JPH07104505A - 乾式静電複写トナー粒子 - Google Patents

乾式静電複写トナー粒子

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JPH07104505A
JPH07104505A JP6148687A JP14868794A JPH07104505A JP H07104505 A JPH07104505 A JP H07104505A JP 6148687 A JP6148687 A JP 6148687A JP 14868794 A JP14868794 A JP 14868794A JP H07104505 A JPH07104505 A JP H07104505A
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Japan
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resin
toner composition
filler material
dry
toner
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JP6148687A
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English (en)
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Serge Tavernier
セルジュ・タヴェルニエ
De Beeck Werner Op
ヴェルネル・オプ・ド・ベーク
Paul Maerksch
ポール・メルクシュ
Jean-Pierre Ghekiere
ジャン−ピエール・ジェキエル
Michel Vervoort
ミシェル・ヴェルヴォール
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Agfa Gevaert NV
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高忠実度の静電複写カラー像再現に有用なト
ナー組成物を提供する。 【構成】 少なくとも一種の有機着色物質、少なくとも
一種の結合剤樹脂、及び少なくとも一種の充填剤材料を
含有するトナー粒子を有する乾式静電複写トナー組成物
であって、(i) 前記無機充填剤材料が、前記結合剤材
料に対して化学的に不活性であり、トナー粒子の容積全
体にわたって均一に分散しており、そして前記充填剤材
料が樹脂トナーマトリックス1gについて少なくとも
0.5m2 の表面積を与える量でトナー粒子中に存在
し、(ii) 前記結合剤樹脂が、樹脂1gについて1m2
の表面積の前記充填剤材料を含有する樹脂マトリックス
の120℃での溶融粘度が、前記充填剤材料を含有しな
い同じ樹脂マトリックスの溶融粘度と比較して、上昇し
ないか又は多くてもファクターf=1.25である樹脂
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は、静電現像剤に使用するのに好適な静電複写
( electrostatographic)トナー粒子に関し、それは二
成分又は一成分現像剤である。特に本発明は、完全色印
刷法に使用するのに好適な熱定着性静電複写カラートナ
ーに関する。
【0002】発明の背景 コピーすべき原画に相当するか又は電子的に利用しうる
像を書き込むデイジタル化したデータに相当する静電潜
像を形成することは、エレクトログラフ印刷及び電子写
真複写の技術で知られている。
【0003】電子写真においては、光導電性部材を均一
に帯電する工程及び像に従って変調された露光によって
それを像に従って放電させる工程によって形成される。
【0004】エレクトログラフィにおいては、静電潜像
が、例えば誘電基体上に電子ビーム又は電離したガスか
ら電気的に帯電した粒子を像に従って付着させることに
よって形成される。
【0005】得られた潜像は現像される、即ち通常摩擦
電気的に帯電されたトナー粒子と称される光吸収粒子を
その上に選択的に付着させることによって可視像に変え
られる。
【0006】潜在静電像のトナー現像において、二つの
方法即ち乾式粉末及び液体分散物現像が応用されてお
り、その中現在では乾式粉末現像が最も多く使用されて
いる。
【0007】乾式現像においては、潜在静電像を担持す
る基体への乾燥トナー粉末の適用を、カスケード、磁気
ブラシ、パウダークラウド、押圧又は例えばIEEE
Transactions on Electronic Devices、Vol. ED−1
9、No. 4(1972年)、495〜511頁に Thoma
s L. Thourson によって発表されたタッチダウン現像と
して知られている転写現像の如く知られている種々の方
法で行うことができる。
【0008】殆どの場合、像は微粒子化された現像材料
又はトナーで現像されて粉末像を形成し、これが紙の如
き支持体シートに転写される。
【0009】転写された像は続いて、熱、圧力、又は熱
と圧力の組合せによって基体に永久的に定着できる。
【0010】電子写真法は単色(黒)像を形成するため
に使用できるばかりでなく、カラー像も形成できる。そ
れぞれシアン、マゼンタ、黄及び黒トナーで静電カラー
分解像を順次形成し、そして現像することによって、完
全色像を形成することが知られている。かかる用途にお
