JPH0694279B2 - 水噴射推進装置の吸込口構造 - Google Patents

水噴射推進装置の吸込口構造

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JPH0694279B2
JPH0694279B2 JP24694886A JP24694886A JPH0694279B2 JP H0694279 B2 JPH0694279 B2 JP H0694279B2 JP 24694886 A JP24694886 A JP 24694886A JP 24694886 A JP24694886 A JP 24694886A JP H0694279 B2 JPH0694279 B2 JP H0694279B2
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良一 中瀬
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三信工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、小型ジェット推進船の水噴射推進装置の吸込
口構造に関する。
[従来の技術] 小型ジェット推進船の水噴射推進装置として、特開昭54
−2996号公報に記載のものがある。この水噴射推進装置
は、水中に開口した水吸込口と、水を噴出し反力を得る
ための噴出口と、水吸込口と噴出口を結ぶダクトと、ダ
クト内に配置され、水を水吸込口を経由して吸引し、噴
出口より噴流として噴出するためのインペラと、該イン
ペラを軸支し、かつダクトおよび水吸込口の少なくとも
後縁部を構成するケーシングを有している。そして、そ
の吸込口構造において、前後方向に延び、互いに間隔を
おいた複数本の格子部材よりなる格子を、水吸込口の外
側に配置している。
ここで、格子部材の間隔は、水吸込口からの水の吸引機
能ならびに噴出口からの水の噴出機能を確保するため、
あまり狭くすることができず、従って、格子部材間の間
隔をある程度残すと、水面上に浮遊する木片や、浅瀬を
走行する際の海底の小石、ガレキを水吸込口内に吸込む
結果となる。この場合、木片や小石、ガレキは、船速と
の相対速度により水吸込口の後縁部に衝突する。このた
め、水吸込口の後縁部は変形し、あるいは破損し、水吸
込性能が低下するおそれがある。従って、水吸込口を形
成する周壁は、比較的頻繁に交換を余儀なくされてい
た。
そこで、特開昭56−75295号公報に記載のものがある。
これは、格子の外側に格子部材の1つを湾曲させ、他の
格子部材にこれを溶接して水吸込口の後縁部に沿って延
在させ、これによって水吸込口の後縁部の突端を保護し
ようとするものである。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、この構造によれば、水吸込口の後縁部の突端の
みを保護することはできるが、格子部材の間を通ってダ
クト内に侵入するガレキなどが前記後縁部の突端よりも
内側に衝突する場合、水吸込口の周壁を保護することは
できない。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みなされた
もので、その目的とするところは、水吸込口の周壁を、
格子部材の間から侵入する異物から有効に保護すること
ができる水噴射推進装置の吸込口構造を提供するにあ
る。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、上記目的を達成するため、水吸込口の周壁の
後縁部を覆うように、船長手方向断面略コ字状の保護カ
バーを装着したものである。
[作用] この構成により、水吸込口の周壁の後縁部は、保護カバ
ーによって覆われているため、水吸込口の外側に配置さ
れた格子の間から侵入するガレキなどの異物に対し、船
長手方向断面鋭角状の後縁部は有効に保護される。
[実施例] 以下、本発明を図面に示す実施例に基いて説明する。
第1ないし第4図には本発明の第1実施例が示され、こ
の実施例は水噴射式小型レジャー船に適用したものであ
る。
水噴射式小型レジャー船10は船体12の後方下部に水噴射
ユニット16が載置され、一方船体12の中央前寄りにエン
ジン14が防振ダンパー15を介して搭載されている。さら
に、燃料タンク22が船体中央部側に寄せて配設されてい
る。
水噴射ユニット16は主に、エンジン14の回転動力をプロ
ペラ軸20を介して受けて回転するインペラ18と、船底17
