JPH0681743U

JPH0681743U - 感熱印字装置のヘッド加圧装置

Info

Publication number: JPH0681743U
Application number: JP2300693U
Authority: JP
Inventors: 邦彦舟田
Original assignee: Fujitsu Ltd
Current assignee: Fujitsu Ltd
Priority date: 1993-04-30
Filing date: 1993-04-30
Publication date: 1994-11-22

Abstract

(57)【要約】【目的】ラインサーマルプリンタ等の感熱印字装置の
ヘッド加圧装置に関し、部品点数を増やすことなくサー
マルヘッドのヘッドアップ量を大きくしてサーマルヘッ
ドを直接クリーニングすることができるようにした感熱
印字装置のヘッド加圧装置を提供することを目的とす
る。【構成】ヘッド１を加圧する圧縮ばね５の一端に横長
の止め具７が固着され、圧縮ばね５を支持するばね支持
壁３に、止め具７が固着された圧縮ばね５が通過可能な
開口８が形成されており、止め具７が固着された圧縮ば
ね５を開口８を介して挿入してヘッド１を押圧した後、
圧縮ばね５を回転して圧縮ばね５の止め具７をばね支持
壁３の内側に圧着するようにする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ラインサーマルプリンタ等の感熱印字装置のヘッド加圧装置に関する。

【０００２】近年、小型のデータ出力装置としてサーマルプリンタが広く使用されているが、携帯形の端末用として一層の小型化、軽量化、保守の容易化が求められている。サーマルプリンタの小型化の要因の一つにヘッドの加圧装置があり、小さな実装スペースにおいて必要な圧力を発生させる加圧装置が求められている。

【０００３】

【従来の技術】

図６はねじれコイルばねを使用したヘッド加圧装置の構成図であり、図７は圧縮コイルばねを使用したヘッド加圧装置の構成図である。両図において、１はサーマルヘッドであり、２はゴムローラであり、３はばね支持壁であり、４はねじれコイルばねであり、５は圧縮コイルばねであり、６は回転カムである。

【０００４】サーマルヘッド１のクリーニングは、回転カム６を回転してサーマルヘッド１をばね４または５に抗して押し上げ、サーマルヘッド１とゴムローラ２との間にクリーニングペーパを挿入してこのクリーニングペーパを送給することによってなされる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

感熱紙が多様化し、ラベル紙のように裏面に接着剤が塗布された感熱紙が使用されるようになった。このため、この接着剤がサーマルヘッド１に付着するようになり、サーマルヘッド１とゴムローラ２との間にクリーニングペーパを送給するだけでは十分に汚れを除去することができず、綿棒のようなもので直接クリーニングすることが必要になった。

【０００６】しかしながら、従来の感熱印字装置のヘッド１は、カム６を使用してゴムローラ２から僅か０．５ｍｍ程度ヘッドアップされるだけであり、綿棒等を使用して直接クリーニングすることは困難である。

【０００７】本考案の目的は、この欠点を解消することにあり、部品点数を増やすことなくサーマルヘッドのヘッドアップ量を大きくしてサーマルヘッドを直接クリーニングすることができるようにした感熱印字装置のヘッド加圧装置を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記の目的は、ヘッド（１）を加圧する圧縮ばね（５）の一端に横長の止め具（７）が固着され、前記の圧縮ばね（５）を支持するばね支持壁（３）に、前記の止め具（７）が固着された前記の圧縮ばね（５）が通過可能な開口（８）が形成されており、前記の止め具（７）が固着された前記の圧縮ばね（５）を前記の開口（８）を介して挿入して前記のヘッド（１）を押圧した後、この圧縮ばね（５）を回転して圧縮ばね（５）の止め具（７）を前記のばね支持壁（３）の内側に圧着するようにした感熱印字装置のヘッド加圧装置によって達成される。

【０００９】なお、前記の止め具（７）は前記の圧縮ばね（５）自体の曲げ加工により形成されてもよく、また、前記の圧縮ばね（５）のヘッド加圧側端部の外径を他の領域の外径より大きくするとよい。

【００１０】

【作用】

図１に原理説明図を示す。図において、１はサーマルヘッドであり、２はゴムローラであり、３はばね支持壁であり、５は圧縮ばねであり、７はばね止め具であり、８はばね支持壁３に設けられた開口である。

