JPH0684396B2 - デオキシヌクレオシドホスホルスルフイド化合物 - Google Patents

デオキシヌクレオシドホスホルスルフイド化合物

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JPH0684396B2
JPH0684396B2 JP61158719A JP15871986A JPH0684396B2 JP H0684396 B2 JPH0684396 B2 JP H0684396B2 JP 61158719 A JP61158719 A JP 61158719A JP 15871986 A JP15871986 A JP 15871986A JP H0684396 B2 JPH0684396 B2 JP H0684396B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はオリゴデオキシヌクレオチドを製造するための
中間化合物、さらに詳しくはホスフアイトトリエステル
法によるオリゴデオキシヌクレオチド製造のためのデオ
キシヌクレオシド−3′−ホスフアイト化合物に関する
ものである。
従来の技術 オリゴデオキシヌクレオチドを製造するための方法とし
ては、現在、リン酸トリエステル法およびホスフアイト
トリエステル法が広く使用されている。リン酸トリエス
テル法には、一般に、つぎに示すようなデオキシヌクレ
オシド−3′−ホスフエート化合物〔II〕が、またホス
フアイトトリエステル法には、デオキシヌクレオシド−
3′−ホスホルクロリド化合物〔III〕およびデオキシ
ヌクレオシド−3′−ホスホルアミダイト化合物〔IV〕
が、それぞれその製造中間体として用いられている(化
合物〔II〕の製造法とその使用法については、C.B.Rees
e、Tetrahedron,34、3143(1978)、化合物〔III〕につ
いては、R.L.Letsingerら、J.Am.Chem.Soc.、97,3278
(1975)、また化合物〔IV〕については、M.H.Caruther
sら、Tetra−hedron Lett.、22,1859(1981)を参照さ
れたい。) (式中、R1およびR2は保護基を、Bは保護基を有するこ
ともある塩基残基を、そしてR4はアルキル基をあらわ
す。) 発明が解決しようとする問題点 中間化合物として化合物〔II〕を用いてオリゴデオキシ
ヌクレオチドを製造する場合の利点は、化合物〔II〕が
酸素および水に対して安定である故に、化合物〔II〕の
製造および取扱いが容易であることである。したがつて
中間化合物として化合物〔II〕を用いる方法(リン酸ト
リエステル法)が、オリゴデオキシヌクレオチド製造法
の主流を占めてきた。しかし、この方法には、化合物
〔II〕と5′−O−デオキシヌクレオシドあるいは5′
−O−デオキシヌクレオチドとの縮合反応、いわゆるイ
ンターヌクレオチド形成反応がさほど速くないために、
オリゴ体の製造に時間を要するという欠点がある。
一方、化合物〔III〕または化合物〔IV〕を使用するホ
スフアイトトリエステル法は、化合物〔III〕および〔I
V〕が5′−O−デオキシヌクレオシドあるいは5′−
O−デオキシヌクレオチドのアルコール性水酸基との反
応性が大きいために、インターヌクレオチド形成反応が
速く、そのために目的とするオリゴデオキシヌクレオチ
ドを短時間に得ることができるという長所がある。とく
にこれらの方法は固相法によるオリゴデオキシヌクレオ
チドの製造に有効である。しかし、これらの化合物〔II
I〕および〔IV〕、とりわけ化合物〔III〕は、その製造
と取扱いが簡単ではないこと、また酸素および水に対し
て不安定であるために、その保存中に分解しないように
注意を払う必要があること等の欠点がある。実際、化合
物〔III〕は一般に生成系からの単離が困難であるほど
に不安定な化合物であり、また化合物〔IV〕は、弱酸の
存在下でさえもP−N結合が容易に切断される程度に不
安定であることが知られている。
問題点を解決するための手段,作用および効果 本発明者らは、上述のごとき従来技術の状況にかんが
み、製造が容易でかつ安定であり、さらにすみやかにオ
リゴデオキシヌクレオチドを製造しうる中間化合物を探
