JPH0672127A - 4輪車用懸架装置 - Google Patents

4輪車用懸架装置

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JPH0672127A
JPH0672127A JP35390592A JP35390592A JPH0672127A JP H0672127 A JPH0672127 A JP H0672127A JP 35390592 A JP35390592 A JP 35390592A JP 35390592 A JP35390592 A JP 35390592A JP H0672127 A JPH0672127 A JP H0672127A
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piston
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 セッティングを容易に行えるようにする。 【構成】 車体側と車輪側の間に介装される油圧シリン
ダ2を車体の左右に設ける。各油圧シリンダ2の上部オ
イル室7を調圧シリンダ11aのオイル室14に連通さ
せ、調圧シリンダ毎のフリーピストン12を互いに連動
するようにする。油圧シリンダ毎の油圧経路16,17
の間に絞り部材4を介装した。2つの油圧シリンダ2の
動作方向に違いが生じたときに調圧シリンダ側の絞り部
材4が減衰効果を発揮する。このため、装置中に設けら
れる各絞りの使用条件を限定できるようになってセッテ
ィングが容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等に使用する4
輪車用懸架装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、4輪車で車体がローリングするの
を抑制する懸架装置としては、例えば特開昭63−22
2914号公報に開示されたものがある。
【0003】この公報に示された懸架装置は、左右それ
ぞれの車輪側と車体側との間に油圧シリンダを介装し、
左側油圧シリンダのオイル室と右側油圧シリンダのオイ
ル室とを連通管を介して連通させて構成されていた。な
お、各油圧シリンダのピストンには、ピストンを挟んだ
両側のオイル室同士を連通するように絞りが設けられて
いた。
【0004】前記連通管は、左側油圧シリンダの上部オ
イル室(ピストンより車体側のオイル室)と右側油圧シ
リンダの下部オイル室(ピストンより車輪側のオイル
室)とを連通するものと、左側油圧シリンダの下部オイ
ル室と右側油圧シリンダの上部オイル室とを連通するも
のとの2つ設けられており、各々の連通管にそれぞれ絞
りが介装されていた。
【0005】すなわち、車体が傾いて左右の油圧シリン
ダのうち一方が縮むと、その縮んだ方の油圧シリンダの
下部オイル室から他方の油圧シリンダの上部オイル室に
オイルが圧送されると共に、他方の油圧シリンダの下部
オイル室から縮んだ方の油圧シリンダの上部オイル室へ
オイルが圧送されることになり、結局両方の油圧シリン
ダが縮むようになって車体の傾斜が抑えられる。そし
て、連通管の絞りをオイルが通過することによってロー
リング動作が減衰されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、このように
構成された懸架装置では、減衰性能をセッティングする
に当たり各油圧シリンダのピストンの絞りでの減衰性能
と、各連通管に設けられた絞りでの減衰性能とを加味し
て行わなければならない。そのため、セッティングがき
わめて煩雑であった。
【0007】また、各油圧シリンダの上下両オイル室に
連通管が接続されており配管が複雑になるという不具合
もあった。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る4輪車
用懸架装置は、シリンダ内が絞り付きピストンによって
上部オイル室と下部オイル室とに画成され、かつ車輪側
と車体側のうち一方にシリンダ本体が連結され他方にピ
ストンが連結されて車輪側と車体側の間に介装された油
圧シリンダと、この油圧シリンダの上下のオイル室のう
ち一方に連通されたオイル室を有しこのオイル室と高圧
ガス室とがフリーピストンによって画成された調圧シリ
ンダとを備え、4つの車輪のうち少なくとも2つに前記
油圧シリンダを装着させると共に、油圧シリンダの油圧
経路毎に前記調圧シリンダを設け、各調圧シリンダのフ
リーピストン同士を互いに連動するよう一体的に構成し
てなり、前記油圧経路同士を絞り部材を介して連通した
ものである。
【0009】第2の発明に係る4輪車用懸架装置は、シ
リンダ内が絞り付きピストンによって上部オイル室と下
部オイル室とに画成され、かつ車輪側と車体側のうち一
方にシリンダ本体が連結され他方にピストンが連結され
て車輪側と車体側の間に介装された油圧シリンダと、こ
の油圧シリンダの上下のオイル室のうち一方に連通され
たオイル室を有しこのオイル室と高圧ガス室とがフリー
ピストンによって画成された調圧シリンダとを備え、4
つの車輪のうち少なくとも2つに前記油圧シリンダを装
着させると共に、油圧シリンダの油圧経路毎に前記調圧
シリンダを設け、各調圧シリンダのフリーピストン同士
を互いに連動するよう一体的に構成してなり、前記油圧
経路に、オイル室と高圧ガス室とがフリーピストンによ
って画成された第2調圧シリンダをオイル室側の流入経
路および流出経路を介して連通させ、前記流入経路およ
び流出経路に絞りをそれぞれ介装したものである。
【0010】第3の発明に係る4輪車用懸架装置は、シ
リンダ内が絞り付きピストンによって上部オイル室と下
部オイル室とに画成され、かつ車輪側と車体側のうち一
方にシリンダ本体が連結され他方にピストンが連結され
て車輪側と車体側の間に介装された油圧シリンダと、こ
の油圧シリンダの上下のオイル室のうち一方に連通され
たオイル室を有しこのオイル室と高圧ガス室とがフリー
ピストンによって画成された調圧シリンダとを備え、4
つの車輪のうち少なくとも2つに前記油圧シリンダを装
着させると共に、油圧シリンダの油圧経路毎に前記調圧
シリンダを設け、各調圧シリンダのフリーピストン同士
を互いに連動するよう一体的に構成してなり、前記調圧
シリンダのうち一方の調圧シリンダのフリーピストン
を、他方の調圧シリンダのフリーピストンと連動する主
フリーピストンと、この主フリーピストンに対して移動
自在に設けられて主フリーピストンと高圧ガス室との間
に副オイル室を形成する副フリーピストンとによって形
成し、前記副オイル室を、主フリーピストンに設けられ
た絞り部材を介して前記油圧経路に連通したものであ
る。
【0011】
【作用】2つの油圧シリンダが同一方向に伸縮するとき
には調圧シリンダの絞りを通過するオイルは少なく、油
圧シリンダの動作は油圧シリンダのピストンの絞りをオ
イルが通過することによって減衰される。両油圧シリン
ダが異なる方向に伸びたりあるいは縮んだりすると、調
圧シリンダ側の絞り部材にオイルが多く流れるようにな
るので、そのときには油圧シリンダのピストンの絞り
と、調圧シリンダ側の絞り部材とをオイルが通過するこ
とによって油圧シリンダの動作が減衰される。このた
め、2つの油圧シリンダの動作方向に違いが生じたとき
に調圧シリンダ側の絞り部材が減衰効果を発揮する。
【0012】
【実施例】以下、第1の発明の一実施例を図1ないし図
3によって詳細に説明する。図1は第1の発明に係る4
輪車用懸架装置の概略構成図、図2は第1の発明に係る
4輪車用懸架装置の正面図、図3は調圧装置と絞りを拡
大して示す断面図である。
【0013】これらの図において、1は本発明に係る4
輪車用懸架装置で、この懸架装置1は例えば前輪側に装
着されるものを示す。なお、図1および図2では、前輪
を上下動自在に支持するリンク機構やクッションばね等
