JPH0696420B2 - 巻取方法 - Google Patents

巻取方法

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JPH0696420B2
JPH0696420B2 JP60202791A JP20279185A JPH0696420B2 JP H0696420 B2 JPH0696420 B2 JP H0696420B2 JP 60202791 A JP60202791 A JP 60202791A JP 20279185 A JP20279185 A JP 20279185A JP H0696420 B2 JPH0696420 B2 JP H0696420B2
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sheet
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晧 片岡
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株式会社片岡機械製作所
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、各種帯状シートを、回転駆動される巻芯の
周りにシートロールとして巻き取りながら上記シートロ
ールとタッチローラとを接触させ、前記シートロールと
前記タッチローラとが適宜な接触圧を保つように、巻き
取りの進行に従い上記巻芯と上記タッチローラとの間隔
を広げる軸駆動式巻取装置における巻取方法に関する。
(従来の技術) 従来、上述の軸駆動式巻取装置においては、帯状シート
を品質よく巻き取るために、たとえば、特開昭50−2466
6号公報、特公昭57−49456号公報に記載されているよう
に、巻き始めから巻き終わりまでの全巻取過程に対して
一つの直線からなる巻取張力パターン、又は2次曲線的
に湾曲した一つの曲線からなる巻取張力パターンを設定
する。そして、この設定した巻取張力パターンに基づき
巻取張力を巻取中に自動制御する。上記巻取張力パター
ンは時々刻々の巻取長さ又は巻取径と巻取張力との関係
を表すもので、シートロールの成長に従い巻取張力が漸
減するパターンとなるのが一般的である。そして、この
巻取張力パターンは巻取条件に応じ、それが直線の場合
には初期値及び接触圧勾配、曲線の場合には初期値と勾
配に加えて湾曲度について設定値を変更することができ
る。
また、巻取接触圧の制御についても、上述の巻取張力の
自動制御と同様なシステムがすでに実用化されており
(例えば特開昭52−19867号参照)、巻取張力パターン
と同様な、時々刻々の巻取径と接触圧との関係を表す巻
取接触圧パターンを設定する。上記巻取接触圧パターン
は時々刻々の巻取長さ又は巻取径と巻取接触圧との関係
を表すもので、シートロールの成長に従い巻取接触圧が
漸増するパターンとなるのが一般的である。そして、こ
の巻取接触圧パターンも巻取条件に応じ、それが直線の
場合には初期値及び接触圧勾配、曲線の場合には初期値
と勾配に加えて湾曲度について設定値を変更することが
できる。
つまり、従来の巻取方法では、巻始めから巻終わりまで
の全巻取過程に対して一つの直線又は一つの曲線からな
る、巻取張力パターン又は巻取接触圧パターンを設定す
る。そして、この設定された巻取張力パターン又は巻取
接触圧パターンに基づき、巻取中、巻取張力、又は巻取
接触圧を制御する。
(発明が解決しようとする課題) ところが、近年の市場においては高品質、しかも長尺巻
きの製品が要求されるようになり、上述のような巻取張
力パターン、巻取接触圧パターンに基き巻取張力制御、
巻取接触圧制御を行う巻き取りでは特に巻始め領域に不
完全さが残る。即ち、シートロールを巻き戻したとき、
シートの巻き初めの部分に横しわや永久歪みが生じてい
ることが多い。
上記横しわは、シートロール各層のシート巻取張力によ
る締め付け力が、それぞれシートロール中心部に向けて
働き、シートロールの中心部となる巻き初め部分が、各
層の累積した大きな締め付け力を受け、シートロールの
端面に菊花状の模様ができるように潰れることにより生
じる。また、横しわを防ぐためには、巻き初めの部分を
硬く巻いておくとよいが、硬く巻くために巻取張力を大
きくし過ぎると、巻き初め部分のシートが長手方向に引
き伸ばされて永久歪みが生じる。そして、大径にシート
