JPH0689866B2 - 管継手 - Google Patents

管継手

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JPH0689866B2
JPH0689866B2 JP62222865A JP22286587A JPH0689866B2 JP H0689866 B2 JPH0689866 B2 JP H0689866B2 JP 62222865 A JP62222865 A JP 62222865A JP 22286587 A JP22286587 A JP 22286587A JP H0689866 B2 JPH0689866 B2 JP H0689866B2
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cap nut
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pipe
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英樹 影山
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、給水管、給湯管などを構成する、例えば合成
樹脂製の接続管同士を接続するための管継手に係り、詳
しくは袋ナットを用いて両接続管を接続する際の締付け
により、ねじ部が破損、あるいは変形するおそれのない
管継手に関する。
(従来の技術) 給水路、給湯路を構成する、例えば合成樹脂製の接続管
は、容易に脱離しないように、且つ接続部から漏水しな
いように接続する必要がある。接続管同士を接続するに
あたって、例えば実開昭61-22991号公報に開示されてい
るように、各接続管の端部同士を管継手を介してねじ結
合により接続する方法が、比較的簡便であり、しかも強
固な締結力が得られることから、良く用いられている。
この接続構造を第9図に基づいて概説すると、図中51は
管継手本体であり、該管継手本体51には一方の接続管57
の端部が内挿される円筒部54と、この円筒部54の一端部
から外周方向へ一体に突設された鍔部60とを備えてい
る。前記円筒部54の外周には雄ねじ部52が形成されてお
り、また円筒部54の先端には該先端を内方へ縮径し得る
ように切欠き部53が形成されている。40は前記管継手本
体51の鍔部60内に係合されるナット部41が設けられた接
続筒体であり、該接続筒体40の端部の雄ねじ部49には他
方側の接続管55が螺合される。43は前記接続筒体40の先
端に設けられた案内部42の外周面に装着されたパッキ
ン、44は前記管継手本体51の雄ねじ部52に螺合する雌ね
じ部45が先部内周に形成され、基部内周にテーパ部46が
設けられた袋ナットである。
前記構成の管継手を用いて給湯管あるいは給水管など一
対の接続管55、57を接続する場合には、図に示すよう
に、前記接続筒体40のナット部41に管継手本体51の鍔部
60を外側から嵌合させるようにして管継手本体51を接続
筒体40の外側に装着させると共に、前記袋ナット44の雌
ねじ部45を管継手本体51の雄ねじ部52に螺合させる。そ
して、一方の接続管55に接続筒体40の前記雄ねじ部49を
螺合させると共に、接続筒体40の他端部に設けられた案
内部42と、前記管継手本体51の円筒部54との間に形成さ
れる間隙部56内に他方の接続管57の端部を挿入する。こ
の状態で袋ナット44の先端が管継手本体51の鍔部60端面
に当接するまで該袋ナット44をスパナなどの工具を用い
て締付ける。袋ナット44が管継手本体51側へ移動するに
つれて、袋ナット44のテーパ部46で管継手本体51の円筒
部54先端を内方へ押圧することになり、この円筒部54先
端を縮径させて、接続管57外面を全周に亘って押圧する
ことにより、接続管57内面を前記パッキン43外面に圧接
させる。
このように、接続管57内周面を前記パッキン43に弾性的
に圧接すると共に、該接続管57を接続筒体40と筒継手本
体51との間で挟持することで、シール性良く、且つ強固
