JPH0682381A - 異物検査装置 - Google Patents

異物検査装置

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JPH0682381A
JPH0682381A JP23685192A JP23685192A JPH0682381A JP H0682381 A JPH0682381 A JP H0682381A JP 23685192 A JP23685192 A JP 23685192A JP 23685192 A JP23685192 A JP 23685192A JP H0682381 A JPH0682381 A JP H0682381A
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JP23685192A
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Hiroaki Shishido
弘明 宍戸
Minoru Noguchi
稔 野口
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、ホトマスク等の回路パターン付基
板、特に転写解像度の向上等を目的とした位相シフト膜
を有するレチクル上に付着したサブミクロンオーダーの
微細な異物を安定して検出する装置を提供することにあ
る。 【構成】斜方照明(2)により発生する散乱光をNA
0.4以上の光学系(41)で試料裏面から集光し、フ
ーリエ変換面上に設けた書き換え可能な空間フィルタ
(44)により回路パターンからの回折光を遮光、光路
を2分割して互いの光路に調整された位相差量を与える
手段(49)と、検出器(51)上で結像し、干渉させ
る検出光学系(4)と、検出結果の処理系(5)から構
成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レチクルやホトマスク
等(以下レチクル等という)の回路パターン上に付着し
た異物を検出する異物検査装置に係り、特に、サブミク
ロンオーダーの微細な異物を、簡単な構成でウェハ上に
転写する前に行なわれる前記レチクルおよびマスク、特
に転写解像度の向上等を目的とした位相シフト膜を有す
るレチクル上の異物を検出する検査方法およびその装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】LSI或いはプリント基板などを製造す
るのに使用されるレチクル等の露光工程において、レチ
クル等の回路パターンはウェハ上に焼付転写する前に検
査されるが、該回路パターン上にたとえばミクロンオー
ダーの微小異物が存在している場合においても、該異物
により前記回路パターンがウェハに正常に転写しないこ
とから、LSIチップ全数が不良になる問題がある。こ
の問題点は、最近のLSIの高集積化に伴い一層顕在化
し、より微小のサブミクロンオーダーの異物の存在も許
容されなくなってきている。
【0003】上記転写不良防止のため、露光工程前の異
物検査は不可欠であり、レチクル等の管理上、従来から
種々の異物検査技術が提供されているが、レチクル等の
回路パターンの検査は、レーザ光等の指向性の良い光源
で斜めから照射し、異物から発生する散乱光を検出する
方法が検査速度および感度の点から有利で一般的に使用
されている。ところが上記検査方法においては、レチク
ル等の回路パターンのエッジ部からも散乱光が発生する
ため、この散乱光から異物のみを弁別して検出するため
の工夫が必要であり、そのための技術が公開されてい
る。
【0004】それらの中でも、手本パターンとの比較を
行なう方式はエッジ部からの散乱光を効果的に除去でき
るため、近年の高集積化した回路パターンエッジ中の微
細異物の検出に有効である。
【0005】特開昭58−204345号公報,特開昭
58−37923号公報には、回路パターンの欠陥検査
装置で画像を取り込み、ソフトウェアの画像処理により
欠陥を検出する方法が開示されている。開示されている
方法は画像の形状の違いから欠陥を判定する方法であ
り、形状が問題となる回路パターンの欠陥の検出に適し
ているが、欠陥より小さな結像光学系の分解能が要求さ
れ、存在の有無の検出だけで有用な異物検査には適さな
い。
【0006】これに対して光の回折,干渉現象を利用し
て異物を抽出する方法は、異物が結像光学系の分解能よ
り小さい場合でも異物を検出することができる。
【0007】その1は、特開昭50−77082号公報
に開示されている。開示されている方法は、LSIの回
路パターンが繰り返し性を有し、異物に繰り返し性がな
いことを利用している。回路パターンの光学的フーリエ
変換面上に回路パターンの正常部分を強調する空間フィ
ルタを配置、回路パターンと異物からの両方の散乱光を
含む散乱光像から回路パターンの強調された散乱光像を
干渉により消去することにより、異物からの散乱光だけ
を検出する。
【0008】その2は特開昭63−200042号公報
および特開平2−24539号公報に開示されている。
これらは、2枚の、同一の回路パターンを有するレチク
ルの同一個所からの散乱光をそれぞれπだけ位相をずら
して干渉させ、両レチクルからの散乱光の差、すなわ
ち、欠陥または異物だけを検出するものである。
【0009】この他、特開昭60−154634号公報
および特開昭60−154635号公報には、光学的な
フィルタリングによりウェハのパターン欠陥を検査する
装置が開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、検出
すべき異物が小さくなるに従って、LSIの製造に影響