の他の懸架装置構成部材は省略した。
【0014】先ず、第1の発明に係る4輪車用懸架装置
の概略構成を図1によって説明する。図1において1は
本発明に係る4輪車用懸架装置で、この懸架装置1は、
左右の油圧シリンダ2,2と、これら左右の油圧シリン
ダ2,2に接続された調圧装置3,絞り部材4等から構
成されている。
【0015】左右の油圧シリンダ2,2は同一の構造と
されており、オイルで満たされたシリンダ本体5内がピ
ストン6によって上部オイル室7と下部オイル室8とに
画成されている。また、ピストン6は、上部オイル室7
と下部オイル室8とを連通する連通路6aが設けられて
おり、その連通路6a中に絞り9が設けられている。
【0016】そして、この油圧シリンダ2はシリンダ本
体5を自動車の車体(図示せず)に連結し、かつピスト
ンロッド10の下端部を前輪懸架用リンク等などの前輪
と共に車体に対して上下する部位に枢支させて、車体側
と前輪側との間に介装されている。なお、油圧シリンダ
2の装着方向は上述した場合とは上下逆にすることもで
きる。本実施例では、図1中左側に位置する油圧シリン
ダ2を左前輪側に装着し、図1中右側に位置する油圧シ
リンダ2を右前輪側に装着した例を示す。
【0017】前記調圧装置3は、シリンダ本体11内に
調圧シリンダ11aが軸線方向を平行にして並べて形成
され、各調圧シリンダ11a内にフリーピストン12が
移動自在に嵌挿されている。そして、フリーピストン1
2によって仕切られた一方のシリンダ内空間が高圧ガス
を充填して高圧ガス室13とされ、他方のシリンダ内空
間がオイルを充填してオイル室14とされている。オイ
ル室14は調圧シリンダ11aが2つ設けられている関
係から2つ設けられることになる。
【0018】また、2つのフリーピストン12,12同
士は連結部材15を介して連結され、同時に同一方向へ
移動して互いに連動するように構成されている。
【0019】上述したように2つ設けられたオイル室1
4,14のうち一方は左側油圧経路16を介して左側油
圧シリンダ2の上部オイル室7に連通され、他方は右側
油圧経路17を介して右側油圧シリンダ2の上部オイル
室7に連通されている。すなわち、油圧シリンダ2の油
圧経路毎に調圧シリンダ11aが配設されることにな
る。
【0020】そして、各オイル室14と左右油圧シリン
ダ2,2とを連通する左右の油圧経路16,17の間に
前記絞り部材4が介装されている。
【0021】このように構成された懸架装置1を自動車
の車体に装着するに当たっては、各部材を図2および図
3に示すように形成して行う。図2および図3において
前記図1で説明したものと同一もしくは同等部材につい
ては、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0022】図2に示す油圧シリンダ2は、シリンダ本
体5の下部を外筒5aに嵌挿させて形成されている。そ
して、その外筒5aにピストンロッド10が固着されて
おり、その外筒5aを、前輪と共に上下する部位に枢支
させる構成とされている。この油圧シリンダ2のピスト
ン6の絞り9は、連通路6aの開口を板ばね式のチェッ
クバルブで閉塞して構成された従来周知の構造とされて
いる。なお、図2中には、この油圧シリンダ2が最も縮
んだときのピストンや外筒上端部の位置を二点鎖線Aで
示した。図2では油圧シリンダ2が最も伸びた状態を示
してある。
【0023】調圧装置3は、図3に示すようにシリンダ
本体11に調圧シリンダ11aが並べて形成され、各調
圧シリンダ11aに略有底円筒状のフリーピストン12
をそれぞれ嵌挿させて形成されている。両フリーピスト
ン12,12は、有底筒状部分に一体に設けられた軸部
12a同士が連結部材15を介して連結されている。そ
して、有底筒状に形成されたフリーピストン12の内方
空間と、このフリーピストン12とシリンダ本体11に
囲まれた空間とにオイルが充填されると共に、シリンダ
本体11内におけるフリーピストン12の軸部12a側
の空間に高圧ガスが充填されている。
【0024】なお、前記連結部材15は案内棒18がそ
の中心部に螺着されており、この案内棒18を介してシ
リンダ本体11に対してシリンダ軸線方向に移動自在に
ガイドされている。19は案内棒18の先端を摺動自在
に支持するガイド部材で、このガイド部材19は案内棒
18が貫通するロッドガイド19aを有し、シリンダ本
体11の底部材11bに圧入されて固定されている。
【0025】図3中20はフリーピストン12の外周部
に装着されたOリング、21は同じくピストンリングで
ある。22はシリンダ本体11に不図示の連通管を接続
するためのニップルである。また、オイル室14の容積
が最も大きくなるときのフリーピストン12および連結
部材15の位置を図3中二点鎖線Bで示した。
【0026】絞り部材4は、有底円筒状のケース23に
その開口部を塞ぐようにバルブ支持部材24を螺着させ
て形成されている。そのバルブ支持部材24にはケース
23内に臨んでケース23内をA,B2室に画成する絞
り本体25が取付けられると共に、不図示の連通管が接
続するニップル26が2つ取付けられている。なお、前
記A室は絞り本体25よりケース23の底部側の空間の
ことをいい、B室は絞り本体25よりバルブ支持部材2
4側の空間のことをいう。
【0027】さらに、このバルブ支持部材24には、前
記ニップル26内のオイル通路をケース23内のB室に
連通するための連通路24a,24bが形成されてい
る。このように構成することによって、両ニップル26
内のオイル通路同士は連通路24a,B室および連通路
24bを介して互いに連通されることになる。
【0028】前記絞り本体25は、この絞り本体25を
貫通する小孔25a,25bが形成されており、その小
孔25aのB室側開口部を閉塞する板ばね製チェックバ
ルブ27と、小孔25bのA室側開口部を閉塞する板ば
ね製チェックバルブ28とを備えている。
【0029】このように構成された絞り部材4では、ケ
ース23のA室内の油圧がB室より高くなると、油圧が
小孔25aを介してチェックバルブ27に加えられてそ
のチェックバルブ27が開かれ、オイルがA室から小孔
25aを通ってB室へ流れ込むようになる。また、逆に
B室内の油圧がA室より高くなると、油圧によってチェ
ックバルブ28が開かれ、オイルがB室からA室へ流れ
込むようになる。すなわち、この絞り部材4は、チェッ
クバルブ27あるいはチェックバルブ28を開いてオイ
ルがA室とB室との間を流れるときに抵抗が生じる両利
き構造とされている。
【0030】なお、29はケース23の底部に不図示の
連通管を接続するためのニップル、30は絞り本体25
での絞り量を微調整するための調整ねじ、31はケース
23とバルブ支持部材24との間に介装されたOリング
である。
【0031】上述したように構成された調圧装置3およ
び絞り部材4は、図2に示すように左右の油圧シリンダ
に接続される。すなわち、左側油圧シリンダ2の上部オ
イル室7は不図示の連通管を介して調圧シリンダ4の一
方のニップル22に連通されると共に、絞り部材4のケ
ース23側のニップル29に連通される。右側油圧シリ
ンダ2の上部オイル室7は、絞り部材4のバルブ支持部
材24側の2つのニップル26,26のうち一方に連通
される。また、これらのニップル26,26のうち他方
は調圧装置3の残りのニップル22に連通される。
【0032】このように接続することによって左右の油
圧シリンダ2,2に接続された左右の油圧経路16,1
7はそれぞれ調圧シリンダ11aに連通され、しかも、
左右両油圧経路16,17間に絞り部材4が介装される
ことになる。なお、左側油圧経路16は絞り部材4内の
A室に連通され、右側油圧経路17はB室に連通され
る。
【0033】次に、このように構成された懸架装置1の
動作を説明する。例えば左右両方の前輪が路上の突起物
を乗り越えたりして左右の油圧シリンダ2,2が縮む
