JPH0665563A - 蓄熱組成物の製法 - Google Patents

蓄熱組成物の製法

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JPH0665563A
JPH0665563A JP4221778A JP22177892A JPH0665563A JP H0665563 A JPH0665563 A JP H0665563A JP 4221778 A JP4221778 A JP 4221778A JP 22177892 A JP22177892 A JP 22177892A JP H0665563 A JPH0665563 A JP H0665563A
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JP
Japan
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heat storage
silane
oily substance
modified polyolefin
ethylene
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JP4221778A
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English (en)
Inventor
Mikio Sei
三喜男 清
Takashi Kishimoto
隆 岸本
Futoshi Maeda
太 前田
Mitsuhiro Tsuruki
充啓 鶴来
Akira Sugawara
亮 菅原
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来品に比べて、蓄熱成分である油性物質の
しみ出しが少なく、耐熱性に優れ、蓄熱量の維持された
蓄熱組成物を得ることができる方法を提供する。 【構成】 シラン変性ポリオレフィンと密度が0.92
5g/cm3 より小さいエチレン−α−オレフィン共重合
体と油性物質とを混合した後、前記シラン変性ポリオレ
フィンのみに架橋処理を施すようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、物質の融解・凝固に
伴う潜熱を利用した蓄熱組成物の製法に関する。この製
法により得られる蓄熱組成物は、特に、ホットカーラー
用蓄熱体等、130℃以上の耐熱性が要求される用途に
有用である。
【0002】
【従来の技術】液状の油性物質を基質に担持させ固体状
にした油性物質担持体が各種提案されている。それらの
中でも、特に、パラフィン等の油性物質を基質樹脂に担
持させた油性物質担持体は、蓄熱体として提案されてお
り、基質樹脂として超高分子量ポリエチレンを用いたも
のが特開昭59−170180号公報に、基質樹脂とし
て高密度ポリエチレン架橋体を用いたものが特開昭62
−187782号公報にそれぞれ開示されている。
【0003】この蓄熱体(蓄熱組成物)は、油性物質の
固相−液相間の相転移に要する潜熱を利用した潜熱蓄熱
材である。固相−液相間の相転移を利用した潜熱蓄熱材
は、一般に、その取り扱いが問題になる、すなわち、相
転移により液体になった際、流出してしまうのを防ぐ等
の配慮が必要となり、そのため、このような潜熱蓄熱材
は、通常、金属や樹脂等でできた容器中に納めなければ
ならないのであるが、上述の蓄熱組成物は、基質樹脂と
潜熱蓄熱成分であるパラフィン等の油性物質とを混合
し、油性物質を基質樹脂中に分散させた状態で含有させ
て固体状にしたものであるため、油性物質の溶融時にお
いても液状にならず、固体として取り扱うことができる
という利点を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述の従来
の蓄熱組成物は、油性物質のしみ出しが大きいという問
題があった。油性物質のしみ出しが少ない蓄熱組成物と
しては、パラフィン類、炭化水素ゴムおよび結晶性ポリ
オレフィンを主成分とする蓄熱組成物が特開平3−66
789号公報に、パラフィン類、炭化水素ポリマー、シ
ラン系化合物および有機過酸化物を主成分とする蓄熱組
成物が特開平3−66787号公報にそれぞれ開示され
ている。しかし、上記特開平3−66789号公報に開
