JPH0690072A - 基板実装方式および電子システム実装方式 - Google Patents

基板実装方式および電子システム実装方式

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JPH0690072A
JPH0690072A JP5181183A JP18118393A JPH0690072A JP H0690072 A JPH0690072 A JP H0690072A JP 5181183 A JP5181183 A JP 5181183A JP 18118393 A JP18118393 A JP 18118393A JP H0690072 A JPH0690072 A JP H0690072A
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node
board
connector
circuit
main
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JP5181183A
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Noboru Tanabe
昇 田邊
Maki Suzuki
真樹 鈴木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Publication of JPH0690072A publication Critical patent/JPH0690072A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/14Structural association of two or more printed circuits
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/14Structural association of two or more printed circuits
    • H05K1/144Stacked arrangements of planar printed circuit boards

Landscapes

  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Combinations Of Printed Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多くの部品からなるシステムを密に結合する
ことを可能とし、二次元、三次元方向への拡張性を有す
る基板実装方式を提供することを目的とする。 【構成】 電源供給バーに主基板を固定し、水平方向に
隣接する二枚の主基板間をまたぐようにして水平接続基
板をスタック接続することにより二次元状モジュールを
構成し、各主基板面に垂直に垂直接続基板を立て、その
上から主基板を積み重ねることにより三次元モジュール
を構成する。 【効果】 三次元方向への柔軟な拡張性を実現し、大規
模な電子機器の部品間を周波数特性が良く信頼性の高い
多数の配線で結合することを可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高密度実装を要求される
超並列計算機をはじめとする電子機器全般の実装方式に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、計算機システムの発達に伴なっ
て、電子機器の高密度実装が要求されるようになってき
た。従来においては、このような実装方式としてプリン
ト基板による二次元方式への広がりを持つ実装方式が広
く使用され、基板間の接続にはバックプレインやケーブ
ルが広く用いられている。
【0003】ところが、製造可能なプリント基板の大き
さには限界があるため、一枚の基板上に搭載できる部品
数は基板の面積で制限され、バックプレインによる基板
間接続配線本数は基板の一辺の長さで制限され、バック
プレインにより結合可能な基板の枚数は、バックプレイ
ンの基板の大きさで制限される。
【0004】以上のように従来の二次元実装方式では非
常に多くの部品からなる大規模なシステムを密に結合す
ることが困難であった。
【0005】一方、基板間接続配線本数の向上をはかる
ために基板を積み重ねる方法や、光配線を用いる三次元
実装方式を既に提案してきた。しかし、これらは基板を
積み重ねる方向への拡張性はあるが、基板面という残さ
れた二次元方向への拡張性に乏しい。このため例えば三
次元メッシュ結合された超並列計算機などを実装する際
に、プロセッサ数を多くとるためには三方向のうち一方
向にのみ長い構成にせざるを得ないという欠点があっ
た。また、基板枚数の拡張という一次元方向への拡張で
は、基板枚数に比例したプロセッサ数の増加しか伴わな
いため、プロセッサ数増加に対する効果が薄かった。
【0006】一方、プロセッサ数が多い並列計算機を構
成する場合、実装が容易であり、自然界の問題のマッピ
ングがしやすいものが多い、配線の利用効率が高い、と
いった理由から二次元メッシュ結合やその端部をドーナ
ツ状に結合した二次元トーラス結合が広く用いられてき
た。特にトーラス結合にした場合、結合網の平均通信距
離および平均通信距離がメッシュの半分になり、周期的
境界条件を用いるシミュレーション時にも通信時間が均
一になるので能力が高い。
【0007】従来はメッシュ結合やトーラス結合を有す
る並列計算機を実装する場合、一個または数個のプロセ
ッサを搭載した基板間を、全基板間配線をケーブルを用
いて接続したり、バックプレインとケーブルを併用して
実装することが一般的であった。
【0008】トーラス結合にする場合にはメッシュの端
部をドーナツ状に接続する必要があるので、一枚のバッ
クプレインだけでは収まらない大規模システムでは、そ
の部分だけケーブル長が長くなり、転送速度の向上を妨
げていた。転送速度の向上を優先するために単純なメッ
シュですましてしまうケースも見受けられる。
【0009】このため高並列計算機PAX128やQC
DPAXなどのように、筺体をドーナツ状にしてケーブ
ル長が端部で長くならないように実装している例もあ
る。しかし、この方式を三次元トーラスに拡張するのは
難しい。
【0010】即ち、ケーブルを用いる従来の実装方法で
はある程度以上周波数を上げるのは困難になり、また、
パラレル通信路のビット幅向上により転送速度の向上を
はかろうとしても、ケーブルを駆動するためのドライバ
ーが必要となるので消費電力や実装密度の観点から不利
になる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の基
板実装方式においては非常に多くの部品からなる大規模
なシステムを多数の配線で密に結合することが困難であ
った。また従来は部品間が密に結合されている部分の規
模を拡張することができなかったり、一方向に限られて
いたりした。
【0012】一方、従来における電子システム実装方式
では大規模なトーラス結合網を構築するためにケーブル
を用いざるを得ず、高周波、高信頼、多ビット幅の通信
路を作ることが困難であった。
【0013】この発明はこのような従来の課題を解決す
るためになされたもので、その第1の目的は多くの部品
からなる大規模なシステムを多数の配線で密に結合する
ことを可能にし、二次元および三次元方向への拡張性を
有する基板実装方式を提供することである。
【0014】また、第2の目的は、拡張性があり、ノー
ド間の配線距離がほぼ均一で長距離配線を排除し、かつ
ケーブルを不要とする大規模高速トーラス結合網の実現
を可能とする電子システム実装方式を提供することであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願第1の発明では主基板を水平方向に複数枚並設
して所定サイズの基板を作成する基板実装方式であっ
て、前記主基板面上の周辺部に、該主基板面の垂直方向
に着脱可能な第1のコネクタを設け、前記第1のコネク
タと嵌合し得る第2のコネクタを面上周辺に有する水平
方向接続基板を用いて隣接し合う主基板間を接続し、前
記所定サイズの基板を作成することが特徴である。
【0016】また、本願第2の発明では、第1の発明の
基板実装方式において、前記各主基板の表面及び裏面に
第3のコネクタを設け、該主基板の法線方向に複数の主
基板を所定間隔で平行配置し、前記平行配置された各主
基板は、前記第3のコネクタと嵌合し得る第4のコネク
タを面上周辺に有する垂直方向接続基板を用いて接続さ
れることを特徴とする。
【0017】本願第3の発明は、ノードを有する複数の
回路ブロックをn次元方向(n≦3)にトーラス結合し
て構成される回路モジュールを実装する電子システム実
装方式において、前記回路ブロックは一つの次元方向毎
に、ノードの両端と接続される端子T1,T2と、該端
子T1,T2間と平行して配設された短絡線の端子T
3,T4とを有し、端部に位置しない回路ブロックの端
子T1,T3は一方に隣接する回路ブロックの端子T
4,T2とそれぞれ接続されるとともに、端子T2,T
4は他方に隣接する回路ブロックの端子T3,T1とそ
れぞれ接続され、端部に位置する回路ブロックは、隣接
する回路ブロックが存在しない方の端子T1,T3又は
T2,T4を短絡することを特徴とする。
【0018】本願第4の発明は、2n 個(nは次元数)
のノードを有する回路ブロックをn次元方向(n≦3)
にトーラス結合して構成される回路モジュールを実装す
る電子システム実装方式において、前記回路ブロックは
一つの次元方向毎に各ノードのノード間接続用端子を有
し、端部に位置しない回路ブロックのノード間接続用端
子はそれぞれ隣接する回路ブロックのノード間接続用端
子の一つと接続され、端部に位置する回路ブロックは隣
接する回路ブロックの存在しない方のノード間接続用端
子のトーラスを形成するものどうしを短絡することを特
徴とする。
【0019】
【作用】上述の如く構成された本願第1の発明では、主
基板は基板の周辺部に水平方向接続に用いられるスタッ
ク用コネクタ(第1のコネクタ)を具備するので、主基
板を二次元状に並べた時に隣接する主基板の周辺部のス
タック用コネクタどうしが近接した領域に並ぶ。このた
めスタック用コネクタ(第2のコネクタ)を主基板に対
向する面に具備した水平接続基板を二枚の主基板にまた
がるようにかぶせ、コネクタを合体させることにより、
隣接する主基板のコネクタ間をケーブルを用いることな
く極めて短距離で接続することが可能になる。
【0020】そして、本発明を用いればコネクタの合体
は主基板を動かさなくても可能であり、主基板を固定し
た状態での組み立てが可能なので構造的に安定したモジ
ュールを構成することができる。
【0021】また、一回のコネクタの合体作業は主基板
の一辺分以下のローカルな領域にあるコネクタのみの合
体に閉じさせることができるため、主基板の枚数に無関
