JPH0658820A - 熱電対測定装置 - Google Patents
熱電対測定装置Info
- Publication number
- JPH0658820A JPH0658820A JP4235334A JP23533492A JPH0658820A JP H0658820 A JPH0658820 A JP H0658820A JP 4235334 A JP4235334 A JP 4235334A JP 23533492 A JP23533492 A JP 23533492A JP H0658820 A JPH0658820 A JP H0658820A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermocouple
- deterioration
- output
- resistance
- amplifying means
- Prior art date
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- Pending
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- Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】熱電対の劣化を自動的に検出する。
【構成】熱電対１１は劣化により変化する内部抵抗ｒ１
をもち、配線抵抗ｒ２端子ｔ１１、ｔ１２、入力ライン
Ｌ１、Ｌ２を通じ増幅手段２に接続され、その出力は測
定手段３で測定される。入力ラインＬ１、Ｌ２間に比較
用抵抗Ｒを設け、この出力Ｅｏが熱電対１１の抵抗値の
変化により変化することを検知して、熱電対１１の劣化
を検出する。
をもち、配線抵抗ｒ２端子ｔ１１、ｔ１２、入力ライン
Ｌ１、Ｌ２を通じ増幅手段２に接続され、その出力は測
定手段３で測定される。入力ラインＬ１、Ｌ２間に比較
用抵抗Ｒを設け、この出力Ｅｏが熱電対１１の抵抗値の
変化により変化することを検知して、熱電対１１の劣化
を検出する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、記録計等の計器に用
いられる熱電対測定装置に関するものである。
いられる熱電対測定装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】熱電対を用いて温度を測定する場合、熱
電対を高温雰囲気で使用していると劣化して抵抗値が増
大する等して熱起電力値に誤差を発生する。このため、
従来、実際に使用している熱電対と正しい熱電対とを差
し換えて、その測定値の違いから劣化を検出したり、あ
るいは、所定期間使用したときに自動的に交換するよう
にしていた。
電対を高温雰囲気で使用していると劣化して抵抗値が増
大する等して熱起電力値に誤差を発生する。このため、
従来、実際に使用している熱電対と正しい熱電対とを差
し換えて、その測定値の違いから劣化を検出したり、あ
るいは、所定期間使用したときに自動的に交換するよう
にしていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このため、熱電対の劣
化が通常は不明であり、差し換えたり、自動的な交換を
したりすると、費用が増大し、また、作業の手間も多く
必要とする問題点があった。
化が通常は不明であり、差し換えたり、自動的な交換を
したりすると、費用が増大し、また、作業の手間も多く
必要とする問題点があった。
【０００４】この発明の目的は、以上の点に鑑み、常に
測定しながら熱電対の劣化が検知できるようにした熱電
対測定装置を提供することである。
測定しながら熱電対の劣化が検知できるようにした熱電
対測定装置を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明は、劣化により
抵抗値が変化する熱電対が接続される増幅手段とこの増
幅手段の入力ライン間に接続される比較用抵抗と、前記
増幅手段の出力の変化から前記熱電対の劣化を検出する
測定手段とを備えるようにした熱電対測定装置である。
抵抗値が変化する熱電対が接続される増幅手段とこの増
