JPH0681848U - 車両の衝撃吸収構造 - Google Patents

車両の衝撃吸収構造

Info

Publication number
JPH0681848U
JPH0681848U JP2402493U JP2402493U JPH0681848U JP H0681848 U JPH0681848 U JP H0681848U JP 2402493 U JP2402493 U JP 2402493U JP 2402493 U JP2402493 U JP 2402493U JP H0681848 U JPH0681848 U JP H0681848U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shock absorbing
shock
engine room
mission
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2402493U
Other languages
English (en)
Inventor
元弘 折茂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kasai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kasai Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kasai Kogyo Co Ltd filed Critical Kasai Kogyo Co Ltd
Priority to JP2402493U priority Critical patent/JPH0681848U/ja
Publication of JPH0681848U publication Critical patent/JPH0681848U/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インシュレータダッシュの遮音性を低下させ
ることなく、正面衝突時、乗員の足下に加わる衝撃を有
効に吸収できる車両の衝撃吸収構造を提供することを目
的とする。 【構成】 ダッシュパネル10の下側に位置するトーボ
ード部11ならびにミッショントンネル部12のエンジ
ンルームE側面に、衝撃吸収パッド21の表面に耐熱性
フィルム22をラミネートした衝撃吸収部材20を設置
することにより、インシュレータダッシュ40の遮音性
能を低下させることなく、有効な衝撃吸収機能を達成
し、かつミッショントンネル部12に断熱性を付与す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、車両の衝撃吸収構造に係り、特に、乗員の足下部分に加わる衝撃 を有効に吸収するようにした車両の衝撃吸収構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車室内における乗員の足下部分の構成としては、図7に示すように 、エンジンルームEと車室Rとを区画するダッシュパネル1と、ダッシュパネル 1と連接し、後方に延びるトーボード部2との車室側面に沿って、インシュレー タダッシュ3が設置されており、このインシュレータダッシュ3は、ゴムシート 等の遮音材3a裏面にフェルト,ポリウレタンフォーム等の多孔質基材からなる 吸音材3bを積層してなり、エンジンルームEから車室R内へ透過する騒音を吸 音あるいは遮音することにより、車室内の静粛性を高めるために設置されている 。
【0003】 そして、乗員の足下部分に加わる衝撃を吸収する機能をもたせるために、イン シュレータダッシュ3の吸音材3bの所定箇所を切り欠き、その開口部分に発泡 ポリスチロール等からなる衝撃吸収パッド4を設置している。
【0004】 したがって、正面衝突時、エンジン5が後方にずれ、エンジン5の両側後部に 位置するサブフレーム5aがトーボード部2に当たり、トーボード部2に加わる 衝撃を、この衝撃吸収パッド4により有効に吸収し、乗員の足下部分に加わる衝 撃を緩和するというものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の用に、インシュレータダッシュ3内に衝撃吸収パッド4 を設置する構成では、インシュレータダッシュ3の吸音材3bを切り欠き、その 開口部分に衝撃吸収パッド4を設置するため、インシュレータダッシュ3の遮音 性能が低下するという問題点が指摘されている。
【0006】 この考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、遮音性能を損うことな く、乗員の足下部分の衝撃を有効に吸収できる車両の衝撃吸収構造を提供するこ とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案に係る車両の衝撃吸収構造は、トーボード 部およびミッショントンネル部のエンジンルーム側面に、衝撃吸収パッドの表面 に断熱フィルムを貼着してなる衝撃吸収部材が設置されていることを特徴とする 。
【0008】 さらに、衝撃吸収部材は、ダッシュパネルのエンジンルーム側に取付けられる インシュレータダッシュフロントの下端縁に連設する一体化構造としてもよく、 また、衝撃吸収部材は、衝撃吸収パッドと断熱性フィルムとの間に吸音材を介挿 設置してもよい。
【0009】
【作用】
以上の構成から明らかなように、正面衝突時、エンジンのサブフレームから加 わる衝撃は、トーボード部のエンジンルーム側に設置された衝撃吸収部材により 有効に吸収できるため、乗員の足下部分にかかる衝撃を大幅に緩和することがで きる。
【0010】 さらに、インシュレータダッシュに衝撃吸収部材設置用開口が施されないため 、インシュレータダッシュの遮音性能をなんら低下させることがない。
【0011】 また、ミッショントンネル部のエンジンルーム側面にかけて設置されるため、 ミッショントンネル部の断熱作用が期待でき、ミッショントンネル部におけるパ ネルを2重構造等の断熱構造にする必要がない。
【0012】
【実施例】
以下、本考案による車両の衝撃吸収構造の実施例ついて、添付図面を参照しな がら詳細に説明する。
【0013】 図1ないし図4は本考案による車両の衝撃吸収構造の第1実施例を示すもので 、図1は本考案に使用する衝撃吸収部材の設置箇所を示すエンジンルーム側から ダッシュパネル,トーボード部を見た正面図、図2はトーボード部に衝撃吸収部 材を設置した状態を示す縦断面図、図3は本考案に使用する衝撃吸収部材の外観 形状を示す斜視図、図4は本考案に使用する衝撃吸収部材をトーボード部に取付 固定する状態を示す説明図である。
