JPH0665625U - プロペラシャフトの接続機構 - Google Patents

プロペラシャフトの接続機構

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JPH0665625U
JPH0665625U JP747593U JP747593U JPH0665625U JP H0665625 U JPH0665625 U JP H0665625U JP 747593 U JP747593 U JP 747593U JP 747593 U JP747593 U JP 747593U JP H0665625 U JPH0665625 U JP H0665625U
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JP
Japan
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propeller shaft
connection mechanism
fastening
fitting
fastened
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Pending
Application number
JP747593U
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English (en)
Inventor
義明 岸
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安定した締結状態を維持することができ、締
結にかかわる接合面でのスティック・スリップ現象の防
止によって異音の発生を抑制することのできるプロペラ
シャフトの接続機構を提供する。 【構成】 衝合面および/または嵌合面を介して互いに
接合された状態で締結手段により締結されるプロペラシ
ャフトの接続機構において、締結手段(ナット7)によ
り締結される締結面(6B),衝合面(1B,6D)お
よび嵌合面(1C,6C)の少なくともいずれかにりん
酸処理によるりん酸マンガン系の被膜(10)を形成し
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はプロペラシャフトの接続機構に関し、特にスプライン結合とナットの 締結とにより接続されるプロペラシャフトの接続機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の接続機構として、連結される一方のプロペラシャフト軸端部が センタベアリングによって支持されるように構成されたものにあっては、プロペ ラシャフト軸端部とコンパニオンフランジとの間にセンタベアリング機構を介装 させた状態で構成する必要があり、各部材間に緩みが生じないようにする配慮が 必要とされる。例えば、実開昭59−4323号公報に開示されているものでは 、結合時にセンタベアリングインナレースに当接させるコンパニオンフランジの 端部表面と、コンパニオンフランジをその当接させた状態で締結するために用い られるナットのフランジ締付面とにそれぞれ摩擦係数を低減させるためのめっき を施すようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例のように、締結時の各当接面に単なるめっき処理を 施しただけでは、被めっき金属の種類にもよるが、その当接面が金属同士の接触 となるために静止摩擦にかかわる最大静止摩擦力が大きくなる。そのために、回 転トルクが軸方向の締付け力による摩擦抵抗力以上となると、当接面に蓄積され ている摩擦力が解放され、一部ないし全体の当接面において、急激な滑り現象( スティック・スリップ現象)が起こり、異音を発生する。
【0004】 本考案の目的は、上記従来の問題に着目し、その解決を図るべく、安定した締 結状態を保つことができ、締結にかかわる接合面でのスティック・スリップ現象 の防止によって異音の発生を抑制することのできるプロペラシャフトの接続機構 を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本考案は、衝合面および/または嵌合面を介し て互いに接合された状態で締結手段により締結されるプロペラシャフトの接続機 構において、前記締結手段により締結される締結面、前記衝合面および嵌合面の 少なくともいずれかにりん酸処理によるりん酸マンガン系の皮膜を形成したこと を特徴とするものである。
【0006】
【作用】
本考案によれば、締結手段により締結されるプロペラシャフト接続機構の締結 面、接続にかかわる衝合面および嵌合面の少なくともいずれかにりん酸マンガン 系の皮膜を化学的なりん酸処理によって形成したので、りん酸マンガン系皮膜の 有する硬質で耐摩耗性があり、しかも上記面形成の金属素材表面に浸透する特性 によって剥離する虞のない膜を介して、上記の面同士が圧接状態に保たれ、摩擦 による滑りの蓄積のために、異音を発生したりするのを抑制することができる。
【0007】
【実施例】
以下に、図面を参照しつつ本考案の実施例を具体的に説明する。
【0008】 図1は本考案の一実施例を示す。ここで、1はプロペラシャフトを構成してい るスタブシャフト、2はセンタベアリング、3はセンタベアリング2のアウタレ ース2Aを固定保持するリテーナ、4は弾性体で形成され、リテーナ3と共にセ ンタベアリング2を車体側に支持するセンタベアリングサポート、5はそのシー ル保持環5Aがリテーナ3内に圧入保持されると共にシール保持環5Aと一体に 形成された環状シール5Bをコンパニオンフランジ6の嵌合部6A外周面に摺接 状態に保つシール部材である。
【0009】 なおここで、センタベアリング2のインナレース2Bが嵌め合わされるスタブ シャフト1の嵌め合い部1Aには、インナレース2Bの側面を当接させるベアリ ング当接面1Bが段付きに形成されている。また、上記嵌め合い部1Aから延在 されるスタブシャフト1の端部側は細径に形成されていて、この細径部分に雄ス プライン1Cが刻設されている。さらにまた、1Dは上記の細径部分より一段細 径に形成されたスタブシャフト1先端のねじ部、7はねじ部1Dに螺締され、コ ンパニオンフランジ6の締結面6Bに締着されるナットである。なお、スタブシ ャフト1の雄スプライン1Cに対し、これにスプライン嵌合される側のコンパニ オンフランジ6には雌スプライン6Cが形成されている。
【0010】 このようなプロペラシャフトの接続機構を組立てるにあたっては、スタブシャ フト1の段付きとしたベアリング当接面1Bにセンタベアリング2のインナレー ス2B側面を当接させるようにしてベアリング嵌め合い部1Aにセンタベアリン グ2が圧入される。そして、このあとコンパニオンフランジ6の雌スプライン6 Cを、スタブシャフト1の雄スプライン1Cにスプライン嵌合させてコンパニオ ンフランジ6の先端部6Dをセンタベアリングインナレース2Bの他方の面に圧 接させるようにする。なお、この状態で、シール部材5をコンパニオンフランジ 外周の嵌合部6Aに周接させた上、ナット7をスタブシャフト1のねじ部1Dに 螺合し、ナット締付面をフランジ締結面6Bに圧締させることで、接続が完了す る。
【0011】 ついで、このような構成になるプロペラシャフトの接続機構において、本考案 にかかわるりん酸塩被膜処理を施す部分について説明する。本考案では上述した ようなプロペラシャフトの接続機構において、互いに締結される部材の接合面同 士の間にりん酸塩被膜処理を実施するもので、例えば本実施例の場合は、スタブ シャフト1のインナレース当接面1B,コンパニオンフランジ6のインナレース 側面に当接する先端部(先端部形成面)6D,コンパニオンフランジ6のナット 7により締結されるフランジ締結面6Bにそれぞれりん酸マンガン系の被膜10 が形成される。さらに好ましくは、互いにスプライン嵌合されるスタブシャフト 1側の雄スプライン1Cおよびコンパニオンフランジ6側の雌スプライン6Cの 少なくともいずれかに同様のりん酸マンガン系被膜10の形成されることが望ま しい。また、この場合、特に面圧が高くなるセンタベアリングインナレース1A とコンパニオンフランジ先端部形成面6Dとの間に形成される被膜10は極めて 有効に機能する。
【0012】 すなわち、りん酸塩被膜処理によって形成されるこの種の皮膜は、各種の化成 皮膜よりも硬く、しかも耐摩耗性のあることで知られており、従来のめっきやコ ーティング等とは異なり、金属素材の表面に浸透し均一かつむらのない皮膜を形 成するので剥離するようなことがない。さらにまた、かかる皮膜は加工面の削り あとを平滑にし、回転・摺動部の初期なじみを良くする潤滑作用のあることも知 られている。
【0013】 従って、以上に述べた各部にりん酸マンガン系被膜10を形成することによっ て、接続機構を構成する部材間に摩擦抵抗による滑りエネルギーの蓄積によって 急激な滑りを発生させることなく、常に緩やかな相対的ずれにより滑りエネルギ ーを吸収させることができ、異音を発生するようなことがない。また、スプライ ン嵌合部の微小な嵌合すき間が皮膜によって充填されると共に、その皮膜が緩衝 材として作用するので、かかるスプライン嵌合部の緩みや遊びからくる歯打ち音 の発生を抑制することができる。
【0014】 なお、以上に述べた実施例では、スタブシャフトにセンタベアリングを嵌着し た上、コンパニオンフランジの雌スプラインをスタブシャフトの雄スプラインに スプライン嵌合させ、ナットをスタブシャフト端部のねじ部に螺締する形の接続 機構について述べたが、本考案の適用はこのような形態の接続機構に限られるも のではなく、プロペラシャフトのように動力伝達系にあって軸方向および軸とは 直角方向の軸変動を受けるものの接続機構の締結にかかわる接合面に広く適用で きるものであることはいうまでもない。
【0015】
【考案の効果】
以上説明してきたように、本考案によれば、衝合面および/または嵌合面を介 して互いに接合された状態で締結手段により締結されるプロペラシャフトの接続 機構において、前記締結手段により締結される締結面、前記衝合面および嵌合面 の少なくともいずれかにりん酸処理によるりん酸マンガン系の皮膜を形成したの で、動力伝達系の接続機構を構成する部品間の接合面に動力伝達にかかわって発 生する摩擦力の蓄積を増大させることなく解放させることができ、従来のように 回転方向の急激な相対の滑りによって発生する異音やスプライン嵌合部での緩み 等による歯打ち音の発生を、抑制する効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による構成の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 スタブシャフト 1A 嵌め合い部 1B ベアリング当接面 1C 雄スプライン 1D ねじ部 2 センタベアリング 2A アウタレース 2B インナレース 4 センタベアリングサポート 5 シール部材 6 コンパニオンフランジ 6A (フランジの)嵌合部 6B 締結面 6C 雌スプライン 6D (フランジの)先端部形成面 7 ナット 10 りん酸マンガン系被膜