索した結果、下記一般式〔I〕で示されるデオキシヌク
レオシドホスホルスルフイド化合物を創製し、該化合物
を使用することにより、この目的を有利に達成しうるこ
とを見い出した。
(式中、R1およびR2は保護基を、R3はアリール基を、そ
してBは保護基を有することもある塩基残基をあらわ
す。) したがつて、本発明は、上述したようなオリゴデオキシ
ヌクレオチドを製造するための従来の中間化合物の利
点、すなわちその製造が容易でかつすみやかなインター
ヌクレオチド結合形成反応を提供する一般式〔I〕の新
規デオキシヌクレオシド化合物に関するものであり、以
下に該新規化合物〔I〕について具体的に説明する。
一般式〔I〕で示されるホスホルスルフイド化合物の保
護基R1としては、基本的にはすべてのヒドロキシ保護基
が可能である。具体的にはオリゴヌクレオチドを製造す
る際に、その有用性が認められたヒドロキシ保護基、た
とえばトリフエニルメチル基、4−メトキシトリフエニ
ルメチル基、4,4′−ジメトキシトリフエニルメチル基
等のトリアリールメチル基、ピキシル基(すなわち9−
フエニルキサンテン−9−イル基)、アルコキシカルボ
ニル基、アリールオキシカルボニル基、アリールチオア
ルキルオキシカルボニル基、さらにt−ブチルジメチル
シリル基のようなトリアルキルシリル基等を挙げること
ができる。これらのヒドロキシ保護基の中から化合物
〔I〕のR1としてどれを選ぶかについては限定的ではな
いが、トリアリールメチル基についていえば、それらの
導入と脱保護が容易であること、また後述するように化
合物〔I〕を製造する際に原料として用いる5′−O
−,N−保護デオキシヌクレオシドのうちで、5′−O−
トリアリールメチル−N−保護デオキシヌクレオシドは
市販されているものもある等、その入手が容易であるこ
とを考慮すると、それらが好ましく用いられる。
また化合物〔I〕の有機基R2としては、基本的にはすべ
てのリン酸塩保護基が可能である。具体的には、オリゴ
ヌクレオチドを製造するために研究開発された保護基、
たとえば炭素数が5までの低級アルキル基、アリル基、
シアノアルキル基、ハロアルキル基、アリールスルホニ
ルアルキル基、アリール基、ハロアリール基等を挙げる
ことができる。これらの保護基のうちで、化合物〔I〕
のR2としてどれを選ぶかについては限定的ではないが、
オリゴヌクレオチド製造のためのリン酸塩保護基として
広く研究され、その有用性が確認されているメチル基,
アリル基,β−シアノエチル基および2−クロロフエニ
ル基等が好んで用いられる。
つぎに化合物〔I〕の有機基R3について説明すると、そ
れはアリール基であればよく、具体的にはフエニル基、
2−メチルフエニル基、4−メチルフエニル基、2,4−
ジメチルフエニル基、2,6−ジメチルフエニル基、2,4,6
−トリメチルフエニル基、2−クロロフエニル基、4−
クロロフエニル基、3,4−ジクロロフエニル基、α−ナ
フチル基等を挙げることができる。これらのアリール基
のうちでR3としてどれを選ぶかについては、化合物
〔I〕における保護基R2の種類により異なるので限定す
ることはできないが、化合物〔I〕の製造の容易さおよ
び安定性等を考慮すると、一般にそれが容易でかつ良好
な安定性を与える2−メチルフエニル基、2,6−ジメチ
ルフエニル基および2−クロロフエニル基等のα−位に
置換基をもつアリール基が好んで用いられる。
つぎに化合物〔I〕における塩基残基Bについて説明す
ると、代表的なBとしては、下記一般式〔V〕で示され
る3位に保護基を有することもあるチミン残基、一般式
〔VI〕で示される4位のアミノ基に保護基を有すること
もあるシトシン残基、一般式〔VII〕で示される6位の
アミノ基に保護基を有することもあるアデニン残基、一
般式〔VIII〕で示される1,2,6−位のアミド基、アミノ
基およびケト基に保護基を有することもあるグアニン残
基等を挙げることができる。
これら塩基の保護基としては、限定的ではないが、現在
までオリゴヌクレオチド製造のために開発されたトリア
リールメチル基、トリアルキルシリルアルキル基、アリ
ールチオアルキル基、フタロイル基、アリールオキシカ
ルボニル基、アルコキシカルホニル基、ジアリールカル
バモイル基、アリールカルボニル基、アルキルカルボニ