ロールを巻き取るほど中心部に加わる力が大きくなので
横しわや永久歪みが生じ易くなる。
更に、巻き取ったシートロールを検査すると、最適な巻
取張力、巻取接触圧が与えられていると考えて巻き取っ
たものでも、巻取成長領域の途中に硬く巻き取られてい
る部分と柔らかく巻き取られている部分が存在している
ことがある。そして、これらのしわや永久歪み、巻取硬
さの不均一は、シート材質、巻取量、シート厚みなどの
巻取条件によって変わり得る。
このような場合、巻取条件に応じて巻取品質が局部的に
特異となる部分を正確に把握しておき、次の巻き取りか
ら、その部分において巻取張力又は巻取接触圧が局部的
に変わるように巻取張力、巻取接触圧パターンを設定し
ておけば、適正な巻取硬さを得ることができる。
しかし、そのようにしようとしても、巻始めから巻終わ
りまでの全巻取過程に対して一つの直線又は一つの曲線
からなる巻取張力パターン又は巻取接触圧パターンを設
定する従来の巻取方法では、それが出来ない。そこで、
オペレータが、巻き取り途中で経験と勘により時々刻々
設定部を操作することが必要になる。しかし、シートロ
ールの巻き崩れ、過大張力等による永久歪みを生じさせ
る結果となることが多い。そのため、歩留りが低下する
という問題を生じる。
また、高品質のシートロールを得るための適正な巻取張
力パターン、巻取接触圧パターンを把握するには、巻き
取ったシートロールの巻取品質が不良となる部分がどこ
にあるかを時々刻々の巻取量と対応させて正確に把握す
る必要がある。
一般に、シートロールは、巻芯にシート先端を貼り付け
た状態から巻き取りをスタートし、巻取速度を所定の速
度になるまで徐々に加速する領域、一定の巻取速度で巻
き取りを行う領域、所要量のシートがほぼ巻き取られた
後、巻取速度を減速する領域を経て巻き上げられる。
また、製品シートロールにおけるシート巻取量は、通
常、例えば9000メートル巻き、10000メートル巻きとい
うように巻取長さで表示する。そこで、正確な巻取長さ
のシートロールを得るために巻取速度の減速時期や巻取
停止時期は、巻取長さで管理する。そして、巻取速度の
変化により、接触圧が変化しなくてもシートの巻層間に
巻き込まれる空気量も僅かに変わる。また、巻芯へ出力
されるトルクが変わらなくても慣性により巻取張力が僅
かに変わる。それゆえ、望ましい巻取張力、巻取接触圧
をより正確に把握するには、巻取速度の変化は無視でき
ない。
ところが、巻取量を巻取径により把握し、巻取径に基づ
き巻取品質の特異となる部分を把握する場合、同一厚さ
及び長さのシートであっても、巻取接触圧又は巻取張力
が違えば巻取径は一定にならない。つまり、巻取接触圧
の大きさに応じて、巻き取られるシートの層間に巻き込
まれる空気の量が変わり、巻取張力の大きさに応じてシ
ートの締め付け具合が変わるので、巻取径も巻取接触
圧、巻取張力の影響を受けて変わる。したがって、シー
トロールの成長(巻取成長)を巻取径により把握する場
合、巻き取ったシートのどの部分でどのような巻取張
力、巻取接触圧を加えたかを、正確に把握することが難
しい。
(課題を解決するための手段) そこで本発明は、回転駆動される巻芯の周りに帯状シー
トをシートロールとして巻き取りながら該シートロール
とタッチローラとを接触させ、前記シートロールと前記
タッチローラとが適宜な接触圧を保つように、巻き取り
の進行に従って上記巻芯と上記タッチローラとの間隔を
広げる軸駆動式巻取装置において、巻き始めから巻き終
わりまでの巻取過程を帯状シートの巻取長さに対応さ
せ、前記巻取過程を、巻取初期領域を含む複数の領域に
区分し、該区分された各領域に時々刻々の巻取長さと巻
取張力との関係を表す巻取張力パターンをそれぞれ変え
て設定し、該設定された巻取張力パターンに基づき巻取
張力を制御するとともに、巻き始めから巻き終わりまで
の巻取過程を帯状シートの巻取長さに対応させ、前記巻
取過程を、巻取初期領域を含む複数の領域に区分し、該
区分された各領域に時々刻々の巻取長さと巻取接触圧と
の関係を表す巻取接触圧パターンをそれぞれ変えて設定
し、該設定された巻取張力パターンに基づき巻取張力を
制御することを特徴とする。
(作用) 本発明では、巻き始めから巻き終わりまでの巻取過程
を、巻取張力や巻取接触圧の影響を殆ど受けることのな
い帯状シートの巻取長さに対応させ、前記巻取過程を、
巻取初期領域を含む複数の領域に区分し、該区分された
