JPH0663339B2 - 取付け面板とタイルブロックとの組合せ構造 - Google Patents

取付け面板とタイルブロックとの組合せ構造

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JPH0663339B2
JPH0663339B2 JP62315098A JP31509887A JPH0663339B2 JP H0663339 B2 JPH0663339 B2 JP H0663339B2 JP 62315098 A JP62315098 A JP 62315098A JP 31509887 A JP31509887 A JP 31509887A JP H0663339 B2 JPH0663339 B2 JP H0663339B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、取付け面板とタイルブロックとの組合せ構
造に関し、さらに詳しくは、建築物などの外装壁、内装
壁、もしくはその他の装飾壁などに適用される取付け面
板とタイルブロックとの弾性楔固定片を用いた組合せ構
造に係るものである。
〔従来の技術〕
従来例による一般的なこの種の取付け面板とタイルブロ
ックとの組合せ構造を第4図と第5図に示す。
即ち、これらの従来例各図において、タイルブロック外
装壁は、建築物などの躯体(図示せず)の外面に、下地
板(2)を介して固着される取付け面板(1)とタイル
ブロック(3)とからなつている。前記取付け面板
(1)の外面には、上下方向に所要間隔を隔てた左右方
向所定位置に縦断面L字状の多数の係止爪(1a)を切り
起すと共に、これらの各係止爪(1a)に対し、各タイル
ブロック(3)の内面側に形成された係止凹部(3a)
を、単純に引掛けるようにして取付け係止させ、かつ、
タイルブロック(3)の取付け係止を、取付け面板
(1)の下側から上側に向って順次に行ない、このよう
にしてこれらの各タイルブロック(3)の張設による壁
体を構成するのである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、この従来例の取付け面板とタイルブロッ
クとの組合せ構造では、取付け面板(1)の外面に切り
起した各係止爪(1a)に対し、各タイルブロック(3)
の内面側に形成された係止凹部(3a)を、単純に引掛け
るようにして取付け係止させるだけのものであるから、
その係止態様が決して完全であるとは言い難かった。
又、各タイルブロック(3)の取付け係止を、取付け面
板(1)の下側から上側に向つて順次に行なうようにし
ているので、下方の既に張設されているタイルブロック
(3)の壁面を、上方の張設時や足場解体時などに傷付
けたり、汚損したりすることがあった。
更に、張設時に必要な足場構造体についても、タイルブ
ロック(3)を最上部まで張設完了した後でないと解体
できず、構築現場での作業性が必ずしも良好でないと云
う不利があった。
又、躯体側取付け面板(1)の外面に張設される個々の
タイルブロック(3)の隣接相互間に形成される目地部
分に目地材料を充填封止させることで、張設面の隙間を
閉塞した場合でも、経年変化や火災で目地材料部分に割
れなどを生じる結果、雨水が浸入してしまい、内部に浸
入した雨水は、取付け面板(1)の各係止爪(1a)の切
り起し穴から、この取付け面板(1)の躯体側に浸水す
ることがあつて雨漏りの原因ともなっていた。
この他、取付け面板(1)自体に、強度を損い易い多数
の係止爪(1a)を切り起してあり、しかもこれに対処す
るのに何等の補強手段も講じられていないため、その強
度が大きく損なわれ、比較的重量のある数多くのタイル
ブロック(3)を取付け支持するのには適さないなどの
実用上好ましくない種々の問題点を有すものであつた。
又、特開昭62-50553号公報に記載された発明には、パネ
ル本体とタイルと係止金具とくさびとの4つの部材で構
成されるタイル壁の構造が開示されているが、この発明
で使用される係止金具とくさびとはいずれか一方を欠く
とタイル壁を形成することが出来ないという関係にあっ
た。即ち、タイルを取付ける際には、くさびの先端を、
係止金具のくさび装着部にいちいち挟み込んだ状態で、
パネルの取付け個所の正面から、タイル嵌合突片を挿入
し、タイル面に保護板を当てて、その上からパネル面に
打ち込んで取付けるという方式のものであり、係止金具
のみ又はくさびのみではタイルをパネルに取付けること
出来ず、作業性の点とタイル打込時の損傷防止の点で、
