JPH0669505A - 薄膜トランジスタ - Google Patents

薄膜トランジスタ

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Publication number
JPH0669505A
JPH0669505A JP21945792A JP21945792A JPH0669505A JP H0669505 A JPH0669505 A JP H0669505A JP 21945792 A JP21945792 A JP 21945792A JP 21945792 A JP21945792 A JP 21945792A JP H0669505 A JPH0669505 A JP H0669505A
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JP
Japan
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semiconductor layer
channel
thin film
film transistor
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Withdrawn
Application number
JP21945792A
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English (en)
Inventor
Kenichi Ishiguro
謙一 石黒
Hirohisa Tanaka
広久 田仲
Yasuhiro Mitani
康弘 三谷
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 断線の発生を防止した状態で小型化できるよ
うにする。 【構成】 2つのコンタクト層106a、106bそれ
ぞれが、離隔方向とは直交する方向において、半導体層
104の端面を覆って形成されているので、半導体層1
04が露出せずエッチング時に断線することがない。ま
た、半導体層104の端面が覆われているので、離隔方
向とは直交する方向側にあるチャネル領域の側面からも
流入・流出できるため、チャネル電流の伝導経路の最小
距離がチャネル保護膜105の大きさで決定されるチャ
ネル長よりも実質的に短くなり、また、チャネル電流が
伝導距離の短い経路を多く伝導することとなり、実効チ
ャネル長が短くなる。したがって、断線が発生しない状
態で小型化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置等に使用
されるアクティブマトリクス基板に対し、スイッチング
素子として用いられる薄膜トランジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】薄型・低消費電力という特徴を有してい
る液晶表示装置は、CRTに代わる表示装置として注目
を集めている。中でも、薄膜トランジスタアレイを用い
たアクティブマトリクス駆動方式の液晶表示装置は、液
晶の応答速度が速く表示品位が高いなどの利点を持って
いる。
【0003】図5(a)はアクティブマトリクス基板に
形成した従来の逆スタガー型の薄膜トランジスタを示す
平面図であり、図5(b)は図5(a)のC−C′線に
よる断面図を示す。この薄膜トランジスタは、絶縁性基
板であるガラス基板301の上に交差する状態に形成さ
れたゲートバスライン302とソースバスライン307
のうち、ゲートバスライン302から分枝されたゲート
電極302aの上に形成されている。具体的には、この
ゲート電極302aを被覆してガラス基板301の上に
ゲート絶縁膜303が積層形成されており、ゲート絶縁
膜303の上にはゲート電極302aの上方部分に半導
体層304が形成され、更に半導体層304の上にはチ
ャネル保護膜305が形成されている。チャネル保護膜
305のC−C′線方向の一方(左側)の端部上から半
導体層304の上にわたりコンタクト層306aが形成
され、他方(右側)の端部上から半導体層304の上に
わたりコンタクト層306bが形成されており、一方