に接続管57を接続し、この接続部分から液体が漏れるこ
とを確実に防止している。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、給湯管等の配管は通常、天井裏、床下等
の狭くて暗い場所にて行われる。このため袋ナット44を
管継手本体51に対して相対的に回転させて鍔部60端面に
袋ナット44の先端面を当接させる際に、端面同士が突き
当ったことを視認することができないことがしばしば起
こる。
従来、このような場合には、前記袋ナット44を注意しつ
つ徐々に締付けて、該袋ナット44の端面が管継手本体51
の鍔部60端面に当接した後の締付け抵抗の上昇を、工具
を介して手で感知し、締付け難くなった時点で締付けを
止めるのであるが、工具に作用する前記締付け抵抗は徐
々に且つ連続的に上昇するので、適切な最終締付け時点
が分からず、袋ナット44の端面が管継手本体51の鍔部60
端面に当接しているにもかかわらず、さらに袋ナット44
を締付けることがあった。
このようになると、該袋ナット44の雌ねじ部45と管継手
本体51の雄ねじ部52に軸線方向の強い力が作用してこれ
らねじ部を破損あるいは変形させるおそれがある。ねじ
部が破損あるいは変形すると、袋ナット44が所定の締付
け位置から後退して、該袋ナット44による接続管57の締
付け力が低下し、接続管57の接続部において完全にシー
ルができず、液体の漏れを生じるおそれがある。殊に耐
蝕性および生産性等を考慮して合成樹脂、アルミニウム
などで接続管が作製されている場合には、ねじ部の強度
は比較的小さく、締付け力が所定の締付け力より少し強
くても前記ねじ部分が破損、変形される。
これに対して、例えば前記袋ナット44の雌ねじ部45およ
び管継手本体51の雄ねじ部52の破損、変形を防止するた
めに、例えばこれらねじ部のねじ山を大きくしたり、ね
じ結合部を長くしてねじ部の強度を増加することも考え
られる。しかし、このように形成した場合には、管継手
の径および長さが増加する欠点があり、コスト的に不利
であると共に、狭い場所で接続管55、57を接続する場合
には適切でない。
本発明は上記欠点を解決するものであり、その目的とす
るところは、接続個所が見えない場所で接続管を接続す
る場合でも、常に最適の最終締付け時点を感知でき、ね
じ部の破損や変形を防止して確実なシール性能が得られ
る管継手を提供することにある。本発明のさらに他の目
的は管継手の寸法を大型化することなく接続部で確実に
シールが行える管継手を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明の管継手は、接続管の端部に外嵌されその外周に
雄ねじ部が形成された円筒部、およびこの円筒部の一端
部から外周方向へ突設された鍔部とを備えた管継手本体
と、該管継手本体の前記雄ねじ部に螺合する雌ねじ部が
先部内周に形成されていると共に、基部内周にテーパ部
が設けられた袋ナットと、を有し、前記袋ナットの雌ね
じ部と前記管継手本体の雄ねじ部との螺合により、袋ナ
ットの先端に形成された当接面を管継手本体の鍔部に形
成された当接面に近接させると共に、袋ナットの前記テ
ーパ部の内方への押圧によって前記管継手本体の円筒部
に外嵌された接続管外面を挟圧する管継手であって、前
記袋ナットの当接面または鍔部の当接面のいずれか一方
に設けられた係合部と、前記いずれか他方に設けられ前
記係合部に係合自在である突部と、を具備しており、そ
のことにより上記目的が達成される。
(実施例) 以下に本発明を図面を用いて実施例について説明する。
第1図に示すように、本発明に係る管継手は、管継手本
体1と袋ナット2とを有して構成され、接続筒体3を用
いて給水管や給湯管などの一対の接続管4、5が接続さ
れる。
第1図ないし第3図に示すように、前記接続筒対3は合
成樹脂材あるいはアルミニウムなど耐蝕性材料で略円筒
状に形成されている。該接続筒体3の一端部は前記した
ように給湯管、給水管など接続管4に接続される接続部
30となっており、接続筒体3の他端部は円筒状の案内部
