JPH0698220A - ビデオカメラ - Google Patents

ビデオカメラ

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JPH0698220A
JPH0698220A JP4138618A JP13861892A JPH0698220A JP H0698220 A JPH0698220 A JP H0698220A JP 4138618 A JP4138618 A JP 4138618A JP 13861892 A JP13861892 A JP 13861892A JP H0698220 A JPH0698220 A JP H0698220A
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JP
Japan
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light
video camera
signal
light emission
image
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JP4138618A
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English (en)
Inventor
Yasuo Kogure
靖男 木暮
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HOOYA SHIYOTSUTO KK
Original Assignee
HOOYA SHIYOTSUTO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速に移動又は回転する物体が被写体である
場合にも鮮明な画像が得られるビデオカメラを実現す
る。 【構成】 撮像素子3に電子シャッタ機能を有するもの
を適用する。電子シャッタ機能を利用した撮像の際に
は、照明手段3をパルス発光させる。電子シャッタ機能
を利用して感光時間が短い撮像を可能とすると共に、パ
ルス発光させることで撮像画像が暗くなることを防止
し、かつ、照明手段での発熱や寿命の短縮化を防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固体撮像素子を用いたビ
デオカメラに関し、特に移動物体や回転物体の撮影に適
用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、製造ラインや検査ライン等の自動
処理システムの視覚として用いられるビデオカメラにお
いては、被写体が高速で移動又は回転している物体であ
ることがある。このような高速で移動又は回転している
物体を鮮明に撮像するためのビデオカメラとしては、従
来、放電管によるストロボ照明を併用したビデオカメラ
や、電子シャッタ機能を有する固体撮像素子を用いたビ
デオカメラがある。
【0003】前者は、ストロボ照明することによって移
動体のごく短時間の像を撮像することで移動に伴う画質
劣化を押さえるようにしたものであり、後者は、固体撮
像素子の各受光素子にオーバーフロードレインを設けて
撮像直前に受光部の不要な電荷を掃き出し、その後必要
な期間(短時間)の電荷のみを蓄えることで移動に伴う
画質劣化を押さえるようにしたものである。
【0004】なお、不要な電荷の排出処理を終了した時
点から始まる、転送処理する電荷を蓄積させる所定期間
の間は、機械的シャッタの動作に対応させて、シャッタ
が開いている期間と呼ばれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、放電管
によるストロボ照明を併用したビデオカメラにおいて
は、放電管の寿命が短く信頼性に欠けると共に、放電管
による寿命のバラツキが大きくて保守計画を立てにくい
という問題、装置を大型化すると共に安全性を低下させ
る高電圧発生回路が必要になるという問題、放電時の雑
音が大きく、各部にノイズ対策を施す必要があるという
問題、発光期間及び発光強度をコントロールすることが
