JPH0688757B2 - 車両形クレーンのジブ格納装置 - Google Patents

車両形クレーンのジブ格納装置

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JPH0688757B2
JPH0688757B2 JP59121515A JP12151584A JPH0688757B2 JP H0688757 B2 JPH0688757 B2 JP H0688757B2 JP 59121515 A JP59121515 A JP 59121515A JP 12151584 A JP12151584 A JP 12151584A JP H0688757 B2 JPH0688757 B2 JP H0688757B2
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美津男 岡田
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株式会社加藤製作所
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は車両形クレーンのジブ格納装置に関するもの
である。
〔従来の技術〕
一般に、トラッククレーン等の車両形クレーンは、ブー
ムの長さを補うためのジブを備えている。
このジブは、その基端をブームの先端部に支持させて基
端を中心として回動させることによりブーム前方に張出
されるもので、不使用時には、ジブ基端をブーム先端側
に向け、先端をブーム基端側に向けた状態で、ブームに
沿わせて格納されている。
このジブを備えた車両形クレーンとしては、ジブをブー
ムの下面に沿わせて格納するものと、ジブをブームの側
面に沿わせて格納するものとがある。
しかし、ジブをブームの下面に沿わせて格納する車両形
クレーンは、ジブをブーム下において縦方向に回動させ
ることでジブを張出すことができるため、狭い場所でも
ジブの張出しを行なえる反面、ジブを格納した状態での
クレーン作業に際してクレーン操作運転室からの視界が
ブーム下のジブによって妨げられるという問題がある。
また、走行運転とクレーン操作を同じ運転室で行なう自
走クレーンでは、ブームを縮めて倒伏させた状態で走行
する際の運転室からの視界がブーム下のジブによって妨
げられるため、運転室からの視界を広くするには、ブー
ムの取付け位置を高くして、ブームの下面に沿わせて格
納されるジブの位置を高くしなければならず、従って、
車両形クレーンの重心位置が高くなって安定性が悪くな
るという問題をもっていた。
一方、ジブをブームの側面に沿わせて格納する車両形ク
レーンは、ブームの下にジブがないため、ブームの取付
け位置を高くしなくても運転室からの視界を広くとるこ
とができ、従って、運転室からの視界だけを考えると、
ジブをブームの下面に沿わせて格納するものよりも有利
である。しかし、この種の車両形クレーンとして従来知
られているものは、ブームの側面に沿わせて格納されて
いるジブをそのまま横方向に回動させてブーム前方に張
出すものであるため、ブームの側方にジブの長さ以上の
空間がない場所ではジブの張出しを行なうことができな
いという問題をもっていた。
そこで出願人は、特願昭57−166028号(特開昭59−5789
0号)の明細書及び図面に記載したような車両形クレー
ンを考えた。
この車両形クレーンは、ジブをブームの側面に沿わせて
格納しておき、ジブを使用する場合には、ブームの側面
に沿わせて格納されてるジブを一旦ブームの下面側に移
し替えてから、ジブをブーム下において縦方向に回動さ
せて張出すようにしたもであり、この車両形クレーンに
よれば、ジブをブームの側面に沿わせて格納しているた
め、ブームの取付け位置を高くしなくても走行時の運転
室からの視界を広くとることができるし、また、ジブを
縦方向に回動させて張出すことができるため、狭い場所
でもジブの張出しを行なうことができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記車両形クレーンは、ブームに沿わせ
て格納されるジブを保持するジブホルダを、ブームの一
側面とブームの下面とに枢着した2本のリンクに支持さ
せているため、ブームに対するジブホルダの取付け構造
がかなり複雑であるという問題をもっていた。
