JPH07105033B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH07105033B2
JPH07105033B2 JP59063574A JP6357484A JPH07105033B2 JP H07105033 B2 JPH07105033 B2 JP H07105033B2 JP 59063574 A JP59063574 A JP 59063574A JP 6357484 A JP6357484 A JP 6357484A JP H07105033 B2 JPH07105033 B2 JP H07105033B2
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章蔵 日出山
良一 佐藤
敏雄 深谷
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は磁気記録媒体の改良に関する。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
磁気記録媒体はポリエチレンテレフタレートなどの支持
体と、この支持体上に設けられた磁性体微粒子及びバイ
ンダ樹脂を主成分とする磁性層とにより構成されてい
る。磁性体微粒子としては、従来よりγFeO3,CrO2,Co
-γFeOなどの針状磁性粒子が広く用いられている。
最近、磁気記録密度の大巾な向上を図るために、垂直磁
化記録のできる磁気記録媒体が強く望まれており、これ
に適する磁気記録媒体として六方晶フエライトの超微粒
子状磁性体を用いたものが研究されており、高密度記録
が可能であることが見い出されている。
ところで、高密度記録の要請は単に記録トラツク長手方
向のみならず、トラツク幅を狭くし、トラツク密度を高
める方向にも向つており、これに対応できる磁気記録媒
体が望まれている。したがつて、六方晶フエライト超微
粒子を用いた磁気記録媒体の場合でも、高密度記録にお
いてトラツク幅が狭くなつても十分な再生出力が得られ
ることが要求されており、この点が重要な開発課題であ
つた。再生出力の増加方法としては、磁性体微粒子の飽
和磁化を高める方法、保磁力を高める方法、磁性体微粒
子の体積充填率を高める方法が考えられる。しかしなが
ら、磁性体微粒子の飽和磁化を高めることは、六方晶フ
エライトの超微粒子を用いる限り大幅な向上は期待でき
ず、また垂直記録を主体とする磁気記録においては保磁
力を高めることはあまり効果的ではない。
次に磁気記録媒体中の磁性粒子の体積充てん率について
述べる。針状の磁性粒子を用いた従来の塗布型磁気記録
媒体においては磁性粒子の体積充てん率は30〜40%であ
る。最近のVTRテープのように高い記録密度で用いられ
る媒体においては、長軸の径が0.3〜0.4μmといつた小
粒径の磁性粒子が用いられるために、これらをよく結着
するためのバインダをより多く必要とするようになり、
また媒体の帯電を防止するために、超微粒子のカーボン
ブラツクが添加されることもあつて、磁性粒子の体積充
てん率をあまり高くすることができない。具体例を述べ
ると標準のグレードのVTRテープ(β用あるいはVHS用)
では磁性粒子の体積充てん率約38%、粒子サイズのより
小さい磁性粉を用いた高性能級のVTRテープでは磁性粒
子の体積充てん率は32%程度まで低下しているものもあ
る。このような磁気記録媒体において磁性粒子の体積充
てん率を高めるためにはバインダの量を減少させるか、
カーボンブラツクの量を減少させる必要があるが、バイ
ンダの減少では塗膜強度の低下、耐久性の低下を生じ、
カーボンブラツクの減少では、媒体帯電の発生をもたら
し、いずれも磁気記録媒体として望ましくない結果を生
ずる。
〔発明の目的〕
本発明は再生出力が大きく、高密度記録が可能な磁気記
録媒体を提供しようとするものである。
〔発明の概要〕
本発明者らは、六方晶フエライト微粒子を用いた磁気記
録媒体について種々研究を重ねた結果、所定寸法の六方
晶フエライト結晶微粒子を用い、六方晶フエライト微粒
子の体積充填率を42%以上と、従来の体積充填率の範囲
を越えた領域に設定することによつて、再生出力が著し
く向上されることを見い出し、本発明の磁気記録媒体を
開発するに至つた。特に、六方晶フエライト微粒子とし
て板状のものを用いると、従来の針状の磁性体微粒子の
場合と異なり、バインダ樹脂を大幅に減らすことが可能
となることによつて、六方晶フエライト微粒子の体積充
填率を増大でき、しかも塗膜強度も十分な値に保持でき
る。
すなわち、本発明は支持体上に六方晶フェライトの磁性
体微粒子およびバインダ樹脂を主成分として含有する磁
性層を設けてなる磁気記録媒体において、前記磁性体微
粒子の粒子径が0.02〜0.15μmで、かつ前記磁性層中の
