JPH0692258A - 車両の後輪操舵装置 - Google Patents

車両の後輪操舵装置

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JPH0692258A
JPH0692258A JP24377292A JP24377292A JPH0692258A JP H0692258 A JPH0692258 A JP H0692258A JP 24377292 A JP24377292 A JP 24377292A JP 24377292 A JP24377292 A JP 24377292A JP H0692258 A JPH0692258 A JP H0692258A
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JP
Japan
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rear wheel
steering angle
steering
wheel steering
sensor
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Application number
JP24377292A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Nakamura
三津男 中村
Yoshihiko Tsuzuki
嘉彦 都築
Tetsushi Haseda
哲志 長谷田
Takashi Inaba
隆史 稲葉
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ステアリングの所定の回転角度毎にパルス信
号を発生するステアリングセンサを用いて後輪舵角を制
御する後輪操舵装置において、装置の起動後ステアリン
グ角を速やかに初期設定して、制御を速やかに開始でき
るようにする。 【構成】 ステアリングセンサ24からの出力パルスに
基づきステアリング角を更新し、このステアリング角と
車速センサ26が検出した車速とに基づき目標後輪舵角
を算出して、後輪舵角センサ16にて検出される後輪舵
角が目標後輪舵角となるように、駆動モータ12を介し
て後輪操舵機構10を駆動する後輪操舵装置において、
車両停止を含む低速走行時には後輪を前輪の操舵方向と
は逆方向に操舵する逆相制御を実行するようにし、装置
の起動時には、逆相制御実行時にステアリング角から目
標後輪舵角を算出するのに用いるマップを用いて、後輪
舵角からステアリング角を初期設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両運転者により回転
駆動されるステアリング装置の操舵角と車速とに基づき
後輪舵角を制御する車両の後輪操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の装置においては、ス
テアリング装置の操舵角(以下、単にステアリング角と
いう。)を検出するために、ステアリング装置の所定の
回転角度毎にパルス信号を発生するステアリングセンサ
が使用されている。
【0003】また、こうしたステアリングセンサは、ス
テアリング装置の角度変化によってパルス信号を発生す
るものであり、そのパルス信号だけではステアリング角
を検出することができないため、従来では、通常、ステ
アリングセンサを、ステアリング装置が中立位置にある
ときに基準パルスを出力するように構成し、当該装置の
起動後、ステアリングセンサからこの基準パルスが出力
されたときに、ステアリング角を基準角に初期設定し、
その後ステアリング角をステアリングセンサからのパル
ス信号により順次更新して行くことにより、制御に用い
るステアリング角を設定するようにしている。
【0004】しかし、こうした後輪操舵装置において
は、起動後、ステアリングセンサから基準パルスが出力
されるまでは、ステアリング角を設定することができな
いため、後輪操舵制御の開始が遅れるという問題があっ
た。一方、こうした問題を解決するために、例えば特開
平2−299976号公報に開示されているように、ス
テアリング角をバッテリによりバックアップされた不揮
発性の記憶装置(バックアップRAM)に記憶してお
き、起動直後に、その記憶したステアリング角を読み込
み、その後、ステアリングセンサからのパルス信号によ
りステアリング角を順次更新して行くことにより、制御
に用いるステアリング角を速やかに設定できるようにし
た後輪操舵装置も提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようにバ
ックアップRAMにステアリング角を記憶させる装置で
は、バッテリの充電や交換等のために、車両からバッテ
