JPH0687734U - カップリング装置 - Google Patents

カップリング装置

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JPH0687734U
JPH0687734U JP2975193U JP2975193U JPH0687734U JP H0687734 U JPH0687734 U JP H0687734U JP 2975193 U JP2975193 U JP 2975193U JP 2975193 U JP2975193 U JP 2975193U JP H0687734 U JPH0687734 U JP H0687734U
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JP
Japan
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flange member
diameter portion
coupling device
peripheral surface
outer peripheral
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Pending
Application number
JP2975193U
Other languages
English (en)
Inventor
正 長浜
Original Assignee
有限会社長浜生産技術研究所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】一定のトルクを越えると空転するように構成さ
れたカップリング装置に関し、構造が簡単で部品点数が
少なく、小型化されたカップリング装置を提供すること
を目的とする。 【構成】径小部31及び径大部32を有した第1フラン
ジ部材11、第2フランジ部材12、第1フランジ部材
の径小部の外周面との間に円筒状の空間60を形成する
ように配置され第2フランジ部材の外周面にネジ結合さ
れた押さえハウジング部材13を有し、第1フランジ部
材の径大部に設けられた貫通穴には鋼球36が軸方向に
移動可能に装着され、第2フランジ部材の端面には鋼球
が係合する凹部44が設けられ、空間内には鋼球を凹部
に押しつけるためのバネ部材63及びベアリング64が
設けられて構成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、一定のトルクを越えると空転するように構成されたカップリング装 置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、駆動軸から従動軸へトルクを伝達するために、一定のトルクを越え ると空転するように構成されたカップリング装置が用いられている。
【0003】 従来のこの種のカップリング装置は、2つの互いに対向するフランジ部材を有 し、一方のフランジ部材の外側の端面に係合するように配置された鋼球を、他方 のフランジ部材から他方のフランジ部材に対して外方に張り出して覆い被さるよ うに取り付けられたリテーナによって一体回転するように支持するとともに、一 方のフランジ部材に螺合するナットを介してプレートにより挟んで軸方向に押し 付けるような構造となっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来のカップリング装置では、リテーナが外方に張り出して いるため外形寸法が大きくなるとともに、構造が複雑で装置の組み立てが容易で はなかった。また、空転を開始するときの伝達限界トルクの値の調整が容易では なかった。
【0005】 本考案は、上述の問題に鑑み、構造が簡単で部品点数が少なく、小型化された カップリング装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の装置は、上述の課題を解決するため、径小部及び径大部を有し 、これらの中心部に一方の軸が挿入される軸穴が設けられた第1フランジ部材と 、前記第1フランジ部材の径大部の端面に対向して配置される端面を有し、他方 の軸を挿入するための軸穴が設けられた第2フランジ部材と、前記第1フランジ 部材の径小部の外周面との間に円筒状の空間を形成するように且つ前記第1フラ ンジ部材とは相対回転が可能なように配置され、前記第2フランジ部材の外周面 に一体的に固定された押さえハウジング部材と、を有し、前記第1フランジ部材 の径大部の周方向に沿って配置された軸方向の複数個の貫通穴が設けられ、前記 各貫通穴には、ボールが軸方向に移動可能なように装着され、前記第2フランジ 部材の端面には、前記ボールが入り込んで周方向に係合する凹部が設けられ、前 記空間内には、前記ボールを前記凹部に押しつけるためのバネ部材と、前記第1 フランジ部材と前記押さえハウジング部材との間が相対回転可能なようにこれら の間に作用する軸方向力を受けるベアリングとが設けられて構成される。
【0007】 請求項2記載の装置は、前記押さえハウジング部材は、前記第2フランジ部材 の外周面とネジ結合し、且つ前記押さえハウジング部材に設けられたセットネジ によって回転止めがなされることによって前記第2フランジ部材と一体的に固定 されており、前記押さえハウジング部材には、前記セットネジを装着するための ネジ穴が周方向に沿って複数個設けられ、前記第2フランジ部材の外周面には、 前記セットネジを受けるための受け面が、前記ネジ穴の互いのピッチとは異なる ピッチで複数個設けられて構成される。
