JPH0667795A - タッチ式入力装置の入力判定方法 - Google Patents
タッチ式入力装置の入力判定方法Info
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- JPH0667795A JPH0667795A JP22248692A JP22248692A JPH0667795A JP H0667795 A JPH0667795 A JP H0667795A JP 22248692 A JP22248692 A JP 22248692A JP 22248692 A JP22248692 A JP 22248692A JP H0667795 A JPH0667795 A JP H0667795A
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- input
- threshold value
- touch panel
- input signal
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 タッチ式入力装置の入力判定時の応答性の低
下及び誤判定を防止する。 【構成】 タッチ式入力装置は、電極を有する２枚の透
明フィルムにより構成され、複数のキー要素を持つタッ
チパネル１と、タッチパネル１の後方に配置され、タッ
チパネル１のキー枠やキー機能等を表示する表示部２
と、入力制御部３と、Ａ／Ｄ変換部４及び制御部５から
構成され、入力制御部３は、上記タッチパネル１のキー
要素について、上記制御部５からの指示により入力信号
を検出する閾値を設定できるようになっており、Ａ／Ｄ
変換部４は、タッチパネル１のキー要素からの入力信号
を、制御部５からの指示によりディジタル値に変換でき
るようになっている。そして、ディジタル値に変換され
た入力信号が時間とともに減少するときは、無効入力と
判定する。
下及び誤判定を防止する。 【構成】 タッチ式入力装置は、電極を有する２枚の透
明フィルムにより構成され、複数のキー要素を持つタッ
チパネル１と、タッチパネル１の後方に配置され、タッ
チパネル１のキー枠やキー機能等を表示する表示部２
と、入力制御部３と、Ａ／Ｄ変換部４及び制御部５から
構成され、入力制御部３は、上記タッチパネル１のキー
要素について、上記制御部５からの指示により入力信号
を検出する閾値を設定できるようになっており、Ａ／Ｄ
変換部４は、タッチパネル１のキー要素からの入力信号
を、制御部５からの指示によりディジタル値に変換でき
るようになっている。そして、ディジタル値に変換され
た入力信号が時間とともに減少するときは、無効入力と
判定する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、入力手段にタッチパネ
ルを用いたタッチ式入力装置の入力判定方法に関するも
のである。
ルを用いたタッチ式入力装置の入力判定方法に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】従来のタッチ式入力装置の入力判定方法
は、特開昭６１−２３７１２４号公報に提案されている
ように、マトリクス状に配列された数のキー要素を持つ
タッチパネルの、キー要素に対応した２組のメモリ配列
を設け、第１のメモリ配列にはキー要素の属性、第２の
メモリ配列にはキー要素の入力の有無を調査し、入力が
検出された回数を記入し、この入力回数があらかじめ設
定されている閾値を超えた場合に、該当するキー要素に
対応する第１のメモリ配列に記入されている属性を調査
し、属性が同一種類（つまり同一キーが所定の期間押さ
れたことになる）の場合に、有効な入力であると判定す
る方法がある。
は、特開昭６１−２３７１２４号公報に提案されている
ように、マトリクス状に配列された数のキー要素を持つ
タッチパネルの、キー要素に対応した２組のメモリ配列
を設け、第１のメモリ配列にはキー要素の属性、第２の
メモリ配列にはキー要素の入力の有無を調査し、入力が
検出された回数を記入し、この入力回数があらかじめ設
定されている閾値を超えた場合に、該当するキー要素に
対応する第１のメモリ配列に記入されている属性を調査
し、属性が同一種類（つまり同一キーが所定の期間押さ
れたことになる）の場合に、有効な入力であると判定す
る方法がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の入力判
定方法では、マトリクス状に配列された複数のキー要素
を持つタッチパネルの、どの場所が操作されたことによ
る入力なのかを調査するために、マトリクスの各電極毎
に電圧（ストローブ信号）を加えながら行っている。と
ころが、各電極に電圧を加えるたびに、タッチパネルの
静電容量と回路系のインピーダンスとにより遅延特性
（静電容量とインピーダンスの構成別により、微分波形
または積分波形になる）が発生し、閾値を超える信号が