リを取り外した場合には、バックアップRAMに記憶し
たステアリング角が消滅してしまう。
【0006】このため、上記提案の装置においても、バ
ックアップRAMに記憶したステアリング角が消滅した
際には、従来装置と同様、起動後、ステアリングセンサ
から基準パルスが出力されるのを待って、ステアリング
角を初期値設定しなければならず、後輪操舵制御の開始
が遅れてしまう。
【0007】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
ので、バックアップRAMを使用することなく、起動後
速やかにステアリング角を初期設定して、後輪操舵制御
を実行することのできる車両の後輪操舵装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた本発明は、図1に例示する如く、車両の後
輪を操舵するための後輪操舵機構と、該後輪操舵機構を
駆動するアクチュエータと、前記後輪の舵角を検出する
後輪舵角センサと、車速を検出する車速センサと、車両
運転者により回転駆動される前輪操舵用のステアリング
装置に設けられ、該ステアリング装置の所定の回転角度
毎にパルス信号を発生するステアリングセンサと、該ス
テアリングセンサからの出力パルスに基づき前記ステア
リング装置の操舵角を算出するステアリング角算出手段
と、該ステアリング角算出手段にて算出された前記ステ
アリング装置の操舵角と前記車速センサにて検出された
車速とに基づき、車両の走行停止時を含む目標後輪舵角
を算出し、前記後輪舵角センサにて検出される実際の後
輪舵角が該目標後輪舵角となるように、前記アクチュエ
ータを駆動制御する制御手段と、を備えた車両の後輪操
舵装置において、前記ステアリング角算出手段が、当該
装置の起動直後に、前記後輪舵角センサにて検出された
後輪舵角に基づき、前記ステアリング装置の操舵角を初
期設定するステアリング角初期設定手段と、該初期設定
された前記ステアリング装置の操舵角を、前記ステアリ
ングセンサからの出力パルスに基づき順次更新するステ
アリング角更新手段と、を備えたことを特徴としてい
る。
【0009】
【作用】上記のように構成された本発明の車両の後輪操
舵装置においては、制御手段が、ステアリング角算出手
段にて算出されたステアリング装置の操舵角と車速セン
サにて検出された車速とに基づき、車両の走行停止時を
含む目標後輪舵角を算出し、後輪舵角センサにて検出さ
れる実際の後輪舵角がその算出した目標後輪舵角となる
ように、アクチュエータを駆動制御する。
【0010】また、ステアリング角算出手段では、ステ
アリング角初期設定手段が、当該装置の起動直後に、後
輪舵角センサにて検出された後輪舵角に基づきステアリ
ング角を初期設定し、その後、ステアリング角更新手段
が、この初期設定されたステアリング角をステアリング
センサからの出力パルスに基づき順次更新することによ
り、ステアリング角を設定する。
【0011】つまり、本発明の後輪操舵装置は、制御手
段の動作により、車両停止時にステアリング装置が操舵
される所謂据え切り時にも後輪操舵を行ない、車両発進
時の操縦安定性を確保するようにされているため、車両
の走行停止後、電源がオフされ、当該装置が動作を停止
した時点の後輪舵角とステアリング角とは対応してい
る。そこで、本発明では、当該装置の起動直後に後輪舵
角センサにて検出された後輪舵角を読み込み、後輪操舵
制御の実行時とは逆に、後輪舵角からステアリング角を
逆算することにより、ステアリング角を初期設定するよ
うにしているのである。
【0012】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。まず図2は、本実施例の後輪操舵装置全体の構成を
表す概略構成図であり、図3はその制御系の電気的構成
を表す電気回路図である。
【0013】図2に示す如く、本実施例の後輪操舵装置
は、車両の左右の後輪2RL,2RRを操舵するための
後輪操舵機構10と、この後輪操舵機構10を駆動する
直流モータ,ブラシレスモータ等からなる前記アクチュ
エータとしての駆動モータ12と、駆動モータ12の所
定の回転角度毎にパルス信号を発生するモータセンサ1
4と、後輪操舵機構10による後輪2RL,2RRの実
際の舵角を検出する後輪舵角センサ16と、車両運転者
が左右の前輪2FL,2FRを操舵するためのステアリ
ングホイール18からステアリングギヤボックス20に
至るステアリングシャフト22に取り付けられて、ステ
アリングシャフト22の所定の回転角度毎にパルス信号
を発生するステアリングセンサ24と、車速を検出する
車速センサ26と、当該装置の異常時に車両運転者に警
告を与える警告ランプ28と、これら各センサからの検
出信号に基づき目標後輪舵角を設定し、後輪舵角がこの
目標後輪舵角になるように駆動モータ12を駆動制御す
