JPH0659706A - 適応制御装置 - Google Patents

適応制御装置

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JPH0659706A
JPH0659706A JP20993292A JP20993292A JPH0659706A JP H0659706 A JPH0659706 A JP H0659706A JP 20993292 A JP20993292 A JP 20993292A JP 20993292 A JP20993292 A JP 20993292A JP H0659706 A JPH0659706 A JP H0659706A
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value
input
multiplier
adder
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JP20993292A
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Inventor
Toshikatsu Fujiwara
敏勝 藤原
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 制御性能を向上できると共に定常偏差を無く
すことができ、かつ、数値計算上の問題を回避できるよ
うにする。 【構成】 プロセス1の制御量y(t) を目標値r(t) に
追従させることを目的とした系において、制御偏差e
(t) 50と可変ゲインK(t) を乗算器51により乗算
し、その値を第1の位相補償器69に供給する。第1の
位相補償器69の出力は、上下限付係数器64に入力し
てループゲインを調節する。また、制御偏差e(t) 50
を積分部71により積分し、その積分結果と上下限付係
数器64の出力とを加算器60により加算して第2の位
相補償器70に送る。この第2の位相補償器70の出力
は、上下限付フィルタ68により高周波ノイズを除去し
た後、操作量u(t) としてプロセス1に入力する。制御
偏差e(t) 50がある限り、積分部71の積分機能によ
り操作量が修正され、定常偏差が徐々に零となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プロセス、機械製品等
に適用される適応制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に、プロセス、機械製品等に適用さ
れる従来の適応制御装置の代表例を示す。
【0003】プロセス1は、既知外乱d(t) 2と操作量
u(t) 3を入力とし、制御量yp(t)4を出力する。この
制御量yp(t)4は、規範モデル5の出力ym(t)6に追従
する必要がある。なお、規範モデル5の入力um(t)7
は、別途、指令値として与えられる。また、規範モデル
5の第2の出力xm(t)8は、規範モデル5の中間変数で
ある。本来であれば制御量yp(t)4と出力ym(t)6を比
較して、その制御偏差を小さくするように操作量u(t)
3を動かすわけであるが、ここでは制御安定化のために
Gb(s)なる伝達関数部9をプロセス1に並行して配置
し、制御量yp(t)4とGb(s)なる伝達関数部9の出力1
0を加算器11で加算した、いわゆる拡張したプロセス
の制御量の値をya(t)12としたときの出力ym(t)6と
ya(t)12の偏差ez(t)13を減算器14で求めて、こ
の偏差ez(t)13を大きくするための操作量u(t) 3を
以下の手法で求めている。操作量u(t) 3を算出するた
めの構成要素は、大きくは3つに分けられる。その一つ
は次の通りである。
【0004】偏差ez(t)13を乗算器15,16の片側
入力とし、乗算器15の他方には後述の積分器17の出
力KIe(t) 18を入力し、乗算器16の他方には後述の
係数器19の出力Kpe(t) 20を入力する。そして、乗
算器15,16の各出力は、加算器21に供給されて加
算される。
【0005】ここで、積分器17の出力KIe(t) 18
は、係数器22を介して減算器23の−端子に入力され
る。そして、減算器23の出力は積分器17の入力とな
る。また、減算器23の+端子には係数器24の出力が
入力される。係数器19,24には共に乗算器25の出
力が入力され、この乗算器25には両入力端子に減算器
14から出力される偏差ez(t)13が入力される。同様
に、操作量u(t) 3を算出するための二つめの構成要素