入力されてしまって、タッチパネルの操作による入力で
はないにも拘わらず、正規の入力であると誤って判定さ
れてしまうという問題があった。しかも、この特性によ
り発生する信号が、どのキー要素に重畳されるのかを前
以て予測することは極めて困難であった。また、上記公
開公報には、ディスプレイの駆動に伴う静電的なノイズ
についても、ある頻度でランダムに発生すると明記され
ているが、今日のマイクロプロセッサを使用したシステ
ムにおいては、ある周期で規則性のあるノイズが、連続
的に発生する可能性が極めて高い。したがって、このよ
うなノイズも上記遅延特性と同様に、閾値を超える信号
が入力されてしまって、正規の入力であると誤って判定
されてしまうという問題があった。
定方法では、マトリクス状に配列された複数のキー要素
を持つタッチパネルの、どの場所が操作されたことによ
る入力なのかを調査するために、マトリクスの各電極毎
に電圧（ストローブ信号）を加えながら行っている。と
ころが、各電極に電圧を加えるたびに、タッチパネルの
静電容量と回路系のインピーダンスとにより遅延特性
（静電容量とインピーダンスの構成別により、微分波形
または積分波形になる）が発生し、閾値を超える信号が
入力されてしまって、タッチパネルの操作による入力で
はないにも拘わらず、正規の入力であると誤って判定さ
れてしまうという問題があった。しかも、この特性によ
り発生する信号が、どのキー要素に重畳されるのかを前
以て予測することは極めて困難であった。また、上記公
開公報には、ディスプレイの駆動に伴う静電的なノイズ
についても、ある頻度でランダムに発生すると明記され
ているが、今日のマイクロプロセッサを使用したシステ
ムにおいては、ある周期で規則性のあるノイズが、連続
的に発生する可能性が極めて高い。したがって、このよ
うなノイズも上記遅延特性と同様に、閾値を超える信号
が入力されてしまって、正規の入力であると誤って判定
されてしまうという問題があった。
【０００４】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたものであって、あらかじめ実際にタッチパネ
ルを操作した場合の入力状況から、それぞれの適正な閾
値を設定し、この閾値をもとに入力を判断するようにし
ているので、タッチパネルのの過渡現象（物理特性，遅
延特性）による信号、表示部の駆動に伴うランダムある
いは規則性のあるノイズによる信号を排除し、入力信号
を適確に判定することができる。しかもタッチパネルが
操作されている間、有効な入力信号を新たな閾値を設定
する基準とするようにしているので、常に閾値設定の最
適化を行うことができ、誤判定を排除できることはもち
ろん、従来のように調査回数（読み込み回数）を増やし
て入力状態を判定するような場合にありがちな、操作性
（応答性）の低下を防止することができるタッチ式入力
装置の入力判定方法を提供することを目的とする。
になされたものであって、あらかじめ実際にタッチパネ
ルを操作した場合の入力状況から、それぞれの適正な閾
値を設定し、この閾値をもとに入力を判断するようにし
ているので、タッチパネルのの過渡現象（物理特性，遅
延特性）による信号、表示部の駆動に伴うランダムある
いは規則性のあるノイズによる信号を排除し、入力信号
を適確に判定することができる。しかもタッチパネルが
操作されている間、有効な入力信号を新たな閾値を設定
する基準とするようにしているので、常に閾値設定の最
適化を行うことができ、誤判定を排除できることはもち
ろん、従来のように調査回数（読み込み回数）を増やし
て入力状態を判定するような場合にありがちな、操作性
（応答性）の低下を防止することができるタッチ式入力
装置の入力判定方法を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
この発明は、入力手段として、電極を有する２枚のフィ
ルムにより構成されたタッチパネルを備えた、タッチ式
入力装置の入力判定方法において、上記入力装置に、入
力信号をアナログ値からディジタル値に変換するＡ／Ｄ
変換器と、上記入力信号のレベルの閾値を記憶する閾値
記憶手段と、上記入力信号のレベルを検出するレベル検
出手段と、上記レベル検出手段によって検出された入力
信号のレベルと、上記閾値記憶手段に記憶された閾値を
比較するレベル比較手段とを設け、上記レベル比較手段
によって、上記レベル検出手段によって検出された上記
タッチパネルからの入力信号のレベルが、上記閾値記憶
手段に記憶された所定の閾値を超えたと判定されたとき
は、上記Ａ／Ｄ変換器により所定の時間間隔で入力信号
のアナログ値をディジタル値に変換し、ディジタル値に
変換された入力信号が時間とともに減少するときには、
タッチパネルを押したことによる入力信号ではなく、タ
ッチパネルに電源を加えたときに発生する過渡現象によ
る信号として、無効入力と判定するようにしたことを特
徴とする。
