JPH0667156U - 車両用表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スクリーン表示を採用して計器類以外の表示
を行うようにしても、表示装置としてスペースを広くと
らず、しかも操作性の悪化を防止する。 【構成】 液晶板１に速度計表示を行うとともに、投影
器５により液晶板１に計器類表示以外の例えば車両走行
誘導システムにおける地図情報などをスクリーン表示す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、スクリーン上に表示情報を写し出す投影器を備えた車両用表示装 置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

スクリーン上に表示情報を写し出す表示装置としては、例えば特開昭５８−１ ８１０３６及び特開昭５８−１２９３１２号公報に記載されたものがある。これ ら公報記載の表示装置は、車両の走行地域の道路地図や走行経路，現在位置など の走行情報を表示する車両走行誘導システムに使用するもので、投影器により、 フィルムに記録された車両の走行地域を示す地図情報をスクリーンに投影し、こ のスクリーンの裏側に配置したＬＣＤパネルやＣＲＴなどの薄型の表示部材によ り、車両の走行経路を前記地図情報に重ねて表示する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような従来の表示装置は、表示部材としてＬＣＤパネルや ＣＲＴなどが使用されてはいたが、いずれにしても車両走行誘導システムのよう に運転者のサポート的な表示しか行わず、これを速度計などの計器類表示とは別 に設けることになるから、計器類表示を含めて表示装置全体としてスペースを広 くとってしまうという問題がある。また、この表示装置は運転者のサポート的な 表示のために、運転者の正面には配置できず、操作性が悪いという問題もある。 そこで、この考案は、表示装置としてスペースを広くとらず、しかも操作性の 悪化を防止することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するために、この考案は、電圧印加により第１の表示情報を表 示可能な白濁の液晶板と、この液晶板の裏面から第２の表示情報を投影する投影 器とを備える構成としてある。

【０００５】

【作用】

このような構成の車両用表示装置によれば、液晶板には、電圧印加により第１ の表示情報が表示され、また液晶板には、裏面から第２の表示情報が投影器によ り写し出される。

【０００６】

【実施例】

以下、この考案の実施例を図面に基づき説明する。

【０００７】 図１は、この考案の一実施例を示す車両用表示装置の側面図である。車両の運 転席前方の、通常速度計や回転計などの計器類が設置される場所に、半透明のい わゆる白濁状態の液晶板１が設けられている。液晶板１は、通常は電圧印加によ り図２に示すように車両の速度をパターン表示する速度計などの第１の表示情報 である計器類表示を行う。液晶板１の後方には、速度計表示の際の視認性を高め るために色付きの背景板３が配置されている。背景板３に代えて、平面光源を設 けてもよい。

【０００８】 背景板３の下方で液晶板１の面に直交する後方には、投影器５が設置されてい る。投影器５は、フィルムに記録された表示情報、例えば車両走行誘導システム における地図情報などの第２の表示情報を、前述した計器類表示を行わないとき に、液晶板１をスクリーンとして投影して写し出す。

【０００９】 液晶板１及び投影器５は駆動回路７及び９によりそれぞれ駆動され、各駆動回 路７，９は制御回路１１により駆動状態が選択される。制御回路１１による駆動 回路７，９の選択は、例えば車両の停止状態に投影器５を作動すべく駆動回路９ を駆動させ、車両が動いている状態では速度表示を行うべく駆動回路７を駆動さ せるようにする。また、運転者が操作可能な選択スイッチを設けて駆動回路７， ９の選択を行うようにしてもよい。

【００１０】 このような構成の車両用表示装置によれば、通常の速度計として使用する液晶 板１を、投影器５によるスクリーンとして例えば車両走行誘導システムにおける 地図表示などにも使用できるので、このようなスクリーン表示を採用して計器類 以外の表示を行うようにしても、表示装置としてスペースを広くとることはない 。また、運転者の正面に配置される速度計表示部にスクリーン表示を行うので、 車両走行誘導システムなどを採用した場合での操作性が向上する。投影器５によ り投影された液晶板１上のスクリーン映像は可視角が広く見易いものとなる。

【００１１】 図３は、速度表示とスクリーン表示とを同時に行うようにした場合の液晶板１ における表示状態を示している。この場合には、画面右上角部を速度表示部Ａと し、この速度表示部Ａより左側の中央領域のほぼ全域をスクリーン表示部Ｂとし ている。この実施例では、速度表示とスクリーン表示とを同時に達成できるので 、商品性が向上する。

【００１２】 なお、上記各実施例では、計器類表示を速度計表示としたが、これに加えて回 転計表示を行うようにしてもよく、また投影器５による表示は車両走行誘導シス テムの地図情報に限るものではない。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明してきたように、この考案によれば、第１の表示情報が表示される液 晶板に、第２の表示情報を投影器により写し出すようにしたので、スクリーン表 示を採用して第１の表示情報以外の表示を行うようにしても、表示装置としてス ペースを広くとることはなく、また、第１の表示情報を表示する部位にスクリー ン表示を行うので、スクリーン表示を行っている状態での表示装置の操作性が向 上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例を示す車両用表示装置の側
面図である。

【図２】図１の表示装置での表示画像の正面図である。

【図３】この考案の他の実施例を示す表示画像の正面図
である。

【符号の説明】

１ 液晶板 ５ 投影器

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電圧印加により第１の表示情報を表示可
   能な白濁の液晶板と、この液晶板の裏面から第２の表示
   情報を投影する投影器とを備えたことを特徴とする車両
   用表示装置。