JPH0657601A - 弾性編地および弾性編地加工品 - Google Patents

弾性編地および弾性編地加工品

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JPH0657601A
JPH0657601A JP20157492A JP20157492A JPH0657601A JP H0657601 A JPH0657601 A JP H0657601A JP 20157492 A JP20157492 A JP 20157492A JP 20157492 A JP20157492 A JP 20157492A JP H0657601 A JPH0657601 A JP H0657601A
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JP
Japan
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elastic
knitted fabric
yarn
knitting
elastic knitted
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Application number
JP20157492A
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English (en)
Inventor
Shigeki Morimoto
茂樹 森本
Shoichi Hayashi
昇一 林
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Du Pont Toray Co Ltd
Original Assignee
Du Pont Toray Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スポーツ用はもとより、各種生活資材の素材
として使用したときに、適度な摩擦力を発揮して良好な
滑り止め作用を果たすことができるとともに、耐久性や
通気性にも富み、さらに、タテ・ヨコ両方向に適度なス
トレッチバランスを有し、衝撃を吸収緩和する運動追従
性にも富んだ弾性編地を提供する。 【構成】 同一編目に、2本以上の弾性糸でループ編目
が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、弾性編地および弾性
編地加工品に関し、詳しくは、スポーツ手袋やソックス
の口ゴム部分などに利用され、滑り止め・衝撃吸収作用
などを目的とする当て布・カバーなどとなる、弾性糸を
用いて編み立てられた、いわゆる弾性編地と、このよう
な弾性編地を用いて製造される弾性編地加工品に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ゴルフや野球などに用いられるス
ポーツ手袋は、保温性のある牛革や、合成皮革に撥水加
工を施したものが多用されている。また、作業手袋に
は、点状にゴム材を塗布接着して(ドット加工)、掌握
力を高めたものがあり、炊事用や手術用には、薄手のゴ
ム手袋がある。ゴルフクラブやバット、テニスラケット
なとのグリップ部には、いわゆる「グリップ」と称する
ゴム部材を装着したり、テープを巻き付けたりすること
が行われている。それぞれの用途に応じて、使用する素
材には、適切な滑り止め機能や衝撃吸収機能が要求され
ることになる。
【0003】一方、サポーター、あるいは、ソックスや
ウオーマーの口ゴム部には、一部に弾性糸の編み込み部
を設けることによって、接触する肌の滑り止めが行われ
ている。これには、弾性糸と合繊糸あるいは天然繊維紡
績糸との交編編地が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記したス
ポーツ用手袋のうち、牛革を用いたものは、雨に濡れる
と、急に掌握力が低下してプレーに支障が生じるという
問題があった。ゴルフや野球などの野外スポーツでは、
雨中にプレーを行わなければならない場合があるため、
改善が要望されている。また、長時間の使用や発汗によ
って、いわゆる「汗染み」が起こり、握りが甘くなって
くるという問題もあった。合成皮革に撥水加工を施した
ものは、吸汗性がないため、蒸れたりするという問題が
あり、滑り止め効果が充分ではなかった。また、ゴム材
を用いたものは、硬さがあるため、手の感覚や握りにし
