JPH0691377A - 被溶接部材およびその溶接方法 - Google Patents

被溶接部材およびその溶接方法

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JPH0691377A
JPH0691377A JP24330392A JP24330392A JPH0691377A JP H0691377 A JPH0691377 A JP H0691377A JP 24330392 A JP24330392 A JP 24330392A JP 24330392 A JP24330392 A JP 24330392A JP H0691377 A JPH0691377 A JP H0691377A
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JP
Japan
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welded
base material
welded portion
stud bolt
groove
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JP24330392A
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English (en)
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Ryuichi Nara
龍一 奈良
Osamu Koga
修 古賀
Ryuichi Takayama
隆一 高山
Yoichi Fukuda
洋市 福田
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KIKUCHI PRESS KOGYO KK
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KIKUCHI PRESS KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アーク溶接法で溶接される被溶接部材の溶着
部と母材との間に気泡状のガスが残存しないようにし、
小さな空洞部の発生を防止して母材に対する被溶接部材
の大きな接合強度を確保する。 【構成】 被溶接部材であるスタッドボルト1の溶着部
2に端部が溶着部2の外端部まで達する溝3を形成し、
溶着部2と母材9との間でアークを発生させ、溶着部2
が溶解したスタッドボルト1を母材9に押圧して溶着部
2と母材9とを溶融圧着させるとともに、この圧着部に
残される気泡状のガスを溝3から溶着部2の外側に排出
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アーク溶接法で母材に
溶接される被溶接部材、およびその被溶接部材を溶接す
る方法に係り、例えばスタッドボルトを鋼板に溶接する
場合に利用できるものである。
【0002】
【背景技術】スタッドボルトの頭部を母材である鋼板に
アーク溶接法で溶接する場合には、把持部材で把持され
たスタッドボルトの頭部と鋼板との間に間隔をあけ、こ
れらに高電圧を印加してアークを生じさせ、これにより
スタッドボルトの頭部と鋼板とを溶解させ、スタッドボ
ルトを鋼板へ押圧することによりこれらを溶融圧着さ
せ、この後、溶融圧着部を自然冷却させてスタッドボル
トを鋼板に固定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、スタッ
ドボルトの頭部を鋼板にアーク溶接法で溶接するために
以上の作業を行なったところ、スタッドボルトの頭部と
鋼板との圧着部に気泡状のガスが残存し、このためこの
圧着部に小さな空洞部が複数発生していたのを見出し
た。なぜスタッドボルトの頭部と鋼板との圧着部に気泡
状のガスが残存してしまうのかは必ずしも明らかではな
いが、多分、アークによりスタッドボルトの頭部と鋼板
とが溶融したときにこれらの間にあった空気が、また
は、スタッドボルトに施されていたメッキが高温で蒸発
してガス化したものが、鋼板へスタッドボルトを押圧し
て圧着したときに、この圧着部に取り込まれてしまうか
らだと考えられる。
【0004】いずれにしても、スタッドボルトの頭部と
鋼板との圧着部に気泡状のガスによる小さな空洞部が複
数生じると、スタッドボルトと鋼板との接合面積がそれ
だけ減少し、大きな接合強度を得る上で好ましくない。
【0005】本発明の目的は、気泡状のガスを残存させ