と、ピストンロッド10がシリンダ本体5内に挿入され
た分だけオイルが各油圧経路16,17へ流れ出る。そ
して、そのオイル流出分に相当する流量だけオイルが調
圧装置3のオイル室14へ流入することになる。このと
き、両油圧経路16,17での油圧が略等しいと仮定す
ると、絞り部材4内のA室とB室とでは圧力差がなく絞
り本体25をオイルが通ることがないから、流出分に相
当するオイルの略全量が調圧装置3へ流入する。
【0034】そして、調圧装置3のフリーピストン1
2,12は、ニップル22側から加えられた油圧によっ
て高圧ガスを圧縮させるようにシリンダ本体11内を移
動することになる。
【0035】すなわち、車体にピッチングあるいはバウ
ンシング等が生じて左右の油圧シリンダ2が同方向に伸
縮するときには、主に油圧シリンダ2内の絞り9にオイ
ルが通るときに生じる抵抗によって車体の振動が減衰さ
れる。
【0036】また、車体を右に旋回させたりして左側油
圧シリンダ2が縮み、右側油圧シリンダ2が伸びるよう
なときには、左側油圧シリンダ2は上述した場合と同様
にオイルが左側油圧経路16に流出し、右側油圧シリン
ダ2は逆に右側油圧経路17からオイルが流入するよう
になる。このときのオイルの流れ方向を図1中に矢印で
示す。
【0037】このようになると、左側油圧経路16の油
圧が右側油圧経路17の油圧より大きくなるので、絞り
部材4の絞り本体25を通ってA室からB室へオイルが
流れるようになり、左側油圧シリンダ2でのオイル流出
量の過半量のオイルが絞り部材4を通って右側油圧経路
17へ流れ込むようになる。そして、左側油圧経路16
から右側油圧経路17へ流れ込んだオイルは絞り部材4
のバルブ支持部材24で調圧装置3側と右側油圧シリン
ダ2側とに分配される。このとき、調圧装置3のフリー
ピストン12は、ニップル22から流入するオイルの量
に応じてシリンダ本体11内を移動することになる。
【0038】すなわち、車体がローリングしたりして左
右の油圧シリンダ2,2が互いに異なる方向に伸縮する
と、油圧シリンダ2内の絞り9にオイルが通るときに生
じる抵抗と、絞り部材4の絞り本体25をオイルが通る
ときに生じる抵抗とによって車体の振動が減衰されるこ
とになる。
【0039】したがって、このように構成された懸架装
置1によれば、左右の油圧シリンダ2,2が同一方向に
作動するときには絞り部材4の絞り本体25を通過する
オイルは少なく、油圧シリンダ2の動作は、ピストン6
の絞り9をオイルが通過することによって生じる抵抗に
よって減衰される。両油圧シリンダ2,2が異なる方向
に作動すると、絞り部材4の絞り本体25にオイルが多
く流れるようになるので、そのときには油圧シリンダ2
のピストン6の絞り9と、絞り部材4の絞り本体25と
をオイルが通過することにより生じる抵抗によって、油
圧シリンダ2の動作が減衰される。このため、2つの油
圧シリンダ2,2の動作方向に違いが生じたときに減衰
効果が大きくなる。
【0040】なお、本実施例では左右の油圧シリンダ
2,2の上部オイル室7に調圧装置3や絞り部材4を連
通させた例を示したが、図1中二点鎖線Cで示すように
下部オイル室8に各部材を連通させることもできる。こ
のようにしても本実施例と同等の効果が得られる。
【0041】また、調圧装置3としては、図2および図
3に示した構造とする以外に、図4〜図7に示すように
構成することもできる。
【0042】図4はフリーピストンを1つとした構造の
調圧装置を使用した懸架装置の正面図、図5はフリーピ
ストンを1つとした構造の調圧装置を示す断面図、図6
は対向する2つのフリーピストンをリンクによって連結
した構造の調圧装置を使用した懸架装置の正面図、図7
は対向する2つのフリーピストンをリンクによって連結
した構造の調圧装置を示す断面図である。これらの図に
おいて前記図1ないし図3で説明したものと同一もしく
は同等部材については、同一符号を付し詳細な説明は省
略する。
【0043】図4および図5に示した調圧装置3は、シ
リンダ本体11の開口部を塞ぐ底部材11bが有底円筒
状に形成されており、その底部材11bの内方にフリー
ピストン12が嵌挿されている。また、この底部材11
bは、その先端部分に外径を小さくするようにして薄肉
部11cが形成され、底部材11bをシリンダ本体11
に取付けた状態でシリンダ本体11の内周面と薄肉部1
1cとの間にオイル室14が形成されるように構成され
ている。オイル室14としては、上述したシリンダ側部
に設けられる以外に、底部材11bの内側底面とフリー
ピストン12との間にも設けられている。
【0044】フリーピストン12は、底部材11bの内
周部に嵌挿される小径部と、シリンダ本体11の内周部
に嵌挿される大径部とからなる有底円筒状に形成されて
いる。また、前記小径部の外径および大径部の外径は、
このフリーピストン12が移動したときの各オイル室1
4,14での容積増加分,容積減少分が等しくなるよう
に設定されている。オイル室14の容積が最も大きくな
るときのフリーピストン12の位置を図5中二点鎖線D
で示した。
【0045】そして、2つのニップル22のうち絞り部
材4のニップル26に連通される方のニップル22が底
部材11bの底部に取付けられ、左側油圧シリンダ2に
連通される方のニップル22がシリンダ側部のオイル室
14と対応する部分に取付けられている。
【0046】このように構成された調圧装置3では、左
側油圧経路16の油圧がシリンダ側部のオイル室14を
介してフリーピストン12の大径部に作用し、右側油圧
経路17の油圧が底部材11bの底部側のオイル室14
を介してフリーピストン12の小径部に作用することに
なる。すなわち、フリーピストン12の小径部が嵌挿さ
れる底部材11bと、フリーピストン12の大径部が嵌
挿されるシリンダ本体11とによって油圧経路毎の調圧
シリンダが構成されることになる。
【0047】そして、2つのオイル室14,14はフリ
ーピストン12がそれぞれ壁面の一部を構成している関
係から、各オイル室14での容積変化量は常に等しくな
る。
【0048】図6および図7に示した調圧装置3は、シ
リンダ本体11が略箱状に形成され、その互いに対向す
る2側部にフリーピストン12が配置されている。両フ
リーピストン12は、シリンダ本体11に螺着された有
底円筒状の底部材11b内にそれぞれ移動自在に嵌挿さ
れ、同一軸線上に配置されている。そして、両フリーピ
ストン12,12同士はリンク部材32を介して相互に
連結されている。なお、このリンク部材32はシリンダ
本体11に回動自在に支持された第1リンク32aと、
この第1リンク32aの回動端部とフリーピストン12
とを連結する第2リンク32bとから形成されている。
【0049】そして、この調圧装置3のオイル室14は
底部材11bの内側底面とフリーピストン12との間に
形成され、各オイル室14はニップル22を介して左側
油圧経路16と右側油圧経路17にそれぞれ連通されて
いる。オイル室14の容積が最も大きくなるときのフリ
ーピストン12,リンク部材32の位置を図7中二点鎖
線Eで示した。すなわち、この調圧装置3では、底部材
11bの内周部によって油圧経路毎の調圧シリンダ11
aが構成されることなる。
【0050】このように2つのフリーピストン12をリ
ンク部材32を介して連結させると、図7に示した状態
から一方のフリーピストン12がシリンダ本体11の中
心に向けて移動したときには他方のフリーピストン12
も同様にシリンダ本体11の中心に向けて移動すること
になる。そのため、図3に示した調圧装置3と同様に、
2つのオイル室14,14の容積が常に等しくなる。
【0051】なお、本発明に係る懸架装置で車輪を懸架
させるに当たってその形態は図8〜図15に示すように
適宜変更することができる。なお、これらの図において
前記図1ないし図7で説明したものと同一もしくは同等
部材については、同一符号を付し詳細な説明は省略す