について説明する。
【0006】規範モデル5の第2の出力xm(t)8を乗算
器26,27の片側入力とし、乗算器26の他方には後
述の積分器28の出力KIx(t) 29を入力し、乗算器2
7の他方には後述の係数器30の出力Kpx(t) 31を入
力する。そして、乗算器26,27の各出力は、加算器
32に供給されて加算される。
【0007】ここで、積分器28の出力KIx(t) 29
は、係数器33を介して減算器34の−端子に入力され
る。そして、減算器34の出力は積分器28の入力とな
る。また、減算器34の+端子には、係数器35の出力
が入力される。係数器30,35には共に乗算器36の
出力が入力され、乗算器36には減算器14から出力さ
れる偏差ez(t)13と規範モデル5の第2の出力xm(t)
8が入力される。
【0008】三つめの構成要素は、規範モデル5の入力
um(t)7を乗算器37,38の片側入力とし、乗算器3
7の他方には後述の積分器39の出力KIu(t) 40を入
力し、乗算器38の他方には後述の係数器41の出力K
pu(t) 42を入力する。そして、乗算器37,38の各
出力は、加算器43に供給されて加算される。
【0009】ここで、積分器39の出力KIu(t) 40
は、係数器44を介して減算器45の−端子に入力され
る。そして、減算器45の出力は、積分器39の入力と
なる。また、減算器45の+端子には、係数器46の出
力が入力される。係数器41,46には共に乗算器47
の出力が入力され、この乗算器47には減算器14から
出力される偏差ez(t)13と規範モデル5の入力um(t)
7が入力される。以上の各構成要素の加算器21,3
2,43の各出力は、加算器48に入力され、この加算
器48の出力がプロセス1に対する操作量u(t) 3とな
る。
【0010】なお、Gb(s)なる伝達関数9は、簡単なケ
ースでは、1次遅れ要素でよく、同様に規範モデル5も
簡単なケースでは1次遅れ要素の出力を第1の出力ym
(t)6とし、出力ym(t)の微分値に相当する値を第2の
出力xm(t)8とすればよい。ここで、積分器17,2
8,39の各出力は、最小値として零またはそれ以上の
正の値でリミットをかける必要がある。また、係数器1
9,30,41の各出力にも、最小値として零またはそ
れ以上の正の値でリミットをかける必要がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の適応制御装
置は、基本的に比例動作であり、制御性能の向上に限界
がある。また、定常偏差が残り、好ましくない。更に、
可変ゲイン部のゲインの値が大きくなると数値計算が困
難である。また、多変数制御系に拡張すると制御系が複
雑になり、実用的でないという問題がある。
【0012】本発明は上記の点を考慮してなされたもの
で、制御性能を向上できると共に定常偏差を無くすこと
ができ、かつ、数値計算上の問題を回避できる適応制御
装置を提供することを目的とする。また、本発明は、相
互干渉の強い多変数系の制御対象に対しても制御性能を
向上し得る適応制御装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
(第1の発明)
【0014】この第1の発明は、プロセスの制御量yを
目標値rに追従させることを目標とした適応制御装置に
おいて、上記プロセスの制御量yと目標値rとの制御偏
差を求める手段と、閉ループ制御系の上流側に設けら
れ、上記制御偏差と可変ゲインを乗算した値が入力され
る第1の位相進み補償器と、上記可変ゲインの値は、基
本的には制御偏差を入力とし、その自乗値を比例ゲイン
倍した値と、自乗値を一次遅れ特性を介して得た値の両
方を加算した値から指定した最大値と最小値の範囲内で
求める手段と、上記第1の位相進み補償器のパラメータ
を可変ゲインの最小値から増分に比例する値として求め
る手段と、上記閉ループ制御系の下流側に設けられた第
2の位相進み補償器と、上記第1の位相進み補償器の出
力側に設けられたループゲイン調整部と、上記制御偏差
を積分する可変リセット型の積分部と、この積分部のリ
セット率を上記第1の位相進み補償器のパラメータの逆
数に比例して制御する手段と、上記積分部の出力と上記
ループゲイン調整部の出力とを加算して上記第2の位相
進み補償器に入力する加算器と、上記第2の位相進み補
償器の下流側に設けられ、上記プロセスの操作量を得る
フィルタとを具備したことを特徴とする。 (第2の発明)
【0015】この第2の発明は、上記第1の発明におけ
る適応制御装置を単独系として多変数制御系の適応制御
