JPH0665862U - 発光測定容器 - Google Patents

発光測定容器

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JPH0665862U
JPH0665862U JP1099893U JP1099893U JPH0665862U JP H0665862 U JPH0665862 U JP H0665862U JP 1099893 U JP1099893 U JP 1099893U JP 1099893 U JP1099893 U JP 1099893U JP H0665862 U JPH0665862 U JP H0665862U
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container
reagent
measurement
pipette
liquid
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JP1099893U
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Inventor
孝一 若竹
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株式会社ニッテク
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 免疫自動分析装置における処理能力を大幅に
向上させることができ、洗浄も容易で測定液間のクロス
コンタミネーションを可及的に「零」に近付けることが
容易な発光測定容器を提供する。 【構成】 発光測定容器を、断面略凹状に形成された容
器本体の内底部に電極を配設すると共に、該容器本体の
外底部に磁石を配設して構成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、特に、化学発光法(CL法)や電気化学発光法(ECL法)を用 いた高感度免疫自動分析装置に好適な発光測定容器に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】
従来、EIA法やラテックス凝集を利用した免疫比濁法または光散乱測定法或 はCL法やECL法を用いた高感度免疫測定装置が種々提案されているが、これ ら従来の免疫測定装置では、測定液の光学測定を、ピペット等で吸引して1個の フローセルに導入して測定しているのが現状であり、例えば、抗体不溶磁性体を 利用したECL法で免疫測定を行なう場合には、フローセルまで測定液を導入す るまでの管路の途中に、上記測定液中に混在する抗体不溶磁性体を吸着する磁石 を配置しなければならず、しかも、確実に抗体不溶磁性体を磁石に確実に吸着さ せる場合には、測定液のフローセルへの供給速度をできるだけ遅くしなければな らないため、必然的に分析データ値を得るまでの時間がかかり、1時間あたりの 処理件数も少なく、高速化もできない、という問題を有していた。
【0003】 また、上記従来の免疫測定装置にあっては、上記したように、1個のフローセ ルに測定液を導入して光学測定するため、測定液間のクロスコンタミネーション を防止するためには、上記ピペットや管路及びフローセル内を高精度に洗浄しな ければならず、この洗浄作業に多くの時間がとられ、これも処理能力を下げる一 因ともなっていた。
【0004】 この考案は、かかる現状に鑑み創案されたものであって、その目的とするとこ ろは、免疫自動分析装置における処理能力を大幅に向上させることができ、洗浄 も容易で測定液間のクロスコンタミネーションを可及的に「零」に近付けること が容易な発光測定容器を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この考案に係る発光測定容器にあっては、断面略 凹状に形成された容器本体の内底部に電極を配設すると共に、該容器本体の外底 部に磁石を配設して構成したことを特徴とするものである。
【0006】
【実施例】