ると共に、装置の異常を検出して警告ランプ28を点灯
する電子制御装置(ECU)30とから構成されてい
る。
【0014】ここでまず、ステアリングセンサ24は、
図4(a)に示す如く、ステアリングシャフト22に固
定されたスリット板32と、このスリット板32を挟む
ように配設された検出素子部34とからなる周知のもの
である。すなわち、ステアリングセンサ24のスリット
板32には、ステアリングシャフト22を中心とする所
定角度毎に回転角検出用のスリット32aが穿設される
と共に、スリット板32の周縁の所定の位置に基準位置
検出用のスリット32bが形成されている。そして、検
出素子部34に設けられた一対のフォトインタラプタ3
4A,34Bにより、スリット32aを検出して、図4
(b)に示す如く、ステアリングシャフト22の所定の
回転角度毎にオン・オフ状態が反転し、位相がその反転
周期の1/2(△θ)だけずれた2種(A相,B相)の
パルス信号を発生すると共に、検出素子部34に設けら
れたフォトインタラプタ34Zにより、スリット32b
を検出して、図4(b)に示す如く、スリット32bに
対応したステアリングシャフト22の所定の回転角度位
置でオフ状態となるパルス信号(Z相)を発生するよう
にされている。
【0015】なお、上記各フォトインタラプタ34A,
34B,34Zは、図3に示す如く、夫々、ECU30
から抵抗器Rを介して電源供給を受けることにより発光
する発光ダイオードDと、上記スリット板32を介して
発光ダイオードDからの光を受光するフォトトランジス
タTRとから構成されている。
【0016】また、検出素子部34は、車両運転者がス
テアリングホイール18を操舵していないステアリング
シャフト22の中立位置(ステアリング角:0度)、及
びこの中立位置からステアリングシャフト22が左又は
右方向に1回転,2回転と回転駆動されているとき(ス
テアリング角:±360度,±720度のとき)に、フ
ォトインタラプタ34Zがスリット32bを検出するよ
うに、位置調整されている。
【0017】次に、後輪操舵機構10は、図5(a)に
示す如く、駆動モータ12の回転を減速する減速機10
aと、減速機10aからの回転出力を左右の後輪2R
L,2RRに伝達するギヤ機構10bとから構成されて
おり、後輪舵角センサ16は、減速機10aの出力軸に
接続されて、図5(b)に示す如く、ギヤ機構10bの
ギヤ位置,延いては後輪舵角に対応して変化する電圧信
号を出力する。つまり、後輪舵角センサ16は、図3に
示す如く、減速機10aの出力軸の回転位置に応じて抵
抗値が変化するポテンショメータにより構成されてお
り、ECU30からこの後輪舵角センサ16に電源を供
給することにより、後輪舵角に対応した検出電圧が得ら
れるようにされている。
【0018】なお、モータセンサ14は、ステアリング
センサ24と同様に、駆動モータ12の回転軸に固定さ
れたスリット板と、このスリット板を挟むように配設さ
れた検出素子部とから構成されており、図3に示す如
く、検出素子部に設けられた2個のフォトインタラプタ
14A,14Bにより、駆動モータ12の所定回転角度
毎にオン・オフ状態が反転し、位相がその反転周期の1
/2だけずれた2種(A相,B相)のパルス信号を発生
するようにされている。
【0019】次にECU30は、CPU,ROM,RA
M等からなる周知のマイクロコンピュータにより構成さ
れている。ECU30は、上述のように、駆動モータ1
2を駆動制御することにより後輪舵角を制御し、装置の
異常を検出した際には警告ランプ28を点灯してその旨
を車両運転者に報知するが、こうした異常検出時には、
駆動モータ12の通電を単に中止しただけでは、駆動モ
ータ12が自由に回転するため、左右の後輪2RL,2
RRが路面からの影響を受けて操舵されることがある。
【0020】そこで、本実施例では、図3に示す如く、
駆動モータ12にカットリレー12aを設け、後輪操舵
制御の実行時にはこのカットリレー12aをオンして、
ECU30側から駆動モータ12の通電電流を制御でき
るようにし、異常発生時等に後輪操舵制御を中止する際
には、このカットリレー12aをオフして、駆動モータ
12の正極端子と負極端子とを短絡することにより、駆
動モータ12の回転を固定できるようにされている。
【0021】また、ECU30は、車速が所定車速以上
となる車両の通常走行時には、ステアリングの操舵方向
と同方向に後輪操舵を行なう所謂同相制御を実行し、車
速が所定車速(例えば10km/h)未満の車両停止時を含
む低速走行時には、図6に示す如きマップを用いて目標
後輪舵角を算出することにより、ステアリングの操舵方
向と逆方向に後輪操舵を行なう、所謂逆相制御を実行す
るようにされている。
【0022】なお、この逆相制御の実行時には、図6に
示すマップから明かなように、車両の高速走行時に車両