(左側)のコンタクト層306aの上からゲート絶縁膜
303にわたりソース電極307aが形成されている。
このソース電極307aは、ソースバスライン307か
ら分枝して形成された部分である。他方(右側)のコン
タクト層306bの上からゲート絶縁膜303にわたる
部分には、ドレイン電極308が形成されている。
【0004】即ち、上記薄膜トランジスタにおいては、
C−C′線方向に直交する方向において、半導体層30
4とその上のチャネル保護膜305とは共に同じ寸法に
形成されており、更にその上のコンタクト層306a、
306bも同じ寸法となっている。
【0005】ところで、この薄膜トランジスタの場合、
半導体層304に形成されるチャネル領域の大きさはそ
の上のチャネル保護膜305の大きさ・形状に左右され
る。このときのチャネル長は、C−C′線方向における
チャネル保護膜305の両端間の離隔距離L1によって
定まる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このため、薄膜トラン
ジスタを小型化しようとする場合は、チャネル長L1を
短くすることや、チャネル保護膜305の形成を省略す
ることが考えられる。しかし、前者のようにチャネル長
L1を短くして小型化する場合、チャネル保護膜305
の形成に用いるフォトマスクのアライメントずれが生じ
ると、半導体層304が露出してエッチング時に断線す
る可能性がある。一方、チャネル保護膜305の形成を
省略して小型化する場合は、半導体層304を厚く形成
する必要があり、その結果として半導体層304におけ
る断差が増大し、ソース電極307及びドレイン電極3
08が断線する可能性が大になるという問題点がある。
【0007】本発明は、このような従来技術の課題を解
決すべくなされたものであり、断線の発生を防止した状
態で小型化できる薄膜トランジスタを提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜トランジス
タは、ゲート絶縁膜を挟んで一方にゲート電極が形成さ
れ、他方に半導体層とチャネル保護膜とが、この順にか
つ該ゲート電極と対向して形成され、該半導体層とソー
ス電極との間及び該半導体層とドレイン電極との間にコ
ンタクト層が介在させてなる薄膜トランジスタにおい
て、該コンタクト層が、該半導体層の端面を覆って形成
され、該半導体層内でコンタクト層を介して流入、流出
される電流の伝導経路の最小距離が該チャネル保護膜の
幅よりも小さく設定されており、そのことにより上記目
的が達成される。
【0009】また、本発明の薄膜トランジスタは、ゲー
ト絶縁膜を挟んで一方にゲート電極が形成され、他方に
半導体層とチャネル保護膜とが、この順にかつ該ゲート
電極と対向して形成され、該チャネル保護膜の上で離隔
されると共にチャネル保護膜及び半導体層を覆って2つ
のコンタクト層が形成され、更に一方のコンタクト層か
らゲート絶縁膜にわたりソース電極が、他方のコンタク
ト層からゲート絶縁膜にわたりドレイン電極が形成され
た薄膜トランジスタであって、該2つのコンタクト層そ
れぞれが、離隔された方向とは直交する方向において、
該チャネル保護膜及び該半導体層の端面を通って該ゲー
ト絶縁膜の上に達する構造に形成されており、そのこと
により上記目的が達成される。
【0010】また、本発明の薄膜トランジスタは、ゲー
ト絶縁膜を挟んで一方にゲート電極が形成され、他方に
半導体層が該ゲート電極と対向し、かつ離隔形成された
2つのコンタクト層で挟まれて形成されていると共に、
該半導体層の上にチャネル保護膜が形成され、更に一方
のコンタクト層の上を通る状態で該チャネル保護膜の端
部から半導体層にわたりソース電極が形成されていると
共に、他方のコンタクト層の上を通る状態で該チャネル
保護膜の端部から半導体層にわたりドレイン電極が形成
された薄膜トランジスタであって、該2つのコンタクト
層それぞれが、離隔方向とは直交する方向において、該
半導体層よりも長く形成されており、そのことにより上
記目的が達成される。
【0011】上述したコンタクト層としては、不純物イ
オンを注入することにより形成するか、或は予め不純物
を混入させた材料を使用して形成するようにしてもよ
