JPH0660510U - ドリップウエザーストリップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コストが低く、見栄えがよくなるドリップウ
エザーストリップを提供する。 【構成】 ボディパネル２０に突設したドリップフラン
ジ３０に嵌着するところのソリッドゴムよりなる基底部
５１にドア１０上部、ルーフパネル４０及びボディパネ
ル２０とそれぞれ弾接させる２片のリップ５２，５３を
一体に結合したドリップウエザーストリップ５０であっ
て、リップ５３に内面もしくは外面にノッチ９０を施
し、その先端をルーフパネル４０の折れ線４１周辺に弾
接させることが出来るよう、ノッチ９０を折れ線とし
て、折れ線４１の折れ程度に応じて、くの字状に折曲
げ、その付け根側部分を基底部５１に接着してある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ボディ開口縁部上部に取付け、ドア上部とルーフパネル及びボディ パネルとそれぞれ弾接させる２片のリップと、シーラント隠し用リップとを備え たドリップウエザーストリップに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ボディ開口縁部上部に取付け、ドア上部、ルーフパネル及びボディパネ ルとそれぞれ弾接させる２片のリップを備えたドリップウエザーストリップとし て、図１乃至図４に示す構成のものが使用されている。図中に二等辺三角形の頂 角から下した中線の一方を塗潰した記号を使用しているが、これは塗潰し側が型 成形部を表わし、非塗潰し側が押出成形部を表わしている。１０はドア、２０は ボディパネル、３０はそのボディパネル２０に略水平に外側に向かって突設した ドリップフランジ、４０はルーフパネル、５０はドリップウエザーストリップで あって、前記ドリップフランジ３０に嵌着するソリッドゴムよりなる基底部５１ 、およびその基底部５１にそれぞれ突設したリップ５２，５３よりなり、それぞ れドア１０上部、ルーフパネル４０、ボディパネル２０と弾接させるようにして ある。ルーフパネル４０の側面は、図２の破線で示すように、軒状に折曲げてあ って、折れ線４１が形成されている。この外観を損なう折れ線４１は、それにリ ップ５３を弾接させ、隠すことがある。

【０００３】 しかしながら、車の前部は図３に示すように、折れ線４１が形成されておらず 、その部分を隠すリップ５３が不要となり、その部分に対応するドリップウエザ ーストリップ５０は、図３に示すように、部分７０のリップ５３を切欠いた状態 で型成形する必要があり、それだけフロントピラー部分８０と接続する型成形部 分が長くなり、コストアップを来すと言う問題点がある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】 解決しようとする問題点は、上記従来のドリップウエザーストリップは、折れ 線が形成されない車の前部はリップ５３で隠す必要がなく、この部分はリップ５ ３を切欠いた状態で型成形する必要があり、それだけ型成形部分が長くなり、コ ストアップを来すことである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

図１・図６乃至図７を参考にして説明する。本考案は、ボディパネル２０に突 設したドリップフランジ３０に嵌着するところのソリッドゴムよりなる基底部５ １にドア１０上部、ルーフパネル４０及びボディパネル２０とそれぞれ弾接させ る２片のリップ５２，５３とシーラント隠し用リップ６０とを一体に結合したド リップウエザーストリップ５０であって、リップ５３に内面もしくは外面にノッ チ９０を施し、その先端をルーフパネル４０の折れ線４１周辺に弾接させること が出来るよう、ノッチ９０を折れ線として、折れ線４１の折れ程度に応じて、く の字状に折曲げ、その付け根側部分を基底部５１に接着または近接してある。

【０００６】

【実施例】

実施例について説明する。１０はフロントドア、リヤドアのいずれかのドア、 ２０はボディパネル、３０はそのボディパネル２０に略水平に外側に向かって突 設したドリップフランジ、４０はルーフパネル、５０はドリップウエザーストリ ップであって、前記ドリップフランジ３０に嵌着するソリッドゴムよりなる基底 部５１、およびその基底部５１にそれぞれ突設したスポンジ状リップ５２，５３ よりなり、それぞれドア１０上部、ルーフパネル４０と弾接させるようにしてあ る。しかも、リップ５３の内面もしくは外面にノッチ９０を施し、その先端をル ーフパネル４０の折れ線４１周辺に弾接させることが出来るよう（折れ線４１の 位置は略一定に流れている）、ノッチ９０を折れ線として、折れ線４１の折れ程 度に応じて、金型内で強制的にくの字状に折曲げたうえ、そのままの形状で、そ の付け根側部分を基底部５１に接着してある。なお、７０は型成形部分、８０は フロントピラー部分、Ｃはリップ折曲げ部分である。

【０００７】 作用について図により説明すると、フロントピラー部分と接続する型成形部分 が短くなり、コストが低減され、押出成形部分の段カットが解消され、それだけ 見栄えが向上する。

【０００８】

【考案の効果】

本考案は以上のように構成されるため、コストが低減され、見栄えが向上する 。

【図面の簡単な説明】

【図１】自動車の原理的側面図である。

【図２】従来例における図１のＢ−Ｂ断面図である。

【図３】従来例における図１のＡ−Ａ断面図である。

【図４】従来例におけるフロントピラーとルーフとの間
に取付けるウエザーストリップの斜視図である。

【図５】本考案の実施例の図１のＡ−Ａ断面図である。

【図６】本考案の実施例におけるフロントピラーとルー
フとの間におけるウエザーストリップの斜視図である。

【図７】本考案の実施例の押出直後の状態を示す断面図
である。

【符号の説明】

１０ ドア ２０ ボディパネル ３０ ドリップフランジ ４０ ルーフパネル ４１ 折れ線 ５０ ドリップウエザーストリップ ５１ 基底部 ５２ リップ ５３ リップ ６０ シーラント隠し用リップ ７０ 型成形部分 ８０ フロントピラー部分 ９０ ノッチ １００ シーラント Ｃ リップ折曲げ部分

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ボディパネル（２０）に突設したドリッ
   プフランジ（３０）に嵌着するところのソリッドゴムよ
   りなる基底部（５１）にドア（１０）上部、ルーフパネ
   ル（４０）及びボディパネル（２０）とそれぞれ弾接さ
   せる２片のリップ（５２，５３）とシーラント隠し用リ
   ップを一体に結合したドリップウエザーストリップ（５
   ０）において、リップ（５３）に内面もしくは外面にノ
   ッチ（９０）を施し、その先端をルーフパネル（４０）
   の折れ線（４１）周辺に弾接させることが出来る如く、
   ノッチ（９０）を折れ線として、折れ線（４１）の折れ
   程度に応じて、くの字状に折曲げ、その付け根側部分を
   基底部（５１）に接着または近接してなるドリップウエ
   ザーストリップ。