ル基、1,2−ジアルキルカルボニルオキシエチレン基を
挙げることができる(一般式〔V〕−〔VIII〕で示され
る塩基残基にどの保護基を用いるかについては、すでに
多くの報文や総説に示されている。たとえば、畑辻明
ら、有機合成化学協会誌、42、429(1984)を参照され
たい)。
本発明に従う一般式〔I〕のデオキシヌクレオシドホス
ホルスルフイド化合物は、下記反応式(1)に示すよう
に、一般式〔IX〕で示されるデオキシヌクレオシドと一
般式〔X〕で示される1,2,4−トリアゾリルホスフイン
化合物との反応により製造することができる。
(式中、R1,R2,R3およびBは前記と同じ意味をあらわ
す。)たとえば、5′−O−ジメトキシリチルチミジン
と等モルの2−クロロフエニルオキシー2−メチルフエ
ニルチオ−1,2,4−トリアゾリルホスフインとを重クロ
ロホルム中で室温下に1.5時間反応させた後、その反応
溶液の1HNMRを測定すると、原料である5′−O−ジメ
トキシトリチルチミジンの3′−OH基のプロトンのシグ
ナル(δ3.45ppm),さらに2−クロロフエニルオキシ
−2−メチルフエニルチオ−1,2,4−トリアゾリルホス
フインのメチル基(δ2.31ppm)および1,2,4−トリアゾ
リル基(δ8.12および8.44ppm)の吸収が消失し、新た
にあらわれた吸収は5′−O−ジメトキシトリチルチミ
ジン−3′−(2−クロロフエニルオキシ−2−メチル
フエニルチオ)ホスフイン〔主な有機基のシグナルは、
δ1.46(チミン残基の5−メチル基)、2.28および2.38
(2−メチルフエニルチオ基のメチル基)、3.69および
3.70(ジメトキシトリチル基のメトキシ基)ppm〕と1H
−1,2,4−トリアゾール〔δ8.16(3および5位の水
素)、12.8(1位の水素)ppm〕がほぼ定量的に生成し
ていることを示した。さらに、この溶液を飽和食塩水で
洗浄、乾燥、濃縮後、これをn−ペンタンに滴下するこ
とにより、微粉末状の5′−O−ジメトキシトリチルチ
ミジン−3′−(2−クロロフエニルオキシ−2−メチ
ルフエニルチオ)ホスフインがほぼ定量的に得られた。
このように一般式〔I〕で示されるデオキシヌクレオシ
ドホスホルスルフイド化合物は反応(1)により高収率
で得られるが、その原料である一般式〔IX〕で示される
デオキシヌクレオシドは、すでに知られている方法(た
とえば、畑辻明ら、有機合成化学協会誌、42、429(198
4)とその引用文献を参照)で製造したものであるいは
市販されているものを用いることができるが、使用に際
しては適当な手段により十分乾燥した方がよい。
また1,2,4−トリアゾリルホスフイン化合物〔X〕は、
クリヒルドルフらの方法(Angew.Chem.Int.Ed.Engl.15,
305(1976))に準じて製造することができる(反応式
(2))。
(式中、R2およびR3は前記と同じ意味をあらわす。)す
なわち、一般式〔XI〕で示されるアルコキシまたはアリ
ールオキシアリールチオクロロホスフインとトリメチル
シリル−1,2,4−トリアゾール〔XII〕とをクロロホル
ム、塩化メチレン、ベンゼンおよびトルエン等の有機溶
媒中で、モル比1:1〜1.5で室温下に5分程度反応させた
のち、上記有機溶媒および副生したトリメチルクロロシ
ラン〔XIII〕を減圧下に留去すると、化合物〔X〕が残
渣として得られる。化合物〔X〕は蒸留あるいはクロマ
トグラフイー等により精製できるほど熱および水に対し
て安定ではないが、上記の方法により得た化合物〔X〕
はほぼ純粋であり、このことは上記の残渣の1HNMRを測
定することにより容易に示される。このようにして得ら
れた化合物〔X〕に反応(1)を行なわせるための有機
溶媒が加えられ、デオキシヌクレオシド〔IX〕との反応
に用いられる。
つぎに反応(2)の原料であるアルコキシまたはアリー
ルオキシアリールチオクロロホスフイン化合物〔XI〕お
よびトリメチルシリル−1,2,4−トリアゾール〔XII〕に
ついて説明すると、いずれも文献に記載されている方
法、すなわち下記の反応(3)および(4)により容易
に製造することができる(化合物〔XI〕の製造法につい
ては、たとえばG.M.Kosolapoffら、“Organic Phosphor