改良すべき余地が大きかった。
更に、特公昭62-112862号公報に開示された発明では、
下地部材より一対の切起し固定片を突設し、取付面板の
前記固定片と対応する位置に差込み孔を設け、2種類の
固定用キー部材でタイルブロックの隅部と係合させる構
成が開示されている。
しかし、この発明では、前記の差込み孔から雨水等が浸
入しやすいという問題がある他、タイルブロックを取付
面板に取付ける際に、前記固定用キー部材を側方からい
ちいち打ち込む必要があって、作業性の点で改良する必
要があった。
更に、タイルブロック自体、寸法的に高精度のものは期
待できないので、固定用キー部材を側方から打ち込む際
にタイルブロックが損傷したり破損するという問題も残
っていた。
又、特開昭62-185952号公報のものも、下地部材にタイ
ル等の装飾板をくさびを介して装着する構成が開示され
ているが、くさびは作業時において側方から打ち込むも
のであるため、前記と同様に作業性の点とタイルの破壊
防止の点で改良する必要があった。
従つて、この発明の目的とするところは、従来例装置で
のこのような問題点に鑑み、固定保持弾性部材の介在に
よって、タイルブロックを取付け面板の上側から下側
へ、又は下側から上側へ、作業性良く張設させると共
に、タイルブロックが損壊しないようにし、併せて、取
付け面板の内側への雨水の浸入を阻止し、しかも、取付
け面板自体の強を損ねないようにした取付け面板とタイ
ルブロックとの組合せ構造を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成させるために、この発明に係る取付け面
板とタイルブロックとの組合せ構造は、切起し孔のない
金属板からなる板面にタイルブロックの張設ピッチに対
応した配置間隔によつて、上下方向の複数段に亘り、
上,下各対向面に係合面と係着面とを有する逆蟻溝状の
係合凸条を左右方向に凸設した取付け面板と、裏面側中
央部に前記係合凸条の上下方向幅よりも広くした上下方
向幅で、上,下各対向面にそれぞれ引掛け面と押圧面と
を有する蟻溝状の係合凹溝を左右方向に形成したタイル
ブロックと、前記取付け面板の係合凸条の上下方向幅に
対応する上下方向幅で、上部側に前記取付け面板の係合
面に上側から引掛け係合される係合片を、下部側の一部
に取付け面板の係着面に下側から接圧して係着される係
着片を、更に、この係着片の下部に前記タイルブロック
の押圧面を内側から押圧保持する押圧片を、それぞれ形
成させた固定保持弾性部材とを備え、前記取付け面板の
係合凸条とこの係合凸条に係着させた固定保持弾性部材
に対し、前記タイルブロックの係合凹溝を係合させた状
態で、前記固定保持弾性部材の押圧片により、タイルブ
ロックの押圧面を押圧係止し得るようにしたことを特徴
としいる。
〔作 用〕
即ち,この発明に係る取付け面板とタイルブロックとの
組合せ構造においては、まず、固定保持弾性部材の係合
片を取付け面板の係合凸条の係合面に上側から引掛けて
係合させ、かつ、その係着片を前記取付け面板の係着面
に下側から自身の弾圧力で接圧して係着させておき、つ
いで、タイルブロックの係合凹溝の引掛け面を、前記取
付け面板の係合凸条に、予め、即ち、タイルブロックの
取付けより前に装着された固定保持弾性部材の係合片に
引掛け係合させ、かつ、タイルブロックの裏面を、固定
保持弾性部材の押圧片に突当てた状態で、タイルブロッ
クの引掛け係合部分を支点にして押込むことによつて、
固定保持弾性部材の押圧片が押曲げられて付勢されると
共に、押圧片の先端縁がタイルブロックの係合凹溝の押
圧面に落込んで移向し、タイルブロックを取付け面板の
板面に押付けて張設できるため、従来のようにくさびや
固定キーを側方から打ち込む必要がない。
そして、付勢された固定保持弾性部材押圧片が、内側か
らタイルブロックの押圧面を下方に弾圧させるために、
張設されたタイルブロックを作業性よく、かつ、タイル
ブロックを損壊させることなく弾性的かつ強固に保持さ
せ得るのである。
〔実施例〕
以下,この発明に係る取付け面板とタイルブロックとの
組合せ構造の一実施例につき、第1図ないし第3図を参
照して詳細に説明する。
第1図はこの発明の一実施例を適用したタイルブロック
外装壁の概要構成を示す縦断側面図、第2図は同上要部
構成を示す縦断斜視図、第3図は同上取付け面板とタイ
ルブロックとこれら相互を係着させるための固定保持弾
性部材とを示す分解斜視図である。
図中、符号(11)は建物の躯体側に装着される取付け面
板を示し、符号(21)はこの取付け面板(11)の表面側