っとりとした感じがなく、長く使用していると、違和感
が増してくるという欠点があった。
【0005】このような問題は、各種運動用具のグリッ
プ部や、作業手袋その他の手袋などについても同様に問
題となっていた。さらに、サポーターやソックス類で
は、ゴム糸や弾性糸が部分的に編み込まれているだけな
ので、交編生地との厚さに差異が生じ、緊縛感が強く、
接触している肌に、血行不良の形跡(いわゆる「レッド
マーク」と呼ばれるもの)が生じたり、時として湿疹を
発生することもあった。
【0006】交編編地の組織のうち、経編地は、弾性糸
からなる表面と交編糸からなる裏面のリバーシブルを得
やすいが、編成装置としてトリコット機を用いると、2
8ゲージ以上で、使用糸が弾性糸70デニール以下、交
編糸110デニール以下程度の、何れも細糸で構成され
た交編編地になるため、表面摩擦力はあっても、毛羽立
ちが発生し易く、破れ易いという欠点がある。編成装置
としてラッセル機を用いた場合には、56ゲージ以下で
トリコット機よりも粗ゲージになり、弾性糸および交編
糸共に70デニール以上で構成し、かつ、交編糸に紡績
糸を用いることが可能になるが、弾性糸が、ループ編目
を形成しない挿入糸として用いられているため、緯方向
に伸び難いものとなる。
【0007】緯編地の場合には、表裏リバーシブルが得
難く、得られても弾性糸が明白に表面を構成せず、滑り
止め効果が少ないものとなる。伸び方向については、経
編地とは逆に経方向が不足することにある。そこで、こ
の発明の課題は、上記のような各種用途において、滑り
止め機能あるいは衝撃吸収機能を発揮させるために用い
られている従来の各種素材の欠点を解消して、スポーツ
用はもとより、各種生活資材の素材として使用したとき
に、適度な摩擦力を発揮して良好な滑り止め作用を果た
すことができるとともに、耐久性や通気性にも富み、さ
らに、タテ・ヨコ両方向に適度なストレッチバランスを
有し、衝撃を吸収緩和する運動追従性にも富んだ弾性編
地を提供することにある。また、上記のような弾性編地
を用いて、廉価でディスポーザブルにスペアー交換する
ことができる加工品を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する、こ
の発明にかかる弾性編地は、同一編目に、2本以上の弾
性糸でループ編目が形成されてある。弾性糸としては、
通常の弾性編地に用いられている弾性糸が使用でき、例
えば、ポリウレタン弾性糸、ポリエステル弾性糸、ポリ
アミド弾性糸などが使用される。そのうち、ポリウレタ
ン弾性糸(スパンデックス)が好ましい。
【0009】弾性糸の太さは、出来るだけ太いほうが好
ましい。一般的には、同一編目でループ編目を形成する
複数本の弾性糸の太さの総和すなわちトータルデニール
が、140デニール以上であるのが好ましく、280〜
1120デニールの範囲がより好ましい。個々の弾性糸
の太さ、すなわち単糸デニールは7.5〜30デニール
の範囲が好ましく、特に、10〜20デニールのものが
好ましい。単糸デニールが7.5デニール未満の細い糸
の場合、編成前の整経工程で毛羽立ちを生じたり、弾性
編地を用いた各種製品を使用したときに破れ易くなり、
実用性の点で劣るものとなる。単糸デニールが30デニ
ールを越えると、編成性が不良になり、各種製品に加工
したときに、着用時の物理的刺激が強くなり過ぎ、皮膚
障害を起こしたり、ごわごわして手触りが悪くなったり
する欠点が生じ易い。
【0010】さらに、弾性糸の断面形状について、弾性
糸を構成するマルチフィラメント糸の配置が円形のもの
よりも、比較的楕円形に近いもののほうが、摩擦力が向
上するので好ましい。2本以上の弾性糸を組み合わせる
場合、そのうちの少なくとも1本の弾性糸として、被覆
弾性糸を用いることができる。被覆弾性糸には、通常の
被覆弾性糸が自由に使用できるが、例えば、ポリウレタ
ン弾性糸を芯にして、非弾性繊維を鞘にしたポリウレタ
ン加工糸が用いられる。この場合、ポリウレタン弾性糸
としては、70〜560デニールのものを用いるのが好
ましい。非弾性繊維としては、10〜250デニールの
ポリアミドまたはポリエステルの合成繊維フィラメント
糸や捲縮加工糸を用いるのが好ましい。ポリウレタン加
工糸の芯に対する非弾性繊維のカバーリングは、シング
ルであってもダブルであってもよい。また、上記とは別
のポリウレタン弾性糸として、ポリウレタン弾性糸を芯
にして、木綿やアクリル短繊維などの非弾性繊維を鞘に
用いた、いわゆるコアスパンヤーンを用いることもでき