また、上記車両形クレーンは、ジブホルダに保持させた
ジブのブーム下面側から側面側への移し替えを、ウイン
チの巻索をブームの上縁部に設けてあるガイドシーブを
介してジブに掛止して前記索を巻上げることによって行
ない、ブーム側面側から下面側への移し替えを、前記ウ
インチから索を繰出してジブを自重で下降させることに
よって行なうものであるため、ブームの下面側に移し替
えたジブがブームの旋回等によってジブホルダを回動さ
せながら振れ動き、周囲の構造物等に干渉して損傷した
り騒音を発生したりするおそれがある。
このため、上記車両形クレーンでは、ブームの下面側に
移し替えたジブの振れ動きを、ジブホルダをロックピン
によりブームに固定することによって拘束しているが、
そのためには、重量のあるジブを何等かの手段によって
ブームの下面に押付けながら、ジブホルダに設けてある
ピン孔をブーム側のピン孔に合わせてロックピンを挿入
しなければならないため、困難な作業を要求される。
しかも、上記車両形クレーンでは、ブームの下面側に移
し替えたジブをブーム前方に張出す際に、前記ウインチ
の巻索をジブから外さなければならないという面倒さが
あった。
さらに、上記車両形クレーンは、前記ウインチの巻索
を、ジブホルダとは別の箇所においてジブに掛止してい
るため、前記索を巻上げてジブをブームの下面側から側
面側に引き上げる際に、ジブを保持しているジブホルダ
が、ジブの引上げに対して抵抗となりながら回動するこ
とになり、そのため、ジブの索掛止部とジブホルダ装着
部との間にねじりモーメントが作用して、ジブがねじれ
変形してしまうという問題をもっていた。
この発明は上記のような実情にかんがみてなされたもの
であって、その目的とするところは、ジブをブームの側
面に沿わせて格納し、ジブの使用時にジブを一旦ブーム
の下面側に移し替えてからブーム前方に張出させるよう
にしたものでありながら、ブームに対するジブホルダの
取付け構造を簡単にし、しかもブームの下面側に移し替
えたジブを、ロックピンによりジブホルダをブームに固
定することなく振れ動かない状態に拘束することができ
ると共に、ジブをブームの下面側と側面側とに移し替え
るための駆動手段を切離すことなくジブの張出しを行な
い、さらには、ジブにねじれ変形を生じさせることなく
その移し替えを行なうことができる、車両形クレーンの
ジブ格納装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、 ジブの格納時には、その基端をブームの先端側に、また
先端をブーム基端側にそれぞれ向けた状態でジブをブー
ムの側面に沿わせて格納し、上記ジブの使用時には、ジ
ブを上記ブームの側面から下面側に移し替えた後に上記
ジブの基端をブームの先端部に支持させてジブ基端を中
心にジブを回動させることによりブーム前方に張出して
使用する形式の車両形クレーンにおいて、 ブームの上記側面にブーム軸に沿わせて設けられた支軸
に、枢軸可能に取付けられたジブホルダと、 上記ブームに設けられ、上記ジブと着脱可能な上記ジブ
ホルダを枢動する駆動シリンダと、 上記ブームに設けられ、上記ジブホルダをロック可能と
する部材とを、 備えたことを特徴とするものである。
〔作用〕
この発明によれば、ジブホルダをブームの側面にブーム
軸に沿わせて設けた支軸に枢動可能に取付けているた
め、ブームに対するジブホルダの取付け構造が簡単であ
る。
また、この発明は、ブームにジブホルダ駆動シリンダを
設け、このシリンダを前記ジブホルダに枢着して、この
シリンダによりジブホルダを下向き状態と横向き状態と
に回動させることによって、ジブホルダに保持させたジ
ブをブームの下面側と側面側とに移し替えるようにした
ものであり、この発明によれば、ジブホルダの回動を前
記シリンダで拘束できるため、ブームの下面側に移し替
えたジブを、ロックピンによりジブホルダをブームに固
定することなく、振れ動かない状態に拘束することがで
きる。
しかも、この発明では、ジブをブームの下面側と側面側
とに移し替えるための駆動手段である前記シリンダを、
ジブにではなく、ジブをブームに沿わせて格納するとき
にこのジブを保持するジブホルダに枢着しているため、
ジブの張出しに際して、前記シリンダを切離す必要はな
い。
さらに、この発明では、前記ジブホルダ駆動シリンダに
よりジブホルダを回動させることによってジブをブーム