に張設して支持されるタイルブロックであり、さらに、
(31)はこれらの取付け面板(11)とタイルブロック
(21)とを係着させるための固定保持弾性部材を示して
いる。
前記取付け面板(11)は、建築物の躯体壁などに対し、
直接的又は下地板(41)を介して間接的に装着され、第
3図に詳細構造を示すように、この取付け面板(1)に
は後述するタイルブロック(21)の所定張設ピッチに対
応した相互の配置ピッチ間隔によつて、上下方向の複数
段に亘り、上,下各対向面に内側へテーパー状に傾斜し
て喰い込まれる係合面(13)と係着面(14)とを形成し
た逆蟻溝状の係合凸条(12)が左右方向に凸設される。
この取付け面板(11)は、切起し孔なのい金属薄鋼板な
どを材料に用いて屈曲成形され、その複数枚を上下方向
に適宜連接させて使用する。
次に、前記タイルブロック(21)は、第3図から明らか
なように、表面側上部に所定厚さの段差を与えた上端縁
対向部(23)と表面側下部にこの上端縁対向部(23)に
対応する所定厚さの段差を与えた下端縁対向部(24)と
を形成したものである。
前記タイルブロック(21)は、取付け面板(11)の各係
合凸条(12)相互間の配置ピッチ間隔よりも大きな上下
方向幅にした本体(22)を有しており、張設された時点
では、第1図に示すように上下に隣接される本体(22)
間で、下端縁対向部(24)の裏面側に上端縁対向部(2
3)を入り込ませ、これらの各部の相互間が幾分かオー
バーラップされるようにしてある。
そして、前記本体(22)での裏面側中央部には、前記係
合凸条(12)の上下方向幅よりも十分に広くした上下方
向幅で、上,下各対向面にそれぞれ外側へテーパー状に
傾斜して喰い込まれる引掛け面(26)と押圧面(27)と
を形成した蟻溝状の係合凹溝(25)を左右方向に穿設さ
せてある。(28)はタイルブロック(21)の引掛け係合
部分である。
更に、前記固定保持弾性部材(31)は、第3図に示すよ
うに、バネ鋼などのように弾性と剛性に富む材料を用い
て形成する。
この固定保持弾性部材(31)は、前記係合凸条(12)の
上下方向幅に対応する上下方向幅で、上部側の左右方向
全長に亘つて、前記取付け面板(11)の係合面(13)に
上側から引掛け係合される係合片(32)を形成させると
共に、下部側の中間部に前記取付け面板(11)の係着面
(14)を下側から接圧して係着される係着片(33)を形
成させ、更にこの係着片(33)の下部側の両端部に前記
タイルブロック(31)の押圧面(27)を内側から押圧し
て保持する押圧片(34)を切起して形成させたものであ
る。
従つて、前記実施例構成の場合,各取付け面板(11)を
用いて個々の各タイルブロック(21)を張設するには、
第1図に示すように、建築物の躯体壁などに固定されて
いる下地板(41)などに対し、タッピングネジなどで、
予めこの取付け面板(11)の複数枚を、所期通り相互に
連設して装着固定させておき、かつ、各取付け面板(1
1)の係合凸条(12)上の適所に予め固定保持弾性部材
(31)を次のようにして装着させておく。
即ち,まず、固定保持弾性部材(31)の上部側の係合片
(32)を、取付け面板(11)の係合凸条(12)の上部側
の係合面(13)に上側から引掛けて係合させ、ついで、
同下部側の係着片(33)を、係合凸条(12)の下部側の
係着面(14)に下側から自身のもつ弾圧力により接圧し
て係着させる。
尚、この取付け面板(11)の係合凸条(12)に対する固
定保持弾性部材(31)の装着位置しては、左右方向に隣
接して張設される各タイルブロック(21)間に跨らせる
ようにするのが望ましい。
続いて、取付け面板(11)の係合凸条(12)の適所に固
定保持弾性部材(31)を装着させた状態で、タイルブロ
ック(21)を次のようにして張設させる。
即ち,まず、タイルブロック(21)の係合凹溝(25)の
上部側の引掛け面(26)を、取付け面板(11)の係合凸
条(12)に予め装着された固定保持弾性部材(31)の上
部側の係合片(32)に引掛け係合させる。
ついで、同タイルブロック(21)の裏面を、同固定保持
弾性部材(31)の下部側の押圧片(34)に突当てた状態
で、タイルブロック(21)の下部側を、前記タイルブロ
ック(21)の引掛け係合部分(28)を支点にして、押圧
片(34)の弾圧力に抗して押込むことにより、押圧片
(34)に接しているタイルブロック(21)の裏面は、こ
の押圧片(34)を押曲げて撓め、これを付勢させつつ押
込まれてゆく。
その後,固定保持弾性部材(31)の押圧片(34)の先端