示の蓄熱組成物は、結晶性ポリオレフィンの融点以上の
温度では液化してしまい、耐熱性に劣るという問題があ
った。また、上記特開平3−66787号公報に開示の
蓄熱組成物は、蓄熱成分であるパラフィン類までが架橋
されてしまい、蓄熱量が減少するという問題があった。
【0005】そこで、この発明は、従来品に比べて、油
性物質のしみ出しが少なく、耐熱性に優れ、蓄熱量の維
持された蓄熱組成物を得ることのできる方法を提供する
ことを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明にかかる蓄熱組成物の製法は、シラン変性
ポリオレフィンと密度が0.925g/cm3 より小さい
エチレン−α−オレフィン共重合体と油性物質とを混合
した後、前記シラン変性ポリオレフィンのみに架橋処理
を施すようにするものである。
【0007】この発明で用いられるシラン変性ポリオレ
フィンは、たとえば、ポリオレフィンとシラン化合物と
過酸化物とをポリオレフィンの融点以上の温度で混合
し、ポリオレフィンにシラン化合物をグラフトさせるこ
とにより得ることができる。シラン化合物としては、特
に限定はされないが、たとえば、ビニルトリエトキシシ
ラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルメチルジメト
キシシラン等が挙げられる。ポリオレフィンとしては、
特に限定はされないが、たとえば、ポリエチレン、エチ
レン−α−オレフィン共重合体等が望ましい。シラン変
性ポリオレフィンを合成する際にポリオレフィンとして
用いることのできるエチレン−α−オレフィン共重合体
としては、たとえば、エチレンに対し、プロピレン、1
−ブテン、、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル
−1−ペンテン、1−オクテン等のα−オレフィンを数
モル%程度の割合で共重合させたものが挙げられるが、
これに限定するものではない。
【0008】この発明において、油性物質およびシラン
変性ポリオレフィンと混合されるエチレン−α−オレフ
ィン共重合体は、0.925g/cm3 より小さい密度を
有するものである。その密度は、好ましくは0.910
g/cm3 以下、より好ましくは0.89g/cm3 以下で
ある。このエチレン−α−オレフィン共重合体として
は、たとえば、上述したシラン変性ポリオレフィンを合
成する際に用いられるものと同じものが挙げられるが、
それに限定するものではない。
【0009】この発明で用いられる油性物質としては、
シラン変性ポリオレフィン、特にエチレン−α−オレフ
ィン共重合体と相溶性を有するものが望ましく、その具
体例としては、特に限定はされないが、たとえば、ハイ
ドロカーボン(ノルマルパラフィン、イソパラフィン、
ポリエチレンワックス等)、脂肪酸および脂肪酸エステ
ル等が挙げられる。これらは、1種のみを用いてもよい
し、2種以上を併用してもよい。油性物質は、結晶性物
質であることが好ましい。このような油性物質を用いた
場合、蓄熱量の大きい蓄熱組成物が得られるからであ
る。
【0010】シラン変性ポリオレフィンとエチレン−α
−オレフィン共重合体と油性物質との混合比率は、蓄熱
組成物の用途等に応じて適宜設定され、特に限定はされ
ないが、たとえば、 シラン変性ポリオレフィン:5〜65重量部 エチレン−α−オレフィン共重合体:5〜65重量部 油性物質:30〜90重量部 であることが好ましい。ただし、シラン変性ポリオレフ
ィンとエチレン−α−オレフィン共重合体の合計は10
〜70重量部とし、これに油性物質を加えた合計は10
0重量部とする。エチレン−α−オレフィン共重合体の
比率が前記範囲を下回ると、油性物質のしみ出しが増大
する恐れがあり、前記範囲を上回ると、蓄熱量が低過ぎ
る恐れがある。シラン変性ポリオレフィンの比率が前記
範囲を下回ると、形状を保てない恐れがあり、前記範囲
を上回ると、蓄熱量が低過ぎる恐れがある。
【0011】シラン変性ポリオレフィンとエチレン−α
−オレフィン共重合体と油性物質とを混合する方法とし
ては、特に限定はされないが、たとえば、シラン変性ポ
リオレフィンの融点以上の温度で混練機(ニーダー)等
で混練する方法のように、溶融混合する方法等が好まし
い。このような方法によれば、均一な混合物を得ること
