JPH0684227A - 光ディスク記録方法および装置 - Google Patents

光ディスク記録方法および装置

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Publication number
JPH0684227A
JPH0684227A JP10026893A JP10026893A JPH0684227A JP H0684227 A JPH0684227 A JP H0684227A JP 10026893 A JP10026893 A JP 10026893A JP 10026893 A JP10026893 A JP 10026893A JP H0684227 A JPH0684227 A JP H0684227A
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JP
Japan
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optical disk
recording
optical
magneto
data
Prior art date
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Application number
JP10026893A
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English (en)
Inventor
Tetsuji Kawashima
哲司 川嶌
Satoru Watanabe
渡辺  哲
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光磁気ディスクにデータを記録する磁気ヘッ
ドの小型化を図る。 【構成】 ステップS1において、記録コマンドが入力
されたと判定されたときステップS2に進み、光ヘッド
の光ビームの微調アクチュエータによる動作範囲内の位
置が読み取られる。ステップS3において、その光ビー
ムの位置が中立点の近傍に位置すると判定されるまで待
機し、中立点の近傍に位置すると判定されたときステッ
プS4に進み、記録動作を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録可能な光ディスク
を用いた光ディスク記録方法に関する。特に、光ヘッド
の可動部が所定の範囲内の位置にあるときに、光磁気デ
ィスクのような光ディスクに情報を記録するようにした
光ディスク記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に記録可能な光ディスク、例えば光
磁気ディスクは、約1.6μmのトラックピッチで情報
が記録される。そのため光ディスク記録装置では、約
1.6μmのトラックピッチでデータが記録されたトラ
ックに光ヘッドからの光ビームを追随させるために、粗
調と微調の2つのアクチュエータを持っているのが一般
的である。微調アクチュエータは、トラックに光ビーム
を追随させるためのものであり、一般に光ヘッドの可動
部に設けられるが、可動部とは分離されているものもあ
る。粗調アクチュエータは、光ヘッドを光ディスクの径
方向に送るためのものである。
【0003】光磁気ディスクを用いる記録装置の場合、
光ヘッド以外に垂直磁界を発生する磁気ヘッドが必要と
なる。磁界変調方式による記録を行う場合、磁気ヘッド
は、この微調アクチュエータが動く可能性のある範囲で
記録する情報に基づく垂直磁界を、記録可能な強さで発
生しなければならない。従って、従来の磁気ヘッドの中
心磁極は、光磁気ディスクの接線方向に比べて半径方向
の長さが長い形状となっていた。
【0004】以下、光磁気ディスクを用いる光磁気ディ
スク記録装置の概要と、磁気ヘッドの中心磁極の形状に
ついて説明する。
【0005】図1は、従来の光磁気ディスク記録装置の
一例を示す斜視図である。図1において、1は光源とし
てのレーザダイオードである。2はコリメータレンズ
で、レーザダイオード1から出射された光ビームを平行
光にするものである。3は台形状のビームスプリッタで
ある。このビームスプリッタ3は、レーザダイオード1
から出射された光ビームと、光磁気ディスク6からの戻
りビームとを分離する誘電体多層膜が設けられた第1の
面3aと、この第1の面3aによって分離、反射された
戻りビームを反射する反射膜が設けられた第2の面3b
とを有する。
【0006】4は対物レンズ駆動装置である。対物レン
ズ駆動装置4は、対物レンズ5を、フォーカシング方向
およびトラッキング方向に駆動する電磁アクチュエータ
を有している。また、対物レンズ駆動装置4には、レー
ザダイオード1から出射された光ビームを90度偏向
し、対物レンズ5に導くミラー(図示せず)が設けられ
ている。対物レンズ5は、非球面の単レンズにより構成
されている。光磁気ディスク6は、光透過性を有する基
板と、この基板上に設けられた光磁気記録膜と、光磁気
記録膜を保護する保護膜とから構成されている。光磁気
ディスク6の基板には、1.6μmのトラックピッチで
光ビームをガイドするプリグルーブが予め設けられてい
る。光磁気ディスク6への情報の記録は、プリグルーブ
に沿って行われる。この光磁気ディスク6は、スピンド
ルモータ9によって、角速度一定となるように回転され
る。
【0007】7はウォラストンプリズムで、光磁気ディ
スク6からの戻りビームを少なくとも2本の光ビームに
分離する。8は光検出器で、ウォラストンプリズム7に
よって分離された複数の光ビームをそれぞれ受光する複
数の受光部を有する。このように、光ヘッド12は、レ
ーザダイオード1、コリメータレンズ2、ビームスプリ
ッタ3、対物レンズ駆動装置4、対物レンズ5、ウォラ
ストンプリズム7、光検出器8を備えている。
【0008】11は磁気ヘッドで、光磁気ディスク6を
挟んで、対物レンズ駆動装置4と相対向するように配置
されている。この磁気ヘッド11は、コ字状の連絡部1
2aによって、光ヘッド12の対物レンズ駆動装置4と
