JPH0689011B2 - 新規抗がん性白金錯化合物及びその製造方法 - Google Patents

新規抗がん性白金錯化合物及びその製造方法

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JPH0689011B2
JPH0689011B2 JP4056644A JP5664492A JPH0689011B2 JP H0689011 B2 JPH0689011 B2 JP H0689011B2 JP 4056644 A JP4056644 A JP 4056644A JP 5664492 A JP5664492 A JP 5664492A JP H0689011 B2 JPH0689011 B2 JP H0689011B2
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蓮 秀 孫
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗がん効果の優れた新
規白金錯化合物及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、抗がん剤として使用されている白
金錯化合物であるシスプラチン(cisplatin )、すなわ
ちCis−(NH32 PtCl2 は、1965年に米
国のローゼンバーグ(B.Rosenberg,Nature 205,698(196
5))により、その抗がん効果が見出され、1979年に
米国FDAから抗がん剤として許可された化合物であ
り、睾丸がん、卵巣がん、膀胱がん、肺がん、骨髄が
ん、喉頭がんなどの広い範囲のがんに対し効果的な化学
療法剤として使用されている。
【0003】しかしながら、この化合物は強い毒性(L
50=13mg/kg,M.J.Cleare,Biochimie 60,835(197
8) )をもつために、その適用範囲が制限されている。
一方、1989年にFDAから抗がん剤として許可され
たカルボプラチン(Carboplatin)、すなわちCis−
(NH32 Pt(CBDCA)(CBDCA=1,1
−シクロブタンジカルボン酸)は、毒性がシスプラチン
よりかなり低い(LD50=180mg/kg,M.J.Cleare,B
iochimie 60,(1978))が、抗がん効果もシスプラチンに
比べて低く、又価格も高いために広くは使用されていな
い。そのため、シスプラチンより抗がん効果が優れ、毒
性の低い抗がん剤を見出すための研究が、世界的に活溌
に行われており、研究報告も多い。
【0004】シスプラチンの抗がん作用及び毒性は、ま
だ明確に解明されていないが、文献(Pharmac.Ther.25,
297-326(1984);Chem.Rev.87,1153-1181(1987) )には次
のように記載されている。すなわち、シスプラチンが、
注射などにより血中に投与された場合には、一部は加水
分解するが、大部分は血漿中の高い塩素イオン濃度(〜
100mM)のためにイオン化せずに中性分子状態で存
在し、細胞膜を通って拡散する。細胞内では、塩素イオ
ン濃度(4mM)が低いために、大部分の塩素イオンが
加水分解し、生成したアミン−白金陽イオンが細胞の主
要構成成分であるDNAと結合することにより、DNA
の複製を妨害することで細胞を殺す。このとき、白金錯
化合物は、正常細胞とがん細胞を見分けることができな
いから細胞毒性として働く。
【0005】又、シスプラチンの加水分解により生成し
たオリゴマーも体内に種々の毒性をもたらす原因となる
と考えられている。しかし、シスプラチン分子内の中性
アミンリガンドと陰イオンの分子構造が、どのように抗
がん活性や体内毒性に関連しているかについてはまだ明
らかにされていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、既存の
シスプラチンより抗がん効果が優れ、毒性の低い白金系
列抗がん剤を開発するために、シスプラチン分子の中性
アミンリガンドと陰イオンの分子構造を変えることによ
り、新しい白金錯化合物を合成し、生理活性を試験した
結果、硫黄原子を含むマロン酸誘導体を結合させた白金
錯化合物が、抗がん効果が優れていることを発見した。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、式(I)で示
される白金錯化合物である。
【0008】
【化4】
【0009】(式中、Xはそれぞれ低級アルキル基を表
すか、あるいは2つのXが一緒になってエチレン基又は
ビニレン基を表し、Aはそれぞれアンモニア、低級アル
キルアミン又はシクロアルキルアミンを表すか、あるい