幅手段の入力ライン間に接続される比較用抵抗と、前記
増幅手段の出力の変化から前記熱電対の劣化を検出する
測定手段とを備えるようにした熱電対測定装置である。
【０００６】
【実施例】図１では、この発明の一実施例を示す構成説
明図である。
明図である。
【０００７】図において、１１、１２、…は、各々測温
箇所に設けられる熱電対で、入力端子ｔ１１、ｔ１２、
またはｔ２１、ｔ２２、…を介し切換スイッチＳ１１、
Ｓ１２、または、Ｓ２１、Ｓ２２、…で切換選択されて
増幅手段２に接続され、その出力はＡ−Ｄ変換器、μＣ
ＰＵ等を含む測定手段３で演算処理され図示しない記録
手段等に出力される。
箇所に設けられる熱電対で、入力端子ｔ１１、ｔ１２、
またはｔ２１、ｔ２２、…を介し切換スイッチＳ１１、
Ｓ１２、または、Ｓ２１、Ｓ２２、…で切換選択されて
増幅手段２に接続され、その出力はＡ−Ｄ変換器、μＣ
ＰＵ等を含む測定手段３で演算処理され図示しない記録
手段等に出力される。
【０００８】どの熱電対についても同様なので、第１チ
ャンネルについて以下説明する。
ャンネルについて以下説明する。
【０００９】熱電対１１は、劣化により変化する内部抵
抗ｒ１をもち、導線抵抗ｒ２（２線分を合算）を介し、
端子ｔ１１、ｔ１２、切換スイッチｓ１１、ｓ１２、入
力ラインＬ１、Ｌ２を経て高い入力抵抗ＲＬをもつ増幅
手段２に接続される。入力ラインＬ１、Ｌ２間には、低
抵抗の比較用抵抗ＲがスイッチＳｏと直列に接続されて
いる。このスイッチＳｏのオン、オフは測定手段３で制
御される。なお、このスイッチＳｏは省略することも可
能である。そして、熱電対１１の熱起電力をＥｉ、比較
抵抗Ｒについての電圧をＥｏとすると、以下の式が成り
立つ。なお増幅手段２の入力抵抗ＲＬは大きいので省略
した。
抗ｒ１をもち、導線抵抗ｒ２（２線分を合算）を介し、
端子ｔ１１、ｔ１２、切換スイッチｓ１１、ｓ１２、入
力ラインＬ１、Ｌ２を経て高い入力抵抗ＲＬをもつ増幅
手段２に接続される。入力ラインＬ１、Ｌ２間には、低
抵抗の比較用抵抗ＲがスイッチＳｏと直列に接続されて
いる。このスイッチＳｏのオン、オフは測定手段３で制
御される。なお、このスイッチＳｏは省略することも可
能である。そして、熱電対１１の熱起電力をＥｉ、比較
抵抗Ｒについての電圧をＥｏとすると、以下の式が成り
立つ。なお増幅手段２の入力抵抗ＲＬは大きいので省略
した。
【００１０】まず、比較用抵抗Ｒを接続しないと、 Ｅｏ＝Ｅｉ （１） であり、比較用抵抗Ｒを接続した場合において、劣化し
ていない正常のときは、ｒ１＝０であるので、 Ｅｏ＝ＥｉＲ／（ｒ２＋Ｒ） （２） 劣化するとｒ１が発生するので、 Ｅｏ＝Ｅｉ・Ｒ／（ｒ１＋ｒ２＋Ｒ） （３） となる。
ていない正常のときは、ｒ１＝０であるので、 Ｅｏ＝ＥｉＲ／（ｒ２＋Ｒ） （２） 劣化するとｒ１が発生するので、 Ｅｏ＝Ｅｉ・Ｒ／（ｒ１＋ｒ２＋Ｒ） （３） となる。
【００１１】この（２）式と（３）式の電圧が増幅手段
２の出力となるから、この増幅手段２の出力の変化から
熱電対１１のの劣化を測定手段３で検出することができ
る。
２の出力となるから、この増幅手段２の出力の変化から
熱電対１１のの劣化を測定手段３で検出することができ
る。
【００１２】ここで、図２の出力比較説明図を参照する
と、Ｅｉ＝１０００℃（あるいはＡ−Ｄ変換後で１００
０カウントを考えてもよい）、Ｒ＝１ＫΩ、ｒ１＝１０
Ω、ｒ２＝１０Ωのとして、通常、比較用抵抗Ｒを接続
しないときは、出力Ｅｏ＝Ｅｉ＝１０００であるが、比
較抵抗Ｒを接続すると正常時で９９０．１となり、劣化
時で９８０．４となり、この変化、差に基き、一定値と
比較して劣化を検出するようにすればよい。
と、Ｅｉ＝１０００℃（あるいはＡ−Ｄ変換後で１００
０カウントを考えてもよい）、Ｒ＝１ＫΩ、ｒ１＝１０
Ω、ｒ２＝１０Ωのとして、通常、比較用抵抗Ｒを接続
しないときは、出力Ｅｏ＝Ｅｉ＝１０００であるが、比
較抵抗Ｒを接続すると正常時で９９０．１となり、劣化
時で９８０．４となり、この変化、差に基き、一定値と
比較して劣化を検出するようにすればよい。
【００１３】つまり、スイッチＳｏがないか常時オンの
比較用抵抗Ｒを接続した状態では、出力が９９０．１か