をおよぼす異物の見逃しの増加が問題になってきた。
【0011】また、最近になりクロム等の金属薄膜で形
成されたレチクル上の回路パターンの転写解像度の向上
を目的として、レチクル上の回路パターン間に位相シフ
ト膜あるいは位相シフタと呼ばれる透明あるいは半透明
膜(概ね露光光源の波長の1/2の奇数倍の膜厚を有す
る)からなる回路パターンを設けたレチクルが開発され
た。この膜は、透明または半透明だが、クロム等の金属
薄膜で形成された回路パターン(厚さ0.1μm程度)
の数倍の厚さの構造を有しているため、膜のエッジ部分
からの散乱光は、従来の回路パターン・エッジ部分から
の散乱光と比較して数倍から数十倍もの大きなものとな
り、異物の検出感度を著しく低下させてしまう。このた
め、特開昭60−154634号公報および特開昭60
−154635号公報に開示されるような方式では異物
を回路パターンから分離して検出することは困難であ
り、問題となっていた。また、特開昭50−77082
号公報に開示されている方法は、主としてメモリLSI
等の回路パターンの繰り返し性を利用しているため、メ
モリLSIでも繰り返し性のない回路の周辺部分や、根
本的に繰り返し性の低いロジック回路系のLSIのレチ
クルには適用できない。
【0012】また、特開昭63−200042号公報お
よび特開平2−24539号公報に開示されている方法
では、2枚の、同一の回路パターンを有するレチクルを
必要とする。LSIの原版となるレチクルは、1枚だけ
製造される場合も多く、検査のためだけに高価な製造装
置と多大な時間を要するレチクルを余分に製造すること
は、実用的ではない。
【0013】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解決し、回路パターンを有する透明、または、半透明の
基板、特に転写解像度の向上を図った位相シフト膜から
なる回路パターンを有するレチクル等の回路パターン上
に付着したサブミクロンオーダーの微細な異物を、主と
して光学的な簡単な構成で、安定して回路パターンから
分離して検出する事ができる異物検査装置を提供するこ
とにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る異物検査装置の構成は、ホトマスクや
レチクル等の、回路パターンを有する透明あるいは半透
明の基板試料上に付着した異物を、少なくとも、前記基
板試料を照射する照明系と照明された検査領域を検出器
上に結像する結像光学系とを用いて検出する異物検査装
置において、前記基板試料を載置してX,Y,Zの各方
向へ任意に移動可能なステージ部とその制御駆動系から
なる検査ステージと、前記回路パターンを斜方からコヒ
ーレント光により信号のS/Nを向上する目的でスポッ
ト照射する集光照明系と、照明された検査領域を検出器
上に結像する結像光学系中で、検出像の光束を2光束に
振幅分割する手段と、該2光束に0またはπではない位
相差を与える手段と、位相差を与えられた該2光束を検
出器上で干渉する手段と、前記検出器の出力をしきい値
を設定した2値化回路の出力値により出力される信号と
前記X,Y,Zステージの制御信号からの異物データを
異物の表示装置に演算表示する信号処理系とを備える構
成にしたものである。
【0015】
【作用】2つのコヒーレント照明光像を干渉させ、それ
ぞれの検出像の不一致部分、すなわち、欠陥や異物だけ
を検出する場合、特開昭63−200042号公報のご
とく、トワイマングリーン干渉系の参照光生成ミラーの
位置と被検査試料の位置とにレチクルやマスク等を配置
し、レンズにより散乱光を集光し、ハーフミラー上で干
渉される構成となるのが一般的である。しかし、この構
成では、前述のごとくレチクルやマスクを2枚必要と
し、装置規模も大きく、複雑なものとなる。
【0016】一方、検出すべき対象を異物のごとく検査
試料上の回路パターンとは異なる高さ(厚さ)のものと
限定すると、シェアリング干渉系の構成が適用出来る。
【0017】レチクル等の基板試料を照明し、照明され
た検査領域を検出器上に結像する結像光学系中で、検出
像の光束を2光束に振幅分割し、該2光束による像を検
出器上で合致させ干渉させると、検出器上では該2光束
が角度を持って干渉する。
【0018】該2光束にある位相差量を与えて干渉させ
ると、回路パターンからの検出像だけが消去される位相
差量が存在することが本発明者等の実験によって確認さ
れている。これにより、光束を分割した後の光路中に、
2光束に検出すべき異物と回路パターンとの高さに応じ
た位相差量を与える手段を設けることにより、回路パタ
ーンからの散乱光の影響を受けずに異物からの散乱光だ
けを検出器により検出することが可能となる。また、該
検出器の出力をあらかじめ定められたしきい値で2値化
することにより、異物検出信号を得ることが出来る。
【0019】
【実施例】以下本発明の一実施例の構成を図1を参照し
て説明する。図において、1は検査ステージ部で、検査
ステージ部1は、ペリクル7を有するレチクル6を固定
手段8により上面に固定してZ方向に移動可能なZステ
ージ9と、Zステージ9を介してレチクル6をX方向へ
移動させるXステージ10と、同じくレチクルをY方向
へ移動させるYステージ11と、Zステージ9,Xステ
ージ10,Yステージ11の各ステージを駆動するステ
ージ駆動系12と、レチクル6のZ方向位置を検出する
焦点位置検出用の制御系13とから構成されており、各
ステージは、レチクル6の検査中常に必要な精度で焦点
合せ可能に制御されるようになっている。
【0020】Xステージ10およびYステージ11は図
2に示すごとく走査され、その走査速度は任意に設定す
ることができるが、例えば、Xステージ10を、約0.