装置を構成し、制御偏差に乗ずる可変ゲインの値は、基
本的には制御偏差を入力とし、その自乗値を比例ゲイン
倍した値と自乗値を一次遅れ特性要素を介して得た値の
両方を加算した値に、更に他の系から制御偏差に関連す
る信号を取り込んで比例ゲイン倍した値と一次遅れ特性
要素を介して得た値の両方を加算して求め、かつ、指定
した最大値と最小値の範囲内に入るように設定しことを
特徴とする。
【0016】
【作用】
(第1の発明)
【0017】制御偏差と可変ゲインが乗算され、その値
が閉ループ制御系の上流側に設けた第1の位相補償器に
供給される。上記可変ゲインの値は、基本的には制御偏
差を入力とし、自乗値を比例ゲイン倍した値と、上記自
乗値を一次遅れ特性を介して得た値の両方を加算した値
から求め、かつ定数器で指定した最大値と最小値の範囲
に入るように制御される。
【0018】上記第1の位相補償器の適切なパラメータ
は、可変ゲインの最小値から増分に比例して求められ
る。第1の位相補償器の出力は、ループゲイン調節部を
介して加算器に入力される。
【0019】また、上記制御偏差は、積分部に送られて
積分されて加算器に入力され、ループゲイン調節部の出
力と加算されて第2の位相補償器に送られる。この第2
の位相補償器は、第1の位相補償器と合わせてプロセス
の遅れを補償する。そして、上記第2の位相補償器の出
力は、上下限付フィルタにより高周波ノイズが除去され
た後、操作量としてプロセスに入力される。上記のよう
に閉ループ系に第1の位相補償器および第2の位相補償
器を設置したことにより、プロセスの遅れを補償して制
御性能を向上することができる。また、制御偏差がある
限り、積分部の積分機能により操作量が修正され、定常
偏差が徐々に零になる。ループゲイン調節部のゲインに
より第1の位相補償器の出力を第2の位相補償器に伝え
る割合を調節でき、制御安定化を直感的に行なうことが
できる。 (第2の発明)
【0020】この第2の発明では、他の単独系の制御偏
差に関連する信号を取込み、比例ゲイン部と1次遅れ要
素部の簡単な回路を介して得られる値を可変ゲイン部の
ゲインとして追加される。この結果、多変数系の相互干
渉の強い制御対象に対する制御性能を向上することがで
きる。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。 (第1実施例)本実施例に係る適応制御装置の回路構成
を図1及び図2にブロック線図で示す。
【0022】図1において、プロセス1は、外乱d(t)
2と操作量u(t) 3を入力とし、制御量y(t) 4が出力
される。この制御量y(t) 4は減算器49に入力され、
目標値r(t) と比較されて制御偏差e(t) 50が求めら
れる。ここで、制御量y(t)4は目標値r(t) に追従さ
せる必要がある。以下に制御偏差e(t) 50を小さくす
るための操作量u(t) 3を求める方法について説明す
る。
【0023】制御偏差e(t) 50を乗算器51(この乗
算器51の部分を可変ゲイン部と呼ぶことにする)の片
側入力とし、乗算器51の他方には後述の除算器52
(図2参照)の出力であるK(t) 53を入力する。乗算
器51の出力は、第1の位相補償器69を構成する加算
器55および微分器56に入力される。
【0024】この微分器56の出力は乗算器61の片側
に入力され、乗算器61の他の側には、後述の加算器6
2(図2参照)の出力であるパラメータT(t) 63が入
力される。そして、乗算器61の出力は上記加算器55
に入力され、この加算器55の出力が第1の位相補償器
69の出力として取り出され、ループゲイン調節部であ
る上下限付係数器64を介して加算器60に入力され
る。ここで、上下限付係数器とは、係数器の出力が指定
された上下限値で制限されることを意味している。
【0025】また、上記減算器49から出力される制御
偏差e(t) 50は、積分部71に入力される。この積分
部71は、乗算器54および積分器59からなる可変リ
セット型であり、上記制御偏差e(t) 50が乗算器54
に片側入力され、他の側には後述の係数器57(図2参
照)の出力R(t) 58がリセット率として入力される。
そして、積分器59の出力が積分部71の出力として取
り出され、加算器60へ送られる。
【0026】上記加算器60は、積分部71と上下限付
係数器64の出力を加算し、その加算出力は、第2の位
相補償器70を構成する加算器65および微分器66に
供給され、微分器66の出力は係数器67を介して加算
器65に入力される。そして、加算器65の出力が第2
の位相補償器70の出力として取り出され、上下限付フ
