior art date
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Pending
Application number
JP5144929A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Ishikawa
博 石川
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ステアリングロックホルダーの側壁に溝を成
形する際に、その側壁の内面にバリが発生しないように
する。 【構成】 本発明に係るステアリングロックホルダー
(以下、ロックホルダーという)の製造方法は、ステア
リングシャフトの外径よりも大きな内径を有する有底の
円筒形部材22を成形する工程と、円筒形部材22の底
面の中央にステアリングシャフトの外径とほぼ等しい径
の貫通孔24kを成形する工程と、円筒形部材22の内
部および貫通孔24kにステアリングシャフトの外径と
同径の円柱形の型を挿入し、円筒形部材22と型とを平
行に保持した状態で円筒形部材22の側壁の一部を外側
から押圧して、その側壁の内面が型の外周面に当接する
まで凹ませながら、その円筒形部材の外側面に前記ロッ
クバーの先端部と嵌合可能な溝22mを成形する工程と
を有している。このように、ロックホルダーの溝は円筒
形部材22の側壁を凹ませることにより成形するため
に、ロックホルダーの内壁面にバリが発生することはな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のステアリング
ロック機構において使用されるステアリングロックホル
ダーの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】前記自動車のステアリングロック機構
が、実開昭60−60348号公報に示されている。前
記ステアリングロック機構は、車両盗難防止装置の一種
であり、イグニッションキーを抜くことによりロックバ
ーが突出して、その先端部がステアリングシャフトに溶
接されているステアリングロックホルダーの溝に嵌合す
ることにより、前記ステアリングシャフトの回転を規制
するものである。前記ステアリングロックホルダー(以
下、ロックホルダー2という)は、図4(A)にその平
面図、図4(B)に前記平面図のB−B断面図が示され
るように、円筒形の部材であり、その内径dはステアリ
ングシャフト(図示されていない)を通せるように、そ
のステアリングシャフトの外径にほぼ等しい値に設定さ
れている。さらに、前記ロックホルダー2の側壁には、
所定寸法の略U字形の切欠き2kが軸方向に形成されて
おり、前記ロックホルダー2が前記ステアリングシャフ
トの外周面の所定位置に固定された状態で、前記切欠き
2kが前記ロックバーと嵌合する溝を構成する。
【0003】前記ロックホルダー2は、一般的に、図5
に示される加工工程に従って鍛造により成形される。即
ち、図5(A)〜(E)の工程で、材料の切断、切断端
面の矯正、据込み、押し出し、底面の打ち抜きが行わ
れ、図5(F)の工程で、内径しごきが行われてパイプ
状に成形される。これによって、前記パイプ状のロック
ホルダー2の内径はステアリングシャフトの外径にほぼ
等しくなる。次に、図5(G)の工程で、ロックホルダ
ー2の側壁に略U字形の切欠き2kが打ち抜かれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
ロックホルダー2の製造方法によると、ロックホルダー
2の切欠き2kは打ち抜きにより成形されるため、前記
切欠き2kの部分にはバリが発生する。ここで、前記切
欠き2kを打ち抜く場合には、ロックホルダー2の側壁
に対して外側から半径方向の力が加えられる。このた
め、前記切欠き2kの部分に発生するバリは、前記ロッ
クホルダー2の内壁面から内部に突出するように発生す
る。このようなバリは、前記ロックホルダー2に対する
ステアリングシャフトの挿入を妨げるために、このバリ
を除去する工程が必要になる。さらに、前記バリの除去
には研削加工等が行われるため、前記ロックホルダー2
を製造する際に、鍛造機械とは別に研削機械等が必要と
なる。このため、上記したロックホルダー2の製造方法
は生産性が良くないという問題がある。本発明の技術的
課題は、ロックホルダーの外側面にロックバーと嵌合す
る溝を鍛造成形することにより、ロックホルダーの内壁
面にバリが発生しないようにし、後のバリ取り工程を省
略できるようにするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、以下の
特徴を有するステアリングロックホルダーの製造方法に
よって解決される。即ち、本発明に係るステアリングロ
ックホルダーの製造方法は、ステアリングシャフトの外
周面に固定されて、そのステアリングシャフトと交差す
る方向から接近するロックバーの先端部と嵌合すること
により、前記ステアリングシャフトの回転を規制する働