ら９８０．４に変化するのを見れば良く、スイッチＳｏ
をオン、オフするのであれば、出力１０００のところ、
９９０．１であるべきであるのに９８０．４に変化した
点を検出すればよい。これらは適当な偏差警報の設定値
を設けて劣化を報知するようにする。
比較用抵抗Ｒを接続した状態では、出力が９９０．１か
ら９８０．４に変化するのを見れば良く、スイッチＳｏ
をオン、オフするのであれば、出力１０００のところ、
９９０．１であるべきであるのに９８０．４に変化した
点を検出すればよい。これらは適当な偏差警報の設定値
を設けて劣化を報知するようにする。
【００１４】次に、（２）、（３）式を見て分るよう
に、比較用抵抗Ｒを接続すると、導線抵抗ｒ２の影響を
受け正しい測定データが得られない。この影響を除去す
るためのスケーリング補正演算を施すとよい。熱電対が
正常時は、補正係数Ｂとし、 Ｅｏ＝Ｅｉ・［Ｒ／（ｒ２＋Ｒ）］・Ｂ ＝Ｅｉ・［Ｒ／（ｒ２＋Ｒ）］・［（ｒ２＋Ｒ）／Ｒ］ ＝Ｅｉ （４） となり、劣化して内部抵抗ｒ１が発生すると、 Ｅｏ＝Ｅｉ・［Ｒ／（ｒ１＋ｒ２＋Ｒ）］・［（ｒ２＋Ｒ／Ｒ）］ （５） となる。この（４）式と（５）式の電圧が増幅手段２の
出力となるから、この出力変化から測定手段３で熱電対
の劣化を検知することができる。
に、比較用抵抗Ｒを接続すると、導線抵抗ｒ２の影響を
受け正しい測定データが得られない。この影響を除去す
るためのスケーリング補正演算を施すとよい。熱電対が
正常時は、補正係数Ｂとし、 Ｅｏ＝Ｅｉ・［Ｒ／（ｒ２＋Ｒ）］・Ｂ ＝Ｅｉ・［Ｒ／（ｒ２＋Ｒ）］・［（ｒ２＋Ｒ）／Ｒ］ ＝Ｅｉ （４） となり、劣化して内部抵抗ｒ１が発生すると、 Ｅｏ＝Ｅｉ・［Ｒ／（ｒ１＋ｒ２＋Ｒ）］・［（ｒ２＋Ｒ／Ｒ）］ （５） となる。この（４）式と（５）式の電圧が増幅手段２の
出力となるから、この出力変化から測定手段３で熱電対
の劣化を検知することができる。
【００１５】ここで、図２の出力比較説明図を参照する
と、スケーリングした場合、スイッチＳｏがないか常時
オンの比較抵抗Ｒを接続した状態でも、配線抵抗ｒ２の
影響なく正常時１０００と常に正しい値を示し、劣化時
は９９０．２となり、この変化を利用して熱電対の劣化
をより正確に検出できる。なお、（２）式と（３）式の
差についてスケーリング補正を演算して用いるようにし
てもよい。
と、スケーリングした場合、スイッチＳｏがないか常時
オンの比較抵抗Ｒを接続した状態でも、配線抵抗ｒ２の
影響なく正常時１０００と常に正しい値を示し、劣化時
は９９０．２となり、この変化を利用して熱電対の劣化
をより正確に検出できる。なお、（２）式と（３）式の
差についてスケーリング補正を演算して用いるようにし
てもよい。
【００１６】ところで、熱電対が劣化すると、測定デー
タが変化し、真値より低い起電力となるので、スケーリ
ング補正後の出力等に対し、抵抗値変化の影響を除去す
るリニアライズ補正演算を行い測定時に正しい出力が得
られるようにするとよい。
タが変化し、真値より低い起電力となるので、スケーリ
ング補正後の出力等に対し、抵抗値変化の影響を除去す
るリニアライズ補正演算を行い測定時に正しい出力が得
られるようにするとよい。
【００１７】以上、１チャンネルにつき説明したが、こ
れは他の各チャンネルについても同様で、多点記録計等
の計器に用いることができる。
れは他の各チャンネルについても同様で、多点記録計等
の計器に用いることができる。
【００１８】
【発明の効果】以上述べたように、この発明は、増幅手
段の入力ライン間に比較用抵抗を接続し、その出力変化
から熱電対の劣化を検知しているので、常に測定しなが
ら熱電対の劣化を検知できる。また、配線抵抗の影響を
除去するスケーリング補正演算を施すことにより常時正
しいデータとの比較ができ、記録計、その他の用途に好
適である。
段の入力ライン間に比較用抵抗を接続し、その出力変化
から熱電対の劣化を検知しているので、常に測定しなが
ら熱電対の劣化を検知できる。また、配線抵抗の影響を
除去するスケーリング補正演算を施すことにより常時正
しいデータとの比較ができ、記録計、その他の用途に好
適である。
【図１】この発明の一実施例を示す構成説明図である。
【図２】この発明の出力比較説明図である。