難かしいという問題等がある。
【0006】電子シャッタ機能を有する固体撮像素子を
用いたビデオカメラにおいては、高速に移動する物体を
撮影する際には動的解像度を高めるためシャッタ速度を
速くしなければならない。しかし、シャッタ速度を速く
すると共に照明を周囲光に委ねていると、蓄積される電
荷の量が少なくなり得られた映像が暗くなって画質が低
下する。かかる不都合を除去しようとすると、発光量が
多い強力な光源が必要となり、発熱、コスト、寿命、大
きさ等で改良の余地があるということができる。このよ
うに用いる光源が放電管の場合には、上述した問題も生
じる。そこで、入射光量を確保するようにシャッタ速度
に応じてレンズの絞りを変化させて、受光量をコントロ
ールする方法も考えられるが、絞りをより開いた場合に
は、被写界深度が浅くなって被写体が薄い平面的なもの
に限定されてしまうなどの問題がある。
【0007】本発明は、以上の点を考慮してなされたも
のであり、高速に移動又は回転する物体が被写体である
場合にも鮮明な画像を得ることができる電子シャッタ機
能を有する固体撮像素子を用いたビデオカメラを提供し
ようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明は、電子シャッタ機能を有する固体撮像素子
を用いたビデオカメラにおいて、被写体を照明する照明
手段と、この照明手段をパルス発光させる照明制御手段
とを備えた。
【0009】ここで、照明制御手段が、照明手段の発光
時間を、固体撮像素子の電子シャッタが開いている期間
に対応させて設定することが好ましい。
【0010】また、照明制御手段が、照明手段の発光強
度を、その発光期間に対応させて設定することが好まし
い。
【0011】さらに、固体撮像素子から出力された映像
信号の強度を検出する映像強度検出手段を設け、照明制
御手段が、この映像強度検出手段の検出出力に基づい
て、照明手段の発光強度を制御することが好ましい。
【0012】さらにまた、照明手段が、発光ダイオード
又はレーザダイオードであることが好ましい。
【0013】また、照明手段として、主たる発光波長領
域が赤外であるものを適用すると共に、固体撮像素子に
至るまでの被写体からの反射光の光路上に赤外透過フィ
ルタを設け、被写体の赤外像を撮像することが好まし
い。
【0014】
【作用】固体撮像素子が有する電子シャッタ機能を利用
して被写体を撮像する場合に、周囲光だけで撮像を行な
うと受光量が不足して画質が低下する。しかし、照明手
段を設けて常時照明していれば、照明手段からの発熱も
大きく、照明手段の信頼性も低下する。そこで、本発明
は、電子シャッタ機能を利用して被写体を撮像する場合
にもストロボ撮影の方法を適用することとした。そのた
め、照明手段をパルス発光させる照明制御手段を設け
た。
【0015】この場合において、照明手段の発光時間を
固定することも考えられるが、発光時間が短いと、受光
量が不足して画質劣化が生じる恐れがある。しかし、徒
に発光時間を長くしても、電子シャッタが閉じている期
間における発光は意味がない。そこで、照明制御手段
が、照明手段の発光時間を、固体撮像素子の電子シャッ
タが開いている期間に対応させて設定することは好まし
い。
【0016】また、発光期間を変更させるものであって
も、発光期間が短い場合には固体撮像素子での受光量が
不足して画質劣化が生じる恐れは残る。そのため、照明
制御手段が、照明手段の発光強度を、その発光期間に対
応させて設定することが好ましい。すなわち、発光期間
が短くなるに従って発光強度を高めることが好ましい。
このようにすると、発光期間が長くなった場合でも、発
光強度が弱いので、照明手段についての発熱や寿命等の
問題は生じない。
【0017】固体撮像素子の受光量が十分か否かは、結
局、固体撮像素子からの映像信号に現れる。従って、発
光期間に対応させて発光強度を設定するか否かに拘ら
ず、映像信号の輝度情報によって発光強度を制御するこ
とが好ましい。すなわち、固体撮像素子から出力された
映像信号の強度を検出する映像強度検出手段を設け、照
明制御手段が、この映像強度検出手段の検出出力に基づ
