JPH0693181A - 炭化水素エラストマーを含む有機シリコン組成物 - Google Patents

炭化水素エラストマーを含む有機シリコン組成物

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JPH0693181A
JPH0693181A JP3258212A JP25821291A JPH0693181A JP H0693181 A JPH0693181 A JP H0693181A JP 3258212 A JP3258212 A JP 3258212A JP 25821291 A JP25821291 A JP 25821291A JP H0693181 A JPH0693181 A JP H0693181A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、例えばTgのような他の特性に大
きな影響を与えることなく、ポリマーまたはプレポリマ
ーの脆さを改良する方法を提供することを目的とする。 【構成】 i)少なくとも2つの、非芳香族、非共役の
炭素ー炭素二重結合をその環に含む多環式ポリエン類か
ら誘導される多環式炭化水素残基、およびii)環状ポリ
シロキサン類および/またはテトラヘドラルシロキシシ
ラン類からなる群より誘導された残基であって炭素結合
を介してシリコン結合に連結された残基を交互に含む架
橋有機シリコンポリマーを含む組成物であって、該組成
物が架橋有機シリコンポリマーの連続相と少なくとも2
つのハイドロシレイション反応をすることができる炭素
ー炭素二重結合を有する低分子量炭化水素エラストマー
の不連続相を含むことを特徴とする組成物に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は炭素−ケイ素結合を介して結合し
た多環式炭化水素残基と環式ポリシロキサンもしくはシ
ロキシシラン残基とから成る架橋した有機ケイ素ポリマ
ー及び架橋可能な有機ケイ素プレポリマーに基づく新規
な組成物に関する。
【0002】レイブフリード(Leibfried)は
米国特許第4,900,779号、第4,902,73
1号及び第5,013,809号とヨーロッパ特許出願
第423,412号において、バード(Bard)とブ
ルニール(Burnier)は米国特許第5,008,
360号とヨーロッパ特許出願第423,688号にお
いて炭素−ケイ素結合を介して結合した多環式炭化水素
残基と環式ポリシロキサンもしくはシロキシシラン残基
とから成る架橋した有機ケイ素ポリマー及び架橋可能な
有機ケイ素プレポリマーと、それらの製造に有用な方法
を述べている。これらのポリマーは高いガラス転移温度
(Tg)、低い誘電率、低い吸湿性、その他の好ましい
性質を有する。これらのポリマーとプレポリマーは例え
ば印刷回路盤(このような回路盤の製造に有用な実質的
に不粘着性のプレプレグとラミネートとを含む)と封入
剤(encapsulant)及び構造材料の製造のよ
うな、電子用途に有用であるとして述べられている。
【0003】これらのポリマーの主要な弱点の1つはこ
れらのポリマーの脆さである。脆さはクラッキング(c
racking)又は不良な接着強さ(例えば回路盤ラ
ミネートへの銅ホイルの接着不良)を生ずる。
【0004】発明者は、ある種のエラストマーがポリマ
ーとプレポリマーとの銅剥離強さを改良し、これらのポ
リマーを強化し、例えばTgのような、他の性質に有意
な影響を与えないことを発見した。
【0005】従って、本発明は炭素−水素結合を介して
結合した、交互の(i)それらの環中に少なくとも2個
の非芳香族非共役炭素−炭素結合を有する多環式ポリエ
ンから誘導される多環式炭化水素残基と(ii)環式ポリ
シロキサンと四面体シロキシシランから成る群から誘導
される残基とから構成される架橋有機ケイ素ポリマーを
含むポリマー組成物であって、架橋有機ケイ素ポリマー
の連続相と、少なくとも2個のヒドロシル化(hydr
osilation)反応性炭素−炭素二重結合を有す
る低分子量炭化水素エラストマーの不連続相とを含むこ
とを特徴とする組成物に関する。
【0006】さらに、本発明は(i)それらの環中に少
なくとも2個の非芳香族非共役ヒドロシル化反応性炭素
−炭素結合を有する多環式ポリエンと(ii)少なくとも
2個のヒドロシル化反応性≡SiH基を有する環式ポリ
シロキサン又は四面体シロキシシランとの部分反応生成
物であり、(i)又は(ii)の少なくとも一方が少なく
とも3個の反応基を有することからなるヒドロシル化架
橋可能な有機ケイ素プレポリマーを含むプレポリマー組
成物であって、少なくとも2個のヒドロシル化反応性炭
素−炭素二重結合を有する炭化水素エラストマーをさら
に含むことを特徴とするプレポリマー組成物に関する。
【0007】ここでは、「SiH」はヒドロシル化反応
性≡SiH基を表現するために用いられる。
【0008】ケイ素に結合した2個以上の水素原子を含
む、如何なる環式ポリシロキサン又は四面体シロキシシ
ランを用いても、架橋有機ケイ素ポリマー又はヒドロシ
ル化架橋可能な有機ケイ素プレポリマーを形成すること
ができる。本発明の生成物の形成に有用な環式ポリシロ
キサンは一般式:
【0009】
【0010】[式中、Rは水素、飽和置換もしくは非置
換アルキル又はアルコキシラジカル、置換もしくは非置
換芳香族又はアリールオキシラジカルであり、nは3〜
約20の整数であり、Rは分子内の少なくとも2個のケ
イ素原子上の水素である]を有する。
【0011】式(I)の反応物質の例は例えばテトラー
及びペンターメチルシクロテトラシロキサン;テトラ
ー、ペンター、ヘキサー及びヘプターエチルシクロペン
タシロキサン;テトラー、ペンター及びヘキサーメチル
シクロヘキサシロキサン;テトラエチルシクロテトラシ
ロキサン及びテトラフェニルシクロテトラシロキサンを
含む。1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロ
キサン、1,3,5,7,9−ペンタメチルシクロペン
タシロキサン及び1,3,5,7,9,11−ヘキサメ
チルシクロヘキサシロキサン、又はこれらのブレンドが
好ましい。
【0012】四面体シロキシシランは一般構造式:
【0013】
【0014】[式中、Rは上記で定義した通りであり、
分子内の少なくとも2個のケイ素原子上の水素である]
によって表される。
【0015】式(II)の反応物質の例は例えばテトラキ
スジメチルシロキシシラン、テトラキスジフェニルシロ
キシシラン及びテトラキスジエチルシロキシシランを含
む。テトラキスジメチルシロキシシランがこの群の中で
最も良く知られた、好ましい種である。
【0016】本発明のポリマーとプレポリマーは2個以
上のSiH基を有する他のヒドロシル化反応性ポリシロ
キサンをも含むことができる。例えば、本発明のポリマ
ーとプレポリマーは、上記米国特許第5,013,80
9号及びヨーロッパ特許出願第423,412号にライ
ブフリードが述べているような、一般式:
【0017】
【0018】[式中、nは0〜1000であり、Rはア
ルキル又はアリール、好ましくはメチル又はフェニルで
ある]を有する線状短鎖SiH末端ポリシロキサンを含
みうる。これらの線状短鎖SiH末端ポリシロキサンは
硬化ポリマーにフレキシビリティを与え、エラストマー
の製造に用いられる。
【0019】本発明の組成物の製造に有用な多環式ポリ
エンは少なくとも2個の非芳香族炭素−炭素二重結合を
有する多環式炭化水素化合物である。具体例はシクロペ
ンタジエンオリゴマー[例えば、ジシクロペンタジエン