31が形成されている。接続筒体3のほぼ中央部には角
形、例えば六角形状のナット部32が設けられており、該
ナット部32より接続部30および案内部31が延出されてい
る。前記案内部31の接続管5が外挿される側と端部外周
には環状凹溝33が形成され、この環状凹溝33内にパッキ
ン6が装着されている。このパッキン6の外径は案内部
31の外径にほぼ等しいか、あるいはやや小さく形成され
ている。
前記管継手本体1は、接続筒体3と同様に合成樹脂材あ
るいはアルミニウムなど耐蝕性材料で略円筒状に形成さ
れている。この管継手本体1は外周に雄ねじ部15が形成
された円筒部14と、この円筒部14の一端部から外周方向
へ一体に突設された鍔部10とを備えている。前記円筒部
14の先端には軸線方向に長い複数の切欠き部16が形成さ
れ、外部からの押圧力によりこの円筒部14の先端が内方
へ縮径できるように構成されている。該円筒部14の内径
は接続管5の外径にほぼ等しいか、もしくはやや大きく
形成されている。円筒部14の長さは前記切欠き部16先端
が接続筒体3の案内部31の外周に設けられた環状凹溝33
の位置にほぼ対応するように設定されている。前記鍔部
10は外側面に平坦部10aと角部10bとを有する例えば側面
六角形のナット状に形成され、スパナなどの締付け工具
を鍔部10の外側に係合させて回し、あるいは固定できる
ようになっている。この鍔部10の開放する側面は前記接
続筒体3のナット部32に外嵌できる形状に形成されてい
る。
前記管継手本体1はその鍔部10が前記接続筒体3のナッ
ト部32に外嵌されると、管継手本体1の円筒部14が接続
筒体3の案内部31の回りに同芯状に配置され、案内部31
の外面と円筒部14の内面との間に接続管5が挿入可能な
間隙部7が形成される。
前記管継手本体1の回りに装着される袋ナット2は、前
記管継手本体1および接続筒体3と同様に合成樹脂材あ
るいはアルミニウムなど耐蝕性材料で略円筒状に形成さ
れている。袋ナット2の先部内周には前記円筒部14外周
の雄ねじ部15に螺合する雌ねじ部20が形成され、袋ナッ
ト2の基部内周には基端側に進むにつれて縮径したテー
パ部21が形成され、さらにその基端側に接続管5の外径
より内径がやや大きい開口部24が設けられている。
前記構成の管継手を使用して例えば給湯管、給水管など
の一対の接続管4、5を接続する場合には次のようにし
て行われる。
第1図に示すように、一方の接続管4の端部に接続筒体
3の接続部30をねじ込むと共に、該接続筒体3のナット
部32外周に管継手本体1を外嵌させ、またその管継手本
体1の外側に袋ナット2を緩く螺合させる。そして、袋
ナット2の開口部24から接続管5を挿入すると共に、こ
の接続管5の端部を前記管継手本体1の円筒部14と接続
筒体3の案内部32との間に形成された間隙部7内の奥部
にまで挿入し、そして管継手本体1を工具などで固定し
た状態で袋ナット2を工具などで回して該袋ナット2の
雌ねじ部20を円筒部14の雄ねじ部15に螺合させる。この
袋ナット2の螺合により袋ナット2は管継手本体1の鍔
部10方向へ進み、袋ナット2の先端に形成された当接面
22が管継手本体1の鍔部10の側面に形成された当接面12
にほぼ当接するまで袋ナット2を締付けると、袋ナット
2のテーパ部21で円筒部14の前記切欠き部16が形成され
ている先端部を内方へ押圧する結果、その先端部は縮径
して、前記接続管5の端部を内方へ押圧することにな
り、この接続管5内面が前記パッキン6外面に圧接し、
この部分で気密的にシールされると共に接続管5が継手
から離脱するのが防止される。
本発明の管継手は、前記袋ナット2の当接面22に突部23
を設けると共に、前記鍔部10の当接面12に、袋ナット2
の締付けにより袋ナット2の当接面22が鍔部10近づくに
つれて、前記突部23が係合する係合部11を凹設している
ことに特徴を有している。
前記突部23は、前記袋ナット2の当接面22に周方向に適
宜間隔をおいて、例えば6個設けられている。この突部
23は第4図および第5図に示すように、略台形状の平板
にて形成されており、その管継手本体1側の端面は当接