【0014】 本考案による車両の衝撃吸収構造の第1実施例について説明する。
【0015】 図1,図2において、エンジンルームEと車室Rとを区画するダッシュパネル 10両側下方に位置するトーボード部11と、ダッシュパネル10の中央部下方 に位置するミッショントンネル部12それぞれのエンジンルームE側面に、衝撃 吸収部材20が設置されている。
【0016】 そして、この衝撃吸収部材20は、衝撃吸収パッド21と、その表面あるいは 表裏面にラミネートした断熱性フィルム22とから構成されており、さらに詳し くは、衝撃吸収パッド21は、発泡スチレン,PPビーズ発泡品,硬質ウレタン 等のプラスチック発泡体あるいは発泡ゴムやその他の弾性体など、弾性機能が備 わっていればよく、断熱性フィルム22としては、アルミ箔が好適である。
【0017】 この衝撃吸収部材20は、図3に示す外観形状を備えており、図4に示すよう に、トーボード部11からエンジンルームE側にその先端が向くように植設され たスタッドボルト13を、衝撃吸収部材20に設けられた取付孔23内に挿通さ せて、クリップ14を嵌着させることにより、トーボード部11およびミッショ ントンネル部12のエンジンルームE側に簡単に取付けることができる。
【0018】 したがって、正面衝突時、エンジンルームE内のエンジン30およびその後部 に位置するサブフレーム31が後方にずれ込むが、サブフレーム31は衝撃吸収 部材20に衝突して、衝撃吸収パッド21の弾性変形により、衝撃を有効に吸収 することができ、乗員の足下部分に加わる衝撃を大幅に緩和することができる。 さらに、本考案による衝撃吸収構造によれば、トーボード部11およびミッシ ョントンネル部12のエンジンルーム側に、図3に示す形状の衝撃吸収部材20 を設置するというものであるから、車室R内には、インシュレータダッシュ40 (遮音材41の裏面に吸音材42が積層一体化された構成)が設置され、フロア パネルからトーボード部11にかけてフロアカーペット43が設置され、従来の ように、インシュレータダッシュ40の吸音材42に衝撃吸収パッド挿入用の開 口が形成されていないため、インシュレータダッシュ40の遮音性を何等損うこ とがなく、車室内の静粛性を良好に維持できる。
【0019】 加えて、エンジンルームEからの熱が加わりやすいミッショントンネル部12 に沿って、そのエンジンルームE側面に衝撃吸収部材20が設置されており、特 に断熱性フィルム22によりエンジンルームEからの熱を遮断できるため、ミッ ショントンネル部12を断熱性を考慮した2重パネル構造とする必要がなく、軽 量化にも貢献できる利点がある。
【0020】 次に、図5,図6は本考案による車両の衝撃吸収構造の変形例を示すものであ り、図5は、インシュレータダッシュフロント32と衝撃吸収部材20とを一体 化構造にすることにより、取付作業等を簡素化するというものである。
【0021】 すなわち、図5に示すように、ダッシュパネル10のエンジンルームE側に添 設されるインシュレータダッシュフロント32は、不織布あるいは耐熱ゴムシー ト等からなる表皮材33の裏面に、グラスウール等の吸音材34が積層された構 成であり、インシュレータダッシュフロント32と衝撃吸収部材20とを一体化 構造とすることにより、衝撃吸収部材20上端部分の固定が省略でき、取付用ク リップ等の部品点数が削減でき、取付工数も簡素化できるという利点がある。
【0022】 また、図6に示すように、衝撃吸収パッド21と断熱性フィルム22との間に グラスウール等の吸音材24を介挿設置してもよく、吸音材24を設置すること により、エンジンルームE内の吸音性を向上させるとともに、衝撃吸収力が増大 するという付随的な利点がある。
【0023】
【考案の効果】
以上説明した通り、本考案による車両の衝撃吸収構造によれば、以下に記載す る格別の作用効果を有する。
【0024】 (1)トーボード部ならびにミッショントンネル部のエンジンルーム側に沿って 、衝撃吸収パッドと断熱性フィルムとからなる衝撃吸収部材を設置するという構 成であるため、従来のようにインシュレータダッシュ内に衝撃吸収パッドを設置 する構造に比べ、インシュレータダッシュの遮音性能をなんら損うことがないた め、車室内の静粛性に大きく貢献できるという効果を有する。
【0025】 (2)本考案による車両の衝撃吸収構造によれば、ミッショントンネル部のエン ジンルーム側に断熱性フィルムと衝撃吸収パッドからなる衝撃吸収部材を設置す るという構成であるため、エンジンルームからミッショントンネル部に伝達され る熱を衝撃吸収部材により遮断することができるため、従来のようにミッション トンネル部のパネルを2重パネル構造とする必要がなく、パネル構造を簡素化で き、かつ軽量化にも大きく貢献できるという効果を有する。
【0026】 (3)請求項2記載の衝撃吸収構造によれば、衝撃吸収部材とインシュレータダ ッシュフロントとを一体化構造とするため、取付作業が簡素化できるとともに、 取付用クリップ等の部品点数も削減できるという効果を有する。
【0027】 (4)請求項3記載の考案によれば、衝撃吸収パッドと断熱性フィルムとの間に 吸音材を介挿設置するという構成であるため、エンジンルーム内の吸音性能を高 めることができるとともに、正面衝突時の衝撃吸収力を倍加させることができる という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による車両の衝撃吸収構造の第1実施例
を示すもので、衝撃吸収部材の設置状態を示すエンジン
ルーム側からダッシュパネルを見た正面図。
【図2】図1中II−II線断面図。
【図3】本考案に使用する衝撃吸収部材の一実施例を示
す全体斜視図。
【図4】本考案に使用する衝撃吸収部材をトーボード部
に取付ける状態を示す説明図。
【図5】本考案による衝撃吸収構造の別実施例を示す断
面図。
【図6】本考案による衝撃吸収構造の更に別実施例の構
成を示す断面図。
【図7】従来の衝撃吸収構造を示す断面図。
【符号の説明】
10 ダッシュパネル 11 トーボード部 12 ミッショントンネル部 13 スタッドボルト 14 取付用クリップ 20 衝撃吸収部材 21 衝撃吸収パッド 22 断熱性フィルム 24 吸音材 30 エンジン 32 インシュレータダッシュフロント 40 インシュレータダッシュ 41 遮音材 42 吸音材 43 フロアカーペット

