JPH0670687A - 栄養飴の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ［目的］ 清浄にした骨付魚肉又は骨付鳥獣肉を加熱処
理後乾燥し、粉細して骨と肉との微粒子粉末を主原料と
した栄養素の多い飴の製造を目的とする。 ［構成］ 鳥獣肉類を解体して内蔵を取り出し清浄化し
た骨付鳥獣肉を一旦熱湯処理したもの或は魚肉を加熱処
理した後乾燥し、粉細機により骨と肉とを微粉末とし、
該骨付魚肉或は骨付鳥獣肉微粉末資料に甘味料及び香料
を添加して流動状態中に乾燥野菜粉末等を加えて撹拌
し、任意形状の容器内に注入して冷却固形化する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、骨付魚肉又は骨付鳥獣
肉の加熱処理工程をへて細粉処理した栄養飴の製造方法
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、飴の製造技術は、デンプン、米、
雑穀類を湿おして蒸煮し、或は芋類を水洗し、充分に蒸
煮殺菌し、原料乾物に対して１０％の内外の麦芽末を加
え、６０℃で約５時間作用させて、濾液をとり蒸発釜で
荒煮して、不純物をこし去り、さらに煮つめてシラップ
状となし、これを所望の形状の型に入れて適当時間冷却
して固形飴を製造していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、安価な材料によりカルシウムを多量に含有する栄
養価の高い飴を提供しようとする点にある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、骨付魚肉また
は骨付鳥獣類を解体して内臓を取り出した骨付魚肉の単
体または骨付鳥獣肉を加熱及び乾燥処理し、この被処理
物を粉細機にかけて微粒子の粉末に形成し、これに甘味
料及び香料等を添加して加熱処理を施して流動状態中に
乾燥野菜粉末を加えて撹拌しながら冷却して固形化する
ことによって栄養化が高く、風味も優れた飴の製造を実
現した。

【０００５】

【作用】栄養飴は、格別の臭もなく通常の風味と香を有
して美味で自然に割れたりすることなく成型を保つもの
である。

【０００６】

【実施例】本発明は、骨付魚肉の単体または鳥獣肉の骨
付きのものを使用するけれども、もっぱら魚類は一般食
用のもの、また鳥類は一般鳥類中、鶏、アヒル等を主原
料とし、骨付きの鳥、アヒル等は一たん内臓を取り出し
て清浄化し、これを１００℃程度の加熱温度にて所定時
間をかけて濾液をとるために熱湯釜にて茹でる。この場
合スチームでもよい。

【０００７】また、骨付鳥獣肉の場合に、肉と骨とを各
々分離し、格別に処理するに当たり、骨の場合と肉の場
合とは加熱温度に殆ど変化もなく大体１００℃程度の釜
湯で茹でるか或はスチームを用いて処理してもよいけれ
ども、茹でる時間において肉のみの場合は３０分、骨の
みの場合も約３０分を必要とする。また、骨付魚肉は焼
く場合と熱湯処理する場合がある。

【０００８】肉の加熱処理終了後更に乾燥処理として約
２０〜２３時間程度熱風乾燥約５０℃程度を用いて乾燥
し、乾燥した被処理物は細粉機にかけて微粒子粉末とす
る。

【０００９】次に、野菜即ち食用に供する野菜例えば大
根葉、ヨモギ、カブラ等各種の青葉を混合または単独に
自然乾燥する。１週間乃至１０日位で完全乾燥して粉細
機により微粒子粉末に粉細する。

【００１０】上述の資料中骨付肉類または、骨類と肉類
とを区別して熱湯処理を施し乾燥したもので、骨付肉類
の微粉末３５％（骨１５〜２０％、肉類１５〜２０％の
混合物）に水飴類（麦芽水飴を含む）３０％、砂糖２０
％、香料３０ＰＰＭ等の混合資料を流動状態に加熱中、
上記資料のうち野菜乾燥微粉末を約１５％を添加撹拌し
て自然冷却し、成型器に入れて任意形状の固形飴をう
る。

【００１１】

【発明の効果】以上説明したように本発明の栄養飴は、
従来のデンプン、米、雑穀類、芋類と異なり、カルシウ
ムを多く含む栄養価の高い飴を製する。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 鳥獣肉類を解体して内臓を取り出して清
   浄した骨付鳥獣肉に熱湯処理を施した後、乾燥して粉細
   処理により肉と骨との混合資料の微粒子粉末となし、前
   記資料に甘味料及び香料等を添加して加熱して流動状態
   中に乾燥野菜粉末を加えて撹拌操作しながら冷却して固
   形化したことを特徴とする栄養飴の製造方法。
2. 【請求項２】 加熱乾燥した骨付魚肉の単体又は骨付鳥
   獣肉等の各微粉末との混合資料に甘味料及び香料を添加
   し、加熱して流動状態中に乾燥野菜微粉末を加えて撹拌
   操作しながら冷却固化したことを特徴とする栄養飴の製
   造方法。