JPH0685899A - 留守番電話機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユーザーが優先的に確認を行いたい留守録メ
ッセージの内容を他のメッセージに優先して迅速且つ適
正に確認することができる留守番電話機を提供する。 【構成】 留守録メッセージを記憶させるための留守録
メッセージ用メモリ６と、このメモリ６に格納された留
守録メッセージに対応してそのメッセージ受信時刻のデ
ータを記憶させる手段４、１０、１１とを具備し、留守
録メッセージの再生に際して操作部１２で時刻指定がな
されたときには、その指定時刻に該当する受信時刻の留
守録メッセージが優先的に再生されるように構成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、留守番電話機の改良に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の留守番電話機としては、発呼側か
らの留守録メッセージ（音声メッセージ）を記憶させる
媒体として録音テープを用いたものが一般的である。か
かる録音テープを用いたものでは、留守録メッセージを
再生して聞く際に、録音テープを巻き戻してから再生モ
ードに設定させる必要がある。従って、複数の留守録メ
ッセージが録音されている場合には、常に古い受信時刻
のメッセージから再生され、留守録メッセージを確認し
ようとする都度、古いメッセージが繰り返し再生される
ような不具合を生じる場合が多々あった。

【０００３】そこで、近年では、上記録音テープに代わ
るものとして、音声録音用の半導体メモリを用いたもの
も提案されるに至っている。而して、従来のこの半導体
メモリを用いたものは、上記の録音テープ式とは異な
り、常に新しい受信時刻の留守録メッセージから順次再
生されるように構成され、また要望により適宜古い受信
時刻順に再生できるように構成されているに過ぎないも
のであった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の留守番電話
機では、受信時刻の古い順番又は新しい順番で留守録メ
ッセージの再生が行えるが、ユーザーとしては留守録メ
ッセージを常に受信時刻の順序に従って確認したいとは
限らない。例えば、ある重要な電話連絡がユーザーの外
出中の午前１０時〜１１時の範囲に入ることが予め判っ
ているような場合があるが、このような場合にはユーザ
ーが帰宅した後に直ちに上記時間帯に連絡のあった留守
録メッセージを優先的に確認したいという要望がある。
ところが、従来では、このような要望に応えることはで
きず、留守録メッセージの再生順序の融通性において未
だ改善の余地があった。

【０００５】本発明は上記の点に鑑みて提案されたもの
で、ユーザーが優先的に確認を行いたい留守録メッセー
ジの内容を他のメッセージに優先して迅速且つ適正に確
認することができる留守番電話機を提供することを、そ
の目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に提案された本発明に係る留守番電話機は、留守録メッ
セージを記憶させるための留守録メッセージ用メモリ
と、このメモリに格納された留守録メッセージに対応し
てそのメッセージ受信時刻のデータを記憶させる手段と
を具備し、留守録メッセージの再生に際して操作部で時
刻指定がなされたときには、その指定時刻に該当する受
信時刻の留守録メッセージが優先的に再生されるように
構成されている。

【０００７】

【作用】上記構成を特徴とする本発明に係る留守番電話
機においては、留守番電話を受信し、発呼側電話機から
のメッセージを受けたときには、このメッセージが留守
録メッセージ用メモリに記憶されるが、その際この留守
録メッセージに対応してそのメッセージ受信時刻のデー
タも別途記憶される。即ち、各留守録メッセージにはそ
の受信時刻が関連付けられた状態で記憶される。次い
で、上記のようにして記憶された留守録メッセージの再
生に際し、操作部で時刻指定を行うと、その指定時刻に
該当する受信時刻に対応の留守録メッセージのデータが
読み出され、他の留守録メッセージよりも優先的に再生
されることとなる。従って、かかる一連の留守録及び再
生動作によれば、留守録メッセージの再生順序が、受信
時刻の古い順序又は新しい順序に固定されず、ユーザー
が最も早く知りたい時間帯に受信された留守番電話の内
容を他の内容よりも早く確認することができる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図１は、本発明に係る留守番電話機Ｄの
ハード構成の一例を示すブロック図である。この留守番
電話機Ｄは、電話回線Ｌに接続される回線制御部１、ハ
ンドセット２が接続された通話回路３、ＣＰＵ等で構成
された信号処理部４、この信号処理部４に接続されたＴ
ＡＤ（Telephone Answering Device）ドライバー５、及
びその他後述する各回路機器から構成されている。ここ
で、回線制御部１は、電話回線Ｌを通常の電話モード時
には通話回路３側へ、また留守番待機モード時にはＴＡ
Ｄドライバー５側へ各々接続するように回線制御を行う
ものである。

