JPH0681329B2 - 映像信号処理装置 - Google Patents

映像信号処理装置

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JPH0681329B2
JPH0681329B2 JP60053910A JP5391085A JPH0681329B2 JP H0681329 B2 JPH0681329 B2 JP H0681329B2 JP 60053910 A JP60053910 A JP 60053910A JP 5391085 A JP5391085 A JP 5391085A JP H0681329 B2 JPH0681329 B2 JP H0681329B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、VTR等の記録再性装置や映像信号の伝送装置
に利用でき、良好な輝度信号の高域特性や色信号の特性
を得るに有効である。
従来の技術 現在、放送用として用いられているVTRは、テープ幅1
インチ,2インチのものが主流であり、その映像信号記録
方式としては、複合映像信号をそのまま周波数変調する
ものである。この記録再生の過程で、ヘッドな回転む
ら、テープの走行むら等により時間軸変動を生じる。こ
の変動は、再生時に時間軸補正器(TBC)によって、再
生映像信号中の水平同期信号やバースト信号を用いて補
正される。ところが、この方式では、色信号はNTSC方式
の場合では3.58MHzの副搬送波で直角2相変調され、輝
度信号に重畳されているため、周波数変調された時、そ
の変調キャリアより離れるため、FMの特徴づある雑音の
軽減が十分でなく、また、TBCの残留ジッターの分だけ
色副搬送波が位相変動をもち、これが位相ノイズとな
り、色ベクトルの収斂度が十分でない このような点より、先に出願した特願昭59−163155号に
述べられるように、色信号の振幅および位相方向のS/N
を改善し、収斂度を向上させる一記録方式として、色信
号の2つの成分をも周波数変調して記録し、再生時に時
間軸補正した後、複合映像信号にするには基準の副搬送
波で変調(エンコード)し、輝度信号に加える方式があ
る。この方式によれば、色信号(コンポーネント)信号
もベースバンドでFM記録されるため、S/N良く再生さ
れ、また、基準の副搬送波でエンコードされるため、位
相ノイズを持つことがなく、良好な再生色信号を得るこ
とができる。
この方式の一例を第3図に示し説明する。第3図におい
て、1,2,3はそれぞれ、輝度信号Y,R−Y信号,B−Y信号
入力端子、25は同期信号発生器、5は時間軸圧縮器、4,
6は周波数変調器、7,8はヘッド、9,10は周波数復調器、
11,12はTBC、14は基準信号入力端子、15はシンクジェネ
レータ、16はエンコーダ、18,19,20,21はそれぞれ、R,R
−Y,B−Y信号、複合映像信号出力端子である。端子1
に印加されたY信号は周波数変調器4で変調され、ヘッ
ド7でテープに記録される。一方、端子2,3に印加され
た2つの色信号成分R−Y信号,B−Y信号は、R−Y信
号にY信号中の水平同期信号より同期信号発生器25で作
成された同期信号を加算器26で加えられ、時間軸圧縮器
5で、1ライン単位で1/2に時間軸圧縮され、 という様に一つの信号 は1/2ラインに圧縮されたR−Y信号を表わす)にされ
た後、周波数変調器6で変調され、ヘッド8でテープに
記録される。輝度信号と色信号は、ヘッド7、ヘッド8
により、別々のトラックを形成し、テープに記録され
る。再生時、ヘッド7より再生されたY信号は、周波数
復調器9で復調された後、TBC11で時間軸を補正され
る。また、ヘッド8より再生された色信号は、周波数復
調器10で復調された後、TBC12で時間軸を補正されると
ともにもとの時間軸に伸長される。TBC11および12は、
再生・復調された信号中の水平同期信号より作成された
書き込みクロックによりメモリーに信号を書き込み、端
