JPH066202Y2 - 内燃機関の軸封装置 - Google Patents
内燃機関の軸封装置Info
- Publication number
- JPH066202Y2 JPH066202Y2 JP8221390U JP8221390U JPH066202Y2 JP H066202 Y2 JPH066202 Y2 JP H066202Y2 JP 8221390 U JP8221390 U JP 8221390U JP 8221390 U JP8221390 U JP 8221390U JP H066202 Y2 JPH066202 Y2 JP H066202Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- combustion engine
- internal combustion
- crankcase
- pressure
- seal device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、内燃機関の出力軸とクランクケースの間をシ
ールする軸封装置に関するものである。
ールする軸封装置に関するものである。
内燃機関において、出力軸とクランクケースの間を密封
する手段としては、非接触式密封装置としてのラビリン
スシールの他、オイルシールやＶリングを用いた接触式
の密封装置も用いられている。
する手段としては、非接触式密封装置としてのラビリン
スシールの他、オイルシールやＶリングを用いた接触式
の密封装置も用いられている。
〔考案が解決しようとする課題〕 内燃機関のクランクケース内は、シリンダライナーとピ
ストンの隙間から漏れたミストのため、数拾ｍｍＡｑだ
け外部よりも圧力が高くなっている。このため、従来の
密封方式では、前記ミストの圧力によって出力軸の軸封
部から外部に潤滑油漏れが生じてしまうという問題点が
あった。
ストンの隙間から漏れたミストのため、数拾ｍｍＡｑだ
け外部よりも圧力が高くなっている。このため、従来の
密封方式では、前記ミストの圧力によって出力軸の軸封
部から外部に潤滑油漏れが生じてしまうという問題点が
あった。
本考案に係る内燃機関の軸封装置は、過給機を備えた内
燃機関の出力軸に設けられる軸封装置であって、前記出
力軸に設けられたラビリンスシールの溝に、前記過給機
からブーストエアを導入したことを特徴としている。
燃機関の出力軸に設けられる軸封装置であって、前記出
力軸に設けられたラビリンスシールの溝に、前記過給機
からブーストエアを導入したことを特徴としている。
過給機からラビリンスシールの溝に導入されたブースト
エアは、ラビリンスシールの隙間を経て外部と内部に吹
出す。従って、内部の圧力が外部より高くても、内部か
ら外部に油漏れが生じることはない。
エアは、ラビリンスシールの隙間を経て外部と内部に吹
出す。従って、内部の圧力が外部より高くても、内部か
ら外部に油漏れが生じることはない。
本考案の一実施例を図面によって説明する。
内燃機関のクランクケース１にボルトで固定されたフラ
イヤカバー２には、出力軸としてのクランク軸３が挿通
している。そして、クランク軸３の外周面と対面するフ
ライヤカバー２の内周面には、ラビリンスシール５が形
成されている。また、クランク軸３の外周面のうち、前
記クランクケース１の内部に近い位置には油切り４が設
けられており、該油切り４の回転方向についての外方に
は潤滑油をクランクケース１内に戻すための油回収ポー
ト６が形成されている。また、図示はしないが、この内
燃機関は過給機を有しており、この過給機からのブース
トエアは図に示すクランクケース１の給気室７を介して
各シリンダに供給されるようになっている。そして本実
施例によれば、前記給気室７の閉止フランジ８には圧力
調整用のコック９を介して配管１０が接続され、さらに
該配管１０はドレンセパレータ１１を介して前記ラビリ
ンスシール５の外側寄りの溝５ａに接続連通されてい
る。
イヤカバー２には、出力軸としてのクランク軸３が挿通
している。そして、クランク軸３の外周面と対面するフ
ライヤカバー２の内周面には、ラビリンスシール５が形
成されている。また、クランク軸３の外周面のうち、前
記クランクケース１の内部に近い位置には油切り４が設
けられており、該油切り４の回転方向についての外方に
は潤滑油をクランクケース１内に戻すための油回収ポー
ト６が形成されている。また、図示はしないが、この内
燃機関は過給機を有しており、この過給機からのブース
トエアは図に示すクランクケース１の給気室７を介して
各シリンダに供給されるようになっている。そして本実
施例によれば、前記給気室７の閉止フランジ８には圧力
調整用のコック９を介して配管１０が接続され、さらに
該配管１０はドレンセパレータ１１を介して前記ラビリ
ンスシール５の外側寄りの溝５ａに接続連通されてい
る。
以上の構成において、機関駆動中にコック９を調整し、
クランクケース１内のミスト圧以上の圧力である過給機
からのブーストエアを適度な圧力に調整し、前記ラビリ
ンスシール５の溝５ａ内に導入すれば、該エアはラビリ
ンスシール５の隙間を経てクランクケース１の内部と外
部に吹出す。従って、クランクケース１の内部のミスト
圧が外部より高くても、潤滑油が外部に漏れることはな
く、ラビリンスシール５とクランク軸３の間に介在する
潤滑油はブーストエアに押されて油切り４で外方に導か
れ、さらに油回収ポート６を経てクランクケース１の内
方に戻される。
クランクケース１内のミスト圧以上の圧力である過給機
からのブーストエアを適度な圧力に調整し、前記ラビリ
ンスシール５の溝５ａ内に導入すれば、該エアはラビリ
ンスシール５の隙間を経てクランクケース１の内部と外
部に吹出す。従って、クランクケース１の内部のミスト
圧が外部より高くても、潤滑油が外部に漏れることはな
く、ラビリンスシール５とクランク軸３の間に介在する
潤滑油はブーストエアに押されて油切り４で外方に導か
れ、さらに油回収ポート６を経てクランクケース１の内
方に戻される。
一般に、クランクケース１内のミスト圧は機関の負荷の
増大に比例して大きくなるが、過給機の出口圧力も同様
に比例して大きくなり、通常２Kg／cm2程度である。従