いては高品質のトナーが要求される。
【0011】静電複写における「品質」によって、コピ
ーされるべき原画の真に忠実な再現、又は電子的に(デ
イジタル的に)利用しうる像の忠実な可視プリントと一
般に理解される。
【0012】品質は、像区域の均一な暗さ、背景品質、
線の明瞭な描写、像の良好な解像、特に色修正のための
色相、高飽和度及び高明度の如き特長を含む。
【0013】高品質静電複写トナーの重大な寄与特性の
一つが、使用する現像剤粒子の大きさ及び粒度分布、特
に二成分現像剤材料を用いる場合においては使用するト
ナー粒子の大きさ及び粒度分布である。米国カリフォル
ニア州 E1 Dorado 、Pleasant Valley Road 625
6のATR Corporation 1988年3月28日発行の
出版物、Effect of Toner Shape on Image Qualityで
は、特に高解像のための像品質についてのトナー粒子直
径及び形の影響が試験されている。狭い粒度分布を有す
る小粒子を含むトナーの例は、例えばUS−P4748
474、US−P4737433、US−P44342
20、US−P4822060及びWO−A1 91/
00548に記載されている。
【0014】完全色電子写真に使用するため、各カラー
トナーは、高度の色混合性を提供すべきである。グラフ
ィック用に、即ち像を印刷工業に使用する用途又は像と
比較する用途において電子写真又はエレクトログラフィ
を用いるとき、印刷工業では、色相、飽和度及び明度に
おける僅かの差の高い忠実度再現と色バランスについて
の要求が最も高く習慣付けられている。この系の重要な
要件の一つは、原画中に存在する色相の忠実な再現を生
ぜしめるため、種々の色の二つ以上のトナー層の容易な
溶融及び均質な混合を可能にすることにある。これを達
成する一つの方法は、最終像を作るための熱定着工程を
使用するエレクトロ(フォト)グラフィを使用すること
にある。その場合、像中の何れのカラーパッチの完全色
濃度が、高濃度及び低濃度領域間の光沢の差及び/又は
高さの差を有し、厚い層中でのカラー混合での問題を避
けるよう、できる限りトナー層の積重を少なくすること
で達成できる。例えばトナー1gについて(粒子1個に
ついて)の高いカラー濃度を意味する高いカラー効率が
非常に望ましい特長である。高カラー効率は着色剤とし
て、トナー樹脂中に分子的に溶解した染料を使用するこ
とによって達成される。しかしながら高耐光堅牢度を達
成するためには、カラートナーの製造に有機着色顔料粒
子の使用が好ましい。一般に約50nm以下の平均粒度
を有する有機着色顔料粒子が結合剤樹脂中に分散させら
れる。かかる有機着色顔料粒子の使用が好まれ、それに
も拘らず大きな努力が結合剤樹脂中に前記粒子を微細か
つ均一に分散するために要求されている。
【0015】顔料の微細かつ均一な分散は、そのままで
は悪い分散がトナー粒子の品質に負に影響を与えるばか
りでなく(例えば個々のトナー粒子の異なる顔料充填、
不均一電荷分布、個々のトナー粒子内での色の偏り、不
均一溶融特性等により)、所望濃度を達成するため更に
多くの顔料を加える必要がある(トナーの費用を増大さ
せる)、又はより多くのトナー粒子を一つを他の上に付
着させて最終像での所望カラー濃度を与える必要がある
(熱定着法で分配しなければならない溶融エネルギーに
ついての問題及び高濃度領域と低濃度領域間の高さ及び
/又は光沢の差の問題を生ぜしめる)等の理由のため
に、必要である。
【0016】エレクトログラフトナーにおける顔料又は
染料を微細かつ均一に分割する問題は種々の方法で処理
されている。
【0017】US−P5102763には、シランカッ
プリング剤を介して粒子表面に共有結合した染料を有す
る親水性シリカ粒子及びシリカ粒子の表面上に吸着する
ことのできる少なくとも一つのセグメント及びトナー樹
脂中でのシリカ粒子の分散可能性を増強することのでき
る少なくとも一つのセグメントを有する重合体を使用す
ることが記載されている。
【0018】US−P5080995には、有効なトナ
ー顔料分散を可能にするための方法が記載され、この方
法は、トナー樹脂、顔料及び重合体アルコール〔CH3
(CH2n CH2 OH、nは15〜300である〕を
乾式混合し、混合物を溶融混練し、トナー粒子を分級す
ることを含む。
【0019】US−P5102764においては、特別
の染料を用いることによって問題を処理している。
【0020】上述した各解決策はそれ自体利点を有する
が、又欠点も有する。
【0021】トナー粒子の特性(例えばホットオフセッ
ト性、安定性、流動性、光導電性部材の清浄化容易性)
に負の影響を与えることなく、トナー粒子中で有機着色
顔料を微細かつ均一に分解するための簡単にして費用的
に有効な方法が望まれている。
【0022】発明の目的及び概要 本発明の目的は、明瞭度の欠如及び高過ぎる溶融粘度の
問題を提供せずに、熱定着法で高いカラー再現を生ぜし
めるように、微細かつ均一に分割した顔料(例えば有機
着色顔料)を含有する高い静電複写カラー像再現のた
め、即ち完全色再現のために有用なトナー粒子、黄、マ
ゼンタ、シアン及び黒トナー粒子を提供することにあ
る。
【0023】本発明の別の目的は、平版印刷インクを用
いるオフセット印刷の品質基準に合格する像品質を有す
る完全色像を与えるため、熱定着工程を含むエレクトロ
(スタト)グラフィ法で使用したとき可能である高忠実
度の静電複写カラー再現に有用な黄、マゼンタ、シアン