【0008】
【作用】
ボールが、バネ部材によって凹部に押しつけられており、これらの係合によっ てトルクが伝達される。トルクが一定以上になると、バネ部材が撓み、ボールが 凹部から外れ、第1フランジ部材と第2フランジ部材とが空転する。
【0009】 押さえハウジング部材を第2フランジ部材に対して回転させて軸方向位置を調 整することにより、バネ部材のバネ力が調整され、伝達限界トルクが調整される 。伝達限界トルクを調整した後は、適当なネジ穴から適当な受け面に対してセッ トネジをネジ込むことによって、第2フランジ部材と押さえハウジング部材との 相対回転止めが行われ、これらが互いに固定される。
【0010】
【実施例】
図1は本考案に係るカップリング装置1の断面正面図、図2は図1のカップリ ング装置1の左側面図、図3は図1のカップリング装置1のIII −III 線断面矢 視図、図4は鋼球36の部分を断面して上から見た図である。
【0011】 図1において、カップリング装置1は、第1フランジ部材11、第2フランジ 部材12、押さえハウジング部材13などからなっている。 第1フランジ部材11は、径小部31及び径大部32を有し、これらの中心部 に一方の軸SH1が挿入される軸穴33、及びキー溝34が設けられている。
【0012】 径大部32には、周方向に沿って等角度(120°)位置に配置された軸方向 の3個の貫通穴35が設けられており、各貫通穴35には、鋼球36及びピン3 7が軸方向に移動可能なように装着されている。ピン37の長さと鋼球36の直 径の和は、径大部32の厚さ寸法よりも若干長く設定されており、したがってピ ン37が径大部32の一方の端面と面一となったときに鋼球36は径大部32の 他方の端面32bから突出する。
【0013】 径小部31には、その端部に、軸SH1を固定するためのネジ穴38が設けら れている。 第2フランジ部材12は、第1フランジ部材11の径大部32の端面32bに 対向して配置される端面41bを有し、その外周面にはネジ41aが形成されて いる。中央部には、他方の軸SH2を挿入するための軸穴42、及びキー溝43 が設けられている。
【0014】 端面41bには、周方向に沿って等角度(120°)位置に配置され、上述の 鋼球36が入り込んで周方向に係合する半径方向の3つの三角溝44が設けられ ている(図4参照)。また、外周面には、周方向に沿って等角度(90°)位置 に、後述するセットネジ54を受けるための溝からなる4つの受け面45が形成 されている(図2参照)。
【0015】 第2フランジ部材12の軸方向外方の一部には、その外周面に、第2フランジ 部材12を回転させる際の係合のための二面幅46、及び軸SH2を固定するた めのネジ穴47が設けられている。
【0016】 押さえハウジング部材13は、円筒部51及びリング部52を有している。円 筒部51の内周面には上述のネジ41aに螺合するネジ51aが設けられており 、また、周方向に沿って等角度(120°)位置に配置された半径方向のネジ穴 53が設けられ、その内の1つのネジ穴53にセットネジ54がネジ込まれ、こ のセットネジ54が上述の4つの受け面45のうちの1つに押し当てられている 。リング部52の内径は、径小部31の外径よりも大きく、これらは互いに相対 回転可能となっている。
【0017】 この押さえハウジング部材13の内周面と、第1フランジ部材11の径小部3 1の外周面との間には、円筒状の空間60が形成されている。 空間60には、2つのバネ受けリング61,62、これらのバネ受けリング6 1,62の間に装着された4つの皿バネ63、軸方向の力を回転可能に受けるニ ードル64、ニードル64を受けるための受けリング65が装着されている。バ ネ受けリング62、ニードル64、及び受けリング65によってスラストベアリ ングが形成されている。
【0018】 受けリング65は、押さえハウジング部材13の円筒部51の内面によって軸 方向に押されており、したがって、バネ受けリング61は、皿バネ63の圧縮力 によって径大部32の内側の端面に押しつけられている。この押し付け力によっ て、鋼球36が三角溝44に押し付けられる力、つまり伝達限界トルクが規定さ れる。この伝達限界トルクは、押さえハウジング部材13を第2フランジ部材1 2に対して相対回転させ、これらの軸方向位置を調整することによって調整する ことができる。
【0019】 伝達限界トルクの調整を行った後には、セットネジ54によって回転止めを行 うのであるが、セットネジ54を3つのネジ穴53のいずれかにネジ込み、4つ の受け面45のいずれかに押し当てることによって、30°(=360°÷4÷ 3)毎に角度位置を設定することができる。
【0020】 したがって、このように第2フランジ部材12と押さえハウジング部材13と の回転角度位置を細かく調整することによって、伝達限界トルクを精密に調整す ることができる。
【0021】 上述の実施例のカップリング装置1によると、通常は、鋼球36が皿バネ63 の圧縮力で三角溝44内に押しつけられているため、これらの係合によって第1 フランジ部材11と第2フランジ部材12とが一体回転し、したがって軸SH1 から軸SH2に対して、又はその逆方向にトルクの伝達が行われる。
【0022】 トルクがある一定の限界を越えると、鋼球36がピン37及びバネ受けリング 61を介して皿バネ63をさらに圧縮し、これによって鋼球36が三角溝44か ら外れ、第1フランジ部材11と第2フランジ部材12とが相対回転(空転)し 、トルクの伝達が行われない。