【０００９】ＴＡＤドライバー５は、ＲＡＭで構成され
た留守録メッセージ用メモリ６、マイク７、及びスピー
カ８等を制御してメッセージの録音及び再生を実行制御
するものである。留守録メッセージのデータの記憶に際
しては、アナログの音声信号を二値化させてから留守録
メッセージ用メモリ６のメモリ領域内にアドレス指定し
た状態で格納し、順次それらのデータファイルを作成す
るように構成されている。

【００１０】信号処理部４は、前記ＴＡＤドライバー５
やその他各部の制御を行うもので、この信号処理部４に
は、ＲＡＭやＲＯＭで構成されたシステムメモリ９、イ
ンデックスメモリ１０、時計回路１１、操作部１２、及
び表示部１３等が接続されている。ここで、インデック
スメモリ１０は、留守録メッセージ用メモリ６に格納さ
れた留守録メッセージのデータファイルナンバーに対応
して、そのデータファイルのメッセージの受信時刻を時
計回路１１からの出力信号を参照し記憶させておくため
のものである。操作部１２は、テンキー、その他の一般
キー、及び留守番待機モードの設定・解除を行うための
キースイッチを有する他、留守録メッセージ用メモリ６
に記憶されたメッセージを受信時刻順序通りではなく時
刻指定で再生させたいときに操作するための時刻指定ス
イッチ、指定時刻を選択するためのスイッチ、及び留守
録メッセージの再生を実行させるための再生スイッチ
（何れも不図示）等も有している。システムメモリ９の
ＲＡＭは、時刻指定の具体的なデータ例が予め格納され
たもので、操作部１２の時刻指定スイッチが操作される
と、表示部１３にその時刻指定の具体例が画面表示され
るように構成されている。

【００１１】信号処理部４は、留守録メッセージの再生
を行う場合において次のような動作を行うようにＴＡＤ
ドライバー５等を制御するように構成されている。即
ち、再生に際して、操作部１２で時刻指定が予めなされ
ていないときには、留守録メッセージ用メモリ６に格納
されているメッセージのデータを、メッセージの受信時
刻の新しいものから順次スピーカ８から出力するように
ＴＡＤドライバー５を制御する。これに対し、操作部１
２で時刻指定がされているときには、インデックスメモ
リ１０に格納されている受信時刻のデータを参照するこ
とにより、指定時刻に該当するメッセージのデータを、
ＴＡＤドライバー５が留守録メッセージ用メモリ６から
読み出してスピーカ８から出力するように構成されてい
る。

【００１２】次に、上記構成の留守番電話機Ｄの作用、
使用例について説明する。先ず、留守番待機モードの設
定状態で着信がなされた後に、その発呼側に対して留守
番待機モードである旨等のメッセージが留守番電話機Ｄ
から音声信号で送信される。そして、その後発呼側から
所望のメッセージが音声で送信されてくると、このメッ
セージのデータはＴＡＤドライバー５により留守録メッ
セージ用メモリ６にアドレス指定されて格納される。ま
た、それと同時に、インデックスメモリ１０には、かか
るメッセージの受信時刻が、留守録メッセージ用メモリ
６におけるファイルナンバーと一緒に格納される。この
ような留守録動作は、留守番電話を受信する都度繰り返
し行われ、例えば留守録メッセージ用メモリ６では、図
１のイに示すように、メッセージ１、２・・が格納され
たメッセージファイル１、２・・が蓄積される。また、
インデックスメモリ１０では、図１のロに示すように、
前記メッセージファイル１、２・・の各々の受信時刻が
格納されたデータが蓄積されることとなる。