(DCPD)、トリシクロペンタジエン(シクロペンタ
ジエントリマーとしても知られる)及びテトラシクロペ
ンタジエン]、ノルボルナジエンダイマー、ビシクロヘ
プタジエン(すなわちノルボルナジエン)及びそのシク
ロペンタジエンとのディールスーアルダー(Diels
−Alder)オリゴマー(例えば、ジメタノヘキサヒ
ドロナフタレン)、及びこれらのいずれかの置換誘導
体、例えばメチルジシクロペンタジエンから成る群から
選択される化合物である。例えばジシクロペンタジエン
とトリシクロペンタジエンのようなシクロペンタジエン
オリゴマーが好ましい。2個以上の多環式ポリエンを組
み合わせて用いることができる。
【0020】他の炭化水素化合物も用いることもでき
る。例えば、上記米国特許第5,013,809号に述
べられている1実施態様によると、炭化水素化合物は
(a)ヒドロシル化に非常に反応性である少なくとも2
個の非芳香族炭素−炭素二重結合を有する少なくとも1
種の低分子量(典型的には1,000未満、好ましくは
500未満の分子量を有する)ポリエン[これらは他の
低反応性(不反応性を含む)二重結合をも、これらの二
重結合が高反応性二重結合の反応性を妨げないかぎり含
みうるが、2個のみの高反応性二重結合を有する化合物
が好ましい]、炭素−炭素二重結合は線状炭素部分にお
いて張力多環式脂肪族環構造又はシクロブテン環におけ
る2個の架橋ヘッド位置に隣接してアルファ、ベータ又
はガンマ位置のいずれかで存在する;及び(b)その環
内に少なくとも2個の化学的に識別可能な非芳香族非共
役炭素−炭素二重結合を有する少なくとも1個の多環式
ポリエンを含む。成分(a)の例は5−ビニルー2−ノ
ルボルネン、o−,m−もしくはp−ジイソプロペニル
ベンゼン、o−,m−もしくはp−ジビニルベンゼン、
ジアリルエーテル、ジアリルベンゼン、ジメタノヘキサ
ヒドローナフタレン及び、トリシクロペンタジエンの対
称異性体を含む。成分(b)では、「少なくとも2個の
化学的に識別可能な非芳香族非共役炭素−炭素二重結合
を有する」とは少なくとも2個の炭素−炭素二重結合が
ヒドロシル化に多様な反応速度を有すること、及び二重
結合の1つが他の二重結合の実質的な反応の前に反応す
ることを意味する。第1二重結合はヒドロシル化に非常
に反応性でなければならない。反応性二重結合は、直前
に述べた実施態様の成分(a)と同様に、張力多環式脂
肪族環構造又はシクロブテン環における2個の架橋ヘッ
ド位置に隣接する二重結合を含む。他方の炭素−炭素二
重結合は張力多環式脂肪族環構造中の2個の架橋ヘッド
位置に隣接せず、シクロブテン環中に存在しない他の非
芳香族、1,2−二置換非共役炭素−炭素二重結合であ
りうる。具体例はジシクロペンタジエンと、トリシクロ
ペンタジエンの非対称異性体である。電子用途には、ジ
シクロペンタジエン、トリシクロペンタジエン及びメチ
ルヒドロシクロシロキサンから製造されるポリマーであ
る。
【0021】本発明の有機シリコンプレポリマーまたは
ポリマーを形成するための反応は、ヨーロッパ特許出願
No.423,412および423,688、および米
国特許No.4,900,799、4,902,73
1、5,013,809、および5,008,360に
開示されている。プレポリマーの生成方法、およびプレ
ポリマーからのポリマーの生成方法は、加熱により促進
され、またはハイドロシレイション触媒またはパーオキ
サイドやアゾ化合物のようなラジカル生成剤の添加によ
っても促進される。ハイドロシレイション触媒として
は、金属塩およびVIII族の元素の錯体が含まれる。好ま
しいハイドロシレイション触媒は、白金(PtCl2
ジベンゾニトリル プラチナム ジクロライド、炭素上
のプラチナなど)である。反応性と価格の両面から好ま
しい触媒は、塩化プラチナ酸(H2PtCl66H2O)
である。PC072およびPC075(ハーキュレスア
メリカ、Bristol,PA)はプレポリマーを硬化
するためのものとして適当である。プラチナ換算で、モ
ノマーに対して0,0005から約0.05重量%の触
媒濃度が好ましい。
【0022】ポリマー生成のためにいくかの方法が利用
できる。反応物の選択、反応物濃度、反応条件を調整す
ることにより、さまざまな物理特性と用途を有するプレ
ポリマーを合成することができる。このようにして、粘
着性固体、エラストマー物質及び靭性のガラス状ポリマ
ーの製造が可能であることが判明している。
【0023】1アプローチでは、正確な相対比の反応物
質と白金触媒とを単に混合して、反応開始温度に加熱
し、その後に適当な反応条件を反応が実質的に完成する
まで維持する(典型的には、SiH基の70〜90%が
消耗される場合に、炭素−炭素二重結合対SiH基の比
約1:1によって)。
【0024】一般には、環式ポリシロキサン又は四面体
シロキシシランによって、(b)の二重結合対(a)の
SiH基の比が約0.5:1から約1.3:1まで、さ
らに好ましくは約0.8:1から約1.1:1までの範
囲内である場合に熱硬化性ポリマーが生ずる。交互の残
基が架橋熱硬化性構造を形成する。
【0025】プレポリマーは上記米国特許第4,90
0,779号、第4,902,731号及び第5,01
3,809号に述べられているように製造することがで
きる。一般に、例えば約25〜約80℃におけるような
低温での反応の初期生成物は、炭素−炭素二重合対Si
H基の比が架橋に適切であるとしても、固体又は流動性
熱硬化可能な液体の形状である架橋可能なプレポリマー
である。プレポリマーは一般に反応したSiH基30〜
70%を有し、液体が望ましい場合には反応したSiH
基約30〜60%を有することが好ましい。このような
プレポリマーを回収して、次に硬化のために型に移すこ
とができる。
【0026】これらのプレポリマーはそれらの環内に少
なくとも2個の化学的に識別可能な非芳香族非共役炭素
−炭素二重結合を有する多環式ポリエンを用いて製造さ
れる。具体例はジシクロペンタジエン、非対称トリシク
ロペンタジエン、メチルジシクロペンタジエン及びこれ
らの置換誘導体から成る群から選択される化合物であ
る。ジシクロペンタジエンが好ましい。このようなプレ
ポリマーは上記米国特許第5,013,809号及びヨ
ーロッパ特許出願第423,412号に述べられている
ような炭化水素組み合わせによっても製造される。
【0027】粘稠な流動性液体プレポリマーを含めたプ
レポリマーは、室温において種々な期間安定であり、例
えば約100〜約260℃の適当な温度への再熱時に硬
化する。反応をさらに促進するために、硬化前のプレポ
リマーに付加的触媒がしばしば加えられる。
【0028】米国特許第4,900,779号と第5,
013,809号及びヨーロッパ特許出願第423,4
12号に述べられている方法によっては、第2タイプの
プレポリマーが製造される。この方法では、大きく過剰
量の多環式ポリマーと環式シロキサン又は四面体シロキ
シシランとの反応によってオレフィン富化プレポリマー
が製造される。オレフィン富化有機ケイ素プレポリマー
に硬化前に追加の環式シロキサン又は四面体シロキシシ
ランをブレンドする。
【0029】この方法によると、SiH基との反応に大
きく過剰量の炭素−炭素二重結合が利用可能であること
によって、有機ケイ素プレポリマーが製造される。すな
わち、多環式ポリエン残基の形成に用いられる多環式ポ
リエンの環中の炭素−炭素二重結合(a)対環式シロキ
サン又は四面体シロキシシラン残基の形成に用いられる
環式シロキサン又は四面体シロキシシラン中のSiH基
(b)の比は1.8:1より大きく、好ましくは1.