の下面側と側面側とに移し替えるようにしているため、
ジブホルダとは別の箇所でジブを引上げ駆動する場合の
ように、ジブにねじれモーメントが作用することはな
い。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図はジブを備えた車両形クレーンを示したもので、
図中1は車体、2は旋回台、3はブーム起伏シリンダ4
によって起伏される伸縮可能なブームであり、このブー
ム3の先端には、ガイドシーブ6を備えたシーブブロッ
ク5が設けられ、このシーブブロック5の端部にはルー
スタシーブ7が設けられている。なお、8は走行運転室
とクレーン操作室とを兼ねる運転室、9はアウトリガで
ある。
また、10はブーム3の長さを補うジブである。このジブ
10は、その基端をブーム先端側に向け、先端をブーム基
端側に向けた状態でブーム3の一側面に沿わせて格納さ
れており、使用時に、ブーム3の側面からブーム3の下
面側に移し替えられ、その後、基端をブーム先端部に支
持させて基端を中心として回動させることにより、ブー
ム3の前方に張出される。
第2図は前記ブーム3を示したもので、このブーム3の
一側面の下縁部には、ジブ10の基端側を保持するジブホ
ルダ11と、ジブ10の先端側を支持するジブ支持用ブラケ
ット12とが設けられている。なお第2図において、13は
ジブ10の張出し時及び格納時に使用されるガイドシー
ブ、14はブーム起伏シリンダ4のロッドが取付けられる
ブラケットである。
第3図は前記ジブ10を示したもので、このジブ10は、伸
縮可能な2段ジブとされており、その上側(ブーム前方
に張出したときに下側になる側)には、ジブホルダ11に
着脱可能に固定されるホルダ取付け用ブラケット15と、
前記ジブ支持用ブラケト12に着脱可能に枢支されるブラ
ケット取付け板16が固定されている。このホルダ取付け
用ブラケット15とブラケット取付け板16は、ジブ10の重
心(2段目ジブ10aを引き込んだ状態での重心)をはさ
んでその基端側と先端側に設けられている。
また、ジブ10aの基端部の両側には、ブーム先端のシー
ブブロック5の両側面に突設されたジブ支軸17(第1図
参照)に係合するフォーク18,18が設けられており、ジ
ブ10の先端側には、ロープ掛止部19が設けられている。
なお、第3図において、21は2段目ジブ19aの先端に設
けられたガイドシーブである。また、22はブーム前方に
張出されたジブ10の先端とブーム3の先端とを連結する
テンションロッドであり、このテンションロッド22は、
その先端をジブ10の先端部に枢着され、先端をジブ10の
基端側に設けたロッド支え20に保持されて、ジブ10に沿
わせて付設されている。
一方、前記ジブホルダ11は、第4図〜第6図に示すよう
に、ジブ10の上面を受けるジブ受け部11aと、このジブ
受け部11aの中央部から立上がる立上がり部11bとを有す
るほぼT字状のものをされており、その立上がり部11b
をブーム3の一側面の下縁付近にブーム軸方向に沿わせ
て設けた1本の支軸23に枢支されて、ブーム3に対し上
下回動可能に設けられている。なお、前記支軸23は、ブ
ーム3の側面に設けた前後一対の縦材24,24の下端側部
分の間に設けられている。
このジブホルダ11は、ブーム3に設けたジブホルダ駆動
シリンダ25によって、第4図に実線で示した横向き状態
と同図に鎖線で示した下向き状態とに回動されるもの
で、ジブホルダ駆動シリンダ25は、その基端部を前記一
対の縦材24,24の上端部に枢支してブーム3に設置さ
れ、このシリンダ25のロッド25aはジブホルダ11のジブ
受け部11aの一端側に枢着されている。
また、前記ジブ10のジブホルダ11に保持される部分に
は、その両側縁部に、ジブホルダ11のジブ受け部11aの
両端に接するアタッチメント26,26が設けられており、
ジブ10は、前記アタッチメント26,26をジブ受け部11aの
両端に受け止めさせた状態でホルダ取付け用ブラケット
15をジブホルダ11にピン27によって結合することにより
ジブホルダ11に保持され、また前記ピン27を抜き外すこ
とによってジブホルダ11から外される。なお、第6図に
おいて、28,28はホルダ取付け用ブラケット15とジブホ
ルダ11とに設けられたピン挿入孔である。
また、ジブホルダ11のシリンダ連結部の近傍にはロック