る。このコアスパンヤーンでは、ポリウレタン弾性糸に
は、70〜140デニールのものを用いるのが好まし
い。非弾性繊維には、紡出番手が綿番手4〜60s(メ
ートル番手1/6.8〜1/100)のものを用いるの
が好ましい。
【0011】上記のような被覆弾性糸は、弾性編地のル
ープ編目に編み立てられ、かつ、弾性編地の表裏のう
ち、一方の面を構成するように用いられる。被覆弾性糸
の多くは、裏面側に用いるのが好ましい。この発明の弾
性編地は、上記した各種の弾性糸に、その他の弾性糸あ
るいは非弾性糸を用いて、通常の弾性編地などに利用さ
れている各種の編組織で編成される。具体的な編組織
は、使用用途や要求性能によって様々に設定できる。但
し、この発明では、同一編目に、2本以上の弾性糸でル
ープ編目が形成されるような編成組織を採用する。
【0012】得られた弾性編地は、ウエール方向および
コース方向共に伸長率が150%以下のものが好まし
い。弾性編地の伸長率を相対的に低くするには、弾性糸
として、比較的太い糸を用いるとよい。具体的には、弾
性糸に、前記したポリウレタン弾性糸を用いた場合、中
細糸である70デニールのものよりも、280デニー
ル、さらには480デニールのものになるほど、伸長率
は低くなり、その代わりに、パワーは増大する。また、
ポリウレタン弾性糸の代わりに前記被覆弾性糸を用いる
と、伸長率は低くなる。特に、カバーリング糸に代えて
紡績糸を用いたコアスパーンヤーンでは、さらに伸長率
が低くなる。
【0013】編組織によっても、伸長率は変わる。例え
ば、経編地の場合、シンカーループの緯振りを、2飛び
あるいは3飛びと、大きくする程、伸長率は低くなる。
つまり、鎖編みよりは1/1トリコット振り、さらに2
/1、3/1トリコット振りになる程、編目ではないシ
ンカーループが長大になり、その結果、伸長率は低くな
る。この場合、当然のごとく、弾性編地のコース方向
(横方向)の伸長率が低くなる。そこで、ウエール方向
(縦方向)とコース方向(横方向)の伸度バランスをと
るには、非弾性繊維の挿入糸を用いるのが好ましい。緯
編地の場合には、上記と同様に、ニット位置よりも、ウ
エルト位置あるいはタック位置など、シンカーループを
長大にする程、伸長率は低くなる。
【0014】弾性編地を編成する編成装置としては、通
常の各種編成装置が使用できるが、例えば、2枚筬以上
の経編ラッセル編機を用いるのが好ましい。この場合、
フロント筬(L−1)、バック筬(L−2)の両方に、
被覆弾性糸ではない通常の弾性糸、すなわちベアー弾性
糸を配置し、それぞれ、ダブルアトラス、デンビ、逆ハ
ーフ、クインズコートなどの編組織で編み立てることに
より、前記した、この発明の弾性編地が得られる。
【0015】また、上記装置で、フロント筬(L−1)
にベアー弾性糸を、バック筬(L−2)に可溶性繊維も
しくは他の繊維で被覆した被覆弾性糸を配置しても、ほ
ぼ同様の弾性編地が得られる。可溶性繊維を用いた被覆
弾性糸の場合、この可溶繊維を、熱水や化学的処理によ
って溶出させることができ、最終的に得られる弾性編地
としては、ベアー弾性糸同士から得られた弾性編地と全
く変わりのないものを得ることができる。可溶性繊維で
ない繊維を用いた被覆弾性糸の場合、用いる繊維の種類
により、シンカーループによって裏面の特性に変化を与
えることができ、いわゆるリバーシブル効果が得られ
る。
【0016】編成装置として、緯編シングル丸編機を用
いることもできる。この場合、シンカーパイル丸編機が
好ましい。パイル糸にベアー弾性糸を、地糸に前記被覆
弾性糸などを配列し、シンカーパイル編みを編み立てる
ことによって、この発明の弾性編地が得られる。上記以
外には、ダブルニット丸編機を用いることもできる。こ
の発明において、ベアー弾性糸同士の同一針編成の経編
ランナー比としては、通常の合成繊維使いトリコットの
場合と、同様の考えを適用すれば良い。
【0017】ベアー弾性糸と被覆弾性糸の交編の場合に
は、編組織によって異なるが、通常は、経編ランナー比
が0.1≦被覆弾性糸ランナー/ベアー弾性糸ランナー
≦0.4に設定しておくのが好ましい。このランナー比
が0.4を超えると、被覆弾性糸の編目がよろける編地
となり、編目が汚くなる。また、ランナー比が0.1未
満では、編成が不可能になる。より好ましいランナー比
は、0.15〜0.35である。
【0018】緯編シンカーパイル編みの場合、被覆弾性
糸ループ長/ベアー弾性糸ループ長が、0.25〜0.
