JPH0677215B2 - プロセスの同定方法 - Google Patents

プロセスの同定方法

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JPH0677215B2
JPH0677215B2 JP62171054A JP17105487A JPH0677215B2 JP H0677215 B2 JPH0677215 B2 JP H0677215B2 JP 62171054 A JP62171054 A JP 62171054A JP 17105487 A JP17105487 A JP 17105487A JP H0677215 B2 JPH0677215 B2 JP H0677215B2
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隆一 桑原
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はプロセスの同定方法に関し、特に、化学反応の
過程で重要なアレーニウス(Arrhenius)の式を含む化
学反応器などのような非線形性の大きいプロセスを、運
転時のデータにもとづいて同定する方法に関する。
[従来の技術] 石油工業、化学工業あるいは製紙工業等のプロセス工業
においては各種のプラント等の制御をプロセス制御によ
って行なっている。この場合、制御系の構成要素に顕著
な非線形性を有する、所謂非線形性の大きいプロセスに
おいては、プロセスの同定るいはパラメータ推定によっ
てプロセス特性の推定を行ない、このプロセス特性にも
とづいたプロセス制御を行なっていた。
従来、非線形性の大きいプロセスの同定あるいはパラメ
ータ推定を行なう方法としては、非線形モデルを線形化
し、拡張カルマンフィルタ法によってパラメータを推定
すする方法や、理論プロセス・モデルにおける複数のパ
ラメータのうち、いくつかのパラメータを固定しておい
て他のパラメータを推定する方などが採用されていた。
[解決すべき問題点] 上述した従来の方法のうち、拡張カルマンフィルタ法を
用いる方法は、非線形モデルを線形化する際の誤差が大
きく、実際のプロセスに適用するのは困難であった。ま
た、理論プロセス・モデルにおける複数のパラメータの
うち、いくつかのパラメータを固定しておいて他のパラ
メータを推定する方法は、それぞれのパラメータを対応
させて決定することが困難であり、この方法も実際のプ
ロセスに適用することは難しかった。
本発明は上記の問題点にかんがみてなされたもので、予
め数種類のプロセス・モデルを設定しておき、実際のプ
ロセスデータにもとづいてこれら数種類のプロセス・モ
デルのなかから最も実際のプロセスに適合したプロセス
・モデルを選択し、このプロセス・モデルを用いてプロ
セスの同定を行なうことにより、プロセス変動に適応し
た最適なプロセス制御を可能ならしめるプロセスの同定
方法の提供を目的とする。
[問題点の解決手段] 本発明のプロセスの同定方法は、上記目的を達成するた
め、複数のプロセス・モデルを設定し、これらプロセス
・モデルにおけるパラメータの推定値を非線形最適化手
法により求め、次いで、上記パラメータの推定値からの
分散および観測値にもとづいて確率密度関数を求め、こ
の確率密度関数をベイズの定理に代入してプロセス・モ
デルの事後確率を求め、上記複数のプロセス・モデルの
うち上記事後確率が最大となるプロセス・モデルを選択
し、この選択したプロセス・モデルを最適プロセス・モ
デルとしてプロセスの同定を行なう方法としてある。
なお、プロセスの同定方法に関する発明として特開昭58
−163003号,同60−150109号に示す発明があるが、これ
らの発明には、予め複数のプロセス・モデルを設定して
おき、これらプロセス・モデルの事後確率をそれぞれ求
め、事後確率が最大となるプロセス・モデルを最適プロ
セス・モデルとするプロセスの同定方法については具体
的な説明がされていない。
[実施例] 以下、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図は、制御系の構成要素に顕著な非線形性を有する
プロセスの一種である反応器のプロセスフローチャート
であり、ヘプタン(C7H16)を原料としトルエン(C
7H18)を製品として取り出す場合の反応例を示してい