係にコネクタ挿入力が決まる。ゆえに二次元方向への主
基板の拡張性へのコネクタ挿入力により制約を排除する
ことができる。
【0022】以上のようにして基板間の配線を一定の配
線密度を保ったままで、二次元方向に多数の基板を拡張
することができる。二次元方向への拡張枚数に制約が無
いために、無理に基板を大きくしなくても小さな主基板
を用いて巨大な基板とほぼ等価な二次元状モジュールを
構成することができる。このため基板の設計コストを節
約することが可能になり、故障が発生した場合でも故障
箇所を含む小さな基板のみを交換すれば良いので故障修
理時のダメージが少ない。
【0023】また、本願第2の発明では、第1の発明を
用いた基板間接続方式において、まず主基板の表面およ
び裏面に基板面について対称な位置に垂直方向接続に用
いられる表面実装型コネクタ(第3のコネクタ)を具備
させる。さらにこの主基板上の表面実装型コネクタと接
続するコネクタ(第4のコネクタ)を基板の向かい合う
二辺に具備する垂直接続基板を用意する。
【0024】組み立て方は、まず主基板および水平接続
基板により構成される二次元状モジュールを作り、この
主基板の表面上の表面実装型コネクタと垂直接続基板上
のコネクタを合体させることにより主基板に垂直接続基
板を垂直に立てる。この状態の垂直接続基板上のもう一
辺上のコネクタに対して、第2の二次元状モジュールを
構成する主基板をかぶせるようにしてこの主基板の裏面
上の表面実装型コネクタを合体させる。主基板をかぶせ
る作業は一枚の小さな主基板ごとに独立に行うことがで
きるので、一枚の主基板上の垂直方向接続用のコネクタ
の個数により合体時に必要な挿入力が決定され、全体の
基板枚数にはよらない。
【0025】第1の二次元状モジュールの上に積み重ね
られた第2の二次元モジュールを構成する主基板の間
は、第1の二次元モジュールを構成した方法と同様に水
平接続基板により接続する。こうして二階建ての三次元
モジュールが完成する。一階建てから二階建てに拡張し
た方法を繰り返すことにより三次元方向へさらに拡張す
ることができる。
【0026】このように第1の発明のみを適用した場合
拡張性がなかったもう一つの方向にも拡張性ができ、ケ
ーブルを使うことなく全体として三次元方向全てに拡張
性を有するようになる。
【0027】また、第3の発明では、ノードの結合形態
にリング状構造を有するシステムを構成する電子回路モ
ジュールにおいて、一つ以上の回路ブロックが搭載さ
れ、回路ブロック中のあるノードが物理的配置の上で隣
接しているノードに隣接しているノード(つまり隣の隣
にあるノード)と結合するための一つ飛び配線が具備さ
れる。この配線は回路モジュール内に複数の回路ブロッ
クがある場合には回路モジュール内に設けられる。
【0028】回路モジュール間にまたがるノード間を接
続する場合は、そのために回路モジュールの端部の周辺
に回路モジュール外に引き出すための結合部を具備して
いる。つまりこの回路モジュールを規則正しく並べる
と、回路ブロック端部にある結合部どうしが近接するよ
うになる。この結合部には、結合部からの物理的配置の
上で隣の回路ブロック内のノードに直接接続した配線
と、その回路ブロックのさらに隣の回路ブロックから導
かれる配線(一つ飛び配線)が接続されている。
【0029】具体的には、第1の回路ブロックの端子T
1と、この回路ブロックと隣接する第2の回路ブロック
の端子T4とを接続し、同様に第1の回路ブロックの端
子T3と第2の回路ブロックの端子T2を接続する。ま
た、第1の回路ブロックの端子T2,T4は、この第1
の回路ブロックの第2の回路ブロックとは反対側に隣接
する第3の回路ブロックの端子T3,T1とそれぞれ接
続する。そして、端部に存在する回路ブロックは、隣接
する回路ブロックがない方の端子T1,T3、又は端子
T2,T4を短絡する。これによって、一つ飛び配線が
可能となり、すべてのノードをほぼ等距離の比較的短い
配線によりリング状に結合することができる。また、上
記のリング状構造を二次元方向、三次元方向へと拡張す
れば、二次元、三次元状のトーラスを構成することがで
きる。
【0030】本願第4の発明では、ノードの結合形態に
リング状構造を有するシステムにおいて、最小単位とな
る回路ブロックは複数のノードを具備し、単位回路ブロ
ック内のノードからの全ての結合用配線は単位回路ブロ
ック外に出され単位回路ブロック内のノードは隣接する
回路ブロック内のノードと結合される。また、複数のノ
ードからなる一つ以上の単位回路ブロックを搭載した回
路モジュールは端部周辺に配置される結合部を具備す
る。
【0031】隣接する単位回路ブロック上のノード間結
合が回路モジュール間にまたがる場合は、回路モジュー
ルを規則的に並べた際に近接する上記結合部と、その結
合部間を接続する接続手段により結合される。
【0032】回路モジュールを規則的に並べ、隣接回路
モジュール間を上記のように回路モジュールの端部の周
辺に配置される結合部と接続手段とを結合した状態では
回路ブロックのアレイの端部以外にある全てのノードが
隣の単位回路ブロック内のノードと結合されることにな
る。
【0033】この状態では回路モジュールのアレイの端
部に第1の接続手段が結合されずに残っている結合部が
あり、この結合部内配線の中で、端部の単位回路ブロッ
ク内の所定のノードの配線間を短絡するための接続手段
をこの結合部に結合する。このようにすることにより全
てのノードをほぼ等距離の比較的短い配線によりリング
状に結合することができる。
【0034】また、上記のリング状構造を二次元方向、
三次元方向へと拡張すれば、二次元、三次元トーラスを
構成することができる。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本願第1、第2の発明に係る基板実装方式
が適用された実装基板の一実施例を示す構成図であり、
図2は本願第1の発明方式が適用された第一実施例にて
基板を組み立てる際の説明図である。
【0036】図2に示すように、水平方向の実装には主
基板5と水平接続基板4の二種類の基板と電源供給バー
1を用いる。図3に主基板5の見取り図、図4に水平接
続基板4の見取り図、図5に電源供給バー1の見取り図
を示す。
【0037】図3に示すように、主基板5の片面の四辺
の周辺部には基板スタック用のコネクタ3を搭載し、基
板面に垂直な方向に接続部を出す、このコネクタはスル
ーホール型でも良いし、表面実装型でも良い。コネクタ
3は各辺に一個ずつ搭載しても良いし、ピン数が必要で
あれば他の部品実装面積が減るが各辺に複数並べること
により、より多ピンの接続にも対応することができる。
例えば現時点で入手可能な0.5mmピッチの表面実装型
小型コネクタを複数用いれば10平方cm程度のコネクタ
用領域を主基板の各辺に設けることができれば300〜
400ピン程度の信号ラインを四方向に設けることも可
能である。
【0038】コネクタ3が搭載される領域以外の主基板
の領域には電子部品10が搭載され、例えば超並列計算
機のプロセシングエレメントなどが実装される。また、
主基板5に搭載されている回路はコネクタ3に対するイ
ンタフェースが取れていれば必ずしもシステム内で共通
でなくても良い。
【0039】一方、図4に示すように水平接続基板4の
片面には主基板5の周辺部の上記の基板スタック用コネ
クタ3と合体可能なコネクタ3を実装する。このコネク
タ3も主基板5同様にスルーホール型でも良いし、表面
実装型でも良い。水平接続基板4上には電子回路を搭載
しても良いし、電子部品を載せなくても良い。水平接続
基板4内の配線は非常に配線距離が短く、基板であるた
め主基板とインピーダンスを整合させやすく反射や外部
ノイズからの影響を抑えられるので、ケーブルを用いる
場合に比べドライバなしの通信を行った場合の信頼性が
高く、より高周波の伝送が可能になる。特に信号数が多
い場合ドライバが省略できる本実装方式の実装密度向上
に対する効果は大きい。
【0040】また、図5に示すように、電源供給バー1
は、主基板5に対して電源を供給するとともに、主基板
5の保持のために用いられる。このため主基板5は電源
パッド11,12を具備し、ビスを通すための穴13が
設けられている(図3参照)。電源供給バー1には主基
板5の電源パッド11,12およびビス用穴13の位置
に合わせてネジ山を切った穴15が設けられている。電
源供給バー1は図6のように直線的な金属製の棒にネジ
穴15を設けたものでも良いが、電源パッドに十分に電
源供給能力がある場合は図5のように電源パッド接触部
14を突起16させることにより部品搭載面積を増加さ
せることができる。
【0041】組み立て時にはまず図7に示すように規則
的に並べられた状態で、筐体支柱8、電源供給バー支柱
9に固定された電源供給バー1に主基板5を軽く固定ネ
ジ6にてネジ止めし、半固定状態にする。次に水平接続
基板4を用いて基板面に水平な方向に隣接する二枚の主
基板間を接続する。図8に二枚の主基板5と水平接続基
板4の接続時の側面図を示す。このような水平接続基板
4の合体作業を繰り返すことにより図2に示されるよう
な二次元状のモジュールが形成されていく。ネジ6は半
固定状態で水平接続基板4の合体が行われるので若干の
位置ズレは水平接続基板4合体時に補正される。適当な
範囲の主基板5群が水平接続されたところで順次電源供
給バー1への固定ネジ6を強く締めて、固定状態にする
ことによりコネクタ部への応力を軽減し、構造的に安定
させる。基板の保持はコネクタ3ではなく電源供給バー
1が行うことになるのでコネクタ3への応力は少ないた
め、機械的強度は少ないがピン密度が高いという特質を
持つ表面実装型コネクタを使用することができる。
【0042】このような実施例方式を用いればコネクタ
3の合体は主基板5を動かさなくても可能であり、主基
板5を固定した状態での組み立てが可能なので構造的に
安定したモジュールを構成することができる。
【0043】また、一回のコネクタ3の合体作業は主基
板5の一辺分以下のローカルな領域にあるコネクタ3の
みの合体に閉じさせることができるため、主基板5の枚
数に無関係にコネクタ3挿入力が決まる。ゆえに二次元
方向への主基板5の拡張性へのコネクタ挿入力による制
約を排除することができる。
【0044】以上のようにして基板間の配線を一定の配
線密度を保ったままで、二次元方向に多数の基板を拡張
することができる。このとき、二次元方向への拡張枚数
に制約が無いために、無理に基板を大きくしなくても小
さな主基板を用いて巨大な基板とほぼ等価な二次元状モ
ジュールを構成することができる。
【0045】このため基板の設計コストを節約すること
が可能になり、故障が発生した場合でも故障箇所を含む
小さな基板のみを交換すれば良いので故障修理時のダメ
ージが少ない。
【0046】なお、特に大規模な二次元状モジュール1
9を構成するときなどには図9のように電源供給バー1
を地面に対して水平方向に配置すると手のとどかない領