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トーボード部(11)およびミッション
    トンネル部(12)のエンジンルーム側面に、衝撃吸収
    パッド(21)の表面に断熱フィルム(22)を貼着し
    てなる衝撃吸収部材(20)が設置されていることを特
    徴とする車両の衝撃吸収構造。
  2. 【請求項2】 エンジンルーム(E)と車室(R)とを
    区画するダッシュパネル(10)のエンジンルーム側面
    に設置されるインシュレータダッシュフロント(32)
    の下端縁に衝撃吸収部材(20)が一体化されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の車両の衝撃吸収構造。
  3. 【請求項3】 衝撃吸収パッド(21)と断熱性フィル
    ム(22)との間に吸音材(24)が介挿設置されてい
    ることを特徴とする請求項1,2記載の車両の衝撃吸収
    構造。
JP2402493U 1993-05-10 1993-05-10 車両の衝撃吸収構造 Withdrawn JPH0681848U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2402493U JPH0681848U (ja) 1993-05-10 1993-05-10 車両の衝撃吸収構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2402493U JPH0681848U (ja) 1993-05-10 1993-05-10 車両の衝撃吸収構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0681848U true JPH0681848U (ja) 1994-11-22

Family

ID=12126968

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2402493U Withdrawn JPH0681848U (ja) 1993-05-10 1993-05-10 車両の衝撃吸収構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0681848U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003086821A1 (fr) * 2002-03-29 2003-10-23 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Coussin amortisseur de chocs pour vehicule
CN1292951C (zh) * 2003-02-13 2007-01-03 三菱自动车工业株式会社 车辆的底板结构

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003086821A1 (fr) * 2002-03-29 2003-10-23 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Coussin amortisseur de chocs pour vehicule
US7017978B2 (en) 2002-03-29 2006-03-28 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Shock absorption pad for a vehicle
CN1292951C (zh) * 2003-02-13 2007-01-03 三菱自动车工业株式会社 车辆的底板结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8974003B2 (en) Rear seat cushion sound reduction mat
JP5590238B2 (ja) ティビアパッド及びティビアパッド設置構造
JP4252594B2 (ja) 自動車用の室内取外し式部品
JP5590239B2 (ja) ティビアパッド及びティビアパッド設置構造
JP3980707B2 (ja) 自動車の車体構造
JP4257651B2 (ja) 車両内装部材
JPH0681848U (ja) 車両の衝撃吸収構造
JP4209947B2 (ja) リブ一体型防音層
JP7448505B2 (ja) 車両用ボデー
JPH075966U (ja) 自動車用インシュレータダッシュ
JP2914598B2 (ja) 自動車用ドアトリム
JP2003127909A (ja) 自動車の車体前部構造
JP6616970B2 (ja) 吸音材
JPS6118538A (ja) 自動車用インシユレ−タダツシユ
JP6543106B2 (ja) 吸音材
KR100494500B1 (ko) 일체형리브구조를가지는방음층
JP4406871B2 (ja) 自動車の吸音構造
JPH074151U (ja) 車両用リヤシートバック
JP2979970B2 (ja) 車室内の衝撃エネルギ吸収構造
JPH0789395A (ja) パッケージトレイトリムの遮音構造
CA2254715C (en) Sound insulating layer with integral rib structure
JPH0143327Y2 (ja)
JPS58177744A (ja) 車両用ル−フ構造
KR100190405B1 (ko) 자동차용 리어히팅덕트 장착 방법
JP2000006734A (ja) インシュレータダッシュの取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19971106