ィルタ68を介して操作量u(t) 3となり、プロセス1
に入力される。なお、簡単なフィルタの例としては、1
次遅れ要素があり、フィルタは上下限値の設定が可能で
ある。以下に、上記K(t) 53、T(t) 63およびR
(t) 58の求め方について図2により説明する。
【0027】まず、K(t) 53の算出する回路について
説明する。上記減算器49により求めた制御偏差e(t)
50を除算器72の分子に入力し、分母に加算器73の
出力を入力する。除算器72の出力は、乗算器74の両
側に入力されて自乗される。乗算器74の出力は、係数
器75,76に入力される。そして、係数器75の出力
は減算器77の正側に入力され、負側には乗算器78の
出力が入力される。減算器77の出力は積分器79を介
して乗算器78と加算器80に入力される。
【0028】また、乗算器78の他の側には定数器81
の出力82が入力される。係数器76の出力は加算器8
0に入力され、加算器80の出力は加算器83に入力さ
れる。加算器83の他の側には、後述の除算器84の出
力xk が入力される。除算器84の分子側には乗算器8
5の出力が入力され、分母側には減算器86の出力が入
力される。この減算器86の正側にはK(t) 53の最大
値Kmax が設定できる定数器87と、同じく、負側には
最小値Kmin が設定できる定数器88の各出力が入力さ
れる。
【0029】また、定数器87の出力は、分子として値
1を持つ除算器89の分母側に入力され、この除算器8
9により得られる値が乗算器90の片側に入力される。
乗算器90の他の側には加算器83の出力が入力され
る。同様に、加算器83の出力は除算器52の分子側に
入力され、分母側には加算器73の出力が入力されて、
除算器52の出力がK(t) 53となる。ここで、加算器
73には値1を発生する定数器91の出力と乗算器90
の出力が入力される。次に、T(t) 63とR(t) 58を
算出する回路について説明する。
【0030】上記除算器52から出力されるK(t) 53
は減算器92の正側に入力され、負側には定数器88の
出力Kmin が入力される。減算器92の出力は係数器9
3を介して加算器62の片側に入力され、他の側には第
1の位相補償器69のパラメータとなるT(t) 63の最
小値Tmin が設定できる定数器94の出力が入力され
る。
【0031】そして、加算器62の出力がT(t) 63と
なり、同時に、T(t) 63は分子として値1を持つ除算
器95の分母側に入力され、除算器95の出力は係数器
57を介してR(t) 58となる。
【0032】次に上記実施例の動作を説明する。上記の
ようにプロセス1の制御量y(t) を目標値r(t) に追従
させることを目的とした系において、制御偏差e(t) 5
0と可変ゲインK(t) 53が乗算器51により乗算さ
れ、その値が上流側に設けた第1の位相補償器69に供
給される。上記可変ゲインK(t) 53の値は、基本的に
は制御偏差e(t) 50を入力とし、乗算器74により求
めた自乗値を乗算器76で比例ゲイン倍した値と、上記
自乗値を積分器79による一次遅れ特性を介して得た値
の両方を加算器80で加算した値から求め、かつ可変ゲ
インK(t) 53の値が定数器87,88で指定した最大
値と最小値の範囲に入るように制御される。また、ゲイ
ンが大きくなるに従い、可変ゲイン算出部の入力値を減
らすように除算器72へのフィードバック制御が行なわ
れる。これによりゲインが大きくなり過ぎないように調
整される。
【0033】上記第1の位相補償器69の適切なパラメ
ータT(t) 63は、可変ゲインの最小値から増分に比例
して求められる。この第1の位相補償器69の適切なパ
ラメータの最小値は、定数器94により設定される。上
記第1の位相補償器69の出力は、ループゲイン調節部
である上下限付係数器64を介して加算器60に入力さ
れる。
【0034】また、上記減算器49から出力される制御
偏差e(t) 50は、積分部71に送られ、乗算器54を
介して積分器59に入力される。この積分器59は可変
リセット型であり、乗算器54に入力されるリセット率
R(t) 58は、パラメータT(t) 63が除算器95およ
び係数器57を介して与えられるもので、第1の位相補
償器69のパラメータT(t) 63の逆数に比例してい
る。上記積分部71の出力は、加算器60に送られ、上
下限付係数器64の出力と加算されて第2の位相補償器
70に送られる。
【0035】この第2の位相補償器70は、上流側の第
1の位相補償器69と合わせてプロセスの遅れを補償す