及び黒トナー粒子を提供することにある。
【0024】本発明の更に別の目的は以下の詳細な説明
から明らかになるであろう。
【0025】前述した目的は、少なくとも一種の有機着
色物質、少なくとも一種の結合剤樹脂及び少なくとも一
種の無機充填剤材料を含有するトナー粒子を有する乾式
静電複写トナー組成物であって、(i) 前記無機充填剤
材料が、前記結合剤材料に対して化学的に不活性であ
り、トナー粒子の容積全体にわたって均一に分散してお
り、そして前記充填剤材料が樹脂トナーマトリックス1
gについて少なくとも0.5m2 の表面積を与える量で
トナー粒子中に存在すること、(ii) 樹脂1gについて
前記充填剤材料の1m2 表面積を含有する樹脂マトリッ
クスの120℃での溶融粘度が、前記充填剤材料を含有
いない同じ樹脂マトリックスの溶融粘度と比較して、上
昇しないか又は多くても率f=1.25までである樹脂
である乾式静電複写トナー組成物を提供することによっ
て達成される。
【0026】発明の詳述 本発明によれば、トナー樹脂中での有機着色顔料粒子の
分散が非常に容易になされ、トナー製造の溶融混練工程
中に無機充填剤材料が存在するとき顔料粒子の凝集する
傾向が大きく低下する。
【0027】トナー粒子のバルク中への無機充填剤の混
入は知られている。
【0028】封入されたトナー粒子のコアに無機充填剤
を加えることが、冷間加圧定着工程を使用する現像法に
使用せんとするトナー粒子の機械的強度を改良するため
に有利であることが日本の未審査特許出願JP60/1
03356から知られている。
【0029】EP078077においては、厳密に制御
された量の水を必要とせずに定着させうるトナーを有す
るため、無機水不溶性充填剤を含有する水定着性トナー
が記載されている。
【0030】日本の未審査特許出願JP02/0226
68には、フラッシュ定着法に使用するためのトナー粒
子の溶融粘度を上昇させるため、トナー粒子のバルクに
無機充填剤を加えることが記載されている。
【0031】熱定着工程を使用する現像法に使用するた
めトナー粒子のバルク中に無機充填剤材料を混入するこ
とが、トナー粒子の表面でシリカ粒子を有せしめるため
に記載されている(例えばJP18995/196
9)。
【0032】US−P5066558には、流動性を改
良するためトナー粒子のバルクにシリカを加えること
が、エレクトログラフ法の熱定着工程に問題を提供する
ことを教示している。これは、流動性を有効に改良する
ためトナー粒子の表面で充分なシリカ粒子を有せしめる
ためのシリカの量が必要であり、これが溶融粘度を許容
し得ない値にまで上昇させるという事実に原因がある。
これらの問題を解決するため、この特許はトナー粒子の
表面にのみ定着させるシリカ粒子を使用する方法を教示
している。
【0033】熱定着工程(例えば赤外放射線による)を
用いるエレクトログラフ法で無機充填剤を加えることに
より顔料を分散させるようなトナー粒子の使用は、先行
技術によれば、不可能と思われる、何故なら無機充填剤
の添加は、トナー粒子の溶融粘度を許容し得ない程度に
まで増大させるからである。
【0034】基本的にトナー樹脂に対して化学的反応性
を有しない無機充填剤材料の組合せを使用することによ
り、そして樹脂1gについて1m2 の表面積の充填剤材
料を含有する樹脂マトリックスの120℃での溶融粘度
が、前記充填剤材料を用いない同じ樹脂マトリックスの
溶融粘度と比較して、上昇しないか又は多くても率1.
25である樹脂/充填剤の組合せを選択することによ
り、トナー素材中に有機着色顔料粒子を分散させるため
の容易な方法と、トナー粉末の所望される溶融粘度を組
合せることができることを見出した。好ましくは樹脂1
gについて1m2表面積の前記充填剤材料を含有する前
記樹脂トナーマトリックスの120℃での溶融粘度が、
前記充填剤材料を用いない同じ樹脂マトリックスの溶融
粘度と比較して、上昇しないか、多くても1.1までの
率で上昇することが証明された。
【0035】樹脂トナーマトリックスを作る無機充填剤
材料及び結合剤樹脂の間の小さい相互作用が、前記無機
充填剤材料を含む樹脂マトリックスの溶融粘度の上昇を
限定するのに有利であるばかりでなく、トナー素材材料
中への有機着色顔料粒子の分散性を増強するのにも有利
である。しかしながら理論に拘束されるのではなく、無
機充填剤材料は、有機着色物質が無機充填剤材料と相互
作用でき、そして無機充填剤材料と共にトナー粒子全体
にわたって分散できるよう充分な自由でかつ活性な面を
有しなければならないと信ぜられる。
【0036】本発明によれば、無機充填剤材料により、
純粋な無機充填剤材料の90%より多くからなる任意の
充填剤と理解すべきである。少ない有機代替物、例えば
充填剤の水分劣化を防止するためのものは、前記少ない
有機代替物によって無機充填剤の表面活性度が完全に変
化されない限り混入できる。
【0037】本発明によれば、高忠実度静電複写カラー
再現のために有用なトナー粒子のバルクに混入され、熱
定着工程を含むエレクトロ(スタト)グラフィ法で使用
すべき無機充填剤材料は、無色でかつ透明でなければな
らない。球状無機充填剤粒子の使用は非球状粒子よりも
利点を与えることが証明された。
【0038】有利には、シリカ(SiO2 )及びアルミ
ナ(Al23 )又はそれらの混合酸化物からなる群か
ら選択した金属酸化物群の球状ヒュームド無機物質を選
択する。ヒュームド金属酸化物粒子は、滑らかで実質的
