JPH0676177U - 金属板コイルの発錆防止用プロテクタ - Google Patents

金属板コイルの発錆防止用プロテクタ

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JPH0676177U
JPH0676177U JP1588693U JP1588693U JPH0676177U JP H0676177 U JPH0676177 U JP H0676177U JP 1588693 U JP1588693 U JP 1588693U JP 1588693 U JP1588693 U JP 1588693U JP H0676177 U JPH0676177 U JP H0676177U
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JP
Japan
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metal plate
plate coil
coil
flange
fitted
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Application number
JP1588693U
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English (en)
Inventor
家 博 四
Original Assignee
日本コンテック株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クレーンによる吊持搬送を可能としながら金
属板コイルの隙間に生じる結露を防ぎ、結露しても発錆
を防止することができる金属板コイルの発錆防止用プロ
テクタを提供することを目的とする。 【構成】 非通気性シート材からなり、金属板コイル2
の端面外周形状に合致する外径、および金属板コイル2
の巻芯端面と合致する内径の貫孔3aを有するドーナッ
ツ状の面板3と、この面板3の外周部に一体的に連設さ
れ金属板コイル2の端部外周面に所要深さにわたり嵌合
する外フランジ4と、前記貫孔3aに連設され金属板コ
イル2の巻芯2a内に所要深さにわたり嵌入する筒状の
内フランジ5とを有し、前記面板3の内面側に吸湿性に
富む除湿シート6を添設してなり、金属板コイル2の端
部に前記外フランジ4および内フランジ5を嵌合して外
フランジ4の外面からバンド13で金属板コイル2に締
着するようにしたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、圧延されて巻成された鋼板等の金属板コイルの発錆防止用プロテク タに関する。
【0002】
【従来の技術】
圧延工場において鋼塊から所定の板厚に圧延された鋼板は、通常コイル状に巻 成されて保管され、出荷される。
【0003】 このような金属板コイルは、一般に倉庫等の建屋内に横置きとして積重ねるよ うにして保管される。こうして保管される金属板コイルは、その保管中端面が空 気にさらされているため、建屋の内外の温度差から金属板の表面で結露が生じ、 この結露による水滴が金属板間の微小な隙間に毛細管現象によって次第に奥へ流 入し、さらに巻芯方向へ侵入して金属板の表面に錆を発生させ、甚しいときはそ の金属板が使用し得なくなる場合がある。この結露現象は、2月、6月、11月 の季節に特に起きやすく、発錆による実害が著しい。また海岸に近い地域では、 潮風によってもたらされる塩害も無視することはできない。
【0004】 このようなことから、金属板コイルの端部を非通水性シートでカバーするよう にし、その内面に吸湿剤を添着して発錆を防止するようにしたプロテクタ(実開 平2−148968号公報)を案出して提供した。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかして上記のプロテクタは、金属板コイルの端面を全面的にカバーする構造 であったため、端面からの水滴の浸入は防がれ所期の目的は十分に達成し得たが 、金属板コイルをクレーンにより吊持搬送する際にクレーンのフックを巻芯の孔 に係合させることができず、さりとてフックを掛けるために孔をあけてしまうと 、その孔から空気が流入して金属板コイルの端面から水滴が流入することになっ て発錆をうながすことになる。