い。
【0012】
【作用】本発明の薄膜トランジスタにあっては、2つの
コンタクト層それぞれが、離隔方向とは直交する方向に
おいて、半導体層の端面を覆って、又は半導体層よりも
長く形成されている。よって、コンタクト層により上記
方向における半導体層の端面が覆われた状態となる。こ
のとき、離隔方向とは直交する方向におけるコンタクト
層の長さを半導体層に対して、アライメントずれを吸収
できる寸法としておくと、半導体層が露出せず、エッチ
ング時に断線することがない。
【0013】また、コンタクト層により上記方向におけ
る半導体層の端面が覆われた状態となっているので、チ
ャネル領域を伝導するチャネル電流は、離隔方向側にあ
るチャネル端から流入・流出するだけでなく、離隔方向
とは直交する方向側にあるチャネル領域の側面からも流
入・流出できる。このため、チャネル電流の伝導経路の
最小距離がチャネル保護膜の大きさで決定されるチャネ
ル長よりも実質的に短くなり、また、チャネル電流が伝
導距離の短い経路を多く伝導する。よって、実効チャネ
ル長が短くなる。
【0014】したがって、断線が発生しない状態で薄膜
トランジスタの小型化が図れる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0016】(実施例1)図1(a)は本実施例の薄膜
トランジスタを示す平面図であり、図1(b)は図1
(a)のA−A′線による断面図である。この薄膜トラ
ンジスタは、絶縁性基板であるガラス基板101の上に
交差する状態に形成されたゲートバスライン102とソ
ースバスライン107のうち、ゲートバスライン102
から分枝されたゲート電極102aの上に形成されてい
る。ゲート電極102aは、その幅方向をA−A′線に
沿った方向としてある。
【0017】上記ゲート電極102aが形成された基板
101の上にはゲート絶縁膜103がほぼ全面に形成さ
れ、ゲート絶縁膜103の上にはゲート電極102aの
上方部分に半導体層104とチャネル保護膜105とが
この順に形成されている。チャネル保護膜105は、上
記A−A′線に沿った方向とは直交する方向における長
さ寸法を半導体層104と同一にしてあり、A−A′線
に沿った方向の幅寸法を、同じ方向における半導体層1
04の幅よりも短く形成され、その幅方向の両側に半導
体層104に対して断差が形成されている。
【0018】チャネル保護膜105の上には、上記幅方
向の一端側から半導体層104にわたりコンタクト層1
06aが形成され、他端側から半導体層104にわたり
コンタクト層106bが形成されている。コンタクト層
106a、106bは、上記A−A′線に沿った方向と
は直交する方向における長さ寸法を、半導体層104及
びチャネル保護膜105の長さよりも長く形成されてお
り、コンタクト層106a、106bそれぞれの両端部
はゲート絶縁膜103の上面に達した状態で存在する。
【0019】上記コンタクト層106aの上からゲート
絶縁膜103にわたりソース電極107aが形成され、
コンタクト層106bの上からゲート絶縁膜103にわ
たりドレイン電極108が形成されている。上記ソース
電極107aはソースバスライン107から分枝して形
成されている。
【0020】次に、上述した構成の薄膜トランジスタの
製造方法について、図2に基づいて説明する。
【0021】先ず、図2(a)に示すように、ガラス基
板101上に厚み300nmのTa膜を積層し、パター
ニングしてゲート電極102aを形成する。
【0022】次に、図2(b)に示すように、ゲート電
極102aが形成されたガラス基板101上に、スパッ
タリングやプラズマCVD法によりゲート絶縁膜103
となる厚み300nmのSiNx膜、半導体層104と
なる厚み30nmのアモルファスシリコン(a−Si)
膜、およびチャネル保護膜105となる厚み200nm
のSiNx膜を全面にわたってこの順に連続的に被着し
た後、エッチングによりチャネル保護膜105を図示の
ようなパターンに形成する。なお、ゲート絶縁膜103
を被着形成させる前に、ゲート電極13を陽極酸化して
絶縁膜を形成しても良い。
【0023】次に、図2(c)に示すように、プラズマ
CVD法によりコンタクト層106a、106bとなる