この発明は、入力手段として、電極を有する２枚のフィ
ルムにより構成されたタッチパネルを備えた、タッチ式
入力装置の入力判定方法において、上記入力装置に、入
力信号をアナログ値からディジタル値に変換するＡ／Ｄ
変換器と、上記入力信号のレベルの閾値を記憶する閾値
記憶手段と、上記入力信号のレベルを検出するレベル検
出手段と、上記レベル検出手段によって検出された入力
信号のレベルと、上記閾値記憶手段に記憶された閾値を
比較するレベル比較手段とを設け、上記レベル比較手段
によって、上記レベル検出手段によって検出された上記
タッチパネルからの入力信号のレベルが、上記閾値記憶
手段に記憶された所定の閾値を超えたと判定されたとき
は、上記Ａ／Ｄ変換器により所定の時間間隔で入力信号
のアナログ値をディジタル値に変換し、ディジタル値に
変換された入力信号が時間とともに減少するときには、
タッチパネルを押したことによる入力信号ではなく、タ
ッチパネルに電源を加えたときに発生する過渡現象によ
る信号として、無効入力と判定するようにしたことを特
徴とする。
【０００６】また、上記入力装置に、上記レベル比較手
段により上記タッチパネルからの入力信号のレベルが上
記所定の閾値を超えていると判定される期間と下回って
いる判定される期間とを計測する計測手段を設け、上記
計測手段によって計測された上記閾値を超えている期間
が第１の所定時間以上で、且つ上記閾値を下回っている
期間が第２の所定時間未満である場合は、入力信号が有
効入力と判定し、この条件以外の場合には無効入力と判
定するようにしたことを特徴とする。
段により上記タッチパネルからの入力信号のレベルが上
記所定の閾値を超えていると判定される期間と下回って
いる判定される期間とを計測する計測手段を設け、上記
計測手段によって計測された上記閾値を超えている期間
が第１の所定時間以上で、且つ上記閾値を下回っている
期間が第２の所定時間未満である場合は、入力信号が有
効入力と判定し、この条件以外の場合には無効入力と判
定するようにしたことを特徴とする。
【０００７】そして、上記所定の閾値は、あらかじめタ
ッチパネルを数秒間押し続けたときの入力信号を、上記
Ａ／Ｄ変換器によりＡ／Ｄ変換して得られたディジタル
値よりも低い値に設定するようにしたことを特徴とす
る。
ッチパネルを数秒間押し続けたときの入力信号を、上記
Ａ／Ｄ変換器によりＡ／Ｄ変換して得られたディジタル
値よりも低い値に設定するようにしたことを特徴とす
る。
【０００８】さらに、上記所定の時間間隔は、上記２枚
のフィルムによりコンデンサが形成されるタッチパネル
の静電容量と回路系のインピーダンスとにより発生する
遅延時間（時定数）よりも、１０倍以上速い時間間隔に
設定するようにしたことを特徴とする。
のフィルムによりコンデンサが形成されるタッチパネル
の静電容量と回路系のインピーダンスとにより発生する
遅延時間（時定数）よりも、１０倍以上速い時間間隔に
設定するようにしたことを特徴とする。
【０００９】また、あらかじめタッチパネルを押したと
きの入力信号のレベルが、上記請求項３に記載の閾値を
超えている期間と下回っている期間との計測を数回繰返
し、得られたそれぞれの計測値の平均値よりも、上記第
１の所定期間については短い時間に設定し、上記第２の
所定期間については長い時間に設定するようにしたこと
を特徴とする。
きの入力信号のレベルが、上記請求項３に記載の閾値を
超えている期間と下回っている期間との計測を数回繰返
し、得られたそれぞれの計測値の平均値よりも、上記第
１の所定期間については短い時間に設定し、上記第２の
所定期間については長い時間に設定するようにしたこと
を特徴とする。
【００１０】さらに、入力判定の基準となる上記所定の
閾値により、入力信号が有効入力であると判定された場
合に、この入力信号を新たな閾値を設定するための基準
信号とするようにしたことを特徴とする。
閾値により、入力信号が有効入力であると判定された場
合に、この入力信号を新たな閾値を設定するための基準
信号とするようにしたことを特徴とする。
【００１１】
【作用】上記構成において、タッチパネルからの入力信
号のレベルが閾値を超えたときに、Ａ／Ｄ変換器により
入力信号がディジタル値に変換される。このディジタル
値が時間とともに減少するときには、タッチパネルに電
源を加えた場合に発生する過渡現象（物理特性）による
信号として、無効入力と判定される。また、タッチパネ
ルを操作した場合の入力信号は、あらかじめタッチパネ
ルを操作したときの入力信号状況の調査結果と比較し
て、有効入力および無効入力を判定される。
号のレベルが閾値を超えたときに、Ａ／Ｄ変換器により
入力信号がディジタル値に変換される。このディジタル
値が時間とともに減少するときには、タッチパネルに電
源を加えた場合に発生する過渡現象（物理特性）による
信号として、無効入力と判定される。また、タッチパネ
ルを操作した場合の入力信号は、あらかじめタッチパネ
