JPH0661157U - 車両用ベッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 設置、設置解除に人手を要さず、サブフレー
ム上に片持支持のベッドを構成、走行振動を吸収する。 【構成】 背もたれ１５が車両前方に折り畳まれるリア
シート１４を有する車両の車両室内のリアシート１４後
部に設置されるメインフレーム２１と、選択してメイン
フレーム２１の前部から車両前方に向けて、片持状に突
設および突設解除される複数本のサブフレーム３１と、
サブフレーム３１上に設置される板状からなる複数のベ
ッド４１とからなることを特徴とする車両用ベッド。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】 この考案は車両用ベットに係る。さらに詳細には乗 用自動車等車両の後部座席に設置される車両用ベットに係る。

【０００２】

【従来の技術】 従来の車両の後部座席に設置される車両用ベットとしては 各種のものが知られている。

【０００３】 すなわち図８に図示される従来例１では、フロントシート５１の後部に位置す るリアシート５２を折り畳み、リアシート５２の後部に２分割され折り畳まれて いたベット５３を広げ、ベット５３の前部はリアシート５２上に設置される。ベ ット５３前端には支持用のベット支持足５４が設けられ先端は車両床面に接触さ れベット５３を支持する。

【０００４】 図９に図示される従来例２では、ベット５３の先端を吊り金具５５でフロント シート５１の背もたれに係止してベット５３前端を支持する。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】 従来例１では、ベット５３の支持はリア シート支持足５４によるためベット５３は前後部の２分割にならざるを得ない。 従来例２も同様吊り金具で吊るため、従来例では、ベット５４は大掛かりとなり 、格納されているベット５３をセットする場合、複数の人手を要するとともに、 一度車外に取り出して反転する等の前段取りを施す必要があり、雨天の場合作業 が困難となり、まして走行中の作業は困難となる課題を有した。

【０００６】 更に、従来例１ではリアシート支持足５４はベット５３前端に取り付けられて いるため、リアシート５２をセットし、ベット５３を折り畳むと、図１０に図示 されるようにベット支持足５４が室内側に剥き出しとなるため、室内空間が狭く なりベット上面も凹凸を有するため荷物の載置に適さず、見栄えも悪くなる課題 を有する。

【０００７】 従来例１では、ベット５４折り畳み時に、ベット支持足５４を折り畳まれたベ ット５３の間に挿入させるとベット５４上面は傾斜が生じて荷物の載置に適さな い課題を有する。

【０００８】 更に、リアシート５２上に位置するベット５３前半部分は一体となっているた め、リアシート５２の一方のみベット５３を設置しリアシート５２ではシートと ベッドとを併用することは出来ない課題を有した。

【０００９】

【課題を解決するための手段】 この考案は、

【００１０】 背もたれが車両前方に折り畳まれるリアシートを有する車両の車両室内のリア シート後部に設置されるメインフレームと、選択してメインフレームの前部から 車両前方に向けて、片持状に突設および突設解除される複数本のサブフレームと 、メインフレーム及び突設状態とされたサブフレーム上に設置される板状からな る複数のベッドとからなることを特徴とする車両用ベッド、

【００１１】 を提供する。

【００１２】

【作用】 ベッドを設置する場合は、サブフレームを車両前方に突設させる 。メインフレーム上および突設させたサブフレーム上の必要箇所にベッドを設置 する。

【００１３】 ベッドを収納する場合は、ベッドをメインフレーム上に重ねる。サブフレーム は突設を解除し、リアシートの背もたれを立てる。

【００１４】

【実施例】 この考案の実施例のベッド設置状態の平面図をあらわす図１、 同背面図をあらわす図２、同側面図をあらわす図３、同フレームの構成状態の平 面図をあらわす図４、同サブフレームの正面図をあらわす図５、同サブフレーム の一部拡大平面断面図をあらわす図６、同正面図をあらわす図７、図８にしたが って説明する。

【００１５】 １１は車両室内である。１２はステアリングホイール、１３はフロントシート 、１４はリアシートである。リアシート１４は、リアシート背もたれ１５が車両 前方に折り畳まれる。

【００１６】 ２１はメインフレームである。メインフレーム２１は、リアシート１４後部に 設置される。メインフレーム２１は、メインフレーム２１は、金属製バーをＸＹ Ｚ方向に組み合わせて相互に溶接させて籠状に構成する。組み合わされたメイン フレーム２１は、自動車ボデーフレームに溶接あるいは、メインフレーム２１に ボルトを固定し自動車ボデーフレームに設けられた孔に同ボルトとナットとで固 定させてもよい。

【００１７】 ３１はサブフレームである。サブフレーム３１は、この実施例では３本設けら れ、それぞれ片持状に一端をメインフレーム２１の前部に、選択してメインフレ ームの前部から車両前方に向けて、片持状に突設および突設解除されるように取 り付けられる。

【００１８】 即ち、サブフレーム３１は板状からなり、先端上側にはピン３２を突設すると ともにスライド可能とすることで伸縮可能とする。３３、３４は、軸受である。 軸受３３、３４は、メインフレーム２１の前端両側と、中央部の計３カ所に取り 付けられる。軸受３３、軸受３４にはそれぞれ垂直方向に取り付け軸３５が取り 付けられ、取り付け軸３５の下端は、底面３６で支持される。軸受３３、軸受３ ４の前端側面には係止壁３７が設けられる。係止壁３７の上端には、凹状かつサ ブフレーム３１の幅よりやや幅広にくぼませた係止部３８を設ける。