【0023】 このように、カップリング装置1によると、一定のトルクを越えた場合には空 転する。そのときの伝達限界トルクは、第2フランジ部材12と押さえハウジン グ部材13との回転角度位置を可変することによって容易に調整することができ 、しかもセットネジ54によって微小な調整位置毎に固定することができる。
【0024】 しかも、カップリング装置1は、その構造が簡単であり、部品点数が少なく、 小型である。 上述の実施例において、皿バネ63以外に種々のバネを用いることができる。 径大部32の厚さ寸法が小さいときにはピン37を省略してもよい。三角溝44 に代えて穴であってもよい。その他、カップリング装置1の各部又は全体の構成 は、本考案の主旨に沿って種々変更することができる。
【0025】
【考案の効果】
本考案によると、構造が簡単で部品点数が少なく、小型化されたカップリング 装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るカップリング装置の断面正面図で
ある。
【図2】図1のカップリング装置の左側面図である。
【図3】図1のカップリング装置のIII −III 線断面矢
視図である。
【図4】鋼球の部分を断面して上から見た図である。
【符号の説明】
1 カップリング装置 11 第1フランジ部材 12 第2フランジ部材 13 押さえハウジング部材 31 径小部 32 径大部 33 軸穴 35 貫通穴 36 鋼球(ボール) 42 軸穴 44 三角溝(凹部) 45 受け面 53 ネジ穴 54 セットネジ 60 空間 63 皿バネ(バネ部材) 64 ニードル(ベアリング)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】径小部及び径大部を有し、これらの中心部
    に一方の軸が挿入される軸穴が設けられた第1フランジ
    部材と、 前記第1フランジ部材の径大部の端面に対向して配置さ
    れる端面を有し、他方の軸を挿入するための軸穴が設け
    られた第2フランジ部材と、 前記第1フランジ部材の径小部の外周面との間に円筒状
    の空間を形成するように且つ前記第1フランジ部材とは
    相対回転が可能なように配置され、前記第2フランジ部
    材の外周面に一体的に固定された押さえハウジング部材
    と、 を有し、 前記第1フランジ部材の径大部の周方向に沿って配置さ
    れた軸方向の複数個の貫通穴が設けられ、 前記各貫通穴には、ボールが軸方向に移動可能なように
    装着され、 前記第2フランジ部材の端面には、前記ボールが入り込
    んで周方向に係合する凹部が設けられ、 前記空間内には、前記ボールを前記凹部に押しつけるた
    めのバネ部材と、前記第1フランジ部材と前記押さえハ
    ウジング部材との間が相対回転可能なようにこれらの間
    に作用する軸方向力を受けるベアリングとが設けられ、 てなることを特徴とするカップリング装置。
  2. 【請求項2】前記押さえハウジング部材は、前記第2フ
    ランジ部材の外周面とネジ結合し、且つ前記押さえハウ
    ジング部材に設けられたセットネジによって回転止めが
    なされることによって前記第2フランジ部材と一体的に
    固定されており、 前記押さえハウジング部材には、前記セットネジを装着
    するためのネジ穴が周方向に沿って複数個設けられ、 前記第2フランジ部材の外周面には、前記セットネジを
    受けるための受け面が、前記ネジ穴の互いのピッチとは
    異なるピッチで複数個設けられてなる、 ことを特徴とする請求項1記載のカップリング装置。
JP2975193U 1993-06-03 1993-06-03 カップリング装置 Pending JPH0687734U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2975193U JPH0687734U (ja) 1993-06-03 1993-06-03 カップリング装置

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JP2975193U JPH0687734U (ja) 1993-06-03 1993-06-03 カップリング装置

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JPH0687734U true JPH0687734U (ja) 1994-12-22

Family

ID=12284803

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JP2975193U Pending JPH0687734U (ja) 1993-06-03 1993-06-03 カップリング装置

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JP (1) JPH0687734U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011156146A (ja) * 2010-02-01 2011-08-18 Univ Of Tokyo 力伝達装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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