面22と平行な平面となっている。該突部23の内周側の端
縁23aおよび外周側の端縁23bは周方向にほぼ平行に形成
され、且つ袋ナット2の螺合方向側の突部23の側端縁23
cおよび螺合方向と反対方向側の突部23の側端縁23dはほ
ぼ半径方向に一致するようになっている。
前記管継手本体1の鍔部10の当接面12の縁部には前記突
部23が係合可能な係合部11が凹設されている。この係合
部11は袋ナット2の当接面22を鍔部10の当接面12に当接
させた際に、前記突部23に対応する位置に配置され、す
なわち6個対応するように凹設されている。該係合部11
は鍔部10の平坦部10aにおける袋ナット2の螺合方向側
の角部10b近傍位置に凹設され、この係合部11は袋ナッ
ト2方向および外側方向へ開口した形状に形成されてい
る。そして、この係合部11内に前記突部23の内周側端縁
23aと螺合方向側側縁23cとで囲まれる部分が入り込むこ
とで各突部23は各係合部11にそれぞれ係合される。
また、袋ナット2を前記管継手本体1に螺合してこの当
接面22を管継手本体1の当接面12に当接させると共に、
突部23を鍔部10の平坦部10a中央に位置させた際には、
突部23の前記内周側端縁23aが平坦部10aの外側に配置さ
れ、突部23は鍔部10端面に摺接しない。そして、突部23
を鍔部10の角部10b近傍に位置させた状態では、突部23
の前記内周側端縁23aが鍔部10端面に接するようになっ
ている。前記突部2の当接面22からの突出寸法は袋ナッ
ト2の雌ねじ部20の一ピッチ分に相当しており、従って
突部23端面が鍔部10の当接面12に接触した後に袋ナット
2を一回転させることにより、突部23が係合部11に完全
に係合し、両当接面12、22は当接する。
従って、前記のようにこの管継手を用いて、一対の接続
管4、5を接続するにあたって、袋ナット2を締付けて
該袋ナット2の当接面22が管継手本体1の鍔部10の当接
面12に近づいた状態では、前記突部23が管継手本体1の
係合部11に係合することにより、袋ナット2をそれ以上
回転させるに要する強い締付け抵抗が工具に反力として
作用することになり急激に締付け力が増加する。さらに
工具に力を加えて袋ナット2を締付けると、突部23又は
係合部11、或いは突部23および係合部11が変形するため
に、第4図の仮想線で示すように突部23が係合部11を乗
り越え、該突部23と係合部11との係合が解除されて、突
部23は次の位置の鍔部10の平坦部10aに摺接することに
なる。係合が解除されると突部23の変形による反力しか
受けなくなるので締付け力は急激に減少する。続いて、
袋ナット2を締付けると、該袋ナット2は前記雄ねじ部
15及び雌ねじ部20の螺合により徐々に管継手本体1側へ
近づいているので、次には突部23が前回の係合に比べて
さらに強い係合力で係合部11に係合する。この係合を解
除するためには、突部23と係合部11との係合面が大きく
なるため前回よりさらに強い締付け力を工具に加えて袋
ナット2を回転させることが必要である。
このように、袋ナット2の当接面22が管継手本体1の当
接面12に当接して、所望のシール性が得られる状態にな
るまでの間に、作業者は工具を介して締付け抵抗に急激
な強弱の変化を感知することができるので、この時点を
おおよその適正な最終締付け位置として判断し、次に強
い締付け抵抗を感じた時点で締付けを止めれば、両当接
面12、22がほぼ当接した状態となり、適正なシール性能
が得られる。
突部23と係合部11との係合による締付け力の急激な増加
は周方向にのみ作用するので、ねじの締付けに影響せ
ず、ねじを変形させたり、破損させることがなく、結果
的に大きな締付け力を加えて接続することが可能となっ
ている。
特に、前記構成のように前記突部23の内周側端縁23aが
鍔部10の当接面12に接しない状態と、当接面12に接する
状態とが、袋ナット2の締付け時に切り替わるように、
係合部11と突部23の位置がそれぞれ設定されているの
で、袋ナット2を締付ける際に、突部23が係合部11の当