る。図8は図1〜図7で示したように左右の前輪を懸架
させた例を示し、図9は左右の後輪を懸架させた例を示
し、図10は左右の前輪を懸架させると共に、左右の後
輪を懸架させた例を示す。図8〜図10に示したように
構成すると、車体のローリングを抑えることができる。
【0052】図11は左側の前後輪を懸架させると共
に、右側の前後輪を懸架させた例を示す。このように構
成すると車体のピッチングを抑制することができる。
【0053】図12は左側前輪と右側後輪とを懸架させ
ると共に、右側前輪と左側後輪とを懸架させた例を示
す。このように構成すると、ピッチングおよびローリン
グを抑えることができると共に、ピッチングやローリン
グが複合されたような車体の挙動をも抑えることができ
るようになる。
【0054】図13は調圧装置を1つとし、一方の調圧
シリンダに左前輪側,左後輪側の各油圧シリンダの油圧
経路を連通させると共に、他方の調圧シリンダに右前輪
側,右後輪側の各油圧シリンダの油圧経路を連通させた
例を示す。このように構成すると、ローリングを抑える
ことができると共に、前側の車輪と後側の車輪とが車体
前方から見て左右方向に捩れるように動作するときに減
衰力を作用し難くすることができる。すなわち、例えば
左前輪が路上の突起物を乗り越えたときに車体に伝わる
衝撃が小さくて済む。
【0055】図14は調圧装置を1つとし、一方の調圧
シリンダに左前輪側油圧シリンダおよび右後輪側油圧シ
リンダの油圧経路を連通させると共に、他方の調圧シリ
ンダに右前輪側油圧シリンダおよび左後輪側油圧シリン
ダの油圧経路を連通させた例を示す。このように構成す
ると、前側の車輪と後側の車輪とが車体前方から見て左
右方向に捩れるように動作するときに大きな減衰力が作
用するようになる。
【0056】図15は調圧シリンダを各車輪毎の油圧シ
リンダと同数設け、各油圧シリンダの油圧経路をそれぞ
れ別個の調圧シリンダに連通させた例を示す。このよう
に構成すると、ピッチングおよびローリングを抑えるこ
とができると共に、前側の車輪と後側の車輪とが車体前
方から見て左右方向に捩れるように動作するときに減衰
力を作用し難くすることができる。
【0057】次に、第2の発明に係る4輪車用懸架装置
を図16ないし図19によって詳細に説明する。図16
は第2の発明に係る4輪車用懸架装置の概略構成図、図
17は第2の発明に係る4輪車用懸架装置の正面図、図
18は第2調圧シリンダを拡大して示す断面図、図19
は第2の発明に係る4輪車用懸架装置の動作を説明する
ための図である。これらの図において前記図1ないし図
15で説明したものと同一もしくは同等部材について
は、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0058】図16〜図19において符号41は第2の
発明に係る懸架装置で、この懸架装置41は例えば前輪
側に装着されるものを示す。なお、図16および図17
では、前輪を上下動自在に支持するリンク機構やクッシ
ョンばね等の他の懸架装置構成部材は省略した。また、
この懸架装置41は、前記図1〜図15に示した絞り部
材4を後述する絞り部材42に変更した以外は前記第1
の発明の懸架装置1と同等に構成されている。また、図
16に示した左右の油圧シリンダ2は、連通路6aにボ
ール式逆止弁9aが介装されており、連通路6a,ボー
ル式逆止弁9aおよび絞り9からなる絞り部分がピスト
ン6にオイル流れ方向を違えて2箇所に設けられてい
る。
【0059】図16〜図18において符号42で示す絞
り部材は、オイル室と高圧ガス室とがフリーピストン4
3によって画成された第2調圧シリンダ44を備え、こ
の第2調圧シリンダ44のオイル室を左側油圧経路16
および右側油圧経路17に連通させて構成されている。
45はこの第2調圧シリンダ44のオイル室、46は高
圧ガス室である。
【0060】また、この第2調圧シリンダ44を左右の
油圧経路16,17に連通する部分の構造は、左側油圧
経路16および右側油圧経路17からオイル分岐路4
7,48を分岐させ、それぞれのオイル分岐路47,4
8の端部を、逆止弁,絞りを備えた流入経路47a,4
8aおよび流出経路47b,48bを介してオイル室4
5に連通させる構造になっている。なお、前記流入経路
47a,48aの逆止弁はオイルがオイル室45へ流れ
込む方向へのみに流れ、流出経路47b,48bの逆止
弁はオイルがオイル室45から流出する方向へのみに流
れるように構成されている。
【0061】このように構成された懸架装置41を自動
車の車体に装着するに当たっては、各部材を図17およ
び図18に示すように形成して行う。図17および図1
8に示された絞り部材42は、バルブボディ49の一端
部に第2調圧シリンダ44を配設すると共に、他端部に
オイル通路形成部材50,51を配設して構成されてい
る。前記オイル通路形成部材50がニップル52および
分岐用配管53を介して左側油圧経路16に連通され、
オイル通路形成部材51がニップル54および分岐用配
管55を介して右側油圧経路17に連通されている。
【0062】前記バルブボディ49は断面略二股状に形
成され、二股部分が集合する部分に第2調圧シリンダ4
4が配設され、二股部分の一方にオイル通路形成部材5
0が配設されかつ他方にオイル通路形成部材51が配設
されている。
【0063】前記第2調圧シリンダ44は、バルブボデ
ィ49に開口側が螺着された有底円筒状のシリンダ本体
44aと、このシリンダ本体47内に移動自在に嵌挿さ
れたフリーピストン43等とから形成されている。そし
て、フリーピストン43によって画成された一方のシリ
ンダ内空間が高圧ガスを充填して高圧ガス室46とさ
れ、他方のシリンダ内空間がオイルを充填してオイル室
45とされている。高圧ガス室46はフリーピストン4
3よりシリンダ本体44aの底部側とされ、オイル室4
5はフリーピストン43より前記バルブボディ49側と
されている。
【0064】前記シリンダ本体44aの底部に設けられ
た符号44bで示すものは、高圧ガス室46に高圧ガス
(例えば窒素ガス等の不活性ガス)を注入するときにガ
ス注入用注射針(図示せず)を刺すためのゴム材であ
る。すなわち、シリンダ本体44aの底部側に螺着され
たねじ44cを外してそのねじ穴を介してゴム材44b
に前記注射針をシリンダ外から刺し、このゴム材44b
に注射針を貫通させた状態でシリンダ本体44a内に高
圧ガスを充填する。
【0065】前記オイル通路形成部材50,51は両者
とも同等の構造になっており、前記バルブボディ49に
開口側が螺着された有底筒状のケース56と、このケー
ス56内に一端部が臨んでケース56内をC,D2室に
画成すると共に他端部がバルブボディ49に螺着された
絞り本体57とによって形成されている。なお、前記C
室は絞り本体57よりバルブボディ49側の空間のこと
をいい、D室は絞り本体57よりケース56の底部側の
空間のことをいう。このケース56の底部に、前記ニッ
プル52,54が螺着されている。そして、前記C室
は、バルブボディ49を貫通するように穿設された連通
路58,59を介して前記第2調圧シリンダ44のオイ
ル室45に連通されている。連通路58はオイル通路形
成部材50のC室をオイル室45に連通し、連通路59
はオイル通路形成部材51のC室をオイル室45に連通
している。
【0066】前記絞り本体57は、この絞り本体57を
貫通する小孔57a,57bが形成されており、その小
孔57aのC室側開口部を閉塞する板ばね製チェックバ
ルブ60と、小孔57bのD室側開口部を閉塞する板ば
ね製チェックバルブ61とを備えている。すなわち、ケ
ース56のD室内の油圧がC室より高くなると、油圧が
小孔57aを介してチェックバルブ60に加えられてそ
のチェックバルブ60が開かれ、オイルがD室から小孔
57aを通ってC室へ流れ込むようになる。また、逆に