ができるからである。混合後は、必要に応じて、押出機
等を用い、ペレット状、ストランド状、フィルム状、シ
ート状、ネット状等の所望の形状に成形してもよい。
【0012】シラン変性ポリオレフィンとエチレン−α
−オレフィン共重合体と油性物質との混合物には、必要
に応じて、これら3者以外の成分、たとえば、酸化防止
剤、難燃化剤、各種無機フィラー等を添加してもよい。
また、上記混合物には、必要に応じて、シラン変性ポリ
オレフィンの架橋を促進させるために、ジブチル錫ジラ
ウレート等の架橋助剤を添加してもよい。架橋助剤は、
たとえば、ポリオレフィンに分散させたマスターバッジ
のペレットの形でシラン変性ポリオレフィンに混合する
等の方法により添加すればよい。
【0013】この発明では、シラン変性ポリオレフィン
とエチレン−α−オレフィン共重合体と油性物質を混合
した後、シラン変性ポリオレフィンのみに架橋処理を施
す。この架橋処理の方法としては、シラン変性ポリオレ
フィンのみが架橋される方法であれば、特に限定はされ
ないが、たとえば、シラン変性ポリオレフィンとエチレ
ン−α−オレフィン共重合体と油性物質との混合物を水
蒸気中、水中または湿潤空気中に保持する方法等が挙げ
られる。
【0014】
【作用】この発明では、シラン変性ポリオレフィンと密
度が0.925g/cm3 より小さいエチレン−α−オレ
フィン共重合体と油性物質とを混合した後、シラン変性
ポリオレフィンのみに架橋処理を施すようにしている。
すると、密度が0.925g/cm3 より小さいエチレン
−α−オレフィン共重合体を用いることにより、油性物
質のしみ出しが少なくなる。もしも、密度が0.925
g/cm3 以上のエチレン−α−オレフィン共重合体を用
いた場合は、油性物質のしみ出しを抑える効果が低下す
る。
【0015】シラン変性ポリオレフィンを架橋させるこ
とにより、シラン変性ポリオレフィンの融点以上の温度
でも液化しない耐熱性の優れた蓄熱組成物を得ることが
可能になる。架橋は、シラン変性ポリオレフィンのみに
限定されるため、架橋が効率的に行われるとともに、架
橋剤による油性物質の分解および架橋による蓄熱量の減
少がなくなる。もしも、前述した特開平3−66787
号公報に開示の蓄熱組成物のように、パラフィン類と炭
化水素ポリマーとシラン系化合物と有機過酸化物とを混
合した場合は、シラン系化合物および有機過酸化物がパ
ラフィン類と炭化水素ポリマーの両方に分散してしま
い、パラフィン類を分解・架橋してしまう。このため、
架橋に必要となるシラン系化合物および有機過酸化物の
量が多くなり、また、パラフィン類が分解および架橋さ
れるため、蓄熱量が減少する。その他の架橋法として
は、過酸化物、油性物質、ポリオレフィンおよびエチレ
ン−α−オレフィン共重合体を溶融混合して、高温で架
橋反応を生じさせる方法もあるが、この場合も同様に、
油性物質までが分解、架橋されてしまい、蓄熱量が減少
する。また、油性物質、ポリオレフィンおよびエチレン
−α−オレフィン共重合体を混合し、成形した後、放射
線を照射して架橋させる方法もあるが、この場合も、油
性物質にまで分解、架橋が生じるため、蓄熱量が減少し
てしまう。
【0016】
【実施例】次に、この発明の実施例を比較例と併せて示
すが、この発明は、下記実施例に限定されない。以下の
例中、特に断らない限り、「部」は「重量部」を表す。 −実施例1− シラン変性ポリオレフィンとしてXF−700A(シラ
ン変性ポリエチレン、三菱油化(株)製)10部、エチ
レン−α−オレフィン共重合体としてタフマーP068
0(三井石油化学工業(株)製)20部、油性物質とし
てパラフィン125品(日本精蝋(株)製)70部、お
よび、架橋助剤としてジブチル錫ジラウレート0.5部
を、2軸式混練押出機(S1−KRCニーダ、栗本鉄工
所(株)製)を用いて150℃に加熱して混練した後、
直径5mmのストランド状に押し出して冷却、固化させ
た。この成形物を100℃の熱水中に30分間保持し、
架橋させることにより、蓄熱組成物を得た。
【0017】−実施例2− 実施例1において、油性物質としてパラフィン125品
の代わりにポリエチレンワックス(三井ハイワックス1
00P、三井石油化学工業(株)製)を同量用いた以外
は実施例1と同様にして、蓄熱組成物を作製した。 −実施例3− 実施例1において、油性物質としてパラフィン125品