8:1より大きく2.2:1までである。
【0030】この実施態様のプレポリマーは一般に、室
温において安定である流動性液体の形状である。実際に
全てのポリエンが反応し、過剰な多環式ポリエンを除去
する必要がないので、約2:1の二重結合対SiH基比
において最も安定なプレポリマーが形成される。(未反
応多環式ポリエンの存在はそれらの臭気のために好まし
くない。必要な時もしくは望ましい時には、例えば回転
蒸発器を用いて、未反応多環式ポリエンをストリップし
て、無臭の組成物を形成することができる。)後に、多
環式ポリエン残基の形成に用いられる多環式ポリエンの
環中の非芳香族非共役炭素−炭素二重結合(a)対ポリ
シロキサン/シロキシシラン残基の形成に用いられるポ
リシロキサン及びシロキシシラン中のSiH基(b)の
全体比が0.4:1から1.7:1まで、好ましくは
0.8:1から1.3:1までの範囲内の比、最も好ま
しくは約1:1であるように、プレポリマーとポリシロ
キサン/シロキシシランとを反応させ、混合物をヒドロ
シル化触媒の存在下で硬化させることによって、架橋ポ
リマーが形成される。
【0031】この実施態様によると、有機ケイ素プレポ
リマーを型内でポリシロキサン/シロキシシランと反応
させて、架橋ポリマーを形成することが好ましい。プレ
ポリマーとポリシロキサン/シロキシシランとは別々に
貯蔵して、型に入れる前にブレンドする。ヒドロシル化
触媒はいずれかの供給流もしくは両方の供給流中に存在
しうる、又はミキサーに直接注入される。反応は発熱性
であり、迅速に進行するので、数分後にポリマーはゲル
化し、生成物を型から取り出すことができる。ブレンド
の成分はそれらが混合されるまで完全に安定である。こ
のことは材料の周囲条件での無限の貯蔵を可能にする。
【0032】又は、ブレンド成分をプレミックスして、
タンク内に貯蔵することができる。これらのブレンドは
低い粘度を有し、ポンプ輸送可能(pumpable)
である。触媒添加及び/又は加熱を用いて、プレポリマ
ー組成物を硬化させることができる。反応は押出機、型
もしくはオーブン内で実施される、又はブレンドを基体
もしくはパーツ(part)上に直接供給することがで
きる。
【0033】上記方法の全てに関して、反応速度とそれ
に付随する粘度増加とは例えばN,N,N’,N’−テ
トラメチルエチレンジアミン、ジエチレントリアミンも
しくはリン化合物のような硬化速度遅延剤(錯生成剤)
を用いて制御することができる。
【0034】本発明のプレポリマーもしくはポリマーへ
の添加剤の混入に関しては多くの選択が存在する。
【0035】充填剤及び顔料のような添加剤は容易に混
入される。カーボンブラック、ひる石、マイカ、ウォラ
ストナイト、炭酸カルシウム、シリカ、溶融シリカ、ヒ
ュームドシリカ、ガラス球、ガラスビーズ、ガラス粉末
及び廃ガラスは、混入可能な充填剤の例である。充填剤
は補強剤として又は充填剤及び成形製品のコストを減ず
るための増量剤として役立つ。低密度複合体の製造には
ガラス球が有用である。充填剤を用いる場合に、充填剤
は約85%までの量で存在しうる。
【0036】本発明のプレポリマーによって、繊維強化
複合体を製造することができる。これらの複合体は繊維
補強剤を80重量%程度、好ましくは30〜60重量%
含むことができる。本発明に有用な繊維補強剤は、米国
特許第4,900,779号と第4,902,731号
とに述べられているようなガラス等を含む。
【0037】本発明のポリマーは優れた電気絶縁性と耐
湿性とを有する。これらはしばしば高いガラス転移温度
を有する。
【0038】本発明のポリマーとプレポリマーは電子的
用途、例えば複合体、接着剤、封入剤、注封材料及びコ
ーチングに良好に適する。これらは印刷回路盤に用いら
れるような、ラミネートの製造に特に適する。
【0039】B段階物質の貯蔵安定性と最終生成物の熱
酸化安定性とを維持するために、安定剤(酸化防止剤)
が有用である。ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチ
ルー4−ピペリジニル)−(3,5−ジーtert−ブ
チルー4−ヒドロキシベンジル)ブチルプロパンジオエ
ート[チバーガイギ社(Ciba−Geigy Cor
p.)ニューヨーク州ホーソンからチヌビン(Tinu
vinTM)144として入手可能]又はオクタデシル
3,5−ジーtert−ブチルー4−ヒドロキシヒドロ
シナメート(オクタデシル3−(3’,5’−ジーte
rt−ブチルー4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ートとしても知られる)[ユニロイヤルケミカル社(U
niroyal Chemical Co.)コネチカ
ット州ミドルバリーからナウガード(Naugar
TM)76として入手可能]とビス(1,2,2,6,
6−ペンタメチルー4−ピペリジニルセバセート)(チ
バーガイギ社からチヌビン766TMとして入手可能)と
の組み合わせが好ましい。
【0040】本発明のエラストマーの硬化ポリマーを銅
に接着する場合の硬化ポリマーの剥離強さと靭性とを、
他の性質に有意な影響を与えることなく、改良する。す
なわち、誘電率、ガラス転移温度又は熱膨張率に対する
有意な影響はない。これらの性質はこの樹脂を複合体、
コーチング、接着剤、回路盤ラミネート、成形回路盤、
封入剤及び注封樹脂に有用なものにする。
【0041】エラストマーがガラスポリマーの強化に、
他の性質に有意に影響を与えることなく、有効であるた
めには、幾つかの必要条件が存在する。第一に、ポリマ
ーの相の間を接着させるためにプレポリマーとエラスト
マーとの間の反応が存在する。 第二に、ポリマーとエ
ラストマーとは2相を形成すべきである。
【0042】目的生成物を得るために、エラストマーは
2個以上のヒドロシル化反応性炭素−炭素二重結合を有
するべきである。多数の二重結合を有するエラストマー
はプレポリマーと反応して、一相系を形成する傾向があ
る。炭化水素ゴムは水素化されて炭素−炭素二重結合数
を減ずるので、相分離が生ずる。エラストマーは50モ
ル%以下の>C=C<、好ましくは25モル%以下の>
C=C<、最も好ましくは15モル%以下の>C=C<
を有するべきである。
【0043】エラストマーは第2相を形成するミクロン
サイズ粒子として存在するのが好ましい。粒子の粒径は
0.001〜50ミクロン、好ましくは0.01〜10
ミクロンの範囲内であり、最も好ましくは0.1〜5ミ
クロンである。
【0044】液体プレポリマーに可溶もしくは不溶であ
るエラストマーによって、適切な結果が得られている。
しかし、混合物が貯蔵中に分離しないことが好ましいの
で、液体プレポリマー中での分散性が貯蔵安定性のため
に望ましい。
【0045】好ましい炭化水素エラストマーは100,