C室内の油圧がD室より高くなると、油圧によってチェ
ックバルブ61が開かれ、オイルがC室からD室へ流れ
込むようになる。すなわち、この絞り本体57は、チェ
ックバルブ60あるいはチェックバルブ61を開いてオ
イルがC室とD室との間を流れるときに抵抗が生じる両
利き構造になっている。
【0067】なお、63はケースは絞り本体57での絞
り量を微調整するための調整ねじである。この調整ねじ
63は、バルブボディ49に螺合されてボール式クリッ
ク機構によって調整位置に保持される構造になってお
り、先端が絞り本体57内のニードル64に当接してい
る。このニードル64は、絞り本体57の軸心部に軸方
向に沿って移動自在に嵌入されており、軸心部に形成さ
れてC室とD室とを連通するバイパス通路57cの通路
断面積を変える構造になっている。すなわち、調整ねじ
63を締めてバルブボディ49に対して図18において
右側に移動させると、前記通路断面積が狭まり、バイパ
ス通路57cを流れるオイル量が減少する。逆に、調整
ねじ63を緩めるとオイル量が増大することになる。
【0068】また、この調整ねじ63を調整位置に保持
するボール式クリック機構は、調整ねじ63に保持され
たボール63aをバルブボディ49の縦溝49aに係入
させる構造になっている。前記ボール63aは、調整ね
じ63の径方向貫通穴63b内に圧縮コイルばね63c
を両端側から挾み込むようにして装着され、調整ねじ6
3をバルブボディ49にねじ込ませることで抜け止めさ
れている。一方、縦溝49aは、調整ねじ63の軸方向
と平行に延び、かつ調整ねじ挿通孔の孔壁面に開口する
ように形成され、調整ねじ挿通孔の周方向に沿って多数
形成されている。
【0069】すなわち、調整ねじ63を締め込んだり緩
めたりすると、ボール63aは隣合う縦溝49a同士の
間の山部分を乗り越えるようにして調整ねじ63と共に
回ることになる。言い換えれば、ボール63aが圧縮コ
イルばね63cのばね力によって縦溝49aに係入する
ことで調整ねじ63は回り止めされることになる。な
お、図18において調整ねじ63の近傍に配置された符
号65で示すものは、調整ねじ63がバルブボディ49
から脱落するのを防ぐためのサークリップである。
【0070】また、図18において符号66はフリーピ
ストン43の外周部に装着されたOリング、67は同じ
くピストンリングである。68〜73は液密あるいは気
密を保つためのOリングである。
【0071】このように構成された絞り部材42では、
絞り本体57の小孔57aを通るオイル通路が前記図1
6で示した流入経路47a,48aを構成し、小孔57
bを通るオイル通路が流出経路47b,48bを構成す
ることになる。また、チェックバルブ60が流入経路4
7a,48aに介装される逆止弁,絞りを構成し、チェ
ックバルブ61が流出経路47b,48bに介装される
逆止弁,絞りを構成する。
【0072】次に、上述したように構成された懸架装置
41の動作を説明する。左右の油圧シリンダ2,2が停
止しているときには、この懸架装置41の各オイル室お
よび高圧ガス室の圧力は全てにわたって略等しくなる。
すなわち、左右の油圧シリンダの上部オイル室7の油圧
をP1,P2とし、調圧装置3の高圧ガス室13の圧力を
3とし、絞り部材42の高圧ガス室46の圧力をP4
すると、このときにはP1=P2=P3=P4となる。
【0073】左右の油圧シリンダ2,2が縮んだときに
は、ピストンロッド10がシリンダ本体5内に挿入され
た分だけオイルが各油圧経路16,17へ流れ出す。こ
のとき、両油圧経路16,17での油圧が略等しいと仮
定すると、前記流出したオイルは調圧装置3のオイル室
14と絞り部材42のオイル室45にそれぞれ流れ込
む。このように左右の油圧シリンダ2,2が同相に動作
するときのオイルの流れ方向および各ピストンの移動方
向を図19に実線矢印で示す。なお、オイル室45に流
れ込む経路(流入経路47a,48a)にはチェックバ
ルブ60が介装されて抵抗が大きい関係から、オイル室
45に流入するオイル量は調圧装置3のオイル室14に
流れ込む量より少なくなる。一方、オイル室14やオイ
ル室45にオイルが流入してオイル室14,45で圧力
差が生じるが、このときの圧力差は調圧装置3のフリー
ピストン12および絞り部材42のフリーピストン43
がシリンダ本体11,44a内を移動して吸収される。
【0074】すなわち、車体にピッチングあるいはバウ
ンシング等が生じて左右の油圧シリンダ2が同方向に伸
縮するときには、主に油圧シリンダ2内の絞り9にオイ
ルが通るときに生じる抵抗によって車体の振動が減衰さ
れる。
【0075】また、車体を右に旋回させたりして左側油
圧シリンダ2が縮み、右側油圧シリンダ2が伸びるよう
なときには、左側油圧シリンダ2は上述した場合と同様
にオイルが左側油圧経路16に流出し、右側油圧シリン
ダ2は逆に右側油圧経路17からオイルが流入するよう
になる。このときのオイルの流れ方向および各ピストン
の移動方向を図19中に破線矢印で示す。
【0076】このように両油圧シリンダ2が逆相に動作
すると、左側油圧経路16の油圧が右側油圧経路17の
油圧より大きくなり、左側油圧経路16内のオイルがオ
イル分岐路47を介して絞り部材42のオイル室45へ
流入し、このオイル室45からオイル分岐路48を介し
て右側油圧経路17へ流入する。絞り部材42のオイル
室45にオイルが流入するときには図18中実線矢印で
示すように流れ、また、オイル室45からオイルが流出
するときには同じく破線矢印で示すように流れる。
【0077】すなわち、オイル室45にオイルが流入す
るときには、図18において分岐用配管53,55から
オイル通路形成部材50,51内のD室に流れ込み、小
孔57aからチェックバルブ60を介してC室に流れ込
む。そして、C室から連通路58あるいは連通路59を
通ってオイル室45に流れ込む。また、オイル室45か
らオイルが流出するときには、オイル室45から連通路
58あるいは連通路59を通ってC室に流れ、小孔57
bからチェックバルブ61を介してD室に流れ込む。そ
して、このD室から分岐用配管53,55側へ流れ出
る。なお、上述したようにオイルが流出入するときに
は、バイパス通路57cをニードル64によって定めら
れた量だけ通ることになる。
【0078】また、両油圧シリンダ2が逆相に動作する
ときには、調圧装置3のオイル室14ではオイルの出入
りは極めて少なくなる。これは、調圧装置3のフリーピ
ストン12同士は機械的に連結されている関係から同一
方向のみしか移動できず、過渡的には殆ど移動しないか
らである。
【0079】すなわち、車体がローリングしたりして2
つの油圧シリンダ2が逆相に動作するときには、各油圧
シリンダ2内の絞り9にオイルが通るときに生じる抵抗
と、絞り部材42の流入経路47a,流出経路48bを
オイルが通るときに生じる抵抗とによって車体の振動が
減衰されることになる。前記流入経路47aの抵抗は絞
り部材42内のチェックバルブ60での抵抗(この抵抗
を図19中にΔP1 で示す)であり、流出経路48bの
抵抗は絞り部材42内のチェックバルブ61での抵抗
(この抵抗を図19中にΔP2 で示す)である。
【0080】したがって、このように構成された懸架装
置41によれば、左右の油圧シリンダ2,2が同相に動
作するときには、油圧シリンダ2の動作は主にピストン
6の絞り9をオイルが通過することによって生じる抵抗
によって減衰される。両油圧シリンダ2,2が逆相に動
作するときには、油圧シリンダ2の絞り9と、絞り部材
42の流入経路47aおよび流出経路48bの絞り(チ
ェックバルブ60,61)とをオイルが通るときに生じ
る抵抗によって油圧シリンダ2の動作が減衰される。こ
のため、2つの油圧シリンダ2,2の動作方向に違いが
生じたときに減衰効果が大きくなる。
【0081】なお、前記チェックバルブ60およびチェ
ックバルブ61の抵抗は、互いに等しくする以外に、大