って、前述したように、ラビリンスシール５に導入され
るブーストエアの圧力がミスト圧よりも小さくならない
ようにコック９を調整しておけば、後に運転状態が変動
してクランクケース１内のミスト圧が変化しても、前述
したブーストエアによるシール効果が低下することはな
い。
増大に比例して大きくなるが、過給機の出口圧力も同様
に比例して大きくなり、通常２Kg／cm2程度である。従
って、前述したように、ラビリンスシール５に導入され
るブーストエアの圧力がミスト圧よりも小さくならない
ようにコック９を調整しておけば、後に運転状態が変動
してクランクケース１内のミスト圧が変化しても、前述
したブーストエアによるシール効果が低下することはな
い。
本考案の軸封装置によれば、ラビリンスシールの溝に過
給機からのブーストエアを導入してクランクケース内の
圧力に打ち勝つようにしたので、軸封部における内部か
ら外部への空気の流れを遮断することができ、シールを
完全にしてメンテナンスフリーとすることができるとい
う効果がある。
給機からのブーストエアを導入してクランクケース内の
圧力に打ち勝つようにしたので、軸封部における内部か
ら外部への空気の流れを遮断することができ、シールを
完全にしてメンテナンスフリーとすることができるとい
う効果がある。
図は本考案の一実施例の断面図である。 ３…出力軸としてのクランク軸、 ５…ラビリンスシール、５ａ…溝。
Claims (1)
- 【請求項１】過給機を備えた内燃機関の出力軸に設けら
れる軸封装置において、前記出力軸に設けられたラビリ
ンスシールの溝に、前記過給機からブーストエアを導入
したことを特徴とする内燃機関の軸封装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8221390U JPH066202Y2 (ja) | 1990-08-03 | 1990-08-03 | 内燃機関の軸封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8221390U JPH066202Y2 (ja) | 1990-08-03 | 1990-08-03 | 内燃機関の軸封装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0440133U JPH0440133U (ja) | 1992-04-06 |
| JPH066202Y2 true JPH066202Y2 (ja) | 1994-02-16 |
Family
ID=31628823
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8221390U Expired - Lifetime JPH066202Y2 (ja) | 1990-08-03 | 1990-08-03 | 内燃機関の軸封装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH066202Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11108201A (ja) * | 1997-10-07 | 1999-04-20 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 軸封装置 |
| EP2336571A1 (en) * | 2009-12-15 | 2011-06-22 | Perkins Engines Company Limited | System for reducing compressor oil consumption |
-
1990
- 1990-08-03 JP JP8221390U patent/JPH066202Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0440133U (ja) | 1992-04-06 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH066202Y2 (ja) | 内燃機関の軸封装置 | |
| JPS57105523A (en) | Supercharger for use in internal combustion engine | |
| CN215109205U (zh) | 一种带主动止推功能的轴承盖结构 | |
| JPS6132125Y2 (ja) | ||
| JPH0219531Y2 (ja) | ||
| US5123386A (en) | Internal combustion engine and its piston | |
| JPH0565960A (ja) | シリンダブロツクとロアケース間のシール構造 | |
| JP2519349Y2 (ja) | ディーゼル機関のクランク軸端シール構造 | |
| JPH0530431U (ja) | 過給機のウエストゲートバルブ装置 | |
| JPH0433424Y2 (ja) | ||
| JPH05935U (ja) | ターボチヤージヤウエストゲートバルブのシール構造 | |
| JPS627032Y2 (ja) | ||
| JPS588922Y2 (ja) | エンジンのピストン | |
| JPS6211301Y2 (ja) | ||
| JPS6131223Y2 (ja) | ||
| JPS603293Y2 (ja) | 内燃機関における吸気弁の弁座給油装置 | |
| JPH082421Y2 (ja) | 内燃機関のウォータポンプ水抜構造 | |
| JPH0324833Y2 (ja) | ||
| JPH055204Y2 (ja) | ||
| KR100580706B1 (ko) | 흡기 매니폴드의 오일 누유개선을 위한 이지알 포트 | |
| JPH0748988Y2 (ja) | 模型用エンジン | |
| JPH059472Y2 (ja) | ||
| JPS6212808Y2 (ja) | ||
| CN2503218Y (zh) | 定位内衬全密封活塞环 | |
| JPS6124652Y2 (ja) |