【００１３】次いで、上記留守録動作の後に、ユーザー
が留守録メッセージの内容を確認したい場合には、操作
部１２で再生操作を行えばよいが、この場合、例えば重
要な電話が１５時〜１６時までの時間帯で着信している
ことが予め判っているときがある。このような場合に
は、先ず時刻指定スイッチを操作すればよい。この操作
により、表示部１３には、例えば図１のハに示すように
システムメモリ９に予め記憶されていた時間帯が表示さ
れる。即ち、表示部１３には先ず『１０：００〜１１：
００』の時間帯が表示されるが、この時間帯を選択しな
いときには、次画面の操作を行うことにより、次の『１
５：００〜１６：００』の画面表示がなされ、これによ
り時刻指定が行える。かかる状態で操作部１２の再生ス
イッチを操作すると、信号処理部４はインデックスメモ
リ１０の格納データを読出すために、かかるデータ読出
しによって、受信時間が１５：００〜１６：００の範囲
にあるメッセージファイルの番号（即ち、図１のイ、ロ
では、ファイルナンバー３、４が該当する）が判明す
る。すると、このファイルナンバー３、４に該当する留
守録メッセージのデータが、留守録メッセージ用メモリ
６からＴＡＤドライバー５によって読み出され、これら
のメッセージがスピーカ８から音声として出力され、再
生される。

【００１４】従って、留守録メッセージを受信時刻の古
い順序に従ってメッセージ１、２・・の順序で再生し、
或いはその逆の順序で再生する場合に比較すると、ユー
ザーにとって最も重要なメッセージの内容を他に優先し
て真先に確認することができることとなる。尚、上記時
刻指定の範囲の留守録メッセージを再生した後に、他の
メッセージ内容をも確認したい場合には、その後操作部
１２を操作して時刻指定の解除を行えばよい。これによ
り、他のメッセージが新しい受信時刻の順序に従って順
次再生されることとなる。

【００１５】図２のフローチャートのステップ１００〜
１１０は上記留守録メッセージの再生時における一連の
動作手順を示している。尚、同図のうち、ステップ１０
０、１０８、１０９に示すように、時刻指定を予め行わ
ない場合には、新しい受信時刻の順序に従って順次留守
録メッセージが再生されるように構成されている。但
し、本発明では、時刻指定を行わない場合のメッセージ
の再生順序は一切限定されず、ステップ１０９や１１０
において、上記とは逆に、古い受信時刻の順序に従って
留守録メッセージを再生するようにしても構わない。

【００１６】また、本発明では、時刻指定の仕方も上記
実施例のように限定されない。例えば、『１５：００〜
１６：００』の範囲を指定した場合に、かかる１５：０
０〜１６：００の時間帯以外の時刻を指定時刻と見做す
ことにより、１５：００〜１６：００の範囲外の時間帯
に受信した留守録メッセージを、優先的に再生させるよ
うにしてもよい。更に、本発明では、留守録メッセージ
の受信時刻としては、留守番電話機に着信がなされた時
刻を適用するに限らず、それに代えて、例えば留守録メ
ッセージ用メモリ６への留守録メッセージのデータの書
き込みが終了した時刻を適用しても無論構わない。必ず
しも厳密な受信時刻である必要はない。その他、上記実
施例では、留守番電話機単独で構成されたものについて
説明したが、本発明はこれに限定されない。例えばファ
クシミリ装置に付属して設けられた留守番電話機にも適
用できることは言う迄もない。

【００１７】

【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明に係る留守番電話機によれば、多数の留守録メッセー
ジが録音された場合であっても、ユーザーが優先的に確
認を行いたい留守録メッセージの内容を、時刻指定によ
って特定し、他のメッセージに優先して迅速且つ適正に
確認することができ、重要な案件等に対して迅速な対応
措置が採れるという格別な効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る留守番電話機のハード構成の一例
を示すブロック図。

【図２】本発明に係る留守番電話機で留守録メッセージ
を再生させる際の一連の動作手順の一例を示すフローチ
ャート。

【符号の説明】

４ 信号処理部 ５ ＴＡＤドライバー ６ 留守録メッセージ用メモリ ８ スピーカ ９ システムメモリ １０ インデックスメモリ １１ 時計回路 １２ 操作部 １３ 表示部 Ｄ 留守番電話機

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】留守録メッセージを記憶させるための留守
   録メッセージ用メモリと、このメモリに格納された留守
   録メッセージに対応してそのメッセージ受信時刻のデー
   タを記憶させる手段とを具備し、留守録メッセージの再
   生に際して操作部で時刻指定がなされたときには、その
   指定時刻に該当する受信時刻の留守録メッセージが優先
   的に再生されるように構成されていることを特徴とする
   留守番電話機。