小異なるようにすることができる。特に、流出経路48
bに位置するチェックバルブ61での抵抗を流入経路4
7aに位置するチェックバルブ61より相対的に大きく
すると、油圧シリンダ2が逆相に動作するときには伸び
側の油圧シリンダ2が延びようとするときの抵抗を大き
くすることができる。すなわち、コーナリング時に車体
のイン側が浮き上がるのを抑えることができ、車体全体
が沈み込むような過渡ロール特性が得られる。しかも、
初期ロールを抑えて応答性を高めることができる。ま
た、左右両輪が同時に上下するようなときには絞り部材
42側での減衰は作用せず、片輪が路面の突起を乗り越
えたときであっても突き上げに対する抵抗が相対的に小
さくなるので乗り心地も良好である。
【0082】このようにした場合、絞り部材42のオイ
ル室45から流出するオイル量は流入オイル量より少な
くなる関係から過渡的にはオイル室45内の圧力P4
調圧装置3での流体圧力の平均値(オイル室14と高圧
ガス室13との圧力の平均値)より大きくなるため、フ
リーピストン43とフリーピストン12は圧力の平衡が
とれるように移動する。具体的には、フリーピストン1
2はオイル室14側へ僅かに移動し、フリーピストン4
3は高圧ガス室46側へ僅かに移動する。これらのフリ
ーピストン43,12は、油圧シリンダ2が逆相に同一
量動作した後に停止した状態に保たれれば、最終的には
元の位置に戻る。
【0083】また、前記図16〜図19に示した実施例
では第2の発明に係る懸架装置41で左右輪を懸架した
例について説明したが、懸架装置41で左右同一側の前
後輪同士を懸架させることもできる。このようにする
と、バウンシング,ローリングに対し、ピッチングでの
減衰特性を変更することができる。しかも、チェックバ
ルブ61の抵抗をチェックバルブ60より大きくする
と、ピッチング動作する時に車体の前部あるいは後部が
上昇するのを抑えることができる。
【0084】さらに、第2の発明に係る懸架装置41で
車輪を懸架させるに当たってその形態は図20および図
21示すように変更することができる。なお、これらの
図において前記図16ないし図19で説明したものと同
一もしくは同等部材については、同一符号を付し詳細な
説明は省略する。
【0085】図20は第2の発明の懸架装置を用いて左
側前輪と右側後輪とを懸架させると共に、右側前輪と左
側後輪とを懸架させた例を示す。図21は第2の発明の
懸架装置の一方の調圧シリンダに左前輪側,左後輪側の
各油圧シリンダの油圧経路を連通させると共に、他方の
調圧シリンダに右前輪側,右後輪側の各油圧シリンダの
油圧経路を連通させた例を示す。
【0086】前記図20に示したように前後輪対角の接
続を行うと、バウンシングに対しピッチングやローリン
グの減衰特性を変更することが可能となる。また、図2
1に示したように左右輪を前後まとめて接続すれば、ロ
ーリングに対して前記図16〜図19に示した実施例と
同一の効果を得ながら、一輪乗り越し性をさらに高める
ことができる。
【0087】さらにまた、前記図16〜図21に示した
各実施例では一つの絞り部材42に左側油圧経路16,
右側油圧経路17の両方を連通させた例を示したが、図
22に示すように左右の油圧経路毎に絞り部材42を設
けることもできる。
【0088】図22は第2の発明に係る懸架装置におい
て左右の油圧経路毎に第2調圧シリンダを設けた例を示
す図である。同図において前記図16ないし図19で説
明したものと同一もしくは同等部材については、同一符
号を付し詳細な説明は省略する。図22において符号7
2は絞り部材である。この絞り部材72は、図18に示
した絞り部材42のオイル通路形成部材50,51毎に
第2調圧シリンダ44を設けた構造になっている。そし
て、この絞り部材72は左側油圧経路16と、右側油圧
経路17との両方に連通されている。
【0089】このように構成しても、図16〜図19に
示した実施例とは基本的な減衰効果は変わることがな
い。なお、第2調圧シリンダ44が左右の油圧経路毎に
存在する関係から、ローリング時のガス反力のみが異な
るようになる。
【0090】加えて、図22に示すように構成する場
合、左右の油圧シリンダ2と絞り部材72とを一体的に
構成し、同図中に一点鎖線で囲んで示すような構造にす
ることもできる。同図において73は絞り付きフリーピ
ストンである。このフリーピストン73はピストンロッ
ド10が連結されていない以外はピストン6と略同等の
構成になっており、上部オイル室7とオイル室45とを
画成している。なお、この第2調圧シリンダ一体型油圧
シリンダは、従来周知のリザーブタンク/ベースバルブ
付き単筒ショックアブソーバと略同一の構造である。こ
のように構成しても前記実施例と同様の効果が得られ
る。
【0091】次に第3の発明に係る4輪車用懸架装置を
図23ないし図25によって詳細に説明する。図23は
第3の発明に係る4輪車用懸架装置の概略構成図、図2
4は第3の発明に係る4輪車用懸架装置の正面図、図2
5は調圧装置を拡大して示す断面図である。これらの図
において前記図1ないし図7で説明したものと同一もし
くは同等部材については、同一符号を付し詳細な説明は
省略する。
【0092】81は第3の発明に係る懸架装置で、この
懸架装置81は例えば前輪側に装着されるものを示す。
なお、図23および図24では、前輪を上下動自在に支
持するリンク機構やクッションばね等の他の懸架装置構
成部材は省略した。また、この懸架装置81は後述する
調圧装置82の構造が異なる以外は前記第1の発明の懸
架装置1と同等に構成されている。先ず、本実施例で使
用する調圧装置の概略構成を図23によって説明する。
【0093】図23に示した調圧装置82はシリンダ本
体83内に2つの調圧シリンダ84,85が形成されて
おり、一方の調圧シリンダ84が左側油圧経路16に連
通され、他方の調圧シリンダ85が右側油圧経路17に
連通されている。そして、調圧シリンダ84には第1フ
リーピストン86が配設され、調圧シリンダ85には主
フリーピストン87および副フリーピストン88からな
る第2フリーピストン89が配設されている。
【0094】また、シリンダ本体83内は第1フリーピ
ストン86および第2フリーピストン89の副フリーピ
ストン88によって仕切られた一方のシリンダ内空間が
高圧ガスを充填して高圧ガス室90とされ、他方のシリ
ンダ内空間がオイルを充填してオイル室91とされてい
る。オイル室91は調圧シリンダが2つ設けられている
関係からシリンダ本体83内に2つ設けられることにな
る。
【0095】前記第1フリーピストン86と第2フリー
ピストン89の主フリーピストン87とは連結部材92
を介して連結されて互いに連動するよう一体的に構成さ
れている。また、副フリーピストン88は主フリーピス
トン87に対して移動自在に設けられ、主フリーピスト
ン87と高圧ガス室90との間に副オイル室91aを形
成している。また、主フリーピストン87には、前記副
オイル室91aと、この主フリーピストン87に対して
副フリーピストン88とは反対側のオイル室91とを連
通する絞り部材93が設けられている。すなわち、副オ
イル室91aは絞り部材93を介して右側油圧経路17
に連通されることになる。
【0096】このように構成された懸架装置81を自動
車の車体に装着するに当たっては、調圧装置82を図2
4および図25に示すように形成して行う。図24およ
び図25に示す調圧装置82は、シリンダ本体83が有
底円筒状に形成され、その開口部が底部材83aによっ
て閉塞されている。底部材83aはシリンダ本体内に臨
む筒部を有する有底円筒状に形成され、その底部材83
aの筒部内方に後述する第2フリーピストン89の主フ
リーピストン87が嵌挿されている。
【0097】また、この底部材83aは、その筒部の先
端部分に外径を小さくするようにして薄肉部83bが形