連結されている。磁気ヘッド11は、光磁気ディスク6
の光磁気記録膜側より、光磁気ディスク6に記録する情
報に基づいて変調された垂直磁界を光磁気ディスク6に
印加する。図1中、対物レンズ駆動装置4の電磁アクチ
ュエータが微調アクチュエータに相当する。リニアモー
タ10が粗調アクチュエータに相当する。光ヘッド12
はリニアモータ10により駆動され、光磁気ディスク6
の径方向に、レーザダイオード1から出射された光ビー
ムの光軸に沿って移動する。
【0009】図1において、レーザダイオード1から出
射された光ビームは、コリメータレンズ2で平行光とさ
れる。平行光とされた光ビームは、ビームスプリッタ3
の第1の面3aを介して対物レンズ駆動装置4に向かっ
て進行する。対物レンズ駆動装置4に至った光ビーム
は、対物レンズ駆動装置4に内蔵されているミラーによ
って偏向され、対物レンズ5によって光磁気ディスク6
の記録膜上に収束される。そのとき、磁気ヘッド11か
らは、記録する情報に基づいた垂直磁界が光磁気ディス
ク6に印加されている。光磁気ディスク6の記録膜は、
対物レンズ5によって収束される光ビームによってキュ
ーリ点温度以上に加熱される。その結果、光磁気ディス
ク6の記録膜の磁化の方向性が失われ、代わりに、記録
膜の温度下降時に磁気ヘッド11から印加される垂直磁
界に沿って記録膜の磁化の方向が決定され、光磁気ディ
スク6に情報が記録される。
【0010】光磁気ディスク6の記録膜によって反射さ
れた光ビームは、対物レンズ5、対物レンズ駆動装置4
のミラーを介してビームスプリッタ3に向けて進行す
る。この光ビームは、ビームスプリッタ3の第1の面3
aによって反射され、第2の面3bによって再び反射さ
れて、ウォラストンプリズム7に導かれる。ウォラスト
ンプリズム7によって少なくとも2本の光ビームに分離
された光磁気ディスク6で反射された光ビームは、光検
出器8によって受光される。光検出器8からの出力信号
に基づいて、フォーカシングエラー信号、トラッキング
エラー信号等が生成される。生成されたフォーカシング
エラー信号、トラッキングエラー信号は、図示せぬサー
ボ回路を介して、対物レンズ駆動装置4の電磁アクチュ
エータに供給され、フォーカシングサーボ、トラッキン
グサーボが行われる。
【0011】生成されたトラッキングエラー信号の低域
周波数成分がリニアモータ10に供給され、光磁気ディ
スク6への記録に合わせて、光ヘッド12と磁気ヘッド
11が光磁気ディスク6の径方向に送られる。リニアモ
ータ10によって、光ヘッド12および磁気ヘッド11
を光磁気ディスク6の所望とするトラック位置まで送っ
て、光磁気ディスク6の所望とする位置に情報を記録す
ることができる。
【0012】光磁気ディスク6に情報を記録するとき、
対物レンズ5によって収束される光ビームにより生成さ
れる光磁気ディスク6上の光スポットは、リニアモータ
10が静止している状態において、対物レンズ駆動装置
4による対物レンズ5の駆動に対応して、所定の範囲内
で光磁気ディスク6の径方向(トラッキング方向)に移
動する。このため、磁気ヘッド11は、光磁気ディスク
6上の光スポットの移動範囲内で情報の記録に必要な磁
界を発生しなければならない。
【0013】磁気ヘッド11は、次のように構成されて
いる。図2乃至図4は、磁気ヘッド11のコア部分の一
例を示す図である。図2は、コア部分の平面図である。
図3は、コア部分の側面図である。図4は、コイル26
を設けたコア部分の構成を示す側面図である。これらの
図において、21はベース、23はベース21上に設け
られている円盤状のコアである。このコア23には、中
央部に突出部22が形成されているとともに、コイル2
6の端部を取り出すための凹部24が形成されている。
25は、コア23の側面に形成されたU字状の溝、27
は、コイル26を固定するためのプロテクタである。こ
のプロテクタ27は、例えばテフロンによって形成され
ている。コイル26は、突出部22に巻回されている。
28は、光磁気ディスク6のトラックを示している。
【0014】磁束は磁気ヘッド11のコア23の突出部
22の先端部より放射状に出射されている。その結果、
磁気ヘッド11の発生磁界の強さは、図5に示すよう
に、突出部22に対応する中心磁極29の範囲では略平
坦となる。光磁気ディスク6上での光スポットの対物レ
ンズ駆動装置4による移動範囲をカバーするためには、
中心磁極29の光磁気ディスク6の径方向の長さを光ス
ポットの移動範囲以上に長くすればよい。これに対し
て、中心磁極29の光磁気ディスク6のトラック(プリ
グルーブ)28の接線方向の長さは、対物レンズ5と磁
気ヘッド11の取付け誤差、例えば±50μmのみをカ
バーするものであればよい。
【0015】図5中の磁気ヘッド11の中心磁極29、
換言すれば、コア23の突出部22の形状は、図2に示
すように、光磁気ディスク6の半径方向に長い形状とな
る。図2において、突出部22は、光磁気ディスク6の
半径方向の長さが600μm、接線方向の長さが200
μmとなされている。この中心磁極29は、光スポット
の移動範囲をトラックを中心として±300μmまでカ
バーすることができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た光磁気ディスク記録装置では、光スポットの移動範囲
にあわせて、中心磁極29(磁気ヘッド11のコア23
の突出部22)が大きくなる。そのため、コイル26の
径も大きくなり、コイル26の線材の長さも長くなる。
その結果、磁気ヘッド11のインダクタンスと直流抵抗
が大きくなり、磁気ヘッド11での消費電力が大きくな
るとともに、発熱量も大きくなる。
【0017】一般に、光磁気ディスク6はディスクカー
トリッジ(図示せず)に収納されて用いられる。光磁気
ディスク記録装置は、ディスクカートリッジのローディ
ング機構と、磁気ヘッド11がディスクカートリッジと
当接しないように、ディスクカートリッジのローディン
グ動作に連動して、磁気ヘッド11を昇降させるための
