JPH07101113A - プリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の固定パターンの組合よりなる固定パタ
ーンと可変パターンとよりなるパターンを印字する装置
で印字データを格納するメモリの容量を節約する。 【構成】 複数の要素固定パターンを各単独でメモリに
格納しておき、指令によりメモリ内の所定の固定パター
ンを取出して組合せ印字用固定パターンとし、これに各
頁毎のデータを加えて印字する。 【作用】 複数の固定パターンを組合せたパターンを固
定パターンとすると、固定パターンの種類が多くなり、
固定パターン用メモリの容量が多く必要になるが、本発
明によれば要素固定パターンの数だけのメモリ容量があ
ればよい。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は同じ枠の中に各葉毎に異
るデータを記入したような固定パターンと可変パターン
とよりなるパターンを印字するプリンタに関する。

【０００２】

【従来の技術】印刷物の中には伝票のように一定の枠の
中に色々なデータを記入した形のものがあり、そのよう
な場合、枠そのものが複数種の固定パターンの組合せに
なっているとか、枠の中に記入されるデータの中に各葉
毎に異ならず何枚かにわたって同じデータが記入される
場合があり、この後者の場合も一つの固定パターンとし
ての枠のパターンと、何故かにわたって固定している何
種類かの固定パターンとが組合わされたものと見ること
ができる。このように要素となる固定パターンが複数種
あり、その中から幾つかをとって組合わせて印字用の一
つの固定パターンとして印字する場合がある。

【０００３】上述したような場合に対して従来は、複数
の要素パターンの有り得る組合せを印字固定パターンと
して夫々メモリに格納していたので、例えば要素パター
ンが第１グループＡ，Ｂ，Ｃ第２グループａ，ｂ，ｃと
あって、印字固定パターンはこれら第１グループの一つ
と第２グループの一つをとって組合せて形成される場
合、最多でＡ＋ａ，Ａ＋ｂ，Ａ＋ｃ，Ｂ＋ａ等と全部で
９種類の固定パターンが存在し、その各々をメモリに格
納していた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上述したような従来装
置は複数の要素固定パターンから幾つかをとって組合わ
せて固定パターンを作るとき、組合わされた固定パター
ンを一々メモリに格納していたから印刷に用いられる組
合せの種類が多くなるときは固定パターンを格納してお
くためにメモリの広い領域が占領されてしまうと云う問
題があった。本発明はこの問題を解消して固定パターン
を記憶しておくために取られるメモリの容量を節約しよ
うとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】印字パターンが固定パタ
ーンと各葉毎に変わる可変パターンとよりなっており、
印字される固定パターンが複数の要素固定パターンから
幾つかをとって組合せたパターンである場合において、
上記要素固定パターンを夫々メモリに格納しておき、印
字指令に応じて上記メモリ内の要素パターンから指定さ
れたパターンを取出して組合せ、印字用固定パターンを
構成するようにした。

【０００６】

【作用】上述した構成によれば印字される固定パターン
の全部をメモリに格納しておく必要がなく、要素パター
ンだけメモリに入れておけばよいから、メモリ容量が少
なくてすむ。例えば前例において従来は９種類の固定パ
ターンを格納しておく必要があったが、本発明ではＡ，
Ｂ，Ｃ，ａ，ｂ，ｃの６種の固定パターンを格納してお
くだけでよい。

【０００７】

【実施例】図１に本発明で扱われる印刷物の構成例を模
式的に示す。この例は印字パターンの固定部分が二つの
固定パターンの組合せで構成されており、Ｘは第１群の
固定パターンの中の一つであり、Ｙは第２群の固定パタ
ーンの中の一つで夫々のパターンは図１Ａに示すような
ものであり、このＸとＹの固定パターンを重ねて図１Ｂ
に示すような印字用固定パターンが構成される。実際の
印字は図１Ｂのパターンの中に各葉毎に変わるパターン
を入れて構成される。固定パターンはこのように二つが
並ぶ場合に限らない。固定パターンの中に別の固定パタ
ーンが入ると云う場合とか、３以上の固定パターンが組
合せられると云うような場合にも本発明が適用できる。