に球状の表面を有する。それらの比表面積は20〜40
0m2 /gであるのが好ましく、50〜200m2 /g
の範囲が更に好ましい。比表面積(BET表面積)は、
Analytical Chemistry、Vol.30,No. 9(1958
年)、1387〜1390頁に、Determinationof Surf
ace Area Adsorption measurements by continuous Flo
w Method としてNelsen 及び Eggertsen によって発
表された方法によって測定できる。
【0039】無機充填剤粒子が、結合剤樹脂に対して化
学的に非反応性であり、樹脂1gについて1m2 の表面
積の前記無機充填剤粒子を含有する樹脂マトリックスの
120℃での溶融粘度が、前記充填剤を有しない同じ樹
脂マトリックスの溶融粘度と比較して、上昇しないか又
は多くても1.25の率fまでであるという条件の下
で、本発明によるトナー粒子中へ有機着色剤させるため
には疎水性又は親水性無機粒子の何れも使用できる。
【0040】好ましい例において、トナー粒子の粒子組
成物中に混入するシリカ(SiO2)及びアルミナ(A
23 )の如きヒュームド金属酸化物のための割合
は、3〜30重量%の範囲である。
【0041】本発明により使用するトナー粒子は任意の
通常の樹脂結合剤を含有できる。本発明によるトナー粒
子を作るために使用する結合剤樹脂は、付加重合体例え
ばポリスチレン又は同族体、スチレン/アクリル共重合
体、スチレン/メタクリレート共重合体、スチレン/ア
クリレート/アクリロニトリル共重合体又はそれらの混
合物であることができる。本発明によるトナー粒子の製
造に結合剤樹脂として使用するのに好適な付加重合体
は、例えばBE61855/70、DE235260
4、DE2506086、US−P3740334に記
載されている。
【0042】本発明によるトナー粒子の製造において重
縮合重合体も使用できる。有機カルボン酸(ジ又はトリ
カルボン酸)をポリオール(ジオール又はトリオール)
と反応させることにより作ったポリエステルが最も好ま
しい重縮合重合体である。カルボ酸は、マレイン酸、フ
マル酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリ
メリト酸等又はそれらの混合物であることができる。ポ
リオール成分は、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、ポリエチレングリコール、ビスフェノール例え
ば2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパ
ン(ビスフェノールAと称される)、又はアルコキシル
化ビスフェノール、トリヒドロキシアルコール等又はそ
れらの混合物であることができる。本発明によるトナー
粒子の製造に使用するのに好適なポリエステルは、例え
ばUS−P3590000、US−P3681106、
US−P4525445、US−P4657837、U
S−P5153301に記載されている。
【0043】例えばUS−P4271249に記載され
ている如く、本発明によるトナー粒子の製造において付
加重合体及び重縮合重合体のブレンドを使用することも
できる。
【0044】本発明による無機充填剤材料は、トナー粒
子中での有機着色顔料粒子の分散性を増強するため、
黄、マゼンタ及びシアントナーに加えることができる。
【0045】黒トナー粒子を作るため、中性灰(黒)色
を確実にするため、着色剤が少なくとも三種の有機着色
顔料(黄、マゼンタ及びシアン)の混合物であるとき、
本発明による充填剤材料を使用することが有利である。
中性黒は、黒色が可視スペクトルの光を、波長に関係な
い量で吸収することを意味する。又黒トナーが中性黒色
を生ぜしめることを確実にするため、有機着色顔料(例
えばシアン染料)を無機黒顔料と組合せることもでき
る。中性黒を有するため、有機着色顔料と共に使用され
る無機黒顔料はカーボンブラックであることが好まし
い。カーボンブラックの例にはランプブラック、チャン
ネルブラック及びファーネスブラック、例えば SPEZIAL
SCHWARZ IV(ドイツ国フランクフルト・アム・マインの
Degussa の商標)、及び VULCAN XC 72及び CAB
OT REGAL 400(米国ボストンの Cabot Corp. の商
標)がある。
【0046】カラートナーは(黄、マゼンタ及びシア
ン)はフタロシアニン染料、キナクリドン染料、トリア
リールメタン染料、硫化染料、アクリジン染料、アゾ染
料及びフルオレセイン染料の群の有機着色顔料を含有で
きる。これらの着色物質の調査は、米国ニューヨークの
Elsevier Publishing Company Inc. 1950年発行、
Paul Karrer 著、Organic Chemistry に見出すことがで
きる。
【0047】同様に下記の公開されたヨーロッパ特許出
願(EP−A)0384040、0393252、04
00706、0384990及び0394563に記載
された着色物質も使用できる。
【0048】トナー粒子の色の色相、彩度及び明度を微
細に同調させるために必要なときには、本発明によるト
ナー組成物に、前記有機着色顔料と共に可溶性染料を加
えることも可能である。
【0049】特に好適な有機着色物質の例を、それらの
色、黄、マゼンタ又はシアンに従って、そして製造業者
と共に下表1に名称とカラーインデックス No.(C.
