JPH0659629U - ドライブシャフト - Google Patents

ドライブシャフト

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JPH0659629U
JPH0659629U JP670293U JP670293U JPH0659629U JP H0659629 U JPH0659629 U JP H0659629U JP 670293 U JP670293 U JP 670293U JP 670293 U JP670293 U JP 670293U JP H0659629 U JPH0659629 U JP H0659629U
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spline
shaft
inner shaft
space
fitted
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直樹 森村
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スプライン嵌合部分にも潤滑剤が充分行き渡
り寿命を長くして給油回数も少なくすることの出来るド
ライブシャフトを提供すること。 【構成】 内軸と外軸スリ−ブとをスプライン嵌合とし
て軸方向に一定範囲摺動自在としたドライブシャフトに
おいて、内軸1に外部へ開口する凹部15を形成すると
共に該凹部15奥に外表面のスプライン嵌合部空間4へ
通じるよう小孔を穿設し、該内軸端外周部にはスプライ
ン歯71を外周に形成したシ−ル7を取付け、前記内軸
1の中央部端には外周溝から外部へ通じるエア孔を穿設
したグリ−スキャップ8を取付け、更に前記内軸1端の
径方向にはスプライン嵌合空間4に通じる小孔19を穿
設したことを特徴とするドライブシャフト。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、例えば車両のプロペラシャフト等のようなドライブシャフト、よ り詳しくは駆動側シャフトと被駆動側シャフトとをスプライン嵌合とし、この嵌 合部を潤滑する潤滑剤を長寿命化することの出来るドライブシャフトに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両のドライブシャフトは図4に示すように、駆動軸側の内軸31外表面に刻 設されたスプライン311と、ヨ−ク側外軸スリ−ブ32内周面に刻設されたス プライン321とをスプライン嵌合とし、軸方向にある程度伸縮自在に連結して 回転トルクを伝達するようになっている。これら内軸31と外軸スリ−ブ32と のスプライン嵌合部分はフェルトシ−ル33、潤滑剤の封入を兼ねるダストキャ ップ34等で潤滑剤(グリ−ス)を密封するようになっているが、該ダストキャ ップ34のエア孔34aから潤滑剤が漏れやすく密封性はあまり高くないため頻 繁に給油が必要である。このためスプライン嵌合部分の潤滑剤を循環させ給油を あまり必要としない構造とすることが提案されている。例えば実開昭63−34 723号で開示されているように、シ−ル部材に近接してスプラインヨ−ク(外 軸側)の壁を貫通して設けれたスプラインシャフト(内軸側)のスプライン部に 開口するブリ−ザと、該ブリ−ザに逃れたグリ−ス(潤滑剤)をグリ−スニップ ルに戻す通路とを備えたプロペラシャフトの摺動部のシ−ル装置が知られている 。或いはまた、実開昭60−79094号で開示されているように、スプライン 嵌合させた推進軸とヨ−クとの摺動嵌合部において、軸孔を塞ぐように閉止部材 を設け、一方、推進軸に有底の孔を形成し、この孔に軸方向摺動自在にピストン を嵌入してこの孔の底部側に空気室を形成し、これら閉止部材とピストンとの間 に形成される空間にグリ−スを封入したことを特徴とする推進軸とヨ−クの摺動 嵌合部におけるシ−ル構造が知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】 スプライン嵌合としたドライブシャフトは、給油回数を少なくしてなるべくメ インテナンスを容易にすることが好ましい。そのためには密封性の向上が重要で ある。また潤滑剤の長寿命化のためには封入された潤滑剤が有効に利用されるよ うな構造としなければならない。この考案はかかる課題に鑑みてなされたもので あり、その目的とする所はスプライン嵌合部分にも潤滑剤が充分行き渡り、封入 された潤滑剤を有効に利用することが出来且つ寿命を長くして給油回数も少なく することの出来るドライブシャフトを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