000未満の分子量を有する。低分子量エチレンープロ
ピレンージエンターポリマー(「EPDM」もしくは
「EPDMゴム」としても知られる)[ユニロイヤル
ケミカル社、コネチカット州ミドルバリーからトリレン
(Trilene)65とトリレン67として入手可
能]、部分水素化低分子量ポリイソプレン[90%水素
化、ニッショウ イワイアメリカン社(Nissho
Iwai American Corp.)ニューヨー
ク州ニューヨークからLIR290として入手可能]、
部分水素化低分子量スチレンーブタジエン又はブタジエ
ンポリマー[例えば、購入者が水素化しなければならな
い、リコン(Ricon)184もしくは131、コロ
ラド ケミカル スペシャルティズ社(Colorad
o Chemical Specialties In
c.)コロラド州グランドジャンクションのようなポリ
マー]、及び低分子量ブチルゴム[ハードマン社(Ha
rdman Inc.)ニュージャーシー州ベレビルか
らカレン(Kalene)800として入手可能な、イ
ソブチレンとイソプレンとのコポリマー]が好ましい。
低分子量EPDMゴムがさらに好ましく、トリレン65
がこれらの中で最も好ましい。
【0046】エラストマーは一般に0.5〜20重量
%,好ましくは3〜12重量%、最も好ましくは5〜1
0重量%の量で用いられる。
【0047】エラストマーはプレポリマーに又はプレポ
リマー合成中に加えることができる。
【0048】下記例によって本発明を説明する、例の中
で部、%等は全て重量によるものである。
【0049】ガラス容器中でクロロ白金酸(CPA)
0.15部を窒素で5分間スパージングし、次にジシク
ロペンタジエン(DCPD)100部を加え、50〜7
0℃において1時間撹拌することによって、CPA/D
CPD触媒1500ppmを製造した。その後に、この
複合体を室温に冷却した。この触媒を触媒Aと呼ぶこと
にする。
【0050】触媒Bはフルス アメリカ(Huls A
merica)ペンシルバニア州ブリストルから商業的
に入手可能な触媒PC072であった。
【0051】CPA 0.02部とDCPD 100部
とを用いて触媒Aに用いた方法と同様な方法で、クロロ
白金酸/ジシクロペンタジエン触媒200ppmを製造
した。
【0052】触媒Dはフルス アメリカ、ペンシルバニ
ア州ブリストルから商業的に入手可能な触媒PC075
であった。
【0053】CPA 0.30部とDCPD 100部
とを用いて触媒Aと同様な方法で、クロロ白金酸/ジシ
クロペンタジエン触媒3000ppmを製造した。
【0054】実施例1(対照) 以下、実施例によってゴムを含有しないプレポリマーの
調製について説明する。
【0055】ガラス容器に、酸化防止剤としてTinuvin
(登録商標)144を1.7部、トルエンを42.1部、ジシクロペ
ンタジエン(DCPD) に溶解した濃度29%(w/w)の
シクロペンタジエン三量体混合物を82.9部、DCPDを
1.4部、並びにメチルヒドロシクロシロキサン(MHC
S)(主にシロキサンの8、10、及び12員環)を78.3部添加
した。ガラス容器を封止し、窒素のブリードを取り付け
た。
【0056】次いで、触媒A(CPA/DCPD錯体)
を4.19部添加した。反応性二重結合(ポリシクロポリエ
ンの二重結合の半分)が99%ハイドロシリル化(hydrosil
ylate)されるまで、室温から30℃の範囲で攬拌を行っ
た。
【0057】その結果得られたプレポリマー溶液のゲル
化時間を次のようにして測定した。温度156℃のフィッ
シャー・ジョーンズ融点測定装置上に、直接この溶液を
2、3滴滴下し、ゲル化するまで木製のアプリケーター棒
で攬拌した。ゲル化時間は12分よりも長かった。この時
点で、触媒Bを0.06部添加した。ゲル化時間は2分であ
った。
【0058】プレポリマー溶液を、第二のガラス容器に
移し換えた。そして容器を真空アスピレーター下に配置
し、高真空にして99%のトルエン溶媒を除去した。その
結果得られたプレポリマーのゲル化時間を再び測定し
た。ゲル化時間は157℃で1.75分であった。
【0059】テフロンライニングした温度80℃のステン
レス鋼金型にプレポリマーを注ぎ入れた。そして、窒素
でパージしながら80℃のオーブンに設置し硬化させた。
温度80℃から168℃まで1時間で加熱し、温度を168℃か
ら175℃の間で1時間保持し、温度175℃から225℃まで1
時間で加熱し、温度を225℃で4時間保持し、そしてオー
ブン中でゆっくりと室温まで12時間で冷却する、という
硬化サイクルを行った。
【0060】ダイアモンド刄にて硬化したプラックを切
断して試験片となし、次の試験を行った。
【0061】(1) 熱機械分析装置(TMA)によってTg
及び熱膨張係数を測定 (2) ASTM D790に従って屈曲モジュラス及び強度
を測定 (3) 透過型電子顕微鏡にて相モルホルジーの測定 (4) 実施例1〜8及び20についてASTM E399-83(198
3年)によるGIc破壊靭性の測定(S.A.トンプソンらが
サンプル・ジャーナル誌第24巻第1号第47〜49頁(1988
年)に記載しているように変形して行った)、そして実施
例9〜19についてダブル捩り試験によるGIc破壊靭性の
測定(例えば、1983年にニューヨークのアプライド・サ
イエンス出版社から出版されたA.J.キンロッホ及び
R.J.ヤングの「フラクチュアー・ビヘーバー・オブ・
ポリマーズ」を参照のこと)
【0062】ダブル捩り試験は次のように行った。ま
ず、プラックを1.5インチ×4.5インチ×0.125インチの
試験片に切断した。角度45°のダイアモンドホイールに
て試験片の両面に中心長さ方向に角度45°の溝を入れ
た。溝には試験片の厚みの30%の深さの傾斜がついてい
る。但し試験片の一端から0.75インチまでは、最大全厚
みの35%の深さまで溝を入れる。その結果得られた試験
片を図1に示す。
【0063】溝の状態を側面からみると、その一端の厚
みが減じられているのが分かる。これを図2に示す。
【0064】次いで、試験片のうち35%の深さまで傾斜
がついている部分に、カミソリ刄を立てて予備的に亀裂
を入れた。傾斜をつけることで、予備的に亀裂を入れた
ときに、その亀裂が試験を行う前に試験片の長さ方向に
伝達することが阻止される。その後、図3に示すように
試験片についてダブル捩り試験を行う。
【0065】典型的には、亀裂の伝達の停止/開始を行
い、それぞれの試験片について幾つかのピーク荷重Pc
の測定を行う。破壊靭性モデルIであるGIcは次のよう
に計算した: GIc=3Pc22/2Tc3WG ここで Pc=ピーク荷重 M=モーメントアーム=12.7mm Tc=換算厚み=1/20インチ T=全厚み=1/8インチ G=剪断モジュラス、全ての試験片において0.9GPaに
ついての値 W=試験片幅=1.5インチ すべての値はディジタルマイクロメーターを用いて測定