きをするステアリングロックホルダーの製造方法におい
て、前記ステアリングシャフトの外径よりも大きな内径
を有する有底の円筒形部材を成形する工程と、前記円筒
形部材の底面の中央に前記ステアリングシャフトの外径
とほぼ等しい径の貫通孔を成形する工程と、前記円筒形
部材の内部および前記貫通孔に前記ステアリングシャフ
トの外径と等しい外径の円柱形の型を挿入し、前記円筒
形部材と前記型とを平行に保持した状態で前記円筒形部
材の側壁の一部を外側から押圧して、その側壁の内面が
前記型の周面に当接するまで凹ませながら、その円筒形
部材の外側面に前記ロックバーの先端部と嵌合可能な溝
を成形する工程とを有している。
【0006】
【作用】本発明によると、円筒形部材の内部にステアリ
ングシャフトと同径の円柱形の型が挿入され、さらに、
その型が円筒形部材の底面に形成された貫通孔に挿通さ
れる。これによって、前記円筒形部材と前記型とはほぼ
同軸に保持される。さらに、円筒形部材の内径は型の外
径よりも大きいために、その円筒形部材の内壁面と型の
周面との間には所定の隙間が形成される。次に、円筒形
部材と型とが平行に保持された状態で、前記円筒形部材
の側壁の一部が外側から押圧される。これによって、前
記円筒形部材の側壁が凹み、凹んだ側壁の内面が前記型
の周面で受けられる。この結果、円筒形部材の外側面に
は、ロックバーと嵌合可能な溝が形成され、前記溝の裏
側には前記型の周面によって受け面が成形される。な
お、前記型はステアリングシャフトと同径であるため、
円筒形部材の内側に形成された受け面はステアリングシ
ャフトの周面と密着状態で係合が可能になる。このよう
に本発明によると、ロックホルダーの前記溝は円筒形部
材を凹ませることにより成形されるために、前記ロック
ホルダーの内壁面にバリが発生することがない。このた
め、従来は必要とされたバリ取り工程が不要になる。
【0007】
【実施例】以下、図1〜図3に基づいて本発明の一実施
例に係るステアリングロックホルダー20(以下、ロッ
クホルダー20という)の製造方法について説明する。
ここで、図1は、本実施例に係る製造方法によって製造
されたロックホルダー20の平面図および要部の断面図
であり、図2、図3は、ロックホルダー20の各製造工
程を表す図面である。前記ロックホルダー20は冷間鍛
造により製造される。先ず、図2(A)〜(D)に示さ
れる工程、即ち、材料の切断、切断端面の矯正、据え込
み、押し出しの各工程を経て、図2(D)示されるよう
に従来製品よりも薄肉の有底の円筒形部材22が成形さ
れる。ここで、前記円筒形部材22の内径dはステアリ
ングシャフト(図示されていない)の外径よりも大きく
設定される。次に、図2(E)示されるように、円筒形
部材22の底面24の中央にステアリングシャフトとほ
ぼ等しい径の貫通孔24kが打ち抜き加工により成形さ
れる。
【0008】次に、貫通孔24kが形成された円筒形部
材22〔図2(E)参照〕は、図3(A),(B)に示
される鍛造型30にセットされて、その外側面に、ステ
アリングロック機構のロックバー(図示されていない)
の先端部と嵌合する溝22mが成形される。前記鍛造型
30は、ワークである円筒形部材22を軸方向に押圧す
る円筒形のパンチ32と、前記円筒形部材22の側壁に
溝22mを成形するダイ34、および前記ダイ34の中
央に配置されて前記円筒形部材22を前記ダイ34と同
軸に支える円柱形の内下型36とから構成されている。
前記ダイ34は円筒内面状の成形面34kを備えてお
り、その成形面34kの入口部(上部)がパンチ32と
係合できるようになっている。さらに、前記成形面34
kの奥(下部)には中心を挟んで対向する位置に一対の
突条34tが軸方向(縦方向)に形成されている。ここ
で、突条34tの幅は前記ロックバーの幅よりも若干大
きく設定されており、また、前記ダイ34の成形面34
kの内径は前記円筒形部材22の外径とほぼ等しい値に
設定されている。
【0009】前記円柱状の内下型36は、その外径がス
テアリングシャフトの外径に等しく、さらに、前記円筒
形のパンチ32の内径にほぼ等しく製作されている。こ
のため、ワークである前記円筒形部材22の貫通孔24
kに前記内下型36が通された状態で、その円筒形部材
22は内下型36と同軸に支持され、前記円筒形部材2
2の内壁面と内下型36の周面との間には所定の隙間が
形成される。また、前記パンチ32が円筒形部材22を
押圧しながら下降する際に、前記内下型36は前記パン
チ32の内側に進入するために、その内下型36がパン
チ32の下降を妨げることがない。このような鍛造型3
0に、図3(A)に示されるように、前記円筒形部材2
2がセットされた状態でパンチ32が下降すると、前記
円筒形部材22はパンチ32によって下方に押圧され、
ダイ34の成形面34kと内下型36との間の空間を奥
(下方)に移動する。これによって、図3(B)に示さ
れるように、前記円筒形部材22の側壁の一部は、前記
ダイ34の成形面34kに形成された一対の突条34t
によって両側から半径方向に押圧されて凹み、凹んだ側