ルを操作したときの入力信号状況の調査結果と比較し
て、有効入力および無効入力を判定される。
【００１２】
【実施例】図１は、本発明のタッチ式入力装置の入力判
定方法の一実施例を示す構成図である。図１において、
タッチ式入力装置は、電極を有する２枚の透明フィルム
により構成され、複数のキー要素を持つタッチパネル１
と、前記タッチパネル１の後方に配設され、タッチパネ
ル１のキー枠やキー機能等を表示する表示部２と、入力
制御部３と、Ａ／Ｄ変換部４及び制御部５から構成され
ている。上記入力制御部３は、入力信号のレベルの閾値
を記憶する閾値記憶部（図示せず）と、入力信号のレベ
ルを検出するレベル検出部（図示せず）と、前記レベル
検出部が検出した入力信号のレベルを上記閾値記憶部が
記憶している閾値と比較するレベル比較部（図示せず）
とを備え、上記制御部５からの指示により上記レベル検
出部により入力信号のレベルを検出すると共に、上記タ
ッチパネル１のキー要素について、閾値を上記閾値記憶
部に記憶・設定させるようになっている。そして、上記
Ａ／Ｄ変換部４は、上記レベル比較部によってタッチパ
ネル１のキー要素からの入力信号のレベルが上記閾値記
憶部に記憶されている閾値を超えたときは、上記制御部
５からの指示により入力信号をディジタル値に変換でき
るようになっている。また、上記表示部２は、上記入力
装置の制御内容、操作方法、等の各種情報を、制御部５
からの指示により表示できるようになっている。
定方法の一実施例を示す構成図である。図１において、
タッチ式入力装置は、電極を有する２枚の透明フィルム
により構成され、複数のキー要素を持つタッチパネル１
と、前記タッチパネル１の後方に配設され、タッチパネ
ル１のキー枠やキー機能等を表示する表示部２と、入力
制御部３と、Ａ／Ｄ変換部４及び制御部５から構成され
ている。上記入力制御部３は、入力信号のレベルの閾値
を記憶する閾値記憶部（図示せず）と、入力信号のレベ
ルを検出するレベル検出部（図示せず）と、前記レベル
検出部が検出した入力信号のレベルを上記閾値記憶部が
記憶している閾値と比較するレベル比較部（図示せず）
とを備え、上記制御部５からの指示により上記レベル検
出部により入力信号のレベルを検出すると共に、上記タ
ッチパネル１のキー要素について、閾値を上記閾値記憶
部に記憶・設定させるようになっている。そして、上記
Ａ／Ｄ変換部４は、上記レベル比較部によってタッチパ
ネル１のキー要素からの入力信号のレベルが上記閾値記
憶部に記憶されている閾値を超えたときは、上記制御部
５からの指示により入力信号をディジタル値に変換でき
るようになっている。また、上記表示部２は、上記入力
装置の制御内容、操作方法、等の各種情報を、制御部５
からの指示により表示できるようになっている。
【００１３】図２は、上記図１に示した構成図における
タッチパネルの入力の概念を示す原理図である。尚、破
線枠で示される部分は、タッチパネル１を等価的に表し
たものである。図３は、上記図２に示した原理図におけ
るタッチパネルの物理特性を示す過渡現象図である。ま
ず、タッチパネル１の物理特性について説明する。タッ
チパネル１は、誘電材料たとえばポリエステル等をフィ
ルムシート状にしたものに、信号を取り出すための電極
を設け、このフィルムシートを２枚、電極同志が接触し
ないように、絶縁材料でできた微少なスペーサを支持台
として介在させて張り合わせた構造になっている。つま
り、タッチパネル１は、誘電体にポリエステルおよび空
気を使用したコンデンサとして等価的に表すことができ
る。このような物理的構造のため、図２においてスイッ
チＳを閉じ、回路に電源Ｅを加えた場合、タッチパネル
１および抵抗Ｒからなる直列回路により、抵抗Ｒに発生
する電圧特性Ｖは、 Ｖ＝Ｅ・ε-t/CR （Ｃ：タッチパネル１の容量） の式で表され、図３に示すような微分波形となる。
タッチパネルの入力の概念を示す原理図である。尚、破
線枠で示される部分は、タッチパネル１を等価的に表し
たものである。図３は、上記図２に示した原理図におけ
るタッチパネルの物理特性を示す過渡現象図である。ま
ず、タッチパネル１の物理特性について説明する。タッ
チパネル１は、誘電材料たとえばポリエステル等をフィ
ルムシート状にしたものに、信号を取り出すための電極
を設け、このフィルムシートを２枚、電極同志が接触し
ないように、絶縁材料でできた微少なスペーサを支持台
として介在させて張り合わせた構造になっている。つま
り、タッチパネル１は、誘電体にポリエステルおよび空
気を使用したコンデンサとして等価的に表すことができ
る。このような物理的構造のため、図２においてスイッ
チＳを閉じ、回路に電源Ｅを加えた場合、タッチパネル
１および抵抗Ｒからなる直列回路により、抵抗Ｒに発生
する電圧特性Ｖは、 Ｖ＝Ｅ・ε-t/CR （Ｃ：タッチパネル１の容量） の式で表され、図３に示すような微分波形となる。
【００１４】図４は、タッチパネルを操作した場合の入