即ち、この考案は上記する課題を解決するために、内軸と外軸スリ−ブとをス プライン嵌合とし、該外軸スリ−ブの一方のスプライン端部にエア孔を穿設した ダストキャップを嵌め込み、他方のスプライン端部に密封シ−ルを嵌め込み且つ 軸方向に一定範囲摺動自在としたドライブシャフトにおいて、前記内軸に外部へ 開口する凹部を形成すると共に該凹部奥に前記外部のスプライン嵌合部へ通じる よう小孔を穿設し、該内軸端外周部には該内軸の外周スプライン形状と同一ピッ チのスプライン歯を外周に形成したシ−ルを取付け、前記内軸の凹部端には外周 溝を形成すると共に該外周溝から外部へ通じるエア孔を穿設したグリ−スキャッ プを取付け、更に前記内軸端の凹部の径方向に前記シ−ルのスプライン歯とスプ ライン嵌合との間の空間に通じる小孔を穿設したことを特徴とする。
【0005】
【作用】
この考案のドライブシャフトを上記手段とした時の作用について添付図(図1 〜図3)の符号を用いて説明する。 先ず、内軸1と外軸スリ−ブ2とが軸方向に一定距離摺動し内軸1と外軸スリ −ブ2とが相対的に縮む方向(即ち、内軸1が白矢印方向へ移動)に摺動した時 には空間10の圧力が高く且つ凹部15や空間4内の圧力は低くなるが、高圧の エアはエア孔6aとグリ−スキャップ8に穿設されたエア孔82と溝81及び小 孔19とにより圧力調整される。即ち、高圧エアはエア孔6aにより外部へ逃げ ると共にエア孔82と溝81及び小孔19を通ってスプライン嵌合空間4や小孔 16を通過して凹部15内へ入り、空間10とこのスプライン嵌合空間4や凹部 15との圧力差は小さくなる。 次に、内軸1と外軸スリ−ブ2とが相対的に伸びる方向(即ち、内軸1が黒矢 印方向へ移動)に摺動した時には空間10の圧力が低くなり、凹部15内空間の エア圧は高くなる。この場合外からエア孔6aを通じてエアが入り込むが、凹部 15内のエアは小孔16からスプライン嵌合空間4と小孔19及びエア孔82を 通り空間10へ逃げる。この場合潤滑剤は溝81或いは該溝81から下側となる スプライン嵌合空間4へ落ち外へは流出しない。従って、潤滑剤は内軸1と外軸 2とのスプライン11、21部分に充分行き渡り、しかも密閉空間4内から外部 に流出することは殆どないので長持ちする。
【0006】
【実施例】
以下、この考案の具体的実施例について図面を参照して説明する。 図1はこの考案のドライブシャフトの軸方向の断面図、図2は図1のP部拡大 図、図3は図2のQ矢視図である。このドライブシャフトは、駆動側の内軸1の 外表面にスプライン11を、被駆動側ヨ−クの外軸スリ−ブ2の内周面にスプラ イン21をそれぞれ刻設しスプライン嵌合として軸方向に一定範囲摺動自在とし て回転トルクが伝達される。前記内軸1の端部には段部12が形成されると共に キ−溝13が設けてある。
【0007】 次に、前記内軸1と、スリ−ブ2との間のスプライン嵌合部空間4の一方はフ ェルトシ−ル3で密閉されるようにしてある。
【0008】 前記駆動側の内軸1の中央部には外部へ開口する穴14と該穴14の径より少 し小さな径の凹部15が形成され、更に該凹部15の奥には小孔16が外部のス プライン嵌合空間4へ通じるように穿設されている。前記凹部15と小孔16に は潤滑剤(グリ−ス)Gが充填される。外軸スリ−ブ2にはプラグ穴22を穿設 しここにプラグ5が嵌め込んであり、潤滑剤充填の際にはこのプラグ5を外して 充填する。また、外軸スリ−ブ2端部にはエア孔6aを穿設したダストキャップ 6が嵌め込んであり異物の侵入を防止すると共に内軸1と外軸スリ−ブ2との相 対移動による内部空間10の圧力を調整する作用をする。
【0009】 次に、7は内軸1端部に取付けられた例えばアイアンラバ−等で製作されたシ −ルであるが図3に示すように、前記内軸1の外周スプライン11形状と同一ピ ッチのスプライン歯71を外周に形成してある。該シ−ル7には凸部72を形成 し、前記内軸1端部に形成された段部12に設けたキ−溝13に嵌めて止メ輪1 7にて取付けてある。こうして前記シ−ル7は円周方向にも軸方向にも不動状態 に固定される。尚、前記内軸1の段部12にはねじを設けてシ−ル7を『ねじ止 め』としても良いが、この場合はスプラインのピッチを合わせ固定する必要があ る。
【0010】 また、8は例えばアイアンラバ−で製作されたグリ−スキャップ8であって、 前記内軸1の中央部に形成した凹部15を塞ぐように取付けてある。このグリ− スキャップ8の外周には、溝81が形成され、該外周溝81から外部へ通じるエ ア孔82が穿設してある。このグリ−スキャップ8は押さえリング9で固定され ている。該押さえリング9は内軸1端に設けた前記穴14の端部近傍に形成した 内周溝18に嵌めて固定してある。更に、前記内軸1の端部近傍にはグリ−スキ ャップ8の外周溝81と前記シ−ル7とスプライン11と21との嵌合部と間の 空間4に通じる小孔19が穿設されている。
