JPH0658093U - 窓用ブラインド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】四角壁窓、三角出窓、台形出窓、天窓等の窓部
に適用することのできる窓用ブラインドを提供する。 【構成】天窓２の左側角隅部に垂下した操作コード６を
利用者の手で引下げ操作して、左右の各ガイドレール
３，３に張架した各開閉コード１０，１０を同一方向に
周回する。同時に、各ガイドレールに挿入した適宜数の
各ランナ４を開閉方向に走行移動して、天窓の各長手側
窓枠２ａに架設した各ガイドレールに沿って上下の各ブ
ラインド５，５を開閉するので、上下の各ブラインドを
任意状態に展開及び集束することができ、天窓の一部又
は全部を各ブラインドにより遮光及び開放して、天窓か
らの採光量を任意に可変調節する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、例えば、四角壁窓、三角出窓、台形出窓、天窓等の窓部に取付け られる窓用ブラインドに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、上述例のような天窓に対して市販のカーテンを吊設する場合、例えば、 天窓を構成する左右又は上下の各窓枠に沿って各カーテンレールを架設した後、 同各カーテンレール間に挿入した適宜数の各ランナを介してカーテンの両側縁部 を開閉自在に吊設する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上述のようにカーテンを吊設した場合、天窓に架設した各カーテンレ ールに沿ってカーテンを上下又は左右に開閉するが、カーテンの一部が生地自体 の自重により垂れ下がり、天窓とカーテンとの隙間から日光が差し込むため、任 意の遮光量に調節することができない。且つ、カーテンに不必要な弛みや皺等が 生じるため、開閉時の体裁が悪くなり、天窓及びカーテンの意匠価値が損なわれ てしまうという問題点を有している。

【０００４】 この考案は上記問題に鑑み、窓部の各窓枠に架設した各軌条ガイドによりブラ インドを開閉ガイドすることにより、任意の採光量に可変調節することができ、 且つ、窓部及びブラインドの意匠価値が損なわれるのを防止することのできる窓 用ブラインドの提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案は、方形に形成した窓部の対向する各窓枠に沿って各軌条ガイドを架 設し、該各軌条ガイド上に窓部が覆われる大きさ及び形状に形成したブラインド の両側端部を開閉自在に吊設すると共に、上記ブラインドを各軌条ガイド上の任 意位置に開閉規制するブラインド開閉手段を設けた窓用ブラインドであることを 特徴とする。

【０００６】

【作用】

この考案は、ブラインド開閉手段を操作して、窓部の各窓枠に架設した各軌条 ガイドに沿ってブラインドを任意方向に開閉するので、窓部の一部又は全部をブ ラインドにより確実に遮光することができる。

【０００７】

【考案の効果】

この考案によれば、窓部の各窓枠に架設した各軌条ガイドによりブラインドを 開閉ガイドするので、窓部の一部又は全部をブラインドにより遮光して、任意の 採光量に可変調節することができる。しかも、不必要な弛みや皺等が生じること がないため、所望の状態に展開及び集束することができ、開閉時の体裁が良好と なり、窓部及びブラインドの意匠価値が損なわれるのを防止することができる。

【０００８】

【実施例】

この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。 図面は窓部の一例として天窓の各長手側窓枠に沿ってルーバ型の各ブラインド を上下方向に開閉する第１実施例の天窓用ブラインドを示し、図１に於いて、こ の天窓用ブラインド１は、天井部（図示省略）に斜設した天窓２の各長手側窓枠 ２ａ，２ａに沿って２本の各ガイドレール３，３を架設し、同各ガイドレール３ ，３間に適宜数の各ランナ４…を介して天窓２が覆われる大きさ及び形状に形成 した２組の各ブラインド５，５を上下開閉自在に架設し、一方のガイドレール３ 側に垂下した操作コード６を手で引下げ操作して各ブラインド５，５を上下方向 に開閉し、同ガイドレール３側に連結した角度調節棒７を手で回動操作して各ブ ラインド５，５を任意角度に可変する構成である。

【０００９】 上述の各ブラインド５，５は、一方のガイドレール３側に挿入した各ランナ４ …と、他方のガイドレール３側に挿入した各ランナ４…との間に、天窓２全面を 多数面に等分割した大きさ及び形状と対応する横長形状の各ルーバ５ａ…を開閉 方向と直交して適宜数枚架設し、同ガイドレール３，３の下端側に夫々挿入した 従動用の各ランナ４…間と、上端側に夫々挿入した従動用の各ランナ４…間とを ４本の各規制コード４ａ…で均等間隔に連結して、上下の各ブラインド５，５を 構成する適宜枚数の各ルーバ５ａ…を所定間隔に展開開閉すると共に、天窓２の 各短手側窓枠２ｂ，２ｂと各ブラインド５，５を構成する上下の各ルーバ５ａ， ５ａとを開放不可に固定している。