4の範囲になるように設定しておくのが好ましい。上記
のようにして編成された弾性編地は、リラックス→精練
→染色→乾燥→仕上セットの染色工程その他、通常の加
工工程が施されて、各種用途に用いられる製品が製造さ
れる。ベアー弾性編地の場合には、前記染色工程は全く
省略することができる。被覆弾性糸交編による弾性編地
の場合には、溶出工程を行ったり、基布(裏糸)に染色
するなど、使用目的などより工程が異なってくるが、各
工程における処理条件は、通常の弾性糸混編地の製造工
程と同様の条件で行える。
【0019】このようにして得られた弾性編地は、その
ままで各種用途に利用することができるが、弾性編地の
裏面に、接着剤層や粘着剤層を設けて使用することがで
きる。接着剤層や粘着剤層を形成する場合、弾性編地の
全面に一様に形成しておくこともできるが、接着剤など
を塗布する場合には、接着剤が弾性編地の伸縮性を阻害
しないように、間欠的に付着させておくのが好ましい。
具体的には、通常の接着芯地の加工に利用されている各
種方法が適用でき、例えば、ドットプリント加工やスプ
レー法が採用できる。このような方法を適用する装置と
しては、通常の接着芯地の加工装置と同様の装置が用い
られる。使用する熱接着性樹脂としては、ポリアミド系
樹脂が好ましく、ナイロン・エポキシ系、脂肪酸型ポリ
アミドが用いられる。また、ホットメルト型接着剤とし
て、ポリウレタン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂などが好ま
しい。
【0020】上記のような熱接着性樹脂で、裏面をドッ
ト加工またはシンター加工(スプレー法)された弾性編
地は、任意の大きさの布状もしくは細幅テープ状に裁断
して使用される。弾性編地に接着剤層や粘着剤層を形成
する方法として、上記のドット加工やシンター加工以外
に、例えば、熱接着可能なネット状フィルムあるいは孔
あきフィル、不織布などを、接着その他の手段で、弾性
編地の裏面に仮接着させておく方法も採用できる。
【0021】弾性編地に粘着剤層を形成して、布粘着テ
ープ加工品として利用することもできる。粘着剤にも、
特に制限はなく、天然ゴムを主剤としたものや、ホット
メルト型粘着剤、ビニルエーテル系、アクリル系ポリマ
ーなどからなる粘着剤が使用できる。粘着剤層の形成方
法としては、有機溶媒溶液やエマルジョンの形で塗布乾
燥するなどの方法が適用できる。弾性編地のうち、粘着
剤層を形成しない片面に、シリコン系その他の離型剤層
を形成しておけば、弾性編地を重ねておいたり、ロール
状に巻回しておいたりすることも可能になる。
【0022】さらに、弾性編地の加工品として、例え
ば、スポーツ用手袋に仕立てる場合には、手指の型紙に
合わせて表裏2枚分を裁断した後、裁断布の縫い代にあ
たる部分に連続して輪郭状に熱接着性樹脂を塗布し、ア
イロンやプレス機を用いて、2枚の裁断布同士を熱接着
すれば、スポーツ用手袋が出来上がる。このスポーツ用
手袋は、素手に着用してもよいし、皮革手袋の上に重ね
着して、外手袋として使用することもできる。同じよう
にして、足の形状に合わせて成形し、熱接着性樹脂で貼
り合わせたものを、ソックスとして素足に履いたり、通
常のソックスやストッキングの上に重ね着したりして使
用することができる。さらに、卓球用ラケットカバーや
各種キャップにも利用できる。
【0023】その他、この発明の弾性編地の特性や機能
を生かして、種々の加工や工夫を付け加えることによっ
て、様々な用途に利用することができる。例えば、サポ
ーターに仕立てることができる。この場合、ベアー弾性
糸使いのものよりも、被覆弾性糸交編弾性編地のほう
が、保温性を高めることができる点で、より好ましいも
のとなる。
【0024】なお、この発明において、弾性編地のウエ
ール方向およびコース方向の伸張率の測定方法は、各編
地から得られた幅5cm×長さ20cmの試料に対して、2
kgの荷重を2分間加えた後の長さL1 の原長L0 に対す
る伸張率%で表す。すなわち、下式で算出される。 伸張率%={(荷重を加えた後の長さL1 /原長L0
−1}×100
【0025】
【作用】この発明にかかる弾性編地の特徴を、各特性に
ついて説明する。 〔表面摩擦力〕弾性編地製品で、掌握(グリップ)する
作用を働かせると、表面を構成している弾性糸(例え
ば、前記L−1)に加え、内層を構成している弾性糸
(例えば、L−2)が圧縮され、相互に摩擦力が働い
て、掌握(グリップ)が高まり、いわゆる「掌り(にぎ
り)」がしっかりする。
【0026】これに対し、1本のみの弾性糸で、弾性編
地を構成してある従来の製品では、弾性糸1層での作用
のため、他の非弾性糸と相互に摩擦する力が低いものし