機構を備えている。その結果、ディスクカートリッジ、
ローディング機構及びローディング動作に必要な空間
を、光磁気ディスク6と磁気ヘッド11との間に設ける
必要があるため、磁気ヘッド11と光磁気ディスク6と
の間のギャップが大きくなってしまう。この状態で、磁
気ヘッド11から情報の記録に必要な磁界を光磁気ディ
スク6に印加しようとすると、磁気ヘッド11に供給す
る電流が大きくなり、磁気ヘッド11での消費電力、発
熱も一層大きくなってしまうという問題があった。
【0018】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たもので、磁気ヘッドの突出部を小さくし、コイルを小
径化するとともに、その線材を短くし、発熱を抑制する
ものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の光ディ
スク記録方法は、光ディスク31に対して光ヘッド33
から光ビームを照射するとともに、記録するデータに対
応する磁界を磁気ヘッド43により印加して、データを
光ディスク31に記録する光ディスク記録方法におい
て、微調アクチュエータ33Dにより光ビームの位置を
制御し、光ビームの微調アクチュエータ33Dによる移
動範囲内の位置を検出し、光ビームが微調アクチュエー
タ33Dによる移動範囲の中点を含む所定の範囲内に位
置することを検出した後、磁気ヘッド43によりデータ
を光ディスク31に記録することを特徴とする。
【0020】光ビームが所定の範囲内に位置しないと
き、予め設定した所定の時間だけ経過した後、光ビーム
の位置を再度検出するようにすることができる。
【0021】請求項3に記載の光ディスク記録方法は、
光ディスク31に対して光ヘッド33から光ビームを照
射するとともに、記録するデータに対応する磁界を磁気
ヘッド43により印加して、データを光ディスク31に
記録する光ディスク記録方法において、シーク動作後、
予め設定された所定の時間だけ待機し、所定の時間が経
過した後、磁気ヘッド43によりデータを光ディスク3
1に記録することを特徴とする。
【0022】所定の時間の待機中、光ビームは光ディス
ク31に形成されているトラックをジャンプバックさせ
ることができる。また、所定の時間は、光ビームがトラ
ック中に形成されているセクタのうち、所定のセクタを
通過する回数をカウントすることにより計時することが
できる。この回数をカウントするセクタは、データを記
録するセクタとすることができる。
【0023】請求項7に記載の光ディスク記録装置は、
光ディスク31に対して光ヘッド33から光ビームを照
射するとともに、記録するデータに対応する磁界を磁気
ヘッド43により印加して、データを光ディスク31に
記録する光ディスク記録装置において、磁気ヘッド43
は、記録データに対応する信号が供給されるコイル26
と、コイル26の中央に配置された中心磁極としての突
出部22とを備え、突出部22の光ディスク31の半径
方向とそれに垂直な方向の径が、同じ長さに設定されて
いることを特徴とする。
【0024】突出部22の光ディスク31の半径方向と
それに垂直な方向の計は、200μm以下の長さとする
ことができる。
【0025】
【作用】請求項1に記載の光ディスク記録方法において
は、光ビームが微調アクチュエータ33Dによる移動範
囲内の中点を含む所定の範囲内に位置することを検出し
た後、磁気ヘッド43によりデータを光ディスク31に
記録する。従って、磁気ヘッド43を小型化することが
でき、消費電力を小さくし、その発熱量も抑制すること
ができる。
【0026】請求項3に記載の光ディスク記録方法にお
いては、シーク動作後、あらかじめ設定された所定の時
間だけ待機した後、磁気ヘッド43によりデータが光デ
ィスク31に記録される。従って、磁気ヘッドと光ビー
ムの相対的位置が大きくずれた状態において記録が行わ
れるようなことがなくなり、磁気ヘッドを小型化し、消
費電力を抑制することができる。
【0027】請求項7に記載の光ディスク記録装置にお
いては、磁気ヘッド43の突出部22の半径方向とそれ
に垂直な方向の径が同じ長さに設定されている。従っ
て、コイル26の長さを短くし、その抵抗成分インダク
タンス成分を小さくすることができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明を図面を用いて詳細に説明す
る。
【0029】本発明による光磁気ディスク記録/再生装
置における記録方法の第1実施例について、図6乃至図
9を用いて説明する。図6は、本発明に係る光磁気ディ
スク記録/再生装置の構成を示すブロック図である。図
7と図8は、図6の磁気ヘッド43のコア部を示す平面
図と側面図、図9は、図6に示して光磁気ディスク記録
/再生装置の記録方法の第1の実施例を示す動作フロー
チャートである。
【0030】図6に基づいて、本発明に係る光磁気ディ
スク記録/再生装置の構成について説明する。
【0031】31は光磁気ディスクである。光磁気ディ
スク31は、光透過性を有する基板と、この基板上に形
成れた光磁気記録材料からなる記録膜と、この記録膜を
保護する保護膜とから構成されている。光磁気ディスク
31の基板の一方の面には、予め同心円状もしくは渦巻
状のプリグルーブが形成されているとともに、アドレス
情報を示すプリピットが形成されている。記録膜は基板
のプリグルーブが形成されている一方の面に設けられて
いる。
【0032】後述する光ヘッド33から出射された光ビ
ームは、光磁気ディスク31のプリグルーブ(トラッ
ク)に沿って光磁気ディスク31上を走査する。32は
スピンドルモータで、光磁気ディスク31を角速度一定
で回転駆動する。スピンドルモータ32の回転軸の先端
側には、図示しないターンテーブルが取付けられてい
る。このターンテーブル上に光磁気ディスク31が装着
される。
【0033】尚、光磁気ディスク31は製造後であっ
て、出荷前の段階において、その全面に強力な磁界が印
加されて、その記録膜の磁化方向を一定の方向に揃える
バルクイレーズ処理が施される。