域20が存在するので、図10のように垂直な方向に配
置することにより、組み立て作業を楽にすることができ
る。また垂直な方向に電源供給バー1が配置されていれ
ば重力による電源供給バー1の変形を少なくできるとい
う効果もある。
【0047】以上のように二次元方向への自由な拡張性
が実現できる。しかし、例えば超並列計算機の実装に用
いるならば図11に示すようにプロセシングエレメント
24が通信路23で二次元メッシュ結合される超並列計
算機を実装することは容易になるが、プロセシングエレ
メントを一万台以上具備するマシンでは最大プロセッサ
間距離が大きくなりすぎる。例えば16384台の場合
二次元メッシュの最大プロセッサ間距離は256,65
536台の場合は512となり、隣接プロセシングエレ
メント間通信以外を必要としない応用以外は現実的では
ない。このため二次元メッシュ結合が実装できるだけで
は応用範囲が限定されることになる。
【0048】また二次元状のモジュールの大きさは例え
一個のプロセシングエレメントが10cm角の基板で実現
できたとしても16384台の場合で12.8m角、6
5536台の場合では25.6m角の大きさになり非常
に大きな空間を必要とする。そこで次に本願第2の発明
をさらに適用して三次元状のモジュールを実装すること
を考え、三次元メッシュ結合の超並列計算機が実現でき
ることを示す。
【0049】本願第2の発明に係る第2実施例を適用す
るためには図12に示すような主基板5を用いる。すな
わち、水平方向の接続のためのコネクタの他に垂直方向
に接続するためのコネクタ2を設けてある。なおこのコ
ネクタ2は水平接続用のコネクタ3が実装されている面
に実装するとともに、図13に示すように裏面の基板面
に対して対称な位置にも垂直方向接続用コネクタ2を実
装する。このため垂直接続用のコネクタ2は表面実装型
が用いられる。このような用途に使用できるコネクタも
水平接続と同等のピン実装密度のものが利用できる。す
なわち基板面に垂直な二方向にも300〜400ピン程
度を10平方cmあたり出すことが可能になる。
【0050】このような表裏に垂直接続用コネクタ2を
具備した主基板5に対して合体することが可能な図14
に示すような垂直接続基板7を用意する。垂直接続基板
7の相対する二辺にはアングルタイプのコネクタ25が
搭載される。
【0051】次に、以上のような主基板5、垂直接続基
板7および水平接続基板4の三種類の基板を用いて、三
次元モジュールを組み立てる方法を説明する。
【0052】まず、水平接続基板4により主基板間を接
続し、二次元モジュールを組み立てるところまでは前述
の例と同様に行う。次にこの二次元モジュールに対し、
図15のように主基板5上の垂直方向接続コネクタ2に
垂直接続基板7を差し込む。この状態で電源供給バー1
を図16のように所定の位置に配置し、電源供給バー1
の固定部に固定する。次に図1に示すように垂直接続基
板7と新たな主基板5をコネクタ2で上からかぶせるよ
うに合体させていく。以上の操作を繰り返していくこと
により、主基板面に垂直な方向に二次元モジュールを積
み重ねて拡張することができる。
【0053】以上のような実装方法により東西南北上下
の六方向に対し10cm角程度の基板がそれぞれ300本
程度のプリント基板配線により結合される三次元状モジ
ュールを構成することが可能になる。例えばこれを超並
列計算機の実装に用いると半分の配線を接地線として使
うような高速高信頼な通信路を構成したとしても十分な
転送幅を確保した超高速の通信能力を持つ三次元メッシ
ュ結合網を構成することができる。
【0054】そして、第2の発明を適用したことによ
り、二次元メッシュ結合から三次元メッシュ結合にする
ことにより、大規模な二次元メッシュで問題となってい
た最大転送距離がプロセッサ数の平行根に比例していた
ものが三乗根に比例するに過ぎなくなるので、応用範囲
が広くなる。例えば二次元メッシュでは16384台構
成だとしても最大転送距離は256もあるのに対し、二
倍のプロセッサ数を持つ32768台構成の三次元メッ
シュでは最大転送距離は96にすぎず、隣接しないプロ
セシングエレメント間の通信時の衝突軽減に大きな効果
が期待できる。
【0055】さらにプロセシングエレメントあたりの転
送路の本数が二次元メッシュが4本なのに対し、本発明
を適用した三次元メッシュでは転送路あたりのビット数
を減らすことなく本数を1.5倍の6本に増加すること
ができるので、ピークの転送速度が1.5倍に高速化可
能になる。
【0056】システムの大きさの面からも三次元構造を
とることは有利に作用する。例えば主基板5を10cm
角、垂直接続基板7のコネクタ間距離を3cmとしても、
32768台(32×32×32)構成では3.2m×
3.2m×1mのサイズに実装され、同一のサイズの主
基板5による同一台数の二次元メッシュ(256×12
8)が25.6m×12.8mになるのと比較してはる
かに三次元メッシュのほうが少ない空間に設置すること
が可能になる。小さな空間に実装されることはクロック
の同期などの面でも有利に作用する。
【0057】図12に示した主基板5のレイアウトは本
発明の第3実施例に該当する。このような垂直接続基板
の配置にしておけば、積み重なる主基板の間には垂直接
続基板により適当な間隔が確保され、A−Bの方向また
はC−Dの方向に三次元モジュールを貫通する空間を確
保することができる。つまり、第2の発明の基板間接続
方式において、垂直接続基板7により作られる隣接する
二次元モジュール間の空間が閉鎖されないように、垂直
接続基板7を配置し、この空間を排熱経路として用いる
ものである。
【0058】図17は本発明の第4実施例を示す構成図
であり、基板間の空間を排熱経路として用いるものであ
る。
【0059】主基板5に実装されている電子デバイスの
消費電力が少ない場合や、A−BまたはC−Dの方向に
並べられる主基板5の枚数が少ない場合は、その方向に
三次元モジュールを貫通する空間に自然対流や、図17
のように強制空冷によりシステムを冷却することが可能
である。空冷時には三次元モジュールを貫く空間に冷却
ファン26を配置することにより冷却能力を高めること
も可能である。
【0060】また主基板5に実装されている電子デバイ
スの消費電力が多い場合や、A−BまたはC−Dの方向
に並べられる主基板5の枚数が多い場合は、図18のよ
うに絶縁性の冷却液28に浸漬して三次元モジュールを
貫通する空間と熱交換器32の間を循環させることによ
り冷却することが可能である。
【0061】即ち、水槽27内に注入された絶縁性一次
冷却液28は基板からの熱を吸収した後循環ポンプ30
によって循環され、熱交換器32の冷却フィン32にて
注水口33から注水される二次冷却水によって熱交換さ
れ、分配管29を経て再び水槽27内に戻される。ま
た、二次冷却水は排水口34から排水される。この方式
は間接冷却と異なり冷却モジュールの熱抵抗を排除でき
るので極めて効率的な冷却が行われる。
【0062】さらに垂直接続基板の大きさを変えること
により積み重なる主基板間の間隔を調整することが可能
なので、図19に示すような間接水冷モジュールをその
厚さにあわせて調整された主基板間の空間に挿入するこ
とにより、若干直接浸漬冷却より冷却効率が劣るが、比
較的高価な絶縁性冷却液のかわりに安価な水を冷却液に
用いることが可能になる。
【0063】即ち、冷却水パイプ36が溝37にて接触
された金属ハット35を基板上に取付け、該金属ハット
35と基板上の電子部品とが接触する部位41にはスプ
リング39にて上下動するピストン40が設けられる構
成とされている。これによって電子部品からの熱を吸収
し、冷却水にて冷却を行なうことができる。なお、間接
水冷モジュールの金属ハット35が電源供給バー1を兼
ねた構造にすることも可能である。
【0064】本発明の第5実施例は、主基板面の垂直方
向に子基板を配置して実装面積を拡大するものである。
図20ではこのような第5実施例を示す構成図であり、
子基板71を設けることにより限られた空間を有効に利
用してより多くの部品を実装することができ高密度実装
を達成できる。
【0065】子基板71はそれ自体が並列計算機のプロ
セシングエレメントであっても良いし、増設メモリ基板
など様々な用途に利用できる。子基板71の配置は垂直
接続基板により作られる隣接する二次元状モジュール間
の空間が少なくとも一つの方向に対して閉鎖されないよ
うに配置する。こうすることによりこの空間を冷却経路
に利用することもできる。
【0066】図21は本発明の第6実施例を示す構成図
である。本実施例において12枚の主基板5を三次元上
に並べ(2枚×2枚×3枚)、水平方向に隣接する主基
板5間を2枚の水平接続基板44を用いて接続し、上下
方向に隣接する主基板5を4枚の垂直接続基板43を用
いて接続し、電源の供給と主基板5の物理的固定のため
に上下方向に隣接する主基板5間に4本ずつの電源供給
兼用金属製スペーサ42を用いている。図22に主基板
の構成を示し、図23に水平接続基板44の構成を示
し、図24に垂直接続基板43の構成を示し、図25に
電源供給兼用金属製スペーサ42の構成を示す。
【0067】図22における主基板には水平接続基板4
4と接続されるソケットタイプのコネクタ46、垂直接
続基板43と接続されるライトアングルタイプのコネク
タ45や電子回路が搭載され、図23における水平接続
の基板44にはライトアングルタイプのコネクタ45が
搭載され、図24における垂直接続基板43にはソケッ
トタイプのコネクタ46が搭載される。図25における
電源供給兼用金属製スペーサ42は導電性が高く、強度
が強く、質量の小さいものが適しており、メスネジ47
とオスネジ48とで結合される。
【0068】水平方向の主基板5間は2枚の水平接続基
板44によって接続され、上下方向の主基板5間は4枚
の垂直接続基板43によって接続される。水平接続基板
44と主基板5の間にライトアングルのコネクタ45を
用いて接続することにより、水平接続基板44は主基板
5の平面に対して垂直に立てて実装されることになり、
比較的小さな水平接続基板44の挿抜が容易に実施でき
る。
【0069】また主基板5において水平接続基板44用
のコネクタを主基板5の縁に対して直行するように配置
していることにより同じコネクタを基板の縁に対して水
平に配置したときに比べて高密度実装が可能となる。む
ろん、従来のように基板間の接続にケーブルを用いた場
合と比較してもより高密度な実装が可能である。
【0070】垂直接続基板43と主基板5の接続部の断
面図を図26に示す。図26においては垂直接続基板4
3のコネクタ46を主基板5に対して水平方向からコネ
クタ45に挿入して接続することを表している。垂直接
続基板43を主基板5を上下から挾み込んで上下方向の
主基板5間を一度に全ての垂直接続基板43を接続する
方法に比べて水平方向から挿入することで接続の確認を
目で確認することが可能となり得るので実装に対する信