ずに鋼板等の母材に溶接でき、このため母材に対する大
きな接合強度を得られるようになる被溶接部材、および
この被溶接部材の溶接方法を提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る被溶接部材
は、母材に溶着される溶着部を有し、母材との間に生じ
させるアークで溶解されるこの溶着部が母材に溶融圧着
される被溶接部材において、溶着部の表面に、端部がこ
の溶着部の外端部まで達する少なくとも1本の溝が形成
されていることを特徴とするものである。
【0007】また、本発明に係る被溶接部材の溶接方法
は、母材と、この母材から間隔をあけた被溶接部材の溶
着部との間にアークを生じさせ、このアークで溶解した
母材と溶着部とを被溶接部材の母材への押圧により溶融
圧着させる被溶接部材の溶接方法において、溶着部の表
面に、端部がこの溶着部の外端部まで達している少なく
とも1本の溝を形成し、溶融圧着時に母材と溶着部との
間に残存する気泡状のガスをこの溝を介して溶着部の外
側に逃すことを特徴とするものである。
【0008】以上において、被溶接部材はスタッドボル
トでもよく、或いは、ピン、ブロック等でもよく、その
種類は任意であり、また、母材は鋼板でもよく、或い
は、ブロック等でもよく、その種類は任意であり、これ
らの被溶接部材と母材はアーク溶接可能なものであれば
よい。
【0009】また、被溶接部材の溶着部に形成する溝は
一文字状、十文字状等の任意な形状でよい。
【0010】
【作用】本発明では、被溶接部材の溶着部の表面に溝が
形成されているため、被溶接部材を母材に押圧して溶融
圧着するとき、溶着部と母材との間に気泡状のガスが残
存していても、このガスは溝に侵入し、溝の端部は溶着
部の外端部まで達しているため、ガスは溝を通って溶着
部の外側に逃げ、このため、溶着部と母材との圧着部に
小さな空洞部が生じるのを防止できる。
【0011】
【実施例】以下に本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。本発明に係る被溶接部材は自動車部品取り
付け用のスタッドボルトであり、母材は鋼板である。図
1はそのスタッドボルト1を示し、スタッドボルト1の
頭部1Aには肉盛り状の溶着部2が設けられ、溶着部2
の表面2Aには溝3が形成されている。この溝3は溶着
部2の中心部を通って直線状に延び、その両端部は溶着
部2の外端部2Bまで達している。
【0012】図2は溶接ガン形式となっているドローン
アーク溶接装置を示し、この溶接装置の把持部材4でス
タッドボルト1は把持される。把持部材4は、シリンダ
5内に上下動自在に収納されたピストン6の下向きのピ
ストンロッド7の下端部に結合され、把持部材4とシリ
ンダ5との間にはばね8が介入されている。
【0013】このため、把持部材4とスタッドボルト1
はばね8で常に下向きに、即ち、鋼板9側に付勢されて
おり、シリンダ5にエアを供給してピストン6を上昇さ
せると、把持部材4とスタッドボルト1はばね8を圧縮
させながら所定長さ分上昇するようになっている。スタ
ッドボルト1、把持部材4、ばね8はシリンダ5に固定
されたフラッシュシールド10の内部に収納され、ま
た、シリンダ5は上下動自在な保持部材11で保持され
ている。電源12から延びるリード線13,14は把持
部材4と鋼板9に接続され、リード線13に設けられた
スイッチ15をオンにすると、スタッドボルト1と鋼板
9との間に高電圧が印加されるようになっている。
【0014】図3は、以上の溶接装置によりスタッドボ
ルト1を鋼板9に溶接する作業をその順序に従って示し
た図である。まず、図3のAで示すように、保持部材1
1の下降によりスタッドボルト1の溶着部2とフラッシ
ュシールド10の下端部とを鋼板9に押しつける。次い
で、図3のBで示すように、シリンダ5にエアを供給し
てピストン6を上昇させることにより、スタッドボルト
1を鋼板9から所定長さ分上昇させ、溶着部2と鋼板9
とを所定間隔、即ち、アーク抵抗分の間隔離間させる。
そして、スイッチ15をスタッドボルト1を上昇させる
と同時にオンにし、これにより溶着部2と鋼板9との間
でアーク16を発生させ、アーク熱で溶着部2と鋼板9
を溶解させる。
【0015】これ以降、溶着部2と鋼板9とが共に十分
な溶解の温度に達した後、シリンダ5へのエアの供給を
解除し、これによりばね8の付勢力でスタッドボルト1
を下向きに押圧し、図3のCで示すように、溶解してい
る溶着部2と鋼板9とを溶融圧着させるとともに、スイ
ッチ15をオフにする。
【0016】図4はこの溶融圧着時における溶着部2と
鋼板9の拡大断面図である。溶着部2が鋼板9に溶融圧