【0034】33は光ヘッドで、光磁気ディスク31の
基板と対向する側に配置されている。光ヘッド33は、
図1における場合と同様に、レーザ光源、光学系、対物
レンズの他、微調アクチュエータとしてのアクチュエー
タ33D、1対の光検出器33A、33Bから構成され
ている。
【0035】光検出器33Aの受光面は、複数の受光部
を有する。各受光部からの出力が後述する検出回路35
に供給されるとともに、各受光部の差をとった信号が差
動増幅器34に供給される。光学系はレーザ光源から出
射された光ビームを平行光にするコリメータレンズ、平
行光とされた光ビームと光磁気ディスク31からの戻り
光とを分離するビームスプリッタ、戻り光を1対の光検
出器33A、33B上に結像するレンズおよび戻り光を
P偏光成分とS偏光成分に分離する偏光ビームスプリッ
タ33Cとから構成されている。
【0036】この偏光ビームスプリッタ33Cによって
分離されたP偏光成分及びS偏光成分は、各々1対の光
検出器33A、33Bによって受光される。差動増幅器
34には1対の光検出器33A、33Bからの出力信号
が供給される。差動増幅器34は、光検出器33A、3
3Bからの出力信号の差をとる。この差をとった信号
は、光磁気ディスク31に記録された情報を読み取った
信号である。
【0037】35は検出回路で、光検出器33Aからの
検出出力に基づいて、フォーカシングエラー信号、トラ
ッキングエラー信号を生成する。例えば、トラッキング
エラー信号は、プッシュプル法によって生成される。検
出回路35では光検出器33Aの各受光部からの和をと
った信号を生成する。36はサーボ回路で、検出回路3
5で生成された各エラー信号が供給される。サーボ回路
36では検出回路35からの各エラー信号に基づいてフ
ォーカシングサーボ信号およびトラッキングサーボ信号
が生成される。
【0038】これらフォーカシングサーボ信号およびト
ラッキングサーボ信号は、アクチュエータ33Dに供給
される。アクチュエータ33Dは、フォーカシングサー
ボ信号およびトラッキングサーボ信号に基づいて、対物
レンズをフォーカシング方向およびトラッキング方向に
駆動する。その結果、光ヘッド33から光磁気ディスク
31に向けて出射される光ビームのフォーカシングサー
ボおよびトラッキングサーボが行なわれる。
【0039】37は検出回路35からの和をとった信号
が供給される制御データ再生回路である。この制御デー
タ再生回路37では、和をとった信号からマスタークロ
ックMckが生成される。38はシステムコントロール
部で、制御データ再生回路37で生成されたマスターク
ロックMckが供給される。システムコントロール部3
8は後述するコントローラ41との間でデータのやりと
りを行ったり、記録データ処理部42やスピンドルモー
タ32等の各部の動作を制御する。
【0040】39は差動増幅器34によって光検出器3
3A、33Bの出力信号の差をとった信号(差信号)が
供給される信号処理回路である。差信号は信号処理回路
39で復調処理、誤り訂正処理等が施される。この信号
処理回路39は信号の振幅を一定にするAGC(Auto G
ain Contorol)回路を含んでいる。40はデータ検出部
で、例えばNRZI変調方式により変調されている記録
データを復調(デコード)する。データ検出部40では
記録データの復調と同時にリードクロックRckの再生
が行われる。このデータ検出部40で復調された記録デ
ータは再生データとして後述するコントローラ41に供
給される。
【0041】コントローラ41は光磁気ディスク記録/
再生装置内に設けられ、光磁気ディスク記録/再生装置
外のホストコンピュータ44と接続されている。コント
ローラ41は再生データをホストコンピュータ44に出
力し、ホストコンピュータ44は記録データや制御信号
をコントローラ41に供給する。42は記録データ処理
部で、コントローラ41から記録データが供給される。
記録データ処理部42は記録データに所定のコード変調
とブロック化処理を施し、更に誤り訂正符号を付加して
駆動信号として磁気ヘッド43に供給する。
【0042】磁気ヘッド43は、光磁気ディスク31を
挟んで光ヘッド33と相対向するように配されている。
磁気ヘッド43は供給される駆動信号に基づいて変調さ
れた垂直磁界を光磁気ディスク31の保護膜側より光磁
気ディスク31の記録膜に印加する。
【0043】光ヘッド33および磁気ヘッド43は、図
1における場合と同様に連結部によって連結されてい
る。更に図1で示した構成と同様に、光ヘッド33及び
磁気ヘッド43は粗調アクチュエータとしてのリニアモ
ータにより光磁気ディスク31の径方向に送られる。こ
の連結部とリニアモータは、図6において、図示が省略
されている。
【0044】45は温度センサで光磁気ディスク31の
近傍に配置されている。温度センサ45からの出力はシ
ステムコントロール部38に供給される。システムコン
トロール部38は温度データをコントローラ41に出力
するとともに、温度センサ45からの出力に基づいて光
ヘッド33のレーザ光源の動作を制御して、光ヘッド3
3から出射される光ビームの強度の調整を行う。
【0045】アクチュエータ33Dは、対物レンズをフ
ォーカシング方向およびトラッキング方向に移動できる
ように支持するとともに、対物レンズを含む可動部の中
立点に対する変位量を検出する中点センサを含んでい
る。この中点センサは、例えば特開平3−84741号
公報に開示されているものを用いることができる(この
点については、図10と図11を参照して詳述する)。
中点センサからの出力信号はシステムコントロール部3
8に供給される。システムコントロール部38はこの中
点センサからの出力信号に基づいて後述する記録制御動
作を行う。
【0046】磁気ヘッド43のコア部分については図7
と図8に示すように、コア51の突出部52が円形状に
形成されている。なお、図7と図8中で図2乃至図4に
おける場合と共通する部分については同一の符号を付与
するものとし、詳細な説明は前述の説明を援用して省略