か得られない。 〔耐久性〕繰り返し使用されると、弾性糸のみでは、タ
テヨコ方向あるいはあらゆる方向からの伸縮作用が働い
た場合、弾性糸が弱まる方向に耐えられなくなる。しか
し、弾性糸を2本使用しているこの発明の場合、タテヨ
コ方向のバランスを双方の弾性糸が補い合うことがで
き、耐久使用回数の増加が可能になる。一方の(表面
の)弾性糸が弱められても、他方(内層の)弾性糸が、
その後の弱まりを引き継ぐことが可能であり、耐久性が
向上したものとなり得る。 〔通気性〕弾性編地の着用使用時には、製品は幾分伸び
た状態にあり、編目間隔は拡がる。弾性糸自身の吸汗、
吸湿性はほとんどないので、弾性糸が膨らんで編目を塞
ぐことはなく、前記のような編目の拡大により、通気性
の向上を果たすことができる。
【0027】これに対し、弾性糸1本使いの従来の製品
では、非弾性糸を交編している。非弾性糸は、天然繊
維、合成繊維などの何れであっても、弾性糸より吸湿性
が高く、吸湿すると膨れる可能性がある。また、見かけ
上の太さが太かったり、カサ高加工糸や毛羽などを有す
る紡績糸であったりすれば、当然、編目を塞ぎ、いわゆ
る被覆効果が大きいため、通気性の劣るものとなる。 〔ストレッチバランス〕2本以上の弾性糸が、表裏、も
しくは、前筬(L−1)、後筬(L−2)別に配列され
た編組織であれば、2本の動きは対称的に配列すること
になり、同一のストレッチ性を有する弾性糸で構成する
ことにより、左右のバランスやタテヨコ方向のストレッ
チバランスが均等になり易い。
【0028】これに対し、異種素材である非弾性糸と弾
性糸で構成される従来の編組織では、2本の糸のストレ
ッチ性に段違いの差異があるため、ストレッチバランス
がとれず、カット端や耳部でのカールやストレッチ性に
差異が生じ易かった。 〔運動追従性〕前記のように、表面摩擦力やストレッチ
バランスに優れていることにより、着用使用時に、動的
作用が働いたときに、顕著に「グリップ」効果を示した
り、衝撃吸収作用を示したりすることになる。すなわ
ち、2本の弾性糸の絡み(又は厚み)によって、運動追
従性にも優れたものとなる。
【0029】
【実施例】ついで、この発明の実施例について、図面を
参照しながら以下に説明する。なお、各実施例において
行った性能試験は、下記に示す方法で行った。 〔ストレッチ性〕大きさ25×25cmの試料に対して、
タテ方向およびヨコ方向について、つかみ間隔20cm
で、定荷重1kgの重りを吊るし、2分間経過後の長さL
2 cmを測定し、次式により算出した。
【0030】 ストレッチ率%={(L2 /20)−1}×100 〔摩擦抵抗力および摩擦係数〕試料として、5×15cm
の上布と、6.5×15cmの下布を用いた。摩擦試験機
(新東科学株式会社製、表面性試験器)を使用し、有効
摩擦面積5×7=35cm2 、押圧力W=500g、移動
速度5cm/minの試験条件で試験を行い、一端に設けた歪
計で摩擦抵抗力Fgを測定した。押圧力Wと摩擦抵抗力
Fの値から、下式で摩擦係数μを算出した。
【0031】μ=F/W=F/500 〔耐磨耗性〕学振型染色磨耗堅牢度試験機を用い、JI
S L−108445R法に準拠して試験を行った。耐
磨耗性は、弾性編地の編目が破れるまでの摩擦回数で判
定した。
【0032】水湿潤時耐磨耗性は、試験片を水中に15
分間浸漬した後、ぬれた状態で測定した。パークレン湿
潤時耐磨耗性は、試験片をパークレン中に15分間浸漬
した後、ぬれた状態で測定した。 −実施例1− ポリウレタン弾性糸420デニール、タイプ127(東
レ・デュポン株式会社製、登録商標「オペロン」)
を、フロント(L−1)、バック(L−2)の両方に用
い、48ゲージのダブルアトラスを編成した。 〔編成組織〕 フロント(ポリウレタン弾性糸) L−1:810/86/64/42/20/24/46
/68// バック(ポリウレタン弾性糸) L−2:20/24/46/68/810/86/64
/42// 図1に編成組織のパターンを示す。
【0033】得られた弾性編地を、温水40℃でリラッ
クス処理した後、170℃、30秒でヒートセットを行
って、仕上布を得た。 −実施例2− ポリウレタン弾性糸140デニール(前記「オペロ
ン」)を芯糸とし、70デニール/36フィラメントの
ナイロン糸(東レ株式会社製、登録商標「シルスペリオ
ール」)を鞘糸にして、500回/mの撚り数でシング
ルカバーリング撚糸を行い、ポリウレタン被覆弾性糸♯
S1470を得た。
【0034】つぎに、ポリウレタン弾性糸280デニー
ル、タイプ127「オペロン」をフロント(L−1)に
用いてループを形成させ、ミドル(L−2)には70デ
ニール/36フィラメントのナイロン糸(前記「シルス
ペリオール」)を挿入糸として用い、バック(L−3)