子14に印加された基準信号よりシンクジェネレータ15に
より作成された読み出しクロック22,23によりメモリー
信号を読み出すことにより、時間軸補正および伸長の動
作を行なう。また、ここでは同期信号を除去し、Y信号
には、シンクジェネレータ15により作成された基準同期
信号24を加算器13により加える。このようにして、雑音
のない同期信号と付け替えられ、端子18,19,20に再生Y,
R−Y,B−Y信号が得られる。一方、TBC12の出力R−Y,B
−Y信号はエンコーダ16により、シンクジェネレータ15
で作成された基準副搬送波27によりエンコードされ、加
算器17でY信号と加算され、端子21に再生複合映像信号
が得られる。
この方式では、Y,R−Y,B−Y信号を入力とするため、複
合映像信号を記録する場合は、デコーダによりY,R−Y,B
−Yに分離した後、入力端子1,2,3へ導くことになる。
この分離時、輝度信号,色信号の帯域を広くとるため、
一般にライン相関を用いたくし形フィルタが用いられ
る。
発明が解決しようとする問題点 くし形フィルタを用いた輝度信号,色信号の分離では相
関のない部分では輝度信号に色信号が、また色信号に輝
度信号が混入することになる。色信号成分R−Y,B−Y
信号は、記録再生された後、再びエンコーダで変調され
搬送色信号にされた後、再生された輝度信号に加えられ
るが、変調時にR−Y,B−Yに復調される前の搬送色信
号と同じ位相の搬送波で変調され、輝度信号に混入した
色信号と同じ位相で加え合されると、互いに混入した成
分はもとの状態に復元される。このように成されれば輝
度信号の高域成分も色信号に混入して伝送され、再び正
しい位相で輝度信号帯で伝送された信号に加えられ、良
好な信号を得ることができる。また、色信号も、もとの
状態に復元され、色ずれや飽和度の変化のない良好な信
号として得られる。ところが、一般に、VTRの出力信号
の色副搬送波の位相は、他の映像信号系との遅延調節等
のため、TBCにおいて、入力端子14からの基準信号の色
副搬送波の位相に対して自由に変化できるように成され
る。また、記録時の入力複合映像信号の色副搬送波の位
相はNTSC信号の場合4フィールドで一順するが、再生さ
れる信号と基準入力信号の位相関係は奇偶フィールドの
判別のみであることが多い。このような場合、R−Y,B
−Y信号で変調される色副搬送波の位相ともとの複合映
像信号の位相は定まらない。もとと逆の位相で変調され
ると、相関のない部分の色が消え、輝度信号の高域がな
くなることになる。また、完全に位相が一致していない
と輝度信号の高域や色信号の歪となって現れる。
この現象は、輝度信号、色信号の分離にくし形フィルタ
を用いず、単に低域フィルタを用いた場合も量の差はあ
れ生じることになる。
また、このようなVTRで映像信号をダビングする場合、
複合映像信号にもどしてから行なうと、再び輝度信号と
色信号の分離回路を通ることになるので、コンポーネン
ト出力より行なうのが望ましい。この場合、何度がダビ
ングされ再生された信号は最終的には複合映像信号にエ
ンコードされる。この時にも、前述と同様の問題が生じ
る。
本発明は、このような、輝度信号の高域や色信号の歪を
除去し、良好な再生または伝送信号を得る手段を提供す
るものである。
問題点を解決するための手段 以上の問題点を解決するため、本発明は、輝度信号また
は2つの色信号成分のいずれかに入力複合映像信号の色
副搬送波の位相または、同期信号と色副搬送波の位相関
係の少なくとも一方を表わす第1の信号を付加して記録
または伝送し、主出力として複合映像信号を用いる場合
は再生または伝送された2つの色信号成分で変調(エン
コード)される色副搬送波(第2の信号)の位相と、前
記第1の信号との位相を比較し、入力複合映像信号に含
まれていた色副搬送波と前記第2の信号の位置が一致す
るか最も近くなる様これらの信号の位置関係を制御す
る。ところがこの場合、再生あるいは伝送された第1の