する。突出部52は、図7と図8中に示すように、光磁
気ディスク31の半径方向200μm、光磁気ディスク
31のトラックの接線方向200μmの円形(すなわ
ち、半径100μmの円形)となっている。すなわち、
突出部52の光磁気ディスク31の半径方向の長さを、
図2乃至図4に示したものに比べて短くしてある。換言
すれば、磁気ヘッド43のコイル26が巻回されている
中心磁極(突出部)の光磁気ディスク31の半径方向の
長さが、図5に示すものと比べて短くなっている。
【0047】図6に示す光磁気ディスク記録/再生装置
の記録動作は、次のようになる。ホストコンピュータ4
4より記録命令を示す制御信号がコントローラ41に供
給されると、コントローラ41は、システムコントロー
ル部38を制御し、スピンドルモータ32により光磁気
ディスク31を角速度一定で回転させる。それと同時
に、粗調アクチュエータとしてのリニアモータにより、
光ヘッド33と磁気ヘッド43を光磁気ディスク31の
半径方向に送って、所定の記録開始位置で待機状態とさ
せる。
【0048】ホストコンピュータ44より記録開始命令
を示す制御信号がコントローラ41に供給されると、シ
ステムコントロール部38はまた、光ヘッド33からの
出射ビームのパワーを記録パワーに設定する。同時にコ
ントローラ41を介してホストコンピュータ44より送
られる記録データが記録データ処理部42に供給され
て、所定の信号処理が施されて、磁気ヘッド43に供給
される。磁気ヘッド43からは記録データに基づいて変
調された垂直磁界が光磁気ディスク31に印加されて、
光磁気ディスク31に記録が行われる。
【0049】その時、温度センサ45によって光磁気デ
ィスク31近傍の温度が測定される。温度センサ45か
らの出力に基づいて光ヘッド33から出射される光ビー
ムの強度が制御される。また、光磁気ディスク31によ
って反射された光ビームは、光検出器33A、33Bに
よって受光される。光検出器33A、33Bからの出力
信号に基づいて、検出回路35でフォーカシングエラー
信号およびトラッキングエラー信号が生成され、サーボ
回路36に供給される。このサーボ回路36からのフォ
ーカシングエラー信号およびトラッキングエラー信号が
微調アクチュエータとしてのアクチュエータ33Dに供
給されて、フォーカシングサーボおよびトラッキングサ
ーボが行なわれる。
【0050】また、光磁気ディスク31に記録されたデ
ータを再生する動作は、次のように行なわれる。ホスト
コンピュータ44より再生命令を示す制御信号がコント
ローラ41に供給される。コントローラ41は再生命令
を示す制御信号に基づいて指令信号をシステムコントロ
ール部38に供給する。システムコントロール部38
は、指令信号に基づいてスピンドルモータ32を起動し
て光磁気ディスク31を角速度一定で回転駆動する。ま
た、光ヘッド33をリニアモータにより光磁気ディスク
31の再生開示位置まで送って待機状態とさせる。
【0051】ホストコンピュータ44より再生開始命令
を示す制御信号がコントローラ41に供給されると、シ
ステムコントロール部38は制御信号を発して再生動作
を開始する。光ヘッド33の光検出器33A、33Bか
らの出力信号は差動増幅器34、信号処理回路39を介
してデータ検出部40に供給される。このデータ検出部
40では制御データ再生回路37からのマスタクロック
Mckに基づいてデータの抜き取りが行なわれる。デー
タ検出部40からの再生データはコントローラ41を介
してホストコンピュータ44に出力される。
【0052】次に、記録開始の際の動作について図6と
図9を用いて説明する。システムコントロール部38
は、ホストコンピュータ44からの記録開始命令をコン
トローラ41から受け取ると、光ヘッド33内に設けら
れた中点センサより、光ヘッド33のアクチュエータ3
3Dの可動部の中立点に対する変位量Kを読取る(ステ
ップS1、S2)。そして、その変位量Kが所定値w以
内であるか否かをチェックする(ステップS3)。その
結果、変位量Kが所定値w以内であれば記録動作を開始
させ(ステップS4)、所定値wを越えていれば、単位
時間待って(ステップS5)、再び中点センサよりアク
チュエータ33Dの可動部の中立点に対する変位量Kを
読取る(ステップS2)。
【0053】その変位量Kが所定位置w以内であるか否
かを再度チェック(ステップS3)し、更に所定値wを
越えていれば単位時間待って再び中点センサよりアクチ
ュエータ33Dの可動部の中立点に対する変位量Kを読
取り、その変位量Kが所定値w以内であるか否かをまた
チェックする(ステップS5、S2、S3)。ここでい
う所定値wは、磁気ヘッド43が発生する磁界中で、し
かも光磁気ディスク31に記録が可能な強度の磁界の範
囲もしくは幅に対応する値をいう。
【0054】このようにしてアクチュエータ33Dの可
動部の中立点に対する変位量Kが所定値w以内になるま
で同様の動作を繰返す(ステップS5、S2、S3を繰
返す)。そして、システムコントロール部38は、アク
チュエータ33Dの可動部の中立点に対する変位量Kが
所定値w以内になったとき、光磁気ディスク31にデー
タの記録を開始させる(ステップS3、S4)。
【0055】システムコントロール部38によるデータ
の記録開始は次にように行なわれる。即ち、システムコ
ントロール部38は、ステップS3で中点センサの出力
による変位量Kが所定値w以内にあるとき、コントロー
ラ41に指示出力を供給する。コントローラ41はシス
テムコントロール部38からの指示出力にもとづいて記
録データ処理部42に記録データを出力する。記録デー
タ処理部42は、システムコントロール部38のタイミ
ング制御信号にもとづき、磁気ヘッド43に記録データ
に対応する駆動信号を出力する。磁気ヘッド43は、光
ヘッド33による光スポットが当った光磁気ディスク3
1の記録膜に、記録データに合わせて変調磁界を印加さ
せることで、光磁気ディスク31上に記録を行なう(以
上、ステップS4)。
【0056】図10はアクチュエータ33Dの一実施例
を示すものである。図10において、対物レンズ61が