頼性が上がると共に一度に一枚の垂直接続基板43を主
基板5に対して接続するだけで事足りるので多数の垂直
接続基板43を同一の2枚の主基板5に対して接続する
ことが可能となる。
【0071】図25に示される電源供給兼用金属製スペ
ーサ42においては各主基板5に電源を供給すると共に
主基板5の支持機能を有するため、本実施例においては
安定して主基板5を支持するために主基板5の一枚あた
り4本の電源供給兼用金属製スペーサ42を用いてい
る。電源供給兼用金属製スペーサ42の使用は電源の供
給だけに限定するものではなく、他の信号(特に大電流
のもの)にも使用できる。図21における実施例におい
て主基板5の枚数は12枚であるが主基板5が何枚にな
ろうとも本発明は適用される。
【0072】また、主基板5間の接続において水平接続
基板44や垂直接続基板43の枚数が何枚になろうとも
本発明は適用される。実施例中に一枚の第一の基板内に
電源供給兼用金属製スペーサ42が4本用いられている
が本発明においては電源供給兼用金属製スペーサ42が
何本になろうと適用される。
【0073】図23に示される水平接続基板44に柔軟
性を具備させたものが第7実施例であり、コネクタの実
装時における位置決め誤差を吸収することが可能とな
る。コネクタに高密度のものを使用するときにはコネク
タ自体に遊びが殆ど無く、表面実装のコネクタを使用す
るときには現在の技術では部品の配置に約0.1mm、リ
フロー時に約0.1mmの公差があり一枚の基板だけでも
最大約0.2mmの誤差が生じる可能性がある。その上に
二枚の基板を接続することを考えれば最大約0.4mmの
誤差が生じる可能性がある。このようにコネクタに遊び
の無いものを用いて超大規模のシステムを構成すること
はほぼ不可能である。
【0074】そこで遊びの無いコネクタを用いる場合に
は図27に示すようなリジット部49、及びフレキシブ
ル部50を有するリジットフレキシブル基板を用いた水
平接続基板44にて行うか、図28に示すようなプラス
チック基板52を用いた水平接続基板44にて行うこと
で解決される。むろん、リジットフレキシブル基板やプ
ラスチック基板は遊びの無いコネクタを用いるときにの
み適用されるものではない。
【0075】図24に示される垂直接続基板43に柔軟
性を具備することにより本発明の第8実施例が実施され
る。これを実際に行うためには図29に示すようなリジ
ットフレキシブル基板49,50を用いた垂直接続基板
43にて行うか、図30に示すようなプラスチック基板
52、及び補強板51を用いた垂直接続基板43にて行
うことで解決される。
【0076】垂直接続基板43に柔軟性を具備しないと
きにおいては中規模程度以上のものを実装するには主基
板5間を大きくしなければならない。垂直接続基板43
に柔軟性を具備することにより実際に実装される平面の
上で主基板5と垂直接続基板43を接続した後に図31
に示すように実装平面まで押しつぶすことが可能とな
る。それによりこれから主基板5と垂直接続基板43を
接続しようとする隣接する主基板5が一段高くなるの
で、主基板5間を極力まで縮めたとしてもコネクタの挿
入を容易にすることができる。
【0077】なお、上記各実施例では主基板5の形状が
矩形であるものを示しているが、三角形、六角形、八角
形などの様々な形態をしていても良いし、八角形と正方
形の組み合わせのように混在していても良い。
【0078】図32は本発明の第9実施例にかかる電子
システム実装方式が適用されたシステムを示す構成図で
ある。
【0079】本実施例では一つの回路モジュールは一つ
の回路ブロックBK0〜BK3に対応し、一つの回路ブ
ロックには一つのノード(N0〜N3)を搭載している
一次元トーラス結合を示すが、一つの回路モジュールに
複数の回路ブロックが配置されていても良いし、一つの
回路ブロックには複数のノードが搭載されていても良
い。
【0080】ノードとして具体的には超並列計算機のプ
ロセシングエレメントなどの電子回路が対応する事にな
るが、ノードの回路は全て同一でも良いし、異なる回路
であっても良い。図33は本実施例で用いられる超並列
計算機のプロセシングエレメントの回路モジュールの物
理的構成例を示す図である。超並列計算機のプロセシン
グエレメントは、演算を担当するCPU58、データや
プログラムを記憶するメモリ59、他のプロセシングエ
レメントとの通信を担当するルータLSI57、電源供
給部56などから構成される。
【0081】回路モジュールの向かい合う二辺の周辺部
には他の回路ブロックと接続するための結合部A1およ
び結合部B1が設けられている。図32の上では一個の
回路ブロック上の結合部A1および結合部B1は二つに
分けて書かれてあるが、物理的には図33のように一つ
のコネクタなどに対応しても良いし、三つ以上のコネク
タに対応していても良い。
【0082】さらに回路ブロック上には図32に示すよ
うに、そこに搭載されているノードから結合部A1およ
び結合部B1に接続する配線の他に、結合部A1(端子
T1,T3)〜結合部B1(端子T2,T4)間を接続
し、その回路ブロックのノードをバイパスする一つ飛び
配線を具備している。
【0083】回路ブロックは結合部A1と結合部B1が
近接するように規則正しく並べられる。図32の実施例
ではノード数4、回路ブロック数4のものを示すがこれ
らの個数はノードが二つ以上であれば任意に選択でき
る。ここで説明のため、四個の回路ブロックを左から回
路ブロックBK0、回路ブロックBK3、回路ブロック
BK1、回路ブロックBK2と名づけ、ノードを左から
ノードN0、ノードN3、ノードN1、ノードN2と名
づける。
【0084】隣接する回路ブロックの結合部A1と結合
部B1の間は第一の接続手段55によって結合される。
図34にプリント基板60を用いた第一の接続手段55
の実施例を示す。この例ではプリント基板60の両端に
スタック接続コネクタによる結合部用コネクタ61aと
結合部用コネクタ61bが取付けてあり、結合部用コネ
クタ61aが結合部A1用コネクタに対応し、結合部用
コネクタ61bが結合部B1用コネクタに対応し、結合
部用コネクタ61aと結合部用コネクタ61bの間には
配線が施してあることにより、第一の接続手段55がな
される。第一の接続手段55の配線が回路モジュールと
同様にプリント基板によって構成されるならば内層にシ
ールド層を用いる事が可能となるので線路のインピーダ
ンスが整合させやすいうえに不要輻射ノイズおよび外来
ノイズの影響を抑えることが可能となる。
【0085】図32においてノードN0から右方向に出
た配線は、ノードN0→ブロックBK0の結合部A1
(結合部用コネクタ61a)→ブロックBK0〜ブロッ
クBK3間の第一の接続手段55→ブロックBK3の結
合部B1(結合部用コネクタ61b)→ブロックBK3
の一つ飛び配線→ブロックBK3の結合部A1(結合部
用コネクタ61a)→ブロックBK3〜ブロックBK1
間の第一の接続手段55→ブロックBK1の結合部B1
(結合部用コネクタ61b)→ノードN1という経路で
ノードN0〜ノードN1間は結合され、同様の形態にて
ノードN2〜ノードN3間も結合される。
【0086】回路ブロックのアレイの両端部には第二の
接続手段54にて結合するが、これらは端部の回路ブロ
ックとそれに隣接する回路ブロック間の結合を提供す
る。例えば、図32においてノードN0から左方向に出
た配線は、ノードN0→ブロックBK0の結合部B1→
第二の接続手段54→ブロックBK0の結合部B1→ブ
ロックBK0の一つ飛び配線→ブロックBK0の結合部
A1(結合用コネクタ61a)→ブロックBK0〜ブロ
ックBK3間の第一の接続手段55→ブロックBK3の
結合部B1(結合用コネクタ61b)→ノードN3とい
う経路でノードN0〜ノードN3間は結合され、同様の
形態にてノードN2〜ノードN1間も結合される。
【0087】以上のような構成で結合された回路ブロッ
クのアレイは、図35のようにノードがリンク64によ
って結合されているが、接続関係を変えずにこれを見や
すく変形すると図36のようにリング(一次元トーラ
ス)状に結合されていることがわかる。
【0088】すべてのノード間リンクは物理的には一本
の一つ飛び配線と第一接続手段55または第二の接続手
段54の二本分の配線により構成されており、ほぼ配線
長は均一となり、しかもこれらの配線長はほぼ回路ブロ
ック二つ分と比較的短く、全体のアレイの個数には依存
しない。このため高周波信号の伝送時のタイミング的調
整が容易になる。
【0089】しかも第一の接続手段55や第二の接続手
段54は従来のように必ずしもケーブルである必要はな
く、むしろ図34に示すようなプリント基板60にスタ
ック接続コネクタを付けたものの方が高密度な配線とノ
イズの影響が少ない高周波むけの配線という特質を両立
させることが可能になる。
【0090】もちろん本発明はケーブルを用いない場合
のみに適用できるものではなく、第一の接続手段55や
第二の接続手段54がケーブルであったとしても本発明
により図35のように配置して接続したほうが、単純に
図36のように配置して接続するより、ケーブル長が比
較的短い長さに揃えることができるので有効である。ま
た回路ブロックを増設する場合にも端部の第二の接続手
段54を外し、そこに第一の接続手段55を用いた構造
で回路ブロックを継ぎ足していき、その端部に第二の接
続手段54を結合することで容易に可能となるので拡張
性に優れている。
【0091】なお本実施例のように一次元方向分の接続
においては、結合部A1および結合部B1を図37のよ
うなアングル型やカードエッジ型コネクタを使用するこ
とにより、モジュール間を直接結合部A1および結合部
B1で結合することができ、第一の接続手段55を簡素
化することも可能である。この場合は、図32に示され
た第一の接続手段55上のねじりの配線は、回路モジュ
ール本体の部分に設置される。
【0092】図38は本発明の第10実施例を示す構成
図であり、m=n=2の場合、つまり回路ブロックを二
次元に配置した二次元トーラス結合の実装例を示した図
である。本実施例では一つの回路モジュールは一つの回
路ブロックに対応し、一つの回路ブロックには一つのノ
ードを搭載しているものを示すが、一つの回路モジュー
ルに複数の回路ブロックが配置されていても良いし、一
つの回路ブロックには複数のノードが搭載されていても
良い。
【0093】ノードとしては具体的には超並列計算機の
プロセシングエレメントなどの電子回路が対応し、ノー
ドの回路は全て同一でも良いし、異なる回路であっても
良い。図39は本実施例で用いられる超並列計算機のプ
ロセシングエレメントの回路モジュールの物理的構成例
を示す図である。超並列計算機のプロセシングエレメン
トは、演算を担当するCPU58、データやプログラム
を記憶するメモリ66、他のプロセシングエレメントと
の通信を担当するルータLSI65などから構成され
る。
【0094】回路モジュールの四辺の周辺部には他の回