着されたときには、これらの間に、空気や、スタッドボ
ルト1から高温で蒸発したメッキがガス化したもの等と
思われる気泡状のガス17が存在している。しかし、本
実施例では、溶着部2には溝3が形成されているため、
溶着部2と鋼板9が溶解状態となっている間にこれらの
ガス17は自由移動して溝3内に入り、溝3の端部は、
図1で示した通り、溶着部2の外端部2Bまで達してい
るため、ガス17は溝3を介して溶着部2の外側に排出
される。
【0017】このため、溶着部2と鋼板9との圧着部か
らガス17が逃げ、この圧着部には小さな空洞部が発生
せず、自然冷却により圧着部が固化したときには、溶着
部2は大きな面積で鋼板9に接合されており、このた
め、スタッドボルト1の鋼板9に対する接合強度は大き
くなっている。
【0018】図5は、溶着部2の表面2Aに形成する溝
の各種実施例を示す。図5のAで示した溝は、図1で示
した溝3であり、この溝3は一文字状に形成されてい
る。図5のBで示した溝18は、溶着部2の円周方向に
等角度間隔で3本形成されている。図5のCで示した溝
19は、溶着部2に直角に2本形成され、十文字状とな
っている。
【0019】溶着部2の表面2Aに形成する溝はこれら
に限定されず、例えば升目状に複数本形成してもよく、
溶着部2の外端部2Bまで端部が達する少なくとも1本
の溝を溶着部2の表面2Aに形成することにより、前述
した作用効果と同様な作用効果を得られる。
【0020】なお、本発明に係る溶接方法は、図2で示
した構造以外の構造を有する溶接装置によっても実施で
き、また、その溶接装置は自動溶接装置でもよく、或い
は、手動溶接装置でもよい。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、母材に溶着される被溶
接部材の溶着部に溝を形成し、この溝の端部を溶着部の
外端部まで延ばしたため、母材にアーク溶接法で被溶接
部材を溶接するために溶着部を母材に溶融圧着させた
際、溶着部と母材との間に存在する気泡状のガスを溝を
介して溶着部の外側に排出することができ、このため、
圧着部に気泡状のガスは残らず、この圧着部に小さな空
洞部が多数生じないため、被溶接部材と母材との大きな
接合面積を確保でき、母材に対する被溶接部材の接合強
度を大きくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】被溶接部材であるスタッドボルトの全体斜視図
である。
【図2】溶接装置を示す要部断面の正面図である。
【図3】図2の溶接装置による溶接作業をその順序に従
って示した作業工程図である。
【図4】被溶接部材の溶着部と母材との溶融圧着直後を
示す拡大断面図である。
【図5】被溶接部材の溶着部に形成する溝の各種実施例
を示す溶着部の平面図である。
【符号の説明】
1 被溶接部材であるスタッドボルト 2 溶着部 2A 表面 2B 外端部 3,18,19 溝 4 把持部材 5 シリンダ 8 ばね 9 母材である鋼板 10 フラッシュシールド 16 アーク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 母材に溶着される溶着部を有し、前記母
    材との間に生じさせるアークで溶解されるこの溶着部が
    前記母材に溶融圧着される被溶接部材において、前記溶
    着部の表面に、端部がこの溶着部の外端部まで達する少
    なくとも1本の溝が形成されていることを特徴とする被
    溶接部材。
  2. 【請求項2】 母材と、この母材から間隔をあけた被溶
    接部材の溶着部との間にアークを生じさせ、このアーク
    で溶解した前記母材と前記溶着部とを前記被溶接部材の
    前記母材への押圧により溶融圧着させる被溶接部材の溶
    接方法において、前記溶着部の表面に、端部がこの溶着
    部の外端部まで達する少なくとも1本の溝を形成し、前
    記溶融圧着時に前記母材と前記溶着部との間に残存する
    気泡状のガスを前記溝を介して前記溶着部の外側へ逃す
    ことを特徴とする被溶接部材の溶接方法。
JP24330392A 1992-09-11 1992-09-11 被溶接部材およびその溶接方法 Pending JPH0691377A (ja)

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Cited By (5)

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Effective date: 20020507