した。この実施例1の結果を表1に示す。
【0066】実施例2(本発明) 本実施例ではゴムを含有するプレポリマーの調製につい
て説明する。
【0067】ガラス容器に、酸化防止剤としてTinuvin
(登録商標)144を1.2部、トルエンを21.6部、トルエンに
溶解した濃度30%(w/w)のTrilene(登録商標)65低分
子量EPDMゴム(ユニローヤル・ケミカル社、ミドル
バリー、CT)を12部、DCPDに溶解した濃度28.9%
(w/w)のシクロペンタジエン三量体混合物を57.3部、
MHCSを55,11部、及び触媒A(CPA/DCPD錯
体)を2.84部添加した。ガラス容器を封止した(ガラス容
器には圧力開放装置が備えられていた)。そしてガラス
容器を温度40℃の湯浴に浸した。温度40℃の湯浴中で6
時間、次いで室温で撹拌を行い、反応性二重結合(ポリ
シクロポリエンの二重結合の半分)を99%反応させた。
【0068】その結果得られたプレポリマー溶液のゲル
化時間を次のようにして測定した。温度155℃のフィッ
シャー・ジョーンズ融点測定装置上に、直接この溶液を
2、3滴滴下し、ゲル化するまで木製のアプリケーター棒
で攬拌した。ゲル化時間は11分よりも長かった。この時
点で、触媒Bを0.012部添加した。ゲル化時間は2分15秒
であった。
【0069】プレポリマー溶液を、第二のガラス容器に
移し換えた。そして容器を真空アスピレーター下に配置
し、高真空にして99%のトルエン溶媒を除去した。その
結果得られたプレポリマーのゲル化時間を再び測定し
た。ゲル化時間は159℃で2.5分であった。
【0070】テフロンライニングした温度60℃のステン
レス鋼金型にプレポリマーを注ぎ入れた。そして、窒素
でパージしながら60℃のオーブンに設置し硬化させた。
温度60℃から160℃まで2時間で加熱し、温度を160℃か
ら170℃の間で1時間保持し、温度170℃から235℃まで2
時間で加熱し、温度を235℃で4時間保持し、そしてオー
ブン中でゆっくりと室温まで12時間で冷却する、という
硬化サイクルを行った。
【0071】硬化したプラックから試験片を切断し、実
施例1と同様の試験を行った。
【0072】実施例2の試験結果を表1に示す。低分子
量EPDMゴム(Trilene 65)の添加によってはポリマー
のガラス転移温度には影響はなかった。しかし、破壊靭
性の値が二倍になった(実施例1と比較のこと)。
【0073】実施例3(本発明) 本実施例では低分子量EPDMゴムの量を増加したとき
に靭性に及ぼす影響を説明する。
【0074】ガラス容器に、酸化防止剤としてTinuvin
(登録商標)144を1.2部、トルエンを2部、DCPDに溶
解した濃度29%(w/w)のシクロペンタジエン三量体混
合物を52.9部、トルエンに溶解した濃度30%(w/w)の
Trilene(登録商標)65低分子量EPDMゴムを40部、M
HCSを51.1部、及び触媒A(CPA/DCPD錯体)を
2.85部添加した。ガラス容器を封止し、窒素のブリード
を取り付けた。そしてガラス容器を温度44℃の湯浴に浸
し、6時間撹拌し、次いで室温で撹拌を行い、反応性二
重結合(ポリシクロポリエンの二重結合の半分)を99%反
応させた。
【0075】その結果得られたプレポリマー溶液のゲル
化時間を次のようにして測定した。温度157℃のフィッ
シャー・ジョーンズ融点測定装置上に、直接この溶液を
2、3滴滴下し、ゲル化するまで木製のアプリケーター棒
で攬拌した。ゲル化時間は11分よりも長かった。この時
点で、触媒Bを0.012部添加した。ゲル化時間は158℃で
2.5分であった。
【0076】プレポリマー溶液を、第二のガラス容器に
移し換えた。そして容器を真空アスピレーター下に配置
し、高真空にして99%のトルエン溶媒を除去した。その
結果得られたプレポリマーのゲル化時間を再び測定し
た。ゲル化時間は157℃で1.75分であった。
【0077】テフロンライニングした温度60℃のステン
レス鋼金型にプレポリマーを注ぎ入れた。そして、窒素
でパージしながら60℃のオーブンに設置し硬化させた。
温度60℃から160℃まで2時間で加熱し、温度を160℃か
ら170℃の間で1時間保持し、温度170℃から235℃まで2
時間で加熱し、温度を235℃で4時間保持し、そしてオー
ブン中でゆっくりと室温まで12時間で冷却する、という
硬化サイクルを行った。
【0078】硬化したプラックから試験片を切断し、実
施例1と同様の試験を行った。
【0079】実施例3の試験結果を表1に示す。ベース
樹脂に10%のTrilene 65を添加すると破壊靭性が114J
/m2に増加した。そして、ガラス転移温度には影響は
なく、熱膨張係数が僅かに増加した。
【0080】実施例4 本実施例ではゴムを含まないガラス強化積層体の調製に
ついて説明する。
【0081】ガラス容器に、MHCSを98.9部、DCP
Dに溶解した濃度28.8%(w/w)のシクロペンタジエン
三量体混合物を107.2部、Tinuvin(登録商標)144を2.17
部、ヘキサンを55部、及び触媒Aを11部添加して樹脂溶
液を調製した。容器を温度25℃の大きな水浴に浸け、す
べての反応性二重結合が反応するまで撹拌した。この結
果得られたプレポリマー溶液のゲル化時間は温度171℃
で1分20秒であった。
【0082】プレポリマー溶液をステンレス鋼容器に注
ぎ入れた。実施例4で述べたように、この容器にはその
上方に二本の棒が備えられている。ガラス織物を溶液中
及び棒にに引き込み、そして吊してオーブン中で硬化さ
せた。硬化条件は温度150℃で、ほぼ150〜175秒であっ
た。その後、該ガラス織物を移動させて冷却した。この
結果得られたプレプレグは、実質的に粘着性がなく、約
45重量%のプレポリマーを含有していた。
【0083】四層構造を有し、且つ銅が最上層である積
層体を製造した。これは、テフロンシートとアルミニウ
ムの当て板との間にプレプレグ(上述のようにして製造
する)を積み重ね、そして室温で27.8ポンド/平方イン
チの圧力をかけて製造される。プレスしたままで165℃
まで加熱し、次いで1時間保持し、そして冷却する。積
層体は窒素を散布したオーブン中にて温度200℃で2時
間、後硬化させる。
【0084】積層体中の銅の剥離強度をボトムグリップ
を備えたインストロン引張試験器にて測定した。ボトム
グリップは、積層体から銅を常に角度90°で剥離できる
ようにしたものである。インストロン引張試験器によっ
て得られたデータはポンド/線インチで表される。その
結果を表1に示す。ゴムを含有していないかかる樹脂の
剥離強度は3.15ポンド/線インチ(pli)であった。
【0085】実施例5 本実施例は、EPDMゴムの添加により銅剥離強度が向
上することを示すことを目的とする。
【0086】49部のMHCS、36.7部のDCP