接面12の外側に位置した状態では袋ナット2には管継手
本体1の当接面12からの軸線方向における当接力および
回転方向の抵抗を受けない状態となり、工具には単に袋
ナット2の雌ねじ部20と管継手本体1の雄ねじ部15との
螺合に必要な力だけがかかることになるので、締付け抵
抗の変化が非常に大きくなり、適正な締付け判断時期を
容易に感知することができる。
しかも、上記のように袋ナット2を締付けるには、係合
部11と突部23との係合を解除するだけの締付力が前記螺
合力に付加されることになるから、比較的強い力を必要
とし、この時点で最終的な締付け時点と判断すれば良
い。この時には、締付け力は係合部11と突部23との係合
を解除するに要する力として主に作用しており、この締
付けによって前記雄ねじ部15と雌ねじ部20の螺合部分に
強い締付け力が作用してねじ部を破損あるいは変形させ
るおそれがない。
(別実施例) 第6図に示すように、前記突部23は円柱状に形成しても
良い。この実施例においても、前記実施例と同様に鍔部
10における平坦部10aの袋ナット2の螺合方向の角部近
傍位置に係合部11が凹設されており、袋ナット2を締付
けて回転させた際に、前記突部23が係合部11内に配置さ
れる状態と、さらに袋ナット2を締付けることにより、
突部23がこの凹部から外れる状態とが切り換えられるよ
うに構成されている。
(別実施例2) 第7図に示すように、前記突部23を側面矩形状に形成し
ても良い。この実施例では突部23の螺合方向側の側縁23
cが袋ナット2の半径方向と略平行に形成されている。
前記管継手本体1の構成は上記各実施例と同様の構成で
ある。従って、この実施例によれば前記突部23の螺合方
向側の側縁23aと係合部11の内側壁とが図のように面状
態で接するために、この状態から突部23を螺合方向へ締
付けるにはさらに強い締付け力が必要とされる。その結
果、前記締付け力の強弱の変動が大きくなるため、容易
に最終締付け時点を判断できる利点がある。
(別実施例3) 第8図に示すように、本発明に係る管継手は、一対の袋
ナット2、2を用いて一対の接続管4、5を接続する場
合にも適用することができる。
この実施例では、前記管継手本体1は中央の鍔部10両側
に円筒部14、14を設けて構成され、角円筒部14外周に形
成された雄ねじ部15に袋ナット2の雌ねじ部20がそれぞ
れ螺合するようになっている。袋ナット2の内面に形成
されたテーパ部21と前記管継手本体1の円筒部14の端部
との間に形成される環状溝内には環状パッキン6が配置
されている。円筒部14内に挿入される接続管5の端部内
には金属製の接続筒体3が挿入配置され、接続管5の端
部を補強している。このような構成の管継手を用いて一
対の接続管4、5を接続する場合には、接続管4、5の
端部をそれぞれ管継手本体1の円筒部14内に挿入配置し
た状態で、袋ナット2を締付ける。すると、袋ナット2
のテーパ部21がパッキン6を内方へ押圧する結果、接続
管4、5は該パッキン6と前記接続筒体3との間で弾性
的に挟持されることになり、管継手を介して両接続管
4、5が強固に接続されると共に、パッキン6を介して
接続管4、5と管継手本体1とは気密的にシールされる
ことになる。
前記袋ナット2の先端面には、変形可能な突部23が形成
され、この突部23に係合する係合部11が前記管継手本体
1の鍔部10の両側端面に凹設されていて、各袋ナット2
を締付ける際に突部23と係合部11との係合により締付け
力が変動するように構成されている。この場合でも、袋
ナット2を締付けて、袋ナット2の当接面22を鍔部10の
両当接面12に当接させた位置でパッキン6が押圧され良
好なシール性能が得られるように、袋ナット2及び管継
手本体1及びパッキン6の各寸法が設定されている。
なお、本発明においては、前記係合部11を管継手本体1
側に設け、突部23を袋ナット2側に設けたが、前記係合
部11を袋ナット2側に設け、係合部11を袋ナット2側に
設けても良い。係合部11および突部23の個数は限定する
ものではない。さらに、突部23と係合部11との数を異な
らせても良い。