力状況を示す入力特性図である。図５は、表示部の駆動
に伴うノイズの発生状況を示すノイズ特性図である。上
記図４及び図５の説明に先立ち、有効な入力の判断基準
となる閾値の設定について説明する。まず、タッチ式入
力装置の表示部２には“○の印の部分を押し続けてくだ
さい”の指示が表示されるとともに、入力制御部３の閾
値記憶部に初期的に記憶・設定されている閾値によりタ
ッチパネル１の入力信号が監視される。タッチパネル１
の指定された部分が押され、上記レベル比較部により入
力信号のレベルが閾値を超えたときに、制御部５はＡ／
Ｄ変換部４に変換開始を指示する。Ａ／Ｄ変換部４によ
りディジタル値に変換された入力信号は制御部５に記憶
され、ディジタル値の変化が安定するまでＡ／Ｄ変換部
４により変換が続けられる。ディジタル値が安定する
と、制御部５は記憶しているディジタル値の９０％を、
新しい閾値ＶＴＨとして入力制御部３に記憶・設定する
とともに、Ａ／Ｄ変換部４に変換終了を指示し、表示部
２に“閾値を設定しました 指を離してください”の表
示を指示する。閾値の設定が完了すると、表示部２には
“●の印の部分を押してください”の指示が表示され
る。タッチパネル１の指定された部分が押され、入力信
号のレベルが入力制御部３に新たに設定された閾値ＶＴ
Ｈを超えた場合に、計測部に計測を開始させて、この閾
値ＶＴＨを超えている期間と下回っている期間がそれぞ
れ計測され、制御部５に記憶される。引き続きこの操作
を数回繰り返えす。制御部５は、計測された時間の平均
を取り、閾値ＶＴＨを超えている期間については、その
平均値の９０％を閾値ｔＨ、閾値ＶＴＨを下回っている
期間については、その平均値の１１０％を閾値ｔＬとし
て記憶するとともに、表示部２に“計測が完了しまし
た”の表示を指示する。
力状況を示す入力特性図である。図５は、表示部の駆動
に伴うノイズの発生状況を示すノイズ特性図である。上
記図４及び図５の説明に先立ち、有効な入力の判断基準
となる閾値の設定について説明する。まず、タッチ式入
力装置の表示部２には“○の印の部分を押し続けてくだ
さい”の指示が表示されるとともに、入力制御部３の閾
値記憶部に初期的に記憶・設定されている閾値によりタ
ッチパネル１の入力信号が監視される。タッチパネル１
の指定された部分が押され、上記レベル比較部により入
力信号のレベルが閾値を超えたときに、制御部５はＡ／
Ｄ変換部４に変換開始を指示する。Ａ／Ｄ変換部４によ
りディジタル値に変換された入力信号は制御部５に記憶
され、ディジタル値の変化が安定するまでＡ／Ｄ変換部
４により変換が続けられる。ディジタル値が安定する
と、制御部５は記憶しているディジタル値の９０％を、
新しい閾値ＶＴＨとして入力制御部３に記憶・設定する
とともに、Ａ／Ｄ変換部４に変換終了を指示し、表示部
２に“閾値を設定しました 指を離してください”の表
示を指示する。閾値の設定が完了すると、表示部２には
“●の印の部分を押してください”の指示が表示され
る。タッチパネル１の指定された部分が押され、入力信
号のレベルが入力制御部３に新たに設定された閾値ＶＴ
Ｈを超えた場合に、計測部に計測を開始させて、この閾
値ＶＴＨを超えている期間と下回っている期間がそれぞ
れ計測され、制御部５に記憶される。引き続きこの操作
を数回繰り返えす。制御部５は、計測された時間の平均
を取り、閾値ＶＴＨを超えている期間については、その
平均値の９０％を閾値ｔＨ、閾値ＶＴＨを下回っている
期間については、その平均値の１１０％を閾値ｔＬとし
て記憶するとともに、表示部２に“計測が完了しまし
た”の表示を指示する。
【００１５】つぎに、上記の方法で記憶・設定された閾
値をもって、タッチパネル１が実際に操作された場合
に、判定がどのようになされるのかについて図４をもと
に説明する。制御部５は、タッチパネル１の各キー要素
について入力状態の調査を行うために、入力制御部３を
介して各キー要素毎に電圧（以下ストローブ信号とい
う）を加える。入力制御部３は設定されている閾値ＶＴ
Ｈで、タッチパネル１からの入力信号のレベルを監視す
る。入力信号のレベルが閾値ＶＴＨを超えなかった場合
は、入力が無かったと判断し、ひきつづきつぎのキー要
素についてストローブ信号を加える。この時点で閾値Ｖ
ＴＨに満たない信号、たとえば不安定な信号やノイズを
排除することができる。入力信号のレベルが閾値ＶＴＨ
を超えた場合は、入力が有ったと判断し、制御部５は入
力制御部３からの入力有り信号を受けて、Ａ／Ｄ変換部
４に変換開始を指示する。Ａ／Ｄ変換部４はタッチパネ
ル１からの入力信号をＡ／Ｄ変換すると、変換データ
（ディジタル値）を制御部５に送る。制御部５は変換デ
ータを記憶するとともに、タッチパネル１の容量分Ｃと
回路系のインピーダンス分より求められる時定数をもと
に、この時間の約１０倍程度速い時間間隔でＡ／Ｄ変換
部４に変換を指示するようにしている。所定の時間間隔
でディジタル値に変換された入力信号レベルが、時間と