いて、照明手段の発光強度を制御することが好ましい。
【0018】発光期間や発光強度を制御することを考慮
すると、これらの制御範囲が広い発光ダイオード又はレ
ーザダイオードを照明手段として用いることが好まし
い。また、このようにするとビデオカメラの小形化も達
成できる。
【0019】固体撮像素子で受光される被写体像に周囲
光による像が含まれていると、照明手段に対する制御特
性が受光量にはそのまま反映されず、制御系に外乱が入
ったことになる。そこで、照明手段として、主たる発光
波長領域が赤外であるものを適用すると共に、固体撮像
素子に至るまでの被写体からの反射光の光路上に赤外透
過フィルタを設け、照明手段からの赤外光による被写体
の赤外像だけを撮像することは好ましい。
【0020】
【実施例】(A)第1実施例 以下、本発明の第1実施例を図面を参照しながら詳述す
る。ここで、図1がこの第1実施例の全体構成を示すも
のである。
【0021】図1において、この第1実施例のビデオカ
メラは、カメラコントロール部14とカメラヘッド部1
5とから構成されている。
【0022】カメラコントロール部14は、映像信号増
幅回路4、テレビジョン信号出力端子5、タイミング発
生回路6、転送パルスドライブ回路7、ランプドライブ
回路8、シャッタコントロール回路9、シャッタ機能調
節手段10及びオーバーフロードレインコントロール回
路(以下、OFD回路と呼ぶ)11を備えている。他
方、カメラヘッド部15は、対物レンズ1、電荷結合素
子(CCD)2及び光源ランプ3を備えている。この実
施例の場合、CCD2として、所定期間の被写体像のみ
を撮像するという電子シャッタ機能を有するものが適用
されている。
【0023】シャッタコントロール回路9は、CCD2
の電子シャッタ機能を制御するものであり、シャッタ機
能調整手段10が関連して設けられている。シャッタ機
能調整手段10は、例えばボリューム(図1ではこれを
示している)や多接点のロータリスイッチからなり、連
続する範囲のいずれかの値又は段階的な値群のいずれか
の値を指示するシャッタ機能設定信号をシャッタコント
ロール回路9に与える。シャッタ機能設定信号は、後述
するように、光源ランプ3の発光時間及び発光強度を規
定するものである。シャッタコントロール回路9は、シ
ャッタ機能設定信号の指示内容に応じたパルス幅を指示
するパルス幅設定信号(例えば直流電圧信号)PWをタ
イミング発生回路6に与え、また、シャッタ機能設定信
号の指示内容に応じたドライブ電流値を指示するドライ
ブ電流設定信号(例えば直流電圧信号)DIをランプド
ライブ回路8に与える。
【0024】タイミング発生回路6は、垂直ブランキン
グ期間又はそれ以前の期間においてクリアタイミング信
号CT及びランプタイミング信号LTをこの順に発生す
ると共に、これに引き続いて電荷転送タイミング信号
(クロック信号)ETを1画像の読出し分だけ発生す
る。ここで、ランプタイミング信号LTのパルス幅はパ
ルス幅設定信号PWの設定に従っている。タイミング発
生回路6は、ランプタイミング信号LTが立上がる直前
に狭いパルス幅(スパイク状の)のクリアタイミング信
号CTを発生し、ランプタイミング信号LTが立下がっ
た直後から電荷転送タイミング信号ETを発生する。電
荷転送タイミング信号ETは転送パルスドライブ回路7
に与えられ、クリアタイミング信号CTはOFD回路1
1に与えられ、ランプタイミング信号LTはランプドラ
イブ回路8に与えられる。
【0025】この実施例のOFD回路11は、通常状態
ではCCD2へ強い光が入射されたときに電荷が増え過
ぎて隣の画素へ電荷が溢れ出るブルーミング現象を抑え
るための電圧信号(オーバーフロードレイン信号)D3
をCCD2のオーバーフロードレイン入力端子に供給し
ており、タイミング発生回路6からクリアタイミング信
号CTが与えられたときにはオーバーフロードレイン信
号D3の電圧値をごく短時間だけ通常状態の電圧値より
高くする。このようなオーバーフロードレイン信号D3
のパルス的な変化は、CCD2に蓄積された不要な電荷
を外部に掃き出すためのものである。すなわち、パルス