取付け、支持されているボビン62には、電磁駆動手段
としてフォーカスコイル63aとトラッキングコイル6
3bが装着されている。
【0057】そして、このボビン62は、左右に一対配
される支持部64及び65によって、対物レンズ61の
光軸と平行な方向(フォーカス方向、即ち垂直方向)及
び光軸と直交する方向(トラッキング方向、即ち水平方
向)に平行移動可能に支持されている。
【0058】この支持部64と65は、所定の剛性を有
する支持部材80から一体成形される。即ち、両側の支
持部64と65の後側の支持板部67と67の間を接続
するように連結板部81が一体に形成されている。つま
りこの支持部材80は一枚の板ばねを、連結板部81の
左右端部で折り曲げて、4本のアーム部68,68,6
9,69とし、その先端でボビン62を支持するように
している。
【0059】尚、突片70は支持部材80の垂直方向の
剛性を確保するための突起である。
【0060】一端側、即ち前側の支持板部66には孔
(図示せず)が穿設されており、この孔に、ボビン62
の側部に突設された突起72を嵌合させ、その頭部をか
しめることによりボビン62は支持部64と65の前端
に固定支持される。また、他端側、即ち後側の支持板部
67にも孔(図示せず)が穿設されており、この孔を介
して、支持部64と65は、夫々固定部材74によって
固定基板75に同様に取付けられる。
【0061】支持部65の前方下側或いは支持部64の
前方下側には、延出部82が設けられる。延出部82の
上方にLED発光素子83が配設され、延出部82の下
方に2分割光検出器84が配設される。
【0062】尚、このアクチュエータ33Dにおいて
は、フォーカスコイル63aとトラッキングコイル63
bに対応して固定側にマグネット及びヨークが配置さ
れ、その間に磁気回路が構成されているものであるが、
これらマグネット及びヨークは図示を省略してある。
【0063】このように構成されるアクチュエータ33
Dにおいては、左右の支持部64と65によってボビン
62が2軸方向に移動可能に支持される。トラッキング
コイル63bに所定のトラッキングエラー信号に対応す
る駆動電流が供給されると、ボビン62が、両支持部6
4と65が水平方向に平行に撓むことにより、対物レン
ズ61の光軸と直交する方向に駆動変位され、トラッキ
ング制御が行われる。また、フォーカスコイル63aに
所定のフォーカスエラー信号に対応する駆動電流が供給
されると、ボビン62が、両支持部64と65のアーム
部68,68と69,69が垂直方向に平行に撓むこと
により、対物レンズ61の光軸と平行な方向に駆動変位
されて光ビームのフォーカシング制御が行われる。
【0064】この実施例では、支持部65(又は支持部
64)の前方下側に延出部82が設けられ、この延出部
82を挟むようにLED発光素子83と2分割光検出器
84が設けられている。
【0065】このように、延出部82、LED発光素子
83、および2分割光検出器84が設けられ、この2分
割光検出器84の検出出力をトラッキングコイル63b
に帰還させることで、ボビン62の振動の影響を除去で
きる。
【0066】つまり、LED発光素子83及び2分割光
検出器84は、図11に示すように、延出部82の中心
線を含む垂直な面内に配置される。2分割光検出器84
の一方の光検出器84aの出力が検出回路85aに供給
される。検出回路85aの出力PD1が減算回路86に
供給される。2分割光検出器84の他方の光検出器84
bの出力が検出回路85bに供給され、検出回路85b
の出力PD2が減算回路86に供給される。減算回路8
6の出力から、ボビン62と固定部75との変位(光ビ
ームのアクチュエータ33Dによる移動範囲内の位置)
が検出される。減算回路86の出力がサーボ回路87に
供給される。サーボ回路87からボビン62と固定部7
5との変位に応じた制御信号が出力される。この制御信
号がドライバ88を介してトラッキングコイル63bに
帰還される。
【0067】ボビン62(従って、対物レンズ61(光
ビーム))が中立位置(中点位置)にあるとき、図11
に示すように、LED発光素子83より出射された光
は、延出部82により遮断され、光検出器84a,84
bには入射されない。
【0068】ホビン62が中心位置からトラッキング方
向(図11において、左または右方向)に移動すると、
2分割光検出器84aまたは84bの一方に、LED発
光素子83からの光が入射され、2分割光検出器84の
光検出器84aの出力PD1と光検出器84bの出力P
D2が、その移動量と方向に応じて変化し、この変位に
応じた信号が減算回路86から出力される。この変位を
打ち消す方向に、トラッキングコイル63bに制御信号
が与えられる。これにより、ボビン62が振動していて
も、この振動の影響をキャンセルできる。
【0069】また、この減算回路86の出力は、対物レ
ンズ61の中立点からのずれに対応しており、これを中
点センサ出力として、図6のシステムコントロール部3
8に供給することができる。
【0070】次に、本発明による光磁気ディスク記録/
再生装置における記録方法の第2実施例について、図
6、図7、図8および図12を用いて説明する。なお、
図12は、本発明による光磁気ディスク記録/再生装置
における記録方法の第2実施例を示すフローチャートで
ある。また、本発明の第2実施例においては、前述した
図6において、光ヘッド33に中点センサが設けられて
いない。他の部分の構成は図6における場合と同一であ
る。また、本第2実施例の磁気ヘッド43のコア部につ
いても、前述した図7と図8と同様に構成されるので、
その説明を省略する。
【0071】本発明に係る第2の実施例の記録動作につ
いて、図6と図12を用いて説明する。コントローラ4
1は、ホストコンピュータ44より所定のトラックをシ
ークして、そこに信号を記録せよとの命令を受け取る
と、これをシステムコントロール部38に指示する(ス
テップS11)。シテスムコントロール部38は、コン
トローラ41からの指令に基づき、粗調アクチュエータ