ともに減少傾向にある場合は、図２に示すようにタッチ
パネル１のキー要素にストローブ信号を加えたときに発
生する、過渡現象による微分波形が入力されたものであ
り無効入力と判定する。入力制御部３では、設定されて
いる閾値ＶＴＨでタッチパネル１からの入力信号レベル
の監視が続けられる。制御部５は、入力信号のレベルが
閾値を超えている場合と下回っている場合との期間を、
この入力制御部３からの信号を計時信号（閾値ＶＴＨを
超えた場合は、Ｈ期間計時開始信号およびＬ期間計時終
了信号、下回った場合は、Ｈ期間計時終了信号およびＬ
期間計時開始信号）として使用し、計時した結果と制御
部５に格納されているそれぞれの閾値を比較する。Ｈ期
間については閾値ｔＨ以上（Ｈ≧ｔＨ）、かつＬ期間に
ついては閾値ｔＬ未満（Ｌ＜ｔＬ）を満足している場合
に有効入力であると判定し、それ以外の場合については
無効入力であると判定する。
値をもって、タッチパネル１が実際に操作された場合
に、判定がどのようになされるのかについて図４をもと
に説明する。制御部５は、タッチパネル１の各キー要素
について入力状態の調査を行うために、入力制御部３を
介して各キー要素毎に電圧（以下ストローブ信号とい
う）を加える。入力制御部３は設定されている閾値ＶＴ
Ｈで、タッチパネル１からの入力信号のレベルを監視す
る。入力信号のレベルが閾値ＶＴＨを超えなかった場合
は、入力が無かったと判断し、ひきつづきつぎのキー要
素についてストローブ信号を加える。この時点で閾値Ｖ
ＴＨに満たない信号、たとえば不安定な信号やノイズを
排除することができる。入力信号のレベルが閾値ＶＴＨ
を超えた場合は、入力が有ったと判断し、制御部５は入
力制御部３からの入力有り信号を受けて、Ａ／Ｄ変換部
４に変換開始を指示する。Ａ／Ｄ変換部４はタッチパネ
ル１からの入力信号をＡ／Ｄ変換すると、変換データ
（ディジタル値）を制御部５に送る。制御部５は変換デ
ータを記憶するとともに、タッチパネル１の容量分Ｃと
回路系のインピーダンス分より求められる時定数をもと
に、この時間の約１０倍程度速い時間間隔でＡ／Ｄ変換
部４に変換を指示するようにしている。所定の時間間隔
でディジタル値に変換された入力信号レベルが、時間と
ともに減少傾向にある場合は、図２に示すようにタッチ
パネル１のキー要素にストローブ信号を加えたときに発
生する、過渡現象による微分波形が入力されたものであ
り無効入力と判定する。入力制御部３では、設定されて
いる閾値ＶＴＨでタッチパネル１からの入力信号レベル
の監視が続けられる。制御部５は、入力信号のレベルが
閾値を超えている場合と下回っている場合との期間を、
この入力制御部３からの信号を計時信号（閾値ＶＴＨを
超えた場合は、Ｈ期間計時開始信号およびＬ期間計時終
了信号、下回った場合は、Ｈ期間計時終了信号およびＬ
期間計時開始信号）として使用し、計時した結果と制御
部５に格納されているそれぞれの閾値を比較する。Ｈ期
間については閾値ｔＨ以上（Ｈ≧ｔＨ）、かつＬ期間に
ついては閾値ｔＬ未満（Ｌ＜ｔＬ）を満足している場合
に有効入力であると判定し、それ以外の場合については
無効入力であると判定する。
【００１６】以上のように、本実施例では表示部の前面
に配置される透視性のあるタッチパネルについて、入力
判定方法を説明したものであるが、同様な物理的構造を
持つ入力手段、たとえばメンブレンスイッチ（複数のキ
ー要素がマトリクス状に配列され、弾力性フィルムに装
着された導体と、ベースとなる硬質フィルムに装着され
た導体が、押されることにより接触する構造で、押され
る部分にキーの属性が印刷されたものが一般的である）
や、アナログ式タッチパネル（抵抗値を有する材料を蒸
着させたフィルム２枚を９０°ずらし、絶縁材料ででき
た微細なスペーサを支持台として介在させて張り合わせ
た構造で、押された部分の情報をアナログ量で読み出す
ことができる）についても、本発明の入力判定方法を適
用することができる。しかも従来のメカニカルキー（ス
イッチ）についても、図３に示す過渡現象が発生しない
だけで、本発明の入力判定方法を適用できることは言う
までもない。
に配置される透視性のあるタッチパネルについて、入力
判定方法を説明したものであるが、同様な物理的構造を
持つ入力手段、たとえばメンブレンスイッチ（複数のキ
ー要素がマトリクス状に配列され、弾力性フィルムに装
着された導体と、ベースとなる硬質フィルムに装着され
た導体が、押されることにより接触する構造で、押され
る部分にキーの属性が印刷されたものが一般的である）
や、アナログ式タッチパネル（抵抗値を有する材料を蒸
着させたフィルム２枚を９０°ずらし、絶縁材料ででき
た微細なスペーサを支持台として介在させて張り合わせ
た構造で、押された部分の情報をアナログ量で読み出す
ことができる）についても、本発明の入力判定方法を適
用することができる。しかも従来のメカニカルキー（ス
イッチ）についても、図３に示す過渡現象が発生しない
