JPH0695369A - 感光性樹脂組成物 - Google Patents

感光性樹脂組成物

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JPH0695369A
JPH0695369A JP3295184A JP29518491A JPH0695369A JP H0695369 A JPH0695369 A JP H0695369A JP 3295184 A JP3295184 A JP 3295184A JP 29518491 A JP29518491 A JP 29518491A JP H0695369 A JPH0695369 A JP H0695369A
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JP
Japan
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meth
acrylate
photosensitive resin
resin composition
residue
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JP3295184A
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English (en)
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Shigeru Hagio
滋 萩尾
Kazuhiko Kouda
和彦 孝田
Shinichi Uehara
真一 上原
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SANNOPUKO KK
San Nopco Ltd
Original Assignee
SANNOPUKO KK
San Nopco Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アルカリ性水溶液による現像性を有し、か
つ、感度、解像度、耐無電解めっき液性に優れた感光性
樹脂組成物を得ること。 【構成】 アルカリ水溶液に可溶または膨潤するフィル
ム形成可能なバインダーポリマー、活性エネルギー線の
照射により強酸を発生する化合物、ブロックドイソシア
ネートからなる感光性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性樹脂組成物に関
する。特に、プリント配線板製造時に用いられる永久レ
ジストとして好適な感光性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】活性エネルギー線の照射により露光部分
が現像液に可溶になるポジ型感光性樹脂組成物をネガ画
像の形成に用いる方法(以下、画像反転と呼ぶ。)は公
知である。しかし、画像反転の方法で作られたレジスト
をプリント配線板用の無電解めっきレジスト、ソルダレ
ジスト等のレジストとして用いることができない。この
レジストは、例えば、約pH12、70℃の無電解銅め
っき液に長時間さらされるため、高度のアルカリ水溶液
に耐える耐無電解めっき液性が要求される。また、近
年、プリント配線板の高密度化に伴い回路が微細とな
り、レジストには感度、解像度、現像性が優れているこ
とが要求される。画像反転用の感光性樹脂組成物とし
て、例えば、特開昭63−271346号に記載の水に
不溶でアルカリ水溶液に可能性のバインダー、1,2−
キノンジアジドまたは露光に際して酸を発生する化合
物、ウレタン/ホルムアルデヒド縮合生成物からなる感
光性樹脂組成物、あるいは、特開昭60−39642号
に記載の水に不溶でアルカリ水溶液に可能性のバインダ
ー、1,2−キノンジアジド、ヘキサメチロールメラミ
ンヘキサメチルエーテルからなる感光性樹脂組成物が知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の感
光性樹脂組成物は印刷版の用途には適するものの、耐無
電解めっき液性、感度、解像度、現像性を必要とするレ
ジストとしては使用できない。本発明は、画像反転によ
るネガ画像形成に使用される、アルカリ性水溶液で現像
が可能で、かつ、感度、解像度、耐無電解めっき液性に
優れた感光性樹脂組成物を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は、A.アルカ
リ水溶液に可溶または膨潤するフィルム形成可能なポリ
マー、B.下記一般式化2で表される置換基を少なくと
も2個有するブロックドイソシアネート、
【0005】
【化2】
【0006】(ただし、Rはアルコキシ基、アリールオ
キシ基、アルキルアリールオキシ基、アクリロイルアル
コキシ基、メタクリロイルアルコキシ基、ラクタム残
基、オキシム残基、アミンイミド残基、ニトリルカーボ