2秒の等加速時間と、4.0秒の等速運動と、0.2秒
の等減速時間とに設定し、約0.2秒の停止時間を1/
2周期で最高速度約25mm/秒、振幅105mmの周期運
動をするように形成し、Yステージ11を、Xステージ
10の等加速時間および等減速時間に同期してレチクル
6を0.5mmずつステップ状にY方向に移送するように
構成すれば、1回の検査時間中に200回移送すること
にすると、約960秒で100mm移送することが可能と
なり、100mm四方の領域を約960秒で走査すること
ができることになる。また、焦点位置検出用の制御系1
3は、エアーマイクロメータを用いるものでも、或いは
レーザ干渉法で位置を検出するものでも、さらには縞パ
ターンを投影し、そのコントラストを検出する構成のも
のでもよい。なお、座標X,Y,Zは、図に示す方向で
ある。
【0021】2は第1の照明系、3は第2の照明系で、
両者は独立しており、かつ同一の構成要素からなってい
る。21,31はレーザ光源で、両者の波長は、レーザ
光源21の波長λが例えば514.5nm、レーザ光源
31の波長λが例えば532nmと異なっているが、一
般には、同一の波長でも良い。22,32は集光レンズ
で、レーザ光源21,31より射出された光束をそれぞ
れ集光してレチクル6の回路パターン上に照射する。
【0022】この場合、回路パターンに対する両者の入
射角iは、後述する検出光学系4の対物レンズ41を避
けるため約30°より大きくし、また、被検体がペリク
ル7を装着したレチクル6の場合は、ペリクル7を避け
るためにほぼ80°より小さくしなければならないこと
から、おおよそ30°<i<80°にされる。
【0023】上記第1の照明系2及び第2の照明系3の
詳細な構成例を、図3を参照して説明する。図3は第1
の照明系2の構成例を示す図(この場合、第2の照明系
3側は同一構成のため省略している)である。図中、図
1と同符号のものは同じものを示す。21はレーザ光源
である。223は凹レンズ、224はシリンドリカルレ
ンズ、225はコリメータレンズ、226は集光レンズ
で、符号223〜226により集光レンズ22を形成し
ている。レーザ光源21は、X’方向に電界ベクトルを
持つ直線偏光(この状態をS偏光と呼ぶ)を有する様に
配置する。S偏光にするのは、例えば、入射角iが約6
0°の場合、ガラス基板上における反射率が、P偏光の
場合より約5倍程度高い(例えば、久保田 広著、応用
光学(岩波全書)第144頁)からで、より小さい異物
まで検出する事が可能になるからである。そして第1の
照明系2、第2の照明系3の照度を高めるため、集光系
の開口数(NA)を約0.1にし、レーザビームを約1
0μmまで絞り込んでいるが、この絞り込みにより焦点
深度は約30μmと短くなり、図2に示す検査視野15
全域S(500μm)に焦点を合わせることができなく
なる。しかし、本実施例においてはこの対策として、シ
リンドリカルレンズ224を図2に示すX’軸回りに傾
動させ(図2はすでに傾動した状態を示す)、例えば、
入射角iが60°でも検査視野15の全域Sに焦点を合
わせることが可能になっており、後述する信号処理系5
の検出器51,551に一次元固体撮像素子を使用した
場合に、検査視野15の検査領域が検出器51,551
と同様に直線状になっても該直線状の検査領域を高い照
度でかつ均一な分布で照明をすることが可能になる。さ
らに、シリンドリカルレンズ224を図2に示すX’軸
回りに加えて、Y’軸回りにも傾動させると例えば、入
射角iが60°で任意の方向から射出した場合でも、検
査視野15の全域S上を高い照度で、かつ均一な分布の
直線状の照明をすることが可能である。図1中、4は検
出光学系で、検出光学系4は、レチクル6に相対する対
物レンズ41、光路を2分割するハーフミラー47、光
路の方向を変えるミラー48,448、光路を合成する
ハーフミラー447、2つの光路に位相差量を与えるた
めの位相差量発生手段49、対物レンズ41の結像位置
付近に設けられる視域レンズ(以下フィールドレンズと
いう)43,443、レチクル6の検査視野15に対す
るフーリエ変換の位置に設けられた帯状の遮光部とその
外部に透過部を有する空間フィルタ44,444、およ
び結像レンズ45,445とからなっており、レチクル
6上の検査視野15を後述する信号処理系5の検出器5
1に結像するように構成されている。
【0024】位相差量発生手段49は、分割された一方
の光路に対して位相差量を与えるものであるから、厚み
の調整されたガラス板やガラス基板上に形成された透明
薄膜でも良い。位相差量発生手段49は、その位相差量
が任意に調整可能な方が被検査試料に対する適応性が高
く、機械的な移動機構を設けたウエッジプリズムまたは
電気的に位相差量が制御できる液晶素子や電気光学結晶
のほうが好ましい。
【0025】フィールドレンズ43,443は、対物レ
ンズ41上の上方の焦点位置46を空間フィルタ44,
444上に結像するものである。
【0026】上記、フィールドレンズ43と443、空
間フィルタ44と444、そして結像レンズ45と44
5はハーフミラー47で分割されただけで、位相差ユニ
ット49により与えられた位相差量を除けば光学的に等
価な位置にある。