る。第2の位相補償器70パラメータは固定で、その値
は指定可能である。
【0036】そして、上記第2の位相補償器70の出力
は、上下限付フィルタ68により高周波ノイズが除去さ
れた後、操作量u(t) としてプロセス1に入力される。
上記上下限付フィルタ68の出力は、操作端の制限値に
合わせて上下限値が設定される。
【0037】上記のように閉ループ系に第1の位相補償
器69および第2の位相補償器70を設置したことによ
り、プロセスの遅れを補償して制御性能を向上すること
ができる。また、第1の位相補償器69は、位相進み程
度を表わすパラメータT(t)63がオンラインで自動的
に求めることができるので、プロセスに経時変化がある
場合でも、常に適切な値を持つ位相補償器となる。
【0038】また、減算器49から出力される制御偏差
e(t) 50がある限り、積分部71の積分機能により操
作量が修正され、定常偏差が徐々に零になる。また、積
分部71の適切なゲインはオンラインで求まり、たえず
適切な積分動作になる。
【0039】更に可変ゲイン部(乗算器51)の数値計
算を安定して行なうことができる。即ち、ゲインが大き
くなるに従い、その値を除算器72の分母に入力し、可
変ゲイン算出部の入力値を除算器72で減らしてゲイン
が大きくなり過ぎないように動作する。
【0040】上記可変ゲイン部(乗算器51)における
ゲインの変動可能範囲が、定数器87および定数器88
により指定した最大ゲインの値Kmax と最小ゲインの値
Kmin の範囲を越えることがない回路になっているの
で、見通しの良い調整が可能である。
【0041】ループゲイン調節部である上下限付係数器
64のゲインαにより第1の位相補償器69の出力を下
流側の第2の位相補償器70に伝える割合を調節でき、
制御安定化を直感的に行なうことができる。また、上下
限付係数器64によりα倍して得られる出力は指定した
上下限値内に抑えられる。 (第2実施例)
【0042】次に本発明の第2実施例に係る適応制御装
置を図3ないし図5を参照して説明する。この実施例で
は、多変数系として2変数系について示したもので、図
3に示すように第1番目の単独系200Aおよび第2番
目の単独系200Bにより構成される。
【0043】プロセス1は、外乱d(t) 2と操作量u1
(t) 3およびu2 (t) 3′を入力とし、制御量y1 (t)
4およびy2 (t) 4′が出力される。ここで、制御量y
1 (t) 4およびy2 (t) 4′は目標値r1 (t) およびr
2 (t) ′に追従させる必要がある。
【0044】第1番目の単独系200Aは、減算器49
から出力される制御偏差e1 (t) 50を小さくするため
の操作量u1 (t) 3を求めているが、上記第1実施例と
同様の構成であるので、同じ機能の要素は同一符号を付
して説明を省略する。
【0045】また、第2番目の単独系200Bは、減算
器49′から出力される制御偏差e1 (t) 50′を小さ
くするための操作量u1 (t) 3′を求めているが、第1
番目の単独系200Aと同様の構成であるので、同じ機
能の要素は符号にダッシュを付して説明を省略する。し
かして、第1番目の単独系200AにおけるK1 (t) 5
3、T1 (t) 63およびR1 (t) 58は、図4に示す回
路により求める。また、第2番目の単独系200Bにお
けるK1 (t) 53′、T1 (t) 63′およびR1 (t) 5
8′は、図5に示す回路により求める。
【0046】まず、第1番目の単独系200Aにおける
1 (t) 53を算出する回路について説明する。図3に
おける減算器49で求めた制御偏差e1 (t) 50を除算
器72の分子に入力し、分母に加算器73の出力を入力
する。除算器72の出力は乗算器74の両側に入力さ
れ、自乗される。乗算器74の出力は乗算器75,76
に入力される。そして、乗算器75の他の側には定数器
96の出力が入力され、その出力は減算器77の正側に
入力され、負側には乗算器78の出力が入力される。減
算器77の出力は積分器79に入力され、その出力は乗
算器78および加算器80に入力される。また、乗算器
78の他の側には定数器81の出力82が入力される。
乗算器76の他の側には定数器97の出力が入力され、
出力は加算器80に入力される。
【0047】また、加算器80の出力は加算器98を介
して加算器83に入力される。加算器98には、後述の
加算器104の出力と3変数系以上の場合のZ1 (t)
が、そして加算器83の他の側には、後述の除算器84
の出力が入力される。除算器84の分子側には乗算器8