さらに、前記鍔部10の形状は六角形のナット状に限定さ
れず、例えば四角形、五角形など多角形あるいは側面円
形、楕円形などにすることもできる。接続筒体3の形状
として、前記案内部31が一方にだけ設けられているもの
に限定されず、二方向に分岐して設けられているもの、
あるいは三方向に分岐して設けられているものにも本発
明は適用することができる。
(発明の効果) このように、本発明は袋ナットの当接面または管継手本
体の鍔部の当接面のいずれか一方に係合部を設けると共
に、前記いずれか他方に前記係合部に係合自在で、袋ナ
ットの締付けにより係合部に係合した状態からこの係合
が解除される突部を設けたので、袋ナットと管継手本体
とを相対的に回転させて両当接面を近接させ、所望のシ
ール構造が得られる状態になるまでには、突部と係合部
との係合および解除により締付けに要する力が大きく変
動するために、作業者は工具を介して締付け抵抗の変化
を容易に感知することができるから、この時点をほぼ適
正な最終締付け位置と判断して、次の強い締付け抵抗を
感じた時点で袋ナットの締付けを止めれば良い。従っ
て、天井裏や床下などのように、接続個所が見えない場
所で接続管を接続する場合でも、適正な締付け位置を正
確に判断でき、従来のように袋ナットを締めすぎて該袋
ナットおよび管継手本体のねじ部を破損あるいは変形さ
せることがなくなり、袋ナットによって接続管を確実に
シールできると共に、締付け力も均一に行える。
さらに、合成樹脂、アルミニウム製など鉄に比べて比較
的変形し易い部材で管継手を形成する場合でも、ねじ部
の径及び長さを大きくすることなく確実に接続管を接続
し得るので、狭い場所に配管した場合にも有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は接続管を接続した状態の本発明の管継手の一例
を示す一部破断側面図、第2図はその管継手の正面図、
第3図はその管継手の縦断面図、第4図はその管継手の
横断面図、第5図はその要部拡大断面図、第6図は本発
明の別実施例の横管継手の断面図、第7図は本発明のさ
らに別実施例の管継手の横断面図、第8図は本発明のさ
らに別実施例の管継手の縦断面図、第9図は従来の管継
手の縦断面図である。 1……管継手本体、2……袋ナット、3……接続筒体、
4……接続管、5……接続管、10……鍔部、11……係合
部、14……円筒部、15……雄ねじ部、20……雌ねじ部、
21……テーパ部、23……突部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接続管の端部に外嵌されその外周に雄ねじ
    部が形成された円筒部、およびこの円筒部の一端部から
    外周方向へ突設された鍔部とを備えた管継手本体と、 該管継手本体の前記雄ねじ部に螺合する雌ねじ部が先部
    内周に形成されていると共に、基部内周にテーパ部が設
    けられた袋ナットと、を有し、前記袋ナットの雌ねじ部
    と前記管継手本体の雄ねじ部との螺合により、袋ナット
    の先端に形成された当接面を管継手本体の鍔部に形成さ
    れた当接面に近接させると共に、袋ナットの前記テーパ
    部の内方への押圧によって前記管継手本体の円筒部に外
    嵌された接続管外面を挟圧する管継手であって、 前記袋ナットの当接面または鍔部の当接面のいずれか一
    方に設けられた係合部と、 前記いずれか他方に設けられ前記係合部に係合自在であ
    る突部と、を具備する管継手。
  2. 【請求項2】前記鍔部が、外側面に平坦部と角部とを有
    するナット状に形成されると共に、前記袋ナットの螺合
    方向側における前記平坦部の角部近傍位置において、袋
    ナット方向および外側方向へ開口するよう前記係合部が
    形成され、前記袋ナットに設けられた突部が前記平坦部
    の中央位置において平坦部の外側に配置されている特許
    請求の範囲第1項に記載の管継手。
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