各領域に巻取張力パターン、巻取接触圧をそれぞれ変え
て設定するので、巻き始めから巻き終わりまでの巻度過
程を極めて正確に把握することができる。
また、シートロールからシートを巻き戻した状態でも巻
取過程を把握することができるので、刻々の巻取過程に
おける、しわや永久歪み等の巻取不良と、巻取張力、巻
取接触圧、巻取速度等の運転条件との関係を正確に把握
することができる。
そして、シートロールの巻取品質のシートロールの成長
過程の巻取張力、巻取接触圧との関係を正確に把握し、
そのデータを次の巻きり取に生かすことができるように
なる。
また、シートロールは、巻取初期領域や巻取速度が変化
する部分等において巻硬さが変わったり、しわや歪みが
生じたりすることが多いが、上述の把握した、巻取長さ
と巻取ロールの不良を生じる部分と上記運転条件との関
係を考慮して、次の同じ条件での巻き取りにおける望ま
しい巻取張力パターン、巻取接触圧パターンを得ること
ができる。そして、その望ましい巻取張力パターン及び
巻取接触圧パターンの設定により、局部的に巻取硬さが
変化したり巻取不良が生じたりしないよう特定の領域に
修正された巻取張力、巻取接触圧が生じる。
(実施例) 第1図は本発明を実施するための軸駆動式巻取装置の要
部を示している。第1図において帯状シートSは、タッ
チローラ2を経て巻芯Cの周りに、シートロールRとし
て巻き取られる。巻芯Cは、軸駆動用トルクアクチュエ
ータTから出力される軸駆動力を伝動装置6を介して伝
達することにより回転する。そして、巻芯Cに巻き取ら
れる帯状シートSの巻取張力Fは軸駆動力に応じて変わ
る。この軸駆動力は、巻取張力制御装置1から制御出力
信号をトルクアクチュエータTに出力することにより
調節することができる。
タッチローラ2は、腕3の下端部に取り付けられてお
り、巻取中、腕4に係合するアクチュエータ4によりシ
ートロールRに押し付けられる。そして、シートロール
Rが成長するに従い、シートロールRとの接触を保ちな
がら巻芯Cから離れる。
タッチローラ2とシートロールRとの接触圧Pは、アク
チュエータ4から出力される押し付け力に応じて変わ
り、この押し付け力は、巻取接触圧制御装置5からアク
チュエータ4に制御出力信号を出力することにより調
節することができる。
なお、トルクアクチュエータTとしてDCモータ、トルク
モータ等の電動機、流体圧モータ、あるいは別の駆動源
とパウダークラッチを組み合わせたものなどを用いるこ
とができる。また、巻取装置は、タッチローラの軸芯が
固定されており、このタッチローラに対して巻芯が接近
離反するもの、又はタッチローラ及び巻芯の双方が移動
するものであってもよい。更に、タッチローラが回転駆
動されるものでも非駆動のものでもよい。
第2A図は巻取張力制御装置1の一実施例を表したもので
ある。1aは設定ユニットであり、帯状シートSの材質や
シート巻取量等を考慮して、巻取張力特性を決める定数
を与えるための設定部である。この巻取張力特性は、時
々刻々の巻取長さと巻取張力との関係を表す巻取張力パ
ターンとして把握し設定する。
1bは演算ユニットであり、刻々入力される巻取成長信号
としての巻取長さを変数とし、この巻取長さと、設定
ユニット1aから取り込まれる定数を比較演算し、設定さ
れた巻取張力パターンに基づく時々刻々の所要巻取張力
を演算して出力する。
1cは、演算ユニット1bの出力信号を増幅したり、変換し
たりして制御出力信号を得るためのインターフェイス
部である。
1dは、フィードバック信号を巻取張力制御装置1に帰
還させて閉ループを形成するために、巻取張力あるいは
巻取トルクを検出するユニットである。なお巻取装置の
構造によって巻取張力を検出できない場合もある。その
場合は閉ループ制御はしなくてもよい。しかし、可能な
らば、巻取張力制御はフィードバック制御を採用するの
が精度上望ましい。
第2B図は、巻取接触圧制御装置5の一実施例を表したも
のである。5aは設定ユニットであり、巻取接触圧特性を
決める定数を与えるための設定部である。この巻取接触
圧特性は、時々刻々の巻取長さと上述の接触圧との関係
を表す巻取接触圧パターンとして把握し設定する。
5bは演算ユニットであり、刻々入力される巻取成長信号
としての巻取長さを変数とし、この巻取長さと、設定
ユニット5aから取り込まれる定数を比較演算し、設定さ
れた巻取接触圧パターンに基づく時々刻々の所要巻取接
触圧を演算して出力する。