5の出力が入力され、分母側には減算器86の出力が入
力される。減算器86の正側にはK1 (t) 53の最大値
Kmax 1 が設定できる定数器87と、同じく、負側には
最小値Kmin 1 が設定できる定数器88各出力がの入力
される。また、定数器87の出力は、分子として値1を
持つ除算器89の分母側に入力して得られる値を乗算器
90の片側に入力する。乗算器90の他の側には加算器
83の出力が入力される。同様に、加算器83の出力は
除算器52の分子側に入力され、分母側には加算器73
の出力が入力されて、除算器52の出力がK1 (t) 53
となる。ここで、加算器73には値1を発生する定数器
91の出力と乗算器90の出力が入力される。次に、T
1 (T) とR1 (t) を算出する回路について説明する。
【0048】上記除算器52から出力されるK1 (t) 5
3は減算器92の正側に入力され、負側には定数器88
の出力が入力される。上記減算器92の出力は係数器9
3を介して加算器62の片側に入力され、他の側には第
1の位相補償器69のパラメータとなるT1 (t) の最小
値Kmin 1 が設定できる定数器94の出力が入力され
る。
【0049】そして、加算器62の出力がT1 (t) 63
となり、同時に、T1 (t) 63は分子として値1を持つ
除算器95の分母側に入力され、除算器95の出力は係
数器57を介してR1 (t) 58となる。次に、多変数系
対応としての回路について説明する。
【0050】図5に示す第2番目の単独系200Bにお
ける乗算器74′の出力を、乗算器99と乗算器100
に入力する。そして、乗算器99の他の側には第2番目
の単独系200Bにおける定数器96′(図5参照)の
出力が入力され、その出力は減算器101の正側に入力
される。また、負側には乗算器102の出力が入力され
る。減算器101の出力は積分器103に入力され、積
分器103の出力は乗算器102と加算器104に入力
される。また、乗算器102の他の側には定数器81の
出力82が入力される。乗算器100の他の側には第2
番目の単独系200Bの定数器97′(図5参照)の出
力が入力され、その出力は加算器104に入力される。
また、加算器104の出力は加算器98に入力される。
【0051】なお、第2番目の単独系200Bについて
も上記図4と同様に構成された図5に示す回路が設けら
れており、多変数系対応としては、乗算器99′と乗算
器100′の入力が第1番目の単独系200Aから取込
まれること以外は、第1番目の単独系200Aの機能と
同じであるので、同じ機能の要素符号にダッシュを付し
て説明を省略する。
【0052】以上では、2変数系について説明したが、
3変数系になれば、要素番号99から104と同じ機能
のものが追加され、第3番目の単独系からの信号により
作動し、その出力はZ1 (t) となり、加算器98に加え
られる。更に、それ以上の多変数系についても同様な対
処で回路が構成される。
【0053】この第2実施例によれば、他の単独系の制
御偏差に関連する信号を取込み、比例ゲイン部と1次遅
れ要素部の簡単な回路を介して得られる値を可変ゲイン
部のゲインとして追加するようにしているので、多変数
系の相互干渉の強い制御対象に対する制御性能を向上す
ることができる。
【0054】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、制
御性能を向上できると共に定常偏差を無くすことがで
き、かつ、数値計算上の問題を回避できる適応制御装置
を提供することができる。また、本発明によれば、相互
干渉の強い多変数系の制御対象に対しても制御性能を向
上し得る適応制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る適応制御装置の主要
部を示すブロック図。
【図2】同実施例に係る適応制御装置の他の部分を示す
ブロック図。
【図3】本発明の第2実施例に係る適応制御装置の主要
部を示すブロック図。
【図4】同実施例に係る適応制御装置の他の部分を示す
ブロック図。
【図5】同実施例に係る適応制御装置の他の部分を示す
ブロック図。
【図6】従来の適応制御装置を示すブロック図。
【符号の説明】
1…プロセス、 2…外乱d(t) 、 3…
操作量u(t) 、4…制御量y(t) 、 5…規範モデ
ル、 6…出力ym(t)、7…入力um(t)、
8…出力xm(t)、 9…Gb(s)なる伝達関数、1
1…加算器、 12…ya(t)、 13…
偏差ez(t)、14…減算器、 15,16…乗算器、
17…積分器、18…出力KIe(t) 、 19…