成され、底部材83aをシリンダ本体83に取付けた状
態でシリンダ本体83の内周面と薄肉部83bとの間に
オイル室91が形成されるように構成されている。オイ
ル室91としては、上述したシリンダ側部に設けられる
以外に、底部材83aの内側底面と後述する第2フリー
ピストン89との間にも設けられている。
【0098】この調圧装置82では、前記図23で示し
た第1フリーピストン86と第2フリーピストン89の
主フリーピストン87とが一体に形成され、その一体形
成型のフリーピストンに第2フリーピストン89の副フ
リーピストン88が嵌挿されている。すなわち、前記一
体成形型フリーピストンは、底部材83aの内周部に嵌
挿される小径部(主フリーピストン87)と、シリンダ
本体83の内周部に嵌挿される大径部(第1フリーピス
トン86)とによって有底円筒状に形成されている。そ
して、副フリーピストン88は前記大径部の内周部に移
動自在に嵌挿されている。
【0099】なお、前記小径部の外径および大径部の外
径は、この一体成形型フリーピストンが移動したときの
各オイル室91,91での容積増加分,容積減少分が等
しくなるように設定されている。オイル室91の容積が
最も大きくなるときの一体成形型フリーピストンおよび
副フリーピストン88の位置を図5中二点鎖線Fで示し
た。
【0100】また、第2フリーピストン89の主フリー
ピストン87に設けられる絞り部材93としては、一体
成形型フリーピストンにその中空部内をA,B2室に画
成するように絞り本体25を設けることによって構成さ
れている。絞り本体25の構造は前記図3に示されたも
のと同等であるので、ここにおいてその説明は省略す
る。なお、本実施例で使用する絞り本体25は、一体成
形型フリーピストンの中空部に圧入固定された連通孔付
き支持板94に支持されている。
【0101】すなわち、第2フリーピストン89の主フ
リーピストン87としては、一体成形型フリーピストン
の小径部と前記絞り本体25とによって構成されること
になる。また、絞り本体25と副フリーピストン88と
の間のオイル室A(副オイル室91a)は、絞り本体2
5および主フリーピストン87内のオイル室Bを介して
右側油圧経路に連通されることになる。
【0102】なお、95はシリンダ本体83,底部材8
3aに左側油圧経路16,右側油圧経路17の連通管
(図示せず)を接続するためのニップル、96〜98は
Oリング、99,100はピストンリングである。
【0103】このように構成された調圧装置82では、
左側油圧経路16の油圧がシリンダ側部のオイル室91
を介して一体成形型フリーピストンの大径部(第1フリ
ーピストン86)に作用し、右側油圧経路17の油圧が
底部材83aの底部側のオイル室91を介して一体成形
型フリーピストンの小径部(第2フリーピストン89の
主フリーピストン87)に作用することになる。すなわ
ち、一体成形型フリーピストンの小径部が嵌挿される底
部材83aと、大径部が嵌挿されるシリンダ本体83と
によって油圧経路毎の調圧シリンダが構成されることに
なる。
【0104】そして、2つのオイル室91,91は一体
成形型フリーピストンがそれぞれ壁面の一部を構成して
いる関係から、各オイル室91での容積変化量は常に等
しくなる。
【0105】このように構成された懸架装置81によれ
ば、左右の油圧シリンダ2,2が同一方向に作動すると
きには、調圧装置82内の2つのオイル室91,91に
略等しい油圧が作用する関係から、一体成形型フリーピ
ストンが図25において上下方向に移動するだけとな
る。すなわち、このときには絞り部材93を通過するオ
イルは少ないから、油圧シリンダ2の動作は、ピストン
6の絞り9をオイルが通過することによって生じる抵抗
によって減衰される。
【0106】両油圧シリンダ2,2が異なる方向に作動
すると、調圧装置82の2つのオイル室91,91のう
ち一方には油圧が多く加えられ他方には油圧が加えられ
なくなる。例えば、左側油圧シリンダ2が伸び右側油圧
シリンダ2が縮んだとすると、調圧装置82のシリンダ
側部のオイル室91は圧力が低くなると共に、底部材8
3aの底部側のオイル室91は圧力が高くなる。
【0107】このようになると、一体成形型フリーピス
トンは移動量が少なくなり、2つのオイル室91に流れ
込むオイル量の差に相当する分だけオイルがオイル室B
から絞り部材93を通ってオイル室A(副オイル室91
a)に流れ込む。このときには副フリーピストン88は
高圧ガスを圧縮するようにして一体成形型フリーピスト
ンに対して移動する。なお、上述した場合とは逆に左側
油圧シリンダ2が縮み右側油圧シリンダ2が伸びるとき
には、オイル室A(副オイル室91a)からオイル室B
へオイルが流れるようになる。すなわち、両油圧シリン
ダ2,2が異なる方向に作動すると、絞り部材93にオ
イルが多く通過するようになるので、そのときには油圧
シリンダ2のピストン6の絞り9と、絞り部材4の絞り
本体25とをオイルが通過することにより生じる抵抗に
よって、油圧シリンダ2の動作が減衰される。このた
め、2つの油圧シリンダ2,2の動作方向に違いが生じ
たときに減衰効果が大きくなる。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明に係る4
輪車用懸架装置は、シリンダ内が絞り付きピストンによ
って上部オイル室と下部オイル室とに画成され、かつ車
輪側と車体側のうち一方にシリンダ本体が連結され他方
にピストンが連結されて車輪側と車体側の間に介装され
た油圧シリンダと、この油圧シリンダの上下のオイル室
のうち一方に連通されたオイル室を有しこのオイル室と
高圧ガス室とがフリーピストンによって画成された調圧
シリンダとを備え、4つの車輪のうち少なくとも2つに
前記油圧シリンダを装着させると共に、油圧シリンダの
油圧経路毎に前記調圧シリンダを設け、各調圧シリンダ
のフリーピストン同士を互いに連動するよう一体的に構
成してなり、前記油圧経路同士を絞り部材を介して連通
したものであり、第2の発明に係る4輪車用懸架装置
は、シリンダ内が絞り付きピストンによって上部オイル
室と下部オイル室とに画成され、かつ車輪側と車体側の
うち一方にシリンダ本体が連結され他方にピストンが連
結されて車輪側と車体側の間に介装された油圧シリンダ
と、この油圧シリンダの上下のオイル室のうち一方に連
通されたオイル室を有しこのオイル室と高圧ガス室とが
フリーピストンによって画成された調圧シリンダとを備
え、4つの車輪のうち少なくとも2つに前記油圧シリン
ダを装着させると共に、油圧シリンダの油圧経路毎に前
記調圧シリンダを設け、各調圧シリンダのフリーピスト
ン同士を互いに連動するよう一体的に構成してなり、前
記油圧経路に、オイル室と高圧ガス室とがフリーピスト
ンによって画成された第2調圧シリンダをオイル室側の
流入経路および流出経路を介して連通させ、前記流入経
路および流出経路に絞りをそれぞれ介装したものであ
り、第3の発明に係る4輪車用懸架装置は、シリンダ内
が絞り付きピストンによって上部オイル室と下部オイル
室とに画成され、かつ車輪側と車体側のうち一方にシリ
ンダ本体が連結され他方にピストンが連結されて車輪側
と車体側の間に介装された油圧シリンダと、この油圧シ
リンダの上下ピストンの絞りをオイルが通過することに
よって減衰される。両油圧シリンダが異なる方向に伸び
たりあるいは縮んだりすると、調圧シリンダ側の絞り部
材にオイルが多く流れるようになるので、そのときには
油圧シリンダのピストンの絞りと、調圧シリンダ側の絞
り部材とをオイルが通過することによって油圧シリンダ
の動作が減衰される。
【0109】したがって、2つの油圧シリンダの動作方
向に違いが生じたときに調圧シリンダ側の絞り部材が減
衰効果を発揮するようになるから、装置中に設けられる
各絞りの使用条件を限定できるようになってセッティン
グが容易になる。
【0110】また、各油圧シリンダと調圧シリンダとを