【0006】 本考案はこれに鑑み、クレーンによる吊持搬送を可能としながら金属板コイル の隙間に生じる結露を予防するとともに、結露が発生しても発錆に至ることがな いようにした金属板コイルの発錆防止用プロテクタを提供することを目的とする ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記従来の技術が有する問題点を解決するための手段として、本考案は、非通 気性シート材からなり、金属板コイルの端面外周形状に合致する外径、および金 属板コイルの巻芯端面と合致する内径の貫孔を有するドーナッツ状の面板と、こ の面板の外周部に一体的に連設され金属板コイルの端部外周面に所要深さにわた り嵌合する外フランジと、前記貫孔に連設され金属板コイルの巻芯内に所要深さ にわたり嵌入する筒状の内フランジとを有し、前記面板の内面側に吸湿性に富む 除湿シートを添設してなり、金属板コイルの端部に前記外フランジおよび内フラ ンジを嵌合して外フランジの外面からバンドで金属板コイルに締着するようにし たことを特徴とする。
【0008】
【作用】
圧延工程において圧延され、コイル状に巻成された金属板コイルの端部に上記 プロテクタを嵌合する。このとき金属板コイルの端部外周には外フランジが、巻 芯の端部内面には内フランジが嵌合され、これらにより金属板コイルの端部の金 属板の重なり部分は面板により、また端部外周面は外フランジにより、そして巻 芯の端部内周面は内フランジによりそれぞれ被覆され、外フランジの外面にバン ドを掛け回して締着することにより金属板コイルに固着される。
【0009】 これにより面板の内面の除湿シートが金属板の端面に接触しておかれ、金属板 コイルの保管中に金属板間の空気の湿気は除湿シートに吸収されるので結露に至 らず、仮に結露しても除湿シートに吸湿されるので毛細管現象によって金属板間 に浸入することが防がれる。
【0010】 金属板コイルの搬送時には、クレーンのフックを金属板コイルの両端の巻芯内 に掛合して吊持搬送する。このとき巻芯の端部内周には内フランジが嵌合されて いるので、プロテクタの機能に全く影響を及ぼすことはなく搬送することができ る。
【0011】
【実施例】
以下、本考案を図面に示す実施例を参照して説明する。
【0012】 本考案による発錆防止用プロテクタ1は、圧延鋼板を巻成した金属板コイル2 の端面外形状と略同大で中心位置に貫孔を有する面板3と、この面板3の周縁に 直角方向に連設され金属板コイル2の端部外周面に所要深さ(約100mm程度) にわたり外嵌する外フランジ4と、前記貫孔3aの周縁に前記外フランジ4と同 一方向に連設され金属板コイル2の巻芯2aの端部内周面に可及的密に所要深さ (約250mm程度)にわたり内嵌される内フランジ5と、前記面板3の内面に添 設される除湿シート6とで構成されている。
【0013】 前記面板3は、例えばアルミニウムシートの一面にバリヤ性のあるポリエチレ ンフィルムを間にして繊維材を積層し、熱接着により固定したようなシート材が 用いられる。これによれば、アルミニウムシートおよびポリエチレンフィルムに より通気を遮断し、繊維材により裂け強度を保ち、かつアルミニウムシートが外 部からの照射熱を反射するとともに外気を通さないアルミニウムシートとポリエ チレンフィルムとで断熱作用を奏して内部の高温化を防ぐことができるので好適 である。
【0014】 前記内フランジ5は、ゴム等の材料で形成され、その外端の鍔部5aを面板3 の貫孔3a部分の周縁に当接し、外面から押え用リング7を当ててピン8でかし めつけるか、あるいは接着剤により一体化させることにより形成される。この内 フランジ5は、その他に図5に示すようにウレタンターポリン等により円筒状に 形成し、その先端外周には金属板コイル2の巻芯2aの内周面への密着性を高め るとともに耐摩耗性を高めるため内部に芯材としてリング状の鉄板9および発泡 ウレタン等の弾性体10を入れて折り返し、その折り返し部5bを高周波溶着し たものであってもよい。
【0015】 除湿シート6は、面板3の内面周方向に連続もしくは断続状に設けられるもの で、除湿シート6の素材としては、図3に拡大断面を示すように紙綿、クラッシ ュパルプ等の吸水材11が用いられ、その表面を不織布12等により被覆した構 成のものが用いられる。この吸水材11中に高分子吸収材を混入させれば吸水能 力を高めることができる。図7において13はプロテクタ1を金属板コイル2に 締着するためのバンドである。
【0016】 次に上記実施例の作用を説明する。
【0017】 圧延されてコイル状に巻成された金属板コイル2の端部に図6に示す方向から プロテクタ1を嵌合する。このとき金属板コイル2の端部外周には外フランジ4 が外嵌され、巻芯2aの端部内周には内フランジ5が内嵌される。これにより金 属板コイル2の端部の金属板の重なり部分は全周にわたり面板3により被覆され 、端部外周面は外フランジ4により覆われ、端部内周面は内フランジ5により覆 われる。こうしてプロテクタ1を嵌めつけたのち外フランジ4の外周面にバンド 13を掛け回して締着すれば、図7に断面を示すように金属板コイル2に固定さ れる。