は2つのAが一緒になってヒドロキシが置換してもよい
アルキレンジアミン又はシクロアルカンジアミンを表
す)
【0010】上記式(I)において、Aは、1価中性リ
ガンドであるアンモニア、炭素数1〜3個の低級アルキ
ルアミン、例えば、メチルアミン、エチルアミン又はイ
ソプロピルアミン、シクロアルキルアミン、例えばシク
ロプロピルアミン;あるいは2個のAが一緒になって1
つのキレート型アルキレンジアミン、例えば、エチレン
ジアミン、2−ヒドロキシプロパン−1,3−ジアミ
ン、シクロアルカンジアミン、例えば1,2−シクロヘ
キサンジアミン、等を表す。又陰イオングループである
ジカルボン酸は、2個の硫黄原子を包含するマロン酸誘
導体であり、Xは、それぞれ低級アルキル基、例えばメ
チル基、あるいは2つのXが一緒になってビニレン基又
はエチレン基である。このような陰イオンを包含する白
金錯化合物は、新規物質であり、優れた抗がん効果を有
する。
【0011】式(I)の新規な白金錯化合物は、式(I
I)で示されるカリウム塩と、式(III)で示される硝酸
白金誘導体又は式(IV)で示される硫酸白金誘導体とを
反応させることにより
【0012】
【化5】
【0013】あるいは、式(V)で示されるバリウム塩
と式(IV)で示される硫酸白金誘導体とを反応させるこ
とによって得られる。
【0014】
【化6】
【0015】原料の式(II)の化合物は、式(VI)で示
される硫黄を含有するジカルボン酸エステルを、エタノ
ール中で過剰のアルカリ(KOH)(1.2〜2.0当
量)の存在下、5〜20時間還流させると、式(II)で
示される水溶性カリウム塩が析出する。この塩を濾別、
洗浄した後、そのまま直接白金錯化合物の合成に使用す
ることもできる。又、この塩(II)を当量の塩化バリウ
ムと反応させ式(V)で示されるバリウム塩に変換した
後に、式(I)で示される白金錯化合物の溶解度に従
い、式(IV)で示される硫酸白金誘導体と反応させて、
純粋な式(I)の白金錯化合物を得ることもできる。
【0016】
【化7】
【0017】例えば、式(I)で示される白金錯化合物
が水に難溶性の場合には、式(II)で示されるカリウム
塩と式(III)で示される硝酸白金誘導体又は式(IV)の
硫酸白金誘導体の水溶液を直接混合し、次いで濃縮する
ことにより沈澱物として白金錯化合物(I)を得ること
ができる。この場合、もうひとつの生成物である硝酸カ
リウム、又は硫酸カリウムは、水に可溶であるため沈澱
物とならない。
【0018】式(I)で示される白金錯化合物が水に易
溶性の場合には、式(V)で示されるバリウム塩と式
(IV)で示される硫酸白金誘導体を反応させ、生成する
不溶性の硫酸バリウムを濾別し、得られた液を濃縮し、
次いでアセトン又はアルコールのような有機溶媒を添加
し、生成した白金錯化合物の溶解度の減少を利用して式
(I)で示される白金錯化合物を得ることもできる。
【0019】式(III)で示される硝酸白金誘導体は、式
(VII)で示されるアミン白金ヨウ素と硝酸銀を、式(I
V)で示される硫酸白金誘導体は、式(VII)で示される
アミン白金ヨウ素と硫酸銀を、公知の方法(R.C.Harris
on,Inorg.Chimica Acta 46,L15(1980))に従い反応させ
て製造することができる。
【0020】
【化8】
【0021】式(VII)で示されるアミン白金ヨウ素は、
4塩化白金カリウム、ヨウ素化カリウム及びアミン化合
物を公知の方法(M.J.Cleare,Biochimie 60,835(1978))
に従い反応させて容易に得ることができる。
【0022】式(I)で示される新規の白金錯化合物の
製造に使用する公知のアミンリガンドは、1価中性リガ
ンドであるアンモニア又は炭素数1〜3個を有する1級
アミンであり、例えば、メチルアミン、エチルアミン、
イソプロピルアミン又はシクロプロピルアミンなどをあ
げることができ、2価キレート型中性リガンドとして
は、エチレンジアミン、2−ヒドロキシプロパン−1,
3−ジアミン又はシクロヘキサン−1,2−ジアミンな
どをあげることができる。
【0023】ここで、シクロヘキサン−1,2−ジアミ
ンは、シス,トランス(1R,2R)及びトランス(1
S,2S)など3種の光学異性体を表すが、特に本発明
において、トランス(1R,2R)及びトランス(±)
混成体が優れた抗がん効果を示した。
【0024】式(I)で示される白金錯化合物の核心構
造をなす、陰イオンである硫黄を有するジカルボン酸誘
導体は、マロン酸エチル又はイソプロピルエステルと二
硫化炭素とをアルカリの存在下で反応させて得られる
(K+-2 CH=CH(COOR)2 (Acta Chem.