る。
第2図は、この反応器をプロセスとして、プロセスの同
定を行なうときのブロック図を示している。同図におい
て、1はプロセス、2はプロセス1の入出力データをN
個サンプリングするデータサンプリング部、↑はパラメ
ータの決定部であり、予め設定した複数のプロセス・モ
デルにおけるパラメータを非線形最適化手法により求め
る。4は事後確率演算部であり、パラメータ決定部3で
求められたパラメータ推定値からの分散、および観測値
にもとづいて確率密度関数を求め、この確率密度関数を
ベイズの定理に代入して演算し、プロセス・モデルの事
後確率を求める。
次に、本実施例におけるプロセスの同定方法を、第3図
に示すフローチャートを参照して説明する。
非線形プロセス・モデルをM種類設定する(31
0)。
反応器における熱収支と物質収支からプロセス・モデル
を設定する。
(1)プロセス・モデル1 X1(k):反応温度 X2(k):トルエン出口濃度 X3(k):水素出口濃度 X4(k):ヘプタン出口濃度 イ.熱収支 dx1/dt=q/v・{Ti−x1(t)} −〔△H/ρC〕・k(x1)x4 +〔Ah/ρCv)・(T−x1) ……… ロ.物質収支 dx2/dt=−〔q/v〕・x2(t) +k(x1)・x4(t) ……… dl3/dt=−〔q/v〕・x3(t) +4k(x1)・x4(t) ……… dx4/dt=−〔q/v〕・(x4)(t) −k(x1)・x4(t) +〔q/v〕・d1(t) ……… このプロセス・モデルにおける未知パラメータは、θ
(熱伝達係数h),θ(頻度因子k0),θ(ヘプタ
ン入口濃度d1)である。
ここで、 T:原料の入口温度 T:熱媒入口温度 T:出口温度 A:伝熱面積 h:熱伝達係数 x1:反応温度 x2:トルエン出口温度 x3:水素出口濃度 x4:ヘプタン出口濃度 x5:熱媒出口温度 F:熱媒流量 W:熱媒保有量 CpJ:熱媒比熱 p:内部流体平均密度 C:内部流体平均比熱 k(x):反応速度定数 k(x1)=k0 e- E/Rx k0:頻度因子 d1:原料入口濃度 v:反応器の容積 q:原料の供給流量 である。
上記の微分方程式,,,を の形で書くと次のようになる。
とおくと(θ=h,θ=k0=d1差分方程式は で表わさされる。
(△t:刻み時間) (2)プロセス・モデル2 イ.熱収支 ロ.物質収支 dx2/dt=−〔q/v)・(t) +k(x1)・x4(t) ………… dx3/dt=−〔q/v)・x3(t) +4k(x1)・x4(t) ……… dx4/dt=−〔q/v〕・(x4)(t) −k(x1)・x4(t) +〔q/v〕・d1(t) ……… プロセス・モデル1とプロセス・モデル2との相違点
は、プロセス・モデル2で熱媒の出口温度x5を考慮して
いる点である。
上記の微分方程式,,,,を で書くと次のようになる。
とおくと(θ=h,θ=k3=d1(3)プロセス・モデル3〜モデルMを同様にして設定
する。
最尤推定法および非線形最適化手段により、各プロ
セス・モデルのパラメータを同定する(320)。
(1)最尤推定法 イ.プロセスの応答出力の観測値とプロセス・モデルに
おける推定値との誤差の2乗の和を尤度関数として定め
る。
尤度関数 (W:観測値の分散、logM:定数) L(θ)がθの変化に対して最大になればそのときのθ
が最も良い値となる。
したがって、評価関数 を最小とするθを求めるパラメータである。
ロ.プロセス・モデルの差分方程式の偏導関数を求める 非線形最適化手法により、評価関数 を最小にするパラメータ を求める(330)。
非線形最適化手法として、本発明ではフレッチャー・パ
ウエル法を用いる。ここで、フレッチャー・パウエル法
とは、いくつかの変数からなる関数の極小値を見い出す
方法であり、この方法の中心をなすのは、対称正値行列
と、動きの方向を決めるベクトルSであ
る。
イ.パラメータ と、対称正値行列Hに初期値を与える。
i=0,H=〔II〕 ロ.非線形プロセス・モデルの百算を行なう。
における評価関数 と、偏導関数lを計算して求める。
ハ.パラメータ を修正する方向と大きさを求める。
o方向 S=−H・l o一次元最小化によよってαの関数 を極小とする、最も小さい非負のα=αを求め
る。
ニ.修正量σとパラメータ を求める。
ホ・非線形プロセス・モデルの計算を行なう。