【0027】5は信号処理系で、信号処理系5は、前記
検出器51と、該検出器51の出力を2値化処理する2
値化回路52と、マイクロコンピュータ54と、表示手
段55とからなっている。
【0028】検出器51は、例えば電荷移動形の一次元
固体撮像素子などにて形成され、Xステージ10を走査
しながらレチクル6上の回路パターンからの信号を検出
するが、この場合、レチクル6上の異物が存在している
と、入力する信号レベルおよび光強度が大きくなるた
め、検出器51の出力も大きくなるように形成されてい
る。なお、前記の如く検出器51に一次元固体撮像素を
用いれば、分解能を維持したまま検出視野を広くするこ
とができる利点を有するが、これに限定されることなく
2次元のもの、或いは、単素子のものでも使用可能であ
る。
【0029】2値化回路52は、2値化のしきい値が予
め設定されており、検出器51から出力された検出した
い大きさの異物に相当する反射光強度以上出力値が入力
された場合に、論理レベル”1”を出力するように形成
されている。
【0030】シェーデイング補正回路113および4画
素加算処理回路114に関しては後述する。
【0031】ブロック処理回路112は、2値化回路5
2からの信号をとりこみ、2つの信号のダブルカウント
を防止する回路であるが、これに関しても後述する。
【0032】また、マイクロコンピュータ54は、ブロ
ック処理回路112が論理レベル”1”を出力した場合
に「異物あり」と判定し、Xステージ10およびYステ
ージ11の位置情報、単素子ではない検出器51の場合
にその素子中の画素位置から計算される異物の位置情報
および検出器51の検出出力値を異物データとして記憶
し、その結果を表示手段55に出力するように形成され
ている。
【0033】以下、検査装置の作用について説明する。
図中、図1と同符号のものは同じものを示す。
【0034】まず、従来技術での見逃し異物の例を図9
に示す。これらの異物は寸法的に本来なら検出されるべ
き寸法の異物である。
【0035】図10に従来装置での問題点について示す
レチクル上の異物検査装置においては、レチクル上に形
成された回路パターンからの散乱光を除去し、異物から
の散乱光だけを検出する方式が、技術の重要なポイント
となる。
【0036】そのため、散乱光の偏光状態を解析する方
式、複数の検出器の出力を比較する方式などが開発・実
用化されている。しかし、そのいずれもが回路パターン
から発生する散乱光の影響を避けるため、NA0.1程
度の開口の小さな光学系を回路パターンからの散乱光を
避けた斜方に配置している。この様な構成では、後で述
べる理由により、不規則な形状の異物を見逃しやすいと
いう問題を生ずる。
【0037】ここで用いたNAとは、レンズの開口径と
対象物体までの距離で決まる。レンズの特性を表現する
数値で、具体的には右に示す図中のθを用いて、NA=
Sinθで求められる数値である。
【0038】もう一つの問題点は、回路パターンの微細
化に対応し、各種検査技術で補助的に用いられだしたパ
ターン除去技術である。これらの多くは、検査中に回路
パターンを見つけると、自動的に異物検出器の検出感度
を下げる方式をとっている。このような方式には、回路
パターンの誤検出を減らす一方でパターンエッジ近傍の
異物を見逃してしまう問題が発生する。
【0039】それでは、以下に、これらの2つの問題点
に対する、ここでの解決対策を述べる。図12中の写真
1004,1005は、異物へレーザを照射したときに
発生する散乱光を上方より観察したものである。この写
真では注目すべきことは、異物からの散乱光(e)が方
向性をもって分布していることである。このため、従来
型の低NA検出器1001では、検出器の設置位置を適
正にしないと、異物から発生する散乱光(e)がうまい
具合に低NAの光学系に入射するとは限らず、見逃しが
発生する。しかも、これらの散乱光の分布の具合は異物
の大きさや形状により異なるため、すべての異物に対
し、低NAの光学系を適正に配置することは事実上不可
能である。
【0040】このことを実験的に測定した結果を図11
に示す。異物を入射角60°のレーザ光で照明した場合
の散乱光分布を、NAの低い(NA≒0.1)検出光学系
1001,1002で検出角を変えながら、上記異物か
らの散乱光レベルを測定して示した。この図は、点A1
001では検出レベルが検出しきい値を越えているのに
対し、点B1002では検出しきい値を越えず検出でき
ないことを示している。実異物の散乱光分布は一定して
いないため、A,Bのような低開口数の検出方式では検
出性能が安定しないことを示す。そこで本発明では、開
口の大きな、具体的にはNAが0.4〜0.6の高NA検
出光学系41により様々な散乱分布を持つ異物からの散
乱光を有効に集光する構成を採用している。
【0041】この構成により高NA検出光学系が初めて
実現でき、NAを0.5に選んだ場合、その開口面積
は、低NA検出光学系の約20倍にもできる。
【0042】次に、高NA検出光学系で回路パターンか
らの散乱光を除去する方法について述べる。
【0043】図5は回路パターンの角度パターンを説明
する平面図、図6はフーリエ変換面上における散乱光の
分布状況を示す図、図7(A)は回路パターンのコーナ