縁が、タイルブロック(21)の係合凹溝(25)の下部側
の押圧面(27)に落込んで移向し、このタイルブロック
(21)を取付け面板(11)の板面に押付けて張設させた
第1図,第2図に示す状態では、このようにして付勢さ
れた態様にある押圧片(34)が、内側からタイルブロッ
ク(21)の押圧面(27)を下方に排斥するようにして弾
圧するため、張設されたタイルブロック(21)を、従来
のような単なる引掛け係合とは異なつて弾圧的かつ強固
に保持させ得るのである。
続いて、このように張設される上段側のタイルブロック
(21)に対し、その下端縁対向部(24)の内側に、下段
側のタイルブロック(21)の上端縁対向部(23)を入り
込ませるようにオーバーラップさせ、この下段側のタイ
ルブロック(21)についても、前記と同様の張設操作を
繰返すことによつて、各取付け面板(11)上に固定保持
弾性部材(31)を介してタイルブロック(21)を、上
下、ならびに左右方向に連接して張設できる。
前記のように、固定保持弾性部材(31)を左右に隣接す
る各タイルブロック(21)の相互間に位置させるとき
は、この固定保持弾性部材(31)の両端部の各押圧片
(34)、(34)が、各タイルブロック(21)の隣接され
る各押圧面(27)、(27)間に跨つて係止されるため、
隣接する各タイルブロック(21)の連接結合をより一層
効果的にさせ得る。
又、前記各タイルブロック(21)の張設は、これらの各
タイルブロック本体(22)の上下方向幅が、各取付け面
板(11)の各係止凸条(12)間相互の配置ピッチ間隔よ
りも大きくされているから、上段側のタイルブロック
(21)の下端縁対向部(24)によつて、下段側のタイル
ブロック(21)の上端縁対向部(23)の少なくとも下端
一部が、外部より被覆されるために、各タイルブロック
(21)間に形成される目地部分から取付け面板(11)の
表面が隠されて、タイルブロック(21)のみによる綺麗
な張設面を実現できる。又、必要に応じて、形成された
目地部分に目地材料を充填させてもよい。
前記取付け面板(11)上の各係合凸条(12)は、その板
面上の上下方向に所定間隔をおいて左右方向に延びるよ
うに形成されていて、同板面から切起されてはいないた
めに、従来例でのように切起し穴などを通した漏水のお
それを全く考慮する必要がなくなり、併せて、各係合凸
条(12)の存在により、却つて同面板強度を向上できる
のである。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、この発明に係る取付け面板とタイ
ルブロックとの組合せ構造は、切起し孔のない金属板か
らなる板面にタイルブロックの張設ピッチに対応した配
置間隔によつて、上下方向の複数段に亘り、上,下各対
向面に係合面と係着面とを有する逆蟻溝状の係合凸条を
左右方向に凸設した取付け面板と、裏面側中央部に前記
係合凸条の上下方向幅よりも広くした下方向幅で、上,
下各対向面にそれぞれ引掛け面と押圧面とを有する蟻溝
状の係合凹溝を左右方向に形成したタイルブロックと、
前記取付け面板の係合凸条の上下方向幅に対応する上下
方向幅で、上部側に前記取付け面板の係合面に上側から
引掛け係合される係合片を、下部側の一部に取付け面板
の係着面に下側から接圧して係着される係着片を、更
に、この係着片の下部に前記タイルブロックの押圧面を
内側から押圧保持する押圧片を、それぞれ形成させた固
定保持弾性部材とを備え、前記取付け面板の係合凸条と
この係合凸条に、係着させた固定保持弾性部材に対し、
前記タイルブロックの係合凹溝を係合させた状態で、前
記固定保持弾性部材の押圧片により、タイルブロックの
押圧面を押圧係止し得るようにしたから、固定保持弾性
部材の係合片を取付け面板の係合凸条の係合面に上側か
ら引掛けて係合させ、かつ、その係着片を前記取付け面
板の係着面に下側から自身の弾圧力で接圧して係着させ
ておき、ついで、タイルブロックの係合凹溝の引掛け面
を、前記取付け面板の係合凸条に、予め、即ち、タイル
ブロックの取付けより前に装着された固定保持弾性部材
の係合片に引掛け係合させ、かつ、タイルブロックの裏
面を固定保持弾性部材の押圧片に突当てた状態で、タイ
ルブロックの引掛け係合部分を支点にして押込むことに
より、固定保持弾性部材の押圧片が押曲げられて付勢さ
れると共に、押圧片の先端縁がタイルブロックの係合凹
溝の押圧面に移向して、タイルブロックを取付け面板の
板面に押付けて張設できる。
このように従来技術のように、くさびや固定キーをタイ