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衝合面および/または嵌合面を介して互
    いに接合された状態で締結手段により締結されるプロペ
    ラシャフトの接続機構において、 前記締結手段により締結される締結面、前記衝合面およ
    び嵌合面の少なくともいずれかにりん酸処理によるりん
    酸マンガン系の皮膜を形成したことを特徴とするプロペ
    ラシャフトの接続機構。
  2. 【請求項2】 前記嵌合面は軸方向のスプライン嵌合面
    であることを特徴とする請求項1に記載のプロペラシャ
    フトの接続機構。
JP747593U 1993-02-26 1993-02-26 プロペラシャフトの接続機構 Pending JPH0665625U (ja)

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JP747593U JPH0665625U (ja) 1993-02-26 1993-02-26 プロペラシャフトの接続機構

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JP747593U JPH0665625U (ja) 1993-02-26 1993-02-26 プロペラシャフトの接続機構

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JPH0665625U true JPH0665625U (ja) 1994-09-16

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ID=11666811

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JP747593U Pending JPH0665625U (ja) 1993-02-26 1993-02-26 プロペラシャフトの接続機構

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017036784A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 株式会社東郷製作所 トレランスリング

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017036784A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 株式会社東郷製作所 トレランスリング
WO2017026273A1 (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 株式会社東郷製作所 トレランスリング
CN107709814A (zh) * 2015-08-07 2018-02-16 株式会社东乡制作所 公差环
CN107709814B (zh) * 2015-08-07 2020-06-23 株式会社东乡制作所 公差环

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