Scand.22,1107(1968) )に、ビニリデンジクロライド、
ジブロモエタン又はヨウ化メチルを各々反応させて得る
ことができる。
【0025】好ましいマロン酸エステルは、式(VI)a
で示される1,3−ジチオル−2−イリデンマロン酸エ
ステル、式(VI)bで示される1,3−ジチオラン−2
−イリデンマロン酸エステル、又は式(VI)cで示され
るビス(メチルチオ)メチレンマロン酸エステル(Acta
Chem.Scand.22,1107(1968) )などであり、ここでR
は、エチル又はイソプロピル基である。
【0026】
【化9】
【0027】本発明の製造工程をスキーム1に示した。
【0028】
【化10】
【0029】
【実施例】以下の実施例は、本発明を詳細に例示したも
のであり、特許請求の範囲を外れない限り本発明をこれ
らの実施例に限定するものではない。
【0030】実施例1 ジアンミン(1,3−ジチオル
−2−イリデンマロン酸)白金(II)の製造 (a).4塩化白金カリウム(K2 PtCl4 )5.0
g(12.0mmol)とヨウ化カリウム35g(211mm
ol)を、酸素を充分に除去した蒸留水50mlに完全に溶
解した後、窒素雰囲気下で28%アンモニア水溶液1.
6ml(26mmol)を添加し、撹拌することにより黄色の
沈澱を得た。この沈澱物を水とエタノールで各々2回洗
浄した後、常温で真空(〜20mmHg)乾燥することによ
りアンミン白金中間体((NH32 PtI2 )5.2
g(収率90%)を得た。
【0031】(b).1,3−ジチオル−2−イリデン
マロン酸ジエチルエステル6.0g、又は1,3−ジチ
オル−2−イリデンマロン酸ジイソプロピルエステル
6.7g(23mmol)と水酸化カリウム3.3g(59
mmol)をエタノール400mlに溶解した後、5時間還流
し、淡黄色結晶性化合物の沈澱を得た。この沈澱物を濾
別し、エタノール及びエチルエーテルで各々3回洗浄し
た後、乾燥することにより1,3−ジチオル−2−イリ
デンマロン酸カリウム塩のエタノール1分子溶媒物4.
3gを得た(収率57%)。
【0032】(c).(a)で得たアンミン白金中間体
((NH32 PtI2 )2.11g(4.37mmol)
を蒸留水20mlに懸濁した後、硝酸銀1.49g(8.
77mmol)を蒸留水10mlに溶解した溶液と混合し、約
2時間撹拌した。生成したヨウ化銀を濾別して得た濾過
液、即ち(NH32 Pt(NO32 水溶液を、
(b)で調製した1,3−ジチオル−2−イリデンマロ
ン酸カリウム塩1.44g(4.41mmol)を蒸留水2
0mlに溶解した溶液に、常温で徐々に加えた後、約2時
間撹拌し淡黄色固体化合物の沈澱を得た。この沈澱物を
濾別し、水で2回、エタノールで2回洗浄した後、乾燥
することにより1.02g(収率54%)の標記の白金
錯化合物を得た。
【0033】融点:〜140℃(分解) 組成式:(C68242 )Pt(2H2 O) 元素分析値(%):C,15.9;H,2.25;N,5.45;S,15.0. 理 論 値(%):C,15.4;H,2.59;N,5.99;S,13.7. 赤外線吸収帯(cm-1):673(m),779(sh),812(s),911(m),1
270(sh),1336(s),1417(s),1505(s),1545(s),3274(s).