路ブロックと接続するための結合部A2、結合部B2、
結合部C2および結合部D2が設けられている。図38
の上では一個の回路ブロック上の結合部A2、結合部B
2、結合部C2および結合部D2は二つに分けて書かれ
てあるが、物理的には図39のように一つのコネクタな
どに対応しても良いし、三つ以上のコネクタに対応して
いても良い。
【0095】さらに回路ブロック上には、そこに搭載さ
れているノードから結合部A2、結合部B2、結合部C
2および結合部D2に接続する配線の他に、結合部A2
〜結合部B2間および結合部C2〜結合部D2間を接続
し、その回路ブロックのノードをバイパスする一つ飛び
配線を具備している。
【0096】回路ブロックは結合部A2と結合部B2が
近接した上で結合部C2と結合部D2が近接するように
規則正しく並べられる。図38の実施例ではノード数1
6、回路ブロック数16のものを示すがこれらの個数は
ノードの数が偶数であれば任意に選択できる。ここで説
明のため、十六個の回路ブロックを左上から回路ブロッ
クBK00とし、下方向へ回路ブロックBK03、回路
ブロックBK01、回路ブロックBK02、回路ブロッ
クBK00の一つ右から下方向へ回路ブロックBK3
0、回路ブロックBK31、回路ブロックBK32、回
路ブロックBK30の一つ右から下方向へ回路ブロック
BK10、回路ブロックBK13、回路ブロックBK1
1、回路ブロックBK12、回路ブロックBK10の一
つ右から下方向へ回路ブロックBK20、回路ブロック
BK23、回路ブロックBK21、回路ブロックBK2
2と名づけ、十六個のノードを左上からノードN00と
し、下方向へノードN03、ノードN01、ノードN0
2、ノードN00の一つ右から下方向へノードN30、
ノードN31、ノードN32、ノードN30の一つ右か
ら下方向へノードN10、ノードN13、ノードN1
1、ノードN12、ノードN10の一つ右から下方向へ
ノードN20、ノードN23、ノードN21、ノードN
22と名づける。
【0097】隣接する回路ブロックの結合部A2と結合
部B2間は第一Aの接続手段55aによって結合され、
結合部C2と結合部D2間は第一Bの接続手段55bに
よって結合される。第一Aの接続手段55aおよび第一
Bの接続手段55bの実施例としては図34に示したプ
リント基板60を用いることができる。図34の実施例
ではプリント基板60の両端にスタック接続コネクタに
よる結合部用コネクタ61aと結合部用コネクタ61b
が取付けてあり、結合部用コネクタ61が結合部A2用
コネクタおよび結合部C2用コネクタに対応し、結合部
用コネクタ61bが結合部B2用コネクタおよび結合部
D2用コネクタに対応し、結合部用コネクタ61aと結
合部用コネクタ61bの間には配線が施してあることに
より、第一Aの接続手段55aおよび第二Bの接続手段
54bがなされる。第一Aの接続手段55aおよび第二
Bの接続手段54bが回路モジュールと同様にプリント
基板によって構成されるならば内層にシールド層を用い
る事が可能となるので線路のインピーダンスが整合させ
やすいうえに不要輻射ノイズおよび外来ノイズの影響を
抑えることが可能となる。
【0098】図38においてノードN00から右方向に
出た配線は、ノードN00→ブロックBK00の結合部
A2(結合部用コネクタ61a)→ブロックBK00〜
ブロックBK30間の第一Aの接続手段55a→ブロッ
クBK30の結合部B2(結合部用コネクタ61b)→
ブロックBK30の一つ飛び配線→ブロックBK30の
結合部A2(結合部用コネクタ61a)→ブロックBK
30〜ブロックBK10間の第一Aの接続手段55a→
ブロックBK10の結合部B2(結合部用コネクタ61
b)→ノードN10という経路でノードN00〜ノード
N10間は結合される。ノードN01〜ノードN11
間、ノードN02〜ノードN12間、ノードN03〜ノ
ードN13間、ノードN20〜ノードN30間、ノード
N21〜ノードN31間、ノードN22〜ノードN32
間およびノードN23〜ノードN33間も同様の形態で
結合される。
【0099】図38においてノードN00から下方向に
出た配線は、ノードN00→ブロックBK00の結合部
C2(結合部用コネクタ61a)→ブロックBK00〜
ブロックBK03間の第一Bの接続手段55b→ブロッ
クBK03の結合部D2(結合部用コネクタ61b)→
ブロックBK03の一つ飛び配線→ブロックBK03の
結合部C2(結合部用コネクタ61a)→ブロックBK
03〜ブロックBK01間の第一Bの接続手段55b→
ブロックBK01の結合部D2(結合部用コネクタ61
b)→ノードN01という経路でノードN00〜ノード
N01間は結合される。ノードN10〜ノードN11
間、ノードN20〜ノードN21間、ノードN30〜ノ
ードN31間、ノードN02〜ノードN03間、ノード
N12〜ノードN13間、ノードN22〜ノードN23
間およびノードN32〜ノードN33間も同様の形態で
結合される。
【0100】回路ブロックのアレイの接合部A2および
接合部B2の両端部は第二Aの接続手段54aによって
結合し、接合部C2および接合部D2の両端部は第二B
の接続手段54bによって接合する。これらは端部の回
路ブロックとそれに隣接する回路ブロック間の結合を提
供する。
【0101】図38においてノードN00から左方向に
出た配線は、ノードN00→ブロックBK00の結合部
B2→第二Aの接続手段54a→ブロックBK00の結
合部B2→ブロックBK00の一つ飛び配線→ブロック
BK00の結合部A2ブロックBK00〜ブロックBK
30間の第一Aの接続手段55a→ブロックBK30の
結合部B2→ノードN30という経路でノードN00〜
ノードN30間は結合される。ノードN01〜ノードN
31間、ノードN02〜ノードN32間、ノードN03
〜ノードN33間、ノードN20〜ノードN10間、ノ
ードN21〜ノードN11間、ノードN22〜ノードN
12間およびノードN23からノードN13間も同様の
形態で結合される。
【0102】図38においてノードN00から上方向に
出た配線は、ノードN00→ブロックBK00の結合部
D2→第二Bの接続手段54b→ブロックBK00の結
合部D2→ブロックBK00の一つ飛び配線→ブロック
BK00の結合部C2→ブロックBK00〜ブロックB
K03間の第一Bの接続手段55b→ブロックBK03
の結合部D2→ノードN03という経路でノードN00
〜ノードN03間は結合される。ノードN10〜ノード
N13間、ノードN20〜ノードN23間、ノードN3
0〜ノードN33間、ノードN02〜ノードN01間、
ノードN12〜ノードN11間、ノードN22〜ノード
N21間およびノードN32からノードN31間も同様
の形態で結合される。
【0103】以上のような構成で結合された回路ブロッ
クのアレイは、図40のようにノードが結合されている
が、接続関係を変えずにこれを見やすく変形すると図4
1のようにリング(二次元トーラス)状に結合されてい
ることがわかる。
【0104】すべてのノード間リンクは物理的には一本
の一つ飛び配線と第一Aの接続手段55a、第一Bの接
続手段55b、第二Aの接続手段54aまたは第二Bの
接続手段54bの二本分の配線により構成されており、
ほぼ配線長は均一である。しかもこれらの四方向の配線
長はほぼ回路ブロック二つ分と比較的短く、全体のアレ
イの個数には依存しない。このため高周波信号の伝送時
のタイミング的調整が容易になる。
【0105】しかも第一Aの接続手段55a、第一Bの
接続手段55b、第二Aの接続手段54aや第二Bの接
続手段54bはケーブルである必要はなく、むしろ図3
4に示すようなプリント基板60にスタック接続コネク
タ61を付けたものの方が、高密度な配線とノイズ影響
の少ない高周波むけの配線という特質を両立させること
が可能になる。
【0106】もちろん本発明はケーブルを用いない場合
のみに適用できるものではなく、第一Aの接続手段55
a、第一Bの接続手段55b、第二Bの接続手段54a
および第二B54bの接続手段がケーブルであったとし
ても本発明により図40のように配置して接続したほう
が、単純に図41のように配置して接続するより、ケー
ブル長が比較的短い長さに揃えることができるので有効
である。
【0107】また回路ブロックを増設する場合にも端部
の第二Aの接続手段54aまたは第二Bの接続手段54
bを外し、そこに第一Aの接続手段55aまたは第一B
の接続手段55bを用いた構造で回路ブロックを継ぎ足
し、その端部に第二Aの接続手段54aまたは第二Bの
接続手段54bを結合るすことで容易に増設が可能とな
るので拡張性に優れている。
【0108】ここで図38の第10実施例における第一
Aの接続手段55aと第一Bの接続手段55bは説明の
ために異なった手段として取り扱ったが実際は全く同じ
手段(同じ物)で対応する事が可能であり、同様に、第
二Aの接続手段54aと第二Bの接続手段54bも説明
のために異なった手段として取り扱ったが実際には全く
同じ手段(同じ物)で対応する事が可能となる。
【0109】本発明の第11実施例として三次元トーラ
ス結合やn次元トーラス結合(nは任意の自然数)に対
する適用例があげられる。三次元トーラス結合は図32
や図38で示す実施例の結合における回路モジュールを
一次元(すなわちm=1)で配置した上で一つの回路モ
ジュール内に二次元分の回路モジュールを搭載する手
法、回路モジュールを二次元(すなわちm=2)に配置
した上で一つの回路モジュール内に一次元分の回路モジ
ュールを搭載する手法や、回路モジュールを三次元(す
なわちm=3)に配置した上で一つの回路モジュールに
一次元分に満たない回路ブロックを搭載する手法によっ
て実現される。
【0110】n次元についても同様に回路モジュールを
一次元で配置した上で一つの回路モジュール内に(n−
1)次元に相当する回路ブロックを搭載する手法、回路
モジュールを二次元に配置した上で一つの回路モジュー
ル上に(n−2)次元に相当する回路ブロックを搭載す
る手法や、回路モジュールを三次元に配置した上で一つ
の回路モジュール上に(n−3)次元に相当する回路ブ
ロックを搭載する手法を用いる事で実現される。
【0111】また、回路モジュールの大きさが制限を受
けない範囲では一つの回路モジュール上にn次元分の回
路ブロックを搭載しても良い。
【0112】図42は本発明の第12実施例にかかる電
子システム実装方式を示した図である。本実施例では一
つの回路モジュールは一つの回路ブロックに対応し、一
つの回路ブロックには二つのノードを搭載している一次
元トーラス結合を示すが、一つの回路ブロックに二つの
ノードが搭載されておれば一つの回路モジュールに複数
の回路ブロックが配置されていても良い。本発明におい
て一次元トーラス結合を構成するために、一つの回路ブ
ロックに必ず二つのノードが搭載されている必要性があ
る。
【0113】ノードとして具体的には超並列計算機のプ