ー部を示す図、図7(B)は図7(A)の”ア”部の詳
細図である。
【0044】図4(A)図において、70は固定手段8
によりZステージ9上に固定されたレチクル6上の異
物、81は回路パターン80の直線部分、82は回路パ
ターン80のコーナー部である。レチクル6上を照明系
で斜方よりコヒーレント光を照射し、発生する散乱光を
対物レンズ41で集光すると、図5に示すレチクル6上
の回路パターン80と照明系2または3のレチクル6面
上への投影像60との位置関係で定義される角度θが0
゜のときの角度パターン(以下0゜パターンという)の
散乱光は、対物レンズ41のフーリエ変換面上では図6
(a)に示すように帯状に表れる。ここで前記回路パタ
ーン80の角度θの種類は、0゜,45゜,90゜の角
度パターンに限られていて、図4に示すように45゜お
よび90゜のパターンからの散乱光(b),(c)は、対
物レンズ41の瞳に入射しないため、検出に影響をおよ
ぼすことがない。一方、異物70からの散乱光は、方向
性が無いため図6(e)に示すようにフーリエ変換面上
の全面に広がる。このため、フーリエ変換面上に帯状の
遮光部と、その外部に透過部とを有する空間フィルタ4
4,444を配置して、図4(A)に示す0゜パターン
からの散乱光(a)を遮光することにより、異物70を
回路パターン80と弁別して検出することが可能とな
る。
【0045】但し、回路パターンコーナー部分(図4
(D)に示す。)からの散乱光は、直線状の空間フィル
タでは十分に遮光しきれない。このため従来のような1
0×20μmの検出画素で検出を行った場合(図4
(B)に示す。)、画素中に複数のパターンコーナー部
分からの散乱光が入射してしまい、異物だけを検出する
ことができない。
【0046】そこで本発明では、図8に示すごとく空間
フィルタ通過後の位置に再結像のためのフィールドレン
ズレンズ45を配置し、検出器の画素を試料上2×2μ
m□にまで高分解能化し(図4(C)に示す。)、回路
パターンからの影響を極力排除、0.5μmの異物検出
を可能とした。またここで、検出器の画素を2×2μm
□と設定したが、この理由は以下に述べるものであり、
必ずしも2×2μm□である必要はない。
【0047】この場合の画素寸法は、レチクル上の最も
パターン寸法Lよりも小さければ良い。従って、0.8
μmプロセスLSIを縮小率1/5のステッパで露光す
る場合のレチクルでは、おおむね、0.8×5=4μ
m、0.5μmプロセスLSIではおおむね0.5×5=
2.5μmよりも小さい画素で検出すれば良い。また、
実際にはパターンコーナーからの影響を十分に小さくで
きる値であれば、さらに大きくても、小さくても良い。
【0048】具体的には、検査対象となるレチクル上の
最小パターン寸法程度が望ましい。この最小パターン寸
法程度の大きさであれば、検出器の1画素に2個未満の
コーナーのみが入ることになる。さらに具体的には最小
寸法が1.5μm程度の64MDRAM用レチクルで
は、1〜2μm程度の画素寸法が望ましい。
【0049】近年、転写解像度の向上を目的とした位相
シフタ膜によるパターン(シフタパターン)を従来の金
属薄膜による回路パターンと併用することが検討されて
いる。この膜は、膜厚が一定値に調整され、透明だが、
クロム部分(厚さ0.1μm程度)の数倍の厚さの構造
を有しているため、そのエッジ部分からの散乱光は、ク
ロム部分のエッジ部からの散乱光と比較して大きなもの
となる。このため、ここまでのべた弁別方式に加え、さ
らに新たな考案が必要になる。
【0050】位相シフト膜付きのレチクルは、一般に、
クロム部分の形成後(ここまではシフタ膜のないレチク
ルと同じプロセスである)、全面にシフタ膜材料を塗布
またはスパッタにより成膜し、エッチングプロセスによ
ってシフタ膜によるパターン(シフタパターン)を形成
するものである。そこで、成膜前にクロム部分上に異物
が存在すると、成膜に悪影響を及ぼし、シフタ膜に気泡
や欠け等の欠陥を発生させる場合がある。このため、こ
れまでに述べたシフタパターン形成後の異物検査の他
に、成膜の前後にクロム部分上を含む全面の異物検査
(本発明の方式では気泡や欠け等の欠陥も異物と同様に
検出できる)を行なう必要がある。ただし、この場合は
シフタパターンは形成前であり、シフタパターンからの
散乱光は発生しないため従来技術で対応できる。そこで
位相シフト膜形成後の異物検出について述べる。
【0051】図13に、本発明者らによって、本発明の
構成の実験装置なされた検出実験の結果を示した。図中
の縦軸は検出された散乱光量を示し、〇511で示され
た測定点は0.5μm異物からの散乱光を、△512で
示された測定点は位相シフタ膜からの散乱光を表す。図
中の横軸は、分割された2光路に与えられた位相差量を
示し、φ0は位相差量がゼロの場合、φminは回路パター
ンからの散乱光による検出器上での干渉結果が最小にな
る位相差量に調整された状態を示し、φmaxは回路パタ
ーンからの散乱光による検出器上での干渉結果が最大に
なる位相差量に調整された状態を示す。図より、位相差
量を調整してφminとすることにより、位相シフト膜か
らの散乱光が減少、異物からの散乱光の方が大きくな