D、17部のシクロペンタジエントリマー、酸化防止剤
のNaugard76(商標名)を1.65部、酸化防
止剤のチヌビン765(Tinuvin765:商標
名)を0.34部,トルエン中の低分子量EPDMゴム
(Trilene65:商標名)の23.5%溶液(重
量/重量)を43.25部、および触媒Aを5.4部を
使用してプレポリマーが調整された。プレポリマーのゲ
ル点は170℃で1分45秒であった。実施例4のよう
にして樹脂の銅表層のガラス積層体が作成された。実施
例5の結果は表1に示された。銅剥離強度は、EPDM
ゴムを含まない実施例4の結果が3.15pliであっ
たのに対して5.1pliであった。
【0087】実施例6 本実施例はゴムではなく5ービニルー2ーノルボルネン
のを使用したプレポリマーの調整に関する。
【0088】25部のMHCS、21.4部のDCP
D、2.2含まない触媒E(3000ppmCPA/D
CPD)、5.8部の5ービニルー2ーノルボルネン、
および0.55部のチヌビン144をガラス容器に投入
した。撹拌装置と温度計が取り付けられており、容器は
25℃のウォーターバスにつけられた。25〜40℃の
温度に11時間保持された後、プレポリマーのゲル化点
は161℃で6分であった。
【0089】樹脂はテフロンライニングされ、離型剤に
より処理されたステンレス製の型に注がれ、窒素置換さ
れた100℃のオーブンに内に置かれ、100℃で1時
間、165℃で1時間、220℃で4時間、およびオー
ブン内で12時間かけてゆっくり冷却するという手順で
硬化された。
【0090】サンプルは硬化板から切り出され、実施例
1におけると同様にテストされた。結果は表1に示され
る。本実施例におけるサンプルの破断靭性強度は実施例
1のトリマーを含むサンプルのそれに近似している。
【0091】実施例7 本実施例は5ービニルー2ーノルボルネンとトリマーの
両者を使用し、ゴムを使用しないプレポリマーの調整に
関する。
【0092】2.90部の蒸留された5ービニルー2ー
ノルボルネン(Aldrich)、DCPD中のシクロ
ペンタジエントリマーの38.5wt%溶液12.39
部、17.89部のDCPD、0.657部のチヌビン
144、31.78部のMHCS、16.42部のトル
エンをガラス容器に投入した。
【0093】DCPD中に2750ppmの白金を含む
触媒溶液0.739部が加えられた。室温から56℃ま
で撹拌が行われ、触媒Dとして29.9ppmの白金が
さらに加えられ、ゲルタイムが155℃で3分20秒と
された。
【0094】溶剤はプレポリマー溶液から実施例1で述
べたように蒸発され、100℃のテフロンライニングの
ステンレス製の型に注がれた。型は窒素置換され、10
0℃のオーブン中に硬化のために置かれた。硬化は0.
6時間で100℃から159℃に加熱され、159ー1
61℃に1時間保持され、1時間で250℃に加熱さ
れ、250ー260℃に4.5時間保持され、オーブン
中で12時間かけてゆっくりと冷却されるという手順で
行われた。硬化された板からサンプルが切り出され、実
施例1のようなテストされた。結果は表1に示された。
このサンプルの破断靭性強度は、実施例1のサンプルの
それに近似していた。
【0095】実施例8 本実施例は、5ービニルー2ーノルボルネン、トリマー
およびゴムの組み合わせによるプレポリマーの調整に関
する。
【0096】トルエンの代わりに、16.43部のトル
エン中の6.57部のトリレン65の溶液23部が加え
られた以外は前述の実施例と同様にして混合物が調整さ
れた。
【0097】その後、DCPD中に2750ppmを含
む触媒溶液0.750部が加えられた。室温から56℃
まで撹拌が行われ、触媒Dとして20ppmの白金がさ
らに加えられ、ゲルタイムが156℃で3分20秒とさ
れた。
【0098】溶剤はプレポリマー溶液から実施例1で述
べたように蒸発され、115℃に加熱されたテフロンラ
イニングのステンレス製の型に注がれた。型は窒素置換
され、110℃のオーブン中に硬化のために置かれた。
硬化は1時間で100℃から160℃に加熱され、15
5ー160℃に1時間保持され、20分で255℃に加
熱され、255℃に4時間保持されることにより行われ
た。オーブン中で8時間かけてゆっくりと冷却された。
硬化された板からサンプルが切り出され、実施例1のよ
うなテストされた。結果は表1に示された。このサンプ
ルの破断靭性強度は、実施例7に比較して5.5倍であ
るが、ゴムを含有しないサンプルに比較して低下してい
る。
【0099】実施例9 本実施例はゴムを含有しないプレポリマーの調整に関す
る。
【0100】150.6部のMHCS、168.2部の
シクロペンタジエンダイマーとトリマー(最終ポリマー
中30%のトリマーを含む)、15.8部のNauga
rd76/チヌビン765/トルエンの比率が50/1
0.1/60.1の触媒Cを23.3部、79.6部の
トルエンを含むプレポリマー溶液が実施例1の方法によ
り調整された。
【0101】プレポリマーにはトルエン中の触媒Bの
9.05wt%の溶液のかたちで、80ppmの白金が
加えられ、ゲルタイムが160℃で2分1秒にされた。
なお、ゲルタイムはフィシャー・ジョーンズ融点測定装
置により、4滴の樹脂溶液を使用して測定された。
【0102】プレポリマー溶液は40℃で2.5から3
時間ロータリーエバポレーターにかけられ、99%以上
のトルエンが除去された。プレポリマーはその後、10
0℃に加熱されたステンレス製の型に注がれ、プログラ
ム制御可能なオーブン中で窒素置換され、硬化された。
硬化サイクルは、室温から160℃までは2℃/分で加
熱し、160℃で1時間保持し、160℃から250℃
までは1℃/分で加熱し、250℃に4時間保持し、オ
ーブン中で室温まで12時間でゆっくりと冷却するとい
うものであった。得られた成型板は透明であった。
【0103】サイクルは実施例1と同様にして調整、テ
ストされた。結果は表2に示された。ゴムを含まないポ
リマーは61J/m2の靭性強度を有していた。
【0104】
【0105】実施例10 本実施例はゴムをプレポリマーに添加する方法および低
分子量EPDMの効果について示す。
【0106】実施例9で述べられたプレポリマー溶液
は、触媒Bとしての75ppmの白金により活性化さ
れ、160℃で1分55秒のゲルタイムを与えた。95
部のプレポリマー(プレポリマーはまだ溶液である)に
低分子量EPDMゴムのトリレン65が5部が加えられ
た。溶液は15時間、室温で撹拌された。EPDMゴム
は溶解され、若干濁った溶液を形成した。プレポリマー
溶液混合物はロータリーエバポレーターにかけられ、硬
化され実施例9におけるようにテストされた。ストリッ
ピング後のプレポリマー混合物は、室温において若干濁
っていた(光学顕微鏡により小スケールの相分離が確認