信号と第2の信号の位相が一致していなければ、映像信
号(輝度信号および色信号成分)を遅延するため、画像
の水平方向のシフトを生じる。ダビングでこれを繰り返
すと、おおきなシフトを招く恐れがある。また、映像信
号を遅延すると、同期信号ともとの複合映像信号の位置
関係が変化するため、同期信号と入力複合映像信号中の
色副搬送波の位相関係を表わす信号は、誤った情報を示
す信号となってしまう。従ってこの信号をそのままダビ
ングして、次段の装置でこの信号を用いてエンコード時
の色副搬送波と色信号成分の位相関係を制御すれば、も
との色副搬送波と異なった位相でエンコードすることに
なり、画質の劣化を招くことになる。以上の点より、主
出力として輝度信号および2つの色信号成分を用いてダ
ビング等を行ない、後の装置で最終的にエンコードする
ような場合は、このコンポーネント出力時には、前記の
位相関係の制御を停止する手段を有する。このコンポー
ネント出力には、最初に付加されたままの第1の信号が
保持されており、最終のエンコード時に位相関係の制御
が行なわれ、ダビング後にも良好な出力複合映像信号が
得られる。
輝度信号または2つの色信号成分のいずれかに付加して
伝送する第1の信号としては、入力複合映像信号の垂直
ブランキングに付加されているVIR信号をそのまま用い
ても良いし、新たに、輝度信号あるいは2つの色信号成
分の垂直ブランキングに一定位相の信号(周波数は色副
搬送波と同じでも、これと同期したものでも良い)を付
加しても良いし、また、入力複合映像信号中のバースト
信号をそのまま用いても、新たなバースト信号(周波数
はバースト信号と同じでも、これと同期したものでも良
い)を輝度信号あるいは2つの色信号成分のいずれかに
付け替えて用いても良い。また第1の信号のうち、同期
信号と色副搬送波の位相関係を表わす信号は、入力信号
より検出作成したパルス信号(例えばNTSC信号では第1,
第2フィールドを、第3,第4フィールド負のパルスを垂
直ブランキングの一期間に付加する。)でも良い。再生
または伝送された入力複合映像信号に含まれていた色副
搬送波と、2つの色信号成分で変調される色副搬送波
(第2の信号)の位相を一致させるか最も近くなる様制
御する手段は、TBCから読み出すタイミングを制御する
方法、TBCに書き込むタイミングを制御する方法、再生
または伝送された輝度信号および2つの色信号を可変遅
延線で遅延させる量を制御する方法、また、出力複合映
像信号の色副搬送波の位相が任意で良い場合は、2つの
色信号成分で変調される色副搬送波の位相を制御する方
法等がある。
作用 上記の手段を講じることにより、再生または伝送され再
びエンコードして複合映像信号にもどされた信号およ
び、コンポーネント出力端子よりダビングまたは再伝送
され、最終的にエンコードして複合映像信号にもどされ
た信号は、輝度信号の高域や色信号の位相がもとの入力
信号と同じか、歪が最小になるため、相関のない所での
解像度も良好で、色ずれも全くないか少ない良質の信号
となる。
実 施 例 第1図に本発明の一実施例のブロック図を示し、本発明
を説明する。第1図aは記録系、第1図bは再生系を示
している。第1図において、第3図と同じ番号は同じも
のを表わし同じ動作をする。28は複合映像信号入力端
子、29は基準位相信号発生器、36はデコーダ、30,38は
加算器、31は映像信号位相調整信号入力端子、32は色副
搬送波位相調整信号入力端子、33は基準位相信号抽出
器、34は位相比較器、35は移相器、37はフィールド判別
信号発生器、39,40,41,43,50はスイッチ、42は基準位相
信号除去器、44はフィールド判別信号除去器、46はフィ
ールド判別信号抽出器である。スイッチ39,40,41は端子
1,2,3に印加されたY,R−Y,B−Y信号と、端子28に印加
され、デコーダ36で分離されたY,R−Y,B−Y信号と切換
えるスイッチである。複合映像信号を記録する場合はス
イッチはデコーダ出力側に接続される。この時、端子28