【0034】実施例2 ビス(シクロプロピルアミン)
(1,3−ジチオル−2−イリデンマロン酸)白金(I
I)の製造 アンモニアに代えて、同当量のシクロプロピルアミンを
使用し、実施例1と同様の方法により50%の収率で標
記の白金錯化合物を得た。
【0035】融点:〜130℃(分解) 組成式:(C1216242 )Pt(2H2 O) 元素分析値(%):C,26.3;H,3.58;N,4.82;S,12.3;Pt,33.8. 理 論 値(%):C,26.3;H,3.68;N,5.12;S,11.7;Pt,35.6 赤外線吸収帯(cm-1):676(m),778(m),817(s),911(m),10
22(m),1267(sh),1336(s),1410(s),1457(s),1548(s),309
4(m),3198(s).
【0036】実施例3 トランス(±)(シクロヘキサ
ン−1,2−ジアミン)(1,3−ジチオル−2−イリ
デンマロン酸)白金(II)の製造 アンモニアに代えて、同当量のトランス(±)シクロヘ
キサン−1,2−ジアミンを使用し、実施例1と同様の
方法により58%の収率で標記の白金錯化合物を得た。
【0037】融点:〜180℃(分解) 組成式:(C1216242 )Pt(3H2 O) 元素分析値(%):C,25.8;H,3.22;N,4.98;S,12.5;Pt,32.9. 理 論 値(%):C,25.5;H,3.92;N,4.95;S,11.3;Pt,34.5. 赤外線吸収帯(cm-1):781(m),817(m),1267(m),1333(s),
1418(s),1484(s),1561(s),2861(m),2937(m),3064(s),32
12(s).
【0038】実施例4 トランス(1R,2R)(シク
ロヘキサン−1,2−ジアミン)(1,3−ジチオル−
2−イリデンマロン酸)白金(II)の製造 アンモニアに代えて、同当量のトランス(1R,2R)
シクロヘキサン−1,2−ジアミンを使用し実施例1と
同様の方法により55%収率で標記の白金錯化合物を得
た。
【0039】融点:〜197℃(分解) 組成式:(C1216242 )Pt(2H2 O) 元素分析値(%):C,26.0;H,3.42;N,5.17;S,11.6;Pt,35.2. 理 論 値(%):C,26.3;H,3.66;N,5.12;S,11.7;Pt,35.6. 赤外線吸収帯(cm-1):676(m),815(m),1030(m),1066(m),
1174(m),1267(m),1333 (s),1418(s),1508(s),1556(s),2861(m),2939(m),3064
(s),3212(s).
【0040】実施例5 ビス(イソプロピルアミン)
(1,3−ジチオル−2−イリデンマロン酸)白金(I
I)の製造 アンモニアに代えて、同当量のイソプロピルアミンを使
用し実施例1と同様の方法により46%の収率で標記の
白金錯化合物を得た。
【0041】融点:〜135℃(分解) 組成式:(C1220242 )Pt 元素分析値(%):C,28.2;H,3.13;N,5.48. 理 論 値(%):C,28.0;H,3.91;N,5.43. 赤外線吸収帯(cm-1):663(m),784(m),816(m),1116(m),1
158(m),1269(m),1329(s),1422(s),1459(sh),1502(sh),1
545(sh),2973(m),3114(m),3214(m).
【0042】実施例6 エチレンジアミン(1,3−ジ
チオル−2−イリデンマロン酸)白金(II)の製造 アンモニアに代えて、同当量のエチレンジアミンを使用
し実施例1と同様の方法により64%収率で標記の白金
錯化合物を得た。
【0043】融点:〜193℃(分解) 組成式:(C810242 )Pt(2H2 O) 元素分析値(%):C,19.6;H,2.73;N,5.46;S,13.3;Pt,38.5. 理 論 値(%):C,19.5;H,2.83;N,5.67;S,13.0;Pt,39.5. 赤外線吸収帯(cm-1):673(m),767(m),916(m),1057(m),1
198(m),1339(s),1412(s),1539(s),1605(m),3133(m),324
0(m).