【００１０】 且つ、ガイドレール３，３の下端部に軸支した各プーリ８，８と、同ガイドレ ール３，３の上端部に軸支した各プーリ９，９との間に２本の各開閉コード１０ ，１０をループ状に張架し、一方のガイドレール３側に挿入した先頭用の各ラン ナ４，４と開閉コード１０の両端部とを夫々固定し、他方のガイドレール３側に 挿入した先頭用の各ランナ４，４と開閉コード１０の両端部とを夫々固定すると 共に、ガイドレール３，３の下端部間に軸架した回転軸１１で各プーリ８，８を 連結し、ガイドレール３，３の上端部間に軸架した回転軸１２で各プーリ１０， １０を連結している。

【００１１】 且つ、ガイドレール３，３の下端部間に軸架した回転軸１１の一側端部に駆動 プーリ１３を固定し、同駆動プーリ１３に周回したループ状の操作コード６をガ イドレール３の下端部に適宜長さ垂下して、同回転軸１１と駆動プーリ１３との 間に内蔵した適宜クラッチ機構（図示省略）によりロック固定及びロック解除す る。

【００１２】 すなわち、天窓２の左側角隅部に垂下した操作コード６を利用者の手により引 下げ操作することで、ガイドレール３，３の下端部に軸支した各プーリ８，８が 同一方向に回転し、各開閉コード１０，１０を介して、上端部に軸支した各プー リ９，９が同一方向に回転する。同時に、一方の開閉コード１０上に固定した先 頭用の各ランナ４，４と、他方の開閉コード１０上に固定した先頭用の各ランナ ４，４とが開閉方向に走行移動して、上下の各ブラインド５，５を構成する多数 枚の各ルーバ５ａ…が順次展開及び順次集束される。

【００１３】 図示実施例は上記の如く構成するものとして、以下、天窓用ブラインド１によ る各ブラインド５，５の開閉動作を説明する。 先ず、上下の各ブラインド５，５を展開する場合、天窓２の左側角隅部に垂下 した操作コード６の一端側を利用者の手により引下げ操作して、左右のガイドレ ール３，３に軸支した各プーリ８，８及び各プーリ９，９を開方向に同期回転す る。同時に、左右の各開閉コード１０，１０を開方向に周回させて、上段側のブ ラインド５に固定した先頭用の各ランナ４，４と、下段側のブラインド５に固定 した先頭用の各ランナ４，４とを相対向する方向に走行移動させるため、天窓２ の各長手側窓枠２ａ，２ａに架設した各ガイドレール３，３に沿って、上下の各 ブラインド５，５を構成する多数枚の各ルーバ５ａ…が所定間隔に順次展開され 、天窓２の一部又は全部を閉鎖して、遮光面積を任意に可変調節する。

【００１４】 且つ、天窓２の左側角隅部に垂下した角度調節棒７を回動操作することで、上 下の各ブラインド５，５を構成する多数枚の各ルーバ５ａ…が任意角度に回動さ れ、天窓２からの採光量を任意に可変調節することができる。

【００１５】 一方、上下の各ブラインド５，５を集束する場合、天窓２の下方角隅部に垂下 した操作コード６の他端側を引下げ操作して、左右のガイドレール３，３に軸支 した各プーリ８，８及び各プーリ９，９を閉方向に同期回転する。同時に、左右 の各開閉コード１０，１０を閉方向に周回させて、上段側のブラインド５に固定 した先頭用の各ランナ４，４と、下段側のブラインド５に固定した先頭用の各ラ ンナ４，４とを離間する方向に走行移動させるため、天窓２の各長手側窓枠２ａ ，２ａに架設した各ガイドレール３，３に沿って、上下の各ブラインド５，５を 構成する多数枚の各ルーバ５ａ…が順次集束され、天窓２全面を開放することが できる。

【００１６】 以上のように、天窓２の各長手側窓枠２ａ，２ａに架設した各ガイドレール３ ，３により各ブラインド５，５を上下方向に開閉ガイドするので、天窓２の一部 又は全部を各ブラインド５，５により遮光して、任意の採光量に可変調節するこ とができる。しかも、不必要な弛みや皺等が生じることがないため、所望の状態 に展開及び集束することができ、開閉時の体裁が良好となり、天窓２及びブライ ンド５の意匠価値が損なわれるのを防止することができる。

