JPH0710568B2 - ゴム栓を内包する栓体の製造方法 - Google Patents

ゴム栓を内包する栓体の製造方法

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JPH0710568B2
JPH0710568B2 JP1310015A JP31001589A JPH0710568B2 JP H0710568 B2 JPH0710568 B2 JP H0710568B2 JP 1310015 A JP1310015 A JP 1310015A JP 31001589 A JP31001589 A JP 31001589A JP H0710568 B2 JPH0710568 B2 JP H0710568B2
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rubber stopper
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巧 山下
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キヨーラク株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、糖質輸液剤、電解質輸液剤、血漿増量材、浸
透圧利尿剤、アミノ酸輸液剤、脂肪乳剤、高カロリー栄
養剤などの経静脈や経腸用の輪液等を収容する輪液用プ
ラスチック容器、あるいは血液等を収容する血液用プラ
スチック容器等の口部を封止するゴム栓を内包する栓体
の製造方法に関するものである。
[従来の技術] 一般に、輪液用あるいは血液用プラスチック容器におい
ては、内部にゴム栓を内包するプラスチック栓体で容器
の口部を封止することが行われている(実公昭58−3739
6号公報参照)。
[発明が解決しようとする課題] 上記公報に記載されているように、従来のこの種のプラ
スチック容器のプラスチック栓体は、ゴム栓を金型内に
インサートしたうえ、プラスチックの栓体を射出成形す
ることによって製造しているが、栓体に内包されたゴム
栓は平板状のものであり、しかも、その周辺部が栓体に
単に挟持されているのみであるから、ゴム栓に注射針を
刺す際のゴム栓の撓みにより、栓体からゴム栓が抜け落
ちる虞がある。
そこで、ゴム栓が抜け落ちるのを防止するため、第5図
に示すように、上栓101に内包したゴム栓102の周辺部に
環状凹溝103を形成し、上栓101内に射出成形する下栓10
4の一部を環状凹溝103に入り込ませることにより、ゴム
栓102の栓体に対する係合を強固にするものを案出し
た。
ところで、弾性に富むゴム栓102は、下栓104を射出成形
する際の圧力によって変形を起し、ゴム栓102と下栓104
を形成する金型のキャビティとの間に溶融樹脂が滲み込
んで成形不良が生じるので、ゴム栓102はその弾性を抑
える分cだけ金型によって予め圧縮した状態で下栓104
を射出成形しなければならないが、そのために、ゴム栓
102の圧縮歪により環状凹溝103の一部が閉じて、下栓10
4を射出成形する際の溶融樹脂が環状凹溝103に完全に入
り込まず、環状凹溝103に空洞105が生じて、ゴム栓102
の抜け止め効果が損なわれることが判明した。
そこで、本発明は、上記第5図に示すような構成の栓体
における問題点に鑑み、下栓を形成するためのコア金型
でゴム栓の中央部のみを圧縮して下栓を射出成形するこ
とにより、ゴム栓の弾性を抑えるために圧縮しても、周
辺部の凹溝にまで圧縮歪が波及しないようにして、しか
も環状凹溝内に溶融樹脂を完全に入り込ませ、ゴム栓の
栓体に対する係合状態を強固にし、もって、ゴム栓に注
射針を刺す際のゴム栓の撓みによっても、その抜け落ち
を完全に防止することができるゴム栓を内包する栓体を
得るための製造方法をここに提案するものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記目的を達成するための技術的手段とし
て、次の製造方法を採用した。
すなわち、それは、上金型と下金型からなる分割金型を
用いて上栓を予め射出成形し、次いで上記下金型を抜い
て、射出成形された上栓の内部に、下面の周辺部に環状
凹溝を形成したゴム栓を装着し、さらにゴム栓の中央部
を圧縮する突出部とその外周面に下栓形成用キャビティ
とを有するコア金型を上記突出部がゴム栓を圧縮するよ
うに上金型に装着して、上記下栓形成用キャビティを密
封し、次いでこの下栓形成用キャビティ内に溶融樹脂を
射出して上栓にゴム栓を挟み込む下栓を形成することを
特徴とするゴム栓を内包する栓体の製造方法である。
[作用] 本発明に係るゴム栓を内包する栓体の製造方法によれ
ば、予め射出成形された上栓内にゴム栓を装着し、下栓
を成形するためのコア金型でそのゴム栓の中央部のみを
圧縮した状態で下栓が射出成形されるので、ゴム栓はそ
の弾性が抑えられるが、その圧縮歪は周辺部の環状凹溝
に波及せず、したがって、溶融樹脂が環状凹溝に完全に
入り込んだ状態で下栓が形成され、ゴム栓は栓体に対し
て強固に係合された状態となる。
[実施例] 本発明に係るゴム栓を内包する栓体の製造方法の一実施
例について、図面を参照して説明する。
第1図において、1は上金型、2は下金型であって、こ
れら上金型1と下金型2によって、プラスチックの上栓
を射出成形するための分割金型3が構成されている。こ
の分割金型3は上下分割形式のものであり、分割金型3