P(リン)をドープしたa−Si膜を50nmの厚みで
全面にわたって被着した後、半導体層104となるa−
Si膜およびコンタクト層106a、106bとなるa
−Si膜をエッチングして、半導体層104及びコンタ
クト層106a、106bを形成する。なお、上記半導
体層104やコンタクト層106a、106bに用いる
材料としては、微結晶状態のシリコン、或はポリシリコ
ン(p−Si)を用いてもよい。
【0024】次に、図2(d)に示すように、厚み20
0nmのMo膜を積層し、そのMo膜にエッチングを施
して分断されたソース電極107a及びドレイン電極1
08を形成する。
【0025】以上のようにして製造された薄膜トランジ
スタは、図1に示すように、2つのコンタクト層106
a、106bのそれぞれが、離隔方向とは直交する方向
において、半導体層104の端面を覆って形成されてい
る。このとき、離隔方向とは直交する方向におけるコン
タクト層106a、106bの長さを半導体層104に
対して、アライメントずれを吸収できる寸法としておく
と、半導体層104が露出せず、エッチング時に断線す
ることがない。
【0026】また、コンタクト層106a、106bに
より離隔方向とは直交する方向における半導体層104
の端面が覆われた状態となっているので、チャネル領域
を伝導するチャネル電流は、離隔方向側にあるチャネル
端から流入・流出するだけでなく、離隔方向とは直交す
る方向側にあるチャネル領域の側面からも流入・流出で
きる。このため、チャネル電流の伝導経路の最小距離
が、チャネル保護膜105のA−A′方向における幅寸
法はもちろん、チャネル保護膜105の大きさで決定さ
れるチャネル長よりも実質的に短くなり、また、チャネ
ル電流が伝導距離の短い経路を多く伝導する。よって、
実効チャネル長が短くなる。
【0027】したがって、本実施例の薄膜トランジスタ
は、断線が発生しない状態で小型化が図れる。
【0028】上記実施例ではコンタクト層106a、1
06bを、予めPをドープしたa−Siを使用して形成
するようにしているが、本発明はこれに限らず、a−S
i膜や、微結晶状態のシリコン膜、或はp−Si膜を形
成した後に、所定の箇所にイオン注入法により上述した
Pや、他のB(ボロン)等の不純物をドープしてコンタ
クト層106a、106bを形成してもよい。
【0029】上記実施例ではソース電極107a及びド
レイン電極108は、Moを使用したが、Ti、Al等
の金属を使用することができる。
【0030】本発明の薄膜トランジスタは、その構造及
びその製造方法についても、上記実施例のものに限られ
ないことは言うまでもない。
【0031】(実施例2)図3(a)は本発明の他の実
施例に係る薄膜トランジスタを示す平面図であり、図3
(b)は図3(a)のB−B′線による断面図を示す。
この薄膜トランジスタは、絶縁性基板であるガラス基板
201の上に交差する状態に形成されたゲートバスライ
ン202とソースバスライン207のうち、ゲートバス
ライン202から分枝されたゲート電極202aの上に
形成されている。ゲート電極202aは、その幅方向を
B−B′線に沿った方向としてある。
【0032】上記ゲート電極202aが形成された基板
201の上にはゲート絶縁膜203がほぼ全面に形成さ
れ、ゲート絶縁膜203の上にはゲート電極202aの
上方部分に半導体層204とチャネル保護膜205とが
この順に形成されている。チャネル保護膜205は、上
記B−B′線に沿った方向とは直交する方向における長
さ寸法を半導体層204と同一にしてあり、B−B′線
に沿った方向の幅を、同じ方向における半導体層204
の幅と同一に形成されている。
【0033】半導体層204の幅方向両側には、コンタ
クト層206aとコンタクト層206bとが形成されて
いる。コンタクト層206a、206bは、上記B−
B′線に沿った方向とは直交する方向において、半導体
層204の長さよりも長く形成されている。
【0034】上記B−B′線に沿った方向におけるチャ
ネル保護膜205の一端側からコンタクト層206aの
上を経てゲート絶縁膜203にわたる部分には、ソース
電極207aが形成され、B−B′線に沿った方向にお