【0044】実施例7 (2−ヒドロキシプロパン−
1,3−ジアミン)(1,3−ジチオル−2−イリデン
マロン酸)白金(II)の合成 (a).実施例1で製造した1,3−ジチオル−2−イ
リデンマロン酸カリウム塩2.40g(7.4mmol)を
蒸留水300mlに溶解した溶液に、BaCl2 ・2H2
O1.95g(8.6mmol)を脱炭酸ガスした蒸留水2
00mlに溶解した溶液を加え、1時間撹拌することによ
り白色沈澱を得た。この沈澱物を濾別し、水及びエタノ
ールで各々2回洗浄した後、真空乾燥(〜20mmHg) す
ることにより2.15g(収率81%)の1,3−ジチ
オル−2−イリデンマロン酸バリウム塩の1水和物を得
た。この陰イオンリガンドのバリウム塩を次のアンミン
−白金中間体の硫酸塩との反応に使用した。
【0045】(b).実施例1の(a)でのアンモニア
に代えて、同当量の2−ヒドロキシプロパン−1,3−
ジアミンを使用し、同様の方法により調製したアンミン
−白金中間体〔HOCH(CH2 NH22〕PtI2
1.06g(1.96mmol)を水100mlに懸濁させた
後、硫酸銀0.612g(1.96mmol)を添加し、4
時間反応させた後生成したヨウ化銀を濾別し、無色濾過
液、即ち水容性白金中間体である〔HOCH(CH2
22 〕Pt(SO4 )の水溶液を得た。
【0046】(c).この白金水溶液を、(a)で調製
した陰イオンリガンドバリウム塩0.700g(1.9
6mmol)を蒸留水100mlに懸濁した溶液に加え、常温
で2時間撹拌し、生成した硫酸バリウムを濾別し淡黄色
の水溶液を得た。この反応液を約20mlまで濃縮した
後、30mlのアセトンを添加し黄色の沈澱物を得た。こ
の沈澱物を濾別し、アセトン、エチルエーテルで各々2
回以上洗浄した後、真空乾燥することにより0.69g
(収率72%)の標記白金錯化合物を得た。
【0047】融点:〜170℃(分解) 組成式:(C912252 )Pt(2H2 O) 元素分析値(%):C,20.9;H,2.71;N,5.28;S,12.8;Pt,36.9. 理 論 値(%):C,20.7;H,2.31;N,5.35;S,12.2;Pt,37.3. 赤外線吸収帯(cm-1):677(m),797(m),912(m),1034(m),1
086(m),1360(s),1543(s),2946(sh),3125(sh),3216(s).
【0048】実施例8 ジアンミン(1,3−ジチオラ
ン−2−イリデンマロン酸)白金(II)の製造 (a).1,3−ジチオラン−2−イリデンマロン酸ジ
エチルエステルを実施例1の1,3−ジチオル−2−イ
リデンマロン酸ジエチルエステルの場合と同様の方法に
より加水分解し、エタノール1分子が溶媒和した1,3
−ジチオラン−2−イリデンマロン酸カリウム塩を得た
後、実施例7と同様の方法により塩化バリウムと反応さ
せ、1,3−ジチオラン−2−イリデンマロン酸バリウ
ム塩の2水和物を得た。この陰イオンリガンドバリウム
塩1.32g(3.0mmol)を蒸留水100mlに懸濁し
た溶液を、次の白金水溶液と反応させた。
【0049】(b).実施例1−(a)で調製したアン
ミン白金中間体(NH32 PtI21.45g(3.
0mmol)を蒸留水300mlに懸濁し、硫酸銀0.933
g(3.0mmol)を添加し、撹拌しながら4時間反応さ
せ、生成したヨウ化銀を濾別することにより白金水溶液
を得た。
【0050】(c).(a)で調製した1,3−ジチオ
ラン−2−イリデンマロン酸バリウム塩の懸濁液と
(b)で調製した白金水溶液とを混合した後、2時間撹
拌した。生成した硫酸バリウム塩を濾別して得た濾液を
約10mlまで濃縮した後、エタノール20mlを添加し冷
蔵庫中に放置することにより黄色の沈澱を得た。この沈
澱物を濾別しエタノール及びエチルエーテルで各々2回
洗浄した後、真空乾燥することにより0.78g(収率
60%)の標記の白金錯化合物を得た。
【0051】融点:〜180℃(分解) 組成式:(C610242 )Pt(4H2 O) 元素分析値(%):C,13.8;H,2.49;N,6.11;S,12.3;Pt,40.7. 理 論 値(%):C,14.2;H,3.56;N,5.54;S,12.7;Pt,38.6. 赤外線吸収帯(cm-1):819(m),1105(m),1249(sh),1338
(s),1440(sh),1584(s),3250(s),3410(m).