ロセシングエレメントなどの電子回路が対応する事にな
るが、ノードの回路は全て同一でも良いし、異なる回路
であっても良い。図43は本実施例で用いられる超並列
計算機のプロセシングエレメントの回路モジュールの物
理的構成例を示す図である。超並列計算機のプロセシン
グエレメントは、演算を担当するCPU58、データや
プログラムを記憶するメモリ59、他のプロセシングエ
レメントとの通信を担当するルータLSI65電極56
などから構成される。
【0114】回路モジュールの向かい合う二辺の周辺部
には他の回路ブロックと接続するための結合部A3およ
び結合部B3が設けられている。図42の上では一個の
回路ブロック上の結合部A3および結合部B3は二つに
分けて書かれてあるが、物理的には図43のように一つ
のコネクタなどに対応しても良いし、三つ以上のコネク
タに対応していても良い。
【0115】回路ブロックは結合部A3と結合部B3が
近接するように規則正しく並べられる。図42の実施例
ではノード数8、回路ブロック数4のものを示すがこれ
らの個数は一つの回路ブロックに二つのノードを搭載し
なければならない事を除けば任意に選択できる。ここで
説明のため、図42の実施例における四個の回路ブロッ
クを左から回路ブロックBK0、回路ブロックBK1、
回路ブロックBK2、回路ブロックBK3と名づけ、ノ
ードを左からノードN00、ノードN01、ノードN1
0、ノードN11、ノードN20、ノードN21、ノー
ドN30、ノードN31と名づける。
【0116】隣接する回路ブロックの結合部A3と結合
部B3間は第一の接続手段67によって結合される。第
一の接続手段67の例としては図34に示したプリント
基板60を用いることができる。この例ではプリント基
板60の両端にスタック接続コネクタによる結合部用コ
ネクタ61aと結合部用コネクタ61bが取付けてあ
り、結合部用コネクタ61aが結合部A3用コネクタに
対応し、結合部用コネクタ61bが結合部B3用コネク
タに対応し、結合部用コネクタ61aと結合部用コネク
タ61bの間には配線が施してあることにより、第一の
接続手段67がなされる。第一の接続手段67の配線が
回路モジュールと同様にプリント基板によって構成され
るならば内層にシールド層を用いる事が可能となるので
線路のインピーダンスが整合させやすいうえに不要輻射
ノイズおよび外来ノイズの影響を抑えることが可能とな
る。
【0117】ノードN00から右方向に出た配線は、ノ
ードN00→ブロックBK0の結合部A3(結合部用コ
ネクタ61a)→ブロックBK0〜ブロックBK1間の
第一の接続手段67→ブロックBK1の結合部B3(結
合部用コネクタ61b)→ノードN10という経路でノ
ードN00〜ノードN10間は結合される。ノードN1
0〜ノードN20間、ノードN20〜ノードN30間、
ノードN01〜ノードN11間、ノードN11〜ノード
N21間、ノードN21〜ノードN31間も同様の形態
で結合される。
【0118】回路ブロックのアレイの両端部には第二の
接続手段68にて結合するが、これらは端部の回路ブロ
ックとそれに隣接する回路ブロック間の結合を提供す
る。例えば、ノードN00から左方向に出た配線は、ノ
ードN00→ブロックBK0の結合部B3→第二の接続
手段68→ブロックBK0の結合部B3→ノードN01
という経路でノードN00〜ノードN01間は結合され
る。ノードN30〜ノードN31間も同様の形態で結合
される。
【0119】以上のような構成で結合された回路ブロッ
クのアレイは、図44のようにノードが結合されている
が、接続関係を変えずにこれを見やすく変形すると図4
5のようにリング(一次元トーラス)状に結合されてい
ることがわかる。
【0120】すべてのノード間リンクは物理的には第一
の接続手段67または第二の接続手段68の一本分の配
線により構成されており、ほぼ配線長は均一である。し
かもこれらの配線長はほぼ一つの回路ブロック分と比較
的短く、全体のアレイの個数には依存しない。このため
高周波信号の伝送時のタイミング的調整が容易になる。
【0121】しかも第一の接続手段67や第二の接続手
段68は従来のように必ずしもケーブルである必要はな
く、むしろ図34に示すようなプリント基板60にスタ
ック接続コネクタを付けたものの方が高密度な配線とノ
イズの影響が少ない高周波むけの配線という特質を両立
させることが可能になる。
【0122】もちろん本発明はケーブルを用いない場合
のみに適用できるものではなく、第一の接続手段67や
第二の接続手段68がケーブルであったとしても本発明
により図44のように配置して接続したほうが、単純に
図45のように配置して接続するより、ケーブル長が比
較的短い長さに揃えることができるので有効である。ま
た回路ブロックを増設する場合にも端部の第二の接続手
段68を外し、そこに第一の接続手段67を用いた構造
で回路ブロックを継ぎ足していき、その端部に第二の接
続手段68を結合することで容易に可能となるので拡張
性に優れている。
【0123】なお本実施例のように一次元方向分の接続
においては、結合部A3および結合部B3を図37のよ
うにアングル型やカードエッジ型コネクタを使用するこ
とにより、モジュール間を直接結合部A3および結合部
B3で結合することにより、第一の接続手段67を簡素
化することも可能である。
【0124】図46は本発明の第13実施例にかかる電
子システム実装方式であり、m=n=2の場合、つまり
回路ブロックを二次元に配置した二次元トーラス結合の
実施例を示した図である。本実施例では一つの回路モジ
ュールは一つの回路ブロックに対応し、一つの回路ブロ
ックには四つのノードを搭載しているものを示すが、二
次元トーラス結合においては一つの回路ブロックに四つ
のノードが搭載されてさえいれば一つの回路モジュール
に複数の回路ブロックが配置されていても良い。
【0125】ノードとしては具体的には超並列計算機の
プロセシングエレメントなどの電子回路が対応し、ノー
ドの回路は全て同一でも良いし、異なる回路であっても
良い。図47は本実施例で用いられる超並列計算機のプ
ロセシングエレメントの回路モジュールの物理的構成例
を示す図である。超並列計算機のプロセシングエレメン
トは、演算を担当するCPU、データやプログラムを記
憶するメモリ、他のプロセシングエレメントとの通信を
担当するルータLSIなどから構成される。
【0126】回路モジュールの四辺の周辺部には他の回
路ブロックと接続するための結合部A4、結合部B4、
結合部C4および結合部D4が設けられている。図46
および図47の上では一個の回路ブロック上の結合部A
4、結合部B4、結合部C4および結合部D4は一つで
書かれてあるが、物理的には一つのコネクタなどで対応
しても良いし、二つ以上のコネクタで対応していても良
い。
【0127】さらに回路ブロック上には、そこに搭載さ
れている四つのノードから結合部A4、結合部B4、結
合部C4および結合部D4に接続する配線を具備してい
る。回路ブロックは結合部A4と結合部B4が近接した
上で結合部C4と結合部D4が近接するように規則正し
く並べられる。図46の実施例ではノード数16、回路
ブロック数4のものを示すがこれらの個数は一つの回路
ブロック上に四つのノードが並べられることを厳守した
上において任意の数に選択できる。ここで説明のため、
四個の回路ブロックを左上から回路ブロックBK0と
し、下方向へ回路ブロックBK3、回路ブロックBK0
の一つ右方向へ回路ブロックBK1、回路ブロックBK
1の下方向へ回路ブロックBK2と名づけ、十六個のノ
ードを回路ブロックBK0の上からノードN00、ノー
ドN30、ノードN03およびノードN33と名づけ、
回路ブロックBK1の上からノードN10、ノードN2
0、ノードN13およびノードN23と名づけ、回路ブ
ロックBK2の上からノードN11、ノードN21、ノ
ードN12およびノードN22と名づけ、回路ブロック
BK3の上からノードN01、ノードN31、ノードN
02およびノードN32と名づける。
【0128】隣接する回路ブロックの結合部A4と結合
部B4間は第一Aの接続手段69aによって結合され、
結合部C4と結合部D4間は第一Bの接続手段69bに
よって結合される。第一Aの接続手段69aおよび第一
Bの接続手段69bの実施例としては図34に示したプ
リント基板60を用いることができる。図34の実施例
ではプリント基板60の両端にスタック接続コネクタに
よる結合部用コネクタ61aと結合部用コネクタ61b
が取付けてあり、結合部用コネクタ61aが結合部A4
用コネクタおよび結合部C4用コネクタに対応し、結合
部用コネクタ61bが結合部B4用コネクタおよび結合
部D4用コネクタに対応し、結合部用コネクタ61aと
結合部用コネクタ61bの間には配線が施してあること
により、第一Aの接続手段69aおよび第一Bの接続手
段69bがなされる。第一Aの接続手段69aおよび第
一Bの接続手段69bが回路モジュールと同様にプリン
ト基板60によって構成されるならば内層にシールド層
を用いる事が可能となるので線路のインピーダンスが整
合させやすいうえに不要輻射ノイズおよび外来ノイズの
影響を抑えることが可能となる。
【0129】図46においてノードN00から右方向に
出た配線は、ノードN00→ブロックBK0の結合部A
4(結合部用コネクタ61a)→ブロックBK0〜ブロ
ックBK1間の第一Aの接続手段69a→ブロックBK
1の結合部B4(結合部用コネクタ61b)→ノードN
10という経路でノードN00〜ノードN10間は結合
される。ノードN01〜ノードN11間、ノードN02
〜ノードN12間、ノードN03〜ノードN13間、ノ
ードN20〜ノードN30間、ノードN21〜ノードN
31間、ノードN22〜ノードN32間およびノードN
23〜ノードN33間も同様の形態で結合される。
【0130】図46においてノードN00から下方向に
出た配線は、ノードN00→ブロックBK0の結合部C
4(結合部用コネクタ61a)→ブロックBK0〜ブロ
ックB3間の第一Bの接続手段69b→ブロックBK3
の結合部D4(結合部用コネクタ61b)→ノードN0
1という経路でノードN00〜ノードN01は結合され
る。ノードN03〜ノードN02間、ノードN30〜ノ
ードN31間、ノードN33〜ノードN32間、ノード
N10〜ノードN11間、ノードN13〜ノードN12
間、ノードN20〜ノードN21間およびノードN23
〜ノードN22間も同様の形態で結合される。
【0131】回路ブロックのアレイの接合部A4および
接合部B4の両端部は第二Aの接続手段70aによって
結合し、接合部C4および接合部D4の両端部は第二B
の接続手段70bによって接合する。これらは端部の回
路ブロックとそれに隣接する回路ブロック間の結合を提
供する。
【0132】図46において、ノードN00から左方向
に出た配線は、ノードN00→ブロックBK0の結合部
B4→第二Aの接続手段70a→ブロックBK0の結合