以下、添付図面に示す一実施例に基づき、この考案を詳細に説明する。
【0007】 図1と図3に示すように、この実施例に係る発光測定容器は、断面略凹状に形 成された容器本体Nの内底部に櫛歯状の電極133,134が配設されていると 共に、該発光測定容器の容器本体Nの外底部には磁石132が配設されて構成さ れている。
【0008】 この電極133,134の他端部は、上記各発光測定容器の容器本体Nの外周 面底部まで延設されて形成されている。勿論、この発光測定容器の容器本体Nの 外周面まで延設されている電極133,134をソケット状に構成し、或は、コ ネクター状に形成することもできる。また、上記磁石132は、永久磁石で構成 されている。
【0009】 このように構成された発光測定容器は、図2に示す磁性粒子を用いた電気化学 発光法の免疫自動分析装置Aに適用される。勿論、本考案が適用される免疫自動 分析装置は、図示のものに限定されるものではなく、例えば、公知の抗原ー抗体 反応を利用した酵素免疫測定法やラテックス凝集を利用した免疫比濁法または光 散乱測定法或は化学発光法を利用した各種免疫自動分析装置にも適用できる。
【0010】 即ち、上記免疫自動分析装置Aは、直列に配列された5個の反応容器Bが一体 形成された反応容器体Cと、この反応容器体Cを複数個ストックする反応容器ス トッカーDと、該反応容器ストッカーDから上記反応容器体Cを直線移送路Eへ と移送する反応容器体移送装置Fと、該直線移送路Eに搬入された反応容器体C の各反応容器Bを直線移送路Eのサンプル分注位置b・第1試薬分注位置c・第 1攪拌位置d・バッファ洗浄液分注位置e・バッファ洗浄液吸引位置f・抗体液 分注位置g・第2攪拌位置h・抗体液吸引位置i・洗浄液注入位置j・第3攪拌 位置k・洗浄液吸引位置l・基質液分注位置m・第4攪拌位置n・測定液分注位 置p・第5攪拌位置q・測定液吸引位置r・反応容器体廃棄位置tへと順次間欠 移送する反応容器移送装置Gと、上記直線移送路Eのサンプル分注位置bで所要 量のサンプルを吸引し反応容器Bに分注するサンプリング装置Hと、該サンプル が分注された反応容器Bに試薬を分注し撹拌する第1試薬分注装置Iと、反応容 器Bにバッファ洗浄液・抗体液を分注し撹拌する第2試薬分注装置Jと、反応容 器B内に洗浄水を注入・吸引するB/F分離洗浄装置Kと、反応容器B内に基質 液を分注し攪拌する基質液分注装置Lと、反応容器B内に測定液を分注し攪拌し た後に該試料を光学測定位置z2 において発光測定容器の容器本体N内に分注す る測定液分注吸引装置Mと、この発光測定容器の容器本体N内導入された試料の 発光状態を光学的に測定する光学測定装置Pと、この測定が終了した上記反応容 器体を廃棄する廃棄装置Qと、上記発光測定容器の容器本体Nが保持された測定 容器ホルダTに配設され発光測定容器の容器本体N内を多段洗浄する洗浄装置R と、これらを連係させて駆動制御し、かつ、分析データを所定の方式で演算処理 する制御装置Sと、を有して構成されている。
【0011】 反応容器体Cは、可撓性を有し、かつ、耐試薬性に優れたプラスチック等の透 光性材質によって帯状に形成されており、平面形状が矩形で断面凹状の反応容器 Bが5個形成されるように射出又は真空成形等により形成されている。勿論、反 応容器Bの数は、これに限定されるものではない。
【0012】 このように構成された反応容器体Cは、図1に示すように、複数本(例えば、 10本単位)が積層された状態で反応容器ストッカーDに収納され、この反応容 器ストッカーDは、図示の実施例では5列立設されている。
【0013】 反応容器体移送装置Fは、上記各反応容器ストッカーDに収納された反応容器 体Cを直線移送路Eの始端に順次移送するように構成されている。勿論、上記直 線移送路Eの上部開口部には、図示はしないが、試料の蒸発等を防止する蓋体が 着脱自在に装着されており、この蓋体は、上記反応容器体Cの移送の妨げとなら ないように上記直線移送路Eに装着されていると共に、各サンプル分注位置b・ 第1試薬分注位置c・第1攪拌位置d・バッファ洗浄液分注位置e・バッファ洗 浄液吸引位置f・抗体液分注位置g・第2攪拌位置h・抗体液吸引位置i・洗浄 液注入位置j・第3攪拌位置k・洗浄液吸引位置l・基質液分注位置m・第4攪 拌位置n・測定液分注位置p・第5攪拌位置q・測定液吸引位置rには、サンプ ルや試薬等の供給用小孔および撹拌棒や試料吸引ピペット挿入用の小孔が開設さ れている。