【0052】実施例9 ビス(シクロプロピルアミン)
(1,3−ジチオラン−2−イリデンマロン酸)白金
(II)の製造 アンモニアに代えて、同当量のシクロプロピルアミンを
使用し、実施例1と同様の方法によりアミン−白金中間
体を得た後、実施例8と同様の方法により調製した水容
性硫酸白金水溶液を1,3−ジチオラン−2−イリデン
マロン酸バリウムと反応させた。生成した硫酸バリウム
を濾別して得た濾液を約10mlまで減圧濃縮した後、エ
タノール20ml及びエチルエーテル30mlを添加し沈澱
物を得た。この沈澱物を濾別した後、エタノール及びエ
チルエーテルで各々2回洗浄した後、真空乾燥すること
により、41%の収率で標記の白金錯化合物を得た。
【0053】融点:〜170℃(分解) 組成式:(C1418242 )Pt(4H2 O) 元素分析値(%):C,24.6;H,3.32;N,4.45;Pt,34.7. 理 論 値(%):C,24.6;H,4.48;N,4.78;Pt,33.3. 赤外線吸収帯(cm-1):799(m),817(m),1021(m),1100(m),
1261(m),1280(m),1336(s),1422(m),1458(m),1593(s),31
06(m),3205(m),3420(m).
【0054】実施例10 トランス(±)(シクロヘキ
サン−1,2−ジアミン)(1,3−ジチオラン−2−
イリデンマロン酸)白金(II)の製造 アンモニアに代えて、同当量のトランス(±)シクロヘ
キサン−1,2−ジアミンを使用し、実施例1と同様の
方法により、アミン−白金中間体を得た後、実施例8と
同様の方法により調製した硫酸白金水溶液を1,3−ジ
チオランマロン酸バリウムと反応させた。生成した硫酸
バリウムを濾別して得た濾液を約10mlまで減圧濃縮し
た後、エタノール20ml及びエチルエーテル30mlを添
加し沈澱物を得た。この沈澱物を濾別した後、エタノー
ル及びエチルエーテルで各々2回洗浄した後、真空乾燥
することにより64%の収率で標記の白金錯化合物を得
た。
【0055】融点:〜200℃(分解) 組成式:(C1218242 )Pt(2H2 O) 元素分析値(%):C,25.8;H,3.80;N,5.07;S,12.4;Pt,35.8. 理 論 値(%):C,26.2;H,4.03;N,5.10;S,11.7;Pt,35.5. 赤外線吸収帯(cm-1):743(m),819(m),1030(m),1062(m),
1123(m),1156(m),1249(sh),1280(sh),1342(s),1446(m),
1557(s),2933(m),3214(m),3396(m).
【0056】実施例11 エチレンジアミン(1,3−
ジチオラン−2−イリデンマロン酸)白金(II)の製造 アンモニアに代えて、同当量のエチレンジアミンを使用
し、実施例1と同様の方法でアミン−白金中間体を得た
後、実施例8と同様の方法により調製した硫酸白金水溶
液を1,3−ジチオラン−2−イリデンマロン酸バリウ
ムと反応させた。生成した硫酸バリウムを濾別して得
た、濾液を約10mlまで濃縮した後アセトン50mlを添
加し沈澱物を得た。この沈澱物を濾別し、アセトン及び
エチルエーテルで各々2回洗浄した後、真空乾燥するこ
とにより45%の収率で標記の白金錯化合物を得た。
【0057】融点:〜175℃(分解) 組成式:(C812242 )Pt(H2 O) 元素分析値(%):C,20.3;H,3.07;N,5.39. 理 論 値(%):C,20.1;H,2.96;N,5.87. 赤外線吸収帯(cm-1):773(m),822(m),887(sh),1053(m),
1154(m),1280(sh),1329(s),1454(s),1591(s),3111(s),3
212(s),3420(s).