部B4→ノードN30という経路でノードN00〜ノー
ドN30間は結合される(x=0)。ノードN03〜ノ
ードN33間(x=3)、ノードN01〜ノードN31
間(x=1)、ノードN02〜ノードN32間(x=
2)、ノードN10〜ノードN20間(x=0)、ノー
ドN13〜ノードN23間(x=3)、ノードN11〜
ノードN21間(x=1)およびノードN12〜ノード
N22間(x=2)も同様の形態で結合される。
【0133】図46において、ノードN00から上方向
に出た配線は、ノードN00→ブロックBK0の結合部
D4→第二Bの接続手段70b→ブロックBK0の結合
部D4→ノードN03という経路でノードN00〜ノー
ドN03間(y=0)は結合される。ノードN30〜ノ
ードN33間(y=3)、ノードN10〜ノードN13
間(y=1)、ノードN20〜ノードN23間(y=
2)、ノードN01〜ノードN02間(y=0)、ノー
ドN31〜ノードN32間(y=3)、ノードN11〜
ノードN12間(y=1)およびノードN21からノー
ドN22間(y=2)も同様の形態で結合される。
【0134】以上のような構成で結合された回路ブロッ
クのアレイは、図48のようにノードが結合されている
が、接続関係を変えずにこれを見やすく変形すると49
のようにリング(二次元トーラス)状に結合されている
ことがわかる。
【0135】すべてのノード間リンクは物理的には一本
の第一Aの接続手段69a、第一Bの接続手段69b、
第二Aの接続手段70aまたは第二Bの接続手段70b
の配線により構成されており、ほぼ配線長は均一であ
る。しかもこれらの四方向の全線長はほぼ回路ブロック
一つ分と比較的短く、全体のアレイの個数には依存しな
い。このため高周波信号の伝送時のタイミング的調整が
容易になる。
【0136】しかも第一Aの接続手段69a、第一Bの
接続手段69b、第二Aの接続手段70aや第二Bの接
続手段70bはケーブルである必要はなく、むしろ図3
4に示すようなプリント基板60にスタック接続コネク
タを付けたものの方が、高密度な配線とノイズ影響の少
ない高周波むけの配線という特質を両立させることが可
能になる。
【0137】もちろん本発明はケーブルを用いない場合
のみに適用できるものではなく、第一Aの接続手段69
a、第一Bの接続手段69b、第二Bの接続手段70a
および第二Bの接続手段70bがケーブルであったとし
ても本発明により図48のように配置して接続したほう
が、単純に図49のように配置して接続するより、ケー
ブル長が比較的短い長さに揃えることができるので有効
である。
【0138】また回路ブロックを増設する場合にも端部
の第二Aの接続手段70aまたは第二Bの接続手段70
bを外し、そこに第一Aの接続手段69aまたは第一B
の接続手段69bを用いた構造で回路ブロックを継ぎ足
し、その端部に第二Aの接続手段70aまたは第二Bの
接続手段70bを結合することで容易に増設が可能とな
るので拡張性に優れている。
【0139】ここで図46の実施例における第一Aの接
続手段69aと第一Bの接続手段69bは説明のために
異なった手段として取り扱ったが実際は全く同じ手段
(同じ物)で対応する事が可能であり、同様に、第二A
の接続手段70aと第二Bの接続手段70bも説明のた
めに異なった手段として取り扱ったが実際には全く同じ
手段(同じ物)で対応する事が可能となる。
【0140】また、第13実施例をn次元方向に拡張し
た第14実施例として、三次元トーラス結合やn次元ト
ーラス結合(nは任意の自然数)がある。三次元トーラ
ス結合は図42や図46で示す実施例の結合における回
路モジュールを一次元(すなわちm=1)で配置した上
で一つの回路モジュール内に二次元分の回路モジュール
を搭載する手法、回路モジュールを二次元(すなわちm
=2)に配置した上で一つの回路モジュール内に一次元
分の回路モジュールを搭載する手法や回路モジュールを
三次元(すなわちm=3)に配置した上で一つの回路モ
ジュールに一次元分に満たない回路ブロックを搭載する
手法によって実現される。
【0141】n次元についても同様に回路モジュールを
一次元で配置した上で一つの回路モジュール内に(n−
1)次元に相当する回路ブロックを搭載する手法、回路
モジュールを二次元に配置した上で一つの回路モジュー
ル上に(n−2)次元に相当する回路ブロックを搭載す
る手法や、回路モジュールを三次元に配置した上で一つ
の回路モジュール上に(n−3)次元に相当する回路ブ
ロックを搭載する手法を用いる事で実現される。
【0142】また、回路モジュールの大きさが制限を受
けない範囲では一つの回路モジュール上にn次元分の回
路ブロックを搭載しても良い。一般的にn次元トーラス
結合を構成するめにn次元分の回路ブロックを配置した
場合の、回路ブロック当たりのノード数は二のn乗個と
なる。
【0143】図50は本発明の第14実施例にかかる電
子システム実装方式を示した図である。本実施例は主基
板の法線方向に一定間隔で平行に並べられた6枚の主基
板80A,80B,80C,80D,80E,80Fが
4枚の垂直接続基板83A,83B,83C,83Dお
よび2枚の垂直短絡基板84A,84Bによって接続さ
れており、また、主基板間に4本ずつの電源供給兼用金
属スペーサ82を用いて主基板80への電源供給と物理
的な固定が行なわれる。尚、電源供給兼用金属スペーサ
82の形状は図25に示すように8角柱であってもよく
円柱であってもよく、要するに柱状であれば良い。この
とき通常、8角柱等の角柱のほうが作業がしやすい。ま
た、本実施例では一枚以上の主基板80を間に介在させ
て隣り合う主基板80の垂直接続を行う基板を垂直接続
基板83とし、直ぐ隣り合う主基板80の垂直接続を行
う基板を垂直短絡基板84とする。したがって、後述す
る図54に示すように任意の主基板80との接続を行う
ことが出来、トーラス網の構成が容易となる。
【0144】図51に本実施例に用いられる主基板80
の構成を示す。本実施例の主基板80は具体的には超並
列計算機のプロセッシングエレメントを想定している
が、主基板80の電子回路は他の電子回路であってもよ
い。超並列計算機のプロセッシングエレメントは、演算
を担当するCPUやデータやプログラムを記憶するメモ
リ及び他のプロセッシングエレメントとの通信の処理を
行うルータが具備され、主基板80にはプロセッシング
エレメントの他に主基板80に電源を供給する為の電源
パッド81及び主基板80の表面と裏面に垂直接続基板
83または垂直短絡基板84と接続されるライトアング
ルタイプのコネクタ85が主基板80の縁に具備され
る。
【0145】図52は本実施例で用いられる垂直接続基
板83の構成を示し、図53は垂直短絡基板84の構成
を示す。垂直接続基板83及び垂直短絡基板84はフレ
キシブル基板やプラスチック基板の様な柔軟性を持つ基
板で作られており、図中の位置に主基板の表面及び裏面
のコネクタと接続されるソケットタイプのコネクタ86
が具備されている。垂直接続基板83及び垂直短絡基板
84に柔軟性を持たせ、実装の際に垂直接続基板83及
び垂直短絡基板84を若干たわませることにより、平行
に並べられた主基板間の位置ずれ等の実装誤差を吸収す
ることができる。また、垂直接続基板83は図中の破線
個所で谷折りに曲げられる。
【0146】また、水平方向に対して接続しない場合に
はあえて基板を折り曲げる必要はなく、本実施例で折り
曲げられている個所を基板の中心に向けるだけでよい
が、第6実施例の様に三次元トーラス網のシステムを組
み立てる場合は水平方向の接続が必要不可欠となる。図
50に示す様に、水平方向の接続は第6実施例と同様に
主基板80の辺の真中付近の任意の位置で行なわれる。
この水平方向の接続はライトアングルのコネクタ45に
接続される水平接続基板44を用いて行われる。従っ
て、垂直接続基板83を折り曲げることにより、この水
平接続基板44との干渉を容易に避けることが出来、設
計の自由度を増すことが出来る。
【0147】さらに、このとき主基板80の周辺のうち
垂直接続に使用できる個所は主に角であるので垂直接続
基板83を折り曲げることにより、折り曲げない時に比
べて主基板80の1辺の長さを短くすることができ、全
体としての外径寸法も小さくできる。
【0148】図50で示される電子システムの組み立て
には、第1の主基板80Aの裏面のコネクタ85Rに垂
直接続基板83Aの片方のコネクタ86Rを接続し、第
1の主基板80Aの表面のコネクタ85Sに垂直短絡基
板84Aの片方のコネクタ86を接続する。次に第2の
主基板80Bの裏面のコネクタ85Rに垂直接続基板8
3Bの片方のコネクタ86Rを接続してから、第1の主
基板80Aと第2の主基板80Bとを電源パッド81と
電源供給兼用金属製スペーサ82とを用いて物理的に接
続、固定し且つ電気的に接続して電源供給も行うように
する。次に、第1の主基板80Aの表面のコネクタ85
Sに接続されている垂直短絡基板84Aの残りのもう片
方のコネクタ86を第2の主基板80Bの表面のコネク
タ85Sに接続する。
【0149】第3の主基板80Cを接続する時は、第3
の主基板80Cの裏面のコネクタ85Rに垂直接続基板
83Cの片方のコネクタ86Rを接続してから、第2の
主基板80Bと第3の主基板80Cとを電源パッド81
と電源供給兼用金属製スペーサ82とを用いて物理的に
接続、固定し且つ電気的に接続して電源供給も行うよう
にする。次に、第1の主基板80Aの裏面のコネクタ8
5Rに接続されている垂直接続基板83Aの残りのもう
片方のコネクタ86Sを第3の主基板80Cの表面のコ
ネクタ85Sと接続する。
【0150】以下同様に主基板80を接続する時は、主
基板80の裏面のコネクタ85Rに新しい垂直接続基板
83の片方のコネクタ86を接続し、隣接する上下の主
基板間を主基板80上の電源パッド81を用いて電源供
給兼用金属製スペーサ82により物理的に接続、固定す
ると共に主基板80への電源を確保し、一つ飛んで下の
主基板80の裏面のコネクタ85Rに接続されている垂
直接続基板83の残りのもう片方のコネクタ86を主基
板80の表面に接続していく事によりシステムを構築す
ることができる。
【0151】但し、最後の2枚の主基板80に関しては
垂直接続基板83の代わりに垂直短絡基板84を用いて
隣接する主基板80を接続しなければならない。例え
ば、図50の場合、第5の主基板80Eを実装する時、
第5の主基板80Eの裏面のコネクタ85Rに垂直短絡
基板84Bの片方のコネクタ86を接続し、電源供給兼
用金属製スペーサ82を用いて第4の主基板80Dと第
5の主基板80Eとを物理的に固定すると共に主基板8
0への電源を接続する。また、第5の主基板80Eの裏
面のコネクタ85Rに第3の主基板80Cの裏面のコネ
クタ85Rに接続されている垂直接続基板83Cの残り
の片方のコネクタ86Sを接続する。最後の第6の主基
板80Fを接続する時は、始めに電源供給兼用金属製ス
ペーサ82を用いて第5の主基板80Eと第6の主基板