I.ナンバー)によって示す。
【0050】 表 1 カラーインデックス 黄 染 料 1及び2 製造業者 パーマネント・イエロー GR PY 13 21100 Hoechst AG パーマネント・イエロー GG02 PY 17 21105 同 上 ネボパーム・イエロー FGL PY 97 11767 同 上 パーマネント・イエロー GGR PY 106 同 上 パーマネント・イエロー GRY80 PY 174 同 上 シコエヒトゲルブ D1155 PY 185 BASF シコエヒトゲルブ D1350DD PY 13 21100 同 上 シコエヒトゲルブ D1351 PY 13 21100 同 上 シコエヒトゲルブ D1355DD PY 13 21100 同 上 マゼンタ染料 パーマネント・ルビン LGB PR 57:1 15850:1 Hoechst AG ホスタペルム・ピンク E PR 122 73915 同 上 パーマネント・ルビン E02 PR 122 73915 同 上 パーマネント・カルミン FBB02 PR 146 12433 同 上 リトール・ルビン D4560 PR 57:1 15850:1 BASF リトール・ルビン D4580 PR 57:1 15850:1 同 上 リトール・ルビン D4650 PR 57:1 15850:1 同 上 ファナル・ローザ D4830 PR 81 45160:1 同 上 シアン染料 ホスタペルム・ブルー B26B PB 15:3 74160:1 Hoechst AG ヘリオゲン・ブラウ D7070DD PB 15:3 74160 BASF ヘリオゲン・ブラウ D7072DD PB 15:3 74160 BASF ヘリオゲン・ブラウ D7084DD PB 15:3 74160 同 上 ヘリオゲン・ブラウ D7086DD PB 15:3 74160 同 上
【0051】着色剤のスペクトル吸収帯域で充分な光学
濃度を有するトナー粒子を得るため、着色剤は、全トナ
ー組成物に対して好ましくは少なくとも0.5重量%の
量で、更に好ましくは1〜10重量%の量でその中に存
在させる。
【0052】負又は正の何れかで摩擦電気的な帯電性を
変えるか改良するため、トナー粒子は電荷制御剤を含有
するとよい。例えば公開されたドイツ特許出願(DE−
OS)3022333には、負に帯電しうるトナーを生
ぜしめるための電荷制御剤が記載されている。DE−O
S2362410及びUS−P4263389及びUS
−P4264702には正帯電性のための電荷制御剤が
記載されている。トナー粒子に正電荷を与えるために非
常に有用な電荷制御剤は、US−P4525445に記
載されており、特に BONTRON NO4(日本のオリエン
タル化学工業の商品名)は、ニグロシン塩を形成するた
め酸で中和したニグロシン染料塩基があり、これは例え
ばトナー粒子組成物に対して5重量%以下の量で使用さ
れる。着色トナー粒子で使用するのに好適な電荷制御剤
には安息香酸亜鉛があり、そのためには電荷制御剤とし
て安息香酸亜鉛化合物を記載している公開されたヨーロ
ッパ特許出願0463876を参照され度い。かかる電
荷制御剤は、トナー粒子組成物に対して5重量%までの
量で存在させることができる。
【0053】本発明によるトナー粉末粒子は、前述した
結合剤樹脂及び各成分(即ち有機着色物質、無機充填剤
等)を、例えば混練機を用いて溶融相で混合して作るこ
とができる。混練される素材は好ましくは90〜140
℃の範囲、更に好ましくは105〜120℃の範囲の温
度を有する。冷却後、固化した塊を例えばハンマーミル
で破砕し、得られた粗い粒子は例えばジェットミルで更
に破砕して充分に小さい粒子を得、これから篩分け、送
風分級、サイクロン分離又は他の分級法によって所望の
画分を分離できる。実際に使用されるトナー粒子は、英
国のベッドフォードシャイヤー、ルトンの COULTER ELE
CTRONICS Corp. によって市販されている狭い孔での電
解質置換の原理によって操作する COULTER COUNTER(登
録商標)MULTIZISER 粒度分析機で測定したとき、容積
で好ましくは3〜20μmの平均直径、更に好ましくは
5〜10μmの平均直径を有する。前記装置で、電解質
(例えば水性塩化ナトリウム)中に懸濁した粒子が小さ
い孔を通って強制的に押し出される、そして孔を横切っ
て電流通路が確立されている。一つずつ通過する粒子
は、それぞれ電解質の置換容積に等しいパルスを生ずる
孔中で電解質を置換する。かくして粒子容積応答が前記
測定の基準となる。
【0054】好適な微粉砕及び分級は、英国のAlpine P
rocess Technology Ltd.から入手できる空気分級手段と
しての Alpine Turboplex Windsichter (A.T.