【0014】 このようにして直線移送路Eに移送された反応容器体Cの各反応容器Bは、上 記サンプル分注位置bに移送され、該サンプル分注位置bでは、サンプリング装 置Hを介してサンプル吸引位置aに到達したサンプル容器1内から所要量のサン プルが吸引され上記反応容器Bに分注される。
【0015】 このサンプル容器1は、エンドレスベルトに所要数保持され、公知の送り機構 からなるオートサンプラー(図示せず)により上記サンプル容器1を順次サンプ ル吸引位置aまで間欠移送されるように構成されている。
【0016】 そして、このオートサンプラーのサンプル容器保持部外周側には、上記サンプ ル容器1と同数のサンプリングピペットチップ1Aが夫々着脱自在に配設されて いる。
【0017】 このサンプリングピペットチップ1Aの各保持位置w1 は、上記サンプリング ピペット11の回転軌跡上に位置するように設定されているとともに、該ピペッ チチップ1Aは、使用後には、チップ廃棄位置w2 で廃棄される。勿論、このサ ンプリングピペットチップ1Aが廃棄されたサンプリングピペットチップ1Aの 保持位置には、図示はしないが、公知のピックアップロボット等で構成されたチ ップ供給装置によって新たなサンプリングピペットチップ1Aが自動的の供給さ れる。
【0018】 尚、このサンプル容器1を移送するオートサンプラーは、公知のターンテーブ ル方式或はラック方式の各機構を適宜採用することができる。
【0019】 サンプリング装置Hは、一端が軸に軸支されたアーム10と、該アーム10の 他端に配設されたサンプリングピペット11と、このサンプリングピペット11 に連通接続され、所要量の試料を吸引して反応容器Bに吐出するポンプ15と、 上記アーム10を上記ピペットチップ保持位置w1 からサンプル吸引位置aを経 てサンプル分注位置bからチップ廃棄位置w2 へと所定のタイミングで回動制御 し、かつ、上記各位置で上記サンプリングピペット11を昇降制御する各駆動装 置(図示せず)と、から構成されている。尚、上記サンプル吸引位置aにはサン プル容器1に付されたバーコードラベル等のID番号を読み取るリーダー装置Y が配設されている。
【0020】 即ち、このサンプリングピペット11は、先ず、上記ピペットチップ保持位置 w1 へと回動し、該位置w1 で下降して、先端部にサンプリングピペットチップ 1Aを嵌装した後、上昇してサンプル吸引位置aへと回動し、該位置aで下降し てサンプル容器1内から所要量の検体試料を吸引して上昇し、この後、回動して サンプル分注位置bへと移送され、該位置bで下降して上記吸引された検体試料 を反応容器B内に分注した後、上昇してチップ廃棄位置w2 へと移送され、該位 置w2 では、上記サンプリングピペットチップ1Aを引き抜いた後、再び上記ピ ペットチップ保持位置w1 へと回動するように駆動制御されている。勿論、この サンプリングピペットチップ1Aは、当該サンプリングピペット11で吸引され る最大検体試料量を吸引できる容量を有して構成されており、サンプリングピペ ット内に検体試料が吸引されないように構成されている。
【0021】 尚、上記サンプリングピペットチップ1Aとサンプリングピペット11との嵌 装状態を液密に保持するため、この実施例では、上記サンプリングピペットチッ プ1Aとサンプリングピペット11との接合部に水を介在させるように構成され ている。
【0022】 第1試薬分注装置Iは、一端が軸に軸支されたアーム20と、このアーム20 の他端に配設された第1試薬ピペット21と、この第1試薬ピペット21に連通 接続され、所要量の第1試薬を吸引して反応容器Bに吐出するポンプ(図示せず )と、上記アーム20を第1試薬ピペットチップ保持位置y1 から第1試薬吸引 位置uを経て第1試薬分注位置cから再び上記第1試薬ピペットチップ保持位置 y1 へと所定のタイミングで回動制御し、かつ、上記各位置で上記アーム20を 昇降制御する各駆動装置(図示せず)と、上記アーム20に保持された攪拌装置 22と、から構成されている。