けるチャネル保護膜205の他端側からコンタクト層2
06bの上を経てゲート絶縁膜203にわたる部分に
は、ドレイン電極208が形成されている。上記ソース
電極207aは、前記ソースバスライン207から分枝
して形成されている。
【0035】上述した構成の薄膜トランジスタの製造方
法について、図4に基づいて説明する。
【0036】まず、図4(a)に示すように、ガラス基
板201上にTa膜を300nmの厚みに積層し、パタ
ーニングしてゲート電極202aを形成する。
【0037】次に、図4(b)に示すように、スパッタ
リングやプラズマCVD法により、ゲート絶縁膜203
となる300nm厚みのSiNx膜、半導体層204と
なる30nm厚みのa−Si膜、及びチャネル保護膜2
05となる200nm厚みのSiNx膜を、この順に全
面にわたって連続的に積層する。続いて、エッチングに
よりチャネル保護膜205を図示のようなパターンに形
成する。なお、ゲート絶縁膜203を被着させる前にゲ
ート電極202aを陽極酸化し、その後にゲート絶縁膜
203を形成しても良い。ゲート絶縁膜203はSiN
x以外の絶縁膜を使用してもよい。また、半導体層20
4に使用する材料としては、微結晶状態のシリコン、ま
たはポリシリコン(p−Si)を用いてもよい。
【0038】次に、図4(c)に示すように、チャネル
保護膜205が上に形成されたa−Si膜に、例えばP
またはB等の不純物イオンを注入する。このとき、チャ
ネル保護膜205がマスクとして機能するため、半導体
層204の両側にコンタクト層206a、206bが形
成される。続いて、エッチングを行って、コンタクト層
206a、206bを図示のパターンに形成する。
【0039】次に、図4(d)に示すように、200n
m厚みのMo膜を積層し、上記Mo膜を図示のパターン
をしたソース電極207a及びドレイン電極208を形
成する。
【0040】以上のようにして製造された薄膜トランジ
スタは、図3に示すように、2つのコンタクト層206
a、206bのそれぞれが、離隔方向とは直交する方向
において、半導体層204よりも長く形成されている。
このとき、離隔方向とは直交する方向におけるコンタク
ト層206a、206bの長さを半導体層204に対し
て、アライメントずれを吸収できる寸法としておくと、
半導体層204が露出せず、エッチング時に断線するこ
とがない。
【0041】また、2つのコンタクト層206a、20
6bのそれぞれが、離隔方向とは直交する方向におい
て、半導体層204よりも長く形成されているので、チ
ャネル領域を伝導するチャネル電流は、離隔方向側にあ
るチャネル端から流入・流出するだけでなく、離隔方向
とは直交する方向側にあるチャネル領域の側面からも流
入・流出できる。このため、チャネル電流の伝導経路の
最小距離が、チャネル保護膜205のB−B′方向にお
ける幅寸法はもちろん、チャネル保護膜205の大きさ
で決定されるチャネル長よりも実質的に短くなり、また
チャネル電流が伝導距離の短い経路を多く伝導する。よ
って、実効チャネル長が短くなる。
【0042】したがって、本実施例の薄膜トランジスタ
にあっても、断線が発生しない状態で小型化が図れる。
【0043】上記実施例では予め形成されているa−S
i膜に、P(リン)またはB(ボロン)等の不純物イオ
ンを注入してコンタクト層206a、206bを形成し
ているが、本発明はこれに限らず、PまたはB等の不純
物を混入したa−Si、同様の微結晶状態のシリコン、
または同様のp−Siを使用してコンタクト層206
a、206bを形成してもよい。
【0044】上記実施例ではソース電極207a及びド
レイン電極208は、Moにより形成しているが、T
i、Al等の金属を使用してもよい。
【0045】また、本発明の薄膜トランジスタは、上述
した構造及び製造方法に限られないことはいうまでもな
い。
【0046】
【発明の効果】本発明の薄膜トランジスタは、2つのコ
ンタクト層それぞれが、離隔方向とは直交する方向にお
いて、半導体層の端面を覆って又は半導体層よりも長く
形成されているので、半導体層が露出せずエッチング時
に断線することがない。また、コンタクト層により上記
方向における半導体層の端面が覆われた状態となってい