P.)type 50G.C及び微粉砕手段としての Alpin
e Fliessbeth−Gegenstrahlmuele(A.F.G.)type
100の如き組合せ装置を用いるとき得ることができ
る。前記目的のための別の有用な装置には、これも前記
の会社から入手できる Alpine Multiplex Zick−Zack S
ichterがある。
【0055】本発明によるトナー粒子は重合体懸濁法に
よって作ることもできる。この方法においては、樹脂
を、低沸点を有する水不混和性溶媒に溶解し、その溶液
中に顔料及び無機充填剤を分散させる。形成された溶液
/分散液を安定剤を含有する水性媒体中に分散させ、有
機溶媒を蒸発させ、形成された粒子を乾燥する。懸濁液
安定剤として、例えばシリカ粒子、水溶性有機保護コロ
イド(例えばポリビニルアルコール)、界面活性剤等を
使用することができる。
【0056】トナー粒子の流動性を改良するため、前記
トナー粒子に外部からスペーシング粒子を加えてもよ
い。
【0057】前記スペーシング粒子はトナー粒子の表面
に埋め込んでそこから突出させてもよく、又はトナー粒
子と外部的に混合してもよい、即ちトナー粒子が作られ
た後トナー粒子のバルクと混合して使用してもよい。こ
れらの流動改良添加剤は極度に微細に分割された無機又
は有機材料であるのが好ましく、一次(即非破砕性)粒
度が50nm未満であるのが好ましい、そしてトナー粒
子の製造工程で使用したものと本質的に同じ無機材料が
好ましい、しかし粒子は専ら疎水性である。トナー粒子
と組合せて使用するため有機弗素化合物で処理すること
により疎水性にされたシリカ粒子は公開されたEP−A
467439に記載されている。
【0058】好ましい例において、本発明により作られ
るトナー粒子に外部より混合されるシリカ(SiO2
及びアルミナ(Al23 )の如きヒュームド金属酸化
物のための割合は、トナー粒子に対して0.1〜10重
量%の範囲である。
【0059】ヒュームドシリカ粒子は、米国マサチュー
セッツ州ボストンの Cabot Corp. Oxides Division 及
びドイツ国フランクフルト・アム・マインの Degussa
のそれぞれ商品名であるCAB−O−SiL及び AEROS
IL の商品名で市場で入手しうる。例えば AEROSIL R
972(商品名)が使用され、これは比表面積110m
2 /gを有するヒュームド疎水性シリカである。比表面
積は、Analytical Chemistry Vol. 30、No. 9(19
58年)、1387〜1390頁にDetermination of S
urface Area Adsorption measurements by continuous
Flow Method の題で Nelsen 及び Eggertsen によって
発表された方法によって測定できる。
【0060】本発明によるトナー粒子を含有する現像剤
組成物中に、英国特許1379252明細書に記載され
ている如き金属石けん例えばステアリン酸亜鉛をヒュー
ムド金属酸化物に加えて、存在させてもよい、上記明細
書には流動改良剤としてサブミクロンの大きさのフラー
含有重合体粒子の使用も例示している。
【0061】本発明による粉末トナー粒子は、一成分現
像剤として、即ちキャリヤー粒子の不存在下に使用でき
る、しかしキャリヤー粒子を含む二成分系で使用するの
が好ましい。
【0062】キャリヤー粒子と混合物の形で使用すると
き、全現像剤組成物中にトナー粒子2〜10重量%を存
在させる。キャリヤー粒子との適切な混合はタンブルミ
キサーで得られる。
【0063】カスケード又は磁気ブラシ現像で使用する
のに好適なキャリヤー粒子は例えば英国特許14381
10に記載されている。磁気ブラシ現像のためには、キ
ャリヤー粒子は、強磁性材料、例えば鋼、ニッケル、鉄
ビーズ、フェライト等又はそれらの混合物を基本にする
とよい。強磁性粒子は樹脂包囲体で被覆できる、又は例
えばUS−P4600675に記載されている如く樹脂
結合剤中に存在させる。キャリヤー粒子の平均粒度は、
20〜300μmの範囲が好ましく、30〜100μm
の範囲が更に好ましい。
【0064】特に興味ある例では、薄い酸化鉄の皮で被
覆した50〜200μmの範囲の直径の鉄キャリヤービ
ーズを使用する。球形を有するキャリヤー粒子は英国特
許1174571に記載された方法により作ることがで
きる。
【0065】下記実施例及び比較例(本発明でない)に
おいて、トナー粒子の割合は下記の方法によって測定す
る。
【0066】測定方法
【0067】溶融粘度:試験I
【0068】選定した試料の溶融粘度を測定するため、
RHEOMETRICS ダイナミックレオメーターRVEM−20
0(米国ニュージャージー州、Piscatawayの)を使用す
る。粘度測定は120℃の試料温度で行う。0.75g
の重量を有する試料を、直径20mmの二つの平行板の
間の測定間隙(約1.5mm)に置く、板の一つは、1
-3ラジアンの振幅及び100ラッド/秒でその垂直軸
の周りで振動する。ポアズ(P)で表される測定信号を
記録する前に、試料を、10分間熱平衡を得させた。
【0069】無機充填剤を用い又は用いない樹脂の溶融
粘度間の差:試験II
【0070】溶融粘度増大ファクター(f)は、試験I
により純粋樹脂マトリックスの溶融粘度を測定すること
によって決定する、Pでηr の値を与える。10重量%
の無機充填剤材料を加えた樹脂マトリックスの溶融粘度
を試験Iにより測定する、Pでηf の値を生ずる。
【0071】溶融粘度ファクターfは下記式で決定す
る。
【0072】
【数1】
【0073】BETは、Analytical Chemistry 、Vol.3
0、No. 9(1958年)、1387〜1390頁に D
etermination of Surface Area Adsorption measuremen
ts by continuous Flow Method に Nelsen 及び Egger
tsen によって発表された方法によって測定した無機充