に印加された複合映像信号は、デコーダ36でY,R−Y,B−
Y信号に分離される。このとき、相関のない部分では、
Y信号中に色信号成分が、R−Y,B−Y信号中にY信号
成分が残留している。デコーダ出力Y信号は、入力複合
映像信号中の色搬送波(バースト信号,VIR信号等より作
成)より基準位相信号発生器29により作成された基準位
相信号(色副搬送波と同一周波数あるいはこれに同期し
た信号、以下の説明では色副搬送波と同一周波数〔NTSC
信号では3.58MHz〕として扱う)を加算器30で所定の位
置(垂直ブランキング,バースト信号位置等、以下の説
明では、垂直ブランキング内の1ラインとして扱う)に
付加され、第3図と同様にしてテープに記録される。一
方、デコーダ出力B−Y信号には、入力複合映像信号中
の同期信号と色副搬送波よりフィールド判別信号発生器
37により作成されたフィールド判別信号(NTSC信号では
第1,第2フィールドの垂直ブランキングの一定期間に正
パルス、第3,第4フィールドの垂直ブランキングの一定
期間に負パルスで入れる方法、第1,第2フィールドと第
3,第4フィールドで同じまたは異なる極性のパルスで入
れる場所を変える方法等、種々の方法で作成された信
号)が加算器38で付加され、R−Y信号とともに第3図
と同様にしてテープに記録される。再生時も第3図と同
様にしてTBC11の出力に再生Y信号が、TBC12の出力に再
生R−Y,B−Y信号が得られ、端子18,19,20に再生Y,R−
Y,B−Y信号が、端子21に再生複合映像信号が得られ
る。
ここで、シンクジェネレータ15より作成される色副搬送
波27は、基準信号入力端子14に信号が印加されている場
合はこの信号に同期し、印加されていない場合は自走と
なる。また、色副搬送波位相調整信号入力端子32よりの
信号により、端子14の入力信号との位相関係が任意に調
整し得る。更に、移相器35をバイパスした状態(スイッ
チ43,45、b側)ではTBC11,12の読み出し信号(クロッ
クおよび、水平、垂直基準信号)22AB,23ABは、映像信
号位相調整信号入力端子よりの信号により任意に移動さ
れ、出力映像信号(Y,R−Y,B−Yおよび複合映像信号)
の位相を可変させる。従って、第3図の例ではTBC出力
信号の位相と色副搬送波27の位相関係は定まらず、前述
のような問題を生じる。これは、コンポーネント出力信
号をダビングし、エンコードする場合も同様である。ま
た、出力映像信号の位相や色副搬送波の位相を可変しな
い簡易な構成の装置においても以下のような不都合を生
じる。即ち、第1図,第3図のような構成のVTRは、編
集時の同期信号の連続性を得るため、端子14に印加され
た基準信号あるいは、シンクジェネレータの内部同期信
号と、テープから再生される信号の奇偶のフィールドを
一致させるようサーボ制御される。ところが、NTSC信号
の場合、色副搬送波の位相とフィールドの関係は4フィ
ールドで一順する。即ち、第1,第3あるいは第2,第4フ
ィールドでは、同期信号は同一だが、色副搬送波は反転
している。上述のサーボ制御では、シンクジェネレータ
15の出力色副搬送波27とテープから再生される信号の第
1,第3フィールドと第2,第4フィールドの区別はできる
が、第1と第3フィールドの区別および第2と第4フィ
ールドの区別ができない。従って、1つの状態の再生信
号で、再生信号と、色副搬送波の位相を内部で合せてお
いても、逆の状態の再生になると位相が逆になってしま
い、最も悪い状態になる。これは、第1〜第4フィール
ドの区別もできるサーボ制御を行えば、解決できる。こ
の手段として公知の色フレームサーボや、B−Y信号に
付加されたフィールド判別信号を用いてサーボ制御を行
なう方法がある。しかし、これを行なっても、端子31,
端子32よりの制御を行なう装置に対して無効である。
以上の点より、本発明では、第1図実施例に示すよう
に、TBC11の出力Y信号より、記録時に付加された基準