には前記ポリウレタン被覆弾性糸♯S1470を用いて
ループを形成させ、48ゲージのパワーネットを編成し
た。 〔編成組織〕 フロント(ポリウレタン弾性糸) L−1:20/24// ミドル(ポリアミドフィラメント非弾性糸) L−2:00/44// バック(ポリウレタン被覆弾性糸) L−3:46/20/24/20// 図2に編成組織のパターンを示す。
【0035】得られた弾性編地を、温水80℃でリラッ
クス処理した後、180℃、20秒でヒートセットを行
って寸法安定性を増した後、ビーム染色機で90℃、3
0分間染色し、さらに、170℃、25秒のヒートセッ
トを行って、仕上布を得た。 −実施例3− パイル編地を編成した。ポリウレタン弾性糸560デニ
ール、タイプ127「オペロン」、油分付着量0.5%
をパイル糸に用いた。ポリウレタン弾性糸350デニー
ル「オペロン」を芯糸にし、110デニール/48フィ
ラメントのウーリナイロン糸(東レ株式会社製、通常セ
ミダル仮ヨリ加工糸、登録商標「アストラレン」)を鞘
糸にして、400回/mの撚り数でシングルカバーリン
グ撚糸を行い、ポリウレタン被覆弾性糸♯S35110
を得た。このポリウレタン被覆弾性糸♯S35110を
グランド糸に用い、前記パイル糸と組み合わせて、16
ゲージのシンカーパイル丸編機で、パイル長2.0mmの
シンカーパイルを編成した。図3に編成組織の構造を表
している。
【0036】得られた弾性編地を、温水80℃でリラッ
クス処理した後、170℃、20秒でヒートセットを行
って寸法安定性を増した後、ウインス染色機で96℃、
45分間染色し、さらに、165℃、25秒のヒートセ
ットを行って、仕上布を得た。 −実施例4、5− ポリウレタン弾性糸840デニール「オペロン」、油分
付着量3.5%を、フロント(L−1)およびバック
(L−2)に用いた。48ゲージおよび40ゲージのラ
ッセル編成機を用いて、逆ハーフ(実施例4)、クイン
ズコート(実施例5)をそれぞれ編成した。
【0037】得られた弾性編地を、リラックスおよび染
色工程を行わず、仕上げセットのみで仕上げた。 −実施例6− 実施例2において、バック(L─3)のポリウレタン被
覆弾性糸♯S1470を構成する鞘糸であるナイロン糸
を、水溶性ビニロン糸100デニール/30フィラメン
ト(株式会社ニチビ製、登録商標「ソルブロン」)に置
き換えてポリウレタン被覆弾性糸を得た以外は、実施例
2と同じ条件で編成を行った。
【0038】得られた弾性編地を、熱水(90℃、30
分)に浸漬して、ビニロン糸を完全溶出させて、仕上げ
た。 −比較例1、2− 非弾性糸であるナイロンフィラメント50デニール/1
7フィラメント(東レ株式会社製、登録商標「ミラコス
モ」)、および、ポリウレタン弾性糸40デニール、タ
イプ127c「オペロン」を用い、従来の編成組織であ
る2−wayトリコット〔組織:フロント(L−1)1
−3/1−0、バック(L−2)1−2/1−0〕を、
両糸をループ編成するよう28ゲージで編成した。フロ
ントにナイロンフィラメント、バックにポリウレタン弾
性糸を用いたもの(比較例1)と、これとは逆に、フロ
ントにポリウレタン弾性糸、バックにナイロンフィラメ
ントを用いたもの(比較例2)を作製した。
【0039】得られた弾性編地は、一般の水着用染色加
工工程で染色を行い、仕上げた。 −比較例3− バック(L−2)に、非弾性糸であるナイロン糸210
デニール/13フィラメント(東レ株式会社製、登録商
標「スパークナイロン」)を用いた以外は、実施例1と
同じ条件でダブルアトラスを編成した。編成後の処理
も、実施例1と同様であった。
【0040】−比較例4− 実施例2において、ミドル(L−2)で用いていたナイ
ロン糸70デニール/36フィラメントをバック(L−
3)に用い、バック(L−3)で用いていたポリウレタ
ン被覆弾性糸♯S1470をミドル(L−2)に用いた
以外は、実施例2と同じ条件でパワーネットを編成し
た。編成後の処理も、実施例2と同様であった。この場
合は、フロント(L−1)のポリウレタン弾性糸と、バ
ック(L−3)の非弾性ナイロン糸がループ編目を形成
し、ミドル(L−2)のポリウレタン被覆弾性糸はルー
プを形成しないことになる。
【0041】−比較例5− 比較例4において、ミドル(L−2)のポリウレタン被
覆弾性糸♯S1470を構成する鞘糸であるナイロン糸
を、実施例6で用いた水溶性ビニロン糸100デニール
/30フィラメント「ソルブロン」に置き換えてポリウ
レタン被覆弾性糸を得た以外は、比較例4と同じ条件で
編成を行った。編成後の処理は、実施例6と同様の熱水
処理で、ビニロン糸を溶出させた。
【0042】表1〜4に、各実施例および比較例で得ら