るので、離隔方向とは直交する方向側にあるチャネル領
域の側面からも流入・流出できるため、チャネル電流の
伝導経路の最小距離がチャネル保護膜の大きさで決定さ
れるチャネル長よりも実質的に短くなり、また、チャネ
ル電流が伝導距離の短い経路を多く伝導することとな
り、実効チャネル長が短くなる。したがって、断線が発
生しない状態で小型化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本実施例の薄膜トランジスタを示す平
面図、(b)は(a)のA−A′線による断面図であ
る。
【図2】本実施例の薄膜トランジスタの製造方法を示す
工程図(断面図)である。
【図3】(a)は本発明の他の実施例の薄膜トランジス
タを示す平面図、(b)は(a)のB−B′線による断
面図である。
【図4】本発明の他の実施例の薄膜トランジスタの製造
方法を示す工程図(断面図)である。
【図5】(a)は従来の薄膜トランジスタを示す平面
図、(b)は(a)のC−C′線による断面図である。
【符号の説明】
101、201 ガラス基板 102、202 ゲートバスライン 102a、202a ゲート電極 103、203 ゲート絶縁膜 104、204 半導体層 105、205 チャネル保護膜 106a、106b コンタクト層 206a、206b コンタクト層 107、207 ソースバスライン 107a、207a ソース電極 108、208 ドレイン電極

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート絶縁膜を挟んで一方にゲート電極
    が形成され、他方に半導体層とチャネル保護膜とが、こ
    の順にかつ該ゲート電極と対向して形成され、該半導体
    層とソース電極との間及び該半導体層とドレイン電極と
    の間にコンタクト層が介在させてなる薄膜トランジスタ
    において、 該コンタクト層が、該半導体層の端面を覆って形成さ
    れ、該半導体層内でコンタクト層を介して流入、流出さ
    れる電流の伝導経路の最小距離が該チャネル保護膜の幅
    よりも小さく設定されている薄膜トランジスタ。
  2. 【請求項2】 ゲート絶縁膜を挟んで一方にゲート電極
    が形成され、他方に半導体層とチャネル保護膜とが、こ
    の順にかつ該ゲート電極と対向して形成され、該チャネ
    ル保護膜の上で離隔されると共にチャネル保護膜及び半
    導体層を覆って2つのコンタクト層が形成され、更に一
    方のコンタクト層からゲート絶縁膜にわたりソース電極
    が、他方のコンタクト層からゲート絶縁膜にわたりドレ
    イン電極が形成された薄膜トランジスタであって、 該2つのコンタクト層それぞれが、離隔された方向とは
    直交する方向において、該チャネル保護膜及び該半導体
    層の端面を通って該ゲート絶縁膜の上に達する構造に形
    成された薄膜トランジスタ。
  3. 【請求項3】 ゲート絶縁膜を挟んで一方にゲート電極
    が形成され、他方に半導体層が該ゲート電極と対向し、
    かつ離隔形成された2つのコンタクト層で挟まれて形成
    されていると共に、該半導体層の上にチャネル保護膜が
    形成され、更に一方のコンタクト層の上を通る状態で該
    チャネル保護膜の端部から半導体層にわたりソース電極
    が形成されていると共に、他方のコンタクト層の上を通
    る状態で該チャネル保護膜の端部から半導体層にわたり
    ドレイン電極が形成された薄膜トランジスタであって、 該2つのコンタクト層それぞれが、離隔方向とは直交す
    る方向において、該半導体層よりも長く形成された薄膜
    トランジスタ。
  4. 【請求項4】 前記コンタクト層が、不純物イオンを注
    入することにより形成されている請求項1、2又は3記
    載の薄膜トランジスタ。
  5. 【請求項5】 前記コンタクト層が、予め不純物を混入
    させた材料を使用して形成されている請求項1、2又は
    3記載の薄膜トランジスタ。
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