り、検出出力の2値化だけで異物の検出が可能となるこ
とがわかる。
【0052】次に本発明の光学系4の部分の、他の実施
例について述べる。
【0053】図1では、ハーフミラー47で分割後、フ
ィールドレンズ,空間フィルタ,再結像レンズを通して
ハーフミラー447で合成しているが、位相差量発生手
段49の部分だけ、光路を分割する構成にすれば、レン
ズ,フィルタ類を2組用いない構成が可能である。図1
4にその構成を示す。図15では、分割された2光路の
光路長がほぼ等しくなるようにミラー48で光路を形成
している。これは、2光路の光路長が大幅に異なると、
検出器51上での結像倍率が大きく異なり、干渉結果に
悪影響を与える場合があるからである。また、図中の位
相差量補正板449は、位相差量発生手段49を設けた
ことによる光路長の変化をほぼ補正する。これにより、
2光路の光路長の差が光源の空間的コヒーレント長を超
え、干渉しなくなってしまうのを防止する。もちろん光
源の空間的コヒーレント長が十分な場合には不要であ
る。
【0054】図16では、図15にさらに2枚のミラー
48を加え、対物レンズ41と、検出器51が、同軸上
に位置するように工夫してある。これにより、ミラー4
8を光路外に移動すれば、簡単に通常の光学系に切り替
えられる構成となる。図17は、ハーフミラー447を
用いずに、2枚のミラー48の角度の調整だけで検出器
51上で干渉を実現するものである。ハーフミラー44
7を用いることによるS/Nの低下を防止できる。図1
8は図16と同様の考え方で図17を変化させたもので
ある。
【0055】図19は、ミラー48およびハーフミラー
47の角度を微妙に調整することにより、ミラー448
を不要にした構成である。
【0056】図20は、位相差量発生手段の実現例であ
り、ハーフミラー47(図中ではハーフプリズムを用い
ているが、効果は同等である)で2光路に分割後の図中
点線で示される一方の光路を2枚のミラー492で折り
返す構成とし、2枚のミラーを移動機構493で図中の
左右に移動することにより、位相差量を調整可能として
いる。図21は、ウエッジプリズム491,492の機
械的な移動により位相差量を調整可能とした構成であ
り、光路長をおおまかに合わせるミラー4448を設
け、さらにウエッジプリズム491,492による光路
長変化を補正するためガラス基板による補正板449を
設けてある。
【0057】次にこれまで述べた構成による検出を安定
化する方法について述べる。
【0058】これは(特にアレイ型の検出器において)
異物の検出・判定を画素単位で行った場合、以下のよう
な不都合が生ずる。
【0059】2×2μm□の検出器の画素寸法で異物の
検出・判定を行った場合を例にすると、図22に示すご
とく、異物が複数(2から4個)の画素間にまたがって
検出される条件では、異物からの散乱光も複数の画素に
分散してしまい、結果として1つの画素の検出出力は1
/2〜1/4(実際には、検出器画素間のクロストーク
の影響で1/3程度)にまで低下してしまい、異物の検
出率が低下する。また、検出器の画素と微小な異物との
位置関係はその寸法から大変微妙であり、毎回の検査で
変化する。この場合、同一試料でも検査ごとに結果が異
なり、検出の再現性が低下する。
【0060】そこで今回は、図23に示すごとく、検出
画素を1×1μm□に縮小して行い、各画素の隣接する
4つの1×1μm□画素の検出出力を電気的に加算、2
×2μm□画素による検出出力をシミュレートする。こ
れを1μmずつ重複して求め(図中でa,b,c,
d)、最大値(図中でa)を2×2μm□画素による代
表出力として異物の検出判定を行うようにした。これに
より、同一異物からの検出出力の変動は実績で±10%
におさまり、全ての異物に対して検出再現性80%以上
を確保できる。
【0061】図24に4画素加算処理回路の具体例のブ
ロック図を示す。これは、1μmに縮小した場合の画素
を512画素並べた1次元型撮像素子で、1次元型撮像
素子の奇数番目の画素からの出力2503と偶数番目の
画素の出力2502がそれぞれ別々に出力される(一般
的な)1次元型撮像素子による例である。256段シフ
トレジスタ2501と1段シフトレジスタ2505と加
算器2505〜2508により縮小した1画素(1μ
m)ずつ4方向にシフトした4画素(2×2画素)を加
算し、除算器2509〜2512により各々の平均値の
平均値を求める。そして最大値判定回路2513により
4方向の内の最大値を求め、異物からの検出値2514
として出力する。
【0062】本方式では、光学的な処理により異物のみ
を明るく顕在化し、検出を行うため、設定されたしきい
値より検出された信号が大きい場合に「異物有り」と判
定(2値化)して異物の検出が可能である。しかし、検出
信号には、1次元撮像素子検出器の各画素ごとの感度
特性のばらつき(±15%程度)及び照明光源の照度分
布に起因する感度ムラ(シェーディング)が存在する。こ
れにより図25に示す様に、同一異物でも検出する画素
(Y方向の位置)により検出信号の大きさが異なり、しき
い値による2値化で異物を安定に検出することは不可能
である。
【0063】本発明では、図26に示すように、予め図
1の標準試料111にて、上記とを含んだシェーデ