された)。硬化された板は不透明で2相構造を有してい
た。
【0107】結果は表2に示された。5%の低分子量E
PDMゴムは、Tgまたは熱膨張率に大きな影響を与え
ることなく、靭性を86J/m2に増大させた。弾性率
は若干低下した。
【0108】実施例11 本実施例は、低分子量EPDMとエチリデンノルボルネ
ンの併用の効果について示す。
【0109】実施例9のプレポリマー溶液に触媒Bとし
て75ppmの白金が加えられ、ゲルタイムが60℃で
1分55秒にされた。実施例10の方法により5部のト
リレン67が95部の溶液中の活性化されたプレポリマ
ーに加えられた。他のすべての手順は実施例9に示され
ている。ストリップされたプレポリマー混合物と硬化さ
れた板は相分離をしていた。
【0110】結果は表2に示された。5%のトリレン6
7の付加は、Tgの低下やTCEの増大をともなわずに
靭性を85J/m2に増大させた。
【0111】実施例12 本実施例は、低分子量ポリイソプレン(イソプレン40
としてハードマン(株)、Belleville,N
J.から販売)は靭性の改良には効果がないことを示
す。
【0112】実施例9のプレポリマーに触媒Bとして8
0ppmの白金が加えられ、ゲルタイムが160℃で1
分55秒にされた。実施例10の方法により5部の低分
子量ポリイソプレンが95部の溶液中の活性化されたプ
レポリマーに加えられた。他のすべての手順は実施例9
に示されている。ストリップされたプレポリマー混合物
と硬化された板は透明で、相分離が発生していなことを
示していた。
【0113】結果は表2に示された。5%のイソプレン
4040の付加は、ベース樹脂の靭性を顕著に向上させ
ることはなかった。それは、このエラストマーにはハイ
ドロシレイションに対して活性な炭素ー炭素二重結合が
多すぎるからであ。エラストマーと樹脂との過剰な反応
が相分離を妨げるのである。他のエラストマーの場合に
は、より高いレベルの炭素ー炭素結合が許容される。
【0114】実施例13 本実施例は、部分的に水素化された低分子量ポリイソプ
レンの効果を示す。
【0115】水素化された物質を使用するのは、炭素/
炭素二重結合の数を減少させ、プレポリマーの硬化時の
反応を限定する。この限定された反応は相分離を促進
し、TgやTCEに大きな影響を及ぼすことなく靭性を
改良する。
【0116】実施例9のプレポリマー溶液に触媒Bとし
て75ppmの白金が加えられ、ゲルタイムが160℃
で1分59秒にされた。実施例10の方法により5部の
LIR290、90%水素化された低分子量ポリイソプ
レン(日商岩井アメリカンコーポレーション、ニューヨ
ーク、N.Y.)、が95部の溶液中の活性化されたプ
レポリマーに加えられた。他のすべての手順は実施例9
に示されている。ストリップされたプレポリマー混合物
と硬化された板は相分離をしていた。
【0117】結果は表2に示された。部分的に水素化さ
れた低分子量ポリイソプレンの5%の添加は、Tgの低
下やTCEの増大をともなわずに靭性を78J/m2
増大させた。弾性率はさして減少しなかった。
【0118】実施例14 本実施例は二重結合を含まない低分子量エチレンープロ
ピレンコポリマーは靭性を改良しないことを示す。
【0119】実施例9のプレポリマー溶液に触媒Bとし
て78ppmの白金が加えられ、ゲルタイムが160℃
で1分52秒にされた。実施例10の方法により低分子
量エチレンープロピレンコポリマーであるトリレンCP
80(ユニローヤルケミカル、Middlebury,
CT)5部が95部の溶液中の活性化されたプレポリマ
ーに加えられた。他のすべての手順は実施例9に示され
ている。ストリップされたプレポリマー混合物と硬化さ
れた板は相分離をしていた。
【0120】結果は表2に示された。低分子量のエチレ
ンープロピレンコポリマーはTgおよびTCEを改良す
るが、曲げ強度が減少し、靭性は顕著には改良されな
い。これは、このエラストマーが2つの二重結合を有し
ていないため、相の間の反応が不足しているためである
と考えられる。
【0121】実施例15 プレポリマー溶液が以下の手順で調整された。111.
1部のDCPD、2.1部のDCPD/CPA触媒(D
CPD中、0.275白金wt%)および55.9部の
トルエンがガラス容器に投入された。混合物は50℃に
1時間保持され、その後冷却され混合物Bを生成した。
混合物Aは、110.8部のMHCS、4.26部のN
augard76、0.85部のチヌビン765をガラ
ス容器に投入して調整された。添加終了後、混合物Aが
70℃に加熱され、混合物Bが反応温度を100℃以下
に維持しつつ、撹拌下、滴下された。
【0122】滴下完了後、反応溶液は70℃に加熱され
た。NMRにより、DCPDのノルボルネン炭素ー炭素
二重結合が99%が反応した時に、反応は終了したと考
えられる。
【0123】プレポリマー溶液に触媒Bとして10pp
mの白金が加えられ、ゲルタイムが160℃で2分1秒
にされた。実施例9の手順により、プレポリマーはスト
リップされ、硬化され、テストされた。ストリップされ
たプレポリマー混合物と硬化された板はどちらも透明で
あった。
【0124】結果は表2に示された。
【0125】実施例16 実施例15のプレポリマー溶液に、触媒Bとして10p
pmの白金が加えられた。溶液状態の、95部の活性化
されたプレポリマーに低分子量EPDMゴムであるトリ
レン65が5部、実施例10の手順にしたがって加えら
れた。他のすべての手順は実施例9に示されている。ス
トリップされたプレポリマー混合物と硬化された板は相
分離をしていた。
【0126】結果は表2に示された。5%の低分子量E
PDMゴムのプレポリマーへの付加は、Tg、TCE、
または弾性率への大きな影響をともなわずに、靭性を8
9J/m2に増大させた。
【0127】実施例17 本実施例は、非常に分子量の小さなEPDMの、靭性改
良および溶解性改良における効果を示す。
【0128】実施例15のプレポリマー溶液に、触媒B
として10ppmの白金が加えられた。溶液状態の、9
5部の活性化されたプレポリマーに非常に分子量の小さ
なEPDM(MW=3000)が5部、実施例10の手
順にしたがって加えられた。他のすべての手順は実施例
9に示されている。ストリップされたプレポリマー混合
物は室温において相分離していなかったが(光学顕微鏡
による)、硬化された板は相分離をしていた。
【0129】結果は表2に示された。5%の低分子量E
PDMのプレポリマーへの添加は、Tg、TCE、また
は弾性率への大きな影響をともなわずに、靭性を74J
/m2に増大させた。
【0130】実施例18 本実施例は、低分子量ブチルゴムの効果を示す。
【0131】実施例17のプレポリマー溶液に、触媒B
として10ppmの白金が添加された。低分子量ブチル
ゴムであるカレン800(商標名)の4.2部が20.