壁の内面が前記内下型36の周面で受けられる。この結
果、円筒形部材22の外側面には、図1に示されるよう
に、縦方向に溝22mが形成され、前記溝22mの裏側
には内下型36の周面によって受け面22eが成形され
る。
【0010】ここで前述のように、前記内下型36はス
テアリングシャフトと同径の円柱状の型であるため、円
筒形部材22の内側に形成された受け面22eはステア
リングシャフトの周面と密着状態で係合が可能である。
さらに、内下型36は円筒形部材22の貫通孔24kに
挿通されるために、前記受け面22eは、図1(A)に
示されるように、前記貫通孔24kと同心になる。ま
た、前記溝22mの断面積と、内側に凹まされる側壁の
部分の断面積とがほぼ等しく設計されているために、円
筒形部材22の端面から出る突起22xをある程度小さ
く抑えることができる。このようにして前記円筒形部材
22の外側面にロックバーと嵌合する溝22mが成形さ
れて、ロックホルダー20が完成する。そして、完成し
た前記ロックホルダー20はステアリングシャフトの所
定位置に係合されてそのステアリングシャフトの外周面
に溶接される。このように本実施例に係るロックホルダ
ー20の製造方法によると、ロックホルダー20の溝2
2mは円筒形部材22の側壁を凹ませることにより成形
するために、前記ロックホルダー20の内壁面にバリが
発生することがない。このため、従来は必要とされたバ
リ取り工程等が不要になる。また、前記溝22mの断面
積と側壁が内側に凹まされる部分の断面積とがほぼ等し
く設計されているために、余肉がほとんどなく材料歩留
りが良い。
【0011】
【発明の効果】本発明によると、ステアリングロックホ
ルダーの溝は円筒形部材の側壁を凹ませることにより成
形されるために、前記ステアリングロックホルダーの内
壁面にバリが発生することがない。このため、従来は必
要とされたバリ取り工程が不要となり、生産性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るステアリングロックホ
ルダーの製造方法によって製造された、ステアリングロ
ックホルダーの平面図、要部断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係るステアリングロックホ
ルダーの製造方法における各製造工程を表す図面であ
る。
【図3】本発明の一実施例に係るステアリングロックホ
ルダーの製造方法において使用される鍛造型の縦断面で
ある。
【図4】従来のステアリングロックホルダーの平面図、
要部断面図である。
【図5】従来のステアリングロックホルダーの製造方法
における各製造工程を表す図面である。
【符号の説明】
20 ステアリングロックホルダー 22 円筒形部材 22m 溝 24k 貫通孔 30 鋳造型 32 パンチ 34 ダイ 36 内下型(円柱形の型)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングシャフトの外周面に固定さ
    れて、そのステアリングシャフトと交差する方向から接
    近するロックバーの先端部と嵌合することにより、前記
    ステアリングシャフトの回転を規制する働きをするステ
    アリングロックホルダーの製造方法において、 前記ステアリングシャフトの外径よりも大きな内径を備
    える有底の円筒形部材を成形する工程と、 前記円筒形部材の底面の中央に前記ステアリングシャフ
    トの外径とほぼ等しい径の貫通孔を成形する工程と、 前記円筒形部材の内部および前記貫通孔に前記ステアリ
    ングシャフトの外径と等しい外径の円柱形の型を挿入
    し、前記円筒形部材と前記型とを平行に保持した状態で
    前記円筒形部材の側壁の一部を外側から押圧し、その側
    壁の内面が前記型の周面に当接するまで凹ませながら、
    その円筒形部材の外側面に前記ロックバーの先端部と嵌
    合可能な溝を成形する工程と、を有することを特徴とす
    るステアリングロックホルダーの製造方法。
JP5144929A 1993-06-16 1993-06-16 ステアリングロックホルダーの製造方法 Pending JPH071071A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010094722A (ja) * 2008-10-20 2010-04-30 Chubu Reikan Kk ロックリングの製造方法及び冷間鍛造金型
US7969667B2 (en) 2008-07-30 2011-06-28 Olympus Imaging Corp. Lens assembly

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7969667B2 (en) 2008-07-30 2011-06-28 Olympus Imaging Corp. Lens assembly
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