的変化があると、CCD2は蓄積された電荷を全て外部
に掃き出して蓄積電荷を空とする。後述するように、こ
の直後に光源ランプ3が発光される。
【0026】ランプドライブ回路8は、タイミング発生
回路6からのランプタイミング信号LTが与えられたと
きに、それを増幅して光源ランプ3に対してランプドラ
イブ信号D2として与える。このランプドライブ信号D
2の電流値は、シャッタコントロール回路9からのドラ
イブ電流設定信号DIにより決定される。このようなラ
ンプドライブ信号D2を受けると、光源ランプ3は発光
する。従って、ランプタイミング信号LTのパルス幅
(すなわちパルス幅設定信号PWの設定内容)が光源ラ
ンプ3の発光時間を規定し、ドライブ電流設定信号DI
が光源ランプ3の発光強度を規定する。
【0027】なお、上述したように、タイミング発生回
路6が各種の信号を発生するので、この実施例の場合、
光源ランプ3の発光期間はCCD2のシャッタが開いて
いる期間にほぼ一致する。
【0028】図2は、ランプドライブ信号D2のパルス
幅(ランプタイミング信号LTのパルス幅に等しい)と
電流値との関係を示すものである。このような関係は、
上述したように、結局、シャッタコントロール回路9が
シャッタ機能調整手段10の設定内容によって決定して
いることになる。
【0029】図2に示すように、ランプドライブ信号D
2の電流値は、ランプドライブ信号D2のパルス幅が短
くなるに従って反比例して大きくなるようになされてい
る。後述するように、光源ランプ3の発光期間がCCD
2による撮像期間(有効な電荷蓄積期間)となるので、
ドライブ電流値をパルス幅に関係なく固定した場合に
は、以下のような問題を生じる。ドライブ電流値を小さ
い値に固定した場合において発光時間が短いと、CCD
2での受光量が少なくなって撮像画像が暗くなって画質
が低下する。逆に、ドライブ電流値を大きい値に固定し
た場合において発光時間が長いときには、ブルーミング
現象を生じ画質が低下する。加えて、光源ランプ3から
の発熱が大きくなったり光源ランプ3の寿命を短くした
りする不都合が生じる。そこで、この実施例では、ラン
プドライブ信号D2のパルス幅(発光時間)と電流値
(発光強度)との関係を図2に示すように大小が逆にな
るように選定した。
【0030】なお、図2において、実線で示す特性関係
は、シャッタ機能調整手段10としてボリューム等の連
続的な設定が可能なものを適用した場合のものであり、
破線で示す特性関係は、シャッタ機能調整手段10とし
て多接点のロータリスイッチ等の段階的な設定が可能な
ものを適用した場合のものである。
【0031】光源ランプ3は、上述したように、ランプ
ドライブ信号D2が与えられている期間指示された強度
をもって発光する。光源ランプ3としては、例えば、レ
ーザダイオードや発光ダイオードを適用できる。レーザ
ダイオードや発光ダイオードは、キセノン管等の放電管
に比べて、発光期間や発光強度のコントロールがし易い
ものであり、また、ビデオカメラを小形にし得るもので
ある。
【0032】カメラヘッド部15は図示しない被写体に
向けられており、光源ランプ3から出射された光線は被
写体に照射され、被写体からの反射光は対物レンズ1に
よって集光され、CCD2の感光部には被写体像が結像
される。
【0033】オーバーフロードレイン信号D3のパルス
によって感光部の蓄積電荷が空にされた直後に、CCD
2に被写体像が結像されるので、結像された被写体像は
光源ランプ3から出射された光線の被写体からの反射光
による像だけということができる(正確には多少周囲光
による像も含まれている)。
【0034】上述した転送パルスドライブ回路7は、タ
イミング発生回路6からの電荷転送タイミング信号ET
を増幅して電荷転送信号D1としてCCD2に与えるも
のであり、この供給を開始する時点は発光が終了した時
点である。電荷転送信号D1が供給されると、CCD2
は被写体像を光電変換した蓄積電荷を順次転送し、転送
処理によって得られた映像信号Sを増幅回路4に与え
る。増幅回路4は映像信号Sを増幅してテレビジョン信
号VO (但し同期信号は含んでいない)として出力端子