5cは、演算ユニット5bの出力信号を増幅したり、変換し
たりして制御出力信号を得るためのインターフェイス
部である。
5dは、フィードバック信号を巻取接触圧制御装置5に
帰還させて閉ループを形成するために、巻取接触圧を検
出するユニットである。なお巻取装置の構造によって巻
取接触圧を検出できない場合もある。その場合は閉ルー
プ制御はしなくてもよい。しかし、可能ならば、巻取接
触圧制御はフィードバック制御を採用するのが精度上望
ましい。
第2A図における巻芯張力制御装置1の設定ユニット1a
は、巻始めから巻終わりまでの巻取過程を、巻取初期領
域を含む複数の領域に区分して、それぞれの領域の巻取
張力パターンを個別に設定できるようにしてある。ま
た、第2B図における巻取接触圧制御装置5の設定ユニッ
ト5aも、巻始めから巻終わりまでの巻取過程を、巻取初
期領域を含む複数の領域に区分して、それぞれの領域の
巻取接触圧パターンを個別に設定できるようにしてあ
る。
第3A図は、第2A図の設定ユニット1aに設定した巻取張力
パターンの一例を示す線図である。この線図は横軸を巻
取成長信号としての巻取長さ、縦軸を巻取張力に対応さ
せている。第3A図において巻取張力パターンは、点ま
での巻取初期領域と、点より巻終わりまでの巻取成長
領域とに区分し、それぞれの領域において個別に設定し
てある。巻取初期領域において巻始めに必要な巻取張力
をF1、点で必要な巻取張力をF2とすると、巻始めと
点にF1及びF2をそれぞれ設定し、F1とF2を結ぶ線で構成
されたパターンを作る。なお、このパターンは直線であ
っても僅かに湾曲した曲線であってもよい。また、2点
間のパターンを特定するために、各点の巻取長さとそれ
ぞれの張力レベルとを与えてもよいし、いずれか1点の
張力レベルと線の勾配とを与えてもよい。
巻始めの巻取張力F1や巻取初期領域と巻取成長領域を区
分する点及び点での巻取張力F2を決めるには、従来
において巻取張力パターンを決定する際に用いる技法と
同様の技法を用いる。つまり巻取成長に伴う巻取速度の
変化パターンや巻き取られるシートの材質、寸法等を考
慮し、最終的には実際の巻取運転で高品質のシートロー
ルが得られたときの刻々の巻取長さと巻取張力とのデー
タに基づいて決める。
点以後の巻取成長領域の巻取張力パターンは例えば
、、で示すような、従来実施されているパターン
を用いればよい。
第3C図は巻取張力パターンの他の例を示す線図である。
この巻取張力パターンにおいては巻取初期領域を二つに
区分している。また、点以後の領域も点、点で区
分している。本発明では巻取張力パターンは、必要に応
じて巻取初期領域から巻取成長領域まで全ての巻取過程
において更に多くの領域に区分して設定するようにして
もよい。
第3B図は、第2B図の設定ユニット5aに設定した巻取接触
圧パターンの一例を示す線図である。この線図は横軸を
巻取成長信号としての巻取長さ、縦軸を巻取張力に対応
させている。第3B図において巻取接触圧パターンは、
点までの巻取初期領域と、点より巻終わりまでの巻取
成長領域とに区分し、それぞれの領域において個別に設
定してある。巻取初期領域において巻始めに必要な巻取
接触圧をP1、点で必要な巻取接触圧をP2とすると、巻
始めと点にP1及びP2をそれぞれ設定し、P1とP2を結ぶ
線で構成されたパターンを作る。なお、このパターンは
直線であっても僅かに湾曲した曲線であってもよい。ま
た、2点間のパターンを特定するために、各点の巻取長
さとそれぞれの接触圧レベルとを与えてもよいし、いず
れか1点の接触圧レベルと線の勾配とを与えてもよい。
巻始めの巻取接触圧P1や巻取初期領域と巻取成長領域を
区分する点及び点での巻取接触圧P2を決めるには、
従来において巻取接触圧パターンを決定する際に用いる
技法と同様の技法を用いる。つまり、巻取成長に伴う巻
取速度の変化パターンや巻き取られるシートの寸法、材
質等を考慮し、最終的には、実際の巻取運転で高品質の
シートロールが得られたときの、時々刻々の巻取長さと
巻取張力とのデータに基づいて決める。
点以後の巻取成長領域の巻取接触圧パターンは、例え
ば、、で示すような、従来実施されているパター
ンを用いればよい。
第3D図は巻取接触圧パターンの他の例を示す線図であ
る。この巻取接触圧パターンにおいては巻取初期領域を
二つに区分している。また、点以後の領域も点、
点で区分している。本発明では巻取接触圧パターンは、