ネート残基、または、活性メチレン基を有する化合物の
残基を表す。)および、C.活性エネルギー線の照射に
より強酸を発生する化合物からなる感光性樹脂組成物に
より達成できる。
【0007】A.のアルカリ水溶液に可溶または膨潤す
るフィルム形成可能なバインダーポリマーは感光性樹脂
組成物の硬化物の結合剤としての役割と、感光性樹脂組
成物にアルカリ水溶液に対する現像性を与えている。こ
のようなポリマーとしては、カルボキシ基を有するポリ
マー、無水カルボキシ基を有するポリマー、ポリビニル
フェノール類、ポリビニルアルコール類、ノボラック樹
脂、ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリレート共重合
体[(メタ)アクリレートはアクリレートもしくはメタ
クリレートを表わす。以下同様。]などが挙げられる。
【0008】カルボキシ基を有するポリマーとしては、
カルボキシ基を有するモノマーと(メタ)アクリル酸エ
ステル[(メタ)アクリル酸はアクリル酸もしくはメタ
クリル酸を表わす。以下同様。]、スチレン類、アクリ
ロニトリル類などのビニルモノマーとの共重合体が挙げ
られる。重量平均分子量は5000〜200000が好
ましい。
【0009】カルボキシ基を有するモノマーの具体例と
しては、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロトン
酸、ソルビン酸、フマル酸、プロピオール酸、マレイン
酸、珪皮酸などが挙げられる。
【0010】(メタ)アクリル酸エステルの具体例とし
ては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)ア
クリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソ
プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)ア
クリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、sec
−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)ア
クリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル
(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレー
ト、オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)
アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ウン
デシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリ
レート、ミリスチル(メタ)アクリレート、セチル(メ
タ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、
オレイル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メ
タ)アクリレート、シクロペンタニル(メタ)アクリレ
ート、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メ
タ)アクリレート、ナフチル(メタ)アクリレートなど
のアルキルまたはアリール(メタ)アクリレート、メト
キシエチル(メタ)アクリレート、メトキシジエチレン
グリコール(メタ)アクリレート、メトキシトリエチレ
ングリコール(メタ)アクリレート、メトキシテトラエ
チレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシジプ
ロピレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシエ
チル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)ア
クリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、
フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリレー
ト、フェノキシジエトキシ(メタ)アクリレート、フェ
ノキシテトラエチレングリコール(メタ)アクリレー
ト、フェノキシヘキサエチレングリコール(メタ)アク
リレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)ア
クリレート、エトキシポリエチレングリコール(メタ)
アクリレート、ノニルフェノキシポリエチレングリコー
ル(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシポリプロピ
レングリコール(メタ)アクリレートなどのポリエーテ
ルジオールモノエーテル(メタ)アクリレート、2−ク
ロロエチル(メタ)アクリレート、2−クロロイソプロ
ピル(メタ)アクリレート、2−ブロモエチル(メタ)
アクリレート、2,3−ジブロモプロピル(メタ)アク
リレート、トリブロモフェニル(メタ)アクリレート、
トリフロロエチル(メタ)アクリレート、テトラフルオ
ロプロピル(メタ)アクリレート、オクタフルオロペン
チル(メタ)アクリレート、ヘプタデカフロロデシル
(メタ)アクリレートなどのハロゲン化アルキル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−
ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、5−ヒドロキ
シペンチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキ
シル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェ
ノキシプロピル(メタ)アクリレート、3−クロロ−2
−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−クロ
ロ−2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートなどの
ヒドロキシ基含有(メタ)アクリレート、などのほか、
グリシジル(メタ)アクリレート、2−シアノエチルア
クリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレ
ートなどが挙げられる。
【0011】スチレン類の具体例としては、スチレン、
α−メチルスチレン、p−イソプロペニルスチレン、ビ
ニルトルエンなどが挙げられる。
【0012】アクリロニトリル類の具体例としては、ア
クリロニトリル、α−メチルアクリロニトリルなどが挙
げられる。
【0013】上記のビニルモノマーのほか、ギ酸ビニ
ル、酢酸ビニル、酪酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ラ
ウリン酸ビニル、安息香酸ビニル、ベンゼンスルホン酸
ビニル、ビニルイソプロピルエーテル、ビニルピロリド
ン、塩化ビニルなども挙げられる。
【0014】無水カルボキシ基を有するポリマーとして
は、無水カルボキシ基を有するモノマーと(メタ)アク
リル酸エステル、スチレン類、アクリロニトリル類など
のビニルモノマーとの共重合体が挙げられる。重量平均
分子量は2000〜100000が好ましい。
【0015】無水カルボキシ基を有するモノマーの具体
例としては、無水2,3−ジクロロマレイン酸、無水2
−クロロマレイン酸、無水シトラコン酸、無水ドデセニ
ルコハク酸、無水ノネニルコハク酸、無水ブロモマレイ
ン酸、無水マレイン酸などが挙げられる。
【0016】ポリビニルフェノール類としては、ビニル
フェノールのホモポリマー、または、ビニルフェノール
と(メタ)アクリル酸エステル、スチレン類、アクリロ
ニトリル類、カルボキシ基を有するモノマー、無水カル
ボキシ基を有するモノマーなどのビニルモノマーとの共
重合体が挙げられる。具体的には、マルゼンレジンM、
マルゼンレジンMB、レジンCMM、レジンCHM、レ
ジンMAA、レジンMS−2、レジンMS−3[以上、
丸善石油化学(株)製]などが挙げられる。ポリビニル
フェノール類の重量平均分子量は2000〜50000
が好ましい。
【0017】ポリビニルアルコール類としては、完全け
ん化酢酸ビニル重合体、部分けん化酢酸ビニル重合体な
どが挙げられる。ポリビニルアルコール類の重量平均分
子量は5000〜50000が好ましい。
【0018】ノボラック樹脂としては、アルカリ水溶液
に膨潤または可溶なフェノールノボラック樹脂、クレゾ
ールノボラック樹脂が挙げられる。ノボラック樹脂の重
量平均分子量は500〜5000が好ましい。
【0019】ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリレー
ト共重合体としては、ヒドロキシ基を有するモノ(メ
タ)アクリレートと(メタ)アクリル酸エステル、スチ
レン類、アクリロニトリル類、カルボキシ基を有するモ
ノマー、無水カルボキシ基を有するモノマーなどのビニ
ルモノマーとの共重合体が挙げられる。該共重合体の重
量平均分子量は5000〜100000が好ましい。
【0020】ヒドロキシ化合物のモノ(メタ)アクリレ
ートの具体例としては、前述の(メタ)アクリル酸エス
テルの具体例中に挙げたものを用いることができる。
【0021】バインダーポリマーの感光性樹脂組成物中
の含有量は、20〜80重量%が好ましい。20重量%
未満の場合は現像性が悪化し硬化物が硬く脆くなる。ま
た、粘度が低下し感光性樹脂組成物を積層したときにエ
ッジフュージョンの恐れがある。80重量%を越えると