【００１１】図２はばね止め具７と開口８との詳細形状を示す図である。同図（ａ）はばね止め具７が設けられた圧縮ばね５の側面図である。同図（ｂ）は同図（ａ）の矢印Ａ方向から見た図であり、圧縮ばね５の端部に固着されている止め具７は横長の板体よりなっている。同図（ｃ）は開口８の形状を示し、止め具７と相似形状をなしている。

【００１２】図１（ａ）に示すように、止め具７と開口８とを位置合わせして止め具７の固着されている圧縮ばね５を開口８内に挿入し、図１（ｂ）に示すように圧縮ばね５を９０°回転して放せば、止め具７はばね支持壁３の内側に押圧されて固定される。圧縮ばね５を取り外すときは、図１（ｃ）に示すように、圧縮ばね５を押圧して９０°回転し、止め具７と開口８とを位置合わせして開口８から外部に取り出せばよい。圧縮ばね５を取り外せばサーマルヘッド１のヘッドアップ量は十分大きくなり、サーマルヘッド１を直接綿棒等でクリーニングすることが可能になる。

【００１３】

【実施例】

以下、図面を参照して、本考案の一実施例に係る感熱印字装置のヘッド加圧装置について説明する。

【００１４】図５参照、図１再参照本考案に係るサーマルプリンタの外形図を図５に示す。図１に示した部材と同一の部材は同一記号で示してある。図１の原理説明図で説明したように、開口８から止め具が固着された圧縮ばね５を挿入し、約９０°回転して放せばサーマルヘッド１はゴムローラ２に加圧される。

【００１５】この例においては圧縮ばねを２個使用しているが、サーマルヘッドの大きさに応じて１個または３個以上使用してもよいことは言うまでもない。

【００１６】また、ばね止め具７は、図２（ｂ）に示すような横長の板体ではなく、図３に示すように、圧縮ばね５の端部を曲げた構造のものでもよい。

【００１７】さらに、図４に示すように、圧縮ばね５の先端の径を他の部分より大きくしておき、圧縮ばねを取付ける時には、先端を開口８内にねじり込むようにして挿着すれば、ヘッドクリーニングのために圧縮ばね５を取り外した際に圧縮ばね５の先端がばね支持壁３にひっかゝり、圧縮ばね５が紛失する心配がなくなる。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明したとおり、本考案に係る感熱印字装置のヘッド加圧装置においては、特に部品点数を増加することなく、また、構造を複雑にすることなく、サーマルヘッドを加圧する圧縮ばねを取り外すことが可能になるため、サーマルヘッドのヘッドアップ量を大きくすることができ、綿棒等を使用して直接サーマルヘッドをクリーニングすることが可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の原理説明図である。

【図２】ばね止め具と開口の形状を示す図である。

【図３】ばね自身の曲げによるばね止め具の形成図であ
る。

【図４】先端の径を大きくしたばねの外形図である。

【図５】本考案に係るサーマルプリンタの外形図であ
る。

【図６】従来技術に係るヘッド加圧装置の構成図であ
る。

【図７】従来技術に係るヘッド加圧装置の構成図であ
る。

【符号の説明】

１サーマルヘッド２ゴムローラ３ばね支持壁４ねじれコイルばね５圧縮コイルばね６回転カム７ばね止め具８開口

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ヘッド（１）を加圧する圧縮ばね（５）
の一端に横長の止め具（７）が固着され、前記圧縮ばね（５）を支持するばね支持壁（３）に、前
記止め具（７）が固着された前記圧縮ばね（５）が通過
可能な開口（８）が形成されてなり、前記止め具（７）が固着された前記圧縮ばね（５）を前
記開口（８）を介して挿入して前記ヘッド（１）を押圧
した後、該圧縮ばね（５）を回転して該圧縮ばね（５）
の前記止め具（７）を前記ばね支持壁（３）の内側に圧
着するようにしたことを特徴とする感熱印字装置のヘッ
ド加圧装置。
【請求項２】前記止め具（７）が前記圧縮ばね（５）
自体の曲げ加工により形成されてなることを特徴とする
請求項１記載の感熱印字装置のヘッド加圧装置。
【請求項３】前記圧縮ばね（５）のヘッド加圧側端部
の外径が他の領域の外径より大きいことを特徴とする請
求項１または２記載の感熱印字装置のヘッド加圧装置。