すなわち水中に開口して前記インペラ18により水を吸込
む水吸込口24と、吸込まれた水をインペラ18の回転によ
り噴流として噴射する噴出口26と、インペラ18の下流側
に設けられた静翼28とよりなる。符号30はエンジン14の
図示しないクランク軸とプロペラ軸20を連結するための
弾性カップリングであり、32はインペラ18を内包し、水
吸込口24と噴出口26を結ぶダクトを形成するためのアル
ミ合金鋳物製のケーシングであり、34はハンドル装置36
に連動して噴出口26からの噴流の噴射方向を可変として
船の操舵をする操舵ノズルである。
第2図には水噴射ユニット16のより詳しい構造が示さ
れ、ここにおいて、プロペラ軸20の前方端部は、船体12
の略中央部において設けられた隔壁38を貫通して前方側
に延在し、ここに設けられた軸受ユニット40内において
前記弾性カップリング30に固定された軸42にスプライン
結合されている。またプロペラ軸20の前記隔壁38よりも
後方側は軸受筒44に内包され、プロペラ軸20はさらに後
方に延在して前記ケーシング32を貫通し、前記インペラ
18のボス46に螺着されている。なおプロペラ軸20はその
適宜箇所において複数のベアリングにより回転自在に支
承されているとともにオイルシールなどによって支持部
とシールされている。
また、前記ケーシング32の具体的構造は、前記水吸込口
24の周壁を構成する吸込ケーシング35、吸込ケーシング
35に後続してインペラ18を収容するインペラダクト37、
インペラダクト37に後続して静翼28を備える静翼ダクト
39、静翼ダクト39に後続する噴射ダクト41からなってい
る。
前記水吸込口24の構造が第3、4図にも詳しく示され、
まず水吸込口24の外側には、水吸込口24の前後方向に延
びるとともに、水吸入性能を損なうことがない程度に互
いに間隔をおいた複数本の格子部材48からなる格子50が
装着される。これによって、木片やガレキなどを排除す
るとともに格子部材48の損傷時に格子50全体を簡単に脱
着できるようになっている。ここで符号51はこの格子50
を、水吸込口24を形成する吸込ケーシング35に取付ける
ためのボルトである。水吸込口24の周壁である吸込ケー
シング35の後縁部52は、第2図に示すように、船長手方
向断面鋭角状に形成され、その内面の角度は水を円滑に
インペラ18に導くように傾斜されている。この後縁部52
を覆うように、特に後縁部52の底部から後縁部52の内面
のやや内側まで覆うように、船長手方向断面略コ字状の
保護カバー54が装着されている。そしてこの保護カバー
54は前記格子50と後縁部52との間にその一辺が挿入さ
れ、前記ボルト51によって共締めされている。この保護
カバー54は、好ましくはステンレスもしくはアルミニウ
ムによって構成されるのがよく、かつその内面形状は水
吸込口24の傾斜角度をより水平軸から鋭角に傾斜するよ
うにするものがよい。
このように、保護カバー54を、水吸込口24の周壁のうち
後縁部52を覆うように装着したので、木片や小石などが
格子50を通って水吸込口24内に侵入しても、これらに対
し前記水吸込口24の後縁部52の突端のみならず、その内
側も保護することができる。
なお、保護カバー54はプラスチックで形成してもよく、
この場合、プラスチックは耐衝撃強度を十分に有するの
で破損する頻度は少ない。
また、保護カバー54が破損して交換をする必要がある場
合でも、吸込ケーシング35を交換する場合に比して安価
でよい。
次に第5図ないし第6図には本発明の第2実施例が示さ
れ、この実施例は本発明を船外水噴射推進機に適用した
ものである。
まず第5図において、この推進機60は主として、船外機
と同様に上部のカウリング62内に図示しないエンジンが
搭載され、その下方にアッパーケーシング64が設けられ
るが、このアッパーケーシング64の下方に船外機のロア
ーケーシングに換えて水噴射ユニット66が備えられてい
る。水噴射ユニット66はその最下部に水中に開口する水
吸込口68を有し、そしてこの水吸込口68に連通して水を
後方に噴射する噴出口70、ならびにこの噴出口70を覆う
ことにより後進用の推力を得るリバースバケット72が備
えられている。なお、船外機と同様に、船体12の船尾板
73にクランプブラケット74が固定され、このクランプブ
ラケット74に対してピン75を中心に回動するスイベルブ
ラケット76が枢支され、このスイベルブラケット76に前
記アッバーケーシング64が担持されている。
第6図には前記水噴射ユニット66の構造が詳しく示され