【0058】実施例12 (2−ヒドロキシプロパン−
1,3−ジアミン)(1,3−ジチオラン−2−イリデ
ンマロン酸)白金(II)の製造 アンモニアに代えて、同当量の2−ヒドロキシプロパン
−1,3−ジアミンを使用し、実施例1と同様の方法で
アミン−白金中間体を得た後、実施例8と同様の方法に
より調製した硫酸白金水溶液を1,3−ジチオラン−2
−イリデンマロン酸バリウムと反応させた。生成する硫
酸バリウムを濾別して得た濾液を約10mlまで濃縮した
後アセトン50mlを添加し沈澱物を得た。この沈澱物を
濾別し、アセトン及びエチルエーテルで洗浄した後、真
空乾燥することにより62%の収率で標記の白金錯化合
物を得た。
【0059】融点:〜205℃(分解) 組成式:(C914252 )Pt(2H2 O) 元素分析値(%):C,20.5;H,2.83;N,5.33;S,12.7. 理 論 値(%):C,20.6;H,2.69;N,5.33;S,12.2. 赤外線吸収帯(cm-1):721(m),804(m),822(m),1040(m),1
207(m),1283(sh),1360(s),1462(m),1589(s),3235(s),33
74(s),3495(s).
【0060】実施例13 ジアンミン〔ビス(メチルチ
オ)メチレンマロン酸〕白金(II)の製造 ビス(メチルチオ)メチレンマロン酸ジエチルエステル
6.9g(26.1mmol)を、実施例1の1,3−ジチ
オル−2−イリデンマロン酸ジエチルエステルの場合と
同様の方法により加水分解し、ビス(メチルチオ)メチ
レンマロン酸カリウムの1水和物6.9g(22.8mm
ol)を得た。次いで、実施例7と同様の方法によりBa
Cl2 −2H2 O5.59g(24.7mmol)と反応さ
せた。生成するビス(メチルチオ)メチレンマロン酸バ
リウム塩は、水に対する溶解度が大きく直ちに沈澱しな
かった。反応混合物から水を減圧留去し、約20mlまで
濃縮することにより白色結晶性沈澱物を得た。この沈澱
物を濾別し、エタノール及びエチルエーテルで洗浄した
後、真空乾燥することにより6.0g(収率69%)の
ビス(メチルチオ)メチレンマロン酸バリウムの2水和
物を得た。この陰イオンリガンドのバリウム塩1.0g
(2.63mmol)とアンミン−白金中間体(NH32
PtI2 1.27g(2.63mmol)から実施例7と同
様の方法により反応させ、1.01g(収率88%)の
標記の白金錯化合物を得た。
【0061】融点:〜158℃(分解) 組成式:(C612242 )Pt(H2 O) 元素分析値(%):C,16.5;H,3.02;N,5.61;S,13.1;Pt,42.9. 理 論 値(%):C,15.9;H,3.09;N,6.18;S,14.1;Pt,43.0. 赤外線吸収帯(cm-1):724(m),977(m),1094(m),1325(s),
1373(s),1626(s),3159(s),3398(s).
【0062】実施例14 〔ビス(シクロプロピルアミ
ン)〕〔ビス(メチルチオ)メチレンマロン酸白金(I
I)の製造 アンモニアに代えて、同当量のシクロプロピルアミンを
使用し、実施例13と同様の方法により72%の収率で
標記の白金錯化合物を得た。
【0063】融点:〜155℃(分解) 組成式:(C1220242 )Pt(3H2 O) 元素分析値(%):C,25.3;H,3.69;N,4.72;S,11.9. 理 論 値(%):C,25.3;H,4.60;N,4.92;S,11.3. 赤外線吸収帯(cm-1):725(m),824(m),974(m),1026(m),1
319(s),1363(s),1459(sh),1621(s),3016(s),3200(s),34
51(s).