１１、１２ 熱電対 ２ 増幅手段 ３ 測定手段 ｒ１ 熱電対の抵抗 ｒ２ 配線抵抗 Ｒ 比較用抵抗 ＲＬ 入力抵抗 Ｓｏ スイッチ Ｓ１１、Ｓ１２、Ｓ２１、Ｓ２２ 切換スイッチ Ｌ１、Ｌ２ 入力ライン ｔ１１、ｔ１２、ｔ２１、ｔ２２ 端子
Claims (4)
- 【請求項１】劣化により抵抗値が変化する熱電対が接続
される増幅手段と、この増幅手段の入力ライン間に接続
される比較用抵抗と、前記増幅手段の出力の変化から前
記熱電対の劣化を検出する測定手段とを備えた熱電対測
定装置。 - 【請求項２】前記比較用抵抗が入力ラインに接続された
ときと接続されないときについての増幅手段の出力変化
またはその差に基いて熱電対の劣化を検知する測定手段
を備えた請求項１記載の熱電対測定装置。 - 【請求項３】前記比較用抵抗が入力ラインに接続された
とき前記増幅手段の出力から前記入力ラインの配線抵抗
の影響を除去するスケーリング補正演算を行う測定手段
を備えた請求項１または請求項２記載の熱電対測定装
置。 - 【請求項４】前記比較用抵抗が入力ラインに接続された
とき前記増幅手段のスケーリング補正演算出力から前記
熱電対の劣化による抵抗値変化の影響を除去するリニア
ライズ補正演算を行う請求項１または請求項２または請
求項３記載の熱電対測定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4235334A JPH0658820A (ja) | 1992-08-11 | 1992-08-11 | 熱電対測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4235334A JPH0658820A (ja) | 1992-08-11 | 1992-08-11 | 熱電対測定装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0658820A true JPH0658820A (ja) | 1994-03-04 |
Family
ID=16984570
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4235334A Pending JPH0658820A (ja) | 1992-08-11 | 1992-08-11 | 熱電対測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0658820A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0845645A (ja) * | 1995-08-10 | 1996-02-16 | Nippondenso Co Ltd | 貴金属接点をもつスパークプラグの火花間隙創成方法 |
| US6592418B2 (en) | 2001-02-08 | 2003-07-15 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Method for manufacturing spark plug and apparatus for carrying out the same |
-
1992
- 1992-08-11 JP JP4235334A patent/JPH0658820A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0845645A (ja) * | 1995-08-10 | 1996-02-16 | Nippondenso Co Ltd | 貴金属接点をもつスパークプラグの火花間隙創成方法 |
| US6592418B2 (en) | 2001-02-08 | 2003-07-15 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Method for manufacturing spark plug and apparatus for carrying out the same |
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