填剤材料の比表面積であり、m2 /gで表示する。
【0074】前記式は、樹脂マトリックス1gについ
て、1m2 の充填剤表面積を樹脂マトリックスが含有す
る無機充填剤材料の添加に、溶融粘度増大ファクターf
を規格化する。
【0075】分散分析、顕微鏡分析:試験III
【0076】試験すべき材料を15分間200℃に加熱
し、トナー樹脂で稀釈して、トナー/樹脂混合物に対し
て1重量%の最終顔料濃度を得るようにする。溶融物か
ら、一滴を、粉塵及び脂肪を含まない顕微鏡用ガラス板
上に置く。顕微鏡用ガラス板及び溶融した試料を150
℃で平衡させる。次に厚さ15μmのアルミニウム箔を
滴の両側に適用し、滴を、アルミニウムスペーサーガイ
ド上に鋭いナイフを滑らせることによって厚さ15μm
の層に引っ張る。室温に冷却後、試料を100倍又は2
00倍の拡大の顕微鏡で観察し、写真にとる。写真の目
視比較が、顔料の相対分散度に達することを可能にす
る。
【0077】分散分析、分光光度法:試験IV
【0078】試験すべき試料の予め定めた量(トナー粒
子に対して0.5g、マスターバッチに対して0.2
g)を75mlのジクロロメタン中に入れ、30分間超
音波攪拌する。室温に冷却した後、ジクロロメタン中の
顔料の分散液である混合物を正確に100mlにする。
更に稀釈後(トナーに対して25倍、マスターバッチに
対して20倍)、溶液/分散液の吸収を、ダブルビーム
形分光光度計で測定する。測定は調査研究している顔料
の最高吸収の波長で行う。
【0079】トナー樹脂中の顔料の分散度によって、ジ
クロロメタン中の分散物は、多少の差はあれ光を吸収す
る。分散度が大になればなる程、吸収は大になる。ジク
ロロメタン分散液の密度は分散度に対する測度としてと
る。密度が大となればなる程分散は良好である。
【0080】実施例 1 本実施例において、2種の樹脂マトリックス(樹脂A及
び樹脂B)及び異なる無機充填剤材料に対して、試験II
によって測定した溶融粘度増大ファクター(f)を、試
験IVにより測定したヘリオゲン・ブラウ(表1参照)の
分散度と共に示す、そして640nmの吸光度として表
示する。
【0081】樹脂マトリックスA(樹脂A)は、(i) フ
マル酸とプロポキシル化ビスフェノールAの線状ポリエ
ステル(Mn =4300、Mw =14000、酸価=1
4)及び(ii)フタル酸、イソフタル酸、エチレングリコ
ール及びエトキシル化ビスフェノールAの線状ポリエス
テル(Mn =3300、Mw =12000、酸価=1
9)の50/50ポリエステルブレンドからなる。充填
剤材料を用いない樹脂マトリックスAは、2900Pの
溶融粘度ηを示した。樹脂マトリックスA及び各種充填
剤材料に対するfの値を表2に示す。
【0082】樹脂マトリックスB(樹脂B)は、トナー
粒子の製造に使用するための代表的な付加重合体であ
り、それはスチレン及びn−ブチルメタクリレートの共
重合体であり、65重量%のスチレンと35重量%のn
−ブチルメタクリレートからなる(Mn =13200、
w =33000)。充填剤材料を用いない樹脂マトリ
ックスBは、17400Pの溶融粘度ηを示した。樹脂
マトリックスB及び無機充填剤材料に対するfの値を表
3に示す。
【0083】
【0084】*:ドイツ国のDegussa AGより商品名R
504で市販されているヒュームド球形シリカ。 **:日本国の日本シリカ会社により商品名 NIPSIL
SS70で市販されている沈降球形シリカ。 ***:日本国の日本シリカ会社により商品名 NIPSIL
SS20で市販されている沈降球形シリカ。
【0085】
【0086】表2及び表3から、樹脂マトリックスと無
機充填剤材料との間の低い相互作用が高い分散度と共に
進行することが明らかである。CaCO3 は、樹脂マト
リックスAと共に使用したとき不適切な無機充填剤であ
ること、及び樹脂マトリックスBと共に使用したとき非
常に許容しうる無機充填剤であることを顕著に示してい
る。又f≦1.25は有機着色物質の分散性に対して有
利であることも明らかになった。
【0087】下記実施例及び比較例(本発明でない)に
おいて、本発明による無機充填剤の使用とトナー粒子に
おける各種着色剤の分散を示し、試験III を用いて目視
観察し、試験IVを用いて定量化した。
【0088】実施例 2 樹脂A77重量部、Al23 C20重量部(100
2 /gのBET表面積を有する親水性酸化アルミニウ
ムのドイツ国、フランクフルトの Degussa AGの商品
名、ALUMINIUMOXIDE C)、及びヘリオゲン・ブラウ
(表1)3重量部を均質混合し、溶融混練し、破砕し、
容量に基づいて8.5μmの平均粒度を有するトナー粒
子を得るため分級した。
【0089】比較例 1 97重量部のポリエステル結合剤(樹脂A)を使用し、
酸化アルミニウムCを存在させないで、実施例2の方法
を繰り返した。
【0090】試験III 及び試験IVにより、実施例2及び
比較例1の両者について顔料の分散度を評価した。結果
を表4に示す。
【0091】
【0092】実施例 3〜8 実施例2と同様にして6種類のシアントナーを作った、
その中5種は酸化アルミニウムCの濃度を変えた(実施
例3〜7)。実施例1と同様のシアントナーを作ると
き、10重量%のシリカ R504(BET 160m
2 /gを有するヒュームドシリカに対するドイツ国、フ
ランクフルトの Degussa AGの商品名)を酸化アルミ
ニウムCの代りに加えた(実施例8)。形成されたトナ
ーを試験IVによって評価した。結果を表5に示す。
【0093】
【0094】実施例 9 トナー粒子は、85重量%の樹脂A、5重量%のシリコ
エヒトゲルブ(表1)、10重量%の酸化アルミニウム
Cを均質混合し、混合物を溶融混練し、冷却し、破砕
し、分級して作り、容量に基づいて8.30μmの平均
粒度を有するトナー粒子を得た。
【0095】比較例 2 95重量%のトナー樹脂を存在させ、酸化アルミニウム
Cを存在させずに、実施例9の方法を繰り返した。
【0096】両トナーの中の顔料の分散品質を試験IVに