ピン挿通孔30が設けられており、ジブホルダ11は、この
ロックピン挿通孔30を前記縦材24,24に設けたロックピ
ン挿通孔31,31に合わせてロックピン32を挿入すること
により、横向きに回動された状態はロックされる。な
お、33は横向き状態に回動されたジブホルダ11を受け止
めるストッパである。
第7図及び第8図は前記ロックピン32の挿脱機構を示し
たもので、32aはロックピン32に連結されたロックピン
挿脱ロッドである。このロッド32aは、ジブ支持用ブラ
ケット12の近くに達する長さのものであり(第2図参
照)、ブーム3に設けたロッドガイド34,34にスライド
可能に支持されている。また、このロッド32aの端部は
L字状に折曲されてハンドル部32bとされており、この
ロッド32aは、そのハンドル部32bの移動操作によりスラ
イドされて、ロックピン32をジブホルダ11のロックピン
挿通孔30に挿脱させるようになっている。
また、前記ロックピン挿脱ロッド32aの端部には、ブー
ム3に設けたプレート35の上をスライドするロック板36
が固定されており、このロックピン挿脱ロッド32aは、
ロックピン32をジブホルダ11のロックピン挿通孔30にに
挿入した状態で、前記ロック板36をプレート35にピン37
(第2図参照)によって掛止することにより、振動等で
ずれ動かないようにロックされる。なお、第8図におい
て、38及び39はロック板36とプレート35に設けられたピ
ン挿入孔である。
第9図はブーム3に設けたジブ支持用ブラケット12に対
するジブ10の支持構造を示しており、ジブ支持用ブラケ
ット12は、ブーム3の側面に設けた縦リブ40の下端部に
固定されている。そして、ジブ10に固定されたブラケッ
ト取付け板16は、ブーム3の軸方向に沿うスライド軸41
によってジブ支持用ブラケット12に回動可能に枢支され
ており、このスライド軸41を抜き外すことによってジブ
支持用ブラケット12から外されるようになっている。
第10図は前記スライド軸41の挿脱機構を示したもので、
42はスライド軸41に連結されたロッド41aに嵌装されて
スライド軸41をその挿入方向に押圧するコイルバネであ
り、スライド軸41は、このコイルバネ42のバネ力でブラ
ケット取付け板16の軸孔43に挿入されるようになってい
る。
また、第10図において、43はブーム3の基端側(第2図
参照)に設けられたスライド軸抜き外しハンドルであ
り、このハンドル43は、その基端部をブーム3の側面に
突設された支軸44に枢支されて上下回動可能に設けられ
ている。また、このハンドル43の基端部は、斜め下方に
向けて折曲されており、この折曲部43aの先端と、前記
スライド軸41のロッド41aとは、ワイヤロープ45によっ
て連結されている。
前記スライド軸抜き外しハンドル43は、ジブ10をジブ支
持用ブラケット12から外すときに上方に回動されるもの
で、このハンドル43を上方に回動させると、その折曲部
43aの回動によりワイヤロープ45を介してスライド軸41
が引張られ、スライド軸41がコイルバネ42のバネ力に抗
してブラケット取付け板16から抜き外される。
また、前記スライド軸41の先端部は、先端に向かって上
方に傾斜させてあり、このスライド軸41は、ブーム3の
下側にジブ10を抱き込ませるときに、ブラケット取付け
板16で傾斜部を押されてコイルバネ42のバネ力に抗して
後退し、ブラケット取付け板16が完全にジブ支持用ブラ
ケット12内に入り込んだときに、コイルバネ42のバネ力
で自動的にブラケット取付け板16の軸孔43に挿入される
ようになっている。
次に、ブーム3の側面に沿わせて格納されているジブ10
をブーム前方に張出す場合の操作を説明すると、この場
合は、まずブーム3を若干伸長させて、ブーム下面側へ
のジブ10の移し替え時にジブ10の基端がシーブブロック
5に当らないようにし、この状態で、ジブホルダ駆動シ
リンダ25を伸長させて、ジブホルダ11を第4図に鎖線で
示した下向き状態に回動させる。
このようにジブホルダ11を下向き状態に回動させると、
基端側をジブホルダ11に保持され先端側をジブ支持用ブ
ラケット12に枢支されているジブ10が、ジブホルダ11の
回動中心とジブ支持用ブラケット12のジブ枢支点とを中
心として回動し、ブーム3の下面に抱かれた状態にな
る。
この場合、ジブ10の基端側を保持するジブホルダ11はブ