位相信号を基準位相信号抽出器33により抽出し、シンク
ジェネレータ15の出力基準色副搬送波27と位相比較器34
で位相を比較し、その誤差信号を移相器35に導き、シン
クジェネレータ15の出力であるTBC読み出し信号22A,23B
の位相を制御し、その出力信号22B,23BでTBC11,12よ
り、Y,R−Y,B−Y信号を読み出す(スイッチ43,45:a
側)。このようにして、TBCよりの信号の読み出しタイ
ミングが制御され、TBCの出力には常に色副搬送波27と
同じか最も近い位相の入力映像信号中の残留色副搬送波
をもったY,R−Y,B−Y信号が得られ、端子21に良好な複
合映像信号が得られる。ここで、TBCの読み出しタイミ
ングの制御法として、基準位相信号の部分も含めて制御
し、位相比較器34の両入力には常に位相の一致した信号
を得る方法(クローズ制御)と、基準位相信号の部分は
制御せず、位相比較器34の出力信号(両入力の位相差を
表わす)に基づいて、他の映像信号部分を制御し、TBC
の出力の残留色副搬送波の位相が、色副搬送波27に最も
近くなるよう制御する方法(オープン制御)、基準位相
信号部のみ先に読み出し、あらかじめ移相器35を設定し
ておいてから、再び基準位相信号および映像信号を読み
出す方法(先読み制御)がある。クローズ制御の場合、
残留色副搬送波と色副搬送波27の位相は常にかなりよく
一致するが、急な変化に対して追従しにくく、ループが
不安定になりやすい。オープン制御,先読み制御の場
合、系は安定に動作し、急な変化に対しても即時応答す
るが、両信号の位相に若干の差を生じる。いずれの方法
をとっても両信号の位相に若干の差が残るが、第3図の
ように無制御の場合に比べると大幅に改善される。この
両信号間に位相の差をもったままの基準位相信号をもっ
たままの輝度信号とエンコードされた色信号を加算器17
で加えるとこの基準位相信号は、新たにエンコードされ
た色信号の色副搬送波とは位相の異ったものになる。従
って、基準位相信号除去器42で基準位相信号を除去した
のち加算される。
前述のクローズ制御および先読み制御の場合、TBC出力
の基準位相信号は、もとの入力複合映像信号中の色副搬
送波の位相を表わすから、Y出力にこのままつけて出力
しても、ダビング後のエンコードで正しい動作を行なう
ことができる。しかし、クローズ制御には前述のような
不安定さがあり、また、クローズ制御、先読み制御とも
オープン制御より回路が複雑になる。ところが、オープ
ン制御の場合は、TBC出力基準位相信号は、もとの色副
搬送波の位相を表わさない。従って、主信号出力として
端子18,19,20よりのY,R−Y,B−Y信号を用い、ダビング
等を行ない、最終的にエンコードする場合には、スイッ
チ43,45をb側に切換え、位相制御を行なわない。この
ようにすれば、基準位相信号はもとの色副搬送波の位相
を保持、最終のエンコード時に正しい制御を行なうこと
ができる。この時、端子21の出力はモニタ用としては用
いることができる。
B−Y信号に付加されたフィールド判別信号をそのまま
エンコードすると、垂直ブランキングに2フィールド毎
に反転する色がつくため、フィールド判別信号除去器44
で除去された後、エンコード16に導かれる。また、この
ままB−Y信号につけて出力すると、前述のクローズ制
御、オープン制御、先読み制御に関係なく、正しい情報
を表わさない。何故ならば、映像信号が移相器35により
標準より異った状態に移相された読み出し信号で読み出
されれば、同期信号と色副搬送波の位相関係がくずれる
からである。この時も、スイッチ43,45をb側にし、TBC
による移相を行なわないで、TBC出力に付加される同期
信号の映像信号に対する位置をTBC入力に含まれる同期
信号の映像信号に対する位置と同一またはそれと色副搬
送波の整数倍サイクル異ったものに設定しておけば(端
子31からの映像信号の位相調整もこの周期で間欠的に行
ない)、フィールド判別信号はもとの正しい状態を保持