感光性樹脂組成物が現像液に溶解しやすくなり密着性が
低下し解像度が悪くなる。また、バインダーポリマーは
2種類以上を併用してもよい。
【0022】B.の一般式化2で表される置換基を少な
くとも2個有するブロックドイソシアネートの具体例と
しては、トルエンジイソシアネート、キシレンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ジフェニ
ルメタンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソ
シアネート、イソホロンジイソシアネート、トリフェニ
ルメタントリイソシアネートなどの多官能イソシアネー
トと、メタノール、エタノールなどのアルコール類、フ
ェノール、メチルフェノールなどのフェノール類、2−
ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルア
クリレートなどのヒドロキシアクリレート類、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタ
クリレートなどのヒドロキシメタクリレート類、ε−カ
プロラクタムなどのカプロラクタム、メチルエチルケト
ンオキシムなどのオキシム類、コハク酸イミド、マレイ
ン酸イミドなどのイミド類、ジフェニルアミン、アニリ
ンなどのアミン類、マロン酸エチル、アセト酢酸エチル
などの活性メチレン基を有する化合物とを反応して得ら
れる化合物が挙げられる。また、デスモジュールAPス
テーブル、デスモジュールCTステーブル[住友バイエ
ルウレタン(株)製]、バーノックD−500[大日本
インキ化学工業(株)製]、コロネートAPステーブ
ル、ミリオネートMS−50、コロネート2503[日
本ポリウレタン工業(株)製]、AditolVXL8
1(ヘキスト社製)なども挙げられる。
【0023】一般式化2で表される置換基を少なくとも
2個有するブロックイソシアネートは、活性エネルギー
線照射後の加熱によりイソシアネート基を発生し、ポリ
マー中のカルボン酸基または/および無水カルボン酸
基、または、ヒドロキシル基と反応し、強固な結合を形
成して、レジストの耐無電解めっき液性を向上させる。
【0024】一般式化2で表される置換基を少なくとも
2個有するブロックドイソシアネートの感光性樹脂組成
物中の含有量は5重量%〜50重量%が好ましい。5重
量%未満の場合は十分な耐無電解めっき液性が得られ
ず、50重量%を越えると現像性が悪化する。
【0025】C.の活性エネルギー線の照射により強酸
を発生する化合物は、本発明の組成物に活性エネルギー
線の照射を行った際に強酸を発生し、アルカリ水溶液に
対する溶解性を高め、現像性を付与するものである。こ
のような化合物としては、例えば、1,2−キノンジア
ジドスルホン酸4−エステル類;1,2−キノンジアジ
ドスルホン酸4−アミド類;1,2−キノンジアジドカ
ルボン酸4−エステル類;1,2−キノンジアジドカル
ボン酸4−アミド類;1,2−キノンジアジドスルホン
酸5−エステル類;s−トリアジン誘導体;テトラフル
オロホウ酸、ヘキサフルオロリン酸、または、ヘキサフ
ルオロアンチモン酸などの酸と錯体を形成した、ジアゾ
ニウム化合物、ホスホニウム化合物、スルホニウム化合
物、または、ヨードニウム化合物などが挙げられる。
【0026】活性エネルギー線の照射により強酸を発生
する化合物の感光性樹脂組成物中の含有量は5重量%〜
50重量%が好ましい。5重量%未満の場合は現像性が
悪化し、50重量%を越えると十分な耐無電解めっき液
性が得られない。
【0027】本発明の感光性樹脂組成物は必要に応じ
て、架橋触媒、熱重合禁止剤、充填剤、染料、顔料、熱
安定剤、密着促進剤、可塑剤、消泡剤、レベリング剤、
垂れ防止剤、難燃剤などを0.1〜50重量%の範囲で
添加してもよい。
【0028】本発明の感光性樹脂組成物は溶剤に溶解し
て液状レジストとして用いることができる。液状レジス
トとして用いる場合は、ディップ法、スプレー法、フロ
ーコート法、スクリーン印刷法などの方法により支持体
上に直接塗布し、厚さ10〜150μmの感光層を形成
することができる。このときに使用される溶剤は、感光
性樹脂組成物を溶解する溶剤であればよく、例えば、ア
セトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン
などのケトン類、メチルセロソルブ、エチルセロソル
ブ、プロピレングリコールメチルエーテル、プロピレン
グリコールエチルエーテルなどのグリコールエーテル
類、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブア
セテート、プロピレングリコールメチルエーテルアセテ
ート、プロピレングリコールエチルエーテルアセテート
などのグリコールエステル類、メタノール、エタノール
などのアルコール類、ジクロロメタン、1,1,1−ト