の代わりにステアリン酸ブチルを同量用いた以外は実施
例1と同様にして、蓄熱組成物を作製した。
【0018】−実施例4− 実施例1において、油性物質としてパラフィン125品
の代わりにカプリン酸を同量用いた以外は実施例1と同
様にして、蓄熱組成物を作製した。 −実施例5− 実施例1において、エチレン−α−オレフィン共重合体
としてタフマーP0680の代わりにVL100(住友
化学(株)製)を同量用いた以外は実施例1と同様にし
て、蓄熱組成物を作製した。
【0019】−比較例1− 高密度ポリエチレンとしてFZ50D(三菱油化(株)
製)10部、エチレン−α−オレフィン共重合体として
タフマーP0680(三井石油化学工業(株)製)20
部、油性物質としてパラフィン125品(日本精蝋
(株)製)70部、架橋助剤としてジブチル錫ジラウレ
ート0.5部、および、過酸化物としてカヤクミルD
(ジクミルパーオキサイド、化薬ヌーリー(株)製)2
部を、2軸式混練押出機(S1−KRCニーダ、栗本鉄
工所(株)製)を用いて150℃に加熱して混練した
後、直径5mmのストランド状に押し出して冷却、固化さ
せた。この成形物を100℃の熱水中に30分間保持
し、架橋させることにより、蓄熱組成物を得た。
【0020】−比較例2− シラン変性ポリオレフィンとしてXF−700A(シラ
ン変性ポリエチレン、三菱油化(株)製)10部、エチ
レン−α−オレフィン共重合体としてF15(東ソー
(株)製)20部、油性物質としてパラフィン125品
(日本精蝋(株)製)70部、および、架橋助剤として
ジブチル錫ジラウレート0.5部を、2軸式混練押出機
(S1−KRCニーダ、栗本鉄工所(株)製)を用いて
150℃に加熱して混練した後、直径5mmのストランド
状に押し出して冷却、固化させた。この成形物を100
℃の熱水中に30分間保持し、架橋させることにより、
蓄熱組成物を得た。
【0021】−比較例3− 高密度ポリエチレンとしてFZ50D(三菱油化(株)
製)10部、エチレン−α−オレフィン共重合体として
タフマーP0680(三井石油化学工業(株)製)20
部、および、油性物質としてパラフィン125品(日本
精蝋(株)製)70部を、2軸式混練押出機(S1−K
RCニーダ、栗本鉄工所(株)製)を用いて150℃に
加熱して混練した後、直径5mmのストランド状に押し出
して冷却、固化させることにより、蓄熱組成物を得た。
【0022】−比較例4− 高密度ポリエチレンとしてFZ50D(三菱油化(株)
製)10部、エチレン−α−オレフィン共重合体として
タフマーP0680(三井石油化学工業(株)製)20
部、および、油性物質としてパラフィン125品(日本
精蝋(株)製)70部を、2軸式混練押出機(S1−K
RCニーダ、栗本鉄工所(株)製)を用いて150℃に
加熱して混練した後、直径5mmのストランド状に押し出
して冷却、固化させた。この成形物に、加速電圧1.5
MV、電流50μAで30Mradsの電子線を照射し
て架橋を行うことにより、蓄熱組成物を得た。
【0023】上記実施例1〜5および比較例1〜4で用
いた樹脂を後記表1に、油性物質を後記表2にそれぞれ
示す。表1には、品番、密度(試験法:JIS−K67
60)、α−オレフィンの種類を示した。表2には、品
番、種類、化学構造、融点および潜熱量を示した。上記
実施例1〜5および比較例1〜4で作製した蓄熱組成物
について、油性物質がパラフィン125品の場合(実施
例1、5、比較例1〜4)は図1に示す温度条件の雰囲
気中で、油性物質がステアリン酸ブチル(実施例3)ま
たはカプリン酸(実施例4)の場合は図2に示す温度条
件の雰囲気中で、油性物質がポリエチレンワックスの場
合(実施例2)は図3に示す温度条件の雰囲気中で、2
00サイクル(1サイクル=1.6時間)の寒熱試験を
行った。試験後、蓄熱組成物を取り出し、油性物質の融
点以上の温度(=油性物質の融点+20℃)で蓄熱組成
物の周囲にしみ出した油性物質を拭き取り、減少した重
量から、油性物質のしみ出し率を計測した。
【0024】ここで、油性物質のしみ出し率は、下記関
係式(I)に従って求めたものである。 しみ出し率(%)=(蓄熱組成物の重量減少量/初期の油性物質含有量) ×100 …(I) その結果を後記表3に示す。
【0025】表3にみるように、密度が0.925g/