us Compounds",Vol.5,John Wiley & Sons(New Yor
k),1973年とその引用文献を、また化合物〔III〕につ
いては、L.Birkoferら、Chem.Ber.,93,2804(1960)を
それぞれ参照されたい)。
(式中、R2およびR3は前記と同じ意味をあらわし、塩基
はトリエチルアミン等の塩基をあらわす。) 本発明に係る反応(1)は、有機溶媒中でより円滑に進
行し、かかる溶媒としては、クロロホルム、塩化メチレ
ン、1,2−ジクロロエタン、ベンゼン、テトラヒドロフ
ラン、p−ジオキサン等が挙げられる。これらの溶媒は
適当な乾燥剤で十分脱水したのち、蒸留等により精製し
たものが好んで用いられる。本発明に従う反応(1)に
おいて、化合物〔IX〕と化合物〔X〕のモル比は、1:1
〜10の範囲であり得るが、経済面を考慮すると化合物
〔X〕を大過剰に用いない方が得策であり、1:1〜2の
範囲が好適である。また実際に反応(1)を行うにあた
つては、化合物〔IX〕の上記有機溶媒溶液あるいは懸濁
液に、化合物〔X〕の上記有機溶媒溶液をゆつくり加え
ることが望ましい。反応は、0°〜35℃の範囲で行なわ
せることが望ましい。また反応時間は、化合物〔IX〕と
化合物〔X〕のモル比、さらに化合物〔IX〕の保護基R1
および塩基残基B、あるいは化合物〔X〕の保護基R2
よび有機基R3の種類により異なるが、概して10分〜2時
間の範囲である。しかし、実際に反応(1)を行なうに
際しては、薄層クロマトグラフイー(TLC)や1HNMR等に
より反応の終結を確認した方がよい。
本発明に従う反応(1)により製造されたデオキシヌク
レオシドホスホルスルフイド化合物〔I〕は、化合物
〔IX〕と化合物〔X〕の反応溶液をそのまま、いわゆる
in situ,で次後の反応に使用してもよいが、通常はつぎ
に示す方法で単離したものが次後の反応等に用いられ
る。上記方法により反応(1)の終結を確認した後に、
反応溶液を飽和食塩水等で洗浄した後、有機層を無水硫
酸ナトリウム等で乾燥し、有機溶媒を減圧下でほとんど
留去する。濃縮された化合物〔I〕を含む溶液は、攪拌
してあるn−ペンタンあるいはn−ヘキサン中に滴下さ
れる。析出した微粉末状の化合物〔I〕を別し、減圧
下で乾燥する。また場合によつては、上記の濃縮された
化合物〔I〕を含む溶液をシリカゲルのカラムクロマト
グラフイーにかけ、クロロホルム、塩化メチレンあるい
は酢酸エチル等を溶媒として展開し、化合物〔I〕を含
む留出液を減圧下に濃縮乾固し、あわ状固体として単離
することもできる。
このようにして得られたデオキシヌクレオシドホスホル
スルフイド化合物〔I〕は安定であり、たとえば5′−
O−ジメトキシトリチルチミジン−3′−(2−クロロ
フエニルオキシ−2−メチルフエニルチオ)ホスフイン
は−20℃で5ヶ月は安定に保存することができる。また
化合物〔I〕を用いてオリゴデオキシヌクレオチドの合
成を行なうとジデオキシヌクレオチドが得られる。たと
えば、トリ−n−ブチルスタンニル−1,2,4−トリアゾ
ールの存在下で、5′−O−ジメトキシトリチルチミジ
ン−3′−(2−クロロフエニルオキシ−2−メチルフ
エニルチオ)ホスフインと3′−0−t−ブチルジメチ
ルシリルチミジンを塩化メチレン中で反応させたのち、
ヨウ素酸化すると、5′−O−ジメトキシトリチルチミ
ジン(3′→5′)−3′−t−ブチルジメチルシリル
チミジン−3′−0−(P1−2−クロロフエニル)ホス
フエートが好収率で得られる。
なお本明細書において使用する略号の意味および各塩基
残基の構造はつぎのとおりである。
Me;メチル基、 MMTr;モノメトキシトリチル基、 DMTr;ジメトキシトリチル基、 実施例 以下実施例によつて、本発明を具体的に説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
なお、各実施例で使用した1,2,4−トリアゾリルホスフ
イン化合物〔X〕は、以下の参考例1〜3によつて合成
したものである。
参考例1 クロロホスフイン化合物〔XI〕として、2−クロロフエ
ニルオキシ−2−メチルフエニルチオクロロホスフイン
を0.3ミリモル(0.095g)含むトルエン溶液2mlに、トリ