れた弾性編地の特性を示す。表中、摩擦係数および摩擦
抵抗の項は、乾燥状態での測定値と、湿潤状態での測定
値を、乾/湿として並記している。湿潤状態とは、25
±2℃の水に浸漬後、マングルを用いて、乾燥時生地重
量に対して、1.8倍の重量増になるように絞った状態
である。
【0043】
【表1】 ────────────────────────────── 実施例1 実施例2 実施例3 ────────────────────────────── ストレッチ性 ヨコ方向 144 95 112 (%) タテ方向 92 124 78 摩擦係数 ヨコ方向 0.41/0.35 0.34/0.29 0.38/0.31 タテ方向 0.63/0.57 0.55/0.46 0.72/0.59 摩擦抵抗 ヨコ方向 259/245 251/233 223/215 (g/35cm2 ) タテ方向 503/485 450/435 285/254 耐磨耗性 常 態 >1000 >1000 >1000 (回) 水湿潤時 >1000 >1000 >1000 パークレン湿潤時 800 >1000 >1000 ──────────────────────────────
【0044】
【表2】 ────────────────────────────── 実施例4 実施例5 実施例6 ────────────────────────────── ストレッチ性 ヨコ方向 71 68 120 (%) タテ方向 74 73 147 摩擦係数 ヨコ方向 0.32/0.29 0.38/0.32 0.34/0.26 タテ方向 0.58/0.47 0.73/0.62 0.51/0.42 摩擦抵抗 ヨコ方向 189/157 274/256 245/260 (g/35cm2 ) タテ方向 295/255 533/491 325/278 耐磨耗性 常 態 900 >1000 >1000 (回) 水湿潤時 800 >1000 >1000 パークレン湿潤時 700 >1000 >1000 ──────────────────────────────
【0045】
【表3】 ────────────────────────────── 比較例1 比較例2 比較例3 ────────────────────────────── ストレッチ性 ヨコ方向 212 248 135 (%) タテ方向 230 261 78 摩擦係数 ヨコ方向 0.12/0.20 0.31/0.27 0.36/0.32 タテ方向 0.12/0.22 0.52/0.45 0.71/0.65 摩擦抵抗 ヨコ方向 60/98 153/137 241/233 (g/35cm2 ) タテ方向 65/110 260/225 481/440 耐磨耗性 常 態 450 450 500 (回) 水湿潤時 180 180 260 パークレン湿潤時 20 10 100 ──────────────────────────────
【0046】
【表4】 上記試験結果から判るように、この発明の実施例の特性
は、同じ条件で弾性糸の代わりに非弾性糸を用いた、そ
れぞれに対応する比較例に比べて、何れも、摩擦特性
(係数、抵抗)が高くなっている。ストレッチ性につい
ては、タテ方向およびヨコ方向とも、低い値で、かつ、
バランスも取れている。ストレッチ性が低いということ
は、前記した「グリップ」効果や瞬間的な衝撃を吸収緩
和する機能が高まることになる。これに対し、ストレッ
チ性の高い比較例で、使用時に摩擦力が作用する前に、
弾性編地の糸自体が伸びてしまい、位置を固定できず、
滑り止め効果が小さい。耐磨耗性については、ほとんど
の実施例が、比較例に比べて桁違いの特性を示し、最も
低い実施例4でも、比較例の2倍近い特性を示してい
る。特に、パークレン湿潤時に、比較例では大きな落ち
込みが見られるのに対し、実施例ではあまり特性の低下
が見られず優れた性能を有していることが判る。
【0047】次に、上記の実施例および比較例で得られ
た弾性編地を用いて、具体的な加工品あるいは製品を作
製した。 −実施例7、8および比較例6、7− 実施例1、2および比較例2、3の弾性編地を用いた。
各弾性編地の裏面にドットプリント装置を用いて、エポ
キシ樹脂6:ポリアミド樹脂4の配合からなるポリアミ
ド系接着用樹脂を、15ポイント/インチ、生地重量に
対する樹脂量20g/m2の条件で塗布した。
【0048】得られた接着剤層付きの弾性編地加工品
を、幅25mmのテープ状に裁断して、図4に示すグリッ
プバンド20を製造した。このグリップバンド20を、
テニスラケットや野球バット、その他のスポーツ用品の
握り部分に巻いて使用したところ、良好な滑り止め効果
を示すなど、優れた特性を有していることが確認され
た。