80Fとを物理的及び電気的に固定し、第5の主基板8
0Eの表面のコネクタ85Sに接続されている垂直短絡
基板84Bの残りのコネクタ86を接続し、第6の主基
板80Fの表面のコネクタ85Sに第4の主基板80D
の裏面のコネクタ85Rに接続されている垂直接続基板
83Dの残りのコネクタ86Sを接続することにより実
施される。
【0152】図54は図50で示された電子システムの
主基板間の接続関係を示した図で、第1の主基板80
A、第3の主基板80C、第5の主基板80E、第6の
主基板80F、第4の主基板80D、第2の主基板80
Bの順でトーラス網として接続されていることを示して
いる。
【0153】本実施例において接続される主基板80を
増設する場合、垂直短絡基板84Bを外し、代わりに垂
直接続基板83を接続し、主基板80を垂直接続基板8
3を用いて一つ飛びに接続していき、最後の2枚の主基
板80まで接続したら垂直接続基板83の代わりに垂直
短絡基板84を用いて最後の隣接する2枚の主基板間を
接続することにより主基板のトーラス網が完成する。こ
のように本実施例は主基板80を任意の大きさのトーラ
ス網で接続することが可能である。また、コネクタ等の
実装精度による誤差は柔軟性をもつ垂直接続基板及び垂
直短絡基板が吸収するので大規模なシステムにおいても
問題なく実装できる。
【0154】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1、第2の
発明によれば三次元方向への柔軟な拡張性を実現し、大
規模な電子機器の部品間を従来の方式に比較して飛躍的
に多数の配線で結合することを可能にする。これを用い
てモジュール間配線をふんだんに使うことによって、プ
ロセッサ間通信能力の高い三次元メッシュ結合などの結
合網を持つ超並列計算機などを容易に実装することがで
きる。また本発明によれば、効率的な冷却、電源供給を
妨げない。さらに、配線がコネクタおよびプリント基板
によって実装されているので、ケーブルや異方性導電ゴ
ムによる圧着などに比べ高周波かつ信頼性の高い接続を
実現できる。
【0155】また、第3、第4の発明では、ノードの結
合形態にリング状構造を有するシステム(n次元トーラ
ス結合)で構成される大規模な並列計算機を実装する時
において、長距離の配線が排除され、システム全体の性
能を下げる事のない高速で転送幅が広くノイズの影響を
受けにくいリンクの構築が容易に行える。さらにシステ
ムのモジュール化による拡張の容易性を提供すると共
に、回路モジュールの立体的(三次元)的な配置が可能
となるのでコンパクトなサイズで超並列計算機の構築が
可能になるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる基板実装方式が適
用された基板を示す構成図である。
【図2】基板を水平方向に接続する際の例を示す説明図
である。
【図3】第1実施例に使用される主基板の構成例を示す
図である。
【図4】水平接続基板の構成例を示す図である。
【図5】突起部をもつ電源供給バーを示す図である。
【図6】突起部をもたない電源供給バーを示す図であ
る。
【図7】支柱に電源供給バーを接続した状態を示す図で
ある。
【図8】二枚主基板を水平接続基板にて接続する状態を
示す説明図である。
【図9】電源供給バーを水平方向に配置したときの作業
者の手の届かない領域を示す説明図である。
【図10】電源供給バーを垂直方向に配置したときの状
態を示す図である。
【図11】二次元メッシュ結合される超並列計算機を示
す説明図である。
【図12】水平接続基板コネクタを四方向に設けた主基
板の構成図である。
【図13】主基板の裏面を示す図である。
【図14】垂直接続基板の構成図である。
【図15】垂直接続基板と垂直接続コネクタとの接続の
様子を示す説明図である。
【図16】二層以降の電源供給バーを示す説明図であ
る。
【図17】本発明の第4実施例にかかる構成図である。
【図18】第4実施例の変形例を示す構成図である。
【図19】第4実施例の変形例を示す構成図である。
【図20】本発明の第5実施例を示す構成図である。
【図21】本発明の第6実施例を示す構成図である。
【図22】第6実施例にかかる主基板の構成例を示す図
である。
【図23】水平接続基板の構成例を示す図である。
【図24】垂直接続基板の構成例を示す図である。
【図25】電源供給兼用金属製スペーサを示す図であ
る。
【図26】主基板と垂直接続基板との接続の様子を示す
図である。
【図27】リジットフレキシブル基板を用いて水平接続
基板を構成した際の説明図である。
【図28】プラスチック基板を用いて水平接続基板を構
成した際の説明図である。
【図29】リジットフレキシブル基板を用いて垂直接続
基板を構成した際の説明図である。
【図30】プラスチック基板を用いて垂直接続基板を構
成した際の説明図である。
【図31】主基板と垂直接続基板との接続状態を示す説
明図である。
【図32】本発明の第9実施例にかかる電子システム実
装方式が適用されたシステムの構成図である。
【図33】第9実施例にかかる回路モジュールを示す構
成図である。
【図34】第一の接続基板を示す構成図である。
【図35】第9実施例にかかるノード間接続の物理的な
リンク接続を示す図である。
【図36】第9実施例にかかるノード間接続の論理的な
リンク接続を示す図である。
【図37】アングル型コネクタにて基板間を接続する様
子を示す説明図である。
【図38】本発明の第10実施例を示す構成図である。
【図39】第10実施例にかかる回路モジュールを示す
構成図である。
【図40】第10実施例にかかるノード間接続の物理的
なリンク接続を示す図である。
【図41】第10実施例にかかるノード間接続の論理的
なリンク接続を示す図である。
【図42】本発明の第12実施例を示す構成図である。
【図43】第12実施例にかかる回路モジュールを示す
構成図である。
【図44】第12実施例にかかるノード間接続の物理的
なリンク接続を示す図である。
【図45】第12実施例にかかるノード間接続の論理的
なリンク接続を示す図である。
【図46】本発明の第13実施例を示す構成図である。
【図47】第13実施例にかかる回路モジュールを示す
構成図である。
【図48】第13実施例にかかるノード間接続の物理的
なリンク接続を示す図である。
【図49】第13実施例にかかるノード間接続の論理的
なリンク接続を示す図である。
【図50】本発明の第14実施例にかかる電子システム
の実装図である。
【図51】第14実施例にかかる主基板の構成例を示す
図である。
【図52】第14実施例にかかる垂直接続基板の構成例
を示す図である。
【図53】第14実施例にかかる垂直短絡基板の構成例
を示す図である。
【図54】第14実施例にかかる電子システムの実装図
の論理的な接続を示す図である。
【符号の説明】
1 電源供給バー 2 垂直接続用コネクタ 3 水平接続用コネクタ 4 水平接続基板 5 主基板 7 垂直接続基板 16 突起部 17 主基板側コネクタ 18 水平基板側コネクタ 23 通信路 24 プロセシングエレメント 25 アングルタイプコネクタ 26 冷却ファン 28 絶縁性一次冷却液 29 分配管 30 循環ポンプ 31 冷却フィン 32 熱交換器 33 二次冷却水注水口 34 二次冷却水排水口 35 金属ハット 36 冷却水パイプ 37 冷却水パイプ圧着溝 40 ピストン 41 チップ圧着面 43 垂直接続基板 44 水平接続基板 45 ライトアングルコネクタ 46 ソケットコネクタ 49 リジット部 50 フレキシブル部 51 補強板 52 プラスチック基板 53 回路ブロック 54 第一の接続手段 55 第二の接続手段 64 リンク 67 第一の接続手段 68 第二の接続手段 69 第一の接続手段 70 第二の接続手段 71 子基板 80 主基板 81 電源パッド 82 電源供給兼用金属スペーサ 83 垂直接続基板 84 垂直短絡基板 85 コネクタ 86 コネクタ
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01R 23/68 303 H 6901−5E 7165−5B G06F 1/00 360 C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主基板を水平方向に複数枚並設して所定
    サイズの基板を作成する基板実装方式であって、 前記主基板面上の周辺部に、該主基板面の垂直方向に着
    脱可能な第1のコネクタを設け、前記第1のコネクタと
    嵌合し得る第2のコネクタを面上周辺に有する水平方向
    接続基板を用いて隣接し合う主基板間を接続し、前記所
    定サイズの基板を作成することを特徴とする基板実装方
    式。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の基板実装方式において、
    前記各主基板の表面及び裏面に第3のコネクタを設け、
    該主基板の法線方向に複数の主基板を所定間隔で平行配
    置し、前記平行配置された各主基板は、前記第3のコネ
    クタと嵌合し得る第4のコネクタを面上周辺に有する垂
    直方向接続基板を用いて接続されることを特徴とする基
    板実装方式。
  3. 【請求項3】 ノードを有する複数の回路ブロックをn
    次元方向(n≦3)にトーラス結合して構成される回路
    モジュールを実装する電子システム実装方式において、
    前記回路ブロックは一つの次元方向毎に、 ノードの両端と接続される端子T1,T2と、該端子T
    1,T2間と平行して配設された短絡線の端子T3,T
    4とを有し、 端部に位置しない回路ブロックの端子T1,T3は一方
    に隣接する回路ブロックの端子T4,T2とそれぞれ接
    続されるとともに、端子T2,T4は他方に隣接する回
    路ブロックの端子T3,T1とそれぞれ接続され、 端部に位置する回路ブロックは、隣接する回路ブロック
    が存在しない方の端子T1,T3又はT2,T4を短絡
    することを特徴とする電子システム実装方式。
  4. 【請求項4】 2n 個(nは次元数)のノードを有する
    回路ブロックをn次元方向(n≦3)にトーラス結合し
    て構成される回路モジュールを実装する電子システム実
    装方式において、 前記回路ブロックは一つの次元方向毎に各ノードのノー
    ド間接続用端子を有し、 端部に位置しない回路ブロックのノード間接続用端子は
    それぞれ隣接する回路ブロックのノード間接続用端子の
    一つと接続され、 端部に位置する回路ブロックは隣接する回路ブロックの
    存在しない方のノード間接続用端子のトーラスを形成す
    るものどうしを短絡することを特徴とする電子システム
    実装方式。
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