連通する油圧経路は油圧シリンダ毎に1つで済むから、
配管が単純になるという効果もある。
【0111】さらに、第2の発明に係る懸架装置では、
第2調圧シリンダのオイル室に連通された流入経路と流
出経路の流路抵抗を個別に設定できるから、油圧シリン
ダが伸びるときと縮むときとで減衰特性を変えることが
できる。このため、より一層細かなセッティングが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明に係る4輪車用懸架装置の概略構成
図である。
【図2】第1の発明に係る4輪車用懸架装置の正面図で
ある。
【図3】第1の発明に係る4輪車用懸架装置に使用する
調圧装置と絞りを拡大して示す断面図である。
【図4】フリーピストンを1つとした構造の調圧装置を
使用した懸架装置の正面図である。
【図5】フリーピストンを1つとした構造の調圧装置を
示す断面図である。
【図6】対向する2つのフリーピストンをリンクによっ
て連結した構造の調圧装置を使用した懸架装置の正面図
である。
【図7】対向する2つのフリーピストンをリンクによっ
て連結した構造の調圧装置を示す断面図である。
【図8】第1の発明に係る懸架装置で左右の前輪を懸架
させた例を示す図である。
【図9】第1の発明に係る懸架装置で左右の後輪を懸架
させた例を示す図である。
【図10】第1の発明に係る懸架装置で左右の前輪を懸
架させると共に、左右の後輪を懸架させた例を示す図で
ある。
【図11】第1の発明に係る懸架装置で左側の前後輪を
懸架させると共に、右側の前後輪を懸架させた例を示す
図である。
【図12】第1の発明に係る懸架装置で左側前輪と右側
後輪とを懸架させると共に、右側前輪と左側後輪とを懸
架させた例を示す図である。
【図13】第1の発明に係る懸架装置において調圧装置
を1つとし、一方の調圧シリンダに左前輪側,左後輪側
の各油圧シリンダの油圧経路を連通させると共に、他方
の調圧シリンダに右前輪側,右後輪側の各油圧シリンダ
の油圧経路を連通させた例を示す図である。
【図14】第1の発明に係る懸架装置において調圧装置
を1つとし、一方の調圧シリンダに左前輪側油圧シリン
ダおよび右後輪側油圧シリンダの油圧経路を連通させる
と共に、他方の調圧シリンダに右前輪側油圧シリンダお
よび左後輪側油圧シリンダの油圧経路を連通させた例を
示す図である。
【図15】第1の発明に係る懸架装置において調圧シリ
ンダを各車輪毎の油圧シリンダと同数設け、各油圧シリ
ンダの油圧経路をそれぞれ別個の調圧シリンダに連通さ
せた例を示す図である。
【図16】第2の発明に係る4輪車用懸架装置の概略構
成図である。
【図17】第2の発明に係る4輪車用懸架装置の正面図
である。
【図18】第2調圧シリンダを拡大して示す断面図であ
る。
【図19】第2の発明に係る4輪車用懸架装置の動作を
説明するための図である。
【図20】第2の発明の懸架装置を用いて左側前輪と右
側後輪とを懸架させると共に、右側前輪と左側後輪とを
懸架させた例である。
【図21】第2の発明の懸架装置の一方の調圧シリンダ
に左前輪側,左後輪側の各油圧シリンダの油圧経路を連
通させると共に、他方の調圧シリンダに右前輪側,右後
輪側の各油圧シリンダの油圧経路を連通させた例であ
る。
【図22】第2の発明に係る懸架装置において左右の油
圧経路毎に第2調圧シリンダを設けた例を示す図であ
る。
【図23】第3の発明に係る4輪車用懸架装置の概略構
成図である。
【図24】第3の発明に係る4輪車用懸架装置の正面図
である。
【図25】第3の発明に係る4輪車用懸架装置に使用す
る調圧装置を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1 懸架装置 2 油圧シリンダ 3 調圧装置 4 絞り部材 5 シリンダ本体 6 ピストン 9 絞り 11a 調圧シリンダ 12 フリーピストン 13 高圧ガス室 14 オイル室 16 左側油圧経路 17 右側油圧経路 41 懸架装置 42 絞り部材 43 フリーピストン 44 第2調圧シリンダ 45 オイル室 46 高圧ガス室 47a 流入経路 47b 流出経路 48a 流入経路 48b 流出経路 60 チェックバルブ 61 チェックバルブ 81 懸架装置 82 調圧装置 84 調圧シリンダ 85 調圧シリンダ 86 第1フリーピストン 87 主フリーピストン 88 副フリーピストン 89 第2フリーピストン 90 高圧ガス室 91 オイル室

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内が絞り付きピストンによって
    上部オイル室と下部オイル室とに画成され、かつ車輪側
    と車体側のうち一方にシリンダ本体が連結され他方にピ
    ストンが連結されて車輪側と車体側の間に介装された油
    圧シリンダと、この油圧シリンダの上下のオイル室のう
    ち一方に連通されたオイル室を有しこのオイル室と高圧
    ガス室とがフリーピストンによって画成された調圧シリ
    ンダとを備え、4つの車輪のうち少なくとも2つに前記
    油圧シリンダを装着させると共に、油圧シリンダの油圧
    経路毎に前記調圧シリンダを設け、各調圧シリンダのフ
    リーピストン同士を互いに連動するよう一体的に構成し
    てなり、前記油圧経路同士を絞り部材を介して連通した
    ことを特徴とする4輪車用懸架装置。
  2. 【請求項2】 シリンダ内が絞り付きピストンによって
    上部オイル室と下部オイル室とに画成され、かつ車輪側
    と車体側のうち一方にシリンダ本体が連結され他方にピ
    ストンが連結されて車輪側と車体側の間に介装された油
    圧シリンダと、この油圧シリンダの上下のオイル室のう
    ち一方に連通されたオイル室を有しこのオイル室と高圧
    ガス室とがフリーピストンによって画成された調圧シリ
    ンダとを備え、4つの車輪のうち少なくとも2つに前記
    油圧シリンダを装着させると共に、油圧シリンダの油圧
    経路毎に前記調圧シリンダを設け、各調圧シリンダのフ
    リーピストン同士を互いに連動するよう一体的に構成し
    てなり、前記油圧経路に、オイル室と高圧ガス室とがフ
    リーピストンによって画成された第2調圧シリンダをオ
    イル室側の流入経路および流出経路を介して連通させ、
    前記流入経路および流出経路に絞りをそれぞれ介装した
    ことを特徴とする4輪車用懸架装置。
  3. 【請求項3】 シリンダ内が絞り付きピストンによって
    上部オイル室と下部オイル室とに画成され、かつ車輪側
    と車体側のうち一方にシリンダ本体が連結され他方にピ
    ストンが連結されて車輪側と車体側の間に介装された油
    圧シリンダと、この油圧シリンダの上下のオイル室のう
    ち一方に連通されたオイル室を有しこのオイル室と高圧
    ガス室とがフリーピストンによって画成された調圧シリ
    ンダとを備え、4つの車輪のうち少なくとも2つに前記
    油圧シリンダを装着させると共に、油圧シリンダの油圧
    経路毎に前記調圧シリンダを設け、各調圧シリンダのフ
    リーピストン同士を互いに連動するよう一体的に構成し
    てなり、前記調圧シリンダのうち一方の調圧シリンダの
    フリーピストンを、他方の調圧シリンダのフリーピスト
    ンと連動する主フリーピストンと、この主フリーピスト
    ンに対して移動自在に設けられて主フリーピストンと高
    圧ガス室との間に副オイル室を形成する副フリーピスト
    ンとによって形成し、前記副オイル室を、主フリーピス
    トンに設けられた絞り部材を介して前記油圧経路に連通
    したことを特徴とする4輪車用懸架装置。
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