ーム3の一側面下縁付近に枢支されているため、ジブ10
の基端側はブーム3の一側面下縁付近を中心として回動
するし、また、ジブ10の先端側もブーム3の一側面下縁
部に固定したブラケット12に枢支されているためにブー
ム3の一側面下縁部を中心として回動するから、ジブ10
はブーム3と干渉することなくブーム3の下面側に移し
替えられる。
第11図はこのときのブーム3に対するジブ10の姿勢を示
したもので、ジブ10は、その基端がブーム3の真下に位
置し、先端側がブーム3の側方にはみ出した状態で、ブ
ーム3に対し斜め方向を向いた状態で抱かれている。
このようにジブ10をブーム3の下面側に移し替えた後
は、ジブ10のブーム下面側への移し替え時に伸長させた
ブーム3を第12図及び第13図に示すように縮小させて、
シーブブロック5の両側面に突設されているジブ支軸1
7,17をジブ10のフォーク18,18に挿入し、このフォーク1
8,18の先端にピン46を挿入して、フォーク18,18がジブ
支軸17,17から抜け外れないようにする。
次に、クレーンの吊上げロープ47を、ブーム3側のガイ
ドシーブ6及びルースタシーブ7と、ジブ10側のガイド
シーブ21と、ブーム基端部のガイドシーブ13とに掛け回
して、その先端をジブ10のロープ掛止部19に掛止し、こ
の吊上げロープ47を巻上げて緊張させた状態で、ジブ10
のホルダ取付け用ブラケット15をジブホルダ11に固定し
ているピン27と、ジブ10をジブ支持用ブラケット12に枢
支しているスライド軸32とを抜き外して、ジブホルダ11
及及びジブ支持用ブラケット12からジブ10を外す。
この後は、ブーム3を起しながら吊上げロープ47を繰出
すことにより、第14図に示すようにジブ10をその自重に
より基端を中心として回動させて、ジブ10をブーム先端
から垂下させ、次いで、ブーム基端部のガイドシーブ13
から吊上げロープ47を外してこの吊上げロープ47を巻上
げることにより、ジブ10をブーム3の前方に張出させ
る。
こうしてジブ10をブーム前方に張出した後は、ブーム3
を地上近くまで倒伏させた状態で、ジブ10に付設されて
いるテンションロッド22の先端を、ロッド支え20から取
外してブーム3のシーブブロック5に設けられているテ
ンションロッドセットピン48に第15図に示すように取付
け、この後、ジブ10のロープ掛止部19から吊上げロープ
47を外し、この吊上げロープ47にフック49を取付けてク
レーン作業を行なう。
また、ジブ10を格納する場合は、ジブ10のガイドシーブ
21に掛けられている吊上げロープ47の先端をジブ10のロ
ープ掛止部19に掛止し、テンションロッド22をシーブブ
ロック5から外してその先端をジブ10のロッド支え20に
保持させた後、吊上げロープ47を繰出してジブ10をその
自重でブーム先端から垂下させ、この後、吊上げロープ
47をブーム基端部のガイドシーブ13に掛けて(吊上げロ
ープ47の先端はジブ10のロープ掛止部19に掛止したまま
にしておく)、吊上げロープ47を巻上げることにより、
ジブ10を回動させてブーム3の下に抱き込ませ、この
後、ジブ10のホルダ取付け用ブラケット15をピン27の挿
入によりジブホルダ11に固定する。なお、ジブ10の先端
側はブーム3の下にジブ10を抱き込ませたときに自動的
にスライド軸41によってジブ支持用ブラケット12に枢支
される。
この後は、ジブホルダ駆動シリンダ25を縮小させてジブ
ホルダ11を横向き状態に回動させることにより、ジブ10
をブーム3の側面に沿わせて格納し、ジブホルダ11をロ
ックピン32によりブーム3にロックして、ジブ10の格納
を終了する。
しかして、上記ジブ格納装置においては、ジブホルダ11
をブーム3の一側面下縁付近に設けた1本の支軸23に枢
支させているため、ブーム3に対するジブホルダ11の取
付け構造が簡単である。
また、上記ジブ格納装置は、ブーム3にジブホルダ駆動
シリンダ25を設け、このシリンダ25をジブホルダ11に枢
着して、このシリンダ25によりジブホルダ11を下向き状
態と横向き状態とに回動させることによって、ジブホル
ダ11に保持させたジブ10をブーム3の下面側と側面側と
に移し替えるようにしたものであり、このジブ格納装置
によれば、ジブホルダ11の回動を前記シリンダ25で抱束
できるため、ブーム3の下面側に移し替えたジブ11を、