だけで、本発明の入力判定方法を適用できることは言う
までもない。
【００１７】
【発明の効果】本発明のタッチ式入力装置の入力判定方
法は以上のように構成されたものであるので、あらかじ
め実際にタッチパネルを操作した場合の入力状況から、
それぞれの適正な閾値を設定し、この閾値をもとに入力
を判断するようにしているので、タッチパネルの物理特
性による信号、ランダムあるいは規則性のあるノイズに
よる信号を排除し、入力信号を適確に判定できる。しか
もタッチパネルが操作されている間、有効な入力信号を
新たな閾値を設定する基準とするようにしているので、
常に閾値設定の最適化を行うことができ、誤判定を排除
できることはもちろん、従来のように調査回数（読み込
み回数）を増やして入力状態を判定するような場合にあ
りがちな、操作性（応答性）の低下を防止することがで
きる。
法は以上のように構成されたものであるので、あらかじ
め実際にタッチパネルを操作した場合の入力状況から、
それぞれの適正な閾値を設定し、この閾値をもとに入力
を判断するようにしているので、タッチパネルの物理特
性による信号、ランダムあるいは規則性のあるノイズに
よる信号を排除し、入力信号を適確に判定できる。しか
もタッチパネルが操作されている間、有効な入力信号を
新たな閾値を設定する基準とするようにしているので、
常に閾値設定の最適化を行うことができ、誤判定を排除
できることはもちろん、従来のように調査回数（読み込
み回数）を増やして入力状態を判定するような場合にあ
りがちな、操作性（応答性）の低下を防止することがで
きる。
【図１】図１は、本発明のタッチ式入力装置の入力判定
方法の一実施例を示す構成図である。
方法の一実施例を示す構成図である。
【図２】図２は、図１に示す構成図におけるタッチパネ
ルの入力の概念を示す原理図である。
ルの入力の概念を示す原理図である。
【図３】図３は、図２に示す原理図におけるタッチパネ
ルの物理特性を示す過渡現象図である。
ルの物理特性を示す過渡現象図である。
【図４】図４は、タッチパネルを操作した場合の入力状
況を示す入力特性図である。
況を示す入力特性図である。
【図５】図５は、ディスプレイ等の駆動に伴う外来ノイ
ズの発生状況を示すノイズ特性図である。
ズの発生状況を示すノイズ特性図である。
１…タッチパネル ２…表示部 ３…入力制御部 ４…Ａ／Ｄ変換部 ５…制御部
Claims (6)
- 【請求項１】 入力手段として、電極を有する２枚のフ
ィルムにより構成されたタッチパネルを備えた、タッチ
式入力装置の入力判定方法において、 上記入力装置に、入力信号をアナログ値からディジタル
値に変換するＡ／Ｄ変換器と、 上記入力信号のレベルの閾値を記憶する閾値記憶手段
と、 上記入力信号のレベルを検出するレベル検出手段と、 上記レベル検出手段によって検出された入力信号のレベ
ルと上記閾値記憶手段に記憶された閾値を比較するレベ
ル比較手段とを設け、 上記レベル比較手段によって、上記レベル検出手段によ
って検出された上記タッチパネルからの入力信号のレベ
ルが、上記閾値記憶手段に記憶された所定の閾値を超え
たと判定されたときは、上記Ａ／Ｄ変換器により所定の
時間間隔で入力信号のアナログ値をディジタル値に変換
し、ディジタル値に変換された入力信号が時間とともに
減少するときには、タッチパネルを押したことによる入
力信号ではなく、タッチパネルに電源を加えたときに発
生する過渡現象による信号として、無効入力と判定する
ようにしたことを特徴とするタッチ式入力装置の入力判
定方法。 - 【請求項２】 上記入力装置に、上記レベル比較手段に
より上記タッチパネルからの入力信号のレベルが上記所
定の閾値を超えていると判定される期間と下回っている
判定される期間とを計測する計測手段を設け、 上記計測手段によって計測された上記閾値を超えている
期間が第１の所定時間以上で、且つ上記閾値を下回って
いる期間が第２の所定時間未満である場合は、入力信号
が有効入力と判定し、この条件以外の場合には無効入力
と判定するようにしたことを特徴とする請求項１項記載
のタッチ式入力装置の入力判定方法。 - 【請求項３】 上記所定の閾値は、あらかじめタッチパ
ネルを数秒間押し続けたときの入力信号を、上記Ａ／Ｄ
変換器によりＡ／Ｄ変換して得られたディジタル値より
も低い値に設定するようにしたことを特徴とする請求項
１記載のタッチ式入力装置の入力判定方法。 - 【請求項４】 上記所定の時間間隔は、上記２枚のフィ
ルムによりコンデンサが形成されるタッチパネルの静電
容量と回路系のインピーダンスとにより発生する遅延時
間（時定数）よりも、１０倍以上速い時間間隔に設定す
るようにしたことを特徴とする請求項１記載のタッチ式
入力装置の入力判定方法。 - 【請求項５】 あらかじめタッチパネルを押したときの
入力信号のレベルが、上記請求項３に記載の閾値を超え
ている期間と下回っている期間との計測を数回繰返し、
得られたそれぞれの計測値の平均値よりも、上記第１の