【0023】 第1試薬ピペット21は、サンプルが分注された反応容器Bに第1試薬である 抗体不溶磁性体液を分注するもので、抗体不溶磁性体液は、ループ状(放射状) に配置された複数個の第1試薬容器23のいずれかに収納されていると共に、該 第1試薬容器23の外周側には同数の第1試薬専用ピペットチップ23Aが着脱 自在に配設されている。
【0024】 この第1試薬専用ピペットチップ23Aは、前記サンプリングピペットチップ 1Aのように、使用後に廃棄されるものではなく、各第1試薬容器23の専用と して夫々用いられるため、使用後には、再び上記第1試薬ピペットチップ保持位 置y1 へと戻されるように構成されており、上記第1試薬ピペットチップ保持位 置y1 は、上記第1試薬ピペット21の回転軌跡上に位置するように設定されて いる。
【0025】 それ故、反応容器Bが第1試薬分注位置cに到達すると、この反応容器B内の 検体試料に対応する第1試薬が収容された第1試薬容器23が試薬吸引位置uま で移送され、この後、上記第1試薬ピペット21は、先ず、第1試薬ピペットチ ップ保持位置y1 へと回動して下降し、その先端部に第1試薬専用ピペットチッ プ23Aを嵌装保持した後、上昇して試薬吸引位置uまで回動し、該位置uで下 降して測定項目に対応する所要量の第1試薬を吸引した後、これを第1試薬分注 位置cまで移送し、第1試薬分注位置cでは、上記第1試薬ピペット21から吸 引された第1試薬を反応容器Bに分注した後、上昇して上記第1試薬ピペットチ ップ保持位置y1 まで回動し、該位置y1 で第1試薬専用ピペットチップ23A を嵌装した場所に落とし、再び上昇して待機するように駆動制御される。この場 合、上記第1試薬専用ピペットチップ23Aの嵌装或は脱落を容易となすため、 例えば、上記第1試薬ピペット21の先端部を、公知の機構を適用して拡縮自在 に構成するのが望ましい。
【0026】 抗体不溶磁性体は、公知の磁性微粒子に抗体を感作したもので、この抗体不溶 磁性体は、図示はしないが、電磁石または永久磁石で構成された磁性体吸着体を 介して反応容器Bの内面に吸着される。この磁性吸着体は、例えば、バッファ洗 浄液吸引位置f・抗体液吸引位置i・洗浄液吸引位置l・測定液吸引位置rに配 設されている。
【0027】 尚、上記試薬ホルダに配設される第1試薬容器23は、予め定められた位置に セットされ、これらの位置は各々制御装置Sにメモリーされている。また、上記 抗体不溶磁性体液の抗体不溶磁性体の比重が大きいため、静置したままでは、容 器の底部へと沈降してしまい、測定精度にバラツキが生ずるため、適宜の手段に よって抗体不溶磁性体液を撹拌するのが望ましい。
【0028】 攪拌装置22は、第1試薬が分注され第1攪拌位置dに到達した反応容器B内 の試料を攪拌するもので、上記第1試薬ピペット21と連動して移送される。
【0029】 尚、上記第1試薬ピペット21及び攪拌装置22の攪拌棒(図示せず)は、上 記第1試薬吸引位置u及び第1試薬分注位置cの間に配設された洗浄位置(図示 せず)で洗浄され、クロスコンタミネーションが防止される。また、上記第1試 薬ピペット21及び攪拌装置22の詳細な構成は、公知の生化学・免疫自動分析 装置に用いられているものと同様であるので、その詳細な説明をここでは省略す る。
【0030】 第2試薬分注装置Jは、第1試薬が分注され攪拌された反応容器Bに、バッフ ァ分注位置eで洗浄液であるバッファ液を所要量分注し、このバッファ液が分注 された試料をバッファ洗浄液吸引位置fで吸引し、第2試薬分注位置gで第2試 薬である酵素標識抗体液を分注し、かつ、第2攪拌位置hで第2試薬が分注され た試料を撹拌するもので、一端が軸に軸支されたアーム30と、このアーム30 の他端に配設された第2試薬ピペット31と、この第2試薬ピペット31に連通 接続され、所要量の第2試薬を吸引して反応容器Bに吐出するポンプ(図示せず )と、上記アーム30を第2試薬ピペットチップ保持位置y2 から第1試薬吸引 位置vを経て第2試薬分注位置hから再び上記第2試薬ピペットチップ保持位置 y2 へと所定のタイミングで回動制御し、かつ、上記各位置で上記アーム30を 昇降制御する各駆動装置(図示せず)と、上記アーム30に保持された攪拌装置 32と、上記アーム30に一体的に保持されたバッファ洗浄液分注ピペット34 及びバッファ洗浄液吸引ピペット36と、から構成されている。