前記磁性体微粒子の体積充填率が42%以上であり、さら
に前記磁性層中に固体帯電防止剤を実質的に含有しない
ことを特徴とする磁気記録媒体である。
本発明に用いる六方晶フエライトの磁性体微粒子として
は、例えばM型(Magneto−plumbito type)、W型の六
方晶バリウムフエライト、ストロンチウムフエライト、
鉛フエライト、カルシウムフエライト、或いはこれらの
固溶体もしくはイオン置換体などを挙げることができ
る。こうした六方晶フエライトの磁性体微粒子は主とし
て保磁力が200〜2000Oeのものが用いられる。
上記磁性体微粒子の寸法を限定した理由は、その粒子径
を0.02μm未満にすると、磁化の値が減少し、記録媒体
として高密度記録再生時に出力が低下し、かといつてそ
の粒子径が0.15μmを越えると、高密度記録再生時のノ
イズが増大するからである。
本発明において、磁性層中の磁性体微粒子の体積充填率
を限定した理由は、その体積充填率を42%未満にする
と、高密度記録再生時の再生出力の向上を達成できなく
なる。
本発明において、磁性体微粒子と共に磁性層を構成する
バインダ樹脂としては、例えば塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、塩化ビニリデン系共重合体、アクリル酸エス
テル系共重合体、ポリビニルブチラール系樹脂、ポリウ
レタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、セルロース誘導
体、エポキシ樹脂或いはこれら2種以上の混合物などが
用いられる。また、磁性層中には前記磁性体微粒子やバ
インダ樹脂の他に、分散剤、潤滑剤、研磨剤、帯電防止
剤などの添加剤が必要に応じて適宜含ませることができ
る。
本発明においては、六方晶フェライタ磁性体微粒子の体
積充填率を42%以上にする手段としては、磁性体微粒子
以外の添加剤の量を制御する方法が採用される。磁気記
録媒体の磁性層中においては、前記磁性体微粒子以外に
固体帯電防止材としてカーボンブラックの量を制御する
ことにより所望の体積充填率を得ることができる。すな
わち、磁性層中の添加物のうち、帯電防止のためのカー
ボンブラック等の固体帯電防止材を実質的に除き、代わ
りにカーボンブラックを含有する下塗り層およびバック
コート層の少なくとも一方を設けることにより帯電防止
対策を行なうことができる。このようにすると六方晶フ
エライト磁性粒子として用いた磁気記録媒体において
は、バインダレジンの量を大幅に減少させることによ
り、磁性粒子の体積充てん率を高めることができ、しか
も塗膜強度として十分な値を保つことができる。本発明
において少ないバインダ量で磁性粒子の体積充てん率が
高くなり塗膜強度が得られる理由はまだ十分明らかでな
いが、六方晶フエライトが板状粒子であるために粒子が
互いの板面を接しながら層状に重なることができる点が
従来の針状粒子と大きく異なる点と考えられる。
こうして磁気記録媒体の磁性層の磁性粒子の体積充てん
率を42%以上に高めることにより、再生出力が著しく向
上することを見出した。このようにして得られた再生出
力の向上はこれまでの低体積充てん率領域における体積
充てん率と再生出力の関係からの推定値を大幅に上まわ
るものである。
〔発明の実施例〕
次に、本発明の実施例を説明する。なお、実施例中の部
は重量部を意味するものである。
実施例1 まず、下記第1表に示す量の六方晶バリウムフエライト
CoTi置換体(平均粒径0.08μm、保磁力800Oe)、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体及びポリウレタンと、酸化
アルミニウム2部、潤滑剤1.5部、メチルエチルケトン6
0部、トルエン60部、シクロヘキサノン60部、硬化剤6
部とからなる6種の磁性塗料を調製した。
次いで、各磁性塗料を厚さ1.5μmのポリエチレンテレ
フタレートフイルム上に塗布し、カレンダ処理、スリツ
テイングを行なつて厚さ約3.5μmの磁性層を有する6
種の磁気テープを作製した。
比較例 まず、下記第2表にする量の六方晶バリウムフエライト
CoTi置換体(平均粒径0.08μm、保磁力800Oe)、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン及びカーボ
ンブラツクと、酸化アルミニウム2部、潤滑剤1.5部、
メチルエチルケトン60部、トルエン60部、シクロヘキサ
ノン60部、硬化剤6部とからなる4種の磁性塗料を調製
した。
次いで、前記各磁性塗料を厚さ1.5μmのポリエチレン
テレフタレートフイルム上に夫々塗布し、カレンダ処
理、スリツテイングを行なつて厚さ約3.5μmの磁性層
を有する4種の磁気テープを作製した。