【0018】 これにより面板3の内面の除湿シート6が金属板の端面に接触しておかれ、金 属板コイル2の保管中に金属板間の空気に含まれる湿気は除湿シート6の吸水材 11に吸収されるので結露に至らず、また仮に結露したとしても除湿シート6に 吸収されるので毛細管現象によって金属板間に浸入することがない。また金属板 コイル2の端部の巻芯2a内には内フランジ5が内周面に密着して嵌合されてい るので、巻芯2a側から金属板の端面方向へ空気が流れ込むことが防がれ、これ によって一層結露の発生が防止される。
【0019】 金属板コイル2の搬送時には、金属板コイル2の両端の巻芯2a内にクレーン のフックを掛合して吊持搬送することができる。この場合、金属板コイル2の巻 芯2aの端部内には内フランジ5が嵌合されているので、クレーンのフックを支 承なく掛合することができ、またフックが金属板に直接当ることがなく、金属板 を傷めたり滑るようなこともない。
【0020】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、金属板コイルの金属板の端面を被覆しな がら巻芯を利用してのクレーンによる吊持搬送ができるので、金属板コイルの取 扱いが従来通り容易にできる。それでいて金属板コイルの端部の金属板の端部は 面板により被覆され、その面板の内面の除湿シートが金属板の端面に接しておか れるので、湿気を含む空気が金属板間に流入することがなく、金属板間での結露 を防ぎ、海岸に近い地域であっても塩害から護ることができる。
【0021】 また金属板コイルの巻芯の端部には内フランジが内嵌されているので、巻芯の 内部から金属板の端面へ流れる空気が内フランジによって遮断され、巻芯の端部 が開放されていても金属板の端部の防温に影響を及ぼすことがない。そしてクレ ーンによる吊持時にフックが当る箇所の巻芯内が内フランジにより覆われている ので金属板に傷や変形をきたしたり滑ることが防がれ、表面処理が施された鋼板 、すなわち溶融メッキ鋼板、電気メッキ鋼板、塗装鋼板等のような高級鋼板であ っても発錆の防止に加え損傷の防止を図ることができ、大きな経済的効果がある 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による発錆防止用プロテクタの一実施例
を示す斜視図。
【図2】図1の拡大断面図。
【図3】図1における除湿シート部分の拡大断面図。
【図4】図1における内フランジを取出して示す側面
図。
【図5】内フランジの他の例を示す半部を断面とした断
面図。
【図6】金属板コイルにプロテクタを嵌合する状態を示
す説明図。
【図7】プロテクタを固定した状態を示す断面図。
【符号の説明】
1 プロテクタ 2 金属板コイル 3 面板 3a 貫孔 4 外フランジ 5 内フランジ 6 除湿シート 11 吸水材 13 バンド

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】非通気性シート材からなり、金属板コイル
    の端面外周形状に合致する外径、および金属板コイルの
    巻芯端面と合致する内径の貫孔を有するドーナッツ状の
    面板と、この面板の外周部に一体的に連設され金属板コ
    イルの端部外周面に所要深さにわたり嵌合する外フラン
    ジと、前記貫孔に連設され金属板コイルの巻芯内に所要
    深さにわたり嵌入する筒状の内フランジとを有し、前記
    面板の内面側に吸湿性に富む除湿シートを添設してな
    り、金属板コイルの端部に前記外フランジおよび内フラ
    ンジを嵌合して外フランジの外面からバンドで金属板コ
    イルに締着するようにしたことを特徴とする金属板コイ
    ルの発錆防止用プロテクタ。
JP1588693U 1993-03-31 1993-03-31 金属板コイルの発錆防止用プロテクタ Pending JPH0676177U (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS576389U (ja) * 1980-06-11 1982-01-13
JPS5780637A (en) * 1980-11-10 1982-05-20 Hitachi Ltd Target for image pickup tube
JPS61128398A (ja) * 1984-11-28 1986-06-16 東芝テック株式会社 商品販売デ−タ処理装置

Patent Citations (3)

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