リクロロエタンなどの塩素含有脂肪族系溶剤、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶剤などがある。
これらの溶剤は単独または混合して用いられる。
【0029】また、本発明の感光性樹脂組成物はドライ
フィルムとして用いることができる。ドライフィルムと
して用いる場合の支持フィルムとしては、例えば、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレ
ンなどからなるフィルムが用いられ、特に、ポリエチレ
ンテレフタレートフィルムが好ましい。フィルムの厚さ
は5〜100μmが好ましい。また、これらのフィルム
の一つは感光層の保護フィルムとして用いてもよい。ド
ライフィルムを製造する際に感光性樹脂組成物を液状と
するために用いられる溶剤は前記したものが使用でき
る。液状の感光性樹脂組成物を支持フィルム上に均一に
塗布し、加熱乾燥または熱風乾燥により溶剤を除去し感
光層を形成する。感光層の厚さは10〜100μmが好
ましい。次に、支持フィルム上に感光層を形成したドラ
イフィルムはそのままあるいは保護フィルムを感光層に
積層しロール状に巻き取り保存される。
【0030】次に、本発明の感光性樹脂組成物の使用方
法について説明する。1)液状レジストを基板上に前記
の方法で塗布し、加熱乾燥または熱風乾燥により溶剤を
除去することにより、または、2)ドライフィルムを通
常のラミネート方法で基板上に感光層を積層することに
より、本発明の感光性樹脂組成物の感光層を基板上に形
成する。その後、ネガマスクあるいはポジマスクを通し
て感光層に活性エネルギー線を照射する。活性エネルギ
ー線としては、例えば、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧
水銀灯、超高圧水銀灯、キセノンランプ、メタルハライ
ドランプ、タングステンランプなどを光源とする紫外
線、アルゴンレーザー、ヘリウムカドミウムレーザー、
クリプトンレーザーなどが用いられる。
【0031】次いで、感光層の露光部分を現像液を用い
て、スプレー、ディップ、ブラッシングなどの方法によ
り除去する。現像液は、例えば、水酸化リチウム、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸リチウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、炭酸水素リチウム、炭酸水素
ナトリウム、炭酸水素カリウム、リン酸ナトリウム、リ
ン酸カリウム、ピロリン酸ナトリウム、ピロリン酸カリ
ウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、メタケイ酸
ナトリウム、メタケイ酸カリウム、アンモニア、モノエ
タノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノール
アミン、モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリエチ
ルアミンなどの水溶液が用いられる。また、現像液に
は、消泡剤、有機溶剤などを添加してもよい。
【0032】現像後、現像液を水洗により除去し、活性
エネルギー線の照射および100〜200℃の加熱処理
を行なう。このようにして得られたパターンを形成した
硬化物は、優れた耐無電解めっき液性を有する。
【0033】
【実施例】次に、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明は以下の実施例により限定されるものではな
い。
【0034】実施例1〜3 下記に示す化合物を用いて均一に溶解した溶液1を作成
した。 クレゾールノボラック樹脂 25重量部 2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノン ジアジド−4−スルホン酸エステル 10重量部 メチルセロソルブ 40重量部 メチルエチルケトン 20重量部 この溶液1に、次に示す化合物をそれぞれ添加し感光性
樹脂組成物を作成した。 1)トルエンジイソシアネートと2エチルヘキサノールとオクチル酸との 反応物 5重量部 2)ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレートとメチルエチル ケトオキシムとの反応物 5重量部 3)ジフェニルメタンジイソシアネートとメチルフェノールとの反応物 5重量部
【0035】この感光性樹脂組成物を厚さ25μmのポ
リエチレンテレフタレートフィルム上に塗布し、80℃
の順風乾燥器で10分間加熱乾燥して厚さ40μmの感
光層を得た。この感光層を厚さ20μmのポリエチレン
フィルムで被覆してドライフィルムを作成した。次い
で、ポリエチレンフィルムをはがしながらラミネート装
置で無電解銅めっき触媒を付与したプリント基板に感光