ロックピンによりジブホルダ11をブーム3に固定するこ
となく、振れ動かない状態に抱束することができる。
しかも、上記ジブ格納装置では、ジブ11をブーム3の下
面側と側面側とに移し替えるための駆動手段である前記
シリンダ25を、ジブ10にではなく、ジブ10をブーム3に
沿わせて格納するときにこのジブ10を保持するジブホル
ダ11に枢着しているため、ジブ10の張出しに際して、前
記シリンダ25を切離す必要はない。
さらに、上記ジブ格納装置では、ジブホルダ駆動シリン
ダ25によりジブホルダ11を回動させることによってジブ
10をブーム3の下面側と側面側とに移し替えるようにし
ているため、ジブホルダ11とは別の箇所でジブ10を引上
げ駆動する場合のように、ジブ10にねじれモーメントが
作用することはない。
従って、上記ジブ格納装置によれば、ジブ10をブーム3
の側面に沿わせて格納し、ジブ10の使用時にジブ10を一
旦ブーム3の下面側に移し替えてからブーム3の前方に
張出させるようにしたものでありながら、ブーム3に対
するジブホルダ10の取付け構造を簡単にし、しかもブー
ム3の下面側に移し替えたジブ10を、ロックピンにより
ジブホルダ11をブーム3に固定することなく振れ動かな
い状態に拘束することができると共に、ジブ10をブーム
3の下面側と側面側とに移し替えるための駆動手段(ジ
ブホルダ駆動シリンダ25)を切離すことなくジブ10の張
出しを行なえるし、さらには、ジブ10にねじれ変形を生
じさせることなくその移し替えを行なうことができる。
なお、上記実施例では、ジブ10を2段ジブとしたが、こ
のジブ10は1段であってもよい。
〔発明の効果〕
この発明によれば、ジブをブームの側面に沿わせて格納
し、ジブの使用時にジブを一旦ブームの下面側に移し替
えてからブーム前方に張出させるようにしたものであり
ながら、ブームに対するジブホルダの取付け構造を簡単
にし、しかもブームの下面側に移し替えたジブを、ロッ
クピンによりジブホルダをブームに固定することなく振
れ動かない状態に拘束することができると共に、ジブを
ブームの下面側と側面側とに移し替えるための駆動手段
を切離すことなくジブの張出しを行なえるし、さらに
は、ジブにねじれ変形を生じさせることなくその移し替
えを行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の一実施例を示したもので、第1図はジ
ブを備えた車両形クレーンのジブ格納状態の側面図、第
2図はブームの拡大側面図、第3図はジブの拡大側面
図、第4図は第1図のA−A線に沿う拡大断面図、第5
図及び第6図はジブホルダからジブを外した状態の側面
図及び縦断面図、第7図は第5図のC−C線に沿う拡大
断面図、第8図は第7図の一部分の平面図、第9図は第
1図のB−B線に沿う拡大断面図、第10図は第9図のD
−D線に沿う拡大断面図、第11図はジブをブームの下面
側に移し替えた状態の平面図、第12図及び第13図はジブ
の基端をブーム先端に掛止させた状態の平面図及び側面
図、第14図はジブを張出している途中の状態の側面図、
第15図はジブを張出した状態の側面図である。 3……ブーム、10……ジブ、11……ジブホルダ、23……
支軸、25……ジブホルダ駆動シリンダ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジブの格納時には、その基端をブームの先
    端側に、また先端をブーム基端側にそれぞれ向けた状態
    でジブをブームの側面に沿わせて格納し、上記ジブの使
    用時には、ジブを上記ブームの側面から下面側に移し替
    えた後に上記ジブの基端をブームの先端部に支持させて
    ジブ基端を中心にジブを回動させることによりブーム前
    方に張出して使用する形式の車両形クレーンにおいて、 ブームの上記側面にブーム軸に沿わせて設けられた支軸
    に、枢軸可能に取付けられたジブホルダと、 上記ブームに設けられ、上記ジブと着脱可能な上記ジブ
    ホルダを枢動する駆動シリンダと、 上記ブームに設けられ、上記ジブホルダをロック可能と
    する部材とを、 備えたことを特徴とする車両形クレーンのジブ格納装
    置。
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