【0049】−実施例9、10− 実施例1、2の弾性編地を用いて、図5に示す指なし手
袋30を製造した。手首部31、掌部32および指部3
3に対応して所定の形状に裁断された弾性編地を、点線
で示す縫い代部35で、接着剤により接合した。接着剤
の配合は以下のとおりであった。
【0050】 上記配合の接着剤を、7g/m2の割合で塗布し、熱プレス
で接着した。
【0051】得られた指なし手袋30を、各種作業に使
用したところ、優れた使用性能を発揮することができ
た。 −実施例11、12− 実施例2、3の弾性編地を用いて、図6に示すスポーツ
用足首カバー40を製造した。実施例9、10と同様
に、弾性編地を、足先部42から脚部41にかけて屈曲
した所定の形状に裁断した後、接着剤で接着して、筒状
の足首カバ−を得た。このときの接着剤の配合は以下の
とおりであった。
【0052】 上記配合の接着剤を、10g/m2の割合で塗布し、熱プレ
スで接着した。
【0053】得られた足首カバー40を、各種作業に使
用したところ、優れた使用性能を発揮することができ
た。 −実施例13、14− 実施例4、5の弾性編地を用いた。弾性編地の片面に、
低密度ポリエチレン樹脂を55μmの厚みで溶融塗布し
て、ポリエチレンフィルム層を形成した。つぎに、ポリ
エチレンフィルム層の表面に、クロム錯塩(キロンC)
を25mg/m2 塗布するとともに、弾性編地側の表面に
は、天然ゴムを主剤とする粘着剤を280g/m2の厚みで
塗布した。これを、50mm幅に切断して、前記図4と同
様のテープ状に巻き取り、布粘着バンドテープを製造し
た。この布粘着バンドテープも、各種のスポーツ用途に
有用であることが判った。
【0054】
【発明の効果】以上に述べた、この発明にかかる弾性編
地は、同一編目に2本以上の弾性糸でループ編目を形成
しているので、ひとつのループ編目を、比較的太糸の弾
性糸で構成することになり、編地の片面のみならず、両
面において肉感に富んだ弾性編地となり、両面に弾性糸
を配置することができる。その結果、着用したときに、
手足に対する密着性や肌触りが良く、両面で滑り止め作
用を発揮することができる。
【0055】また、2本以上の弾性糸のうち、1本に被
覆弾性糸を交編しておけば、さらに、保温性に富むもの
が得られ、破裂強力も優れた弾性編地となる。この発明
にかかる弾性編地を用いた加工品は、当て布やカバーと
して用いたときに、衝撃吸収性が良く、濡れた状態にあ
っても表面摩擦力の低下が少なく耐久性にも優れてい
る。また、着用と洗濯を繰り返しても特性が低下せず、
互換性の高い商品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例となる弾性編地の編組織パ
ターン図
【図2】 別の実施例の編組織パターン図
【図3】 緯編地を編成した実施例の編組織構成図
【図4】 弾性編地加工品の実施例となるグリップバン
ドの斜視図
【図5】 同じく指なし手袋の概略構造図
【図6】 同じく足首カバーの着用モデル図
【符号の説明】
11 パイル糸 12 グランド糸 20 グリップバンド 30 指なし手袋 40 足首カバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一編目に、2本以上の弾性糸でループ
    編目が形成されていることを特徴とする弾性編地。
  2. 【請求項2】 請求項1の弾性編地において、2本以上
    の弾性糸のトータルデニールが140デニール以上、各
    糸の単糸デニールが7.5〜30デニールである弾性編
    地。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の弾性編地において、
    ウエール方向およびコース方向ともに、伸長率が150
    %以下である弾性編地。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかの弾性編地を用
    い、弾性編地の片面に接着剤層または粘着剤層が設けら
    れている弾性編地加工品。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6171677B1 (en) 1996-08-23 2001-01-09 Zeom Co., Ltd. Electrostatic flocking material method of manufacture thereof and electrostatic flocking material-carrying grip of article
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