JPH0675193U - 花の形をしたクリーム - Google Patents

花の形をしたクリーム

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JPH0675193U
JPH0675193U JP092290U JP9229092U JPH0675193U JP H0675193 U JPH0675193 U JP H0675193U JP 092290 U JP092290 U JP 092290U JP 9229092 U JP9229092 U JP 9229092U JP H0675193 U JPH0675193 U JP H0675193U
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JP
Japan
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oil
cream
flower
shape
water emulsion
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正明 宮部
正之 山口
章雄 田中
義憲 蛭川
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Fuji Oil Co Ltd
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Fuji Oil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】水中油型エマルジョンの起泡物であって、花弁
が形成された状態で造花され、且つ凍結されている、調
理用、製菓用或いはコーヒー用等に適した花の形をした
クリームを提供する。 【構成】油脂成分としてラウリン系油脂を50重量%以
上含む油脂を使用した水中油型エマルジョンの起泡物で
あって、花弁が形成された状態で造花され、且つ凍結さ
れて成る、花の形をしたクリーム。 【効果】花の形をしたクリームは、花弁が形成された状
態での花の形をしているので、これをコーヒーやスープ
に浮かしたり或いはケーキ等の装飾用に使用したものは
極めて美観を呈し、且つバタークリームに比べて著しく
風味の優れたホイップドクリームである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、花の形をしたクリームに関し、詳しくは油脂成分としてラウリン系 油脂を50重量%以上含む油脂を使用した水中油型エマルジョンの起泡物であっ て、花弁が形成された状態で造花され、且つ凍結されて成る、調理用、製菓用或 いはコーヒー用等に適した花の型をしたクリームに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、水中油型エマルジョンをホイップして得られる所謂ホイップドクリ ーム(本明細書中でいうクリーム又はホイップドクリームは、特に天然クリーム のみを指称するのではなく、広く合成クリームをも含めて総称する)は、そのま まをデザート、ケーキ類等にナッペしたり或いは絞り袋より絞り出し、トッピン グしたりして使用されている。
【0003】 通常、ホイップドクリームを絞り袋より適当な口金を通して絞り出すことを造 花するといい、絞り出し易さ(ホイップドクリームの腰の強弱)或い造花物の形 状状態等の良否を評価した造花性、また保存中の型崩れ等の良否を評価した保形 性が重視される。このような従来の造花物は、一枚一枚の花びらが形成された状 態で造花されたものではない。
【0004】 一方、油中水型エマルジョンをホイップして得られる所謂バタークリームは、 乳化型が異なるため先きのホイップドクリームに比べて造花性、保形性は比較に ならない程良好であって、絞り袋より絞り出して造花させるホイップドクリーム と同じ形の造花物の他に、造花成形機を使用して一枚一枚の花びらを形成した状 態で造花させる花の形をしたクリームも造られている。
【0005】 しかし、バタークリームはホイップドクリームに比べ美味しさの点で格段の差 があり、油っぽく、口融けの悪いものである。これに対し、口融け良く風味良好 なホイップドクリームは、造花性または保形性が悪くシマリ現象やグレーニング 現象を起こし易い等の物性面から、従来よりバタークリーム用の造花成形機を使 用して一枚一枚の花びらを形成した状態に造花したことがなく、そのような花の 型をしたホイップドクリームは従来全く存在しなかった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、水中油型エマルジョンの起泡物であって、花弁が形成された状態で 造花され、且つ凍結されて成る、花の形をしたクリームを提供することを目的と する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案者等は、起泡性水中油型エマルジョンの製造を研究する過程において、 油脂成分としてラウリン系油脂を多量使用した低脂肪の起泡性水中油型エマルジ ョン起泡物を、従来バタークリーム用に使用されてきた市販の造花成形機を使用 して造花したところ、一枚一枚の花びらを形成した状態で造花し得るとの知見を 得、本発明を完成するに至った。
【0008】 即ち本考案は、油脂成分としてラウリン系油脂を50重量%以上含む油脂を使 用した水中油型エマルジョンの起泡物であって、花弁が形成された状態で造花さ れ且つ凍結されて成る花の形をしたクリーム、である。
【0009】 本考案における起泡性水中油型エマルジョンは、油脂成分としてラウリン系油 脂を50重量%以上好ましくは70%以上含む油脂を使用する必要がある。ラウ リン系油脂が50%未満の油脂を使用すると、保形性特に凍結保存後解凍したと きの保形性が悪く、従って、ラウリン系油脂以外の他の油脂、例えば大豆油、綿 実油、コーン油、サフラワー油、パーム油、ナタネ油、カポック油、乳脂、ラー ド、牛脂、魚油、鯨油等の油脂又はそれらの加工油脂が50%以上を越えて含ま れることは好ましくない。本考案は、上記するラウリン系油脂を50%以上含む 油脂を20〜50%好ましくは20〜35%使用する。油脂の使用量が下限未満 では起泡性(ホイップ性)が悪く、充分ホイップしないため保形性のある起泡物 が得られ難い。また上限を越えて使用すると、起泡物がシマリ現象乃至グレイニ ング現象を起こしやすく、機械耐性が弱い傾向にある。特に、高脂肪分の場合は ホイップ時における終点幅が狭くなる傾向にあり、低脂肪分である方が該終点幅 が延長されるので、機械耐性に優れるという点で好ましい。