運転者が通常に操舵するステアリング角範囲±θ(例え
ば、±90度)では、後輪舵角が中立位置に近い小さな
値となるように設定される。これは、車速センサ26の
故障等によって、車両が高速走行しているにもかかわら
ず、ECU30が車速が所定車速未満であると判断し
て、逆相制御を行なったときに、後輪2RL,2RRが
前輪とは逆方向に大きく操舵されるのを防止して、安全
性を確保するためである。
【0023】次に、ECU30にて実際に実行される後
輪操舵制御、特にECU30において起動直後に実行さ
れる後輪操舵制御について、図7に示すフローチャート
に沿って詳しく説明する。なお、図7に示す後輪操舵制
御は、図示しないイグニッションスイッチがオンするこ
とにより、ECU30に電源が投入されて、ECU30
が起動することにより開始される。
【0024】図7に示す如く、この後輪操舵制御が開始
されると、まずステップ110にて、後輪舵角センサ1
6からの検出信号に基づき、後輪舵角を読み込む。そし
て、続くステップ120にて、この読み込んだ後輪舵角
に基づき、図6に示した逆相制御用のマップを逆引きす
ることにより、後輪舵角に対応したステアリング角を読
み込み、これをステアリング角の初期値として設定す
る、ステアリング角初期設定手段としての処理を実行す
る。
【0025】こうして、ステアリング角の初期値を設定
すると、今度はステップ130に移行して、ステアリン
グセンサ24からの出力信号を読み込む。そして、続く
ステップ140にて、ステアリングセンサ24からの出
力信号の内、A相又はB相の信号が変化したか否かを判
断し、この信号が変化している場合には、ステップ15
0にて、その変化状態に応じてステアリング角を更新す
る、ステアリング角更新手段としての処理を実行する。
なおこうしたステアリング角の更新手順については、従
来より周知であるので、説明は省略する。
【0026】次に、ステップ150にてステアリング角
の更新処理を実行した場合、或はステップ140にて、
ステアリングセンサ24から出力されたA相及びB相の
信号が共に変化していないと判断された場合には、ステ
ップ160に移行して、ステアリングセンサ24からZ
相の信号(Low レベル)が入力されたか否かを判断す
る。そして、ステアリングセンサ24からZ相の信号が
入力されていなければ、後述のステップ200に移行
し、ステアリングセンサからZ相の信号が入力されてい
れば、現在、実際のステアリング角は基準角(0度,±
360度,±720度,…)であることから、続くステ
ップ170に移行して、現在制御に用いているステアリ
ング角とこの基準角とのずれ量を算出する。
【0027】次にステップ180では、ステップ170
で算出したステアリング角と基準角とのずれ量が予め設
定された許容範囲(例えば、基準角±90度)内にある
か否かを判断する。そして、ステアリング角と基準角と
のずれ量が許容範囲内にある場合には、ステップ190
にて、ステアリング角を基準角に補正した後、ステップ
200に移行し、逆に、ステアリング角と基準角とのず
れ量が許容範囲から外れている場合には、ステップ21
0に移行する。
【0028】次に、ステップ160にて、ステアリング
センサ24からZ相の信号が入力されていないと判断さ
れた場合、或は、ステアリング角と基準角とのずれ量が
許容範囲内にあり、ステップ190にて、ステアリング
角を基準角に補正した場合に実行されるステップ200
においては、ステアリング角と車速とに基づき目標後輪
舵角を算出し、この目標後輪舵角と後輪舵角センサ16
にて検出された実際の後輪舵角との偏差に基づき、駆動
モータ12の制御量を算出して、駆動モータ12を駆動
制御する、制御手段としての処理を実行する。そして、
こうしたモータ駆動制御が終了すると、再度ステップ1
30に移行することにより、上記処理を繰返し実行す
る。
【0029】一方、ステップ180にて、ステアリング
角と基準角とのずれ量が許容範囲から外れていると判断
された場合には、後輪舵角センサ16,ステアリングセ
ンサ24,或は駆動モータ12から後輪操舵機構10に
至る当該装置の駆動系に、何等かの異常が発生している
と考えられるので、ステップ210にて、その旨を車両
運転者に報知するために、警告ランプ28を点灯し、続
くステップ220にて、カットリレー12aをオフし
て、駆動モータ12の正極端子と負極端子とを短絡する
ことにより、駆動モータ12を現在の回転位置で固定
し、当該後輪操舵制御を終了する。
【0030】以上説明したように、本実施例の後輪操舵
装置においては、車速が所定車速(例えば10km/h)未
満の車両停止時を含む低速走行時に、後輪2RL,2R
Rを前輪2FL,2FRの操舵方向とは逆方向に操舵す
る逆相制御を実行することにより、車両停止時のステア
リング角と後輪舵角とが常に対応するようにし、ECU