メチルシリル−1,2,4−トリアゾール〔XII〕を0.33ミリ
モル(0.046g)含むトルエン溶液を0℃で加え、この温
度で10分間攪拌し、低沸点留分を減圧下において−78℃
でトラツプした。残渣として1,2,4−トリアゾリルホス
フイン化合物〔X〕、すなわち2−クロロフエニルオキ
シ−2−メチルフエニルチオ−1,2,4−トリアゾリルホ
スフインを、またトラツプされた留分の分留によりトリ
メチルクロロシラン〔XIII〕をそれぞれ得た。結果は後
記第2表に示すとおりである。
参考例2 クロロホスフイン化合物〔XI〕として、メトキシ−2−
メチルフエニルチオクロロホスフイン5ミリモルを含む
トルエン溶液30mlと、トリメチルシリル−1,2,4−トリ
アゾール〔XII〕5ミリモルを含むトルエン溶液20mlを
用いた以外は参考例1と同様にしてメトキシ−2−メチ
ルフエニルチオ−1,2,4−トリアゾリルホスフイン
〔X〕を合成した結果は後記第2表に示すとおりであ
る。
参考例3 クロロホスフイン化合物〔XI〕として、2−クロロフエ
ニルオキシ−2,6−ジメチルフエニルチオクロロホスフ
イン5ミリモルを用いた以外は参考例2と同じ方法によ
り後記第2表に示すごとく2−クロロフエニル−2,6−
ジメチルフエニルチオ−1,2,4−トリアゾリルホスフイ
ン〔X〕を得た。
実施例1 5′−O−ジメトキシトリチルチミジン〔IX〕(0.163
g、0.3ミリモル)の重クロロホルム(0.5ml)の懸濁液
に、参考例1で合成した2−クロロフエニルオキシ−2
−メチルフエニルチオ−1,2,4−トリアゾリルホスフイ
ン〔X〕の重クロロホルム(1ml)溶液を、0℃でゆつ
くり加えた。室温にもどし、1.5時間その温度で攪拌し
た後、その溶液の1HNMRを測定した。1 HNMR(CDCl3,TMS)δ;1.46(s,3H,5−CH3)、2.20−2.
85(m,5H,2.28と2.38ppmに一重線を含む。2′およびCH
3C6H4S−),3.35−3.65(m,2H,5′),3.69(s,3H,CH3O
C6H4−),3.70(s,3H,CH3OC6H4−),4.25−4.50(m,1H,
4′),5.45−5.80(m,1H,3′),6.49(t,1H,J=7.0Hz,
1′),6.65−6.90(m,4H,ph),6.90−7.75(m,18H,phお
よび6),8.16(s,2H,HNC2H2N2),10.3(s,1H,NH),12.
8(s,1H,HNC2H2N2)。
その後、この溶液にクロロホルム(50ml)を加え、クロ
ロホルム溶液を飽和食塩水(30ml)で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥した。クロロホルムを減圧下でほとん
ど留去し、残渣(約2ml)を攪拌してあるn−ペンタン
(200ml)中に0℃で滴下すると白色の粉末が直ちに析
出した。そのまま30分攪拌し、その粉末を別し、室温
で8時間減圧下乾燥し、0.235g(95%)の5′−O−ジ
メトキシトリチルチミジン−3′−(2−クロロフエニ
ルオキシ−2−メチルフエニルチオ)ホスフイン〔I〕
を得た。Rf(CHCl3:MeOH=80:1)=0.30。
実施例2〜8 第2表に記載したデオキシヌクレオシド〔IX〕と参考例
1〜3で合成した1,2,4−トリアゾリルホスフイン化合
物〔X〕を、重クロロホルム中、第2表に示したモル比
で、所定の時間反応させたのち、実施例1と同様の操作
を行ない、第2表に示したデオキシヌクレオシドホスホ
ルスルフイド化合物〔I〕を得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式〔I〕で示されるデオキシヌクレオ
    シドホスホルスルフイド化合物。 (式中、R1およびR2は保護基を、R3はアリール基を、そ
    してBは保護基を有することもある塩基残基をあらわ
    す。)
JP61158719A 1985-11-02 1986-07-08 デオキシヌクレオシドホスホルスルフイド化合物 Expired - Lifetime JPH0684396B2 (ja)

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