【0031】 バッファ洗浄液分注ピペット34及びバッファ洗浄液吸引ピペット36は、上 記バッファポンプ37を介して洗浄液であるバッファ液をバッファ分注位置eに ある反応容器Bに分注し、かつ、バッファ洗浄液吸引位置fにある反応容器B内 から希釈された試料を所要量吸引廃棄するもので、上記第2試薬ピペット31と 攪拌装置32と共に連動して移送される。
【0032】 尚、上記第2試薬ピペット31と、この第2試薬ピペット31の先端部に着脱 自在に歓送される第2試薬専用ピペットチップ33Aと、攪拌装置32及びアー ム30と試薬ホルダにセットされている第2試薬容器33の構成・作用及び移送 制御は、前記第1試薬分注装置Iの場合と同様であるので、その詳細な説明をこ こでは省略する。また、上記バッファ液の分注は、前記1ステップ法の場合には 省略される。
【0033】 B/F分離洗浄装置Kは、反応容器B内の抗体液を吸引した後、洗浄水を注入 し攪拌するもので、一端が軸に軸支されたアーム100と、このアーム100の 他端に配設された抗体液吸引ピペット101,洗浄液注入ピペット102及び攪 拌装置103と、から構成されており、上記アーム100は、抗体液吸引位置i ・洗浄液注入位置j・第3攪拌位置kと抗体液吸引ピペット101・洗浄液注入 ピペット102・攪拌装置103の攪拌棒の洗浄位置(図示せず)との間を往復 回動し、これら各位置で昇降制御される。尚、抗体液吸引ピペット101及び洗 浄液注入ピペット102による抗体液吸引及び洗浄液の供給は、洗浄ポンプ(図 示せず)を介して行われる。また、上記攪拌装置103及びアーム100の構成 及び作動制御は、前記第1試薬分注装置Iと同様であるので、その詳細な説明を ここでは省略する。
【0034】 基質液分注装置Lは、反応容器B内に基質液を分注し攪拌するもので、一端が 軸に軸支されたアーム110と、このアーム110の他端に配設された洗浄液吸 引サンプリングピペット111,基質液注入サンプリングピペット112及び攪 拌装置113と、から構成されており、上記アーム110は、洗浄液吸引位置l ・基質液注入位置m・第4攪拌位置nと洗浄液吸引サンプリングピペット111 ・基質液注入サンプリングピペット112・攪拌装置113の攪拌棒の洗浄位置 (図示せず)との間を往復回動し、これら各位置で昇降制御される。尚、洗浄液 吸引サンプリングピペット111及び基質液注入サンプリングピペット112に よる洗浄液吸引及び基質液の供給は基質液分注ポンプ(図示せず)を介して行わ れる。また、上記攪拌装置113及びアーム110の構成及び作動制御は、前記 第1試薬分注装置Iと同様であるので、その詳細な説明をここでは省略する。
【0035】 測定液分注吸引装置Mは、反応容器B内に反応停止液である測定液を分注し攪 拌するもので、一端が軸に軸支されたアーム120と、このアーム120の他端 に配設された測定液分注ピペット121,攪拌装置123及び測定液吸引ピペッ ト122と、から構成されている。
【0036】 上記アーム120は、測定液分注位置p・第5攪拌位置q・測定液吸引位置r と測定液分注ピペット121,攪拌装置123の攪拌棒及び測定液吸引ピペット 122の洗浄位置(図示せず)との間を往復回動し、これら各位置で昇降制御さ れる。尚、測定液分注ピペット121及び測定液吸引ピペット122による測定 液の分注及び吸引は測定液分注ポンプ(図示せず)及び吸引ポンプ126を介し て行われる。また、上記攪拌装置123及びアーム120の構成及び作動制御は 、前記第1試薬分注装置Iと同様であるので、その詳細な説明をここでは省略す る。