【0010】 乳化剤としては例えばレシチン、蔗糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エス テル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、各種 有機酸モノグリセリド、ポリグリセリン脂肪酸エステル或いはポリグリセリン縮 合リシノール酸エステル等が例示でき、これらの一種又は二種以上を使用する。 本発明においては、特にレシチン、蔗糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エス テル及びグリセリン脂肪酸エステルを組合せ使用したものが好ましく、これらの 乳化剤は、その合計量がエマルジョン全量に対し0.5〜3重量%の範囲内で使 用するのが有効である。
【0011】 以上の乳化剤の他に、加工澱粉及び又はガム類を使用すると、その最適起泡状 態保持時間が長く、従って機械耐性に優れるとともに、解凍後の起泡物のキメ、 組織を良好ならしめる点で好ましい。加工澱粉は、エマルジョン全量に対し0. 1〜1重量%、ガム類は0.01〜0.1重量%添加するのが有効である。
【0012】 さらに、水飴及び又は粉飴を使用すると、凍結時における氷結晶の粗大化防止 に有効であり、エマルジョン全量に対し10〜30%使用するのが好ましい。
【0013】 このような水中油型エマルジョンを使用して造花するには、水中油型エマルジ ョンを常法どおり起泡させ、該起泡物を一般に知られているバタークリーム用の 造花成形機を使用して造花する。
【0014】 本考案によって得られる花の形をしたクリームは、調理用に、或いは高級なデ ザート、ケーキ類等の装飾用に合致した風味を有し、またコーヒー用のクリーム としてメルヘンな雰囲気をかもしだす、新規な花の形をしたクリーム類である。
【0015】
【実施例】
以下に実施例を例示して本考案の効果をより明瞭に説明する。なお、例中部及 び%は何れも重量基準を意味する。
【0016】 実施例1 約60℃に加温融解した融点34℃のパーム核油硬化油27部に、大豆レシチ ン0.1部、ソルビタン脂肪酸エステル0.43部及びグリセリン脂肪酸エステ ル0.23部を溶解乃至分散させて油相を調製した。この油相を、約65℃に加 温した水35部に撹拌しながら加え、65〜70℃にてさらに蔗糖脂肪酸エステ ル0.2部、ナトリウムカゼイン2部、脱脂粉乳1部、上白糖10部、水飴25 部、ヘキサメタリン酸塩0.1部、第二リン酸塩0.05部、加工澱粉0.5部 、微結晶セルロース0.5部及びグァーガム0.02部を順不同で加えて、さら に撹拌を続け予備乳化した後VTIS殺菌機(アルファラバル社製UHT殺菌機 )で140℃3秒間殺菌処理し、200kg/cm2 の圧力下で均質化後5℃の冷蔵 庫中で18時間以上エージングしてクリーム状油脂組成物を得、これを常法によ りホイップしてオーバーラン207%の起泡物を得た。
【0017】 かくして得た起泡物を市販のバタークリーム用造花成形機により成形して、図 面に示すようなバラの花の形をしたクリームを得た。このバラの花の形をしたク リームは直径約4cm、重量約10gで、凍結解凍しても何ら損傷は見られなかっ た。
【0018】
【考案の効果】
以上の如く、本考案における花の形をしたクリームは、従来の絞り袋より絞り 出された形状と異なり、花弁が形成された状態での花の型をしているので、これ をスープに浮かしたり或いはケーキ等の装飾用に使用したものは極めて美観を呈 し、且つバタークリームに比べて著しく風味の優れたホイップドクリームである 。また、このような花の形をしたホイップドクリームをコーヒー用として利用す ることは、従来のコーヒーホワイトナーに全く見られなかった形であって、メル ヘンな雰囲気をかもしだし、一段とコーヒーの味を引き立たせるものである。さ らに、水飴及び又は粉飴を添加したものは凍結保存が可能であるため、その流通 過程が極めて容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図は本考案に係るクリームの一実施例であ
って、バラの花の形をしたホイップドクリームである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油脂成分としてラウリン系油脂を50重
    量%以上含む油脂を使用した水中油型エマルジョンの起
    泡物であって、花弁が形成された状態で造花され、且つ
    凍結されて成る、花の形をしたクリーム。
JP1992092290U 1992-12-22 1992-12-22 花の形をしたクリーム Expired - Lifetime JPH0726948Y2 (ja)

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JP1992092290U JPH0726948Y2 (ja) 1992-12-22 1992-12-22 花の形をしたクリーム

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JP1992092290U JPH0726948Y2 (ja) 1992-12-22 1992-12-22 花の形をしたクリーム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0675193U true JPH0675193U (ja) 1994-10-25
JPH0726948Y2 JPH0726948Y2 (ja) 1995-06-21

Family

ID=14050286

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JP1992092290U Expired - Lifetime JPH0726948Y2 (ja) 1992-12-22 1992-12-22 花の形をしたクリーム

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010193811A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Fuji Oil Co Ltd 低油分水中油型乳化物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010193811A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Fuji Oil Co Ltd 低油分水中油型乳化物

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JPH0726948Y2 (ja) 1995-06-21

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