を閉じた状態でその内部に上栓を形成するキャビティ4
が形成されている。上金型1の上面中央部に形成された
孔5にはプルリング形成用の金型6が着脱自在に装着さ
れており、7はプルリング形成部である。下金型2の下
部には射出口8があり、その上面にはスコア形成用突起
部9が形成されている。
上記分割金型3を用いて上栓10を射出成形するには、分
割金型3を第1図に示すように閉じ、射出口8から溶融
した熱可塑性プラスチックをキャビティ4に射出充填す
れば、第2図に示すように、分割金型3のキャビティ4
によって上栓10がプルリング11とともに形成される。
次いで、このように先ず上栓10が形成されたならば、下
金型2を抜き取り、上金型1内にゴム栓12を装着する
(第2図参照)。このゴム栓12は、その下面周辺部に環
状凹溝13が形成されており、下面の環状凹溝13よりbだ
け内方の中央部には浅い凹部14が形成されたものであ
る。そして、第3図に示すように、コア金型15を装着す
る。このコア金型15は、ゴム栓12の下面中央部の凹部14
に対応してその部分をaだけ圧縮する突出部16を有し、
突出部16の外周面が下栓を射出成形するキャビティ17と
なっており、その下面に射出口18が設けられたものであ
る。コア金型15を装着後、その射出口18から溶融した熱
可塑性プラスチックを密封されたキャビティ17内に射出
充填すれば、ゴム栓12を上栓10に挟み込む下栓19が成形
される。そこで、コア金型15を抜き取れば、ゴム栓12の
中央部の圧縮が除かれ、その部分は圧縮されていた分a
だけ下方に復元して、第4図に示すように、ゴム栓12を
内包する栓体が形成される。20はスコアである。なお、
第4図において、21は容器の口部であり、上記栓体は容
器の口部21に溶着一体化される。
栓体を成形する熱可塑性プラスチックとしては、高密度
ポリエチレン、ポリプロピレン、あるいは、これらに炭
酸カルシウム等の無機質充填剤を混入したものが用いら
れる。また、ゴム栓12を構成するゴム弾性材は、オレフ
ィン系、スチレン系、アミド系、ウレタン系、エステル
系等のエラストマー、シリコンゴム、ブチルゴム、イソ
プレンゴム等の合成ゴムや天然ゴム等である。
以上のゴム栓を内包する栓体の製造方法によれば、予め
射出成形された上栓10内にゴム栓12を装着し、下栓19を
成形するためのコア金型15でそのゴム栓12の中央部のみ
を圧縮した状態で下栓19が射出成形されるので、ゴム栓
12はその弾性が抑えられるが、圧縮歪は周辺部の環状凹
溝13に波及せず、したがって、溶融樹脂が環状凹溝13に
完全に入り込んだ状態で下栓19が形成され、ゴム栓12は
栓体に対して強固に係合された状態となる。このため、
ゴム栓12に注射針を刺す際のゴム栓12の撓みによって
も、その抜け落ちを完全に防止することができる栓体が
得られる。
[発明の効果] 本発明に係るゴム栓を内包した栓体の製造方法によれ
ば、上金型と下金型からなる分割金型を用いて上栓を予
め射出成形し、次いで上記下金型を抜いて、射出成形さ
れた上栓の内部に、下面の周辺部に環状凹溝を形成した
ゴム栓を装着し、さらにゴム栓の中央部を圧縮する突出
部とその外周面に下栓形成用キャビティとを有するコア
金型を上記突出部がゴム栓を圧縮するように上金型に装
着して、上記下栓形成用キャビティを密封し、次いでこ
の下栓形成用キャビティ内に溶融樹脂を射出して上栓に
ゴム栓を挟み込む下栓を形成するから、ゴム栓の弾性を
抑えるために圧縮しても、周辺部の環状凹溝にまでその
圧縮歪が波及しないようにして、環状凹溝内に溶融樹脂
を完全に入り込ませ、ゴム栓の栓体に対する係合状態を
強固にすることができ、ゴム栓に注射針を刺す際のゴム
栓の撓みによっても、その抜け落ちを完全に防止するこ
とができるゴム栓を内包する栓体が得られる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は上栓を射出成
形するための分割金型の縦断面図、第2図は上栓を成形
した後、ゴム栓をインサートした態様を示す縦断面図、
第3図は下栓を射出成形するためのコア金型を装着した
態様を示す縦断面図、第4図は成形された栓体の縦断面
図、第5図は本発明の課題を説明するための縦断面図で
ある。 1……上金型、2……下金型、3……分割金型、4……
キャビティ、8……射出口、10……上栓、12……ゴム
栓、13……環状凹溝、15……コア金型、16……突出部、
17……キャビティ、18……射出口、19……下栓
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 21:00 B29L 31:56

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上金型と下金型からなる分割金型を用いて
    上栓を予め射出成形し、次いで上記下金型を抜いて、射
    出成形された上栓の内部に、下面の周辺部に環状凹溝を
    形成したゴム栓を装着し、さらにゴム栓の中央部を圧縮
    する突出部とその外周面に下栓形成用キャビティとを有
    するコア金型を上記突出部がゴム栓を圧縮するように上
    金型に装着して、上記下栓形成用キャビティを密封し、
    次いでこの下栓形成用キャビティ内に溶融樹脂を射出し
    て上栓にゴム栓を挟み込む下栓を形成することを特徴と
    するゴム栓を内包する栓体の製造方法。
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