より評価した。結果を表6に示す。
【0097】
【0098】実施例 10 84.75重量%の樹脂A、2.25重量%のホスタペ
ルム・ローザE(表1)、2.75重量%のパーマネン
ト・カルミンFBB02(表1)、10重量%の酸化ア
ルミニウムCを均質混合し、混合物を溶融混練し、冷却
し、破砕し、分級して、8.35μmの平均粒度を有す
るトナー粒子を得た。
【0099】比較例 3 95重量%のトナー樹脂を存在させ、酸化アルミニウム
Cを存在させずに実施例10の方法を繰り返した。
【0100】両トナー中の顔料の分散品質を試験IVによ
り評価した。結果を表7に示す。
【0101】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴェルネル・オプ・ド・ベーク ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内 (72)発明者 ポール・メルクシュ ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内 (72)発明者 ジャン−ピエール・ジェキエル ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内 (72)発明者 ミシェル・ヴェルヴォール ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一種の有機着色物質、少なく
    とも一種の結合剤樹脂及び少なくとも一種の無機充填剤
    材料を含有するトナー粒子を有する乾式静電複写トナー
    組成物において、 (i) 前記無機充填剤材料が、前記結合剤樹脂に対して
    化学的に不活性であり、トナー粒子の容積全体にわたっ
    て均一に分散しており、かつ前記充填剤材料が樹脂トナ
    ーマトリックス1gについて少なくとも0.5m2 の表
    面積を提供する量でトナー粒子中に存在し、 (ii) 前記結合剤樹脂が、樹脂1gについて1m2 の表
    面積の前記充填剤材料を含有する樹脂マトリックスの1
    20℃での溶融粘度が、前記充填剤材料を用いない同じ
    樹脂マトリックスの溶融粘度と比較して、上昇しないか
    又は多くても率f=1.25までである樹脂であること
    を特徴とする乾式静電複写トナー組成物。
  2. 【請求項2】 樹脂1gについて前記充填剤材料の1m
    2 表面積を含有する樹脂マトリックスの120℃での溶
    融粘度が、前記充填剤材料を用いない同じ樹脂マトリッ
    クスの溶融粘度と比較して、上昇しないか又は多くても
    1.10の率fまでの上昇であることを特徴とする請求
    項1の乾式静電複写トナー組成物。
  3. 【請求項3】 前記充填剤材料が、樹脂と比較したとき
    3〜30重量%の量で存在することを特徴とする請求項
    1又は2の乾式静電複写トナー組成物。
  4. 【請求項4】 前記無機充填剤材料が、シリカ及び/又
    はアルミナを含有することを特徴とする請求項1,2又
    は3の乾式静電複写トナー組成物。
  5. 【請求項5】 前記無機充填剤材料がヒュームドシリカ
    及び/又はアルミナであることを特徴とする請求項4の
    乾式静電複写トナー組成物。
  6. 【請求項6】 前記充填剤材料が球状粒子からなること
    を特徴とする請求項1〜5の何れか1項の乾式静電複写
    トナー組成物。
  7. 【請求項7】 前記充填剤材料の表面が親水性であるこ
    とを特徴とする請求項1〜6の何れか1項の乾式静電複
    写トナー組成物。
  8. 【請求項8】 前記充填剤材料が少なくとも20m2
    gのBET表面積を有することを特徴とする請求項1〜
    7の何れか1項の乾式静電複写トナー組成物。
  9. 【請求項9】 前記結合剤樹脂がポリエステルを含有す
    ることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項の乾式静
    電複写トナー組成物。
  10. 【請求項10】 前記ポリエステルが、線状ポリエステ
    ル又はポリエステルのブレンドであることを特徴とする
    請求項9の乾式静電複写トナー組成物。
  11. 【請求項11】 前記結合剤樹脂が、スチレン及び/又
    はアクリル部分及び/又はメタクリル部分を含む付加重
    合体を含有することを特徴とする請求項1〜8の何れか
    1項の乾式静電複写トナー組成物。
  12. 【請求項12】 前記付加重合体が、線状付加重合体又
    は付加重合体のブレンドであることを特徴とする請求項
    11の乾式静電複写トナー組成物。
  13. 【請求項13】 前記結合剤樹脂が、ポリエステル及び
    付加重合体のブレンドを含むことを特徴とする請求項1
    〜8の何れか1項の乾式静電複写トナー組成物。
  14. 【請求項14】 前記有機着色物質が、黄、マゼンタ、
    シアン着色物質又はそれらの混合物であり、トナー素材
    が、120℃で2500〜15000Pの溶融粘度を有
    することを特徴とする請求項1〜13の何れか1項の乾
    式静電複写トナー組成物。
  15. 【請求項15】 非接触熱溶融工程を含むことを特徴と
    する静電複写法における請求項1〜14の何れか1項の
    乾式静電複写トナー組成物の用途。
  16. 【請求項16】 一成分静電複写現像剤を使用すること
    を特徴とする静電複写法における請求項1〜14の何れ
    か1項の乾式静電複写トナー組成物の用途。
  17. 【請求項17】 現像剤及びトナー粒子を含有する二成
    分静電複写現像剤を使用することを特徴とする静電複写
    法における請求項1〜14の何れか1項の乾式静電複写
    トナー組成物の用途。
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