することができる。このようにして、正しいフィールド
判別信号をもったB−Y信号が出力される。
フィールド判別信号は、フィールド判別信号抽出器46で
抽出され、前述の色フレームサーボに用いられたり、基
準位相信号の代りに移相器35の制御に用いられたりする
とができる。
第2図に、本発明のもう1つの実施例(再生系のみ)を
示し説明する。この例は、TBCを用いないで外部より
(外部TBC等)出力映像信号に同期した色副搬送波をも
らって変調する場合の例である。第2図において、第3
図,第1図と同じ番号は同じものを表わし同じ動作をす
る。51は同期信号分離器、52は同期信号除去器、53は時
間軸伸長器、54は遅延器、55,56は可変遅延器、57は色
副搬送波入力端子である。再生復調されたY信号は、同
期信号除去器52で同期信号を除去され、可変遅延器55に
導かれる。一方再生復調された圧縮色信号は、時間軸伸
長器53で伸長され、R−Y,B−Y信号にもどされるとと
もにR−Y信号に付加された同期信号が除去された後、
可変遅延器56に導かれる。可変遅延器55の出力信号から
基準位相信号抽出器33で基準位相信号が抽出され、位相
比較器34へ導かれ、端子57より入力された色副搬送波と
位相比較される。端子57には、端子18の出力Y信号また
は端子21の出力複合映像信号中の同期信号より作成され
た色副搬送波が印加される。主出力信号として複合映像
信号を得る場合は、スイッチ43はa側にし、位相比較器
34の出力差信号により可変遅延器55,56の遅延量を制御
することによりその出力に色副搬送波と位相の一致した
か最も近い位相をもつ残留色搬送波を含む、Y,R−Y,B−
Y信号ひいては、良好なエンコード信号が得られ、第1
図の場合と同様の効果を得ることができる。なお、同期
信号分離器51で分離された同期信号は、固定の遅延器54
で標準の映像信号とタイミングを一致させられ、加算器
13で再びY信号に付加され、端子18,21には連続した同
期信号をもつ信号が得られる。
主出力信号としてコンポーネント信号を得、ダビング等
の後最終的にエンコードする場合は、スイッチ43をb側
にし、可変遅延線54,55を制御しない。この時、Y,B−Y
出力には第1図の場合と同様にしてもとと同じ基準同期
信号およびフィールド判別信号が得られる。なお、この
時は、可変遅延線55,56をバイパスし、同期信号のつけ
かえも行なわない様にしても良い。
以上の2実施例では、基準位相信号とフィールド判別信
号の両方を付加する場合について説明したが、本発明
は、前記のいずれか一方の信号を付加する例でも有効で
ある。また、基準位相信号のみを付加し、再生時にこの
信号と同期信号によりフィールド判別することも可能で
ある。
以上の2実施例の他に、問題を解決するための手段で述
べた種々の方法で基準位相信号およびフィールド判別信
号を付加すること、再生信号と色副搬送波の位相関係を
制御することが可能である。また、以上の実施例では、
2つの色信号成分をR−YとB−Y信号として説明した
が、I,Q信号でも他のどの軸の信号でも良い。2つの色
信号成分の記録の仕方も時間軸圧縮に限らず、それぞれ
周波数変調して多重する方法等どんな方法でも良い。更
に、輝度信号と2つの色信号成分を時間軸圧縮して1つ
の信号にし、1対のヘッドで記録する方法、2つの色信
号成分を線順次で記録する方法(2対のヘッドまたは1
対のヘッド)等、種々の方法にも有効である。また、本
発明は、映像信号の記録再生に限らず、伝送する場合等
映像信号の処理すべてについても利用できるのも言うま
でもない。
発明の効果 フィールド判別信号のみを重畳し、再生側の基準同期信
号と基準色副搬送波の関係と一致するよう再生信号の遅
延量を制御する方法では、入力復動映像信号の同期信号
と色副搬送波の位相が、完全に規格通りでなく、少しで
もずれがあるとエンコードするときの色副搬送波と映像
信号の残留色副搬送波が一致しない。また、外部からの
制御により出力映像信号の位相を連続的に制御すること