しかして、本実施例1及び比較例1の各磁気テープにつ
いて磁性体微粒子の磁性層中の体積充填率を調べたとこ
ろ、下記第3表に示す結果を得た。また、各磁気テープ
について、記録再生出力を測定した。その結果を同第3
表に示した。なお、記録再生出力の測定は、ヘツドテー
プ相対速度3.75m/sec、記録再生信号周波数4MHz、記録
ヘツド(ギヤツプ0.3μm、トラツク幅35μm、巻数18
ターンのリングヘツド)の条件で行なつた。
一方、本実施例1及び比較例1の磁性体微粒子の体積充
填率と再生出力の関係を図示の特性図に示した。
上記第3表及び図示した特性図から明らかな如く、六方
晶バリウムフエライトCoTi置換体(磁性体微粒子)の磁
性層中での体積充填率が42%以上である本発明の磁気テ
ープは比較例のものに比べて再生出力が顕著に増大して
いることがわかる。
実施例2 六方晶バリウムフエライトCoTi置換体として平均粒子径
が0.02μm〜0.15μmの範囲にある5種のものを選び、
これら磁性体微粒子を用いて実施例1と同様な方法で磁
性塗料を調製し、ポリエチレンテレフタレートフイルム
上に体積充填率が47%にコントロールした磁性層を形成
し、5種の磁気テープを作製した。
比較例2 六方晶バリウムフエライトCoTi置換体として平均粒子径
が0.015μm,0.20μmのものを選び、これら磁性体微粒
子を用いて実施例1と同様な方法で磁性塗料を調製し、
ポリエチレンテレフタレートフイルム上に体積充填率が
47%となるようにコントロールした磁性層を形成し、2
種の磁気テープを作製した。
しかして、本実施例2及び比較例2の各磁気テープにつ
いて再生出力及び変調ノイズを調べたところ、下記第4
表に示す結果を得た。
上記第4表から明らかな如く、本実施例2の磁気テープ
は再生出力、変調ノイズの点で良好な性能を示すことが
わかる。これに対し、平均粒子径が0.015μmの磁性体
微粒子を用いた磁気テープ(No.16)では再生出力が著
しく低く、一方、平均粒子径が0.20μmと大きい磁性体
微粒子を用いた磁気テープでは変調ノイズが著しく増大
することがわかる。
〔発明の効果〕
以上詳述した如く、本発明によれば再生出力が高く、S/
N比の高い高密度記録が可能で、しかも塗膜強度が高い
等の耐久性を有する磁気記録媒体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
図面は磁気テープにおける磁性層中の磁性体微粒子の体
積充填率と再生出力との関係を示す特性図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 良一 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 東 京芝浦電気株式会社総合研究所内 (72)発明者 深谷 敏雄 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 東 京芝浦電気株式会社総合研究所内 (72)発明者 伊藤 武男 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 東 京芝浦電気株式会社総合研究所内 (72)発明者 一色 正憲 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 東 京芝浦電気株式会社総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭56−61101(JP,A) 特開 昭55−86103(JP,A) 特開 昭60−143429(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に六方晶フェライトの磁性体微粒
    子およびバインダ樹脂を主成分として含有する磁性層を
    設けてなる磁気記録媒体において、前記磁性体微粒子の
    粒子径が0.02〜0.15μmで、かつ前記磁性層中の前記磁
    性体微粒子の体積充填率が42%以上であり、バインダ樹
    脂が塩化ビニル酢酸ビニル共重合体系樹脂とウレタン系
    樹脂の混合系を主体とし、さらに前記磁性層中に固体帯
    電防止剤を実質的に含有しないことを特徴とする磁気記
    録媒体。
JP59063574A 1984-03-31 1984-03-31 磁気記録媒体 Expired - Lifetime JPH07105033B2 (ja)

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JPS60209928A JPS60209928A (ja) 1985-10-22
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