係数器、 20…出力KPe(t) 、21…加算
器、 22…係数器、 23…減算器、
24…係数器、 25〜27…乗算器、 28
…積分器、29…出力KIx(t) 、 30…係数器、
31…出力KPx(t) 、32…加算器、 3
3…係数器、 34…減算器、35…係数器、
36〜38…乗算器、 39…積分器、40
…出力KIu(t) 、 41…係数器、 42…出
力KPu(t) 、43…加算器、 44…係数器、
45…減算器、46…係数器、 47…
乗算器、 48…加算器、49…減算器、
50…制御偏差e(t) 、 51…乗算器、52…除
算器、 53…K(t) 、 54…乗算
器、55…加算器、 56…微分器、
57…係数器、58…R(t) 、 59…積分器、
60…加算器、61…乗算器、 62
…加算器、 63…T(t) 、64…上下限付係
数器、65…加算器、 66…微分器、67…
係数器、 68…上下限付フィルタ、69…第1
の位相補償器、71…積分部、 70…第2の位
相補償器、72…除算器、73…加算器、 74
…乗算器、 75,76…乗算器、77…減算器、
78…乗算器、 79…積分器、80…
加算器、 81…定数器、 83…加算
器、84…除算器、 85…乗算器、 87,
88…定数器、89…除算器、 90…乗算器、
91…定数器、92…減算器、 93
…係数器、 94…定数器、95…除算器。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロセスの制御量yを目標値rに追従さ
    せることを目標とした適応制御装置において、 上記プロセスの制御量yと目標値rとの制御偏差を求め
    る手段と、 閉ループ制御系の上流側に設けられ、上記制御偏差と可
    変ゲインを乗算した値が入力される第1の位相進み補償
    器と、 上記可変ゲインの値は、基本的には制御偏差を入力と
    し、その自乗値を比例ゲイン倍した値と、自乗値を一次
    遅れ特性を介して得た値の両方を加算した値から指定し
    た最大値と最小値の範囲内で求める手段と、 上記第1の位相進み補償器のパラメータを可変ゲインの
    最小値から増分に比例する値として求める手段と、 上記閉ループ制御系の下流側に設けられた第2の位相進
    み補償器と、 上記第1の位相進み補償器の出力側に設けられたループ
    ゲイン調整部と、 上記制御偏差を積分する可変リセット型の積分部と、 この積分部のリセット率を上記第1の位相進み補償器の
    パラメータの逆数に比例して制御する手段と、 上記積分部の出力と上記ループゲイン調整部の出力とを
    加算して上記第2の位相進み補償器に入力する加算器
    と、 上記第2の位相進み補償器の下流側に設けられ、上記プ
    ロセスの操作量を得るフィルタとを具備したことを特徴
    とする適応制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の適応制御装置を単独系と
    して多変数制御系を構成してなる適応制御装置におい
    て、制御偏差に乗ずる可変ゲインの値は、基本的には制
    御偏差を入力とし、その自乗値を比例ゲイン倍した値と
    自乗値を一次遅れ特性要素を介して得た値の両方を加算
    した値に、更に他の系から制御偏差に関連する信号を取
    り込んで比例ゲイン倍した値と一次遅れ特性要素を介し
    て得た値の両方を加算して求め、かつ、指定した最大値
    と最小値の範囲内に入るように設定しことを特徴とする
    適応制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003533632A (ja) * 2000-05-17 2003-11-11 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 信号のフィルタリングのための方法および装置
CN107589662A (zh) * 2017-11-10 2018-01-16 中国大唐集团科学技术研究院有限公司西北分公司 一种主汽压力调节方法及调节***

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CN107589662B (zh) * 2017-11-10 2023-04-28 中国大唐集团科学技术研究院有限公司西北分公司 一种主汽压力调节方法及调节***

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