【0037】 測定液吸引ピペット122は、測定液吸引位置rに回動する手前で、測定液用 ピペットチップ122Aをチップ供給位置z7 で嵌装保持し、この後、チップ供 給位置z7 から測定液吸引位置rまで回動して、該位置rで測定液を所要量吸引 し、この後、回動して測定液を発光測定容器の容器本体N内に吐出し、該作業が 終了した後、チップ廃棄位置z8 まで回動され、この位置z8 で使用済みの測定 液用ピペットチップ122Aが廃棄されるように構成されている。尚、この測定 液用ピペットチップ122Aの構成および作用並びに自動補給装置等の構成は、 前記サンプリングピペットチップ1Aと同様であるので、その詳細な説明をここ では省略する。
【0038】 このようにして測定液吸引位置rにおいて測定液吸引ピペット122で吸引さ れた試料は、前記測定容器ホルダTに保持された本実施例に係る発光測定容器の 容器本体N内に吐出されて光学的に測定される。
【0039】 即ち、上記測定容器ホルダTは、図示の実施例では6個の発光測定容器を所定 間隔毎にループ状に保持し、図3に示すように、各容器保持孔130の底部付近 には、直流電流を印加する電源供給装置131が配設されている。尚、同図中、 符合138は集光レンズである。
【0040】 また、上記測定容器ホルダTは、例えば、パルスモータ等の公知の駆動装置( 図示せず)を介して所定のタイミングでz1 乃至z6 の位置を間欠移送されるも ので、該z1 位置では、測定液の吐出が行なわれ、z2 位置では光電子増倍管( マルチプライヤーともいう。)137による測定が行なわれ、z3 位置からz4 位置およびz5 位置では、80℃の温水による洗浄作業が3段行なわれ、z6 位 置ではバッファ液が分注され、該z6 位置に到達しバッファ液が分注された発光 測定容器の容器本体Nは、この後、z6 位置からz2 位置までステップ回転移送 され、上記光電子増倍管137により、当該発光測定容器の予備測定が行なわれ る。
【0041】 この予備測定値は、この実施例に係る免疫自動分析装置Aでは、光電子増倍管 137による測定液の測定値に対する補正値として用いられる。
【0042】 尚、上記洗浄機構は、温水を生成する加熱手段を備えた公知の洗浄機構と同様 に構成されているので、その詳細な説明をここでは省略する。
【0043】 また、この考案では、抗体不溶磁性体の吸着分布を均一化させ、かつ、抗体不 溶磁性体の励起を均一化させるために、発光測定容器自体を容器保持孔130内 で水平方向に往復移動させ、或は、偏心回転させるのが望ましい。
【0044】 また、電源供給装置131の電極135,136には、例えば、図4に示すス リップリング139を介して直流電流が供給される。尚、この直流電流が印加さ れる位置は、図2に示すように、上記吸引ポンプ126による試料の分注位置z 1 よりも1容器分上流側の光電子増倍管137が配設された測定位置z2 にのみ 供給されるように構成されている。
【0045】 尚、上記測定容器ホルダTは、図示はしないが、暗室内に配設されており、こ の暗室の上記測定液吸引ピペット122が出入りする部分には、シャッターが開 閉自在に取り付けられており、上記光電子増倍管137による測定が確実に行な われるように構成されている。勿論、上記光電子増倍管137のヘッド側にも、 暗室が開口されたときの光電子増倍管137の増幅回路の破損を防止するシャッ ター(図示せず)が、上記暗室の開閉作動に同期して開閉作動するように配設さ れている。
【0046】 従って、各発光測定容器を測定容器ホルダTの各容器保持孔130に装着した 場合には、発光測定容器の容器本体N内に混在する抗体不溶磁性体が磁石132 の磁力によって発光測定容器の容器本体Nの底部へと吸着され、かつ、上記電源 供給装置131の電極135,136が印加されることで、発光測定容器の容器 本体N内に混在する抗体不溶磁性体が励起される。