所定期間については短い時間に設定し、上記第２の所定
期間については長い時間に設定するようにしたことを特
徴とする請求項２及び３記載のタッチ式入力装置の入力
判定方法。 - 【請求項６】 入力判定の基準となる上記所定の閾値に
より、入力信号が有効入力であると判定された場合に、
この入力信号を新たな閾値を設定するための基準信号と
するようにしたことを特徴とする請求項１及び２記載の
タッチ式入力装置の入力判定方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22248692A JPH0667795A (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | タッチ式入力装置の入力判定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22248692A JPH0667795A (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | タッチ式入力装置の入力判定方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0667795A true JPH0667795A (ja) | 1994-03-11 |
Family
ID=16783188
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22248692A Pending JPH0667795A (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | タッチ式入力装置の入力判定方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0667795A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007329866A (ja) * | 2006-06-09 | 2007-12-20 | Tokai Rika Co Ltd | 閾値校正装置 |
| JP2008052573A (ja) * | 2006-08-25 | 2008-03-06 | Kyocera Corp | 携帯電子機器 |
| JP2015092255A (ja) * | 2009-12-18 | 2015-05-14 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 表示装置 |
| CN112068727A (zh) * | 2019-06-10 | 2020-12-11 | 阿尔派株式会社 | 按下操作检测装置及按下操作检测方法 |
-
1992
- 1992-08-21 JP JP22248692A patent/JPH0667795A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007329866A (ja) * | 2006-06-09 | 2007-12-20 | Tokai Rika Co Ltd | 閾値校正装置 |
| JP2008052573A (ja) * | 2006-08-25 | 2008-03-06 | Kyocera Corp | 携帯電子機器 |
| JP2015092255A (ja) * | 2009-12-18 | 2015-05-14 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 表示装置 |
| US9251748B2 (en) | 2009-12-18 | 2016-02-02 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Method for driving liquid crystal display device |
| US9898979B2 (en) | 2009-12-18 | 2018-02-20 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Method for driving liquid crystal display device |
| US11170726B2 (en) | 2009-12-18 | 2021-11-09 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Method for driving liquid crystal display device |
| CN112068727A (zh) * | 2019-06-10 | 2020-12-11 | 阿尔派株式会社 | 按下操作检测装置及按下操作检测方法 |
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