【００１９】 メインフレーム２１の中央に取り付けられる軸受３４は、メインフレーム２１ の両端にそれぞれ取り付けられる軸受３３よりも、取り付け軸３５を長く形成す る。

【００２０】 ４１、４２、４３はベッドである。計４枚のベッド４１、４２、４３はそれぞ れ板状からなるが、この実施例ではベッド４２は、折り曲げ部４５で上方に折り 曲げ自在とされ、蓋４６は開閉される。そのため、蓋４６下部のメインフレーム ２１内は収納部とすることが可能で、キャンプ用品例えば、飲料水、ガスレンジ 等を収納しあるいは設置することが可能である。メインフレーム２１後部から引 き出し状に形成しこれらキャンプ用品を収納すれば更に便宜である。

【００２１】 サブフレーム３１上に載置されるベッド４３、ベッド４３の前端下面にはピン ３２が収納される孔４４が設けられる。

【００２２】 次に、実施例の作用について説明する。ベッドを設置する場合は、リヤシート の背もたれ１５を折り畳み、サブフレーム３１をそれぞれ車両前方に突設させる 。即ち、サブフレーム３１は取り付け軸３５に沿っていったん持ち上げ先端が車 両前方方向に向くように取り付け軸３５を回転軸として回転する。ついで、サブ フレーム３１の下端を係止部３８の凹部に嵌め込み係止させる。更に、サブフレ ーム３１のスライドを車両前方に伸ばす。

【００２３】 ついで、メインフレーム２１上および突設させたサブフレーム３１上の必要箇 所上にベッド４１、ベッド４２、ベッド４３を設置し、サブフレーム３１上のベ ッド４３は、孔４４にピン３２を嵌合させ移動不能とする。

【００２４】 メインフレーム２１中央のサブフレーム３１を支持する取り付け軸３５は、メ インフレーム２１両端のサブフレーム３１を支持する取り付け軸３５より長い。 そのため、メインフレーム２１中央のサブフレーム３１の、係止部３８との係合 を解除すると、他のサブフレーム３１よりも下までさがる。そのため、サブフレ ーム３１をメインフレーム２１前端に収納する場合もメインフレーム２１の両端 に取り付けられたサブフレーム３１と、メインフレーム２１中央に取り付けられ たサブフレーム３１とが干渉することはない。

【００２５】 ベッド４３、ベッド４３を収納する場合は、ベッド４３、ベッド４３のピン３ ２と孔４４の嵌合を解除しそれぞれサブフレーム３１上から外し、メインフレー ム２１上に設置されたベッド４１上に重ねる。サブフレーム３１は突設を解除し 、リアシートの背もたれを立てる。サブフレーム３１の突設解除は、取り付け軸 ３５を回転軸として回転させメインフレーム２１前端と平行に位置させておこな う。

【００２６】 前方側のベッド４３のうち一方のみを設置させるときは、両端のサブフレーム ３１の内の一方と、中央のサブフレーム３１のみを突設させ、そのうえにベッド ４３を載置させる。そのため、ベッド４３が設置されていない空間に位置する一 方のリヤシート１４は、背もたれ１５を折り畳む必要がなくそのまま使用可能で ある。そこで、幼児、病人の看護をしながら乗員はリヤシート１４を使用するこ とが可能である。

【００２７】

【考案の効果】 ベッドは、片持状で支持されるサブフレーム上に設置され るため走行振動が吸収され緩和される。ベッドは小型化するため設置、設置解除 に人手を擁さず、設置が容易である。更に、リヤシートの一方を使用しながら片 側のみベッドを設置して使用することが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この考案の実施例のベッド設置状態の平面図

【図２】 この考案の実施例のベッド設置状態の背面図

【図３】 この考案の実施例のベッド設置状態の側面図

【図４】 この考案の実施例のフレーム構成状態の平面
図

【図５】 この考案の実施例のフレーム構成状態のサブ
フレーム正面図

【図６】 この考案の実施例のフレーム構成状態のサブ
フレーム一部拡大平面断面図

【図７】 この考案の実施例のフレーム構成状態のサブ
フレーム一部拡大正面図

【図８】 この考案の実施例のフレーム構成状態のサブ
フレーム一部拡大正面図

【図９】 従来例の斜視図

【図１０】 従来例の斜視図

【図１１】 従来例の斜視図

【図１２】 従来例の斜視図

【符号の説明】

１４ リヤシート １５ 背もたれ ２１ メインフレーム ３１ サブフレーム ４３ ベッド

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【手続補正書】

【提出日】平成５年８月１２日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】考案の名称

【補正方法】変更

【補正内容】

【考案の名称】 車両用ベッド

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 背もたれが車両前方に折り畳まれるリア
   シートを有する車両の車両室内のリアシート後部に設置
   されるメインフレームと、選択してメインフレームの前
   部から車両前方に向けて、片持状に突設および突設解除
   される複数本のサブフレームと、サブフレーム上に設置
   される板状からなる複数のベッドとからなることを特徴
   とする車両用ベッド。