【０００８】上述した第１群，第２群等の固定パターン
は夫々が複数種あって、第１群の固定パターンはＡ，
Ｂ，Ｃの３種第２群の固定パターンはａ，ｂ，ｃ，ｄの
４種である。これら両群のパターンの組合せは単純計算
では３×４＝１２である。図２は本発明の一実施例装置
を示す。１はプリンタを制御している制御装置（コンピ
ュータ）、２はこのコンピュータの動作プログラム，印
刷に使う文字や罫線のフォント等を格納したＲＯＭ、３
は上述した第１群の固定パターンＡ，Ｂ，Ｃおよび第２
群の固定パターンａ，ｂ，ｃ，ｄの各データと、印刷物
の可変項目の属性等を格納するＲＡＭである。こゝで可
変項目の属性と云うのは印刷に使う文字の大きさとか字
体等を云う。４は通信インターフェースでホストコンピ
ュータからの情報を受け入れる。５は印字制御部、６は
印字ヘッド、７は用紙送りモータである。

【０００９】上述した装置の印字動作は次のように行わ
れる。制御装置１はホストコンピュータから印字の指示
を受ける。指示内容は印刷物に使う第１群の固定パター
ンと第２群の固定パターンおよび固定パターンの中に打
ち込む可変パターンで使用する文字の大きさとか種類の
指示等である。制御装置はこの指示情報をＲＡＭ３に格
納する。例えば第１群の固定パターンはＡ、第２群の固
定パターンはａ，ｂ，ｃ，の３種で可変パターンは１０
ポイントの明朝体漢字、ひらがなと云う指示の場合、固
定パターンＡ，ａ，ｂ，ｃが送られて来てＲＡＭに格納
され、その他の情報で使用文字の指示情報がＲＡＭに格
納される。その後ホストコンピュータから一枚毎の印刷
内容の指示が送られて来る。それは固定パターンの組合
せの指示例えばＡ＋ｂと可変パターンの内容で、これら
はＲＡＭ３のバッファメモリ領域に格納され、制御装置
１はこのＲＡＭ内のデータにより、固定パターンＡのデ
ータとｂのデータを読出し、印字内容である可変情報を
バッファから読出し、指定された字体のフォントをＲ０
Ｍ２から読出して、ＲＡＭ３内に一枚分の印字パターン
を構成し、印字制御部５に一枚分の印刷を行わせ、印刷
終了の合図をホストコンピュータに送る。そうするとホ
ストからは次の一枚分のデータが送られて来て上と同様
の動作が行われる。

【００１０】上例では固定データの組合せの指示および
可変パターンが一枚分ずつホストコンピュータから送ら
れて来るようになっているが、可変パターンの内容が書
類の一連番号であるとか、ＲＡＭ３内に予め格納してあ
る各葉毎の印字内容を順次印刷して行くような場合は、
制御装置１とホストコンピュータとの間は上例のような
シェークハンド方式によらなくても、ホストからは固定
パターンのデータと字種の指定，Ａ＋ａ何枚、Ａ＋ｂ何
枚と云った指示を始めに受けておいて、以後は制御装置
１が自発的に一枚ずつ印刷をして行くようにできる。ま
た固定パターンもホストから受け取らず、プリンタの中
に不揮発性メモリを設けて予め格納しておいてもよい。

【００１１】

【発明の効果】本発明によれば固定パターンが複数種の
固定パターンの中の幾つかの組合せからなっている場合
に、その組合わされた固定パターンを全部メモリに格納
する代わりに要素となっている固定パターンを格納して
おいて、印字の際必要な固定パターンを組合わせてるの
で、固定パータンを格納しておくメモリの容量を節約す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明で扱われる印刷パターンの模式図

【図２】本発明の一実施例装置のブロック図 １ 制御装置 ２ ＲＯＭ ３ ＲＡＭ ４ インターフェース ５ 印字制御部 ６ 印字ヘッド ７ 用紙送りモータ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 印字パターンが固定パターンと各葉毎に
   変わる可変パターンとよりなっており、印字される固定
   パターンが複数の要素的固定パターンの中から幾つかを
   とって組合せたパターンである場合において、上記要素
   的固定パターンを夫々メモリに格納しておき、印字指令
   に応じて上記メモリから指定された要素的固定パターン
   のデータを読み出し組合わせて印字用固定パターンを構
   成するようにしたことを特徴とするプリンタ。