【0011】 このドライブシャフトは以上のように構成され、内軸1と外軸スリ−ブ2とを スプライン嵌合した場合、ダストキャップ6と内軸1及び外軸スリ−ブ2による 空間10と、スプライン嵌合空間4へ通じる内軸1の潤滑剤充填用の凹部15と の二つの圧力差の生じる空間が形成されることになる。 而して内軸1と外軸スリ−ブ2とが軸方向に一定距離摺動し内軸1と外軸スリ −ブ2とが相対的に縮む方向(即ち、内軸1が白矢印方向へ移動)に摺動した時 には空間10の圧力が高く且つ凹部15や空間4内の圧力は低くなるが、高圧の エアはエア孔6aとグリ−スキャップ8に穿設されたエア孔82と溝81及び小 孔19とにより圧力調整される。即ち、高圧エアはエア孔6aにより外部へ逃げ ると共にエア孔82と溝81及び孔19を通ってスプライン嵌合空間4や小孔1 6を通過して凹部15内へ入り、空間10とこのスプライン嵌合空間4や凹部1 5との圧力差は小さくなる。
【0012】 次に、内軸1と外軸スリ−ブ2とが相対的に伸びる方向(即ち、内軸1が黒矢 印方向へ移動)に摺動した時には空間10の圧力が低くなり、凹部15内空間の エア圧は高くなる。この場合外からエア孔6aを通じてエアが入り込むが、凹部 15内のエアは小孔16からスプライン嵌合空間4と小孔19及びエア孔82を 通り空間10へ逃げる。この場合潤滑剤は溝81或いは該溝81から下側となる スプライン嵌合空間4へ落ち外へは流出しない。従って、潤滑剤は内軸1と外軸 2とのスプライン11、21部分に充分行き渡り、しかも密閉空間4内から外部 に流出することは殆どないので長持ちする。
【0013】
【考案の効果】
この考案のドライブシャフトは以上詳述したような構成としたので、スプライ 嵌合部や潤滑剤保持空間の密封性を向上させることが出来るのみでなく、スプラ イン嵌合部に充分潤滑剤を行き渡るようにすることが出来る。そしてドライブシ ャフトのスプライン結合部を絶えず潤滑しつつ潤滑剤の長寿命化を図ることが出 来る。また、潤滑剤の使用量を低減しメインテナンス間隔も長く且つ容易にする ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案にかかるドライブシャフトの軸方向断
面図である。
【図2】図1のP部拡大図である。
【図3】図2のQ矢視図である。
【図4】従来のドライブシャフトの軸方向断面図であ
る。
【符号の説明】
1 内軸 11 スプライン 12 段部 13 キ−溝 15 凹部 16 小孔 2 外軸スリ−ブ 21 スプライン 3 密封シ−ル 4 スプライン嵌合
空間 6 ダストキャップ 6a エア孔 7 シ−ル 71 スプライン歯 8 グリ−スキャップ 81 外周溝 82 エア孔 10 ダストキャップ
内部空間 9 押さえリング 19 小孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内軸と外軸スリ−ブとをスプライン嵌合
    とし、該外軸スリ−ブの一方のスプライン端部にエア孔
    を穿設したダストキャップを嵌め込み、他方のスプライ
    ン端部に密封シ−ルを嵌め込み且つ軸方向に一定範囲摺
    動自在としたドライブシャフトにおいて、前記内軸に外
    部へ開口する凹部を形成すると共に該凹部奥に前記外部
    のスプライン嵌合部へ通じるよう小孔を穿設し、該内軸
    端外周部には該内軸の外周スプライン形状と同一ピッチ
    のスプライン歯を外周に形成したシ−ルを取付け、前記
    内軸の凹部端には外周溝を形成すると共に該外周溝から
    外部へ通じるエア孔を穿設したグリ−スキャップを取付
    け、更に前記内軸端の凹部の径方向に前記シ−ルのスプ
    ライン歯とスプライン嵌合との間の空間に通じる小孔を
    穿設したことを特徴とするドライブシャフト。
JP1993006702U 1993-01-29 1993-01-29 ドライブシャフト Expired - Lifetime JP2595256Y2 (ja)

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JPH0659629U true JPH0659629U (ja) 1994-08-19
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010002578A (ja) * 2008-06-19 2010-01-07 Kyocera Mita Corp 軸受構造及びこれを備えたクリーニング装置、画像形成装置

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