としてのリニアモータを駆動して光ヘッド33及び磁気
ヘッド43を光磁気ディスク31の目標のトラックにシ
ークする。目標トラックに到達すると、スチル状態とな
って記録待機状態となる。
【0072】次に、システムコントロール部38は、シ
ステムコントロール部38内のカウンタのカウント値N
を“0”に初期設定する(ステップS12)。カウント
値Nと予め設定された所定の設定値Mとを比較し(ステ
ップS13)、比較した結果、設定値Mがカウント値N
より大きければ、目標トラックの目標セクタを通過する
毎にNに1を加える(ステップS14、S15)。そし
て1トラック分、トラックジャンプバックさせる(ステ
ップS16)。
【0073】そして、システムコントロール部38は、
再びカウント値Nを設定値Mと比較して(ステップS1
3)、カウント値Nが設定値Mより小さければ、目標ト
ラックの目標セクタになると、さらにカウント値Nに1
を加えトラックジャンプバックさせる(ステップS1
4、S15、S16)。
【0074】システムコントロール部38はカウント値
Nが設定値Mになったか否かを再度チェックし(ステッ
プS13)、カウント値Nが設定値Mより小さければ、
カウント値Nが設定値Mになるまで同様の動作を繰返し
(ステップS13乃至S16)、カウント値Nが設定値
Mになったらライト(記録)動作を開始させるべく、コ
ントローラ41に出力を出す(ステップS13、S1
7)。
【0075】以上のようにシステムコントロール部38
は、目標トラックをシークさせた後、所定時間経過する
と、即ちカウント値Nが設定値Mになると、記録動作を
開始させる。換言すれば、設定値Mは、この所定の時間
を設定するために用意されている。
【0076】つまり、シークして目標とするトラックに
到達した時、粗調アクチュエータとしてのリニアモータ
を停止させても、慣性により光ヘッド33のアクチュエ
ータ33Dは中立点よりずれてしまう。また、シーク中
はトラッキングサーボがオフの状態にあるため、アクチ
ュエータ33Dの可動部は全くフリーの状態にあり、シ
ーク終了直後にはアクチュエータ33Dの可動部は停止
することなく、光磁気ディスク31の径方向に大きく振
動している状態にある。この時、磁気ヘッド43より磁
界を印加しても、アクチュエータ33Dの可動部、換言
すれば、対物レンズ61(それにより収束される光ビー
ムの光スポット)は、記録が可能な強さの磁界の範囲内
にあるとは限らず、従って、正しい記録が行えるとは限
らない。
【0077】そこで本発明の実施例では、シーク後にあ
る時間を設定して、アクチュエータ33Dの可動部の振
動が小さくなるのを待って始めて記録を開始するように
している。前述の設定値Mは、シーク終了後に、アクチ
ュエータ33Dの可動部が、磁気ヘッド43から印加さ
れる磁界中で、しかも記録が可能な強度の磁界の範囲内
に位置するようになるまでに要する時間に対応する値に
設定される。
【0078】このように、第2の実施例では、前述した
シーク後の所定時間を、目標トラックの目標のセクタの
通過を待つ回数Kで設定し、実際にカウント値Nが設定
値Mになったことにより所定時間を計時している。
【0079】なお、目標トラックの目標のセクタの通過
を待つ回数Kは、前述したシーク後の所定時間に対応し
て、一定でなくともよく、例えばシーク距離によって可
変する(例えばシーク距離が大きい程、大きな値にす
る)ようにしてもよい。
【0080】シーク後、所定時間経過すると、前述した
ことから分かるように、アクチュエータ33Dは中立点
の位置にある。もしくはその中立点を中心とした微小な
範囲内で振動する状態にある。このとき、コントローラ
41は、システムコントロール部38からの指示出力に
基づき、記録データ処理部42に記録データを出力す
る。記録データ処理部42は、システムコントロール部
38のタイミング制御信号に基づき、磁気ヘッド43に
記録データに対応する駆動信号を出力する。磁気ヘッド
43は、光ヘッド33による光スポットが当った光磁気
ディスク31の記録膜に、記録データに合わせて変調磁
界を印加することで光磁気ディスク31上に記録を行な
う。
【0081】以上のようにすると、記録時には、いつも
アクチュエータ33Dの位置が中立点あるいは中立点近
傍の所定範囲内にあることになり、従って、光磁気ディ
スク31上の光スポットの位置は中立点(中心)または
その近傍にあることになる。よって、磁気ヘッド43の
中心磁極(突出部52)における光磁気ディスク31の
半径方向の長さも、光磁気ディスク31のトラックの接
線方向の長さと同様に、取付け誤差(例えば、±50μ
m)に対応する長さにすることができる。このため図7
と図8に示すように、中心磁極(突出部52)における
光磁気ディスク31の半径方向の長さを、従来に比べ、
短くすることができる。
【0082】また、これにより、磁気ヘッド43のコイ
ル26の径も小さくなり、また、その線材も短くなり、
インダクタンスや抵抗が小さくなる。その結果、より高
い周波数まで高速に駆動することができ、光磁気ディス
ク31の高密度化、高速度化に対応することができる。
【0083】本発明は、本実施例に限定されることな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の応用および
変形が考えられる。例えば、本実施例においては、シス
テムコントロール部38を用いているが、これを省略し
てコントローラ41に含めて、ここでシステムコントロ
ール部38と同様の動作を行なわせてもよい。また、本
実施例においては、システムコントロール部38が図9
または図12のフローチャートに示す処理を行なってい
るけれども、本発明はこれに限定されることなく、コン
トローラ41が図9または図12のフローチャートに示
す処理を実行するようにしてもよい。
【0084】
【発明の効果】以上の如く請求項1に記載の光ディスク
記録方法によれば、微調アクチュエータによる移動範囲
の中点を含む所定の範囲内に光ビームが位置することを
検出した後、磁気ヘッドによりデータを記録するように