ィングを測定(a)し、この測定データの逆数を演算した
シェーディング補正データ(b)を求め、これにより検出
器検出信号の増幅器ゲインを各画素ごとに変化させ、シ
ェーディングの影響を無くして(c)異物を検出してい
る。標準試料111は、図1の検査ステージ上に載置あ
るいは、検査ステージの近傍に設置されるが、シェーデ
ィング測定時だけレチクルに代えて試料台に載置される
構成も可能である。
【0064】標準試料111は、微小凹凸表面で、均一
な散乱特性を有する試料であれば良い。例えば、ガラス
基板を研磨し微細な加工痕を付けたものや、アルミニウ
ムをスパッタ処理で基板上に成膜したもの等の微小な凹
凸のできる薄膜を付けたものを用いる。ただし、標準試
料111上の微小凹凸を画素1×1μm□に対して均一
に加工することは現実的には困難である。そこで、シェ
ーディングの測定を多数回(たとえば1000回)繰り返し
た平均値から補正データを求める。
【0065】また、微小凹凸からの散乱光には強弱のム
ラが有るため、単純な平均値(たとえば1000回の繰返し
データを1000で割ったもの)では、その値が小さく
なりすぎて、演算の精度が低下する場合がある。
【0066】このような条件では、割る値を繰返し回数
の数分の1(例えば1000回の繰返しで200)にす
れば良い。
【0067】図26に示す様に、補正前のシェーディン
グ(a)及び補正後(b)を比較すると、補正前には50%程度
存在したシェーディングが5%以下に補正されている様
子がわかる。
【0068】なお、上記補正データを毎回の検査ごとに
再測定・更新すれば、照明・検出系等が時間的に不安定
でも、光学的な変動成分を除去することができる。
【0069】図27にシェーディング補正回路の具体例
のブロック図を示す。1次元撮像素子の検出値をA/D
変換(ここでは256階調、8bit)した値3212
から1次元撮像素子の暗電流部分の値を、各画素ごとに
同期回路3205により制御されるメモリ3206から
のデータによって減算する減算回路3209と、シェー
ディング補正倍率を、各画素ごとに同期回路3205に
より制御されるメモリ3207からのデータによって乗
算する乗算回路3210と、1次元撮像素子の検出値を
A/D変換(ここでは256階調、8bit)した値3
212の2倍のbit数(ここでは16bit)になっ
た乗算結果をもとのbit数(ここでは8bit)に戻
す中位bit出力回路3211からなる。同図からも判
るように本例は、デジタル回路によって補正を行う例で
あるが、A/D変換前にアナログ的に補正を行っても同
様の結果が得られる。
【0070】異物判定を例えば2×2μm□の画素単位
で行っている場合、2μm以上の大きさの異物が存在し
た場合、異物を検出した画素の数は、実際の異物の個数
と異なることになる。仮に10μmの異物が1個存在し
た場合、(10μm/2μm)2=25個程度の画素数で
検出されることになりこのままでは、検出した異物を観
察しようとした場合、25個検出結果全てを確認する必
要が有り、不都合が生じる。
【0071】従来は、ソフトウェア的に、異物を検出し
た画素間の連結関係を調べ、画素が隣接している場合に
は、「1個の異物を検出した」と判断するグルーピング
処理機能によりこの不都合を回避していた。しかしこの
方法では、ソフトウェア的な処理を必要とするため、検
出信号が多数の場合に処理に多大な時間(例えば検出信
号1000個で約10分)を要し新たな不都合を生じ
る。
【0072】そこで本発明では、全検査領域を1度に観
察のできる視野範囲(例えば32×32μm□)のブロ
ックに分割し、同一のブロック内の検出信号をすべて同
一の異物として判定(ブロック処理)する様にした。こ
れにより、大きな異物でもその形状に関係無く、1度で
視野範囲内に収めて、観察・確認が可能となる。
【0073】ブロック処理は、機能からすると簡易なグ
ルーピング処理であるが、ハードウェア化が容易である
という特徴を有する。本発明では、ブロック処理のハー
ドウェア化により処理が実時間で行われ、検査時間を含
めた装置のスループットを大幅(検出信号1000個の
場合、従来比で2/3以下)に向上出来る。図28にブ
ロック処理回路の具体例のブロック図を示す。
【0074】図28の例の場合、同一異物の判定だけで
はなく、判定の根拠となった検出信号の個数を予め設定
された大/中/小のしきい値により分類してカウントす
ることができ、またブロック内の検出信号の最大値も知
ることができる。これらのデータから、異物のおおよそ
の大きさや、複数の異物が同一ブロックに含まれている
状況などが推定できる様に工夫されている。また、異物
が検出された信号の数が予め設定された個数になると検
査の中止信号を出力する回路も組み込まれている。
【0075】図29に、シェーディング補正回路、4画
素加算処理回路、ブロック処理回路の関係の例を示す。
【0076】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、ホトマスク等の回路パターン付基板、特に
転写解像度の向上等を目的とした位相シフト膜を有する
レチクル上に付着したサブミクロンオーダーの微細な異
物を、主として光学的な簡単な構成で容易に安定して回