5より次段の装置に与える。
【0035】次に、以上の構成を有するビデオカメラの
動作を、図3の各部タイミングチャートを参照しながら
説明する。なお、図3は、前半期間と後半期間とでシャ
ッタ機能調整手段10による設定内容が異なる場合を示
している。
【0036】シャッタコントロール回路9は、シャッタ
機能調整手段10の設定内容に応じて、図3(C)に示
すパルス幅設定信号PW及び図3(G)に示すドライブ
電流設定信号DIを発生する。シャッタコントロール回
路9は、図3の前半期間のように、パルス幅設定信号P
Wが小さいときには大きなドライブ電流設定信号DIを
発生し、また、図3の後半期間のように、パルス幅設定
信号PWが大きいときには小さなドライブ電流設定信号
DIを発生する。
【0037】タイミング発生回路6は、内部発生の、又
は、外部から与えられた図3(A)に示す垂直同期信号
VDの位相情報を利用して、パルス幅設定信号PWに応
じたタイミングで図3(D)に示すクリアタイミング信
号CTを発生し、その後指示されたパルス幅T1又はT
2を有する図3(F)に示すランプタイミング信号LT
を発生する。クリアタイミング信号CTの発生タイミン
グは、電荷転送タイミング信号ETが発生する直前の時
点より、ランプタイミング信号LTが有するパルス幅T
1又はT2だけ前の時点である。
【0038】OFD回路11は、クリアタイミング信号
CTが与えられると、直ちに図3(E)に示すようにオ
ーバーフロードレイン信号D3に狭いパルスを形成して
CCD2に与え、CCD2の蓄積電荷を排出させて空と
させる。
【0039】ほぼこの空となった時点から所定のパルス
幅T1又はT2を有するランプタイミング信号LTがラ
ンプドライブ回路8に与えられ、ランプドライブ回路8
は、この信号LTをドライブ電流設定信号DIが指示す
るドライブ電流値になるように増幅して、図3(H)に
示すランプドライブ信号D2として光源ランプ3に与え
る。
【0040】これにより、光源ランプ3はランプドライ
ブ信号D2のパルス幅T1又はT2の期間、そのドライ
ブ電流値に応じた強度で発光し、この発光光の被写体か
らの反射光による像がCCD2に結像される。
【0041】タイミング発生回路6は、ランプタイミン
グ信号LTを立ち下げた時点から1フレーム画像の読出
しに必要な期間経過するまで、図3(B)に示す電荷転
送タイミング信号ETを転送パルスドライブ回路7に与
え、転送パルスドライブ回路7はこれを増幅してCCD
2に電荷転送信号D1として与える。
【0042】光源ランプ3の発光期間及び発光強度に応
じてCCD2の感光部に蓄積された電荷は、電荷転送タ
イミング信号ETを増幅して得た電荷転送信号D1に基
づいて転送され、CCD2からは図3(I)に示す映像
信号Sが出力され、この映像信号Sが増幅回路4によっ
て反転増幅されて図3(J)に示すテレビジョン信号V
0として出力端子5から次段の装置に出力される。
【0043】図3(J)の前半期間と後半期間との比較
から明らかなように、発光時間T1又はT2が異なって
いてもそれに応じて発光強度を変化させているので、テ
レビジョン信号V0の輝度(平均的輝度やピーク輝度)
は、全てのフレーム画像についてほぼ同様なものとな
る。
【0044】従って、第1実施例によれば、電子シャッ
タ機能を有するCCDを用いたビデオカメラにおいて、
周囲光によらずに光源ランプをパルス発光させて被写体
を撮像するようにしたので、高速のシャッタ撮影を行っ
た場合でも十分な光量を確保することができ、映像が暗
くなったり画質が低下したりすることを防ぐことができ
る。また、光源ランプ3を常時発光させているのではな
いので、発熱(消費電力)を小さく押さえることがで
き、光源ランプ3の信頼性(寿命)を高めることができ
る。
【0045】ここで、シャッタが開いている時間を設定
可能とすると共に、発光時間をシャッタが開いている時
間に対応させて設定したので、撮影環境や被写体の移動
速度に応じた撮像を適切に行なうことができ、しかも、
無駄な発光を防止することができる。また、光源ランプ
3の発光光量を発光時間に対応させて変化させているの
で、その発光時間で十分な画質が得られる必要最小限の