ルブロック取付作業時にいちいち側方から打ち込んだり
する必要がなくなり、固定保持弾性部材の弾性を有効に
利用することで極めて簡単な操作によつて、取付け面上
にタイルブロックを付勢された固定保持弾性部材の押圧
片の弾圧力で接圧保持させて、上部側から下部側へ頗る
作業性よく、しかも、タイルブロックを損壊することな
く確実かつ強固に張設できる。
さらに、係合凸条を含む取付け面板を全一体的に賦形成
形して構成したので、所期の構造,形態による取付け面
板を容易に得られるほか、従来のようなタイルブロック
を係着させるための切起し各部からの漏水などのおそれ
を完全に解消でき、併せて、同各部の形成に伴なう面板
強度の低下をも効果的に阻止し得る。
又、このようにタイルブロックを上部側から下部側へ張
設できることから、従来の場合とは異なつて、張設され
るタイルブロックの壁面を、張設時や足場解体時などに
傷付けたり、汚損したりするおそれがなくなり、さら
に、必要に応じては、このタイルブッロクの張設に伴な
い、足場構造体自体をその張設の済んだ上部側の部分か
ら、順次に解体してゆくことも可能で、現場作業を手際
よく行なうことができるなどの多くの優れた特長を有す
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る取付け面板とタイルブロックと
の組合せ構造をタイルブロック外装壁に適用した場合の
一実施例による概要構成を示す縦断側面図,第2図は同
上要部構成を示す縦断斜視図、第3図は同上取付け面板
とタイルブロックとこれらを係着させるための固定保持
弾性部材を示す分解斜視図、第4図は従来例によるタイ
ルブロック外装壁の要部構成を示す縦断側面図、第5図
は同上取付け面板を取り出して示す斜視図である。 (11)……取付け面板、 (12)……逆蟻溝状の係合凸条、 (13)……係合凸条の係合面、 (14)……係合凸条の係着面、 (21)……タイルブロック、 (22)……タイルブロックの本体、 (23)……タイルブロックの上端縁対向部、 (24)……タイルブロックの下端縁対向部、 (25)……タイルブロックの蟻溝状の係合凹溝、 (26)……タイルブロックの係合凹溝の引掛け面、 (27)……タイルブロックの係合凹溝の押圧面、 (28)……タイルブロックの引掛け係合部分、 (31)……固定保持弾性部材、 (32)……固定保持弾性部材の係合片、 (33)……固定保持弾性部材の係着片、 (34)……固定保持弾性部材の押圧片。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】切起し孔のない金属板からなる板面にタイ
    ルブロックの張設ピッチに対応した配置間隔によつて、
    上下方向の複数段に亘り、上,下各対向面に係合面と係
    着面とを有する逆蟻溝状の係合凸条を左右方向に凸設し
    た取付け面板と、 裏面側中央部に前記係合凸条の上下方向幅よりも広くし
    た上下方向幅で、上,下各対向面にそれぞれ引掛け面と
    押圧面とを有する蟻溝状の係合凹溝を左右方向に形成し
    たタイルブロックと、 前記取付け面板の係合凸条の上下方向幅に対応する上下
    方向幅で、上部側に前記取付け面板の係合面に上側から
    引掛け係合される係合片を、下部側の一部に取付け面板
    の係着面に下側から接圧して係着される係着片を、更
    に、この係着片の下部に前記タイルブロックの押圧面を
    内側から押圧保持する押圧片を、それぞれ形成させた固
    定保持弾性部材とを備え、 前記取付け面板の係合凸条とこの係合凸条に係着させた
    固定保持弾性部材に対し、前記タイルブロックの係合凹
    溝を係合させた状態で、前記固定保持弾性部材の押圧片
    により、タイルブロックの押圧面を押圧係止し得るよう
    にしたことを特徴とする取付け面板とタイルブロックと
    の組合せ構造。
  2. 【請求項2】タイルブロック本体の上下方向幅を、各係
    合凸条間の配置間隔よりも大きくすると共に、同本体の
    表面側上部に所定厚さの段差を与えた上端縁対向部を、
    表面側下部にこの上端縁対向部に対応する厚さの段差を
    与えた下端縁対向部をそれぞれ形成したことを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項に記載の取付け面板とタイルブ
    ロックとの組合せ構造。
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