層を積層した。次に、ポジマスクを通して、高圧水銀灯
を用い250mJ/cm2 の露光を行なった。露光後、
常温で30分放置した後、1%炭酸ナトリウム水溶液を
用い20℃で100秒間スプレー現像を行なった。現像
後、水洗によりプリント基板上に残った現像液を除去
し、空気乾燥後、高圧水銀灯で5J/cm2 の露光を行
なった。次いで、150℃で60分間加熱処理し熱硬化
を行なった。
【0036】このようにして得たプリント基板上のレジ
ストの性能を以下の方法により評価した。結果を表1に
示す。 感度 ポジマスクとして光学濃度段差0.15のステップウェ
ッジを用い、現像後に除去されたポジ像の段数を感度と
した。 解像度 現像後に形成されたライン/スペース(=1/1)の最
小巾(μm)を解像度とした。 密着性 隣接する2本のパターンの間隔を400μmとしたとき
の独立した1本のパターンが断線、蛇行することなく形
成される最小巾(μm)を密着性とした。 耐無電解めっき液性 熱硬化後の永久レジストをpH12、70℃の無電解銅
めっき液に15時間浸漬し外観を観察した。
【0037】実施例4〜6 下記に示す化合物を用いて均一に溶解した溶液2を作成
した。 メタクリル酸メチル/アクリル酸エチル/メタクリル酸共重合体 (重量比=45/30/25) 5重量部 スチレン/無水マレイン酸共重合体(ARCOケミカル社製、SMA レジン1000) 20重量部 2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノン ジアジド−4−スルホン酸エステル 10重量部 メチルセロソルブ 40重量部 メチルエチルケトン 20重量部 この溶液2に、実施例1〜3と同じ化合物をそれぞれ添
加し感光性樹脂組成物を作成し、実施例1〜3と同様に
評価した。
【0038】比較例1〜2 実施例1〜3で作成した溶液1に、次に示す化合物をそ
れぞれ添加し感光性樹脂組成物を作成し、実施例1〜3
と同様に評価した。 7)エピコート828(油化シュエルエポキシ社製) 8)なし
【0039】比較例3〜4 実施例4〜6で作成した溶液2に、比較例1〜2と同じ
化合物をそれぞれ添加し感光性樹脂組成物を作成し、実
施例1〜3と同様に評価した。
【0040】
【表1】
【0041】○ :変化なし × :ふくれあり
【0042】
【発明の効果】本発明は以下の効果を奏する。 (1)耐無電解めっき液性に優れている。 従来のポジ型感光性樹脂組成物を用いたレジストは、基
板面との密着性、および、耐アルカリ性に劣るため、7
0℃、pH12の無電解銅めっき液中に浸漬すると基板
面からのはがれや膨れなどの現象が現れる。本発明の感
光性樹脂組成物は熱架橋による強固な結合を形成して基
板面との密着性、および、耐アルカリ性を向上すること
により優れた耐無電解めっき液性を有するレジストを提
供することができる。
【0043】(2)感度、解像度に優れている。 本発明の感光性樹脂組成物は、現像性に優れたバインダ
ーポリマーを使用することにより感度、解像度の優れた
レジストを提供することができる。
【0044】(3)アルカリ水溶液による現像性が優れ
ている。 本発明の感光性樹脂組成物は、活性エネルギー線の照射
により発生した強酸の作用、および、アルカリ水溶液に
よる現像性に優れたバインダーポリマーを使用すること
により、アルカリ水溶液による現像性が優れたレジスト
を提供することができる。
【0045】上記効果を奏することから本発明の感光性
樹脂組成物はプリント配線板の製造時に用いられるソル
ダーレジスト、フルアディティブ法におけるめっきレジ
スト、エッチングレジスト、層間絶縁材料などのほか、
金属の微細加工、PS版、スクリーン印刷用の感光液お
よびレジストインキなどの用途に好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 3/00 F 6921−4E

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A.アルカリ水溶液に可溶または膨潤す
    るフィルム形成可能なバインダーポリマー、 B.下記一般式化1で表される置換基を少なくとも2個
    有する化合物 【化1】 (ただし、Rはアルコキシ基、アリールオキシ基、アル
    キルアリールオキシ基、アルキルアミノオキシ基、アミ
    ノ基、カプロラクタム残基、または、β−ジカルボニル
    メチル基を表す。)、および、 C.活性エネルギー線の照射により強酸を発生する化合
    物からなる感光性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 一般式化1で表される置換基を少なくと
    も2個有する化合物がブロックドイソシアネートである
    請求項1記載の感光性樹脂組成物。
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