光量によって被写体を撮像することができ、より一段
と、発熱を小さく押さえることができ、光源ランプ3の
信頼性(寿命)を高めることができる。
【0046】さらに、光源ランプ3として、発光ダイオ
ード又はレーザダイオードを適用しているので、放電ラ
ンプや蛍光ランプを適用していた従来に比べて、カメラ
コントロール部14の構成を小型のものとすることがで
きる。勿論、発光ダイオード又はレーザダイオードの方
が、放電ランプや蛍光ランプに比べて、カメラコントロ
ール部14における消費電力(放熱量)を少なくでき、
寿命を長くでき、コストを安いものとできる。
【0047】さらにまた、光源ランプ3として発光ダイ
オード又はレーザダイオードを適用しているので、光量
及び発光時間を所定のものとするコントロールが適切に
行うことができる。すなわち、従来多くのビデオカメラ
で使用されていたキセノンランプは、光量及び発光時間
の相対的な制御可能範囲が狭いものであるが、発光ダイ
オード又はレーザダイオードのこれら制御可能範囲は広
く、これにより撮像対象や撮像環境に応じた適切な光量
や発光時間のコントロールを実行できるようになった。
【0048】因に、発光ダイオード又はレーザダイオー
ドは、白熱ランプや放電ランプに比べて連続的な放射光
量は少ないものであるが、間歇的な点灯を行った場合に
は、消灯期間に対する点灯期間の比を小さくすることに
より瞬間的な放射光量を大きくすることができる。
【0049】(B)第2実施例 次に、本発明の第2実施例を図4を参照して説明する。
なお、図4において、図1との同一、対応部分には同一
符号を付して示している。
【0050】この第2実施例は、第1実施例と同様に発
光時間(パルス幅)に対応させて発光強度を制御すると
共に、さらに、CCD2の受光量が画質上十分であるか
否かによっても発光強度を制御するようにしたものであ
る。
【0051】シャッタコントロール回路9は、シャッタ
機能調整手段10の設定内容に応じたパルス幅設定信号
PWをタイミング発生回路6に与えると共に、そのパル
ス幅に応じた(すなわち発光時間に応じた)ドライブ電
流設定信号DIをドライブ電流制御回路13に与える。
この第2実施例でも、ドライブ電流設定信号DIは設定
されたパルス幅が大きいときには小さいドライブ電流を
指示し、設定されているパルス幅が小さいときには大き
いドライブ電流を指示するものである。
【0052】映像輝度検出回路12は、パルス発光によ
って得られた画像のテレビジョン信号V0の輝度情報
(例えば、1フレーム期間の輝度平均値や、ピーク値
や、平均値及びピーク値を重み付け合成した値)を求
め、次に、基準輝度設定手段16(例えばボリューム)
に設定されている基準輝度情報と求めた輝度情報との差
を求めてその差を輝度誤差信号YEとしてドライブ電流
制御回路13に与える。ここで、基準輝度情報は、CC
D4の受光量が画質上十分であると判断できる値に設定
される。
【0053】ドライブ電流制御回路13は、シャッタコ
ントロール回路9から与えられたドライブ電流設定信号
DIを、輝度誤差信号YEに応じてこの輝度誤差信号Y
Eが0になる方向に補正して、それをドライブ電流制御
信号DCとしてランプドライブ回路8に与える。なお、
ドライブ電流設定信号DIによって設定されているドラ
イブ電流をドライブ電流の上限とするようにしても良
い。
【0054】ランプドライブ回路8は、ランプタイミン
グ信号LTが発光を指示している期間にドライブ電流制
御信号DCが指示しているドライブ電流値のランプドラ
イブ信号D2を光源ランプ3に与えてパルス発光させ
る。
【0055】従って、第2実施例によっては、テレビジ
ョン信号V0の輝度に基づいて発光強度を制御するフィ
ードバック系を設けているので、シャッタの開放期間の
受光量を確認しつつ、画質低下を引き起こすことがなく
しかも光源ランプ3について各種の問題(寿命や発熱)
を生じさせない程度の適切な発光強度でパルス発光させ
ることができる。第1実施例では、発光強度は発光期間
に対応されて決まるので、例えば、被写体の反射率や、
被写体とカメラの距離等の特性を発光強度に反映させる