【００１７】 図２は天窓２２の各短手側窓枠２２ｂ，２２ｂに沿ってベローズ型の各ブライ ンド２５，２５を左右方向に開閉する第２実施例の天窓用ブラインド２１を示し 、同ブラインド２１は、天窓２２の各短手側窓枠２２ｂ，２２ｂに架設した２本 の各ガイドレール２３，２３間に、適宜数の各ランナ２４…を介して、天窓２２ が覆われる大きさ及び形状に形成した２枚の各ブラインド２５，２５の左右方向 に伸縮開閉自在に架設し、天窓２２の各長手側窓枠２２ａ，２２ａと各ブライン ド２５，２５の左右端部とを開放不可に固定して、上述の第１実施例と同一構成 の開閉手段により左右の各ブラインド２５，２５を左右開閉する。

【００１８】 すなわち、天窓２２の左側角隅部に垂下した操作コード２６を利用者の手によ り引下げ操作して、ガイドレール２３，２３に軸支した各プーリ２８，２８及び 各プーリ２９，２９を開閉方向に回転する。同時に、上下の各開閉コード３０， ３０を開閉方向に周回して、ガイドレール２３，２３に挿入した適宜数の各ラン ナ２４…を開閉方向に走行移動させ、左右の各ブラインド２５，２５を伸縮して 開閉するので、上述の第１実施例と同様に、任意の採光量に可変調節することが でき、且つ、所望の状態に展開及び集束することができる。

【００１９】 この考案の構成と、上述の実施例との対応において、 この考案の窓用ブラインドは、第１実施例及び第２実施例の各天窓用ブライン ド１，２１に対応し、 以下同様に、 窓部は、各天窓２，２２に対応し、 窓部の各窓枠は、天窓２の各長手側窓枠２ａ，２ａと、天窓２２の各短手側窓 枠２２ｂ，２２ｂとに対応し、 各軌条ガイドは、各ガイドレール３，３及び各ランナ４…と、各ガイドレール ２３，２３及び各ランナ２４…とに対応し、 ブラインド開閉手段は、第１実施例の操作コード６と、各プーリ８，９と、開 閉コード１０と、回転軸１１，１２と、駆動プーリ１３と、 第２実施例の操作コード２６と、各プーリ２８，２９と、開閉コード３０と、 回転軸３１，３２と、駆動プーリ３３とに対応するも、 この考案は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。

【００２０】 上述の第１実施例及び第２実施例の各天窓用ブラインド１，２１は、各ブライ ンド５，５及び各ブラインド２５，２５を予め設定した方向のみに開閉する構成 であるが、例えば、各ブラインド５，５を左右開閉自在に設け、各ブラインド２ ５，２５を上下開閉自在に設けるもよく、且つ、電動モータ又はその他の駆動力 により独立又は連動して開閉するもよく、実施例に於いて説明した開閉方向及び 開閉手段のみに限定されるものではない。

【００２１】 また、各ブラインド５，５及びブラインド２５，２５を、例えば、重り部材、 スプリング、合成ゴム等の適宜付勢手段により閉方向又は開方向の何れか一方に 付勢しておき、操作コード６，２６の引下げ位置を適宜ロック手段により固定し て開閉規制するもよく、 また、各ブラインド５，５及びブラインド２５，２５を、例えば、四角壁窓、 三角出窓、台形出窓等の垂直窓部（図示省略）の対向する各窓枠間に架設するも よく、 さらにまた、各ブラインド５，５及び各ブラインド２５，２５の開閉動作を、 例えば、ガイドワイヤ、ガイドロープ等の線条体（図示省略）で開閉ガイドする もよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例に於ける天窓用ブラインドの上下開
閉動作を示す斜視図。

【図２】第２実施例に於ける天窓用ブラインドの左右開
閉動作を示す斜視図。

【符号の説明】

１…天窓用ブラインド ２…天窓 ２ａ…長手側窓枠 ３…ガイドレール ４…ランナ ５…ブラインド ６…操作コード ２１…天窓用ブラインド ２２…天窓 ２２ｂ…短手側窓枠 ２３…ガイドレール ２４…ランナ ２５…ブラインド ２６…操作コード

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】方形に形成した窓部の対向する各窓枠に沿
   って各軌条ガイドを架設し、該各軌条ガイド上に窓部が
   覆われる大きさ及び形状に形成したブラインドの両側端
   部を開閉自在に吊設すると共に、 上記ブラインドを各軌条ガイド上の任意位置に開閉規制
   するブラインド開閉手段を設けた窓用ブラインド。