路パターンから分離して検出することができる顕著な効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体概略構成図であ
る。
【図2】本発明に係るレチクルの検査状況を示す図であ
る。
【図3】図1の照射系の構成例を示す図(この場合対称
側は同一構成のため省略している)である。
【図4】本発明に係るレチクルの検査状況を示す図であ
る。
【図5】本発明に係る回路パターンの角度パターンを説
明する平面図である。
【図6】本発明に係るフーリエ変換面上における散乱光
および回折光の分布状況を示す図である。
【図7】(A)は回路パターンのコーナー部を示す図、
(B)は(A)の”ア”部の詳細図である。
【図8】結像光学系の構成を示す断面図である。
【図9】従来技術で見逃した異物の実施例を示す図であ
る。
【図10】従来技術の課題を説明するための図である。
【図11】従来技術の問題原因を説明するための図であ
る。
【図12】本発明に係る高NA光学系を用いて異物から
の散乱光を検出した図である。
【図13】図1に示す本発明の構成による検出実験結果
を示した図である。
【図14】検出光学系の1実施例を示した図である。
【図15】検出光学系の1実施例を示した図である。
【図16】検出光学系の1実施例を示した図である。
【図17】検出光学系の1実施例を示した図である。
【図18】検出光学系の1実施例を示した図である。
【図19】検出光学系の1実施例を示した図である。
【図20】検出光学系の1実施例を示した図である。
【図21】検出光学系の1実施例を示した図である。
【図22】4画素加算処理を行わずに2×2μm画素で
異物を検出した場合の図である。
【図23】4画素加算処理によって1×1μm画素で異
物の検出を行った図である。
【図24】4画素加算処理回路の例のブロック図であ
る。
【図25】シェーディングによる異物検出への影響を示
した図である。
【図26】シェーディングの原理を示し、(a)はシェ
ーディングの測定結果(補正前)の図、(b)はシェー
ディング補正データを演算した結果の図、(c)はシェ
ーディングの測定結果(補正後)の図である。
【図27】シェーディング補正回路の例のブロック図で
ある。
【図28】ブロック処理回路の例のブロック図である。
【図29】シェーディング補正回路、4画素加算処理回
路、ブロック処理回路の関係の例を示した図である。
【符号の説明】
1…検査ステージ部、2…第1の照明系、3…第2の照
明系、4…検出光学系、5…信号処理系、6…レチク
ル、9…Zステージ、10…Xステージ、11…Yステ
ージ、21,31…レーザ光源、44,444…空間フ
ィルタ、51…検出器、52…2値化回路、70…異
物、80…回路パターン、111…標準試料、112…
ブロック処理回路、113…シェーディング補正回路、
114…4画素加算処理回路、223…凹レンズ、22
4…シリンドリカルレンズ、225…コリメータレン
ズ、226…集光レンズ、47,447…ハーフミラ
ー、49…位相差量発生手段。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホトマスクやレチクル等の回路パターンを
    有する透明または半透明基板試料上に付着した異物を検
    出する異物検査装置において、前記基板試料を載置して
    X,Y,Zの各方向へ任意に移動可能なステージおよび
    その駆動制御系からなる検査ステージ部と、前記基板試
    料の回路パターンが形成された面の表面を斜方から照射
    する照明系と、該照明系の照射により前記基板試料の上
    に発生する散乱光を集光し、検出光学系のフーリエ変換
    面上に設けた空間フィルタにより前記回路パターンの直
    線部分からの散乱光を遮光して、検出器上に結像させる
    検出光学系と該検出器の出力をしきい値を設定した2値
    化回路により2値化し、前記基板試料上の異物データを
    演算表示する信号処理系とを備えたことを特徴とする異
    物検査装置において、検出光学系の光路中で光路を2つ
    に振幅分割し、それぞれに位相差量を与える手段と、位
    相差量を与えた後に再び光路を合成し、該2光路を検出
    器上で干渉させる構成にしたことを特徴とする異物検査
    装置。
  2. 【請求項2】前記装置のうち、位相差量を与える手段を
    プリズム等の光学素子で構成したことを特徴とする請求
    項1記載の異物検査装置。
  3. 【請求項3】前記装置のうち、位相差量を与える手段を
    液晶素子およびその駆動電源で構成したことを特徴とす
    る請求項1記載の異物検査装置。
  4. 【請求項4】前記装置のうち、位相差量を与える手段を
    電気光学結晶およびその駆動電源で構成したことを特徴
    とする請求項1記載の異物検査装置。
  5. 【請求項5】前記装置のうち、位相差量を与える手段を
    プリズム等の光学素子およびその位置決め調整機構で構
    成したことを特徴とする請求項1記載の異物検査装置。
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