ことができなかったが、この第2実施例によれば、撮像
によって得られたテレビジョン信号V0の輝度情報を発
光強度に反映させているので、このような特性も発光強
度に反映でき、常に最適な撮像条件で被写体の映像を得
ることができる。
【0056】勿論、これ以外については、第1実施例と
同様な効果が得られる。なお、第1実施例よりカメラコ
ントロール部14の構成は複雑となる。
【0057】なお、この第2実施例の変形として、輝度
誤差信号YEによってのみ発光強度を制御するものを挙
げることができる。
【0058】(C)第3実施例 次に、本発明の第3実施例を図5を参照しながら説明す
る。ここで、図5はこの第3実施例の全体構成を示すも
のであり、図1との同一、対応部分には同一符号を付し
て示している。
【0059】この第3実施例は、被写体の赤外像を撮像
するようにしたものである。すなわち、光源ランプ3と
して、赤外光又は赤外領域の成分を含む光を発光する赤
外レーザダイオード又は赤外発光ダイオードを適用する
と共に、被写体からの反射光の光路上に赤外光成分だけ
を透過させる赤外透過フィルタ17を設けたものであ
る。
【0060】第1実施例の場合、パルス発光させて撮像
しているとはいえ、この発光期間にCCD2には周囲光
の被写体からの反射光も到達する。この反射光量は、撮
像環境等によって異なるため、CCD2の受光量は、光
源ランプ3の発光期間及び発光強度だけで定まるものと
はならず、制御している意義が軽減される恐れがある。
ところで、蛍光灯や放電灯を室内灯としている工場や実
験室においては、被写体の周囲光には赤外領域の成分が
ほとんど存在しない。従って、この第3実施例では、光
源ランプ3が出射した赤外光によって被写体からの赤外
像を撮像することとした。
【0061】以上のように、第3実施例によれば、第1
実施例と同様な効果に加えて、周囲光の存在に拘らず、
カメラコントロール部14が意図した制御内容に応じた
画質を得ることができるという効果を奏する。
【0062】(D)第4実施例 次に、本発明の第4実施例を図6を参照しながら説明す
る。ここで、図6はこの第4実施例の構成を示すもので
あり、図1との同一、対応部分には同一符号を付して示
していると共に、カメラコントロール部14については
内部構成を省略して示しているものである。
【0063】この第4実施例は、カメラヘッド部15と
カメラコントロール部14とをカメラコード18で接続
したビデオカメラに本発明を適用したものである。
【0064】この第4実施例によっても第1実施例と同
様な効果を得ることができる。また、本発明に係るビデ
オカメラを多様化でき、撮像環境に応じた適切なビデオ
カメラが選択できるようになるという効果を奏する。
【0065】なお、この第4実施例の変形として、(1)
光源ランプ3をカメラコントロール部14に設け、カメ
ラコード18内を貫通している光ファイバ製のライトガ
イドによって光源ランプ3からの光を被写体に導くもの
や、(2) 光源ランプ3をカメラコントロール部14に対
するカメラコード18の接続コネクタ部に設け、カメラ
コード18内を貫通している光ファイバ製のライトガイ
ドによって光源ランプ3からの光を被写体に導くもの
や、(3) カメラヘッド部15及びカメラコントロール部
14とは別個の光源ランプ搭載部に光源ランプ3を設
け、カメラヘッド部15又はカメラコントロール部14
から信号線を介してランプドライブ信号D2を光源ラン
プ3に供給するものなどを挙げることができる。
【0066】(E)第5実施例 次に、本発明の第5実施例を図7を参照しながら説明す
る。ここで、図7はこの第5実施例の構成を示すもので
あり、図1との同一、対応部分には同一符号を付して示
している。
【0067】この第5実施例は、ビデオカメラの外部装
置からトリガ信号TRが与えられたときにのみ撮像を行
なうものであり、フレーム周期で撮影を行なう第1実施
例とはこの点が異なる。すなわち、外部入力端子19を
備え、この外部入力端子19から入力されたトリガ信号
TRがタイミング発生回路6に与えられ、このとき、タ
イミング発生回路6は、図3における1垂直走査期間だ