1部のトルエンに溶解された。このゴム溶液はプレポリ
マー溶液と混合され、プレポリマー/ゴム比が95/5
にされた。他のゴムに比べて高い粘度を有しているの
で、予備溶解が必要である。他のすべての手順は実施例
9および10に示されている。
【0132】結果は表2に示された。5%の低分子量ブ
チルゴムの添加は、Tg、TCE、または弾性率への大
きな影響をともなわずに、靭性を66J/m2に増大さ
せた。
【0133】実施例19 本実施例は、部分的に水素化された低分子量スチレンー
ブタジエンゴム(SBR)による樹脂の靭性改良につい
て示す。
【0134】20部の低分子量SBRであるリコン18
4(コロラドケミカルスペシャリティーズ、インコーポ
レイテッド、Grand Junction,CO:商
標名)が80部のシクロヘキサンに溶解され、100℃
で、パラジウム/炭素触媒の存在下、300psiの水
素圧下、3ー4時間、水素化された。得られた溶液は濾
過され、触媒が除去された。NMRによれば、87%の
脂肪族炭素/炭素二重結合が水素化された。濾過された
溶液は実施例17のプレポリマー溶液に加えられ、触媒
Bとしての10ppmの白金により活性化された。プレ
ポリマーとゴムの比率は95/5であった。他のすべて
の手順は実施例9および10による。硬化された板は相
分離をしていた。
【0135】結果は表2に示された。5%の水素化低分
子量SBRの添加は、良好なTg、TCE、および弾性
率を保ちつつ、強度を9500psiに、破断伸びを
5.2%に増大させた。靭性は64J/m2であった。
【0136】実施例20 本実施例は、部分的に水素化された低分子量ブタジエン
ゴムの効果について示す。
【0137】低分子量ブタジエンゴムであるリコン13
1(コロラドケミカルスペシャリティーズ、インコーポ
レイテッド、Grand Junction,CO)が
実施例19のように水素化され、濾過された。ゴム溶液
は60℃の真空オーブンで2時間以上にわたり、十分に
乾燥された。NMRの結果は、二重結合の92%が水素
化されたことを示した。
【0138】実施例17のプレポリマー溶液に触媒Bと
して10ppmの白金が加えられた。溶液状態の活性化
されたプレポリマー95部に5部の水素化されたリコン
131が実施例10のようにして加えられた。他のすべ
ての手順は実施例9による。硬化された板は相分離をし
ていた。
【0139】結果は表2に示された。5%の水素化リコ
ン131の添加は、Tg、TCE、および弾性率に大き
な影響を与えずに、強度を9700psiに、破断伸び
を5.6%に増大させた。靭性は65J/m2であっ
た。
【0140】
【0141】本発明について代表的な実施例に基づいて
説明をしてきたが、これらは本発明の技術的範囲につい
てなんらの限定を与えるものではなく、当業者の当然に
なしうる改良や変更を行ったものも本願発明に範囲に含
まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、試験片の形状を示す図である。
【図2】図2は、試験片の断面を示す図である。
【図3】図3は、試験方法を示す図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0104
【補正方法】変更
【補正内容】
【0104】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0140
【補正方法】変更
【補正内容】
【0140】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リチャード・リー・ブレイディ アメリカ合衆国デラウェア州19808,ウィ ルミントン,ヴェロナ・ドライブ 4313

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 i)少なくとも2つの、非芳香族、非共
    役の炭素ー炭素二重結合をその環に含む多環式ポリエン
    類から誘導される多環式炭化水素残基、およびii)環状
    ポリシロキサン類および/またはテトラヘドラルシロキ
    シシラン類からなる群より誘導された残基を交互に含
    み、炭素結合を介してシリコン結合に結合する、架橋有
    機シリコンポリマーを含む組成物であって、該組成物が
    架橋有機シリコンポリマーの連続相と少なくとも2つの
    ハイドロシレイション反応をすることができる炭素ー炭
    素二重結合を有する低分子量炭化水素エラストマーの不
    連続相を含むことを特徴とする組成物。
  2. 【請求項2】 前記エラストマーを0.5から20wt
    %含み、該エラストマーが直径0.001から100ミ
    クロンの粒子として存在し、エラストマーが>C=C<
    結合を50モル%未満の量で含む、請求項1記載の組成
    物。
  3. 【請求項3】 前記エラストマーを3から12wt%含
    み、該エラストマーが直径0.1から1.5ミクロンの
    粒子として存在し、エラストマーが>C=C<結合を2
    5モル%未満の量で含む、請求項2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 前記エラストマーを5から10wt%含
    み、該エラストマーが>C=C<結合を15モル%未満
    の量で含む、請求項3記載の組成物。
  5. 【請求項5】 前記エラストマーが低分子量ポリイソプ
    レンで部分的に水素化されたエチレンープロピレンージ
    エン ターポリマー類、部分的に水素化されたブタジエ
    ンポリマー、部分的に水素化されたスチレンーブタジエ
    ンポリマー、および分子量が100,000以下である
    ブチルゴムからなる群より選ばれる請求項1から4のい
    ずれか1項記載の組成物。
  6. 【請求項6】 エラストマーがエチレンープロピレンー
    ジエン ターポリマー類からなる群より選ばれる請求項
    6記載の組成物。
  7. 【請求項7】 前記残基(a)(ii)は環状ポリシロキ
    サンから誘導され、多環式炭化水素残基はジシクロペン
    タジエン、メチルジシクロペンタジエンおよびトリシク
    ロペンタジエンからなる群より選ばれる多環式炭化水素
    化合物より誘導される請求項1から6のいずれかに記載
    の組成物。
  8. 【請求項8】 ハイドロシレイション架橋可能な有機シ
    リコンプレポリマー組成物を含むプレポリマー組成物で
    あって、i)少なくとも2つの、非芳香族、非共役のハ
    イドロシレイション反応性の炭素ー炭素二重結合をその
    環に含む多環式ポリマー類とii)少なくとも2つのハイ
    ドロシレイション反応性SiH基の部分的な反応生成物
    であり、i)またはii)が3またはそれ以上のハイドロ
    シレイション反応性基を有する組成物において、少なく
    とも2つのハイドロシレイション反応可能な炭素ー炭素
    二重結合を有する炭化水素エラストマーを含むことを特
    徴とする組成物。
  9. 【請求項9】 前記エラストマーを0.5から20wt
    %含み、炭化水素エラストマーが>C=C<結合を50
    モル%未満の量で含み、該エラストマーが直径0.00
    1から100ミクロンの粒子として存在する請求項8記
    載の組成物。
  10. 【請求項10】 前記エラストマーを5から10wt%
    含み、炭化水素エラストマーが>C=C<結合を15モ
    ル%未満の量で含み、該エラストマーが直径0.1から
    1.5ミクロンの粒子として存在する請求項9記載の組
    成物。
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