もできないが、入力信号および出力信号が標準信号のと
きはほぼ正常に制御できる。このときもコンポーネント
出力に正しいフィールド判別信号を得るのに本発明は有
効である。
このように、本発明によれば、複合映像信号を輝度信号
と2つの色信号成分に分離し、記録再生または伝送等の
処理をした直後や、コンポーネント状態でダビングや伝
送を繰り返した後に、再び複合映像信号を得る場合に、
映像信号の水平方向のシフトを最小にするとともに、輝
度信号の高域および色信号の歪をないか最小にし、良好
な信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図、第2図は
本発明の別の実施例を示すブロック図、第3図は従来の
映像信号記録再生装置の一例のブロック図である。 36……デコーダ、29……基準位相信号発生器、30……加
算器、16……エンコーダ、33……基準位相信号抽出器、
34……位相比較器、35……移相器、55,56……可変遅延
器、37……フィールド判別信号発生器、46……フィール
ド判別信号抽出器、43,45……スイッチ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複合映像信号を、輝度信号と2つの色信号
    成分に分離し、記録再生または伝送した後、再び2つの
    色信号成分を変調し、輝度信号に重畳して複合映像信号
    を得るか、記録再生または伝送された輝度信号と2つの
    色信号成分を、他の装置で同様に複合映像信号にすべく
    出力するに際し、記録または伝送される輝度信号、2つ
    の色信号成分の少なくとも1つにもとの複合映像信号中
    の色副搬送波の位相、または同期信号と色副搬送波の位
    相関係の少なくとも一方を表わす第1の信号を付加して
    記録あるいは伝送し、主出力として複合映像信号を用い
    る場合は、前記第1の信号と、再生または伝送された2
    つの色信号成分で変調される色副搬送波(第2の信号)
    の位相を比較し、その誤差信号により、もとの映像信号
    中の色副搬送波の位相と前記第2の信号の位相が一致す
    る方向に、再生または伝送さた輝度信号および2つの色
    信号成分を遅延する量を制御するか、前記第2の信号を
    移相する量を制御し、主出力として輝度信号および2つ
    の色信号成分を用いる場合は、前記制御を停止すること
    を特徴とする映像信号処理装置。
  2. 【請求項2】第1の信号のうち、色副搬送波の位相を表
    わす信号は、複合映像信号より分離された輝度信号に重
    畳して記録または伝送されることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の映像信号処理装置。
  3. 【請求項3】再生または伝送された輝度信号、2つの色
    信号成分を記憶装置に一旦蓄え、読み出す際に、その遅
    延量を制御することにより、再生または伝送された2つ
    の色信号成分で変調される色副搬送波の位相と、再生ま
    たは伝送された輝度信号、2つの色信号成分の位相関係
    を制御することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の映像信号処理装置。
  4. 【請求項4】再生または伝送された輝度信号、2つの色
    信号成分を記憶装置に一旦蓄え、読み出すことによりこ
    れらの信号の時間軸変動を除去する際に、その遅延量を
    制御することにより、再生または伝送された2つの色信
    号成分で変調される色副搬送波の位相と、再生または伝
    送された輝度信号、2つの色信号成分の位相関係を制御
    することを特徴とする特許請求の範囲第3項記載の映像
    信号処理装置。
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