必要に応じて巻取初期領域から巻取成長領域まで全ての
巻取過程において更に多くの領域に区分して設定するよ
うにしてもよい。
第4図及び第5図は本発明を実施するシート分割巻取機
の第1実施例を示す。このスリッター巻取機は、広幅帯
状シートSを繰り出しローラ7で繰り出しながら、スリ
ッターKで細幅シートに分割し、共通のタッチローラ2
を介して、交互に振り分け、両側の巻取部で個々の巻芯
Cの周りに巻く。なお、繰り出しローラ7及びタッチロ
ーラ2は図示しない駆動手段で積極駆動される。
巻取部は、基台Bに載った一対の巻取支持体Aの先端に
巻芯Cを挟んでシートロールRを支える。なお、巻芯C
を片持ち支持する構造であってもよい。タッチローラ2
の軸芯は固定されており、巻芯支持体Aの先端部は、タ
ッチローラ2に対して接近離反することができる(図示
のものでは旋回アーム構造であるが、直線的に接近離反
する構造であってもよい)。巻取支持体Aに接触圧を制
御するための接近離反力を与えるアクチュエータ4は、
例えば流体圧シリンダからなり、第2B図に示す接触圧制
御装置5から制御信号が与えられる。
巻取支持体Aには、トルクアクチュエータTが装備さ
れ、制御された駆動力が伝動装置6を介して巻芯Cに伝
わる。この伝動装置6中にはトルク検出装置1dが組み込
まれて、その検出信号がフイードバック信号として第2A
図に示す巻取張力制御装置1に入力される。また、トル
クアクチュエータTには、巻取張力制御装置1からの制
御出力信号が作用する。
第6図及び第7図は本発明を実施するスリッター巻取機
の第2実施例を示す。前記した第4図及び第5図の第1
実施例と異なる点について述べ、同一な点については省
略する。モータMで積極駆動される繰り出しローラ7で
繰り出した帯状シートSをスリッターKで分割してでき
た細幅シートに対し、個別にタッチローラ2と張力検出
ローラ11があること、そして、これら個別にタッチロー
ラ2と張力検出ローラ11は非駆動となっている。
タッチローラ2は摺動基台8に載せられた支持枠に微少
揺動可能に支持した腕10の先端に取り付けてある。腕4
に係合しているアクチュエータ4は、第2A図に示す接触
圧制御装置5からの制御信号に基づいてタッチローラ
2とシートロールRとの接触圧を適正にするようタッチ
ローラ2を押す。タッチローラ2の軸受部には、接触圧
を検出するユニット5dが組み込まれ、その検出信号が接
触圧制御装置にフィードバックされる。
張力検出ローラ11は支持枠9にタッチローラ2と対をな
すように装着され、その軸受部には検出ユニット1dが組
み込まれ、その検出信号が巻取制御装置1にフィードバ
ックされる。
巻取支持体Aは基台Bに載っており、駆動装置12に駆動
されて基台と共に一括してタッチローラ2に対し接近、
離反する。すなわち、接触圧は各個のタッチローラ側で
与えられ、シートロールの成長に対して巻取支持体側は
一括して直線的又は旋回して移動する仕組みになってい
る。また、上記接触圧制御装置5及び巻取張力制御装置
1には、巻取成長信号として巻取中の各細幅シートロ
ールの巻取長さの検出信号がシート巻き取りに伴って逐
次入力される。
(発明の効果) 本発明によれば、巻き始めから巻き終わりまでの巻取過
程を帯状シートの巻取長さに対応させるので、巻取張力
や巻取接触圧の影響を殆ど受けず、極めて正確に、簡単
にシートロールの成長を把握することができる。また、
シートロールからシートを巻き戻した状態でも刻々の巻
取過程と、しわや永久歪み等の巻取不良との関係を把握
することができる。それゆえ、時々刻々のシートロール
の成長過程における巻取張力、巻取接触圧等の運転条件
と、しわ、永久歪み等の巻取不良との関係を正確に直接
的に把握できる。
そして、例えば、速度の加減速に対応して巻取領域を区
分するなど、巻取過程を巻取初期領域を含む複数の領域
に区分して巻取張力パターン及び巻取接触圧パターンを
設定することにより、停止状態から加速過程にある巻取
初期領域での、シートロールや巻芯の慣性等の影響を補
正して巻初めの品質を安定化させる等、巻取速度の変化
により局部的に巻硬さが変化したり、局部的に不良部分
が生じたりするのを防ぐことができる。
また、例えば、シートに局部的に材質、寸法、表面の状
態等について特異な部分がある場合、その特異部分を正
確に把握できるので、その部分を巻き取るときに適正な
巻取張力と巻取接触圧を与えるように設定すれば、巻取