したので、光ビームと磁気ヘッドの相対的位置が大きく
ずれた状態において、記録動作が行われることがなくな
り、磁気ヘッドを小型化し、その発熱量を抑制し、さら
に光ディスクに対して高密度にかつ高速度にデータを記
録することが可能となる。
【0085】請求項3に記載の記載の光ディスク記録方
法によれば、シーク動作後あらかじめ設定された所定の
時間だけ待機した後、磁気ヘッドによりデータを光ディ
スクに記録するようにしたので、光ビームと磁気ヘッド
の相対的位置のずれが大きい状態において、記録動作が
行われるようなことが抑制される。その結果、請求項1
における場合と同様の効果を奏することができる。
【0086】請求項7に記載の光ディスの記録装置によ
れば、磁気ヘッドの中心磁極の光ディスクの半径方向
と、それに垂直な方向の径を同じ長さに設定するように
したので、磁気ヘッドのコイルの長さを短くし、その抵
抗成分とインダクタンス成分を小さくすることができ、
発熱を抑制し、高密度の記録と高速度の記録を可能とす
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の光ディスク装置の一例の構成を示す斜視
図である。
【図2】図1における磁気ヘッド11のコア部の構成を
示す平面図である。
【図3】図2の例の右側面図である。
【図4】図3の例にコイルを巻装した状態を示す図であ
る。
【図5】図2乃至図4に示した突出部22と発生磁界の
関係を説明する図である。
【図6】本発明の光ディスク記録/再生装置の一実施例
の構成を示すブロック図である。
【図7】図6の磁気ヘッド43のコア部の構成を示す平
面図である。
【図8】図7の実施例にコイルを装着した状態を説明す
る図である。
【図9】図6の実施例の第1の動作を説明するフローチ
ャートである。
【図10】図6の実施例のアクチュエータ33Dの構成
例を示す斜視図である。
【図11】図10の実施例における対物レンズ61の位
置を制御する構成例を示すブロック図である。
【図12】図6の実施例の他の動作を説明するフローチ
ャートである。
【符号の説明】
21 ベース 22 突出部 26 コイル 31 光磁気ディスク 32 スピンドルモータ 33 光ベッド 33A,33B 光検出器 33D 微調アクチュエータ 35 検出回路 36 サーボ回路 37 制御データ再生回路 38 システムコントロール部 39 信号処理回路 40 データ検出部 41 コントローラ 42 記録データ処理部 43 磁気ヘッド 44 ホストコンピュータ 45 温度センサ 51 コア 52 突出部 61 対物レンズ 62 ボビン 63a フォーカスコイル 63b トラッキングコイル 83 LED発光素子 84 2分割光検出器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクに対して光ヘッドから光ビー
    ムを照射するとともに、記録するデータに対応する磁界
    を磁気ヘッドにより印加して、前記データを前記光ディ
    スクに記録する光ディスク記録方法において、 微調アクチュエータにより前記光ビームの位置を制御
    し、 前記光ビームの前記微調アクチュエータによる移動範囲
    内の位置を検出し、 前記光ビームが前記微調アクチュエータによる移動範囲
    の中点を含む所定の範囲内に位置することを検出した
    後、前記磁気ヘッドにより前記データを前記光ディスク
    に記録することを特徴とする光ディスク記録方法。
  2. 【請求項2】 前記光ビームが前記所定の範囲内に位置
    しないとき、予め設定された所定の時間だけ経過した
    後、前記光ビームの位置を再度検出することを特徴とす
    る請求項1に記載の光ディスク記録方法。
  3. 【請求項3】 光ディスクに対して光ヘッドから光ビー
    ムを照射するとともに、記録するデータに対応する磁界
    を磁気ヘッドにより印加して、前記データを前記光ディ
    スクに記録する光ディスク記録方法において、 シーク動作後、予め設定された所定の時間だけ待機し、 前記所定の時間が経過した後、前記磁気ヘッドにより前
    記データを前記光ディスクに記録することを特徴とする
    光ディスク記録方法。
  4. 【請求項4】 前記所定の時間の待機中、前記光ビーム
    は前記光ディスクに形成されているトラックをジャンプ
    バックする動作を繰り返すことを特徴とする請求項3に
    記載の光ディスク記録方法。
  5. 【請求項5】 前記所定の時間は、前記光ビームが、前
    記トラック中に形成されているセクタのうち、所定のセ
    クタを通過する回数をカウントすることにより計時され
    ることを特徴とする請求項4に記載の光ディスク記録方
    法。
  6. 【請求項6】 回数をカウントする前記セクタは、前記
    データを記録するセクタであることを特徴とする請求項
    5に記載の光ディスク記録方法。
  7. 【請求項7】 光ディスクに対して光ヘッドから光ビー
    ムを照射するとともに、記録するデータに対応する磁界
    を磁気ヘッドにより印加して、前記データを前記光ディ
    スクに記録する光ディスク記録装置において、 前記磁気ヘッドは、前記記録データに対応する信号が供
    給されるコイルと、 前記コイルの中央に配置された中心磁極とを備え、 前記中心磁極の、前記光ディスクの半径方向とそれに垂
    直な方向の径は、同じ長さに設定されていることを特徴
    とする光ディスク記録装置。
  8. 【請求項8】 前記中心磁極の、前記光ディスクの半径
    方向とそれに垂直な方向の径は、200μm以下の長さ
    であることを特徴とする請求項7に記載の光ディスク記
    録装置。
JP10026893A 1992-04-28 1993-04-02 光ディスク記録方法および装置 Pending JPH0684227A (ja)

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