cm3 以上のエチレン−α−オレフィン共重合体を用いた
場合、油性物質のしみ出し量が極端に増加することが確
認された(比較例2参照)。次に、前記実施例1〜5お
よび比較例1〜4で作製した蓄熱組成物について、DS
C(示差走査熱量計)を用いて潜熱量を測定し、その結
果を後記表3に示した。
【0026】表3にみるように、比較例1および4で
は、潜熱量が減少していることが確認された。次に、前
記実施例1〜5および比較例1〜4で作製した蓄熱組成
物について、150℃の空気雰囲気中に1時間放置した
時の変形の有無を調べた。その結果を下記表3に示し
た。
【0027】表3にみるように、実施例1〜5、比較例
1〜2および比較例4では、変形がなかったのに対し、
比較例3では、形状を保てず、融解(液化)してしまっ
た。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】
【0031】
【発明の効果】この発明によれば、従来品に比べて、蓄
熱成分である油性物質のしみ出しが少なく、耐熱性に優
れ、蓄熱量の維持された蓄熱組成物を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1、5および比較例1〜4で作製された
蓄熱組成物に対する寒熱試験の温度条件を表すグラフで
ある。
【図2】実施例3および4で作製された蓄熱組成物に対
する寒熱試験の温度条件を表すグラフである。
【図3】実施例2で作製された蓄熱組成物に対する寒熱
試験の温度条件を表すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鶴来 充啓 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 菅原 亮 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シラン変性ポリオレフィンと密度が0.
    925g/cm3 より小さいエチレン−α−オレフィン共
    重合体と油性物質とを混合した後、前記シラン変性ポリ
    オレフィンのみに架橋処理を施すようにする蓄熱組成物
    の製法。
  2. 【請求項2】 シラン変性ポリオレフィンがシラン変性
    ポリエチレンである請求項1記載の蓄熱組成物の製法。
  3. 【請求項3】 シラン変性ポリオレフィンとエチレン−
    α−オレフィン共重合体と油性物質とをシラン変性ポリ
    オレフィンの融点以上の温度で混合する請求項1または
    2記載の蓄熱組成物の製法。
  4. 【請求項4】 油性物質が、ハイドロカーボン、脂肪酸
    および脂肪酸エステルからなる群の中から選ばれた少な
    くとも1種である請求項1から3までのいずれかに記載
    の蓄熱組成物の製法。
  5. 【請求項5】 油性物質が結晶性物質である請求項1か
    ら4までのいずれかに記載の蓄熱組成物の製法。
  6. 【請求項6】 シラン変性ポリオレフィンとエチレン−
    α−オレフィン共重合体と油性物質との混合物を水蒸気
    中、水中または湿潤空気中に保持することにより、シラ
    ン変性ポリオレフィンのみに架橋処理を施す請求項1か
    ら5までのいずれかに記載の蓄熱組成物の製法。
JP4221778A 1992-08-20 1992-08-20 蓄熱組成物の製法 Pending JPH0665563A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014237775A (ja) * 2013-06-10 2014-12-18 Jsr株式会社 蓄熱材用組成物および蓄熱材
JP2018070801A (ja) * 2016-10-31 2018-05-10 Jxtgエネルギー株式会社 合成樹脂、封入用樹脂、および樹脂材料
JP2018070802A (ja) * 2016-10-31 2018-05-10 Jxtgエネルギー株式会社 蓄熱樹脂材、成形体、および蓄熱建材
JP2020045411A (ja) * 2018-09-19 2020-03-26 株式会社Kri 潜熱蓄熱材組成物

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