中の巻崩れや破断などを防ぐことも可能になる。
また、巻取張力パターン及び巻取接触圧パターンをそれ
ぞれ設定して制御するので、例えば、巻取初期領域の接
触圧を低く抑え、巻層に空気を多く入れ、層間を滑り易
くさせてシワを抑制し、硬さを確保するために張力を高
めに保たせるようにしてシワを生じさせずスムーズな巻
取開始が実行できる。そして、巻取張力と巻取接触圧と
により、互いに巻硬さを補い合ってシワ等の不良部分の
ないシートロールを得ることができるようになる。
したがって、本発明によれば、巻取結果を次の同一条件
の巻き取りに生かすことができ、巻取速度の加速減速時
等に対応させて巻取張力、巻取接触圧を局部的に修正
し、巻始めから巻終わりまで高品質のシートロールを得
ることができ、歩留が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施するための巻取装置の要部説明
図、第2A図は巻取張力制御装置を示すブロック図、第2B
図は巻取接触圧制御装置を示すブロック図、第3A図は巻
取張力パターンの一例を示す線図、第3B図は巻取接触圧
パターンの一例を示す線図、第3C図は巻取張力パターン
の他の例を示す線図、第3D図は巻取接触圧パターンの他
の例を示す線図、第4図は本発明を実施するシート分割
巻取機の第1実施例の側面図、第5図は同平面図、第6
図は本発明を実施するシート分割巻取機の第2実施例の
側面図、第7図は同平面図である。 1……巻取張力制御装置、2……タッチローラ、4……
アクチュエータ、5……巻取接触圧制御装置、C……巻
芯、R……シートロール、T……トルクアクチュエー
タ、1a……設定ユニット、1b……演算ユニット、1c……
インターフェイス部、1d……巻取トルク検出ユニット、
5a……設定ユニット、5b……演算ユニット、5c……イン
ターフェイス部、5d……巻取接触圧検出ユニット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転駆動される巻芯の周りに帯状シートを
    シートロールとして巻き取りながら該シートロールとタ
    ッチローラとを接触させ、前記シートロールと前記タッ
    チローラとが適宜な接触圧を保つように、巻き取りの進
    行に従って上記巻芯と上記タッチローラとの間隔を広げ
    る軸駆動式巻取装置において、 巻き始めから巻き終わりまでの巻取過程を帯状シートの
    巻取長さに対応させ、前記巻取過程を、巻取初期領域を
    含む複数の領域に区分し、該区分された各領域に時々刻
    々の巻取長さと巻取張力との関係を表す巻取張力パター
    ンをそれぞれ変えて設定し、該設定された巻取張力パタ
    ーンに基づき巻取張力を制御するとともに、 巻き始めから巻き終わりまでの巻取過程を帯状シートの
    巻取長さに対応させ、前記巻取過程を、巻取初期領域を
    含む複数の領域に区分し、該区分された各領域に時々刻
    々の巻取長さと巻取接触圧との関係を表す巻取接触圧パ
    ターンをそれぞれ変えて設定し、該設定された巻取張力
    パターンに基づき巻取張力を制御することを特徴とする
    巻取方法。
JP60202791A 1985-09-13 1985-09-13 巻取方法 Expired - Lifetime JPH0696420B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP60202791A JPH0696420B2 (ja) 1985-09-13 1985-09-13 巻取方法

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JP60202791A JPH0696420B2 (ja) 1985-09-13 1985-09-13 巻取方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6265868A JPS6265868A (ja) 1987-03-25
JPH0696420B2 true JPH0696420B2 (ja) 1994-11-30

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ID=16463252

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