における評価関数 と、偏導関数li+1 を計算して求める。
ヘ.評価関数 が収束したか否かを判断する。
ε1を許容誤差,nを変数の個数ととして、 により収束したかどうか調べる。条件を満足すれば計算
を終了する。
これにより、差分方程式モデルおけるパラメータ が決定され、プロセスの同定が終了する。
ト・一方、条件を満足しない場合、すなわち、評価関数 が収束しない場合には、次のステップへ進み、修正用の
行列A,B,Hを求める。
oJ=(li+1 −l) o行列 A=σ・σ <i>σ・J=H・J・J ・H
/J ・H・J T:転置行列 oHi+1 =H++A+B oi=i+1として、再度、評価関数 と偏導関数lを求め、上記手順を繰り返す。
上記で求めた各プロセス・モデルのパラメータの
平均値を求める(40)。
平均値 (M:プロセス・モデル数) パラメータ の分散Λを求める(350)。
とすると *ここでのiはi番目のモデルを示す。
右辺は のベクトルを表わす。
各プロセス・モデルの事後確率を求める。
イ.パラメータを固定して推定を求める(361)。
を計算する。
ロ.観測雑音を含めた分散を求める(362)。
oパラメータが の場合の偏微係数(C o観測雑音を含めた分散(Q1) Qi=R+C Λ -1C(R:観測雑音) ハ.プロセス・モデル がモデルi(i番目のモデル)である確率を求める(36
3)。
kが1から(k−1)時点までの観測値の集合をYk−1
とするとkがk−1までの全データで の値がモデルiに等しい確率は となり、正規分布の確率密度関数となる。
ニ.全確率を求める(364)。
全確率すなわちkが1から(k−1)時点までのデータ
により を表現できる確率は、 (M:モデル数) 右辺のΠ(i|Y -1)はkが1から(k−1)時点まで
のデータで最適モデルがiである確率を示す。
同じく右辺の は上記で求めた の値がモデルiに等しい確率である。
ホ.kの時点で、最適モデルがiである事後確率を求める
(365)。
事後確率は、ベイズの定理により次式で表わされる。
は、プロセス・モデル がモデルiである確率である(上記)。
は全確率(上記)である。
ここで対象システムと同じ構造をもつプロセス・モデル
をi、他のプロセス・モデルをjとすれば、確率の条件
より、データの増加に伴ない次式が成り立。
よって、上記の計算をデータ数N個分だけ行なって評価
する。
事後確率が最大(1に最もい値)になるプロセス・モデ
ルが最適プロセス・モデルとなる。
このように、本発明によれば、同定した最適プロセス・
モデルから予測値を計算して予測制御を行なうことがで
きるとともに、同定したパラメータの変化からプロセス
の異常を早期に診断することができる。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、最適なプロセス・モデル
を決定することができるので、従来十分な制御を行なこ
とのできなかった非線形性の大きいプロセスの最適制御
を可能ならしめるとともに、パラメータの推定精度を高
めることができるので、常にプロセスの変動に適応した
制御を可能ならしめる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は反応器のプロセスフローチャートを示し、第2
図は第1図の反応器をプロセスとしてプロセスの同定を
行なう場合のブロック図、第3図は本発明実施例方法を
説明するためのフローチャートを示す。 1:プロセス、3:パラメータ決定部 4:事後確率演算部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のプロセス・モデルを設定し、これら
    プロセス・モデルにおけるパラメータの推定値を非線形
    最適化手法により求め、次いで、上記パラメータの推定
    値からの分散および観測値にもとづいて確率密度関数を
    求め、この確率密度関数をベイズの定理に代入してプロ
    セス・モデルの事後確率を求め、上記複数のプロセス・
    モデルのうち上記事後確率が最大となるプロセス・モデ
    ルを選択し、この選択したプロセス・モデルを最適プロ
    セス・モデルとしてプロセスの同定を行なうことを特徴
    としプロセスの同定方法。
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