ている。符号78は図示しないエンジンに連結された駆動
軸79に固定されるインペラであり、この駆動軸79を介し
てインペラ78が回転することにより水は水吸込口68から
格子80を介して導入され、そしてインペラ78による推力
を受けてこの水は略水平に螺旋状に延在するボリュート
室81を通り、前記噴出口70から後方に噴流として噴射さ
れる。水吸込口68を形成するケーシング82は、前述の実
施例と同様船長手方向断面鋭角状に形成された後縁部83
を有し、この後縁部83を覆うように保護カバー84が装着
されている。この保護カバー84も船長手方向断面略コ字
状に形成されてボルト85により格子80とともに後縁部83
に共締めされている。
なお符号86はリングであり、87はオイル室であり、88は
このオイル室87にオイルを供給しかつ排出するためのオ
イル注排孔である。またインペラ78の回転によって吸込
まれた水の一部は、水取入口89を通ってパイプ90を介
し、前記エンジンに導かれる。
この推進機においては、インペラ78の回転により水吸込
口68から吸込まれた水が噴出口70から後方に噴射される
ことにより、前進用の反力を得るが、リバースバケット
72が図の状態から上方に回動して噴出口70を閉じる位置
となると、水はこのリバースバケット72によって方向を
変えて前方に噴射されることになり、これによって後進
用の反力を得ることができる。
なお、水吸込口68を形成するケーシング82の後縁部83
は、前述の実施例と同様に保護カバー84によって覆われ
ているので、格子80を越えて内側に侵入する異物に対
し、この後縁部83を保護することができる。
以上の2つの実施例によれば、前述のように水吸込口の
後縁部の内側をも保護することができるとともに、特
に、保護カバー54、84の存在により、水吸込口24、68の
構造が変形する結果となるため、動力性能について特有
の効果がでてくる。すなわち保護カバーの装着により、
水吸込口の開口面積が少なくなり、これによってエンジ
ンのスロットル弁全開時の性能が向上し、最高速度が上
昇し得るという特有の効果がある。
また、この保護カバーを取外して格子50を水吸込口に合
致するものに交換することにより、保護カバーを取付け
た状態と比較して、水吸込口の開口面積が大きくなり、
これによって推進機の加速性能が向上する。
従って、この保護カバーを、その取付けボルトによって
着脱すれば、用途に応じて動力性能を変更することがで
きる。ここで、この効果のためには、保護カバーは、後
縁部より静的強度の低いもの、例えばプラスチック等で
形成したものでもよい。
[効果] 以上説明したように、本発明によれば、水吸込口の後縁
部を保護カバーによって覆うようにしたので、水吸込口
の外側に設けられる格子を通って内側に侵入し得る異物
に対し、水吸込口の内側の内壁を有効に保護することが
できるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る水噴射装置の吸込口構造の一実施
例である小型レジャー船の全体を示す断面図、第2図は
同実施例における水噴射ユニットを拡大して示す断面
図、第3図は第2図のIII−III線に沿う断面図、第4図
は第2図のIV−IV線に沿う断面図、第5図は本発明の第
2実施例である船外水噴射機の全体を示す側面図、第6
図は第2実施例の要部を拡大して示す断面図である。 16、66……水噴射ユニット 18、78……インペラ 24、68……水吸込口 26、70……噴出口 35、82……ケーシング 48……格子部材 50、80……格子 52、83……後縁部 54、84……保護カバー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水中に開口した水吸込口と、水を噴出し反
    力を得るための噴出口と、水吸込口と噴出口との間に配
    置され、水を水吸込口を経由して吸引して噴出口より噴
    流として噴出するためのインペラと、を備え、水吸込口
    を形成する周壁のうち少なくとも後縁部が船長手方向断
    面鋭角状に形成され、かつ水吸込口前後方向に延びると
    ともに互いに間隔をおいた複数本の格子部材よりなる格
    子を、水吸込口の外側に配置した水噴射推進装置におい
    て、前記水吸込口の周壁の後縁部を覆うように、船長手
    方向断面略コ字状の保護カバーを装着した水噴射推進装
    置の吸込口構造。
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