【0047】 この電気発光を測定する上記光電子増倍管137の構成およびフォトンカウン ティング法による定量測定法は、公知であるので、その詳細な説明をここでは省 略する。尚、CL法に対応させて光学測定する場合には、固相担体として、例え ば、ポリスチレンビーズを用い、このポリスチレンビーズに抗体或は抗原をコー ティングして反応容器Bに封入し、サンドイッチ法により抗原を測定する場合、 試料中の目的成分(抗原)をポリスチレンビーズにコートした抗体と反応させ、 固相化抗体ー抗原を形成し、次に、試料中の他の成分を洗浄除去し、アクリジニ ウムエステル標識抗体を添加して反応させ、固相化抗体ー抗原ー標識抗体を形成 させた後、未反応の標識抗体を洗浄除去し、固定化された発光物質を発光させて 、フォトンカウンティング法で定量的に測定する。
【0048】 また、上記実施例では、光学測定をEIA法に対応させて行う場合を例にとり 説明したが、ラテックス凝集反応を測定分析する場合には、公知の免疫比濁法や 光散乱方式により光学測定する。
【0049】 さらに、ECL法に対応させて光学測定する場合には、先ず、基底状態にある 2価のルテニウム・トリス・ビ・ピリジル化合物(以下、Ru化合物という。) を、発光測定容器の容器本体Nに配設された作動電極と対向電極からなる電極表 面(図示せず)で酸化させ3価状態とする。このとき、試料中に大過剰で存在さ せているTPA(トリ・プロピールアミン)も上記電極により同時に酸化されて TPAカチオン・ラディカルに変化する。TPAカチオン・ラディカルは、非常 に不安定で、短時間でプロトンを放出して強力な還元剤であるTPAラジカルに 変化する。3価のRu化合物はTPAラジカルにより還元され2価の励磁状態に あるRu化合物に変化し、この物質が安定状態に戻る過程で放出される光子を発 光測定容器の容器本体Nの上部に配設されたPMTで計測し、この後、上記電極 面を、アルカリ液及びコンディションバッファーにより電気化学的に洗浄する。 尚、この場合、発光測定容器の容器本体N内には、励起電位制御のための参照電 極が組み込まれる。
【0050】 廃棄装置Qは、上記各反応容器体Cに形成された5個の反応容器Bに対する光 学測定が全て終了した上記反応容器体Cを順次廃棄するもので、これら各反応容 器体Cは、反応容器体廃棄位置tに配設された反応容器体回収容器内に落下収納 される。
【0051】 制御装置Sは、上記各装置・機構を連係させて駆動制御し、かつ、分析データ を所定の方式で演算処理するもので、上記受光素子で受光された光は、A/D変 換されてその分析値が制御部へと送られ、かつ、該分析データは記憶部(図示せ ず)で記憶保存される。
【0052】 尚、上記各装置・機構は、図示はしないが、公知の読み出し・書き込み可能な ICカードによって駆動制御される。
【0053】
【考案の効果】
この考案に係る発光測定容器は、以上説明したように構成されているので、免 疫自動分析装置における処理能力を大幅に向上させることができ、容器本体の上 部が開口されているため、洗浄液の供給・排出も容易であるため、測定液間のク ロスコンタミネーションを可及的に「零」に近付けることも容易である等の優れ た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係る発光測定容器の平面
図である。
【図2】同発光測定容器を用いるのに好適な免疫自動分
析装置の全体構成を概略的に示す平面図である。
【図3】同発光測定容器が装着された測定容器ホルダの
部分断面図である。
【図4】同測定容器ホルダに装着されるスリップリング
の構成例を示す斜視説明図である。
【符合の説明】
A 免疫自動分析装置 N 発光測定容器本体 T 測定容器ホルダ 132 磁石 133,134 電極

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面略凹状に形成された容器本体の内底
    部に電極を配設すると共に、該容器本体の外底部に磁石
    を配設してなる発光測定容器。
JP1099893U 1993-02-19 1993-02-19 発光測定容器 Pending JPH0665862U (ja)

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