けを取り出したと同様なタイミング制御を行なう。
【0068】実際上、移動体や回転体の撮像では、その
位置がある定まった位置になると撮像を行なうことが多
く、位置検出信号をトリガ信号TRとして撮像起動をか
けることが多い。この第5実施例ではこのようなことに
応じられる。勿論、第1実施例と同様な効果も奏する。
【0069】(F)他の実施例 上記各実施例においては、カメラヘッド部15の対物レ
ンズ1等が外部に露出したものであったが、カメラヘッ
ド部15の被写体側の前面に、光源ランプ3や対物レン
ズ1等を保護する透明な保護ガラスを設けるようにして
も良い。
【0070】また、上記各実施例のように、光源ランプ
3としては発光ダイオード又はレーザダイオードが好ま
しいが、放電ランプや白熱ランプを光源ランプとして適
用しても良い。
【0071】さらに、上記各実施例においては、モノク
ロ画像を得るものを示したが、本発明をカラー用ビデオ
カメラに適用することもできる。
【0072】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、電子シ
ャッタ機能を有する固体撮像素子を用いたビデオカメラ
において、被写体を照明する照明手段と、この照明手段
をパルス発光させる照明制御手段とを備え、電子シャッ
タ機能を利用して被写体を撮像する場合にもストロボ撮
影の方法を適用することとしたので、高速に移動又は回
転する物体が被写体である場合にも鮮明な画像を得るこ
とができるビデオカメラを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施例のランプドライブ信号のパルス幅
(発光期間)とドライブ電流値(発光強度)との関係を
示す特性曲線図である。
【図3】第1実施例の各部タイミングチャートである。
【図4】第2実施例の構成を示すブロック図である。
【図5】第3実施例の構成を示すブロック図である。
【図6】第4実施例の構成を示すブロック図である。
【図7】第5実施例の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
2…CCD、3…光源ランプ、6…タイミング発生回
路、7…転送パルスドライブ回路、8…ランプドライブ
回路、9…シャッタコントロール回路、10…シャッタ
機能調整手段、11…オーバーフロードレインコントロ
ール回路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子シャッタ機能を有する固体撮像素子
    を用いたビデオカメラにおいて、 被写体を照明する照明手段と、この照明手段をパルス発
    光させる照明制御手段とを備えたことを特徴としたビデ
    オカメラ。
  2. 【請求項2】 上記照明制御手段が、上記照明手段の発
    光時間を、固体撮像素子の電子シャッタが開いている期
    間に対応させて設定することを特徴とした請求項1に記
    載のビデオカメラ。
  3. 【請求項3】 上記照明制御手段が、上記照明手段の発
    光強度を、その発光期間に対応させて設定することを特
    徴とした請求項1又は2に記載のビデオカメラ。
  4. 【請求項4】 上記固体撮像素子から出力された映像信
    号の強度を検出する映像強度検出手段を設け、上記照明
    制御手段が、この映像強度検出手段の検出出力に基づい
    て、上記照明手段の発光強度を制御することを特徴とし
    た請求項1〜3のいずれかに記載のビデオカメラ。
  5. 【請求項5】 上記照明手段が、発光ダイオード又はレ
    ーザダイオードであることを特徴とした請求項1〜4の
    いずれかに記載のビデオカメラ。
  6. 【請求項6】 上記照明手段として、主たる発光波長領
    域が赤外であるものを適用すると共に、固体撮像素子に
    至るまでの被写体からの反射光の光路上に赤外透過フィ
    ルタを設け、被写体の赤外像を撮像することを特徴とし
    た請求項1〜5のいずれかに記載のビデオカメラ。
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