【0064】実施例15 トランス(±)(シクロヘキ
サン−1,2−ジアミン)〔ビス(メチルチオ)メチレ
ンマロン酸〕白金(II)の製造 アンモニアに代えて、同当量のトランス(±)シクロヘ
キサン−1,2−ジアミンを使用し、実施例13と同様
の方法により74%の収率で標記の白金錯化合物を得
た。
【0065】融点:〜175℃(分解) 組成式:(C1220242 )Pt(3H2 O) 元素分析値(%):C,25.6;H,4.18;N,4.98;Pt,35.8. 理 論 値(%):C,25.3;H,4.60;N,4.92;Pt,34.3. 赤外線吸収帯(cm-1):604(m),729(m),978(m),1031(m),1
064(m),1177(m),1328(s),1373(s),1607(s),2938(s),301
0(s),3400(s).
【0066】実施例16 エチレンジアミン〔ビス(メ
チルチオ)メチレンマロン酸〕白金(II)の製造 アンモニアに代えて、同当量のエチレンジアミンを使用
し、実施例13と同様の方法により74%の収率で標記
の白金錯化合物を得た。
【0067】融点:〜115℃(分解) 組成式:(C814242 )Pt(5H2 O) 元素分析値(%):C,17.0;H,3.34;N,5.58;S,11.5. 理 論 値(%):C,17.3;H,3.64;N,5.06;S,11.6. 赤外線吸収帯(cm-1):619(m),748(m),982(m),1053(m),1
123(s),1333(s),1372(sh),1582(s),3075(s),3200(s),34
20(s).
【0068】実施例17 (2−ヒドロキシプロパン−
1,3−ジアミン)〔ビス(メチルチオ)メチレンマロ
ン酸〕白金(II)の製造 アンモニアに代えて、2−ヒドロキシプロパン−1,3
−ジアミンを使用し、実施例13と同様の方法により8
9%の収率で標記の白金錯化合物を得た。
【0069】融点:〜168℃(分解) 組成式:(C916242 )Pt(2H2 O) 元素分析値(%):C,20.2;H,3.54;N,5.19;S,13.5;Pt,38.0. 理 論 値(%):C,20.5;H,3.79;N,5.31;S,12.2;Pt,37.0. 赤外線吸収帯(cm-1):642(m),729(m),972(m),1086(m),1
321(s),1373(s),1453(sh),1609(s),3173(s),3437(s).
【0070】抗がん活性試験 6乃至8週令の実験用マウス(BDF1 mouse)8匹を
1群とし、マウス1匹当り106 個のマウス白血病細胞
L1210を移植した後、1日後、5日後及び9日後に
白金錯化合物を0.9%生理食塩水に溶解した溶液を、
1〜20mg/kgの量で腹腔内注射(i.p.)により投
与し、生存日数延長率(ILS、%)と45日後の生存
数を観察した。結果を表1に示した。
【0071】
【表1】
【0072】
【発明の効果】上述のようにして製造した式(I)で示
される白金錯化合物は、新規化合物であり、大部分のも
のは水溶性でありシスプラチンの低い溶解度による調剤
上の問題点を改善し、さらに抗がん効果が、生理活性試
験に示されているように、カルボプラチンより大きく、
シスプラチンより優れているか、ほぼ同等であり、毒性
がシスプラチンより軽減されている優れた抗がん剤であ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I)で示される白金錯化合物。 【化1】 (式中、Xはそれぞれ低級アルキル基を表すか、あるい
    は2つのXが一緒になってエチレン基又はビニレン基を
    表し、Aはそれぞれアンモニア、低級アルキルアミン又
    はシクロアルキルアミンを表すか、あるいは2つのAが
    一緒になってヒドロキシが置換していてもよいアルキレ
    ンジアミン又はシクロアルカンジアミンを表す)
  2. 【請求項2】 式(II)で示されるカリウム塩と、式
    (III)で示される硝酸白金誘導体又は式(IV)の硫酸白
    金誘導体とを反応させることを特徴とする請求項1の式
    (I)で示される白金錯化合物の製造方法。 【化2】
  3. 【請求項3】 式(V)で示されるバリウム塩と式(I
    V)で示される硫酸白金誘導体とを反応させることを特
    徴とする請求項1の式(I)の白金錯化合物の製造方
    法。 【化3】
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