30の起動直後に、後輪舵角センサ16により検出され
た後輪舵角と逆相制御用のマップとからステアリング角
を初期設定するようにされている。
【0031】このため、本実施例の後輪操舵装置によれ
ば、車両からバッテリが外されたとしても、ECU30
の起動時には、ステアリング角を正確且つ速やかに初期
設定することができる。また、本実施例の後輪操舵装置
においては、ステアリングセンサ24からステアリング
角の基準角を表すZ相信号が出力されたときに、制御に
用いるステアリング角を基準角に補正し、しかもそのず
れ量が許容範囲から外れているときには、ステアリング
センサ24或は後輪舵角センサ16に何等かの異常があ
ると判定して、その旨を車両運転者に報知すると共に、
駆動モータ12の回転を固定するようにされている。こ
のため、後輪操舵制御の制御精度を向上できると共に、
センサ異常時の安全性を向上することができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明の後輪操舵装
置においては、車両停止時にステアリング装置が操舵さ
れる所謂据え切り時にも後輪操舵を行なうことにより、
当該装置の動作停止時にも後輪舵角とステアリング角と
が対応するようにし、当該装置の起動直後に後輪舵角セ
ンサにて検出された後輪舵角に基づき、ステアリング角
を初期設定するようにしている。このため、本発明の後
輪操舵装置によれば、従来装置のように、車両からバッ
テリが取り外されること等により、後輪操舵制御の遅れ
が生じることはなく、装置の起動時に、ステアリング角
を、常に、正確且つ速やかに初期設定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を例示するブロック図である。
【図2】実施例の後輪操舵装置全体の構成を表す概略構
成図である。
【図3】実施例の後輪操舵装置の制御系の構成を表す電
気回路図である。
【図4】実施例のステアリングセンサの構成及びその出
力信号を表す説明図である。
【図5】実施例の後輪操舵機構の構成及びこの後輪操舵
機構に取り付けられた後輪舵角センサからの出力信号を
表す説明図である。
【図6】後輪操舵の逆相制御を実行する際に使用される
目標後輪舵角算出用のマップを表す説明図である。
【図7】ECUにて実行される後輪操舵制御を表すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
2FL,2FR…前輪 2RL,2RR…後輪 1
0…後輪操舵機構 12…駆動モータ 12a…カットリレー 14…
モータセンサ 16…後輪舵角センサ 18…ステアリングホイール 20…ステアリングギヤボックス 22…ステアリン
グシャフト 24…ステアリングセンサ 26…車速センサ 2
8…警告ランプ 30…電子制御装置(ECU) 32…スリット板
34…検出素子部 34A,34B,34Z…フォトインタラプタ D…発光ダイオード R…抵抗器 TR…フォトト
ランジスタ
フロントページの続き (72)発明者 稲葉 隆史 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の後輪を操舵するための後輪操舵機
    構と、 該後輪操舵機構を駆動するアクチュエータと、 前記後輪の舵角を検出する後輪舵角センサと、 車速を検出する車速センサと、 車両運転者により回転駆動される前輪操舵用のステアリ
    ング装置に設けられ、該ステアリング装置の所定の回転
    角度毎にパルス信号を発生するステアリングセンサと、 該ステアリングセンサからの出力パルスに基づき前記ス
    テアリング装置の操舵角を算出するステアリング角算出
    手段と、 該ステアリング角算出手段にて算出された前記ステアリ
    ング装置の操舵角と前記車速センサにて検出された車速
    とに基づき、車両の走行停止時を含む目標後輪舵角を算
    出し、前記後輪舵角センサにて検出される実際の後輪舵
    角が該目標後輪舵角となるように、前記アクチュエータ
    を駆動制御する制御手段と、 を備えた車両の後輪操舵装置において、 前記ステアリング角算出手段が、 当該装置の起動直後に、前記後輪舵角センサにて検出さ
    れた後輪舵角に基づき、前記ステアリング装置の操舵角
    を初期設定するステアリング角初期設定手段と、 該初期設定された前記ステアリング装置の操舵角を、前
    記ステアリングセンサからの出力パルスに基づき順次更
    新するステアリング角更新手段と、 を備えたことを特徴とする車両の後輪操舵装置。
JP24377292A 1992-09-11 1992-09-11 車両の後輪操舵装置 Pending JPH0692258A (ja)

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