JPH0659653U - 伝動ギヤの固定構造 - Google Patents
伝動ギヤの固定構造Info
- Publication number
- JPH0659653U JPH0659653U JP1022793U JP1022793U JPH0659653U JP H0659653 U JPH0659653 U JP H0659653U JP 1022793 U JP1022793 U JP 1022793U JP 1022793 U JP1022793 U JP 1022793U JP H0659653 U JPH0659653 U JP H0659653U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transmission gear
- nut
- washer
- screw portion
- fixing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Gears, Cams (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】伝動ギヤを締付固定するナットの緩みを確実に
防止することができる伝動ギヤの固定構造を提供するこ
と。 【構成】回転軸3にスプライン嵌合した伝動ギヤ4をワ
ッシャ7を介してナット8で締付固定し、ナット8の薄
肉部8aを変形させてネジ部6の係合溝9に係合させる
一方、ワッシャ7の内周面に突起13を設け、この突起
13をネジ部6の係合溝9に嵌合させた。
防止することができる伝動ギヤの固定構造を提供するこ
と。 【構成】回転軸3にスプライン嵌合した伝動ギヤ4をワ
ッシャ7を介してナット8で締付固定し、ナット8の薄
肉部8aを変形させてネジ部6の係合溝9に係合させる
一方、ワッシャ7の内周面に突起13を設け、この突起
13をネジ部6の係合溝9に嵌合させた。
Description
【0001】
この考案は、自動車の変速機等における伝動ギヤの固定構造に関するものであ る。
【0002】
従来、変速機の回転軸の軸端に支持される伝動ギヤの固定は図3に示すごとく 、変速機ケース1にベアリング2により支持された回転軸3に伝動ギヤ4をスプ ライン5により回転不能に嵌合支持し、回転軸3の軸端のネジ部6にワッシャ7 とナット8を取付けて伝動ギヤ4をベアリング2のインナーレース2aに締付固 定する一方、ナット8の薄肉部8aを内側に変形させてネジ部6に設けた係合溝 9に係合させることによりナット8の緩み止めを行っている。 このようなナッ トの緩み止め構造は、実開昭56−666519号公報等により公知である。 そして、伝動ギヤ4の大径ギヤ部4aには他の伝動ギヤ10が噛合っており、 小径ギヤ部4bには回転軸3と同軸上にある入力軸11に動力を伝達するための スリーブ12が嵌合されている。
【0003】
上記、従来の固定構造においては、ナット8の締付力が低下した場合、伝動ギ ヤ4は回転軸3に対してスプライン嵌合部のガタ分だけ相対回転が可能となる。 この時、伝動ギヤ4にスラスト力が働くと伝動ギヤ4とワッシャ7およびワッ シャ7とナット8の合せ面に摩擦力が発生し、ワッシャ7とナット8は伝動ギヤ 4と共に回転軸3に対して回転しようとし、その回転方向がナット8を緩める方 向に繰返し作用するとナット8の薄肉部8aとネジ部6に設けた係合溝9との係 合が外れてナット8が緩む恐れがある。 この考案は以上のような伝動ギヤを締付固定するナットの緩みを確実に防止す ることを目的とするものである。
【0004】
上記の目的を達成するため、この考案は、伝動ギヤを支持する回転軸の軸端に ネジ部を設け、該ネジ部にワッシャとナットを取付けて伝動ギヤを締付固定する と共に、ナットの一部を変形させてネジ部に設けた係合溝に係合させた伝動ギヤ の固定構造において、上記ワッシャの内周面にネジ部の係合溝に嵌入する突起を 設けたものである。
【0005】
上記の構成によれば、伝動ギヤにスラスト力が働くと伝動ギヤとワッシャおよ びワッシャとナットの合せ面に摩擦力が発生し、ワッシャとナットは伝動ギヤと 共に回転軸に対して回転しようとするが、ワッシャと回転軸とは突起と係合溝と の嵌合により一体となっているため、伝動ギヤとワッシャの合せ面に滑りが発生 するだけでナットを回転させようとする力は働かない。
【0006】
以下、この考案の実施例を図1および図2に従って説明する。なお、図3の従 来例と同一部品については同一の符号を付する。 回転軸3は変速機ケース1にベアリング2により軸受支持され、そのスプライ ン部5には大径ギヤ部4aと小径ギヤ部4bを有する伝動ギヤ4がスプライン嵌 合されている。回転軸3の軸端にはネジ部6が形成され、このネジ部6には回転 軸3の端面から軸線方向に延びる係合溝9が設けられている。 伝動ギヤ4はネジ部6に螺着されるナット8によりベアリング2のインナーレス 2aに締付固定されており、ナット8は締付け後にその薄肉部8aを内側に変形 させて係合溝9に係合させて緩み止めがされている。伝動ギヤ4とナット8間に 介装されるワッシャ7は図2に示すごとく、その内周面に突起13を有し、この 突起13を係合溝9内に嵌合することにより回転軸3に対して回転不能とされて いる。 なお、図1において10は大径ギヤ部4aに噛合う他の伝動ギヤであり 、12は小径ギヤ部4bにスプライン嵌合されたスリーブである。
【0007】
この考案によれば、ワッシャとナットが伝動ギヤと共に回転軸に対して回転し ようとしても、ワッシャと回転軸とは突起と係合溝との嵌合により一体となって いるため、伝動ギヤとワッシャの合せ面に滑りが発生するだけでナットを回転さ せようとする力は働かないので、ナットの緩みを確実に防止することができる。
【図1】この考案にかかる伝動ギヤの固定構造を示す断
面図である。
面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】従来の伝動ギヤの固定構造を示す断面図であ
る。
る。
3 回転軸 4 伝動ギヤ 6 ネジ部 7 ワッシャ 8 ナット 9 係合溝 13 突起
Claims (1)
- 【請求項1】 伝動ギヤを支持する回転軸の軸端にネジ
部を設け、該ネジ部にワッシャとナットを取付けて伝動
ギヤを締付固定すると共に、ナットの一部を変形させて
ネジ部に設けた係合溝に係合させた伝動ギヤの固定構造
において、上記ワッシャの内周面にネジ部の係合溝に嵌
入する突起を設けたことを特徴とする伝動ギヤの固定構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1022793U JPH0659653U (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | 伝動ギヤの固定構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1022793U JPH0659653U (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | 伝動ギヤの固定構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0659653U true JPH0659653U (ja) | 1994-08-19 |
Family
ID=11744401
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1022793U Pending JPH0659653U (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | 伝動ギヤの固定構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0659653U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006194314A (ja) * | 2005-01-12 | 2006-07-27 | Sanden Corp | 圧縮機の締結装置 |
KR101400479B1 (ko) * | 2012-08-29 | 2014-05-28 | 현대제철 주식회사 | 정비용 밸브 고정 장치 |
KR20170061611A (ko) * | 2015-11-26 | 2017-06-05 | 도요타 지도샤(주) | 차량용 자동 변속기 |
-
1993
- 1993-01-28 JP JP1022793U patent/JPH0659653U/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006194314A (ja) * | 2005-01-12 | 2006-07-27 | Sanden Corp | 圧縮機の締結装置 |
KR101400479B1 (ko) * | 2012-08-29 | 2014-05-28 | 현대제철 주식회사 | 정비용 밸브 고정 장치 |
KR20170061611A (ko) * | 2015-11-26 | 2017-06-05 | 도요타 지도샤(주) | 차량용 자동 변속기 |
US10563738B2 (en) | 2015-11-26 | 2020-02-18 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicular automatic transmission |
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